JP2009205442A - 画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロジェクタと電子黒板の機能を併せ持つ画像投影装置を提供する
【解決手段】投射検出手段に、光画像をスクリーンに投射する第1のレンズ群と、発光手段からの光を検出する第2のレンズ群と、投射および検出の双方を行う第3のレンズ群と、第1のレンズ群および第2のレンズ群と第3のレンズ群との間にあって、光画像と発光手段からの光とを分離する光分離手段を有することにより、光変調手段と光電変換手段の大きさにかかわらず画像全体の位置検出を可能とすることができる。
【選択図】図3
【解決手段】投射検出手段に、光画像をスクリーンに投射する第1のレンズ群と、発光手段からの光を検出する第2のレンズ群と、投射および検出の双方を行う第3のレンズ群と、第1のレンズ群および第2のレンズ群と第3のレンズ群との間にあって、光画像と発光手段からの光とを分離する光分離手段を有することにより、光変調手段と光電変換手段の大きさにかかわらず画像全体の位置検出を可能とすることができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、プロジェクタの画像投影装置に関するものである。
本発明は、画像投影装置に関し、より詳細には、画像投影装置の投影画像上に使用者によって指し示される位置を検出する技術に関する。
本発明は、画像投影装置に係り、特にプロジェクタに電子黒板の機能を付加するに好適に利用できるものである。
従来のプロジェクタに電子黒板の機能を付加するための位置検出手段としては、表示手段と投影手段の間にダイクロイックミラーを有し、光画像と発光手段からの光を分離する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平11−355696号公報(第4頁、第1図)
しかしながら、前記従来の構成では、液晶パネルをスクリーンへ投影するレンズと赤外線ダイオードの赤外光線を検出するレンズは同一であり、液晶パネルの画像を拡大投影する倍率と、スクリーン上の赤外線ダイオードの位置を2次元CCDに縮小投影する倍率は同一なので、通常用いられる液晶パネルの方が、通常用いられる2次元CCDよりも大きな有効面積を有するにもかかわらず、液晶パネルの有効表示部と2次元CCDの有効検出部の大きさは同一であるか、2次元CCDの有効検出部のほうが液晶パネルの有効表示部よりも大きくなければ画像全体の位置検出が出来ないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、液晶パネルと2次元CCDの大きさにかかわらず画像全体の位置検出が可能となるプロジェクタと電子黒板の機能を併せ持つ画像投影装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の画像投影装置は、投射検出手段に、光画像をスクリーンに投射する第1のレンズ群と、発光手段からの光を検出する第2のレンズ群と、投射および検出の双方を行う第3のレンズ群と、第1のレンズ群および第2のレンズ群と第3のレンズ群との間にあって、光画像と発光手段からの光とを分離する光分離手段を有することを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、発光手段からの光が、光画像の表示を妨げない、所定の波長であって、光分離手段が、光画像の波長の光を反射し、発光手段からの光を透過させるダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムにより構成されることをすることを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の発明において、位置を指示する発光手段が、半導体レーザダイオードまたは半導体発光ダイオードであることをすることを特徴としたものである。
請求項4の発明は、請求項2に記載の発明において、表示手段が、光源と1つの反射型光変調手段を有して構成されることを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項1に記載の発明において、光画像の光が、直線偏光であって、発光手段からの光が光画像の光と略90度位相の異なる直線偏光であり、光分離手段が、光画像からの直線偏光を反射し、発光手段からの直線偏光を透過させる偏光分離ミラーまたは偏光分離プリズムにより構成されることを特徴とすることを特徴としたものである。
請求項6の発明は、請求項1に記載の発明において、光画像の光が、直線偏光であって、発光手段からの光が略円偏光であり、発光手段からの光を光分離手段に入射する前に光画像の光の直線偏光に対し、位相が略90度異なる直線偏光に変える偏光変換手段と、前記光分離手段が、前記光画像からの直線偏光を反射し、前記発光手段からの直線偏光を透過させる偏光分離ミラーまたは偏光分離プリズムにより構成されることを特徴としたものである。
請求項7の発明は、請求項5または請求項6に記載の発明において、発光手段が、半導体レーザダイオードであることを特徴としたものである。
請求項8の発明は、請求項1に記載の発明において、光電変換手段が、2次元CCDにより構成されることを特徴としたものである。
請求項9の発明は、請求項1に記載の発明において、表示手段が、光源と、光源からの光をRGBに分離する波長分離手段と、RGB毎に対応する3つの光変調手段と、3つの光変調手段の画像を合成して、フルカラー画像を得る波長合成手段を有していることを特徴としたものである。
請求項10の発明は、請求項9に記載の発明において、光変調手段が、液晶パネルであることを特徴としたものである。
本発明の画像投影装置によれば、第1のレンズ群と第3のレンズ群により、液晶パネルの投影倍率を設定し、第2のレンズ群と第3のレンズ群により、2次元CCDの撮像倍率を、投影倍率とは独立に設定することができるので、液晶パネルと2次元CCDの大きさにかかわらず画像全体の位置検出が可能となり、プロジェクタと電子黒板の機能を併せ持つ画像投影装置を簡単な構成で実現することができる。
以下に、本発明の画像投影装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1は、本発明の背面投射型画像投影装置への適用事例を示す。
実施の形態1は、本発明の背面投射型画像投影装置への適用事例を示す。
図1は本発明の実施の形態1における装置全体の側面図を示す。
図1において、映像信号は、表示手段1によって光画像へと変換され、投射検出手段2により投影される。投影された光画像はミラー3により反射され、フレネルレンズとレンチキュラースクリーンからなるスクリーン4上に結像する。一方、使用者が、レーザポインタ5によりスクリーン4上の任意の位置を指し示すと、レーザポインタ5から投射された光は、ミラー3により反射され、投射検出手段2に導かれる。
図2は、本発明の実施の形態1における画像投影装置の表示手段1の平面図を示す。
図2において、ランプバルブと反射鏡から成る光源6から出た光は、レンズアレイ、偏光変換素子およびコンデンサーレンズから成る照明光学系7により、均一な略直線偏光に変換された後、誘電体多層膜を蒸着して作られた2枚のダイクロイックミラー8により、RGBの各波長成分に分解され、それぞれ対応する液晶パネルユニット9r、9g、9bに入射し、液晶パネルユニット9r、9g、9bにより、映像信号に基づきに基づき光変調され光画像となる。RGB各々の光画像は、4つの直角プリズムを張り合わせ、その接合面に誘電体多層膜を設けたクロスダイクロイックプリズム10により合成され、1枚のフルカラー画像となり、投射検出手段2へと導かれる。
図3は本発明の実施の形態1における投射検出手段の側面図を示す。
図3において、前述のように、液晶パネルユニット9により作られた光画像はクロスダイクロイックプリズム10を通り、投射検出手段2を構成する第1のレンズ群11に入射する。第1のレンズ群11を通った光画像は、分離プリズム12に入射する。分離プリズム12は5角形と4角形の断面を持つ2つのプリズムから成り、その接合面に波長選択膜が設けられている。波長選択膜により反射した光画像は投射検出手段2を構成する第3のレンズ群13により前述のミラー3へと投射される。
一方、前述のレーザポインタ5から投射された光は、前記投射検出手段2を構成する第3のレンズ群13により分離プリズム12に導かれる。前記プリズムの接合面に設けられた波長選択膜はレーザポインタ5から投射された光を透過する特性を持たせており、透過した光はレンズ群14により、CCD15上に結像する。
図4は本発明の実施の形態1における分離プリズム12の詳細説明図である。
図4において、分離プリズム12は、第1の分離プリズム12aと第2の分離プリズム12bを接合して成る。第1のプリズムは、5角柱であり、第1の分離プリズム12aの面1は前述の第1のレンズ群11の光軸に垂直であり、第1の分離プリズム12aの面2は、前述の第3のレンズ群13の光軸に垂直であり、第1の分離プリズム12aの面3は、前述の第1のレンズ群11および前述の第3のレンズ群13の光軸の2等分線に垂直である。また、面3には誘電体多層膜によって構成される波長選択膜が設けられており、第1の分離プリズム12aの面1より入射した前述の光画像の波長の光を反射し、前述のレーザポインタ5から投射された光を透過する。したがって、第1の分離プリズム12aの面1より入射した光画像は、歪むことなく、第1の分離プリズム12aの面2より射出する。
一方、第2の分離プリズム12bは、4角柱であり、第2の分離プリズム12bの面5は前述の第3のレンズ群13の光軸に垂直であり、第2の分離プリズム12bの面4は、前述の第1の分離プリズム12aの面3に平行、すなわち前述の第1のレンズ群11および前述の第3のレンズ群13の光軸の2等分線に垂直である。第1の分離プリズム12aの面3に設けられた波長選択膜は、レーザポインタ5から投射された光を透過するので、第1の分離プリズム12aの面2より入射した、レーザポインタ5から投射された光は、歪むことなく第2の分離プリズム12bの面5より射出する。
図5は、本発明の第1の実施の形態における波長選択膜の特性を示す。
前述の表示手段1より作られる光画像の波長は、概ね430nm〜640nmの波長成分が含まれている。一方前述のレーザポインタ5の光源には中心波長670nmの半導体レーザダイオードが用いられている。前述の第1の分離プリズム12aの面3に設けられた波長選択膜は、波長655nm付近より短い波長の光を反射し、波長655nm付近より長い波長の光を透過するので、表示手段1からの光画像とレーザポインタ5からの光を効率よく分離できる。
また、前述の表示手段より作られる光画像の中に655nmより長い波長の成分が含まれていても、大部分が波長選択膜を透過するので、前述の表示手段に655nmより波長の長い成分を除去するフィルターを別途設けなくても、光画像の成分が、レーザポインタ5からの光の検出を妨げることがない。
図6は本発明の第1の実施の形態における信号処理の流れを示す説明図である。
図6において2次元CCD15の画像信号出力を位置検出回路16にて対応する位置(画素)情報に変換し、画像処理回路17にて映像信号の対応する位置(画素)に処理を行なうことにより、使用者の指し示した位置をもとに、映像信号を処理し投影することができる。なお、光画像を得る液晶パネルユニット9の解像度(画素数)と2次元CCDの解像度(画素数)が異なる場合は、位置検出回路16にて解像度変換を行なう必要がある。また、位置情報をパソコン等へ送ることにより、パソコン上でさらに複雑な処理を行なわせることも可能となる。
以上のように、実施の形態1においては投射検出手段に、光画像をスクリーンに投射する第1のレンズ群と、レーザポインタからの光を検出する第2のレンズ群と、投射および検出の双方を行う第3のレンズ群と、第1のレンズ群および第2のレンズ群と第3のレンズ群との間にあって、光画像とレーザポインタからの光とを分離する光分離手段を有することにより、第1のレンズ群と第3のレンズ群により、液晶パネルの投影倍率を設定し、第2のレンズ群と第3のレンズ群により、2次元CCDの撮像倍率を、投影倍率とは独立に設定することができるので、液晶パネルと2次元CCDの大きさにかかわらず画像全体の位置検出が可能となる背面投射型プロジェクタと電子黒板の機能を併せ持つ画像投影装置を、簡単な構成で実現することができる。
さらに、光分離手段は、投射検出手段の内部に組み込まれるので、実施の形態1のような3板式表示手段を用いる場合、表示手段と投影手段の間に光分離手段を設けるための空間が必要がなく、従来の構成に比べ表示手段と投影手段の空間距離を短くできるので、投影手段を小型化することができる。
また、発光手段からの光が、光画像の表示を妨げない、所定の波長であって、光分離手段が、光画像の波長の光を反射し、所定波長の光を透過させるダイクロイックプリズムを用いることにより、光画像に影響を与えることなく、使用者の指し示した位置を検出することができる。
また、位置検出の精度を高く求めない場合は、前述のダイクロイックプリズムの代わりに、硝子平行平板の入射面に誘電体多層膜によって構成される波長選択膜が設けられた、波長選択ミラーを光画像とレーザポインタからの光を分離する手段として用いることにより、より安価に構成することもできる。さらに光を分離する手段として波長選択ミラーを用いた場合は、誘電体多層膜の入射角度依存性が緩和されるといった利点もある。
また、発光手段に半導体レーザダイオードまたは半導体発光ダイオードを用いることによって発光手段を小型化することが出来る。
(実施の形態2)
実施の形態2は、本発明の実施の形態1の変形であり、本発明の実施の形態1で用いた、波長差による光分離手段にかえて、偏光による位相差による光分離手段を用いた場合の構成について説明する。
実施の形態2は、本発明の実施の形態1の変形であり、本発明の実施の形態1で用いた、波長差による光分離手段にかえて、偏光による位相差による光分離手段を用いた場合の構成について説明する。
実施の形態2において、以下に述べる分離プリズム12以外の部分の構成と動作は実施の形態1と同様である。
図7は前述の実施の形態1および実施の形態2で用いられるレーザポインタ5の詳細図である。
レーザポインタ5は、駆動回路と半導体レーザ素子18とレーザビームを成型する光学系19からなり、略直線偏光の光線を発する。
一方表示手段1からの光画像は、液晶パネルユニット9に設けられた偏光板により、P偏光となって前述の分離プリズム12に入射する。
図8は実施の形態2における分離プリズム12の構造と偏光の挙動を示す。
図8において分離プリズム12の第1のプリズム12aの面1には波長430nmから640nmまでの光の位相をほぼ90度変える1/4位相差板21を設けてある。また、第1のプリズム12aと第2のプリズム12bの面3には、S偏光の光を反射し、P偏光の光を透過する偏光分離膜が設けてある。
表示手段1からの光画像は、前述の1/4位相差板21を通過することで、S偏光に変換されるため、前記の偏光分離膜で反射される。
一方、レーザポインタ5の向きを、光が前記の偏光分離膜にP偏光で入射するよう調整することにより、前記の偏光分離膜を透過させることができる。
以上のように、実施の形態2においてはプリズム12の分離多層膜を偏光分離膜とし、プリズム12aの面1に光の位相をほぼ90度変える1/4位相差板21を設けることにより、光画像の光とレーザポインタの光を偏光の方向によって分離することが可能となり、レーザポインタの光の波長を光画像の波長にかかわらず任意に設定することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、本発明の実施の形態2の変形である。
実施の形態3は、本発明の実施の形態2の変形である。
実施の形態3において、以下に述べる分離プリズム12およびレーザポインタ5以外の部分の構成と動作は実施の形態1と同様である。
図9は位相差板を用いたレーザポインタ5の構成図である。
図9において、レーザポインタ5は、駆動回路と半導体レーザ素子18とレーザビームを成型する光学系19とレーザからの直線偏光に対し、位相軸を略45度傾けた1/4位相差板21とからなり、レーザ素子からの光を略直線偏光を略円偏光に変えて射出する。
図10は略円偏光を使用する場合の分離プリズムの構造と偏光の挙動を示す。
図10において分離プリズム12の第1のプリズム12aの面1には波長430nmから640nmまでの光の位相をほぼ90度変える1/2位相差板20を設けてある。また、第1のプリズム12aの面2には1/4位相差板22を、レーザ素子からの円偏光をP偏光に変換するよう位相軸を調整して設けてある。また、第1プリズム12aと第2のプリズム12bの接合された面3には、S偏光の光を反射し、P偏光の光を透過する偏光分離膜が設けてある。
表示手段1からの光画像は、前述の1/2位相差板20を通過することで、S偏光に変換されるため、前記の偏光分離膜で反射され、前記1/4位相差板21を通ることで、円偏光となる。
一方、レーザポインタ5からの光は円偏光で入射し、前述の1/4位相差板21によりP偏光に変えられるため、前述の偏光分離膜を透過する。
以上のように、実施の形態3においてはレーザポインタ5の射出面とプリズム12の面2に1/4位相差板を設けることにより、レーザポインタ5の光は円偏光となり、レーザポインタ5の向きを任意とすることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4は本発明のフロント投影型画像投影装置への適用事例を示す。
実施の形態4は本発明のフロント投影型画像投影装置への適用事例を示す。
図11は、本発明の実施形態4における平面図を示す。
図11において、表示手段1は、光源6からの光をカラーホイール23でいくつかの色成分に時間分割したのち、ライトパイプインテグレーター24および集光レンズ25を用いて、TIRプリズム26に導く、TIRプリズム26によって反射した光源6からの光は、DMDディバイス27に導かれ、映像信号に応じて光変調される。DMDディバイス27によって反射された光は、TIRプリズム26により第1のレンズ群11へ導かれる。第1のレンズ群11によって集光された光は誘電体多層膜を蒸着した分離ミラー28により反射され、第3のレンズ群13によりスクリーン4へと投射される。
図11において、差し棒28は、その先端に中心波長850nmの赤外線発光ダイオードがつけられており、発光ダイオードより発せられた光は、第3のレンズ群13により、誘電体多層膜を蒸着した分離ミラー28へ導かれる。分離ミラー28の入射面にもうけられた波長選択膜は、前述の赤外線発光ダイオードからの光を透過するので、赤外線発光ダイオードからの光は第2のレンズ群14により、2次元CCD上15に結像する。
前述の実施例1と同様に、2次元CCD15の画像信号を位置情報に変換し利用することで、使用者の指し示す位置情報を検出し、映像信号を加工することができる。
図12は、本発明の実施形態4における分離ミラー28の入射面に設けられた誘電体多層膜の分光反射特性を示す。
波長選択ミラーは厚さ約0.7mmの硝子平板の表面に誘電体多層膜を蒸着しており、図12のような特性を有する分離ミラーを形成しており、700nm付近より短い波長の光を反射し、700nm付近より長い波長の光を透過する。前述の表示手段より作られる光画像の波長は、概ね430nm〜670nmの波長成分が含まれており、赤外線発光ダイオードは中心波長850nmの近赤外線を発光するので、表示手段より作られる光画像の光は反射され、赤外線発光ダイオードからの光は透過され、効率よく分離することが出来る。
以上のように、実施の形態4においては指し棒の先端に赤外線発光ダイオードを設け、投射検出手段に、光画像をスクリーンに投射する第1のレンズ群と、発光手段からの光を検出する第2のレンズ群と、投射および検出の双方を行う第3のレンズ群と、第1のレンズ群および第2のレンズ群と第3のレンズ群との間にあって、光画像と指し棒の先端に設けられた赤外線LEDからの光とを分離する光分離手段を有することにより、液晶パネルと2次元CCDの大きさにかかわらず赤外線LEDからの光を検出し、使用者の指し示した位置情報を得ることができ、フロント投影型プロジェクタと電子黒板の機能を併せ持つ画像投影装置を、簡単な構成で実現することができる。
また、差し棒の変わりに前述のレーザポインタを使用しても、レーザポインタの光はスクリーン上で反射拡散するため、その一部を投影検出手段で取り込むことができ、差し棒を用いたばあいと同様に使用者の指し示した位置情報を得ることができる。
さらに、光分離手段は、投射検出手段の内部に組み込まれるので、実施の形態4のような反射型光変調素子を用いる場合、光分離手段を表示手段と投影手段の間に光分離手段を設けるための空間が必要なく、従来の構成に比べ表示手段と投影手段の空間距離を短くできるので、投影手段を小型化することができる。
また、発光手段からの光が、光画像の表示を妨げない、所定の波長であって、光分離手段が、光画像の波長の光を反射し、所定波長の光を透過させるダイクロイックプリズムを用いることにより、光画像に影響を与えることなく、使用者の指し示した位置を検出することができる。
また、発光手段に半導体レーザダイオードまたは半導体発光ダイオードを用いることによって発光手段を小型化することが出来る。
尚、前記記載の略直線の意味は、実質的な直線を意味しており、完全な直線のみに限定するものではない。
また、前記記載の略90度、あるいは略45度の意味は、実質的な90度、あるいは45度を意味しており、完全な90度、あるいは45度のみに限定するものではない。
また、前記記載の略円の意味は、実質的な円を意味しており、完全な円のみに限定するものではない。
本発明にかかる画像投影装置は、液晶パネルと2次元CCDの大きさにかかわらず画像全体の位置検出が可能となり、プロジェクタと電子黒板の機能を併せ持つ画像投影装置を簡単な構成で実現する手段として有用である。
本発明にかかる画像投影装置は、使用者が指し示す位置を検出し、それによって、表示する画像内容を変化させることのできるインタラクティブ画像表示装置等の用途にも適用できる。
1 表示手段
2 投影検出手段
3 ミラー
4 スクリーン
5 レーザポインタ
6 光源
7 照明光学系
8 ダイクロイックミラー
9 液晶パネルユニット
9r 赤液晶パネルユニット
9g 緑液晶パネルユニット
9b 青液晶パネルユニット
10 クロスダイクロイックプリズム
11 第1のレンズ群
12 分離プリズム
12a 第1のプリズム
12b 第2のプリズム
13 第3のレンズ群
14 第2のレンズ群
15 2次元CCD
16 位置検出回路
17 画像処理回路
18 半導体レーザ素子
19 集光レンズ
20 1/2位相差板
21 1/4位相差板
22 1/4位相差板
23 カラーホイール
24 ライトパイプインテグレーター
25 集光レンズ
26 TIRプリズム
27 DMDディバイス
28 分離ミラー
29 差し棒
2 投影検出手段
3 ミラー
4 スクリーン
5 レーザポインタ
6 光源
7 照明光学系
8 ダイクロイックミラー
9 液晶パネルユニット
9r 赤液晶パネルユニット
9g 緑液晶パネルユニット
9b 青液晶パネルユニット
10 クロスダイクロイックプリズム
11 第1のレンズ群
12 分離プリズム
12a 第1のプリズム
12b 第2のプリズム
13 第3のレンズ群
14 第2のレンズ群
15 2次元CCD
16 位置検出回路
17 画像処理回路
18 半導体レーザ素子
19 集光レンズ
20 1/2位相差板
21 1/4位相差板
22 1/4位相差板
23 カラーホイール
24 ライトパイプインテグレーター
25 集光レンズ
26 TIRプリズム
27 DMDディバイス
28 分離ミラー
29 差し棒
Claims (10)
- 入力された画像信号を光画像として表示する表示手段と、スクリーン上の任意の位置に光を投射する発光手段と、前記表示手段によって表示された光画像を前記スクリーン上に投射し、前記スクリーン上を移動する前記発光手段からの光を検出する投射検出手段と、前記投射検出手段により検出された前記発光手段からの光を受光して電気信号に変換する光電変換手段と、前記電気信号に基づき、前記表示手段上において前記スクリーン上の前記発光手段からの光の位置と対応する、前記画像信号を加工する検出加工手段とを有する画像投影装置において、前記投射検出手段は、前記光画像を前記スクリーンに投射する第1のレンズ群と、前記発光手段からの光を検出する第2のレンズ群と、投射および検出の双方を行う第3のレンズ群と、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群と前記第3のレンズ群との間にあって、前記光画像と前記発光手段からの光とを分離する光分離手段を有することを特徴とする画像投影装置。
- 前記発光手段からの光が、前記光画像の表示を妨げない、所定の波長であって、前記光分離手段が、前記光画像の波長の光を反射し、前記所定波長の光を透過させるダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
- 前記発光手段が、半導体レーザダイオードまたは半導体発光ダイオードであることを特徴とする請求項2に記載の画像投影装置。
- 前記表示手段が、光源と1つの反射型光変調手段を有して構成されることを特徴とする請求項2に記載の画像投影装置。
- 前記光画像の光が、略直線偏光であって、前記発光手段からの光が前記光画像の光と略90度位相の異なる略直線偏光であり、前記光分離手段が、前記光画像からの直線偏光を反射し、前記発光手段からの直線偏光を透過させる偏光分離ミラーまたは偏光分離プリズムにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
- 前記光画像の光が、略直線偏光であって、前記発光手段からの光が略円偏光であり、前記発光手段からの光を前記光分離手段に入射する前に光画像の光の直線偏光に対し、位相が略90度異なる直線偏光に変える偏光変換手段と、前記光分離手段が、前記光画像からの直線偏光を反射し、前記発光手段からの直線偏光を透過させる偏光分離ミラーまたは偏光分離プリズムにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
- 前記発光手段が、半導体レーザダイオードであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像投影装置。
- 前記光電変換手段が、2次元CCDにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
- 前記表示手段が、光源と、前記光源からの光をRGBに分離する波長分離手段と、
RGB毎に対応する3つの光変調手段と、前記3つの光変調手段の画像を合成して、フルカラー画像を得る波長合成手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。 - 前記光変調手段が、液晶パネルである請求項9に記載の画像投影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008047053A JP2009205442A (ja) | 2008-02-28 | 2008-02-28 | 画像投影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2008
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