JP2009205143A - 偏光板、及び液晶表示装置 - Google Patents

偏光板、及び液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009205143A
JP2009205143A JP2009009562A JP2009009562A JP2009205143A JP 2009205143 A JP2009205143 A JP 2009205143A JP 2009009562 A JP2009009562 A JP 2009009562A JP 2009009562 A JP2009009562 A JP 2009009562A JP 2009205143 A JP2009205143 A JP 2009205143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarizer
axis
polarizing plate
polarizing
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009009562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5178547B2 (ja
Inventor
Yukito Saito
之人 齊藤
Mitsuyoshi Ichihashi
光芳 市橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2009009562A priority Critical patent/JP5178547B2/ja
Publication of JP2009205143A publication Critical patent/JP2009205143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5178547B2 publication Critical patent/JP5178547B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3025Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
    • G02B5/3033Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3016Polarising elements involving passive liquid crystal elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133528Polarisers
    • G02F1/133538Polarisers with spatial distribution of the polarisation direction

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

【課題】新規な広視野角偏光板を提供する。
【解決手段】少なくとも、第1及び第2の偏光子を有し、下記式(1)〜(3)を満足することを特徴とする偏光板である。
(1) kx1>ky1=kz1
(2) kz2>ky2
(3) (kx1−ky1)×d1>(kz2−ky2)×d2
但し、偏光板の面内の互いに直交する軸がx軸及びy軸、並びにx−y軸面に直交する軸がz軸であり、kx1、ky1及びkz1は、第1の偏光子のx軸、y軸及びz軸方向それぞれの吸収係数であり、ky2及びkz2は、第2の偏光子のy軸及びz軸方向それぞれの吸収係数であり、d1及びd2はそれぞれ第1及び第2の偏光子の厚み(単位:nm)である。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光板を広視野角化する技術分野に属し、具体的には、広視野角偏光板及びそれを用いた液晶表示装置に関する。
透過型液晶表示装置には、通常、一対の偏光板が用いられ、互いの偏光軸を直交にして配置されている。しかし、2つの偏光板をそれらの偏光軸の交差角を直交にして重ねても、斜めから入射した光に対しては直交からずれてしまう。このことが、液晶表示装置の黒表示時における斜め方向の光漏れの一因となっている。従って、視野角特性の優れた液晶表示装置の提供のためには、偏光板の視野角依存性を解決することが重要である。従来、広視野角偏光板としては、偏光子と所定の光学特性を示す位相差層とを組み合わせることが種々提案されている(例えば、特許文献1)。また、透過軸方向の屈折率が所定の範囲の偏光子を利用することについても提案されている(特許文献2)。さらに、広視野角特性の偏光板として、面内に吸収を持つ偏光子に、垂直方向等に吸収を持つ偏光子を積層した偏光板についても提案されている(例えば、特許文献3及び4)。
特開2001−350022号公報 特開平10−268294号公報 特開2001−242320号公報 特表2006−503325号公報
本発明は、新規な広視野角偏光板、及びそれを用いた視野角特性が改善された液晶表示装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
[1] 少なくとも、第1及び第2の偏光子を有し、下記式(1)〜(3)を満足することを特徴とする偏光板:
(1) kx1>ky1=kz1
(2) kz2>ky2
(3) (kx1−ky1)×d1>(kz2−ky2)×d2
但し、偏光板の面内の互いに直交する軸がx軸及びy軸、並びにx−y軸面に直交する軸がz軸であり、kx1、ky1及びkz1は、第1の偏光子のx軸、y軸及びz軸方向それぞれの吸収係数であり、ky2及びkz2は、第2の偏光子のy軸及びz軸方向それぞれの吸収係数であり、d1及びd2はそれぞれ第1及び第2の偏光子の厚み(単位:nm)である。
[2] 前記第2の偏光子が、下記式(2a)を満足することを特徴とする[1]の偏光板:
(2a) kz2>kx2=ky2
但し、kx2は、第2の偏光子のx軸方向の吸収係数である。
[3] 前記第2の偏光子が、下記式を満足することを特徴とする[2]の偏光板:
5nm≦(kz2−ky2)×d2≦80nm 。
[4] 前記第2の偏光子が、下記式(2b)を満足することを特徴とする[1]の偏光板:
(2b) kz2=kx2>ky2
但し、kx2は、第2の偏光子のx軸方向の吸収係数である。
[5] 前記第2の偏光子が、下記式を満足することを特徴とする[4]の偏光板:
5nm≦(kz2−ky2)×d2≦100nm 。
[6] 前記第2の偏光子が、可視光域の光に対する吸収能に異方性のある分子を含有することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかの偏光板。
[7] 少なくとも、液晶セルと、[1]〜[6]のいずれかの偏光板とを有する液晶表示装置。
本発明によれば、新規な広視野角偏光板、及びそれを用いた視野角特性が改善された液晶表示装置を提供することができる。また、本発明の広視野角偏光板の作製には、高屈折材料を用いることや、二軸性の位相差層を形成することが不要であり、容易に作製可能である。
本発明の説明のために用いた、偏光板の斜視図である。 本発明の偏光板の一例の断面模式図である。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」はその前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。また、本明細書中、特に断らない限り、可視光域の波長λnmは、550nmであるものとし、及び特に断らない限り屈折率や吸収係数の値は波長550nmでの値で代表されるものとする。
本発明は、第1及び第2の偏光子を有し、下記式(1)〜(3)を満足することを特徴とする偏光板に関する。
(1) kx1>ky1=kz1
(2) kz2>ky2
(3) (kx1−ky1)×d1>(kz2−ky2)×d2
但し、図1の斜視図に示す通り、偏光板の面内の互いに直交する軸がx軸及びy軸とし、並びにx−y軸面に直交する軸がz軸とする。kx1、ky1及びkz1は、第1の偏光子のx軸、y軸及びz軸方向それぞれの吸収係数であり、ky2及びkz2は、第2の偏光子のy軸及びz軸方向それぞれの吸収係数であり、d1及びd2はそれぞれ第1及び第2の偏光子の厚み(単位:nm)である。
液晶表示装置に用いられる一般的な吸収型偏光子は、一方向の振動方向を持った光を吸収し、それに直交する方向の振動方向を持った光、即ち直線偏光、に変換する機能を有する。その面内には吸収軸とそれに直交する透過軸とがあり、吸収軸が1軸性複屈折体でいう光軸方向になっているのが一般的である。すなわち言い換えると、kx1>ky1=kz1の関係を満たすのが一般的である。吸収係数は、複屈折率の複素成分で表され、通常、kで表される。また、液晶表示装置に用いられる一般的な吸収型偏光子の吸収軸方向の吸収係数は0.02程度であり、透過軸方向の吸収係数は4.5×10-4程度である。また、一般的な吸収型偏光子は厚み方向(偏光子表面の法線方向)の吸収係数は透過軸方向の吸収係数と同程度になる。例えば、図1中、x軸を吸収軸、y軸を透過軸すれば、式(1)を満足する第1の偏光子は、吸収軸方向の吸収係数kx1が、透過軸方向の吸収係数ky1及び厚み方向の吸収係数kz1より大きいという性質を有し、一般的な吸収型偏光子はいずれも第1の偏光子として利用可能であると言える。
なお、式(1)中の、ky1=kz1については、厳密に等しいことを要求するものではなく、偏光板の技術分野において、許容される誤差範囲は、ky1=kz1の関係についても許容されるものとする。
一方、第2の偏光子は、前記式(2)を満足する、即ち、z軸方向(厚み方向)の吸収係数kz2が、y軸方向の吸収係数ky2より大きいという特徴があり、一般的に用いられている吸収型偏光子とは異なる。本発明では、第1の偏光子を、第1の偏光子とは吸収異方性の方向が異なる第2の偏光子と組み合わせることで、偏光軸を回転させて、斜め方向の入射光に対して、偏光軸が直交関係からずれてしまうのを解消している。即ち、第2の偏光子は、第1の偏光子の偏光軸が斜め方向の入射光に対して直交関係からずれてしまうのを補正する機能がある。本発明では、第2の偏光子のこの機能を有効に利用し、且つ第2の偏光子によって、第1の偏光子の偏光機能を損なわないために、前記式(3)を満足する組合せで、第1及び第2の偏光子を組み合わせる。偏光子の所定の方向の吸収係数kの異方性(例えばkx−ky)と厚みdとの積は、偏光子のその方向の偏光性能の指標であるといえる。本発明の偏光板では、前第2の偏光子のy軸方向の吸収能を、第1の偏光子のx軸方向の吸収能より低くすることにより、第1の偏光子の偏光機能を損なうことなく、第2の偏光子による視野角依存性を軽減し、広視野角化を達成している。
従来、水平方向に吸収を持つ偏光子に、垂直方向に吸収をもつ偏光子を組み合わせることで、斜め方向の光抜けを軽減して、視野角の変化に影響され難い広視野角特性の偏光板が得られることが知られていた。しかしながら、本発明者が、鋭意検討した結果、当該従来技術を利用するだけでは、斜め方向の光漏れを抑えきれないとの知見を得た。より具体的には、組み合わせられる、水平方向の偏光子の偏光性能と垂直方向の偏光子の偏光性能によっては、偏光板を直交させたときのOff-axis(片側の偏光板吸収軸方位から45度ずれた方位における視野角)での光漏れを抑えきれず、また、同時に正面における光漏れも抑えることが十分にできない。本発明では、吸収における波長特性を考慮し、透過光が偏光子で吸収されるときにその偏光状態が吸収異方性の程度によって変化することに着目した。検討の結果、偏光の変化の程度は吸収異方性Δkと厚さdとの積を、波長λで割った値に大きく依存すること、さらに当該値を制御することで光漏れを完全に抑えられることを見出した。即ち、表示素子で重要な意味を持つコントラストを高めるためには、視感度が最も高い波長550nmにおける吸収異方性Δkと厚さdとの積を、好ましい範囲にする必要がある。この知見に基づいてさらに検討を進めた結果、斜め方向の光漏れを抑制するとともに、正面(層面に対する法線方向)における光漏れも十分に抑えるためには、水平方向の吸収異方性が垂直方向の吸収異方性よりも高い必要があること、即ち上記式(3)を満足する必要があることを見出した。本発明の偏光板は、上記式(1)〜(3)を満足するので、水平方向に高い吸収異方性を持つ第1の偏光子により、高い偏光度の偏光に変換することができ、それにより、正面方向における光漏れを十分抑制できるとともに、第1の偏光子よりも低い偏光性能を垂直方向に持った第2の偏光子により、斜め方向の光漏れを抑制することができ、正面方向の光漏れを抑えたまま、斜め方向の光漏れを抑制することができる。
本発明の偏光板において、第1の偏光子のkx1、ky1及びkz1については特に制限はない。上記した通り、第1の偏光板は、一般的な吸収型偏光子であってもよく、その観点では、kx1は0.01〜0.03程度、ky1及びkz1はそれぞれ、3×10-4〜6×10-4程度になる。また、一般的な吸収型偏光子は、厚みd1は20μm程度であるので、(kx1−ky1)×d1の値は190〜590nm程度になる(これは、いわゆる“偏光度”で言うと97.5〜99.9998%)程度になる)。即ち、厚みd1を固定し、kx1及びky1の値を変化させて、偏光子の偏光能である(kx1−ky1)×d1を所望の範囲に調整することができるし、また、この式を見れば、d1を変化させることによって、(kx1−ky1)×d1値を所望の範囲に調整することができることは、容易に理解できる。本発明者が鋭意検討した結果、第1の偏光子として、(kx1−ky1)×d1の値が190〜590nm程度の一般的な吸収型偏光子を有する態様では、それに組み合わせる第2の偏光子の(kz2−ky2)×d2の値を5〜120nm程度にすると、斜め方向(極角60°及び方位角45°の方向)からの入射光に対する光に対する光漏れが軽減されることが確認できた。但し、液晶表示装置等の表示装置に偏光板を用いる場合は、偏光板が輝度を損なわないことも重要である。従って、かかる用途においては、直交配置(黒表示)における透過率のみならず、平行配置における白透過率と直交配置における黒透過率との比、いわゆるコントラスト比(白透過率/黒透過率)、が高いことが重要である。本発明者が鋭意検討した結果、第1の偏光子として、(kx1−ky1)×d1の値が190〜590nm程度の一般的な吸収型偏光子を有する態様では、それに組み合わせる第2の偏光子が、下記式(4)
(4) 5nm ≦(kz2−ky2)×d2≦ 80nm
を満足していると、斜め方向(極角60°及び方位角45°の方向)からの入射光のコントラスト比が、改善されることを確認できた。但し、態様によっては、好ましい範囲は、前記範囲に限定されるものではない。
第2の偏光子のx方向の吸収係数kx2については制限はないが、kx2<ky2の関係を満足すると、xy面における第1の偏光子の偏光能を、第2の偏光子によって相殺してしまうことになり、好ましくない。従って、ky2≦kx2を満足しているのが好ましい。一方、kz2<kx2を満足してしまうと、第2の偏光子の上記補正作用が得られなくなり、好ましくない。従って、kx2≦kz2を満足するのが好ましい。これらの観点から、第2の偏光子の好ましい例として、下記式(2a)を満足するもの、及び下記式(2b)を満足するものが挙げられる。
(2a) kz2>kx2=ky2
(2b) kz2=kx2>ky2
前記式(2a)を満足する第2の偏光子は、後述する分子が棒状の色素を利用して作製することができ、前記式(2b)を満足する第2の偏光子は、後述する分子が円盤状の色素を利用して作製することができる。前記式(2a)を満足する第2の偏光子では、(kz2−ky2)×d2の値が上記範囲5〜120nmを超えると、視野角依存性の軽減効果が低下する傾向がある。前記式(2a)を満足する第2の偏光子の(kz2−ky2)×d2の値は、5〜80nmが好ましく、20〜80nmがより好ましく、40〜60nmがさらに好ましい。
一方、前記(2b)を満足する第2の偏光子は、(kz2−ky2)×d2の値が上記範囲5〜120nmを超えていても、斜め方向における光漏れの軽減に寄与するという特徴がある。中でも、前記式(2b)を満足する第2の偏光子の(kz2−ky2)×d2の値は、5〜100nmが好ましく、40〜100nmがより好ましく、60〜80nmがさらに好ましい。
なお、式(2a)及び(2b)中の、kx2=ky2及びkz2=kx2については、それぞれ厳密に等しいことを要求するものではなく、偏光板の技術分野において、許容される誤差範囲は、kx2=ky2及びkz2=kx2の関係についても許容されるものとする。
なお、偏光子の一定方向の吸収係数は、偏光フィルム測定装置(例えば、日本分光株式会社のVAP−7070)を用いて測定した値から算出することができる。具体的には、本装置により、単体透過率、平行透過率、及び直交透過率が求められ、これらの値から、偏光子の吸収軸方向の透過率Ta、偏光子の透過軸方向の透過率Ttが算出できる。これらの透過率から、偏光子の厚さdを断面SEM等の別の方法で測定しておけば、吸収係数kは以下の式
k=−log(T)×λ/(4πd)
により得ることすることができる。厚さ方向の吸収係数を求めるときにも、例えば、極角40度の角度から透過率測定を行うことで、同様に上式を用いてスネルの式やフレネルの式を考慮した理論式にフィッティングすることにより吸収係数kを得ることができる。
本発明の偏光板の一例の断面模式図を図2に示す。図2の偏光板10は、第1の偏光子12、及び第2の偏光子14を有する積層体である。偏光板10を液晶表示装置に利用する際は、第2の偏光子14を第1の偏光板12に対してより内側に配置する。例えば、偏光板10を表示面側の偏光板として利用する態様では、第2の偏光子14を液晶セル側にして配置するのが好ましい。また、偏光板10をバックライト側に偏光板として利用する態様では、第2の偏光子14を、液晶セル側にして配置するのが好ましい。
本発明の偏光板は、第1及び第2の偏光子の表面に、それらを保護する保護フィルムを有していてもよい。第1の偏光子が後述するポリビニルアルコール系フィルムからなる場合は、外部湿度から保護するために、第1の偏光子の表面に保護フィルムを貼合するのが好ましい。また、第2の偏光子も同様に、ポリビニルアルコール系フィルム等の高透湿性のフィルムである場合は、その表面に保護フィルムを貼合するのが好ましい。また、第2の偏光子として低透湿性のフィルムを使用すれば、第1の偏光子の保護フィルムとしても利用することができる。また、本発明の偏光板は、反射防止層、帯電防止層、輝度向上層等、従来偏光板の機能層とし利用されている層をさらに有していてもよい。さらに本発明の効果を損なわない範囲で、液晶表示装置の光学補償用の複屈折層を有していてもよい。
以下、本発明の偏光板の作製方法、それに利用可能な材料等について詳細に説明する。
第1の偏光子は、上記した通り、一般的な吸収型偏光子であってもよい。例えば、バインダーと、ヨウ素又は二色性色素からなる偏光膜などを利用することができる。直線偏光膜におけるヨウ素及び二色性色素は、バインダー中で配向することで偏光性能を発現する。ヨウ素及び二色性色素は、バインダー分子に沿って配向するか、もしくは二色性色素が液晶のような自己組織化により一方向に配向することが好ましい。現在、市販の偏光子は、延伸したポリマーを、浴槽中のヨウ素もしくは二色性色素の溶液に浸漬し、バインダー中にヨウ素もしくは二色性色素を浸透させることで作製されるのが一般的であり、この様にして作製された偏光膜を、前記第1の偏光子として利用することができる。
第2の偏光子の材料についても特に制限はない。上記式(2)を満足する偏光子であればいずれも利用することができる。一例としては、可視光域の光に対する吸収能に異方性のある色素、例えば二色性色素、を利用して作製する方法が挙げられる。この方法では、二色性色素の分子を配列させて、z軸方向の吸収係数異方性を大きくして、上記式(2)を満足する第2の偏光子を作製する。二色性色素を所望の配向とする技術は、二色性色素を利用した偏光子の作製技術や、ゲスト−ホスト液晶セルの作製技術などを参考にすることができる。例えば、特開2002−90526号公報に記載の二色性偏光素子の作製方法、及び特開2002−99388号公報に記載のゲストホスト型液晶表示装置の作製方法で利用されている技術を、前記第2の偏光子の作製にも利用することができる。
二色性色素は、その分子の形状が棒状であるものと、円盤状であるものとに分類することができる。前記第2の偏光子の作製にはいずれを使用してもよい。分子が棒状の二色性色素の例には、アゾ色素、アントラキノン色素、ペリレン色素等、メリシアニン色素が好ましく、例えば、アゾ色素としては、特開平11−172252号公報に記載の例、アントラキノン色素としては、特開平8−67822号公報に記載の例、ペリレン色素としては、特開昭62−129380号公報等に記載の例、メリシアニン色素としては特開2002−241758号公報に記載の例が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
分子が円盤状の二色性色素の例には、OPTIVA Inc.に代表されるリオトロピック液晶を用いた偏光子が挙げられ、“E−Type偏光子”として知られている。例えば、特開2002−90547号公報に記載の材料が挙げられる。また、同様に円盤状に光を吸収する化学構造として紐状ミセル型の構造を利用したピスアゾ系二色性色素を用いた例もあり、特開2002−90526号公報に記載の材料が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
例えば、棒状の二色性色素の多くは、分子の長軸方向に振動する光を強く吸収する性質がある。かかる性質の二色性色素の分子を、その長軸をz軸方向に平行にして配列させれば、前記式(2a)を満足する第2の偏光子を作製することができる。
また、円盤状の二色性色素の多くは、分子の円盤面内の吸収係数が大きくなる性質があるので、円盤状の二色性色素分子をその円盤面をz軸に対して直交させて、且つz軸方向に円盤状分子が円盤面を同一にして積み重なった状態に配列させることで、前記式(2b)を満足する第2の偏光子を作製することができる。
例えば、ゲストホスト型液晶セルの技術を利用して、ゲスト液晶の配向に付随させて二色性色素の分子を、上記のような所望の配列にすることができる。具体的には、ゲストとなる二色性色素と、ホストである液晶とを混合し、ホスト液晶を配向させるとともに、その液晶分子の配向に沿って二色性色素の分子を配向させて、その配向状態を固定することで、第2の偏光子を作製することができる。偏光子の偏光能が使用環境に応じて変動しないためには、上記二色性色素の配列を、化学結合の形成によって固定するのが好ましい。例えば、ホスト液晶、二色性色素、又は所望により添加される重合性成分の重合を進行させることで、配列を固定することができる。この固定方法には、種々提案されている硬化性液晶組成物を利用した位相差膜の作製方法の技術を利用することができる。
また、一対の基板に、二色性色素とホスト液晶とを少なくとも含む液晶層を有するゲストホスト型液晶セルそのものを、第2の偏光子として利用してもよい。ホスト液晶の配向(及びそれに付随する二色性色素分子の配列)は、基板内面に形成された配向膜によって制御することができ、電界等の外部刺激を与えない限り、その配向状態は維持され、第2の偏光子の偏光特性を一定にすることができる。
また、ポリマーフィルム中に二色性色素を浸透させて、該フィルム中のポリマー分子の配向に沿って前記二色性分子を配列させることで、第2の偏光子に要求される特性を満足するポリマーフィルムを作製することができる。具体的には、二色性色素の溶液をポリマーフィルムの表面に塗布して、フィルム中に浸透させて、作製することができる。二色性色素の分子の配列は、ポリマーフィルム中のポリマー鎖の配向、その性質(ポリマー鎖又はそれが有する官能基等の化学的及び物理的性質)、塗布方法、などによって調整することができる。この方法の詳細については、特開2002−90526号公報に記載されている。ポリマーフィルムとして、従来、偏光板の保護フィルムとして利用されているセルロースアシレートフィルムを利用すると、第2の偏光子を第1の偏光子の保護フィルムとしても利用することができる。
第2の偏光子の厚みについては特に制限はないが、前記式(3)を満足するためには、過度に厚みを厚くするのは好ましくない。また、装置の薄型化の観点からも薄いほうが好ましい。塗布によって形成する場合は、均一な塗布が可能な範囲であるのが好ましく、その観点では、0.5〜10μm程度である。従って、塗布によって形成された第2の偏光子が、前記式(4)を満足するためには、kz2は0.004〜0.08程度であるのが好ましい。kz2は、吸光係数や分子形状の観点で二色性色素を選択することで、及び/又はその含有量を調整することで、前記好ましい範囲とすることができる。また、前記第2の偏光子が自己支持性のあるポリマーフィルムである態様では、第2の偏光子の厚みは、ポリマーフィルムの一般的な厚みである、10〜200μm程度になる。従って、ポリマーフィルムの第2の偏光子が、前記式(4)を満足するためには、kz2は、0.004〜0.0002程度であるのが好ましい。但し、上記した通り、前記式(2b)を満足する第2の偏光子では、式(4)を満足しなくても、本発明の効果が得られるので、第2の偏光子の厚み及びkz2は、前記範囲に限定されるものではない。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、物質量とその割合、操作等は本発明の趣旨から逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下の具体例に制限されるものではない。
[式(2a)を満足する偏光板1a〜8aの作製]
ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を吸着して偏光膜を作製した。この偏光膜は、kx1=0.022>ky1=kz1=4.6×10-4であり、上記式(1)を満足していた。これを第1の偏光子として用いた。また、偏光膜の厚みは20μmであり、(kx1−ky1)×d1は431nmであった。
特開2002−99388号公報の実施例2に記載の方法を参考にして、ゲストホスト型液晶セルを作製し、これを第2の偏光子として用いた。この液晶セルは、棒状の二色性色素(NKX−1366、日本感光色素社製)、及びホスト液晶(ZLI−2806)を含み、セル中において、ホスト液晶および棒状二色性色素の分子が基板面に対して垂直配向になるように、基板にはあらかじめ垂直配向材(LQ−1800,日立化成デュポンマイクロシステムズ社製)を塗布・乾燥したものを用いた。このゲストホスト液晶セルを正面から観察すると入射偏光状態によらず透過するため白く光が抜け、一方、斜めから観察すると基板の厚さ方向の偏光に対しては光が吸収し基板と平行方向の偏光に対しては光が透過する現象が観測された。作製したセルの吸収係数は、kz2=0.085>kx2=ky2=0.0005であり、上記式(2a)を満足していた。これを第2の偏光子として利用して、第1の偏光子の表面に貼合し、偏光板1aを得た。
上記作製方法においてセル厚み、二色性色素の濃度をそれぞれ代えて、(kz2−ky2)×d2が種々の値のゲストホスト液晶セルを作製し、第1の偏光子の表面に貼合して、2a〜8aの種々の偏光板を作製した。なお、セルを貼合しなかった第1の偏光子の表面には、保護のためトリアセチルセルロースフィルム(フジタック、富士フイルム社製)を貼り付けた。
[式(2b)を満足する偏光板1b〜6bの作製]
特開2002−90526号公報の実施例に記載の方法を参考にして、セルロースアシレート系フィルムの表面に、二色性色素を塗布して第2の偏光子を以下のように作製した。具体的には、円盤状に吸収特性をもつ二色性色素として、特開2002−90526号公報に記載の化合物2を実施例の記載に従って合成した。これを6g秤量し、34ccの水に常温で溶解分散した。その後、SMT社製、Ultra sonic homogenizerUH−50を用いて10分間 超音波分散し、均一な二色性色素の凝集体溶解分散物を得た。上記の操作にて、凝集体は容易に形成される。ここで凝集体溶解分散物とは、二色性色素のスタッキングにより、紐状ミセルとなった凝集体が、溶媒(ここでは水)中に分散されたものである。二色性色素の凝集体溶解分散物を、鹸化処理したトリアセチルセルロース支持体(Z−タック、富士フイルム製)上にロット棒にて手塗布し、二色性偏光子を作製した。
この二色性偏光子は、kz2=0.02=kx2>ky2=0.0006であり、上記式(2b)を満足していた。これを第2の偏光子として、第1の偏光子の表面に貼合して、偏光板1bを作製した。
上記作製方法において塗布量、及び二色性色素の濃度をそれぞれ代えて、(kz2−ky2)×d2が種々の値の二色性偏光子を作製して、第1の偏光子の表面に貼合し、偏光板2b〜6bをそれぞれ作製した。なお、各偏光板の二色性偏光子を貼合していない第1の偏光子の表面には、保護のためトリアセチルセルロースフィルム(フジタック、富士フイルム製)を貼り付けた。
[黒状態の斜め方向における光漏れの評価]
作製した偏光板1a〜8a、及び偏光板1b〜6bをそれぞれ2枚用意し、偏光軸を直交にして積層したサンプルをそれぞれ作製した。各サンプル中、第1の偏光子、第2の偏光子、第2の偏光子及び第1の偏光子の順になっていた。すなわち、直交させた2枚の偏光板の内側に、各々偏光板の第2の偏光子が位置することになる。各サンプルの第1の偏光子側の表面(即ちトリアセチルセルロースフィルム面)から、該面に対して、極角60°及び方位角45°の方向から光を入射して、その透過率を測定した。結果を下記表1及び2のそれぞれに示す。なお、下記表1及び2中、比較例は、第1の偏光子として利用した上記偏光膜の両面を、上記トリアセチルセルロースフィルム(富士フイルム製)で保護したサンプルである。
[斜め方向入射光のコントラスト比の評価]
作製した偏光板1a〜8a、及び偏光板1b〜6bをそれぞれ2枚用意し、偏光軸を平行にして積層したサンプルをそれぞれ作製した。各サンプル中、第1の偏光子、第2の偏光子、第2の偏光子及び第1の偏光子の順になっていた。すなわち、平行させた2枚の偏光板の内側に、各々偏光板の第2の偏光子が位置することになる。このサンプルの第1の偏光子側の表面(即ちセルロースアシレートフィルム面)から、該面に対して、極角60°及び方位角45°の方向から光を入射して、その透過率(白透過率)を測定した。そのデータと、上記表1及び表2のそれぞれの透過率(黒透過率)とから、各サンプルの白透過率/黒透過率を算出した。結果を下記表1及び2のそれぞれに示す。
Figure 2009205143
Figure 2009205143
上記表1及び表2に示した結果から、本発明の偏光板1a〜7a及び1b〜6bは、いずれも、黒表示時の斜め方向における光漏れが軽減された、即ち視野角依存性が軽減された、広視野角偏光板であることが理解できる。
また、式(2a)を満足する偏光板1a〜8aでは、(kz2−ky2)×d2が5nm〜120nmであると、視野角依存性の軽減効果が得られ、比較例を超えるコントラスト比を実現するという観点では、(kz2−ky2)×d2が5〜80nmであるのが好ましく、20〜80nmであるのがより好ましく、40〜60nmであるのが特に好ましいことが理解できる。
一方、式(2b)を満足する偏光板1b〜6bは、(kz2−ky2)×d2が120nmを超えても、視野角依存性の軽減効果はかわらず、広視野角化を達成できた。比較例を超えるコントラスト比を実現するという観点では、(kz2−ky2)×d2が5〜100nmであるのが好ましく、40〜100nmであるのがより好ましく、60〜80nmであるのが特に好ましいことが理解できる。
[式(2a)を満足する偏光板11a〜18aの作製]
ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を吸着して偏光膜を作製した。この偏光膜は、kx1=0.022>ky1=kz1=4.6×10-4であり、上記式(1)を満足していた。これを第1の偏光子として用いた。また、偏光膜の厚みは、20μmであり、(kx1−ky1)×d1は、431nmであった。
第2の偏光子の支持体用フィルムとして、富士フイルム社製「Z−タックフィルム」を用いた。なお、支持体用フィルムの面内レターデーションRe及び厚み方向レターデーションRthの値は、いずれもほぼ0nmであった。フィルム表面のケン化処理後、フィルム上に、下記の組成の配向膜塗布液をワイヤーバーコーターで塗布した。温度60℃の温風で60秒間、さらに温度100℃の温風で120秒間乾燥し、膜を形成した。
配向膜塗布液の組成:
下記の変性ポリビニルアルコール 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド 0.5質量部
Figure 2009205143
次に、下記の液晶化合物1 100質量部に対して、光重合開始剤(イルガキュア 819、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)3質量部、下記のオニウム塩 1.0質量部、下記の空気界面側垂直配向剤 0.2質量部、及び下記の色素1〜5について下記表に示した量(質量部)を、メチルエチルケトンに溶解した溶液をそれぞれ用意した。
Figure 2009205143
Figure 2009205143
Figure 2009205143
上記の通り調製した各塗布液を、前記配向膜の表面に、ワイヤーバーでそれぞれ塗布した。これを金属の枠に貼り付けて、135℃の恒温槽中で1分間加熱し、次いで120℃に冷却した後、120W/cm高圧水銀灯により、15秒間UV照射して配向を固定化し、その後室温まで放冷して、第2の偏光子として利用する膜(以下、「光吸収層」という場合がある)を形成した。形成した各膜を偏光顕微鏡で観察したところ、いずれも分子が膜面に対して垂直に、均一に配向していることが確認できた。
作製した各光吸収層の吸収異方性を、偏光特性の極角方向依存性を計測することより求めた。具体的には、計測装置にはAxometics社のAxoscanを用い、極角を−50〜5°まで10°毎にミューラーマトリックスを計測し、吸収異方性の程度、即ち、(kz2−ky2)×d2を、フィッティングすることで求めた。結果を下記表に示す。
上記で作製した第1の偏光子用の偏光膜と、各光吸収層付きの支持体フィルムのそれぞれとを貼合した。第1の偏光子用の偏光膜の表面には、保護のため、トリアセチルセルロースフィルム(富士フイルム社製)を貼り付けた。この様にして、偏光板11a〜18aをそれぞれ作製した。
[黒状態の斜め方向における光漏れの評価]
作製した偏光板11a〜18aをそれぞれ2枚用意し、偏光軸を各々0度と90度にして直交させて積層したサンプルをそれぞれ作製した。各サンプル中、第1の偏光子、第2の偏光子、第2の偏光子及び第1の偏光子の順になっていた。すなわち、直交させた2枚の偏光板の内側に、各々偏光板の第2の偏光子が位置することになる。各サンプルの第1の偏光子側の表面(即ちセルロースアシレートフィルム面)から、該面に対して、極角60°及び方位角45°の方向から光を入射して、その透過率を測定した。結果を下記表に示す。なお、下記表中、比較例は、第1の偏光子として利用した上記偏光膜の両面を、上記トリアセチルセルロースフィルム(富士フィルム社製)で保護したサンプルである。
[斜め方向入射光のコントラスト比の評価]
作製した偏光板11a〜18aをそれぞれ2枚用意し、偏光軸を両方とも0度にして平行にして積層したサンプルをそれぞれ作製した。各サンプル中、第1の偏光子、第2の偏光子、第2の偏光子及び第1の偏光子の順になっていた。すなわち、平行配置させた2枚の偏光板の内側に、各々偏光板の第2の偏光子が位置することになる。このサンプルの第1の偏光子側の表面(即ち、トリアセチルセルロースフィルム面)から、該面に対して、極角60°及び方位角45°の方向から光を入射して、その透過率(白透過率)を測定した。そのデータと、下記表のそれぞれの透過率(黒透過率)とから、各サンプルの白透過率/黒透過率を算出した。結果を下記表に示す。
Figure 2009205143
上記表に示した結果から、本発明の偏光板11a〜17aはいずれも、黒表示時における斜め方向における光漏れが比較例より軽減された、即ち視野角依存性が軽減された、広視野角偏光板であることが理解できる。
また、偏光板11a〜18aでは、(kz2−ky2)×d2が5nm〜120nmであると、視野角依存性の軽減効果が得られ、従前と同程度又はそれ以上のコントラストを実現するという観点では、(kz2−ky2)×d2が5〜80nmであるのが好ましく、20〜80nmであるのがより好ましく、40〜60nmであるのが特に好ましいことが理解できる。
10 偏光板
12 第1の偏光子
14 第2の偏光子

Claims (7)

  1. 少なくとも、第1及び第2の偏光子を有し、下記式(1)〜(3)を満足することを特徴とする偏光板:
    (1) kx1>ky1=kz1
    (2) kz2>ky2
    (3) (kx1−ky1)×d1>(kz2−ky2)×d2
    但し、偏光板の面内の互いに直交する軸がx軸及びy軸、並びにx−y軸面に直交する軸がz軸であり、kx1、ky1及びkz1は、第1の偏光子のx軸、y軸及びz軸方向それぞれの吸収係数であり、ky2及びkz2は、第2の偏光子のy軸及びz軸方向それぞれの吸収係数であり、d1及びd2はそれぞれ第1及び第2の偏光子の厚み(単位:nm)である。
  2. 前記第2の偏光子が、下記式(2a)を満足することを特徴とする請求項1に記載の偏光板:
    (2a) kz2>kx2=ky2
    但し、kx2は、第2の偏光子のx軸方向の吸収係数である。
  3. 前記第2の偏光子が、下記式を満足することを特徴とする請求項2に記載の偏光板:
    5nm≦(kz2−ky2)×d2≦80nm 。
  4. 前記第2の偏光子が、下記式(2b)を満足することを特徴とする請求項1に記載の偏光板:
    (2b) kz2=kx2>ky2
    但し、kx2は、第2の偏光子のx軸方向の吸収係数である。
  5. 前記第2の偏光子が、下記式を満足することを特徴とする請求項4に記載の偏光板:
    5nm≦(kz2−ky2)×d2≦100nm 。
  6. 前記第2の偏光子が、可視光域の光に対する吸収能に異方性のある分子を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の偏光板。
  7. 少なくとも、液晶セルと、請求項1〜6のいずれか1項に記載の偏光板とを有する液晶表示装置。
JP2009009562A 2008-01-31 2009-01-20 偏光板、及び液晶表示装置 Active JP5178547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009009562A JP5178547B2 (ja) 2008-01-31 2009-01-20 偏光板、及び液晶表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020149 2008-01-31
JP2008020149 2008-01-31
JP2009009562A JP5178547B2 (ja) 2008-01-31 2009-01-20 偏光板、及び液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009205143A true JP2009205143A (ja) 2009-09-10
JP5178547B2 JP5178547B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=40931314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009009562A Active JP5178547B2 (ja) 2008-01-31 2009-01-20 偏光板、及び液晶表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8049843B2 (ja)
JP (1) JP5178547B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011027821A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 テルモ株式会社 カテーテル
JP2016027387A (ja) * 2014-06-25 2016-02-18 住友化学株式会社 光吸収異方性膜、3次元光吸収異方性膜及びその製造方法
WO2017191778A1 (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 富士フイルム株式会社 透明スクリーンおよび画像表示システム
JP2018022153A (ja) * 2016-07-21 2018-02-08 富士フイルム株式会社 積層体及び液晶表示装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5420986B2 (ja) * 2008-06-30 2014-02-19 富士フイルム株式会社 光学補償フィルム、及び液晶表示装置
US8120728B2 (en) * 2008-06-30 2012-02-21 Fujifilm Corporation Polarizing plate and liquid crystal display device using the same
KR101648243B1 (ko) 2013-06-27 2016-08-12 제일모직주식회사 폴리엔 편광자, 이의 제조방법, 이를 포함하는 편광판 및 광학표시장치
JP7160899B2 (ja) * 2018-03-23 2022-10-25 富士フイルム株式会社 偏光子、偏光子の製造方法、積層体および画像表示装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001100040A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd 円盤状色素を含むディスコティック液晶膜からなる偏光シート
JP2001100038A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd ディスコティック色素液晶膜からなる偏光シート
JP2001242320A (ja) * 2000-03-01 2001-09-07 Nitto Denko Corp 偏光素子及び液晶表示装置
JP2002048916A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Nitto Denko Corp 異方性光吸収シート及び液晶表示装置
JP2006503325A (ja) * 2002-10-14 2006-01-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 偏光配置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5680184A (en) * 1994-04-12 1997-10-21 Casio Computer Co., Ltd. Color liquid crystal display device
JPH10268294A (ja) 1997-03-28 1998-10-09 Canon Inc 液晶装置
RU2178900C2 (ru) * 2000-02-25 2002-01-27 ОПТИВА, Инк. Дихроичный поляризатор и материал для его изготовления
JP3526830B2 (ja) 2000-04-07 2004-05-17 龍男 内田 広視野角偏光板および液晶表示装置
US7267849B2 (en) * 2004-03-02 2007-09-11 Nitto Denko Corporation Compensator for liquid crystal display
JP2006241306A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアシレートフィルム、セルロースアシレートフィルムの製造方法、偏光板および液晶表示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001100040A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd 円盤状色素を含むディスコティック液晶膜からなる偏光シート
JP2001100038A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd ディスコティック色素液晶膜からなる偏光シート
JP2001242320A (ja) * 2000-03-01 2001-09-07 Nitto Denko Corp 偏光素子及び液晶表示装置
JP2002048916A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Nitto Denko Corp 異方性光吸収シート及び液晶表示装置
JP2006503325A (ja) * 2002-10-14 2006-01-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 偏光配置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011027821A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 テルモ株式会社 カテーテル
JP2016027387A (ja) * 2014-06-25 2016-02-18 住友化学株式会社 光吸収異方性膜、3次元光吸収異方性膜及びその製造方法
JP2021120746A (ja) * 2014-06-25 2021-08-19 住友化学株式会社 光吸収異方性膜、3次元光吸収異方性膜及びその製造方法
WO2017191778A1 (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 富士フイルム株式会社 透明スクリーンおよび画像表示システム
JPWO2017191778A1 (ja) * 2016-05-02 2019-03-07 富士フイルム株式会社 透明スクリーンおよび画像表示システム
US10642145B2 (en) 2016-05-02 2020-05-05 Fujifilm Corporation Transparent screen and image display system
JP2018022153A (ja) * 2016-07-21 2018-02-08 富士フイルム株式会社 積層体及び液晶表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20090195733A1 (en) 2009-08-06
JP5178547B2 (ja) 2013-04-10
US8049843B2 (en) 2011-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5178547B2 (ja) 偏光板、及び液晶表示装置
JP6577979B2 (ja) 積層体及び液晶表示装置
JP4538096B2 (ja) 液晶表示装置
WO2015008773A1 (ja) 位相差フィルム、偏光板および液晶表示装置
JP5302119B2 (ja) 偏光板、及びそれを用いた液晶表示装置
KR20030007220A (ko) 광학 필름, 편광판 및 표시 장치
JP2008242467A (ja) 光学フィルムおよびこれを用いた偏光フィルム、および偏光フィルムの視野角改良方法
JP2005504341A (ja) 偏光回転子、偏光回転子を含有する物品、ならびにそれらの製造方法および使用方法
TWI528057B (zh) 偏振板和包括所述偏振板的液晶顯示裝置
TW201035605A (en) A coupled polarizing plate set and in-plane switching mode liquid crystal display including the same
JP2002296424A (ja) 光学フィルムおよびこれを用いた偏光フィルム、および偏光フィルムの視野角改良方法
JPWO2009078227A1 (ja) 液晶表示装置
WO2019167926A1 (ja) 積層体、有機電界発光装置、液晶表示装置
JP6858206B2 (ja) 液晶表示装置
KR20220054342A (ko) 광학 이방성층, 광학 필름, 편광판, 화상 표시 장치
JP5420986B2 (ja) 光学補償フィルム、及び液晶表示装置
US20060055855A1 (en) Retarder film, polarizer with built-in retarder, and LCD device having the polarizer
JP2007140127A (ja) 偏光子、その製造方法、光学フィルムおよび画像表示装置
JP5274928B2 (ja) 液晶パネル及び液晶表示装置
US20020130997A1 (en) Optical film, polarizer and liquid-crystal display device
JP6487665B2 (ja) 偏光子、積層体、および画像表示装置
JP6543675B2 (ja) 位相差フィルム、偏光板および液晶表示装置
JP5049705B2 (ja) 透明フィルム、偏光板、及び液晶表示装置
JP6756112B2 (ja) 光学フィルム及び画像表示装置
JP7364631B2 (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5178547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250