JP2009205095A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】湿式画像形成装置において、感光体表面の酸化膜による画質低下を防ぐことのできる技術を提供する。
【解決手段】非画像形成時に、感光体ドラム10の表面のうち、帯電部11の直下に、キャリア液を塗布することで、コロナ放電により生じたオゾンによって感光体ドラム10表面に生じる酸化膜の付着等を防ぐことができる。
【選択図】図10
【解決手段】非画像形成時に、感光体ドラム10の表面のうち、帯電部11の直下に、キャリア液を塗布することで、コロナ放電により生じたオゾンによって感光体ドラム10表面に生じる酸化膜の付着等を防ぐことができる。
【選択図】図10
Description
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、感光体を帯電させ、さらに感光体に光を照射することで、静電潜像を描き、これを現像剤で現像する電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。
このような画像形成装置においては、感光体を帯電させる帯電部からの放電により、オゾンが発生し、このオゾンによって、空気中の成分が分解されて、窒素酸化物等の種々の酸化物、及びアンモニウム塩等のイオン性物質が生じることが知られている。このイオン性物質は水溶性であるので、感光体表面に付着すると、大気中の水分を取り込み、感光体表面の電気抵抗を低下させる。この電気抵抗の低下は、像流れと呼ばれる画像不良の原因となる。
このような画像不良を防止する方法として、感光体表面を研磨することで、イオン性物質を除去する方法が知られている。例えば、特許文献1では、感光体としてアモルファスシリコン感光体を備える画像形成装置において、非画像形成時に、研磨剤を含有したトナーを感光体に付着させ、このトナーを感光体から中間転写体に一旦転写し、次いで中間転写体から感光体に逆転写して、このトナーによって感光体表面を研磨することが提案されている。
特開2004−279902号公報
しかし、従来の技術のように感光体表面を研磨しても、完全に像流れの発生を防ぐことはできなかった。また、トナーに研磨剤を添加した場合、トナーの帯電性を適切に調整することが難しいという問題があった。さらに、電子写真方式の1つである湿式現像を採用した画像形成装置においては、トナーに研磨剤を含めることが困難である。湿式現像とは、トナーと液体のキャリアとを含む現像剤によって画像を現像する画像形成方式である。
本発明は、上記従来の課題に鑑み、研磨剤を用いなくても画像不良を防ぐことのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の画像形成装置は、電子写真方式の画像形成装置であって、感光体と、上記感光体を回転させる回転駆動部と上記感光体を帯電させる帯電部と、上記感光体上に光により静電潜像を描く露光部と、キャリア液とトナーとを含む現像剤を上記感光体上に供給し上記静電潜像を現像してトナー像とする現像部と、上記感光体上のトナー像を被転写媒体に転写する転写部と、転写後に上記感光体上に残留した現像剤を感光体に当接して除去するクリーニング部材と、上記クリーニング部材を感光体から離間させた後に上記回転駆動部を停止させることで、上記現像剤を上記帯電部と対向する上記感光体上に保持する感光体保護処理を実行する制御部と、を備える。
この画像形成装置は、感光体保護処理によって、酸化物やイオン性物質等(「酸化膜」と称する)が感光体表面に付着するのを防ぐことができる。よって、酸化膜による画質低下を防ぐことができる。また、感光体と帯電部とが対向する位置では、特にオゾンの影響が大きいので、この画像形成装置によると、画質低下を防ぐ効果が高い。
また、請求項3に記載するように、請求項1に記載の画像形成装置において、上記感光体表面はアモルファスシリコンからなっていてもよい。
アモルファスシリコン感光体は、特にオゾンによる画質の低下が顕著であるので、本発明が好適に用いられる。
本発明の画像形成装置は、感光体保護処理によって、酸化膜が感光体表面に付着するのを防ぐことができる。よって、酸化膜による画質低下を防ぐことができる。
〔1〕第1実施形態
以下、図面に基づいて、本発明の画像処理装置の実施の一形態について説明する。
以下、図面に基づいて、本発明の画像処理装置の実施の一形態について説明する。
なお、説明の便宜上、図面では部材の位置及び大きさ等は適宜強調して描かれている。また、以下の実施形態は、本発明の画像処理装置の一例として、カラープリンタを挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明の画像処理装置は画像形成部を備えていればよく、コピー機、ファクシミリ機としての機能を有する所謂複合機(MFP、Multi Function Peripheral)やコピー機能のみを備えたものでもよい。以下に説明するこれらの部材の具体的な構成や、その他の部材等については、適宜変更可能である。
<1.プリンタ1>
まず、図1を参照してプリンタ1全体の構成について説明する。図1はプリンタ1の要部構成を示す正面図である。
まず、図1を参照してプリンタ1全体の構成について説明する。図1はプリンタ1の要部構成を示す正面図である。
プリンタ1は、カラー画像を形成成する画像形成部2、用紙Pを収容する用紙収容部3、用紙P上に画像形成装置2が形成した画像を転写する転写部4、用紙P上に画像を定着させる定着部5、画像が定着した後の用紙Pを受け取る用紙排出トレイ6、用紙収容部3から用紙排出トレイ6まで用紙Pを搬送する用紙搬送部7、現像剤タンク217、及びキャリアタンク218等を備える。
画像形成部2は、無端状、すなわち環状であって一方向に回転可能な中間転写ベルト21を備え、さらに、中間転写ベルト2の回転方向に沿って、それぞれイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の4色の現像剤によって画像を形成し、上記中間転写ベルト21に一次転写する画像形成ユニットFY,FM,FC,及びFB、中間転写ベルト21上の一次転写された画像から余剰のキャリアを除去するキャリア除去部22、並びに、上述の転写部4による転写後に中間転写ベルト21から現像剤を除去するベルトクリーニング部23等を備える。
より具体的には、画像形成部2は、中間転写ベルト21の裏側(中間転写ベルト21の環形状の内側)に、中間転写ベルト21に接するよう、ベルト駆動ローラ211、第一従動ローラ212、第二従動ローラ213を、中間転写ベルト21の回転方向に沿ってこの順に備える。ベルト駆動ローラ211は回転することで転写ベルト21を時計回りに回転移動させ、第一及び第二従動ローラ212及び213はベルト駆動ローラ211の回転に従動して回転する。ベルト駆動ローラ211は、中間転写ベルト21を挟んで上述の転写部4の転写ローラ41と対向するように設けられており、転写ローラ41と共に転写部4を構成している。
画像形成ユニットFY,FM,FC,及びFBは、第二従動ローラ213からベルト駆動ローラ211に向かってこの順に配される。画像形成ユニットの配置順序はこれに限定されるものではないが、各色の混色による完成画像への影響を配慮すると、この配置が好ましい。画像形成ユニットの詳細については後述する。
キャリア除去部22は、中間転写ベルト21の移動方向において最下流の画像形成ユニットFBのさらに下流、かつベルト駆動ローラ211の上流に設けられる。キャリア除去部22は、中間転写ベルト21の表面に接触してキャリア液を除去するキャリア除去ローラ22a、キャリア除去ローラ22aに付着したキャリア液を回収するための回収装置22b、及び、中間転写ベルト21を挟んでキャリア除去ローラ22aに対向するように配された対向ローラ22cを備える。キャリア除去ローラ22aの表面は、中間転写ベルト21の表面よりも濡れ性が高いことが好ましい。
ベルトクリーニング部23は、中間転写ベルト21の移動方向において転写部4の下流、かつ画像形成ユニットのうちで最上流の画像形成ユニットFYの上流に配される。より具体的には、ベルトクリーニング部23は、第二従動ローラ213の近傍で中間転写ベルト21に接触するブレード23aと、ブレード23aによって掻き取られた現像剤を収納する収納ケース23bとを備える。
用紙収納部3は、図1に示すように、トナー像を定着させる用紙を収納する部分であって、プリンタ1の下部に配置されている。用紙収納部3は、用紙を収納している給紙カセット31、及び給紙カセット31内の一番上の用紙Pを用紙搬送部7へ供給する給紙部222等を備える。
転写部4は、上述のベルト駆動ローラ211、及び中間転写ベルト21を挟んでベルト駆動ローラ211と対向する転写ローラ41等を備える。転写部4は、転写ローラ41にバイアスを印加するバイアス印加部(図示せず)を備えており、このバイアスによって中間転写ベルト21から用紙Pに画像が転写される。
定着部5は、用紙Pにトナー像を定着させる部分であって、用紙搬送方向において転写部4の下流に配置されている。定着部5は、用紙に転写されたトナー像に接する加熱ローラ51、及び加熱ローラ52に対向して配置された加圧ローラ52等を備える。
用紙搬送部7は、複数のローラ対等を備えている。
現像剤タンク217及びキャリアタンク218は、後述の現像装置9で使用される現像剤よりも高濃度のトナーを含む高濃度現像剤、及びキャリア液を、それぞれ収納する。また、プリンタ1は、現像剤タンク217及びキャリアタンク218の高濃度現像剤及びキャリア液を混合し、濃度を調整して、画像形成ユニット(FY、FM、FC、FB)の現像剤供給部材94(図2)へ供給する供給機構(図示せず)を備える。
プリンタ1は、さらに現像剤循環装置を備えていてもよい。現像剤循環装置は、クリーニングユニット26及び現像剤除去装置96によって回収されたり、ドクターブレード921によって掻き取られたりした現像剤を回収し、高濃度現像剤及びキャリア液を加えることで濃度を調整して、画像形成ユニットに供給する装置である。
<2.画像形成ユニット>
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは略同様の構成となっているので、以下では図2を参照してイエロー用の画像形成ユニットFYについて説明し、他の画像形成ユニットについては説明を省略する。図2は、画像形成ユニットFYの要部構成を示す正面図である。
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは略同様の構成となっているので、以下では図2を参照してイエロー用の画像形成ユニットFYについて説明し、他の画像形成ユニットについては説明を省略する。図2は、画像形成ユニットFYの要部構成を示す正面図である。
図2に示すように、画像形成ユニットFYは、回転可能な感光体ドラム10を備え、その回転方向に沿って、感光体ドラム10を一様に帯電させる帯電部11、帯電した感光体ドラム10表面に光を照射することによって静電潜像を描く露光部12、静電潜像を現像剤で現像する現像装置9、現像された画像を中間転写ベルト21に転写する一次転写ローラ13、転写後の感光体ドラム10上に残存する現像剤を除去するドラムクリーニング部14、光源を備え、クリーニング後の感光体ドラム10の表面を光源からの光によって除電して次の画像形成に備える除電部15等を備える。
感光体ドラム10は、その表面がアモルファスシリコン感光体で構成されたローラ状の部材である。
帯電部11は、コロナ放電によって、感光体ドラム10を帯電させることができる。
(2-1)現像装置9
現像装置9は、現像ローラ(現像部の一例)91と、供給ローラ92と、支持ローラ93と、現像剤供給部94と、現像剤除去装置96と、現像剤帯電装置97と、以上の各部材を収容する現像容器99と、を備える。
現像装置9は、現像ローラ(現像部の一例)91と、供給ローラ92と、支持ローラ93と、現像剤供給部94と、現像剤除去装置96と、現像剤帯電装置97と、以上の各部材を収容する現像容器99と、を備える。
現像ローラ91は、感光体ドラム10に接触するように配置され、回転することで現像剤を感光体ドラム10に供給する。
供給ローラ92は、現像ローラ91に現像剤を供給するためのものであって、現像ローラ91の下部に接触するよう配される。この供給ローラ92には、ドクターブレード921が接触させられている。このドクターブレード921によって現像ローラ91に供給するために供給ローラ92上に担持されている現像剤の層厚が所定値に規制される。
支持ローラ93は、現像剤を供給ローラ92とともに支持するための部材であって、供給ローラ92に接触するように配される。
現像剤供給部94は、供給ローラ92と支持ローラ93との接触部分付近の支持ローラ93に現像剤を供給する部材である。
図示しないが、現像装置9は、現像ローラ91、供給ローラ92、及び支持ローラ93を回転駆動するモータ及びギア等を備える。
現像剤除去装置96は、感光体ドラム10に供給されずに現像ローラ91上に残留した現像剤を除去するための装置であって、現像剤除去ブレード961を有する。現像剤除去装置96は、この現像剤除去ブレード961によって現像ローラ91上の現像剤を掻き取る。
現像剤帯電装置97は、現像ローラ91の近傍に配される。現像剤帯電装置97は、現像ローラ91に担持された現像剤に、現像剤中のトナーの帯電極性と同極性の電界を与える。こうすることで、現像ローラ91に担持された液体現像剤層中のトナーが現像ローラの表面側に移動し、現像効率が向上する。
以上のように感光体ドラム10上に現像剤を供給する、現像装置9の各部の一連の動作を、現像動作と称する。
(2-2)ドラムクリーニング部14
図3及び図4をさらに参照して、ドラムクリーニング部14について説明する。図3はドラムクリーニング部14を図2と同様の視点から見た正面図である。図4は、図3に符号“A”を付して示す視点で見たドラムクリーニング部14の側面図である。なお、図4では、説明の便宜上、後述のブレードホルダー142aを一部のみ図示する。
図3及び図4をさらに参照して、ドラムクリーニング部14について説明する。図3はドラムクリーニング部14を図2と同様の視点から見た正面図である。図4は、図3に符号“A”を付して示す視点で見たドラムクリーニング部14の側面図である。なお、図4では、説明の便宜上、後述のブレードホルダー142aを一部のみ図示する。
図3及び図4に示すように、ドラムクリーニング部14は、クリーニングブレード141と、クリーンニングブレードを移動させるブレード駆動装置142と、を備える。
クリーニングブレード141は、平らな板状の部材である。
ブレード駆動装置142は、ブレードホルダー142a、ソレノイド142b、アーム142c、引張りバネ142d、固定部材142e、第1〜第3支点142f〜142hを備える。
クリーニングブレード141はブレードホルダー142aに固定されており、ブレードホルダー142aは、第1支点142fを中心に回転可能である。第1支点142fは、ブレードホルダー142aとクリーニングブレード141との接続部分の近傍に配置されている。
アーム142cの一端はソレノイド142bに第2支点142gを介して接続されており、他端は、ブレードホルダー142aに当接するように配される。また、アーム142cは第3支点142hを中心に回転可能である。第3支点142hは、アーム142cの長手方向の中間近傍に配されている。
2つの引張りバネ142dは、その一端がブレードホルダー142aの両端にそれぞれ固定されている。2つの引張りバネ142dの他端は、固定部材142eを介して、位置が固定されている。
通常、ソレノイド142bは停止しており、クリーニングブレード141は感光体ドラム10に接触した状態に保たれる。
ソレノイド142bが稼動すると、図3及び図4中に示す点線矢印の方向に、各部材が移動する。つまり、第2支点142gに接続された一端がソレノイド142bにより右方向に引っ張られることで、アーム142cは第3支点142hを中心に図4における反時計回りに回転し、他端によってブレードホルダー142aを押し下げえる。その結果、クリーニングブレード141は第1支点142fを中心に図3における反時計回りに回転し、感光体ドラム10から離れる。このとき、引張りバネ142dは引き伸ばされる。
一方、ソレノイド142bが停止すると、各部材が実線矢印方向に移動する。つまり、引張りバネ142dがブレードホルダー142aを引き上げるので、ソレノイド142d稼動時とは逆に、クリーニングブレード141が感光体ドラム141に押し当てられる。
<3.制御系>
プリンタ1における感光体保護動作について、図5等を併せて参照して説明する。図5は、プリンタ1の要部構成、特に感光体保護動作を説明するのに必要な機能部を示すブロック図である。
プリンタ1における感光体保護動作について、図5等を併せて参照して説明する。図5は、プリンタ1の要部構成、特に感光体保護動作を説明するのに必要な機能部を示すブロック図である。
図5に示すように、プリンタ1は、上述の構成に加えて、感光体ドラム10を回転駆動する回転駆動部16を備える。回転駆動部16はモータ及びギア等を備える。プリンタ1はさらに、CPU(Central Processing Unit)100、RAM(Random Access Memory)101、ROM(Read Only Memory)102を備える。ROM102には、感光体保護プログラム102a等のプログラムが格納される。CPU100は、ROM102内のプログラムを読み出して実行することにより、プリンタ1内の各部の動作を制御する。つまり、CPU100は、プリンタ1の制御装置として機能する。RAM101はCPU100の作業領域として機能したり、情報を一時的に記憶したりする。
CPU100は特に、感光体保護プログラム102aに基づいてプリンタ1内の各部を制御することで感光体保護動作を実行する。
<4.感光体保護動作>
感光体保護動作について、図6〜図11をさらに参照して説明する。図6〜図10はそれぞれ、描画中の、描画終了後かつ現像終了前の、現像終了後かつクリーニングブレード141離間前の、クリーニングブレード141離間中の、感光体ドラム10停止時の、画像形成ユニットの一部を示す正面図であり、図11は、図10とは後述のキャリア液塗布領域Cの幅が異なる場合の、画像形成ユニットの一部を示す正面図である。図12は、露光部12、ブレード駆動装置142、回転駆動部16のオン/オフのタイミングを示すチャートである。なお、帯電部12は、感光体ドラム10回転時には常時稼動する。
感光体保護動作について、図6〜図11をさらに参照して説明する。図6〜図10はそれぞれ、描画中の、描画終了後かつ現像終了前の、現像終了後かつクリーニングブレード141離間前の、クリーニングブレード141離間中の、感光体ドラム10停止時の、画像形成ユニットの一部を示す正面図であり、図11は、図10とは後述のキャリア液塗布領域Cの幅が異なる場合の、画像形成ユニットの一部を示す正面図である。図12は、露光部12、ブレード駆動装置142、回転駆動部16のオン/オフのタイミングを示すチャートである。なお、帯電部12は、感光体ドラム10回転時には常時稼動する。
図6及び図12の(i)に示すように、画像形成時には、CPU100の制御の下、回転駆動部16が稼動することで感光体ドラム10が回転し、露光部12が稼動して静電潜像IEを描く。現像装置9は現像動作により静電潜像IEを現像し、トナー像IDが形成される。このとき、ブレード駆動装置142は停止している。よって、1次転写後に感光体ドラム10上に残存するトナーIRは、クリーニングブレード141によって除去される。
図7及び図12の(ii)に示すように、全ての画像データの描画が完了すると、露光部12は停止する。図7等に、最後の画像の感光体ドラム10の回転方向における後端を、描画領域の後端として、符号“E”を付して示す。
図8に示すように、全ての画像の現像が完了した後も、つまり、最後に描画された画像IEの後端Eが現像ローラ91と感光体ドラム10との接触位置を通過した後も、現像ローラ91は感光体ドラム10に接触したまま回転を継続する。つまり、現像装置9は、露光部12によって描画されていない領域に現像剤を供給する。トナーは露光した部分に付着するので、露光部12により描画されていない領域では、キャリア液のみが付着する。このようにキャリア液が塗布された領域を、キャリア液塗布領域として、図中に符号“C”を付して示す。
図9及び図12の(iv)に示すように、描画領域の後端Eがクリーニングブレード141の直下(クリーニングブレード141と感光体ドラム10との接触位置)を通過した後に、つまり残存トナーIRのクリーニング終了後に、ソレノイド142bが稼動して、クリーニングブレード141が感光体ドラム10から離間される。その後も感光体ドラム10は回転し続け、キャリア液塗布領域Cをクリーニングブレード141の下流まで搬送する。
なお、残存トナーIRのクリーニング終了後、クリーニングブレード141が離間されるまでの所定時間は、特に限定されるものではない。例えば、後端Eがこの接触位置を通過すると直ちにソレノイド142bが稼動してもよいし、後端Eが通過した後、間隔をあけてソレノイド142bが稼動してもよい。この所定時間は、感光体ドラム10及び帯電部11の構成等との関係を考慮して、適宜設定される。また、ソレノイド142bがオンされてからオフされるまでの時間も、特に限定されるものではない。
図10並びに図12の(iv)及び(v)に示すように、回転駆動部16は、キャリア液塗布領域Cの先端が所定位置に到達すると、回転駆動を停止する。このように回転駆動部16が一定期間回転駆動を継続することによって、キャリア液塗布領域Cが帯電部11の直下の感光体ドラム10表面を覆うように配置される。回転駆動部16の動作終了と共に、現像ローラ91による現像剤の塗布も終了する。
以上の動作により、感光体ドラム10の表面において、少なくとも帯電部11と対向する領域に、キャリア液が塗布される。言い換えると、キャリア液塗布領域Cは、感光体ドラム10上の帯電部11と対向する領域を含むように配置される。キャリア液塗布領域Cの最終的な幅及び位置は、帯電部11周囲のオゾンによる感光体ドラム10表面への影響を低減できるように、適宜設定される。例えば、図11に示すように、キャリア液塗布領域Cは、は感光体ドラム10を一周するように配置されてもよい。
キャリア液塗布領域Cの幅は、ソレノイド142bのオン/オフタイミング等を調整することによって調整可能であり、キャリア液塗布領域Cの位置は、回転駆動部16のオフタイミング等を調整することで、調整可能である。
画像形成が再開されるときには、図12の(vi)に示すように、ソレノイド142bがオフとなった状態で、回転駆動部16が感光体ドラム10を1周以上回転させる。露光部12はその後で描画を開始する(図12の(vii))ので、描画開始時には感光体ドラム10上のキャリア液は除かれる。
帯電部11周囲には、コロナ放電により生じたオゾンが存在するが、以上に述べたように、非画像形成時にキャリア液を感光体ドラム10表面に塗布することで、オゾンへの暴露を防ぐと共に、酸化膜が感光体ドラム10表面に付着するのを防ぐことができる。また、キャリア液によって、感光体ドラム10表面が大気に接触するのを防ぐことができるので、感光体ドラム10表面に付着した酸化膜による水分の吸着(酸化膜と水分との結着)を防ぐことができる。その結果、画質を良好に保つことができる。
このようなキャリア液の塗布を行うタイミングは、非画像形成時であればよく、画像形成直後である必要はない。このタイミングは、例えば、画像形成が開始される前のエージング時、画像形成が終了してプリンタ1が停止するまでの間等とすることができる。いずれの場合であっても、図12等を参照して説明した流れに準じて、各部を制御することで、感光体ドラムにキャリア液が塗布される。
保護効果を高めるためには、キャリア液として、シリコンオイル、パラフィンオイル等の不揮発性溶剤が好適に用いられる。
〔2〕その他の実施形態
(1)第1実施形態のクリーニングブレード141は、クリーニング部材の一例に過ぎない。クリーニングブレード141に代えてブラシ状等、他の形状のクリーニング部材を用いることができる。
(1)第1実施形態のクリーニングブレード141は、クリーニング部材の一例に過ぎない。クリーニングブレード141に代えてブラシ状等、他の形状のクリーニング部材を用いることができる。
(2)第1実施形態のブレード駆動装置142は、クリーニング部材を感光体から離間させる離間手段の一例に過ぎず、ソレノイド以外にモータを用いる等、種々の変更が可能である。
(3)第1実施形態では、感光体ドラム10からトナー像が転写される被転写体として中間転写ベルト21を挙げたが、中間転写ベルト21に代えてドラム状の中間転写体を用いてもよいし、被転写体が用紙Pであり、感光体ドラム10から用紙Pに直接転写されるようになっていてもよい。
(4)第1実施形態では、描画領域以外にキャリア液を塗布するものとしたが、これ以外にも、描画領域の一部をクリーニングせずに、キャリア塗布領域Cとして帯電部11直下に配置してもよい。
以上、異なる欄に記載した構成を適宜組み合わせることもできる。
1 プリンタ
9 現像装置
91 現像ローラ
10 感光体ドラム
11 帯電部
14 ドラムクリーニング部
141 クリーニングブレード
142 ブレード駆動装置
16 回転駆動部
100 CPU
9 現像装置
91 現像ローラ
10 感光体ドラム
11 帯電部
14 ドラムクリーニング部
141 クリーニングブレード
142 ブレード駆動装置
16 回転駆動部
100 CPU
Claims (2)
- 電子写真方式の画像形成装置であって、
感光体と、
上記感光体を回転させる回転駆動部と
上記感光体を帯電させる帯電部と、
上記感光体上に光により静電潜像を描く露光部と、
キャリア液とトナーとを含む現像剤を上記感光体上に供給し上記静電潜像を現像してトナー像とする現像部と、
上記感光体上のトナー像を被転写媒体に転写する転写部と、
転写後に上記感光体上に残留した現像剤を感光体に当接して除去するクリーニング部材と、
上記クリーニング部材を感光体から離間させた後に上記回転駆動部を停止させることで、上記現像剤を上記帯電部と対向する上記感光体上に保持する感光体保護処理を実行する制御部と、
を備える画像形成装置。 - 上記感光体表面はアモルファスシリコンからなる請求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)
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-
2008
- 2008-02-29 JP JP2008049919A patent/JP2009205095A/ja active Pending
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WO2018097333A1 (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2018084771A (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
US10509357B2 (en) | 2016-11-25 | 2019-12-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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