JP2009204647A - 電気光学装置の製造方法 - Google Patents

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和成 渡邊
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Abstract

【課題】マザー基板表面にクラックが発生することを防止しつつ、マザー基板分断後の基
板表面にクラックが発生することを防止できると共に、カレットがマザー基板表面に残る
ことを防止できる。
【解決手段】マザー基板60の表面に、第1の溝に相当する断面視V字形のV字溝61を
ダイシングブレード101により形成する工程と、V字溝61内にV字溝61の底部に沿
って、第2の溝に相当するスクライブ溝62をスクライブ刃102により形成する工程と
、V字溝61を覆うようにカバーテープ103を貼付する工程と、マザー基板60をスク
ライブ溝62に沿って分断し、分断後の基板65とする工程とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶装置など基板を有する電気光学装置の製造方法に関する。
液晶装置を製造する際に、マザー基板を分断して所定寸法の液晶装置の基板を形成する
工程が行われている。前記分断工程に於いては、マザー基板にスクライブ刃によるスクラ
イブ加工で溝を形成し、マザー基板の所定部に応力を加えて、前記溝に沿ってマザー基板
を分断している。しかし、スクライブ加工で形成された溝には、スクライブ刃で加えられ
る力や分断時に加えられる力で残留応力が生ずるため、基板表面にクラックが発生し易く
なる。そのため、クラックの発生を防止することが必要となる。
斯様なクラックが発生することを防止する方法として、特許文献1では、マザー基板の
分断後に、その分断部に沿って防湿効果を持つ接着剤を塗布して硬化させ、基板にクラッ
クが発生することを防止する方法が提案されている。
特開平6−144875号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法では、マザー基板分断後の基板表面にクラックが
発生することは防止できるものの、マザー基板の表面にクラックが発生することは防止で
きない。また、スクライブ加工では、スクライブ刃でマザー基板に溝を形成する際にカレ
ットが発生し、マザー基板の表面にカレットが残留するが、マザー基板表面にカレットが
残留した状態ではその後の製造工程に影響を及ぼすため、カレットがマザー基板表面に残
らないようにすることも求められる。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、マザー基板表面にクラックが発生する
ことを防止しつつマザー基板分断後の基板表面にクラックが発生することを防止できると
共に、カレットがマザー基板表面に残ることを防止できる電気光学装置の製造方法を提供
することを目的とする。
本発明の電気光学装置の製造方法は、基板を有する電気光学装置の製造方法であって、
前記基板となるマザー基板に第1の溝を形成する工程と、前記第1の溝に沿って前記第1
の溝内に第2の溝を形成する工程と、前記マザー基板を前記第2の溝に沿って分断する工
程と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、例えばダイシング加工で形成する第
1の溝により、マザー基板の表面に沿って生ずる応力を抑制し、マザー基板表面にクラッ
クが発生することを防止できる。更に、第1の溝の跡は分断後の基板表面にも残ることか
ら、分断後の基板表面にクラックが発生することも防止可能であり、マザー基板表面にク
ラックが発生することを防止しつつ、マザー基板分断後の基板表面にクラックが発生する
ことを防止できる。また、例えばスクライブ加工による第2の溝を第1の溝に沿って第1
の溝内に形成することにより、スクライブ加工で生ずるカレットを第1の溝内にトラップ
することが可能となり、カレットがマザー基板表面に残ることを防止することができる。
従って、マザー基板の分断後の作業性を向上することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、第1の基板と第2の基板とが対向配置される電気
光学装置の製造方法であって、前記第1の基板となる第1のマザー基板と前記第2の基板
となる第2のマザー基板とが対向配置された状態で、前記第1のマザー基板又は前記第2
のマザー基板の外側に第1の溝を形成する工程と、前記第1の溝に沿って前記第1の溝内
に第2の溝を形成する工程と、前記第1のマザー基板又は前記第2のマザー基板を前記第
2の溝に沿って分断する工程と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、対向配置
された第1と第2のマザー基板に於いて、例えばダイシング加工で形成する第1の溝によ
り、第1若しくは第2のマザー基板の表面に沿って生ずる応力を抑制し、第1若しくは第
2のマザー基板表面にクラックが発生することを防止できる。更に、第1の溝の跡は分断
後の基板表面にも残ることから、分断後の基板表面にクラックが発生することも防止可能
であり、第1若しくは第2のマザー基板表面にクラックが発生することを防止しつつ、第
1若しくは第2のマザー基板分断後の基板表面にクラックが発生することを防止できる。
また、例えばスクライブ加工による第2の溝を第1の溝に沿って第1の溝内に形成するこ
とにより、スクライブ加工で生ずるカレットを第1の溝内にトラップすることが可能とな
り、カレットが第1若しくは第2のマザー基板表面に残ることを防止することができる。
従って、第1のマザー基板若しくは第2のマザー基板の分断後の作業性を向上することが
できる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、前記第1の溝を断面視略V字形とし、前記第1の
溝の底部に沿って前記第2の溝を形成することを特徴とする。本発明によれば、例えばス
クライブ加工で生ずるカレットを断面視略V字形の第1の溝の底部付近に生じさせ、更に
は、発生するカレットを第1の溝に沿って落下させることができる。従って、より確実に
カレットを第1の溝内にトラップすることが可能となり、カレットがマザー基板表面に残
ることを一層確実に防止することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、前記第1の溝を覆うようにカバーテープを貼付し
て前記マザー基板を分断することを特徴とする。本発明によれば、カバーテープで第1の
溝内のカレットを封印することができ、カレットの散らばりを防いで除去処理を容易にす
ることができる。更に、カバーテープの第1の溝に対応する領域を接着面とする場合には
、第1の溝内のカレットをカバーテープで接着して除去できるので、カレットの除去処理
が一層容易となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
〔電気光学装置〕
本実施形態は電気光学装置としての液晶装置の製造に於いて本発明を適用するものであ
り、先ず、図1及び図2を参照して、完成した液晶装置の構造について説明する。図1は
本発明による電気光学装置としての液晶装置の構成例を示す正面図、図2は図1に於ける
A−A断面図である。
液晶装置1は、図1及び図2に示すように、TFT基板等の素子基板10と対向基板2
0との間に液晶30を封入して構成される。素子基板10及び対向基板20としてはガラ
スや石英等が用いられる。素子基板10上には画素を構成する画素電極11等が図示しな
いスイッチング素子と共にマトリクス状に配置されている。画素電極11上にはポリイミ
ド系の高分子樹脂からなる配向膜12が積層され、液晶分子に所定のプレティルト角を付
与するように所定方向にラビング処理されている。
対向基板20には表示領域を区画する額縁としての遮光膜21が設けられている。対向
基板20の全面には対向電極22としてITO等の透明導電膜が形成され、更に、対向電
極22の全面にはポリイミド系の配向膜23が形成されている。配向膜23は、液晶分子
に所定のプレティルト角を付与するように所定方向にラビング処理されている。
遮光膜21の外側の領域には液晶30を封入するシール材31が、素子基板10と対向
基板20との間に形成されている。シール材31は対向基板20の輪郭形状に略一致する
ように配置され、素子基板10と対向基板20を相互に固着している。シール材31は、
枠状に形成されており、シール材31の枠内に液晶30が封入されている。例えば、いず
れか一方の基板にシール材31を塗布し、液晶30を滴下した後、素子基板10と対向基
板20とを貼り合わせる公知の液晶滴下(ODF)法が用いられる。なお、シール材31
に液晶30を注入するための液晶注入口を形成し、素子基板10及び対向基板20相互の
間隙に液晶30を注入する液晶注入法を用いてもよい。
シール材31の外側の領域には、図示しないデータ線に画像信号を所定のタイミングで
供給することにより前記データ線を駆動するデータ線駆動回路41及び外部回路との接続
のための外部接続端子42が素子基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に隣
接する二辺に沿って、図示しない走査線及びゲート電極に走査信号を所定のタイミングで
供給することによりゲート電極を駆動する走査線駆動回路43が設けられている。走査線
駆動回路43は、シール材31の内側の遮光膜21に対向する位置において素子基板10
上に形成される。また、素子基板10上には、データ線駆動回路41、走査線駆動回路4
3、外部接続端子42及び上下導通端子44を接続する配線45が、遮光膜21の三辺に
対向して設けられている。
上下導通端子44は、シール材31のコーナー部の4箇所の素子基板10上に形成され
ている。素子基板10と対向基板20相互間には、下端が上下導通端子44に接触し、上
端が対向電極22に接触する上下導通材46が設けられており、上下導通材46によって
、素子基板10と対向基板20との間で電気的な導通がとられている。
各画素のスイッチング素子がオンになると、画像信号が各画素毎に画素電極11に供給
される。この画素電極11と対向基板20に設けられた対向電極22との間の電圧が液晶
30に印加される。そして、画像信号が供給された画素電極11と対向電極22との電位
差に応じて液晶30の分子集合の配向や秩序が変化して、光を変調し、階調表示を可能に
する。
また、本実施形態では素子基板10の表面に、防塵基板50を貼り付けて液晶装置1が
構成されている。防塵基板50は、そのデフォーカス作用によって、液晶装置1をライト
バルブとして用いた場合でも、塵の影響を回避することができる。さらに、対向基板20
の表面に防塵基板を貼り付けて液晶装置1を構成してもよい。
尚、本発明を適用可能な電気光学装置は、アクティブマトリクス型の液晶装置(例えば
TFT(薄膜トランジスタ)やTFD(薄膜ダイオード)をスイッチング素子として備え
る液晶パネル)、パッシブマトリクス型の液晶装置とすることが可能であり、又、液晶装
置以外にも、エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置、プラ
ズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、フィールドエミッションディスプレ
イ装置等の各種の電気光学装置においても本発明を適用することが可能である。
〔第1実施形態〕
第1実施形態の電気光学装置の製造方法は、図3に示すマザー基板への加工工程を備え
るものであり、そのマザー基板を、例えば素子基板10のマザー基板、対向基板20のマ
ザー基板、若しくは防塵基板50のマザー基板等として、適用することが可能である。
先ず、図3(a)及び図4に示すように、マザー基板60の表面に、第1の溝に相当す
る断面視V字形のV字溝61をダイシングブレード101により形成する。前記V字溝6
1の形成工程では、マザー基板60を図示省略する支持板で支持し、刃先がテーパ状のダ
イシングブレード101を回転させながらマザー基板60の表面に押し当て、断面視V字
形のV字溝61を形成する。そして、ダイシングブレード101を所定のカッティングラ
インに沿って進行させ、所定のカッティングラインに沿った断面視V字形のV字溝61を
マザー基板60の表面に形成する。V字溝61の溝幅は例えば100μmとするなど50
〜100μmとすると好ましく、又、その深さは例えば50μmとするなど20〜80μ
mとすると好ましく、前記溝幅と深さは後述する第2実施形態のV字溝71、81でも同
様である。また、ダイシングブレード101の切削で発生した切削屑は水等で洗浄して除
去する。
次いで、図3(b)及び図5に示すように、V字溝61内にV字溝61の底部に沿って
、第2の溝に相当するスクライブ溝62をスクライブ刃102により形成する。前記スク
ライブ溝62の形成工程では、V字溝61が形成されたマザー基板60を図示省略する支
持板で支持し、スクライブ刃102をV字溝61の中心に合わせて配置し、スクライブ刃
102を回転させながらV字溝61の底部に押し当て、V字溝61の底部にV字溝61よ
りも幅狭のスクライブ溝62を形成する。そして、スクライブ刃102をV字溝61の底
部に沿って進行させ、V字溝61の底部に沿うスクライブ溝62をV字溝61内に形成す
る。スクライブ溝62の溝幅は例えば10μmとするなど5〜15μmとすると好ましく
、前記溝幅は後述する第2実施形態のスクライブ溝72、82でも同様である。前記スク
ライブ刃102によるスクライブ溝62の形成ではカレットが発生するが、カレットはV
字溝61の底部近傍に生じ、更にV字溝61に沿って落下するので、V字溝61内にトラ
ップされる。
次いで、図3(c)に示すように、マザー基板60のV字溝61及びスクライブ溝62
の形成側の表面にはカバーテープ103を貼付する。本実施形態では、マザー基板60の
表面の全面に亘ってカバーテープ103を貼付しているが、少なくともV字溝61を覆う
ように貼付すれば、適宜の態様で貼付することが可能である。また、カバーテープ103
は、マザー基板60の表面への接触面の全面に亘って接着層を設けて貼付するようにして
もよいが、部分的な所定領域に接着層の領域を設けて貼付するようにすることも可能であ
る。前記部分的な所定領域に接着層を設ける場合には、V字溝61に対応する領域に接着
層を設けると、スクライブ加工で発生してV字溝61内にトラップしているカレットをカ
バーテープ103で接着して除去できるので好適である。
その後、図3(d)に示すように、マザー基板60をスクライブ溝62に沿って分断し
、分断後の基板65とする。前記マザー基板60の分断工程では、カバーテープ103が
貼付された状態のマザー基板60に所定の応力を加えて分断し、分断された基板65を形
成する。基板65の分断後には、例えばV字溝61及びスクライブ溝62が形成された側
を下側にして基板65を配置し、カバーテープ103を剥がし、V字溝61内のカレット
をカバーテープ103に接着された状態で回収する。分断された基板65は、例えば液晶
装置1の素子基板10、対向基板20、若しくは防塵基板50として用いられる。
第1実施形態の電気光学装置の製造方法では、ダイシング加工で形成するV字溝61に
より、マザー基板60の表面に沿って生ずる応力を抑制し、マザー基板60の表面にクラ
ックが発生することを防止できる。更に、V字溝61の跡は分断後の基板65の表面にも
残ることから、分断後の基板65の表面にクラックが発生することも防止できる。また、
スクライブ溝62をV字溝61に沿ってV字溝61の底部に形成することにより、スクラ
イブ加工で生ずるカレットをV字溝61内で生じさせ、更にはV字溝61に沿って落下さ
せ、V字溝61内に確実にトラップすることができ、カレットがマザー基板60の表面に
残ることを防止できる。また、カバーテープ103でV字溝61内のカレットを封印する
ことができ、カレットの散らばりを防いで除去処理を容易にすることができる。従って、
マザー基板60の分断後の作業性を向上することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の電気光学装置の製造方法は、図6及び図7に示すマザー基板への加工工
程を備えるものであり、その第1と第2のマザー基板を対向配置した構造を、例えばOD
F貼り合わせ基板など、素子基板10のマザー基板と対向基板20のマザー基板とを対向
配置した構造、素子基板10のマザー基板と防塵基板50のマザー基板とを対向配置した
構造、若しくは対向基板20のマザー基板と防塵基板50のマザー基板とを対向配置した
構造等として、適用することが可能である。
先ず、図6(a)に示すように、第1の基板75となる第1のマザー基板70と第2の
基板85となる第2のマザー基板80とが対向配置され、互いに固着された状態で、第1
のマザー基板70の外側表面に、第1の溝に相当する断面視V字形のV字溝71をダイシ
ングブレード101により形成する。前記V字溝71の形成工程では、対向配置された第
1のマザー基板70と第2のマザー基板80とを第2のマザー基板80を下側にして図示
省略する支持板で支持する。そして、第1実施形態のV字溝61の形成工程と同様に、ダ
イシングブレード101を回転させながら上側の第1のマザー基板70の表面に押し当て
、ダイシングブレード101を所定のカッティングラインに沿って進行させ、断面視V字
形のV字溝71を第1のマザー基板70の表面に形成すると共に、ダイシングブレード1
01の切削で発生した切削屑を水等で洗浄して除去する。
次いで、図6(b)に示すように、第1のマザー基板70のV字溝71内にV字溝71
の底部に沿って、第2の溝に相当するスクライブ溝72をスクライブ刃102により形成
する。前記スクライブ溝72の形成工程では、第1実施形態のスクライブ溝72の形成工
程と同様に、スクライブ刃102をV字溝71の中心に合わせて配置し、スクライブ刃1
02を回転させながらV字溝71の底部に押し当て、スクライブ刃102をV字溝71の
底部に沿って進行させ、V字溝71の底部にV字溝71よりも幅狭のスクライブ溝72を
形成する。スクライブ溝72の形成で発生するカレットは、V字溝71の底部近傍に生じ
、更にV字溝71に沿って落下するので、V字溝71内にトラップされる。
次いで、図6(c)に示すように、第1のマザー基板70のV字溝71及びスクライブ
溝72の形成側の表面にカバーテープ103を貼付する。前記カバーテープ103の構成
及びその貼付する構成は第1実施形態と同様である。
その後、図7(a)に示すように、対向配置された第1のマザー基板70と第2のマザ
ー基板80を上下を逆に配置し、第2のマザー基板80の外側表面に、第1の溝に相当す
る断面視V字形のV字溝81をダイシングプレート101により形成する。前記V字溝7
1の形成工程では、対向配置された第1のマザー基板70と第2のマザー基板80とを上
下を逆にして第1のマザー基板70を下側にし、カバーテープ103の下側から図示省略
する支持板で支持する。そして、上記V字溝71の形成工程と同様に、ダイシングプレー
ト101を回転させながら上側の第2のマザー基板80の表面に押し当て、ダイシングブ
レード101を所定のカッティングラインに沿って進行させ、断面視V字形のV字溝81
を第2のマザー基板80の表面に形成すると共に、ダイシングブレード101の切削で発
生した切削屑を水等で洗浄して除去する。
次いで、図7(b)に示すように、第2のマザー基板80のV字溝81内にV字溝81
の底部に沿って、第2の溝に相当するスクライブ溝82をスクライブ刃102により形成
する。前記スクライブ溝82の形成工程では、上記スクライブ溝72の形成工程と同様に
、スクライブ刃102をV字溝81の中心に合わせて配置し、スクライブ刃102を回転
させながらV字溝81の底部に押し当て、スクライブ刃102をV字溝71の底部に沿っ
て進行させ、V字溝81の底部にV字溝81よりも幅狭のスクライブ溝82を形成する。
スクライブ溝82の形成で発生するカレットは、V字溝81の底部近傍に生じ、更にV字
溝81に沿って落下するので、V字溝81内にトラップされる。
次いで、図7(c)に示すように、第2のマザー基板80のV字溝81及びスクライブ
溝82の形成側の表面にカバーテープ103を貼付する。前記カバーテープ103の構成
及びその貼付する構成は第1のマザー基板70にカバーテープ103を貼付する場合と同
様である。
その後、図7(d)に示すように、第1のマザー基板70をスクライブ溝72に沿って
分断し、分断後の基板75とすると共に、第2のマザー基板80をスクライブ溝82に沿
って分断する。前記マザー基板70、80の分断工程では、両外側にカバーテープ103
が貼付され、対向配置された第1のマザー基板70と第2のマザー基板80に対し、所定
の応力を加えて分断し、分断された基板75、85を形成する。基板75、85の分断後
には、例えばV字溝71及びスクライブ溝72が形成された側を下側にして基板75、8
5を配置し、下側のカバーテープ103を剥がし、V字溝71内のカレットをカバーテー
プ103に接着された状態で回収する。更に、基板75、85の上下を逆にし、V字溝8
1及びスクライブ溝82が形成された側を下側にして基板75、85を配置し、下側のカ
バーテープ103を剥がし、V字溝81内のカレットをカバーテープ103に接着された
状態で回収する。分断された対向配置の基板75、85は、例えば液晶装置1の素子基板
10と対向基板20とを対向配置した構造、素子基板10と防塵基板50とを対向配置し
た構造、若しくは対向基板20と防塵基板50とを対向配置した構造として用いられる。
第2実施形態の電気光学装置の製造方法では、ダイシング加工で形成するV字溝71、
81により、マザー基板70、80の表面に沿って生ずる応力を抑制し、マザー基板70
、80の表面にクラックが発生することを防止できる。更に、V字溝71、81の跡は分
断後の基板75、85にも残ることから、分断後の基板75、85の表面にクラックが発
生することも防止できる。また、スクライブ溝72、82をV字溝71、81に沿ってV
字溝71、81の底部に形成することにより、スクライブ加工で生ずるカレットをV字溝
71、81内に生じさせ、更にはV字溝71、81に沿って落下させ、V字溝71、81
内に確実にトラップすることができ、カレットがマザー基板70、80の表面に残ること
を防止できる。また、カバーテープ103でV字溝71、81内のカレットを封印するこ
とができ、カレットの散らばりを防いで除去処理を容易にすることができる。また、表裏
について前記加工を行うことで、第1、第2のマザー基板70、80の分断後の作業性を
より一層向上することができる。
〔実施形態の変形例等〕
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内で
変形、改良等したものも本発明に含まれる。例えば上記実施形態の第1の溝に相当するV
字溝61、71、81は断面視V字形としたが、厳密なV字形に限定されず、略V字形で
あればよい。更に、第1の溝は断面視略V字形に限定されず、その断面視形状は適宜であ
るが、外側に向かって鉛直か拡幅する形状とするとカレットの排出が容易となって好適で
あり、例えば断面視略半円形等とすることが可能である。また、第2の溝は第1の溝内の
適宜の位置に形成することが可能であるが、第1の溝の底部近傍であることが好ましく、
より好適には第1の溝の最下部とするとよい。また、上記第2実施形態では、第1と第2
のマザー基板70、80にV字溝71、81及びスクライブ溝72、82を形成し、両側
にカバーテープ103を貼付した後にマザー基板70、80の双方を分断する工程とした
が、図6(c)の工程の後に第1のマザー基板70だけを先に分断し、図7(a)の工程
に進み、図7(d)に対応する工程で第2のマザー基板80を分断する工程としもよい。
更に、前記第1のマザー基板70だけを先に分断する工程において第1のマザー基板70
に貼付されているカバーテープ103を先に剥がすようにしてもよい。また、本発明が適
用されるマザー基板、分断後の基板は本発明の目的の範囲内で適宜であり、各種の半導体
基板に適用することが可能である。
本発明による電気光学装置としての液晶装置の構成例を示す正面図。 図1に於けるA−A断面図。 第1実施形態に於けるマザー基板への加工工程を示す模式説明図。 図3(a)の一点鎖線領域の拡大図。 図3(b)の一点鎖線領域の拡大図。 第2実施形態に於けるマザー基板への加工工程の前半工程を示す模式説明図。 第2実施形態に於けるマザー基板への加工工程の後半工程を示す模式説明図。
符号の説明
1…液晶装置 10…素子基板 11…画素電極 12…配向膜 20…対向基板 21
…遮光膜 22…対向電極 23…配向膜 30…液晶 31…シール材 41…データ
線駆動回路 42…外部接続端子 43…走査線駆動回路 44…上下導通端子 45…
配線 46…上下導通材 50…防塵基板 60…マザー基板 70…第1のマザー基板
80…第2のマザー基板 61、71、81…V字溝 62、72、82…スクライブ
溝 65…基板 75…第1の基板 85…第2の基板 101…ダイシングブレード
102…スクライブ刃 103…カバーテープ

Claims (4)

  1. 基板を有する電気光学装置の製造方法であって、
    前記基板となるマザー基板に第1の溝を形成する工程と、
    前記第1の溝に沿って前記第1の溝内に第2の溝を形成する工程と、
    前記マザー基板を前記第2の溝に沿って分断する工程と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 第1の基板と第2の基板とが対向配置される電気光学装置の製造方法であって、
    前記第1の基板となる第1のマザー基板と前記第2の基板となる第2のマザー基板とが
    対向配置された状態で、前記第1のマザー基板又は前記第2のマザー基板の外側に第1の
    溝を形成する工程と、
    前記第1の溝に沿って前記第1の溝内に第2の溝を形成する工程と、
    前記第1のマザー基板又は前記第2のマザー基板を前記第2の溝に沿って分断する工程
    と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  3. 前記第1の溝を断面視略V字形とし、前記第1の溝の底部に沿って前記第2の溝を形成
    することを特徴とする請求項1又は2記載の電気光学装置の製造方法。
  4. 前記第1の溝を覆うようにカバーテープを貼付して前記マザー基板を分断することを特
    徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電気光学装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014128968A (ja) * 2012-12-27 2014-07-10 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 脆性材料基板のスクライブ用カレット除去装置
JP2014128969A (ja) * 2012-12-27 2014-07-10 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 脆性材料基板の分断用カレット除去装置

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