JP2009204247A - 給湯加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で給湯用温水の加熱を行う。
【解決手段】 温水を利用する箇所である給湯部60へ温水を供給する給湯配管に設けられ、供給される温水を加熱するための給湯加熱装置1であって、直列に複数設置され、蓄電池50から供給される直流電流を通電されて発熱することにより温水を加熱する加熱部10、20と、各加熱部10、20への通電を調節する複数のチョッパ54、55と、給湯部60から給湯開始の信号を取得すると各チョッパ54、55を制御する制御部70と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯部へ温水を供給する給湯配管内の湯水を加熱して給湯部に供給する給湯加熱装置に関する。
従来より、例えば家庭用の給湯システムとして、ヒータによって加熱された温水を貯湯タンクに貯留し、この温水を給湯配管によりシャワーやカラン等の給湯口に導くことで給湯を行うようにした給湯システムが一般的である。このような従来の給湯システムにおいては、給湯口から給湯されていない間に給湯配管内の温水が冷めてしまい、給湯口を開けて給湯を開始してからしばらくの間、冷水が出てくることがよくある。そして、貯湯タンクは、スペースの都合上、浴室等の給湯場所から離れた場所に設置されることが多く、給湯配管が長くなるので、上記のように給湯開始直後に出てくる冷水の量も多くなる。このため、利用者は温水が出てくるまで長い間待たなければならず不愉快であり、また、湯になるまでの水が無駄に捨てられてしまうなどの問題がある。
こうした問題への対応として、例えば、特許文献1には、給湯配管内の温水が冷却された場合であっても、給湯口の近傍に設けた即湯器により温水を加熱することで、給湯を開始すると直ちに希望温度以上の湯を給湯できる発明が開示されている。
特開平5−44993号公報
しかし、特許文献1に開示された発明では、給湯配管内の湯を即湯器に導いて加熱するか、それとも即湯器に導かず加熱しないかは、切替バルブによって制御することとしており、構造が複雑となるという問題がある。
本発明は、このような課題に対して、簡易な構成で給湯用温水の加熱を行うことが可能な給湯加熱装置及び方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、温水を利用する箇所である給湯部へ温水を供給する給湯配管に設けられ、前記供給される温水を加熱するための給湯加熱装置であって、
直列に複数設置され、蓄電池から供給される直流電流が通電されて発熱することにより温水を加熱する加熱部と、
前記各加熱部への通電を調節する複数の調節手段と、
前記給湯部から給湯開始の信号を取得すると前記各調節手段を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする給湯加熱装置である。
第2の発明は、第1の発明に記載の給湯加熱装置であって、
前記制御部は、前記給湯開始の信号を取得した時点からの経過時間に基づいて、前記各調節手段を制御することを特徴とする給湯加熱装置である。
第3の発明は、第1の発明に記載の給湯加熱装置であって、
前記複数の加熱部のうち最下流に位置する第1の加熱部から吐出される温水の温度を検出する温度センサを備え、
前記制御部は、前記温度センサが検出した温度情報を取得し、その取得した温度情報に基づいて、前記各調節手段を制御することを特徴とする給湯加熱装置である。
第4の発明は、第1〜3の発明の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
前記加熱部のヒータ容量は、最下流に位置する前記加熱部のヒータ容量が最も大きく、下流側から順に上流にいくにしたがい前記加熱部のヒータ容量が小さくなることを特徴とする給湯加熱装置である。
第5の発明は、第1〜4の発明の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
前記加熱部の通水容量は、最下流に位置する前記加熱部の通水容量が最も小さく、下流側から順に上流にいくにしたがい前記加熱部の通水容量が大きくなることを特徴とする給湯加熱装置である。
第6の発明は、第1〜5の発明の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
前記蓄電池は、リチウムイオン電池であることを特徴とする給湯加熱装置である。
第7の発明は、第1〜6の発明の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
前記調節手段は、前記蓄電池の電圧を昇圧し、又は降圧することができるチョッパであることを特徴とする給湯加熱装置である。
第8の発明は、第2の発明に記載の給湯加熱装置であって、
前記調節手段は、前記蓄電池の電圧を昇圧し、又は降圧することができるチョッパであり、
前記制御部は、前記通電開始時から所定時間が経過するまでの間、前記チョッパにより前記蓄電池から供給される電源電圧を昇圧して、前記複数の加熱部のうち最下流に位置する前記加熱部に、電力を供給することを特徴とする給湯加熱装置である。
第9の発明は、第3の発明に記載の給湯加熱装置であって、
前記調節手段は、前記蓄電池の電圧を昇圧し、又は降圧することができるチョッパであり、
前記制御部は、前記通電開始時から前記温度センサが最初に第1の所定の温度を検出するまでの間、前記チョッパにより前記蓄電池から供給される電源電圧を昇圧して、前記複数の加熱部のうち最下流に位置する前記加熱部に、電力を供給することを特徴とする給湯加熱装置である。
第10の発明は、第1〜6の発明の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
前記複数の調節手段は、最上流側の前記加熱部と電源とを接続する導線に設けられた最上流側スイッチ、及び、隣接する前記加熱部どうしの各接続部と、前記導線の前記最上流側スイッチと前記電源との間の部位との間を接続するスイッチであることを特徴とする給湯加熱装置である。
第11の発明は、第10の発明に記載の給湯加熱装置であって、
前記制御部は、前記給湯開始の信号を取得すると、最下流側の前記調節手段のみは通電状態にすると共に、他の調節手段は通電を停止し、通電状態にする調節手段を順次上流側へ切り替え、通電状態とした調節手段以外の調節手段は通電を停止することを特徴とする給湯加熱装置である。
なお、前記調節手段による通電の調節には、オン/オフ操作も含むものとする。
本発明によれば、簡易な構成で給湯用温水の加熱を行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態である給湯加熱装置1の全体構成図である。同図に示すように給湯加熱装置1は、第1加熱部10、第2加熱部20、第3加熱部30、第4加熱部40、第1スイッチ12、第2スイッチ22、第3スイッチ32、第4スイッチ42、蓄電池50、給湯部60、制御部70などを主たる構成要素として備えている。なお、本実施形態は、加熱部を4つ備えるが、加熱部の数はこれに限らず複数であれば幾つでもよい。
給湯部60は、第1加熱部10、第2加熱部20、第3加熱部30、第4加熱部40において加熱された温水を、給水管61を介して供給される常温水と混合して利用者の所望する温度に調節した上で、温水の利用者に供給する混合栓である。また、温水の利用者が給湯を開始する際には、給湯部60は、給湯開始信号を制御部70へ送信し、温水の利用者が給湯を終了する際には、給湯部60は、給湯終了信号を制御部70へ送信する。なお、第4加熱部40の上流側に流水を検知するセンサ(不図示)を設け、制御部70は、該センサから検知結果を受信し、その受信した検知結果に基づいて給湯開始及び給湯終了を判定してもよい。
蓄電池50は、給湯加熱装置1の電源であって、短時間に大出力の供給をすることが可能な例えばリチウムイオン蓄電池等の蓄電池である。リチウムイオン蓄電池は、一般に短時間の放電であれば大出力の供給を行うことができ、長時間の連続放電であれば一定値以下での出力の供給を行うことができる。
第1加熱部10、第2加熱部20、第3加熱部30、第4加熱部40は、各加熱部へ供給される常温水又は温水を加熱する。第1加熱部10、第2加熱部20、第3加熱部30、第4加熱部40は、常温水又は温水が第4加熱部40、第3加熱部30、第2加熱部20、第1加熱部10の順に通過するように直列に設けられる。
なお、各加熱部10、20、30、40の通水容量は、図1に示す通り、それぞれ等しくてもよいが、最下流に位置する第1加熱部10の通水容量が最も小さく、上流側にいくに従って大きくなり、最上流に位置する第4加熱部40の通水容量が最も大きくてもよい。
第1ヒータ11は、第1加熱部10に設けられ、通電されることにより発熱して第1加熱部10内を通過する温水を加熱する。また、第2ヒータ21、第3ヒータ31、第4ヒータ41は、同様に、それぞれ第2加熱部20、第3加熱部30、第4加熱部40に設けられ、通電されることにより発熱して各加熱部20、30、40内を通過する温水を加熱する。
ヒータ11、21、31、41は、蓄電池50の端子50a、50bの間に、この順で互いに直列に接続されている。ヒータ11の一端(ヒータ21と接続されない側の端部)は、導線45を介して蓄電池の端子50aに接続され、一方、ヒータ41の一端(ヒータ31と接続されない側の端部)は、スイッチ42及び導線46を介して蓄電池50の端子50bに接続されている。また、ヒータ11、21の接続部と導線46との間、ヒータ21、31の接続部と導線46との間、及び、ヒータ31、41と導線46との間は、それぞれ、スイッチ12、22、32を介して接続されている。
かかる構成によれば、スイッチ12のみをオンとし、他のスイッチをオフとすることで、ヒータ11のみが蓄電池50に接続され、スイッチ22のみをオンとし、他のスイッチをオフとすることでヒータ11、21が直列に蓄電池50に接続され、スイッチ32のみをオンとし、他のスイッチをオフとすることで、ヒータ11、21、31が直列に蓄電池50に接続され、スイッチ42のみをオンとし、他のスイッチをオフとすることにより、ヒータ11、21、31、41が直列に蓄電池50に接続されることになる。なお、これらスイッチ12〜42は制御部70からの制御信号に応じてオン/オフされる。
制御部70は、給湯部60から給湯開始信号を受信すると、先ず、スイッチ12のみをオン、他のスイッチをオフとし、給湯部60から送信される給湯開始の信号を取得した時点からの経過時間に基づき、スイッチ22のみオン、スイッチ32のみオン、スイッチ42のみオンの状態に順次切り替える。これにより、給湯開始後、時間経過に伴って、
状態1:ヒータ11のみが蓄電池50に接続された状態、
状態2:ヒータ11、21が直列蓄電池50に接続された状態、
状態3:ヒータ11、21、31が直列蓄電池50に接続された状態、
状態4:ヒータ11、21、31、41が直列蓄電池50に接続された状態、
に順次切り替えられることになる。
また、制御部70は、給湯停止信号を受信すると、全てのスイッチ12〜42をオフとする。
ここで、蓄電池50の電圧をV、各ヒータの抵抗が何れもRであるとすると、状態1の場合に消費されるエネルギーはV/R、状態2の場合に消費されるエネルギーはV/2R、状態3の場合に消費されるエネルギーはV/3R、状態4の場合に消費されるエネルギーはV/4Rとなる。
また、加熱部10〜40の断面積及び長さが等しいとすると、各状態での昇温の対象となる水の量の比は、1:2:3:4となるため、単位水量あたりの昇温に寄与するエネルギー比率は1:1/4:1/9:1/16となる。このエネルギー比率に応じて、昇温速度が速くなる。
図2は、本実施形態の給湯加熱装置1を使用したときの第1加熱部10から吐出される温水の温度をシミュレーションした結果を示す図である。このシミュレーションは、制御部70が、給湯開始後、状態1を1単位時間維持し、その後状態2を2単位時間維持し、さらに状態3を3単位時間維持し、そして状態4を4単位時間維持するとの制御を行った場合についてのものである。なお、ここでは、温水が第1加熱部10(あるいは、第2加熱部20、第3加熱部30、第4加熱部40でも同じ)を通過するのに必要な時間を1単位時間と定義する。
同図に示す通り、最初は急速に昇温させ、温度上昇するにつれて昇温速度を次第に下げることで、目標温度に向けて速やかに温度上昇させつつ、目標温度をオーバーシュートするのを抑えることができる。
なお、第1加熱部10の下流側の温水排出口付近に下流温度センサを設けて、第1加熱部10の下流側から排出される温水の温度を検出し、その検出温度に基づいて、制御部70がスイッチ12、22、32、42のオン/オフの制御を行うこととしてもよい。
以下、本発明のより具体的な実施例を、混合栓を使用しない単純化したシステムとして、2つの加熱部を備える場合について説明する。
<<実施例1>>
図3は、本発明の一実施例である給湯加熱装置2の全体構成である。同図に示すように、本実施形態の給湯加熱装置2は、第1加熱部10、第2加熱部20、第1スイッチ12、第2スイッチ22、蓄電池50、給湯部60、制御部70などを主たる構成要素として備えている。
第1加熱部10、第2加熱部20、第1スイッチ12、第2スイッチ22、蓄電池50、給湯部60、制御部70については、給湯加熱装置1と同じである。
図4は、給湯加熱装置2の制御部70による制御を示すフロー図である。
なお、本実施形態では、制御部70は、給湯部60、第1スイッチ12、及び第2スイッチ22と電気的に接続されたコンピュータにより構成され、以下に述べる処理は、このコンピュータが、記憶装置に記憶された所定のプログラムを読み出して実行することにより実現されるものとする。
以下、同図に基づいて、制御部70による制御処理について説明する。
制御部70は、給湯部60から給湯開始の信号を取得すると同時に、第1スイッチ12を入にすることにより第1ヒータ11に通電させる(S402)。次に、制御部70は、所定時間が経過すると、第1スイッチ12をオフにし、第2スイッチ22をオンにすることにより第1ヒータ及び第2ヒータ21に直列に通電させる(S404)。そして、所定時間が経過すると、第2スイッチ22を切にして、第1ヒータ11及び第2ヒータ21による加熱を終了する(S406)。
図5(a)の折れ線510は、実施例1の場合において、第1加熱部10から吐出される温水の温度の変化を示す。この温度変化が図5(a)の実線510に示されるようになるのは、第1ヒータ11の昇温効果と第2ヒータ21の昇温効果を足し合わせることによる。すなわち、図5(b)の折れ線510は、第1ヒータ11の昇温効果である第1加熱部10から吐出された温水の温度を示し、図5(c)の折れ線520は、第2ヒータ21の昇温効果である第2加熱部20から吐出された温水の温度を示す(ただし、温水の第1加熱部10の通過にかかる時間の分だけ図5(b)の時間軸とズレが生じることに注意)が、図5(b)の折れ線420が示す昇温効果と図4(c)の折れ線530が示す昇温効果を足し合わせると、図5(a)の折れ線510のようになる。
以上の通り、実施例1の給湯加熱装置2によれば、加熱部(もしくはヒータ)を複数備えることにより、単一の加熱部のみを備える構成と比べて、より早く温水を第1の所定の温度にまで上昇させることができる。また、給湯部60が混合栓であり、給湯部60において適温となるように常温水と混合されるので、使用者に安全な温度の温水を提供することができる。さらに、混合栓を利用することで温水側の使用水量が所定値以下となる場合はヒータの昇温効果が大きくなり図5のグラフの温度よりも高い温度まで上昇し、図5のグラフに現れる温度低下の影響も抑えることが可能となる。
なお、制御部70は、下流温度センサ51が検出した温度に基づいて、第1スイッチ12及び第2スイッチ22を制御してもよい。
具体的には、給湯部60から給湯開始の信号を取得すると同時に、第1スイッチ12を入にすることにより第1ヒータ11に通電させる。次に、制御部70は、下流温度センサ51が第1の所定温度Ta(給湯部60に供給する温水の温度であって、例えば、60℃)を検知した旨を下流温度センサ51から受信すると、第1スイッチ12をオフにし、第2スイッチ22をオンにすることにより第1ヒータ及び第2ヒータ21に直列に通電させる。上流温度センサ52が第3の温度Tc(給湯部60に供給する温水の温度であって、例えば、50℃)を検出すると、第2スイッチ22を切にして、第1ヒータ11及び第2ヒータ21による加熱を終了する。
制御部70が、下流温度センサ51が検出した温度に基づく制御を行った場合も、上記と同様の効果を得ることができる。
<<実施例2>>
図6は、本発明の別の実施例である給湯加熱装置3の全体構成である。同図に示すように、本実施形態の給湯加熱装置3は、第1加熱部10、第2加熱部20、蓄電池50、給湯部60、制御部70、第1チョッパ54、第2チョッパ55などを主たる構成要素として備えている。
第1加熱部10、第2加熱部20、蓄電池50、給湯部60、制御部70については、給湯加熱装置1と同じである。
第1チョッパ54及び第2チョッパ55は、蓄電池10の出力電圧を昇圧して供給する。図7は、第1チョッパ54及び第2チョッパ55の具体的構成の例を示す図である。同図に示す通り、スイッチ120を閉じると、リアクトル110に電気エネルギーが蓄えられ、スイッチ120を開くとその電気エネルギーはリアクトル110からコンデンサ130及び負荷(例えば、加熱手段140)に移行する。スイッチ120を急速に、しかも周期的に開閉すると、負荷に加わる電圧は、蓄電池10の電圧より高くなる。
図8は、給湯加熱装置3の制御部70による制御を示すフロー図である。この実施形態では、同図に示すように、制御部70は、給湯部60から給湯開始の信号を取得すると同時に、第1チョッパ54が蓄電池10から供給される電圧を昇圧(例えば、蓄電池10の電圧の2倍)して第1ヒータ11に通電させるとともに、第2チョッパ55が蓄電池10から供給される電圧で第2ヒータ21に通電させる(S802)。次に、制御部70は、所定時間が経過すると、第1チョッパ54に昇圧を停止させ、蓄電池10での電圧と同じ電圧で通電させる一方で、第2チョッパ55には引き続き第2ヒータ21に通電させる(S804)。また、制御部70は、さらに所定時間が経過すると、第1チョッパ54から第1ヒータ11への通電を停止させつつ、第2チョッパ55には引き続き第2ヒータ21に通電させる(S806)。
図9は、給湯加熱装置3によって加熱された場合に第1加熱部10から吐出される温水の温度の変化を示す図である。
図9(a)の折れ線910は、実施例2の場合において、下流温度センサ51が検出する温度の変化を示す。この温度変化が図9(a)の実線910に示されるようになるのは、第1ヒータ11の昇温効果と第2ヒータ21の昇温効果を足し合わせることによる。すなわち、図9(b)の折れ線910は、第1ヒータ11の昇温効果である第1加熱部10から吐出された温水の温度を示し、図9(c)の折れ線920は、第2ヒータ21の昇温効果である第2加熱部20から吐出された温水の温度を示す(ただし、温水の第1加熱部10の通過にかかる時間の分だけ図9(b)の時間軸とズレが生じることに注意)が、図9(b)の折れ線920が示す昇温効果と図9(c)の折れ線930が示す昇温効果を足し合わせると、図9(a)の折れ線910のようになる。
以上の通り、実施例2の給湯加熱装置3によっても、第1チョッパ54及び第2チョッパ55を備えることでより急速な昇温を可能とし、また、複数の加熱部10、20(もしくはヒータ11、21)を備えることにより、単一の加熱部のみを備える構成と比べて、より早く温水を第1の所定の温度Taにまで上昇させることができる。さらに、給湯部60が混合栓となっているので、常温水と混合されることにより適度な温度の温水を提供することができる。
また、以上の通り、本実施形態の給湯加熱装置1、2、3によれば、次のような効果を得られる。
(1)給湯加熱装置1によれば、簡易な構成で給湯用温水の加熱を行うことができる。すなわち、ヒータによって加熱された温水を貯湯タンクに貯留し、この温水を給湯配管によりシャワーやカラン等の給湯口に導く従来の給湯システムにおいては、給湯口から給湯されていない間に給湯配管内の温水が冷めてしまい、給湯口を開けて給湯を開始してからしばらくの間、冷水が出てくることがある。しかし、給湯加熱装置1を給湯部60の近傍に設ければ、給湯配管内の温水が冷却された場合であっても、給湯加熱装置1により加熱することで、給湯開始後、貯湯タンクに貯留された高温水が供給されるまでの間も、給湯部60において利用者の希望温度の温水を給湯できる。
(2)給湯加熱装置1、2、3によれば、加熱部(もしくはヒータ)を複数備えることにより、単一の加熱部のみを備える構成と比べて、より早く温水を第1の所定の温度Taにまで上昇させることができる。
図10は、電力消費が等しいという条件の下、給湯加熱装置2において実施例1のようにまず第1ヒータ11に通電し、次に第2ヒータ21に通電した場合(以下、「順次通電の場合」という)と、実施例1と同じの構成の給湯加熱装置において給湯開始と同時に二つのヒータ11、21に通電した場合(以下、「同時通電の場合」という)とについて、第1加熱部10から吐出される温水の温度の変化を比較した図である。同図の実線710は、順次通電の場合の温水温度の変化を示し、破線720は、同時通電の場合の温水温度の変化を示す。同図に示される通り、給湯加熱装置2によれば、電力消費が等しくても、順次通電の場合の方が同時通電の場合よりも早く温水を所定温度Taに加熱することができ、利用者はより早く温水を利用することができる。
図11は、実施例2の給湯加熱装置3において順次通電の場合と、実施例2と同じの構成の給湯加熱装置において給湯開始と同時に二つのヒータ11、21に昇圧せずに通電した場合(以下、「同時通電の場合」という)とについて、第1加熱部10から吐出される温水の温度の変化を比較した図である。同図の実線1110は、実施例2の場合の温水温度の変化を示し、破線1120は、昇圧なしの場合の温水温度の変化を示す。同図に示される通り、給湯加熱装置3によれば、実施例2の場合の方が昇圧なしの場合よりも早く温水を所定温度Taに加熱することができ、利用者はより早く温水を利用することができる。
(3)給湯加熱装置1において、第1ヒータ31の出力容量を第2ヒータ41の出力容量よりも大きくした場合、より早く温水を第1の所定の温度Taにまで上昇させることができる。
(4)給湯加熱装置1において、第1加熱部30の通水容量を第2加熱部40の通水容量よりも小さくした場合、より早く温水を第1の所定の温度Taにまで上昇させることができる。
(5)給湯加熱装置1において、蓄電池10にリチウムイオン電池を用いれば、第1チョッパ54または第2チョッパ55による昇圧との協働により、給湯開始直後の短時間で蓄電池10の定格出力以上の出力を得ることができ、より早く温水を所定温度Taに加熱することができる。
なお、以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本発明の一実施形態である給湯加熱装置1の全体構成である。 給湯加熱装置1を使用したときの第1加熱部10から吐出される温水の温度をシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の一実施例である給湯加熱装置2の全体構成である。 給湯加熱装置2の制御部70による制御を示すフロー図である。 実施例1において、(a)の折れ線410は、第1加熱部10から吐出された温水の温度の変化を示し、(b)の折れ線410は、第1ヒータ11の昇温効果である第1加熱部10から吐出された温水の温度を示し、(c)の折れ線420は、第2ヒータ21の昇温効果である第2加熱部20から吐出された温水の温度を示す。 本発明の別の実施例である給湯加熱装置3の全体構成である。 チョッパ54の具体的構成の例を示す図である。 給湯加熱装置3の制御部70による制御を示すフロー図である。 実施例2において、(a)の折れ線810は、第1加熱部10から吐出された温水の温度の変化を示し、(b)の折れ線810は、第1ヒータ11の昇温効果である第1加熱部10から吐出された温水の温度を示し、(c)の折れ線820は、第2ヒータ21の昇温効果である第2加熱部20から吐出された温水の温度を示す。 給湯加熱装置2において順次通電の場合と同時通電の場合について、第1加熱部10から吐出される温水温度の変化を比較した図である。 給湯加熱装置3において順次通電の場合と同時通電の場合について、第1加熱部10から吐出される温水温度の変化を比較した図である。
符号の説明
1、2、3 給湯加熱装置
10 第1加熱部
11 第1ヒータ
12 第1スイッチ
20 第2加熱部
21 第2ヒータ
22 第2スイッチ
30 第3加熱部
31 第3ヒータ
32 第3スイッチ
40 第4加熱部
41 第4ヒータ
42 第4スイッチ
50 蓄電池
51 下流温度センサ
52 上流温度センサ
54 第1チョッパ
55 第2チョッパ
60 給湯部
61 給水管
70 制御部
110 リアクトル
120 スイッチ
130 コンデンサ
140 加熱手段

Claims (11)

  1. 温水を利用する箇所である給湯部へ温水を供給する給湯配管に設けられ、前記供給される温水を加熱するための給湯加熱装置であって、
    直列に複数設置され、蓄電池から供給される直流電流が通電されて発熱することにより温水を加熱する加熱部と、
    前記各加熱部への通電を調節する複数の調節手段と、
    前記給湯部から給湯開始の信号を取得すると前記各調節手段を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする給湯加熱装置。
  2. 請求項1に記載の給湯加熱装置であって、
    前記制御部は、前記給湯開始の信号を取得した時点からの経過時間に基づいて、前記各調節手段を制御することを特徴とする給湯加熱装置。
  3. 請求項1に記載の給湯加熱装置であって、
    前記複数の加熱部のうち最下流に位置する第1の加熱部から吐出される温水の温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記温度センサが検出した温度情報を取得し、その取得した温度情報に基づいて、前記各調節手段を制御することを特徴とする給湯加熱装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
    前記加熱部のヒータ容量は、最下流に位置する前記加熱部のヒータ容量が最も大きく、下流側から順に上流にいくにしたがい前記加熱部のヒータ容量が小さくなることを特徴とする給湯加熱装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
    前記加熱部の通水容量は、最下流に位置する前記加熱部の通水容量が最も小さく、下流側から順に上流にいくにしたがい前記加熱部の通水容量が大きくなることを特徴とする給湯加熱装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
    前記蓄電池は、リチウムイオン電池であることを特徴とする給湯加熱装置。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
    前記調節手段は、前記蓄電池の電圧を昇圧し、又は降圧することができるチョッパであることを特徴とする給湯加熱装置。
  8. 請求項2に記載の給湯加熱装置であって、
    前記調節手段は、前記蓄電池の電圧を昇圧し、又は降圧することができるチョッパであり、
    前記制御部は、前記通電開始時から所定時間が経過するまでの間、前記チョッパにより前記蓄電池から供給される電源電圧を昇圧して、前記複数の加熱部のうち最下流に位置する前記加熱部に、電力を供給することを特徴とする給湯加熱装置。
  9. 請求項3に記載の給湯加熱装置であって、
    前記調節手段は、前記蓄電池の電圧を昇圧し、又は降圧することができるチョッパであり、
    前記制御部は、前記通電開始時から前記温度センサが最初に第1の所定の温度を検出するまでの間、前記チョッパにより前記蓄電池から供給される電源電圧を昇圧して、前記複数の加熱部のうち最下流に位置する前記加熱部に、電力を供給することを特徴とする給湯加熱装置。
  10. 請求項1〜6の何れかに記載の給湯加熱装置であって、
    前記複数の調節手段は、最上流側の前記加熱部と電源とを接続する導線に設けられた最上流側スイッチ、及び、隣接する前記加熱部どうしの各接続部と、前記導線の前記最上流側スイッチと前記電源との間の部位との間を接続するスイッチであることを特徴とする給湯加熱装置。
  11. 請求項10に記載の給湯加熱装置であって、
    前記制御部は、前記給湯開始の信号を取得すると、最下流側の前記調節手段のみは通電状態にすると共に、他の調節手段は通電を停止し、通電状態にする調節手段を順次上流側へ切り替え、通電状態とした調節手段以外の調節手段は通電を停止することを特徴とする給湯加熱装置。
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