JP2008025913A - 給水装置およびその給水装置を備えた食品自動販売機 - Google Patents

給水装置およびその給水装置を備えた食品自動販売機 Download PDF

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Abstract

【課題】水から直接熱水および/または冷水を生成し、熱水,冷水の貯水タンクをなくして高効率で小型かつ安価な給水装置と食品自動販売機を提供する。
【解決手段】電源により駆動される水温調整手段を有し、水を所定の温度として給水する給水装置において、水温調整手段として、金属製の通水パイプ72と通水パイプ72に巻回され高周波インバータ73により励磁されて高周波磁束を発生するコイル71とを含む熱水生成部7と、通水部分にペルチェ素子が適用された冷水生成部8とを備え、商用の交流電源を整流器92にてその交流電圧の波高値以上の電圧の直流電圧に変換して電気二重層キャパシタ91が接続されている直流回路に出力し、熱水供給時には電気二重層キャパシタ91から高周波インバータ73に給電して通水パイプ72を加熱し、冷水供給時には電気二重層キャパシタ91からDC−DCコンバータ82を介して冷水生成部8のペルチェ素子に直流電圧を給電して電子冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、給水装置およびその給水装置を備えた食品自動販売機に関し、さらに詳しく言えば、貯水タンクを必要としないで冷水および/または熱水を短時間で供給することができる給水技術に関するものである。
飲食する上で、熱水または冷水を必要とする食品が収納されている食品自動販売機の中には、機内に熱水タンクと冷水タンクとを備え、これらのタンクから必要量の熱水または冷水を供給するようにしたものがある(一例として、カップコーヒーの自動販売機)。
その場合、通常、熱水は電気ヒータによる加熱、冷水は冷蔵庫などで採用されている冷凍サイクルの蒸発器により得るようにしており、また、熱水タンクと冷水タンクには保温対策が施されている。
図13のシステム構成図を参照してより具体的に説明すると、この種の食品自動販売機は、熱水生成部1と、冷水生成部2とを備えている。熱水生成部1には電気ヒータ11により加熱される熱水タンク12が含まれ、熱水タンク12は断熱保温材13により覆われている。
冷水生成部2には蒸発器21にて冷却される冷水タンク22が含まれ、冷水タンク22は断熱保温材13により覆われている。蒸発器21は冷水冷媒配管26を介して冷却機25に接続されている。
加熱電力は商用電源に接続される電源プラグ3から給電線31a,開閉器14および給電線31bを介して電気ヒータ11に給電される。熱水温度は図示しない温度センサにより監視され、熱水温度が所定値内になるように開閉器14がオンオフ制御される。
また、冷却電力は上記電源プラグ3から給電線31c,開閉器24および給電線31dを介して冷却機25に給電される。冷却機25は冷媒ガスを圧縮,液化し、その圧縮,液化された冷媒が蒸発器21で膨張,ガス化する際の吸熱作用により冷水タンク22内の水が冷やされる。冷水温度も図示しない温度センサにより監視され、冷水温度が所定値内になるように開閉器24がオンオフ制御される。
水は外部水道に接続される水栓コック41aから配管42aおよびその途中で分岐された枝配管42bを介して熱水タンク12に供給され、また、配管42aおよびその途中で分岐された枝配管42cを介して冷水タンク22に供給される。
ホット食品販売時には、熱水生成部1側のコック41bを開くことにより熱水タンク12内の熱水が給水パイプ42d,42f,42hを介してカップ5に給湯される。また、コールド食品販売時には、冷水生成部2側のコック41cを開くことにより冷水タンク22内の冷水が給水パイプ42e,42g,42hを介してカップ5に供給される。
図13の従来例では、電気ヒータ11により熱水タンク12内で熱水を生成するようにしているが、これとは異なる熱水生成方式として、貯水タンクを用いることなく通水する過程で加熱して給湯する急速流体加熱システムが提案されている(特許文献1参照)。
この急速流体加熱システムでは、図14に示すように、上記従来例における熱水生成部1に代えて、セラミックスヒータ120を用いる。セラミックスヒータ120は、最内層に無機材パイプ121,中間層に発熱体122,最外層に全体を保護するための例えばガラス質からなる被覆層123を備えて構成されている。
電源系としては、電源プラグ3から供給される商用交流電源を直流電源に整流する整流器110,充電装置111および好ましくは電気二重層キャパシタからなる蓄電装置112を備え、蓄電装置112に蓄電された大電力を発熱体122に給電して直接熱水を生成する。
特開2004−53098号公報
カップコーヒーの自動販売機について言えば、熱水はホットコーヒー用,冷水はコールドコーヒー用として、それぞれ熱水タンク12と冷水タンク22とに溜められるが、いつでも適温の熱水,冷水を供給できるようにしておく必要がある。
そのため、図13の上記従来例では、(1)タンクの保温性を高めて、タンクからの熱放散をできるだけ少なくしている。(2)熱水,冷水を所定温度に保つための閾値を狭くしている。
しかしながら、上記(1)の場合には、保温(断熱保温材材)のためのスペースをより大きくとることになるため、相対的に商品収納スペース狭くなり、自動販売機自体の価値が低下してしまう。また、上記(2)の場合には、電気ヒータ11,冷却機25の作動頻度が高くなるため、その分、消費電力が多くなるので好ましくない。
この点に関し、図14のセラミックスヒータ120による急速流体加熱システムによれば、熱水タンクが不要であることから、上記(1)の問題は解消されるものの、最内層の無機材パイプ121の水と接している面と、発熱体122に接している面の温度差が大きいため、無機材パイプ121に熱歪みに伴う大きなストレスが発生する。
したがって、無機材パイプ121には、このストレスに耐え得る材料が用いられることになるが、この種の材料は往々にして高価である。
また、セラミックス材の熱伝導率は金属に比べて小さいため、発熱体122の温度を高くするとともに、発熱体122から発生する熱の外部への熱放散を極力抑えなければならない。そのため、被覆層123にガラス質以外の高価な熱遮断材が必要とされるが、これには相当のコストがかかる。
また、冷水生成部2について言えば、冷却機25は電動機を含む冷媒圧縮機からなるため振動,騒音の問題があるばかりでなく、冷媒漏れなどをチェックする保守・点検作業が必要とされる。また、冷却機25は摺動部分を多く含むため寿命にも限界がある。
したがって、本発明の課題は、水から直接熱水および/または冷水を生成し、熱水,冷水の貯水タンクをなくして高効率で小型かつ安価な給水装置と食品自動販売機を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電源により駆動される水温調整手段を有し、水を上記水温調整手段により所定の温度として給水する給水装置において、上記水温調整手段として、上記水が通される金属製の通水パイプと上記通水パイプに巻回され高周波インバータにより励磁されて高周波磁束を発生するコイルとを含む熱水生成部を備え、商用の交流電源を整流器にて上記交流電源電圧の波高値以上の電圧の直流電圧に変換して直流回路に出力し、上記直流回路に接続されている電気二重層キャパシタから上記高周波インバータに給電し上記コイルより高周波磁束を発生させて上記通水パイプを加熱することにより熱水を生成して給水することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、電源により駆動される水温調整手段を有し、水を上記水温調整手段により所定の温度として給水する給水装置において、上記水温調整手段として、上記水が通される金属製の通水パイプと上記通水パイプを加熱する電気ヒータとを含む熱水生成部を備え、商用の交流電源を整流器にて上記交流電源電圧の波高値以上の電圧の直流電圧に変換して直流回路に出力し、上記直流回路に接続されている電気二重層キャパシタから上記電気ヒータに給電して上記通水パイプを加熱することにより熱水を生成して給水することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1,2における上記通水パイプの一部もしくは全部が螺旋状に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、電源により駆動される水温調整手段を有し、水を上記水温調整手段により所定の温度として給水する給水装置において、上記水温調整手段として、通水部分にペルチェ素子が適用された冷水生成部を備え、商用の交流電源を整流器にて上記交流電源電圧の波高値以上の電圧の直流電圧に変換して直流回路に出力し、上記直流回路に接続されている電気二重層キャパシタからDC−DCコンバータを介して上記ペルチェ素子に直流電圧を給電し上記冷水生成部にて冷水を生成して給水することを特徴としている。
また、請求項5に記載の給水装置は、上記水温調整手段として、請求項1ないし3のいずれか1項における熱水生成部と、請求項4における冷水生成部とを併せ備えていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の給水装置において、上記熱水生成部と上記冷水生成部とが、通水部分を共通として直列に接続されていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、飲食上、熱水または冷水を必要とする食品が収納されている食品自動販売機において、請求項5または請求項6に記載の給水装置を備えていることを特徴としている。
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、商用交流電源の波高値(100Vの場合は142V)以上に充電された電気二重層キャパシタから、請求項1では高周波インバータに給電しコイルより高周波磁束を発生させて通水パイプを加熱してパイプ内で直接熱水を生成し、請求項2では電気ヒータに給電し通水パイプを加熱してパイプ内で直接熱水を生成するようにしたことにより、例えば数秒から10数秒の短時間で所定温度に加熱された熱水を供給することができる。
したがって、熱水タンクおよびその保温対策が不要で小型・軽量化が図れる。また、熱水タンクからの放熱がなくなるので、エネルギー損失も大幅に低減できる。通水パイプとして、金属パイプ(好ましくは鉄系金属パイプ)を用いていることにより、セラミックス系のものに比べて堅牢な加熱システムとすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、通水される金属パイプの一部もしくは全部を螺旋状としたことにより、パイプ内を流れる水が接するパイプ内壁面での水蒸気発生を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、商用交流電源の波高値以上に充電された電気二重層キャパシタからDC−DCコンバータを介してペルチェ素子に給電し電子冷却で通水される水を直接冷却するようにしたことにより、短時間で所定温度に冷却された冷水を供給することができる。したがって、冷水タンクおよびその保温対策が不要で小型・軽量化が図れる。電子冷却であるため、振動・騒音がなく静粛な冷水生成システムが実現できる。
請求項5に記載の給水装置によれば、熱水生成部と冷水生成部をともに備えているため、熱水,冷水のいずれかを短時間で供給することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、熱水生成部と上記冷水生成部とを通水部分を共通として直列に接続するようにしたことにより、構成の簡素化およびコストの低減を図ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、上記した種々の効果が奏される熱水生成部と冷水生成部とを備えることにより、小型・軽量でしかもランニングコストの安価な省エネルギー型の食品自動販売機を提供することができる。
次に、図1ないし図12により本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、図1に本発明による給水装置全体のシステム構成図を示す。この実施形態での給水装置は、熱水生成部7と冷水生成部8とを備えている。熱水生成部7および冷水生成部8ともに、貯水タンク(熱水タンク,冷水タンク)を持たず、秒単位の短時間で水から直接熱水,冷水を生成する。
なお、水の配管系は先に説明した図13の従来例と同じであってよく、外部水道に接続される水栓コック41aの配管42aが途中で二股に分岐され、その一方の枝配管42bは熱水生成部7に至り、他方の枝配管42cは冷水生成部8に至る。
熱水生成部7での加熱方式は電磁誘導加熱である。そのため、熱水生成部7は、図2に拡大して示すように、金属製(好ましくは鉄系金属製)の通水パイプ72と、通水パイプ72の外周に巻回された高周波磁束発生用のコイル71とを備える。
この例において、通水パイプ72は、給湯コック41bの下流側の配管42iと42jとの間に接続されているが、給湯コック41bの上流側の上記した枝配管42b内に接続されてもよい。
この給水装置の電気システムとして、商用電源の電源プラグ90に給電線94を介して接続される制御整流器92と、蓄電デバイスとしての電気二重層キャパシタ91と、コイル71を駆動する高周波インバータ73とを備える。
制御整流器92は、電源プラグ90より得られる商用電源を、その交流電源電圧の波高値(100Vの場合は142V)より高い直流電圧に変換する整流器である。
この制御整流器92の出力側の直流回路に、2つの開閉器93a,93bを有するスイッチ手段93を含む給電線92aを介して電気二重層キャパシタ91が接続される。なお、開閉器93aと開閉器93bは並列接続で、一方の開閉器93bには初期充電用の抵抗素子95が接続されている。
上記制御整流器92は公知のものであってよいため、ここではその回路構成の一例を図3に示し簡単な説明にとどめる。これによると、制御整流器92は入力段に、高調波電流が商用電源側に流れ込むのを阻止する交流フィルタ回路921を備える。
制御整流器92の本体は、例えばNPNトランジスタ922のエミッタ−コレクタ間にダイオード923を接続した4つのスイッチング素子を図示のように接続してなり、その出力側に直流電圧平滑用のキャパシタ924を備えている。
電気二重層キャパシタ91は、スイッチ手段93の動作のもとで制御整流器92からの直流電圧により適宜充電され、熱水生成時には給電線91aを介して高周波インバータ73に給電する。
高周波インバータ73は、電気二重層キャパシタ91から給電される直流電源から高周波交流電源を作り給電線73aを介してコイル71に給電する。これにより、コイル71から高周波磁束が発生し、電磁誘導により通水パイプ72が加熱される。
高周波インバータ73は公知のものであってよいため、ここではその回路構成の一例を図4に示し簡単な説明にとどめる。これによると、高周波インバータ73は入力段に直流電圧平滑用のキャパシタ731を備え、制御整流器92の本体は、上記制御整流器92と同じく、例えばNPNトランジスタ922のエミッタ−コレクタ間にダイオード923を接続した4つのスイッチング素子を図示のように接続してなる。
ところで、通水パイプ72を加熱して、その中を通る水を例えば95℃程度の熱水にする場合、通水パイプ72の内壁面からの水への熱伝達により水が加熱される。その際、通水パイプ72に接する水が沸騰温度に達すると、通水パイプ72と水との接触面に水蒸気が発生することがある。
このようにして水蒸気が発生すると、通水パイプ72の中心部を流れる水への熱伝達性能が、通水パイプ72から水への熱伝達性能に比べて著しく低下し、熱水を生成できなくなる。このため、本発明では、通水パイプ72内の水の流れを一様な流れ(層流)ではなく、乱流にすることにより水蒸気の発生を防止する。
その一例として、図5に模式的に示すように、通水パイプ72に圧縮コイル状もしくは引っ張りコイル状に巻回された螺旋部分(曲管部分)Aを設ける。なお、作図の都合上、螺旋部分Aでは通水パイプ72および加熱用のコイル72は省略している。
通水パイプ72の全部を螺旋部分Aとすることが好ましいが、図6に模式的に示すように、通水パイプ72の一部分のみを螺旋部分Aとし、他の部分Bを非螺旋の直線状(直管状)としてもよい。その場合、螺旋部分Aを通水パイプ71の下流側(熱水の出口側)に配置することが好ましい。
次に、熱水生成部7の別の実施形態として、図7に示すように、通水パイプ72の加熱手段として、上記した加熱用のコイル71に代えて、図示しない発熱抵抗体を内蔵するパイプ状の電気ヒータ71aを用いることもできる。
図7では、通水パイプ72を図5に示したように螺旋状としているため、作図の都合上電気ヒータ71aは中間部分が省略されているが、通水パイプ72が直線状である場合、また、図6に示したように一部分が螺旋状に形成されている場合を含めて、電気ヒータ71aは通水パイプ72の全長に沿って配置されることが好ましい。なお、通水パイプ72に対して複数個の電気ヒータ71aを所定の間隔をもって取り付けてもよい。
電気ヒータ71aは両端に接続端子71b,71bを有し、開閉器71cを含む給電線71dを介して電気二重層キャパシタ91に接続される。熱水生成時、開閉器71cが閉とされることにより、電気二重層キャパシタ91から電気ヒータ71aに給電される。
次に、図1,図8ないし図10により、冷水生成部7の構成について説明する。冷水生成部7での冷却方式はペルチェ素子を利用した電子冷却である。冷水生成部7は、上記した枝配管42cに含まれる冷却パイプ81を備え、図9にその断面斜視図を示す。
この例において、冷却パイプ81は角形管として形成され、対向する一対の両面がペルチェ素子で構成された冷却板811,812からなり、対向する他の一対の側面が側板813,814にて塞がれている。
冷却板811は半導体素子811a,811bとで構成され、同様に、冷却板812も半導体素子812a,812bとで構成される。冷却電源は電気二重層キャパシタ91から冷水制御装置としてのDC−DCコンバータ82を介して得る。
DC−DCコンバータ82は、チョッパと呼ばれる一般的なものであってよく、電気二重層キャパシタ91から給電線91bを介して供給される直流電力をペルチェ素子が必要とする直流電圧に変換し、給電線82aを介して決められた極性,電流で冷却板811,812に通電する。
図9の例では、冷却板811,812ともに1つのペルチェ素子で構成されているが、複数個のペルチェ素子を直列もしくは並列接続して冷却パイプ81を構成することが好ましい。
また、図9の例とは異なり、図10に示すように、ペルチェ素子で構成された円筒状の冷却パイプ81aを用いることもできる。この場合には、冷却パイプ81aを内層と外層とに分け、その各々を半導体素子810a,810bで構成する。各半導体素子810a,810bへの通電方式は、図9の例と同じであってよい。
この給水装置によれば、図1に示す給湯コック41bを開けることにより熱水生成部7で生成された熱水が得られ、冷水コック41cを開けることにより冷水生成部8で生成された冷水を得ることができるが、給湯の場合と冷水給水とに分けて、電気系統の動作を説明する。
(1)給湯の場合;例えばカップコーヒー類の給湯能力は、数秒から10数秒程度の時間で150cc程度の能力があれば十分であるが、加熱に要する電力は6.5kW程度必要であり、100Vの商用電源からの給電能力は3kWが限界であるため、100V電源からの直接給電は難しい。
そこで、本発明では、急速放電が可能な電気二重層キャパシタ91を用い、100Vの商用電源から電気二重層キャパシタ91に電力を蓄えておき、この電力で水を加熱する。
電気二重層キャパシタ91の蓄電エネルギーは、蓄電で電圧の2乗に比例するため、電気二重層キャパシタ91には、商用電源の波高値以上の電圧でに常に充電しておく。そのため、制御整流器92を使用する。給湯時には電気二重層キャパシタ91から必要な電力を給電し、非急騰時には商用電源から許容された電力で充電する。
(2)冷水給水の場合;例えばカップコーヒー類の冷水の給水能力は、数秒から10数秒程度の時間で150cc程度の能力があれば十分である。その間に数℃の水に冷却できればよい。
ここで、一例として、25℃の水を5秒で5℃にまで冷却するのに必要な電力は約1.4kWである。本発明では、電気二重層キャパシタ91の蓄電電力を用いてペルチェ素子による電子冷却で冷水を作る。その際、ペルチェ素子への給電電圧は直流であるので、DC−DCコンバータで所要の電圧に変換して給電する。
次に、図11のタイミングチャートにしたがって、この給水装置の電気系統の動作について説明する。このタイミングチャートには、電源プラグ90が電源コンセント(壁コンセント)に差し込まれ、制御整流器92から出力電圧が出ている状態からの動作が示されている。
当初、電気二重層キャパシタ91は充電されていないため、まず充電する。この動作が初期充電といわれる充電で、時刻t〜tに相当する期間である。電源プラグ90が電源コンセントに差し込まれているが、このとき制御整流器92は非動作状態であるため、制御整流器92からはダイオード923を介して出力電圧が出ている。この電圧は交流電源電圧の波高値に相当する電圧である。
時刻tで初期充電用の開閉器93bを閉にすると、制御整流器92の出力電圧が抵抗素子95を介して電気二重層キャパシタ91に印加され、電気二重層キャパシタ91に図示のような電流が流れ電気二重層キャパシタ91が充電される。充電が完了する時刻tで初期充電用の開閉器93bを開にして初期充電を完了する。
初期充電期間は、電気二重層キャパシタ91の静電容量および抵抗素子95の抵抗値で決まるため、あらかじめ設定しておくことができる。この初期充電により、電気二重層キャパシタ91は交流電源電圧の波高値電圧VACの大きさにまで充電される。
次に、時刻tで開閉器93aを閉にするとともに、制御整流器92を動作させて直流電力Pを出力させ、電気二重層キャパシタ91の電圧を所定値のVCMAXまで高める。直流電力Pは、交流電源の許容電力以下にすることが好ましい。
電気二重層キャパシタ91の電圧がVCMAXに達する時刻tで制御整流器92の動作を停止させて、電源立ち上げ準備動作を完了する。
そして、時刻tで給湯要求信号が出されると、高周波インバータ73が動作して出力PMAXを高周波磁束発生用のコイル71に給電する。ここで、出力PMAXは所定時間で所定容量の熱水を生成するのに必要な電力である。
高周波インバータ73で必要とされる電力は電気二重層キャパシタ91より給電されるため、電気二重層キャパシタ91の電圧はVCMAXから図示のように減少していく。所定時刻tで熱水生成動作が完了すると、電気二重層キャパシタ91の電圧はVCMAXからVCMINにまで減少する。
そこで、熱水生成動作が完了する時刻tで、制御整流器92から直流電圧Pを出力させて、電気二重層キャパシタ91を再充電する。そして、電気二重層キャパシタ91の蓄電電圧がVCMAXに達した時刻tで再充電動作を終了する。なお、時刻t〜tの熱水生成期間に制御整流器92を動作させて電気二重層キャパシタ91を再充電するようにしてもよい。
時刻t以降、再度給湯要求信号が出るまで待つ。図11では、時刻tで再度給湯要求信号が出された場合を示しているが、時刻t以降の動作は上記時刻t〜tの繰り返しとなる。
以上、給湯の場合について説明したが、冷水供給の場合にも基本的には同じ動作で、給湯の場合の高周波インバータ73を冷水制御装置であるDC−DCコンバータ82に読み替えればよい。
以上、図1ないし11により本発明の実施形態について説明したが、本発明にはさらなる実施形態が含まれる。すなわち、図12に示すように、熱水生成部7と冷水生成部8とを通水部分を共通として直列に接続することにより、全体構成をより簡素化することができる。
この場合、一例として、給水コック41aにつながる配管42aに対して熱水選択用のコック41bと冷水選択用のコック41cとを並列に接続し、熱水選択用のコック41bが開かれた場合には熱水生成部7が作動し、冷水選択用のコック41cが開かれた場合には冷水生成部8が作動するように制御系統を構築すればよい。
本発明の一実施形態に係る給水装置の全体構成を示す模式図。 本発明における熱水生成部の構成を拡大して示す模式図。 本発明における制御整流器の回路構成図。 本発明における高周波シンバータの回路構成図。 本発明において通水パイプを螺旋形とした例を示す模式図。 本発明において通水パイプを螺旋形とした他の例を示す模式図。 本発明における熱水生成部の他の構成例を示す模式図。 本発明における冷水生成部を示す拡大斜視図。 上記冷水生成部の具体的な構成例を示す模式図。 上記冷水生成部の別の構成例を示す模式図。 本発明の給水装置の動作説明用のタイミングチャート。 本発明の他の実施形態に係る給水装置の全体構成を示す模式図。 従来の熱水生成部と冷水生成部とを有する給水装置の全体構成を示す模式図。 従来の急速流体加熱システムを示す模式図。
符号の説明
7 熱水生成部
8 冷水生成部
41a 給水コック
41b 給湯コック
41c 冷水供給コック
71 高周波磁束発生用コイル
71a 電気ヒータ
72 通水パイプ
73 高周波インバータ
81 冷水パイプ
811,812 ペルチェ素子からなる冷却板
82 DC−DCコンバータ
90 電源プラグ
91 電気二重層キャパシタ
92 制御整流器
93a,93b 開閉器
95 初期充電用抵抗素子
A 螺旋部分

Claims (7)

  1. 電源により駆動される水温調整手段を有し、水を上記水温調整手段により所定の温度として給水する給水装置において、
    上記水温調整手段として、上記水が通される金属製の通水パイプと上記通水パイプに巻回され高周波インバータにより励磁されて高周波磁束を発生するコイルとを含む熱水生成部を備え、
    商用の交流電源を整流器にて上記交流電源電圧の波高値以上の電圧の直流電圧に変換して直流回路に出力し、上記直流回路に接続されている電気二重層キャパシタから上記高周波インバータに給電し上記コイルより高周波磁束を発生させて上記通水パイプを加熱することにより熱水を生成して給水することを特徴とする給水装置。
  2. 電源により駆動される水温調整手段を有し、水を上記水温調整手段により所定の温度として給水する給水装置において、
    上記水温調整手段として、上記水が通される金属製の通水パイプと上記通水パイプを加熱する電気ヒータとを含む熱水生成部を備え、
    商用の交流電源を整流器にて上記交流電源電圧の波高値以上の電圧の直流電圧に変換して直流回路に出力し、上記直流回路に接続されている電気二重層キャパシタから上記電気ヒータに給電して上記通水パイプを加熱することにより熱水を生成して給水することを特徴とする給水装置。
  3. 上記通水パイプの一部もしくは全部が螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の給水装置。
  4. 電源により駆動される水温調整手段を有し、水を上記水温調整手段により所定の温度として給水する給水装置において、
    上記水温調整手段として、通水部分にペルチェ素子が適用された冷水生成部を備え、
    商用の交流電源を整流器にて上記交流電源電圧の波高値以上の電圧の直流電圧に変換して直流回路に出力し、上記直流回路に接続されている電気二重層キャパシタからDC−DCコンバータを介して上記ペルチェ素子に直流電圧を給電し上記冷水生成部にて冷水を生成して給水することを特徴とする給水装置。
  5. 上記水温調整手段として、請求項1ないし3のいずれか1項における熱水生成部と、請求項4における冷水生成部とを併せ備えていることを特徴とする給水装置。
  6. 上記熱水生成部と上記冷水生成部とが、通水部分を共通として直列に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の給水装置。
  7. 飲食上熱水または冷水を必要とする食品が収納されている食品自動販売機において、請求項5または請求項6に記載の給水装置を備えていることを特徴とする食品自動販売機。
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