JP2009201979A - パンツ型の使い捨ておむつおよびその製造方法 - Google Patents

パンツ型の使い捨ておむつおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】股下域の最内側にギャザーが少ないパンツ型の使い捨ておむつ。
【解決手段】パンツ型の使い捨ておむつ1の股下域6では、透液性内面側シート23と不透液性外面側シート24との間に体液吸収性の芯材26が介在する。内面側シート23のさらに内側には最内側シート21があって、この最内側シート21が内面側シート23と肌との接触を防ぐ。最内側シート21は、前後方向Aの両端部近傍の部位が内面側シート23および外面側シート24の少なくとも一方に接合する。最内側シート21はまた、おむつ1の横中心線P上の部位に内面側シート23に向かって垂下するタック36を有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、パンツ型の使い捨ておむつおよびその製造方法に関し、より詳しくは、吸液性の芯材を覆う内面側シートと肌との接触を防ぐのに好適な前記おむつとその製造方法とに関する。
従来、使い捨ておむつの体液吸収部を形成している透液性の内面側シートのさらに内側に体液吸収部の厚さ方向において内面側シートから離間可能なシート片を設けた使い捨ておむつは公知である。そのシート片には便や尿を体液吸収部に向かって通過させることが可能な開口を形成することがあり、内面側シートとシート片との間の空間を便等を収容するポケットとして使用することがある。シート片は、便等で汚れた内面側シートがおむつ着用者の肌に触れることを防ぐように作用する。
例えば、特開平5−305109号公報(特許文献1)に開示の開放型の使い捨てオムツは、吸液性コアを覆う透液性の第1上面シートの上面に位置する液抵抗性の第2上面シートにオムツの前後方向に長い開口が形成されている。その開口の両側縁それぞれに弾性部材が伸長状態で取り付けられている。弾性部材が収縮すると第2上面シートが第1上面シートから離間し、オムツ着用者の排泄物は開口を通ってこれら両シートの間に進入する。
特表平9−510385号公報(特許文献2)に開示の開放型のおむつは、両側の内面に取り付けられたフラップどうしが股部分において接合されることで吸収体を被覆している透液性シートとこれらフラップとの間に便を収容可能な空間が形成される。両側のフラップの間を通過した便は、その空間に進入することによっておむつ着用者の肌に接触し難くなる。フラップの縁部には弾性部材が伸長状態で取り付けられている。
特開2002−11044号公報(特許文献3)に開示のパンツ型のおむつは、吸収体を覆う液透過性トップシートの上にスキンコンタクトシートを有する。スキンコンタクトシートは、トップシートから離間可能に形成されている部分に開口部を有し、その開口部を囲むように弾性部材が伸長状態でスキンコンタクトシートに取り付けられている。おむつ着用者の便は、開口部を通ってスキンコンタクトシートとトップシートとの間に進入するのでおむつ着用者の肌と接触することがない。また、スキンコンタクトシートの存在によって、湿っているトップシートは肌と接触することがない。
特開平5−305109号公報 特表平9−510385号公報 特開2002−11044号公報
前記従来のおむつのいずれにおいても、体液吸収性の芯材を覆う透液性の内面側シートのさらに内側に設けられている第2上面シート等のシート片は、おむつを着用させるときに弾性部材が収縮して前後方向の寸法が見掛け上小さくなる。その結果として、シート片は内面側シートから離間し、シート片と内面側シートとの間に便を受容可能な空間が形成される。しかし、シート片には、弾性部材の収縮によって多数の深いギャザーの生じることがあり、そのようなギャザーの生じたおむつの内側は繁雑で、おむつに脚を通そうとするときに手間取ることがある。また、幅の狭い股下域にそのようなギャザーが生じて股下域が嵩張ると、おむつを着用したときに良好なフィット感を得ることが難しいということがある。
そこで、この発明では、従来技術におけるこのような問題を解消することのできる改良されたパンツ型の使い捨ておむつとその製造方法との提供を課題にしている。
前記課題を解決するためのこの発明は、パンツ型使い捨ておむつに係る第1発明とその製造方法に係る第2発明とで構成されている。
前記第1発明が対象とするのは、互いに直交する前後方向と横方向と縦方向とを有し、股下域と前記股下域の前方に位置する前胴周り域と前記股下域の後方に位置する後胴周り域とによって胴周り開口と一対の脚周り開口とを有するパンツ形状が形成され、前記股下域には、透液性の内面側シートと不透液性の外面側シートとの間に体液吸収性の芯材を介在させた体液吸収部と、前記内面側シートよりもさらに内側にあって前記芯材の厚さ方向において前記内面側シートから離間する部位が前記内面側シートと肌との直接的な接触を防ぐセパレータとして作用する最内側シートとを有するパンツ型の使い捨ておむつである。
かかるおむつにおいて、この第1発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記最内側シートは、前記おむつの前記横方向の寸法を二等分して前記前後方向へ延びる前後方向中心線上の部分の前記前後方向における両端近傍の部位が前記内面側シートおよび前記外面側シートのうちの少なくとも一方に接合している。前記最内側シートはまた、前記両端近傍の部位どうしの間の部位が、前記芯材の厚さ方向において前記内面側シートから離間可能に形成されていて前記セパレータとして作用する。前記最内側シートはさらにまた、前記おむつの前記前後方向の寸法を二等分して前記横方向へ延びる横中心線上においては前記内面側シートから離間可能に形成されている前記部位から前記内面側シートに向かって垂下するタックが形成されている。
第1発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記最内側シートは、前記おむつの着用者が排泄する尿を前記最内側シートを介することなく直接的に前記体液吸収部に向かわせることが可能であって前記横中心線よりも前方に形成されている前方開口部および前記着用者が排泄する便を前記最内側シートを介することなく直接的に前記体液吸収部に向かわせることが可能であって前記横中心線よりも後方に形成されている後方開口部のうちの少なくとも一方を有している。
第1発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記タックは、前記おむつを前記横中心線に沿って折り重ねたときに前記最内側シートどうしが重なり合う部位を部分的に互いに接合することにより形成されている。
第1発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記最内側シートは平面形状が砂時計型のシート片を前記横中心線上で折り重ねた状態にあるものであって、前記シート片が前記前後胴周り域に位置する部分では前記横方向に弾性的に伸長・収縮可能に形成され、前記股下域に位置する部分では少なくとも前記横中心線に沿う部位が前記横方向に弾性的にも非弾性的にも伸長・収縮することがないように形成されている。
第1発明の好ましい実施形態のさらに他の一つにおいて、前記体液吸収部がパネル状のものであって、前記芯材の周縁部分から延出する前記内面側シートおよび前記外面側シートのいずれかが前記最内側シートの外面に接合している。
この発明のうちの前記第2発明が対象とするのは、前記第1発明においての前方開口部と後方開口部とのうちの少なくとも後方開口部を有する前記第1発明に係るおむつの製造方法である。
かかる第2発明が特徴とするところは、前記おむつの製造方法に下記の工程が含まれることにある。
(1)前記最内側シートを得るための所定幅を有するシート連続体を機械方向へ連続的に供給する工程、
(2)前記シート連続体の前記機械方向に直交する交差方向に位置する前記幅を二等分する中心線から前記交差方向へ離間した位置に前記後方開口部を前記機械方向において一定の間隔で順次形成する工程、
(3)前記体液吸収部を、前記芯材が前記後方開口部を覆うとともに前記中心線をまたいで前記交差方向へ延在する態様で前記シート連続体の両面のうちの一方の面に接合する工程、
(4)前記シート連続体における前記一方の面とは反対側の面であって前記中心線と前記後方開口部との間の部位および前記中心線に関して前記部位の対称となる部位のいずれかにホットメルト接着剤を塗布する工程、
(5)前記シート連続体に接合されて隣り合う前記体液吸収部どうしの間において前記交差方向へ延びる部位であって前記機械方向において前記一定間隔で並ぶ前記部位に沿って前記シート連続体を逐次切断する工程、および
(6)前記シート連続体を切断する前記工程の前に、二つ折りにした前記シート連続体どうしを前記部位に沿って接合する工程。
第2発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記シート連続体に対して、前記中心線に関し前記後方開口部と反対側の部位に前記前方開口部を前記機械方向において前記一定の間隔で順次形成する工程が含まれる。
第2発明の好ましい実施形態の他の一つにおいて、前記シート連続体における前記一方の面の前記中心線上に前記一方の面と前記体液吸収部とを接合するための接着剤を塗布する工程が含まれる。
この発明に係るパンツ型の使い捨ておむつは、体液吸収性の芯材を覆う透液性の内面側シートのさらに内側に最内側シートが設けられている。最内側シートは、前後方向中心線上において前後方向へ延びていて内面側シートから離間可能に形成されている部位が、内面側シートと肌との接触を防ぐセパレータとして作用する。そのセパレータとして作用する部位は、最内側シートから内面側シートに向かって垂下するタックが形成されていて前後方向の寸法が垂下しているタックの寸法だけ短くなるので、ギャザーやたるみが生じ難くなる。
この発明の好ましい実施形態によって得られるその他の効果は、以下において詳述される。
添付の図面を参照して、この発明に係るパンツ型の使い捨ておむつおよびその製造方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1は、着用状態にあるパンツ型の使い捨ておむつ1の部分破断斜視図であって、おむつ1の前後方向と横方向と縦方向とが互いに直交する双頭矢印A,B,Cで示されている。おむつ1は、股下域6と、股下域6の前方に位置する前胴周り域7と、股下域6の後方に位置する後胴周り域8とを有していて、前後胴周り域7,8の側縁部7a,8aが合掌状に重なり合い、縦方向Cに間欠的に形成された接合部位9において互いに溶着している。おむつ1はまた、胴周り開口11と一対の脚周り開口12とを有し、着用者(図示せず)の肌と向かい合う最内側シート21と、最内側シート21の外面21bに取り付けてられている体液吸収部22とを含んでいる。最内側シート21は、前後胴周り域7,8を形成している部位が横方向Bに弾性的に伸長・収縮可能に形成されており、股下域6を形成している部位の大部分が横方向Bに弾性的にも非弾性的にも伸長することがないように形成されている。最内側シート21は、好ましくはその全体が不透液性であり、より好ましくはその全体が通気不透液性であるが、前後胴周り域7,8を形成している部位が不透液性であり股下域6を形成している部位が透液性であるように作ることもできる。体液吸収部22は、透液性の内面側シート23と不透液性の外面側シート24とこれら両シート23,24の間に体液吸収性材料とそれを被覆するティシュペーパとからなる芯材26を介在させたもので、芯材26の周縁から延出するこれら両シート23,24が互いに重なり合って接合するとともに、これら両シート23,24の少なくとも一方が最内側シート21に接合している。股下域6の両側縁部27では、最内側シート21と、内面側シート23と、外面側シート24とが重なり合って接合している。また、その側縁部27では内面側シート23と外面側シート24との間にあって側縁部27に沿って延びる脚周り弾性部材28が、これらシート23,24のうちの少なくとも一方に伸長状態で接合している。側縁部27どうしの間において、最内側シート21と内面側シート23とは芯材26の厚さ方向において離間している。また、最内側シート21は、おむつ1の前後方向Aの寸法を二等分して横方向Bへ延びる横方向中心線Qよりも前方に前方開口部31が形成されており、横方向中心線Qよりも後方に後方開口部32が形成されている。前方開口部31はそこにおむつ着用者の外性器をのぞかせることができるような位置にあり、後方開口部32はそこにおむつ着用者の肛門をのぞかせることができるような位置にあるから、おむつ着用者の尿や便は最内側シート21を介することなく直接的に体液吸収部23に向かうことができる。また、前方開口部31を通った尿と後方開口部32を通った便とは、互いに離間している最内側シート21と内面側シート23との間に入ることによって、おむつ着用者の肌に接触することがない。
図2は、図1のII−II線断面図であって、このII−II線はおむつ1の横方向Bの寸法を二等分して前後方向Aへ延びる前後方向中心線Pに一致している。前後胴周り域7,8における最内側シート21は、おむつ1の前後方向Aの寸法を二等分して縦方向Cへ延びる縦方向中心線Rに平行して互いに接合していて、脚周り開口12の上縁部34を形成している。股下域6では、最内側シート21にタック36が形成されている。タック36は、最内側シート21どうしを縦方向中心線R上に位置する接合域37において接着または溶着することにより形成されているもので、その最内側シート21は前方開口部31と後方開口部32との間において最内側シート21が縦方向中心線Rに沿うように折り重ねられた状態にある。換言すると、タック36は、内面側シート23から離間した状態にある部分の最内側シート21から内面側シート23に向かって垂下していて、横方向中心線Q(図1参照)の上にある。タック36の接合域37は、縦方向Cにおいて少なくともタック36の頂部38に形成されているが、タック36の底部39に向かって適宜の寸法だけ広げることができる。横方向Bにおける接合域37の寸法は、股下域6の幅の寸法よりも小さいが、接合域37がおむつ1の容易な着用の妨げにならない程度において大きくすることができる。例えば、おむつ1が乳幼児用のものである場合には、その寸法を5〜30mmにすることが好ましい。タック36はまた、その底部39の外面を接着剤等の接合手段41によって内面側シート23に接合することができる。最内側シート21は、タック36の底部39を形成している部分に限らず、横方向中心線Qの上において底部39の両側に位置している部分の全体を内面側シート23に接合することができる(図4参照)。
最内側シート21と内面側シート23との間には、横方向中心線Qよりも前方に位置する前方空間42と横方向中心線Qよりも後方に位置する後方空間43とが形成されていて、これら両空間42,43の間にタック36が形成されている。最内側シート21における前方開口部31は、前方空間42の内外に通じていて、尿を前方空間42へ進入させる。後方開口部32は、後方空間43に通じていて、便を後方空間43へ進入させる。
図3は、図1,2のおむつ1において、前後胴周り域7,8の部位9における接合を外すとともに、タック36の接合域37における最内側シート21どうしの接合を外し、股下域6と前後胴周り域7,8とを前後方向Aと横方向Bとに伸展して得られる分解おむつ1aの部分破断平面図である。ただし、分解おむつ1aの部位のうちでおむつ1の部位と共通している部位には、おむつ1と同じ参照符号が使用されている。
分解おむつ1aにおける最内側シート21は、第1シート51と、第2シート52と、第3シート53とからなる複合シートによって形成されている。第1シート51は、ほぼ砂時計型に形成されていて、股下域6と前後胴周り域7,8とを有し、弾性的にも非弾性的にも伸長・収縮することがないもので、内面側シート23と向かい合うように使用されている。第2シート52は、横方向Bへ弾性的に伸長・収縮するもので、股下域6の一部分と前胴周り域7とにおいて第1シート51の内面にホットメルト接着剤56を介して伸長状態で取り付けられている。第3シート53は、横方向Bへ弾性的に伸長・収縮するのもので、股下域6の一部分と後胴周り域8とにおいて第1シート51の内面にホットメルト接着剤56を介して伸長状態で取り付けられている。第1シート51の内面に複数のドットで示された一対の部位57は、図2における接合域37に相当する部位であって、横方向中心線Qに関して対称な位置にある。
体液吸収部22では、芯材26をサンドウィッチしている内面側シート23と外面側シート24とが芯材26の周縁から延出する部分で重なり合いホットメルト接着剤58を介して互いに接合している。また、分解おむつ1aにおける脚周り側縁部27では、脚周り弾性部材28が内面側シート23と外面側シート24との間にあって、伸長状態で前後方向Aへ延びている。内面側シート23は、その周縁部分がホットメルト接着剤59を介して最内側シート21の外面に接合している。好ましい外面側シート24は、内面側シート23と同形同大であるか、または内面側シート23よりも僅かに大きく作られている。内面側シート23よりも大きな外面側シート24は、好ましくは、内面側シート23から延出する部分が最内側シート21の外面に接合している。
このように、図示例の最内側シート21は、前後方向Aにおいて股下域6の延長上にある両端近傍の部位がホットメルト接着剤59を介して体液吸収部22と接合し、股下域6においてこれら両部位の中間に位置している部位がホットメルト接着剤41を介して体液吸収部22と接合している。
分解おむつ1aからおむつ1を得るには、分解おむつ1aを最内側シート21が内側になるようにして横方向中心線Qに沿って折り重ね、第1シート51における部位57どうしを接合し、前胴周り域7の側縁部7aと後胴周り域8の側縁部8aとを部位9(図1参照)において接合する。
このように形成されるおむつ1が図1の如き着用状態にあると、股下域6における最内側シート21は、体液吸収部22の内面側シート23から離間していることによって、尿や便で汚れている内面側シート23と肌との接触を防ぐセパレータとして機能する。最内側シート21はまた、タック36を形成している部分と、タック36から横方向Bの両側へ延びる部分とが、前方空間42と後方空間43とに対する仕切り壁となって尿と便との混合を防ぐことができる。それゆえに、おむつ1では、便が尿と混合されて流動性を増し、肌を広い範囲にわたって便で汚すというトラブルが解消する。最内側シート21はさらにまた、図3において前後方向中心線Pに沿って延びる前後方向Aの長さが、図1,2のおむつ1ではタック36を形成している寸法だけ短くなった状態にあって、従来技術のように弾性部材を使用してその弾性部材を収縮させて短くなった状態にあるわけではないから、おむつ1を着用させるときのおむつ1の内側では股下域6にある最内側シート21に多くのしわが生じるということがない。このようなおむつ1は、それを着用するときにおむつ1の内側を見ると、脚周り開口12が最内側シート21によって隠れるということがなく、脚を脚周り開口12へ通すことが容易である。また、着用後のおむつ1は、股下域6がしわの存在によって嵩張る、ということがないから、着用者の身体によくフィットする。
図示例のおむつ1の前後胴周り域7,8は、非弾性的な第1シート51の内面に弾性的な第2シート52と第3シート53とを伸長状態で取り付けてあるから、第2,第3シート52,53が収縮すると、図1,2のおむつ1の前後胴周り域7,8の外側では第1シート51に多くのギャザーが生じるが、前後胴周り域7,8の内面を形成している第2,第3シート52,53は平滑な状態にある。それゆえ、このおむつ1では、前後胴周り域の内面に生じるギャザーによって肌を刺激するということがない。ただし、第2,第3シート52,53によるこのような効果を必要としない場合のおむつ1では、第2,第3シート52,53を第1シート51の外面に伸長状態で取り付けることができる。
おむつ1において、最内側シート21は、液不透過性であることが好ましく、通気液不透過性であることがより好ましいが、性質の異なるシートを組み合わせた複合シートとすることによって、股下域6においては液透過性であって前後胴周り域7,8では液不透過性であるように作ることもできる。例えば、最内側シート21における第1シート51には熱可塑性合成繊維で形成された不織布や熱可塑性合成樹脂で形成されたフィルムを使用することができる。また、これら不織布どうしを積層したシートや不織布とフィルムとを積層したシート等を使用することができる。第2、第3シート52,53には、ウレタン糸等の弾性糸を含む弾性的に伸長・収縮可能な不織布や天然ゴムや合成ゴム等で形成された弾性的に伸長・収縮可能なフィルムを使用することができる。内面側シート23には透液性の不織布や熱可塑性合成樹脂フィルム、不織布とフィルムとを積層した複合シート等を使用することができる。外面シート24には、不透液性の不織布や熱可塑性合成樹脂フィルム、不織布とフィルムとを積層した複合シート等を使用することができる。
図4は、この発明の実施形態の一例を示す図3と同様な図である。図4の分解おむつ1aでは、最内側シート21がほぼ砂時計側に形成されていて弾性的にも非弾性的にも伸長することのない第1シート51と、第1シート51における股下域6の一部分と前胴周り域7との内面または外面にホットメルト接着剤56を介して取り付けられている弾性的にも非弾性的にも伸長することのない第2シート52と、第1シート51における股下域6の一部分と後胴周り域8との内面または外面にホットメルト接着剤56を介して取り付けられている第3シート53とで形成されている。第1シート51と第2シート52とのいずれかに対しては、胴周り開口11の近傍で横方向Bへ延びる複数条の第1弾性部材61と、股下域6の近傍で横方向Bへ延びる複数条の第2弾性部材62とのそれぞれが伸長状態で取り付けられている。第1シート51と第3シート53とのいずれかに対しては、胴周り開口11の近傍で横方向Bへ延びる複数条の第3弾性部材63と、股下域6の近傍で横方向Bへ延びる複数条の第4弾性部材64とのそれぞれが伸長状態で取り付けられている。股下域6における第1シート51の外面には、部位57と前方開口部31との間、および部位57と後方開口部32との間のそれぞれで横方向Bへ延びる股下域弾性部材66,67が伸長状態で取り付けられている。第1シート51の外面は、横方向中心線Qに沿う部分が股下域6の幅全体にわたってホットメルト接着剤41を介して内面側シート23に接合している。
図4の分解おむつ1aから得られるおむつ1では、第1〜第4弾性部材61〜64がおむつ1の前後胴周り域7,8を弾性的におむつ着用者の胴周りにフィットさせることができる。股下域弾性部材66,67は、おむつ1において不可欠なものではないが、それが存在するときにはタック36の近傍における最内側シート21をおむつ着用者の脚周りやその他の部位の肌にフィットさせることが容易になる。
この発明に係るおむつ1は、最内側シート21に前方開口部31と後方開口部32とが形成されていることが好ましいが、いずれかの開口部が形成されていない状態でこの発明を実施することも可能である。
図5,6,7は、この発明の実施形態の一例を示す図1,2,3と同様な図であるが、図5では、おむつ1における最内側シート21と体液吸収部22とが縦方向Cに分離した状態で示されている。おむつ1における最内側シート21は、着用者の腹側に当接する前胴周り域7と、背側に当接する後胴周り域8と、前後胴周り域7,8の間に介在し着用者の股部に当接する股下域6とを有する。体液吸収部22は、おむつ1の前胴周り域7から後胴周り域8にかけて延在し、最内側シート21の着用者の肌に当接する面とは反対側の面である外面に接合される。
図7に示された分解おむつ1aでは、最内側シート21の外周縁部が、横方向Bに延びる前縁部74および後縁部75、並びに縦方向に延びる一対の側縁部76で構成されている。側縁部76のうちで股下域6に位置する側縁部27は、最内側シート21の中心線Pに向かって凸となるように湾曲している。分解おむつ1aは、側縁部76のうちで前胴周り域7に位置する側縁部7aと後胴周り域8に位置する側縁部8aとを接合することによりパンツ形状のおむつ1となり、胴周り開口11と一対の脚周り開口12とが形成される。胴周り開口11の縁部74,75と脚周り開口12の縁部27とは、胴周り弾性部材82と脚周り弾性部材28とのそれぞれが伸長下に取り付けられるか、最内側シート21が弾性を有することにより、伸縮性を示す。
体液吸収部22は、芯材26を内面側シート23と外面側シート24との間に介在させたものである。芯材26には、フラッフパルプ等がティッシュペーパに包まれたもの等、公知の構成のものを用いることができる。内面側シート23と外面側シート24とは芯材26の四方に延出する大きさの面積を有している。芯材26は着用者の股間部を覆うことが可能な面積と形状(例えば長方形、亜鈴形など)を有する。体液吸収部22における内面側シート23には透液性シートが使用され、外面側シート24には不透液性シートが使用される。
図7において、体液吸収部22は縦方向および横方向の寸法が最内側シート21の寸法よりも小さいもので、このような体液吸収部22を有するおむつ1では、最内側シート21がスキンコンタクトシートとして機能する。
最内側シート21の股下域6には、図7において分解おむつ1aの前後方向Aの寸法を二等分している横方向中心線Qから後胴周り域8寄りに離間した位置に、大便を通過させるための後方開口部32が形成されている。また横方向中心線Qから前胴周り域7寄りに離間した位置には、尿を通過させるための前方開口部31が形成されている。ただし、この発明は、前方開口部31を設けることなく実施することもできる。
体液吸収部22を最内側シート21の外面に接合するときには、芯材26が最内側シート21の前方開口部31と後方開口部32とを覆うように体液吸収部22を配置する。さらに、体液吸収部22における周縁部86を、ホットメルト接着剤59や熱融着等の公知の接合手段で、最内側シート21に接合する。なお、最内側シート21に前方開口部31を設けない場合でも、芯材26が後方開口部32から最内側シート21の横方向中心線Qを跨いで延在して、着用者の尿道口に対向するように体液吸収部22を最内側シート21取り付ける。
おむつ1では、図6の断面図に示すように、体液吸収部22と最内側シート21との間に、前方空間42と後方空間43とがおむつ1の股下域6に形成される。このおむつ1が着用されたときには、前方開口部31や後方開口部32を通過した排泄物がこれらの空間42,43に進入して着用者の肌から隔離される。
さらに、図7における横方向中心線Qに沿って最内側シート21を折曲し、最内側シート21どうしを向き合わせて部位57と57とをホットメルト接着剤HMで接着することによりタック36が形成される。タック36は前方空間42と後方空間43との間にあっておむつ1の横方向Bに延在し(図5参照)、体液吸収部22に向かって垂下した状態にある。このタック36によって、便と尿の混合を防ぐことができる。すなわち、着用者の肌が排泄物で汚れることを防止するシートである最内側シート21が、尿と便の混合を防ぐ機能を併せ持つことになる。
図8は、図6におけるVIII−VIII線矢視図である。胴周り開口11の上方からおむつ1の内部を見たとき、最内側シート21の前方開口部31および後方開口部32の下方に、前方空間42と後方空間43を隔てて体液吸収部22が見える。最内側シート21は、おむつ1が着用されたときに、着用者の肌に広く当接して肌が排泄物で汚れることを防止する。
次に、図9を参照して図5〜8に例示のおむつ1の製造工程の一例を説明する。図9では、最内側シート21を得るための所定の幅Wを有するシートの連続体121が矢印MDで示す機械方向に連続して供給される。連続体121の両縁部174,175は、機械方向MDに平行で、図7における前縁部74と後縁部75とになる。機械方向MDに直交する交差方向CDにおいて連続体121の幅Wを2等分する仮想中心線Mは、おむつ1の横方向中心線Qに一致する。また、おむつ1の股下域6は仮想中心線Mに沿って形成され、前後胴周り域7,8のそれぞれは、股下域6を挟むように交差方向CDの両側それぞれに形成される。
図9において、連続体121には、おむつ1の脚周り開口12となる透孔112が機械方向MDにおいて一定の間隔で形成されている。また、連続体121の両縁部174,175に沿って複数条の胴周り弾性部材182が伸長下に接合されている。なお、ここでいう一定の間隔とは、連続体121を切断して個別のおむつ1の最内側シート21とするときの切断間隔と同一の寸法を意味し、おむつ1の胴周り開口11の寸法、換言すればおむつ1のウエストサイズを考慮して決定される。
まず、連続体121には、仮想中心線Mから交差方向CDに離間した位置に、尿を通過させる前方開口部31と大便を通過させる後方開口部32とを、機械方向MDにおける中心間隔Dを一定にして連続体121に順次形成する。前方開口部31と後方開口部32とは、仮想中心線Mに直交する仮想垂線Fに関しほぼ対称な形状に形成する。前方開口部31と後方開口部32とのそれぞれは、尿や便を通過させることができるものである限りその形状に制限は特に無いが、一例を挙げれば、前方開口部31と後方開口部32とを円形や楕円形とし、仮想中心線Mに関し対称に形成することができる。このように、後方開口部32と前方開口部31を仮想中心線Mに関し対称に形成すれば、走行中の連続体121に加わる張力が交差方向CDにおける仮想中心線Mの両側でほぼ同じになり、連続体121の形状が安定するので好ましい。ただし、図9の工程において、前方開口部31を設けない連続体121を使用することも可能である。
連続体121には、連続体121の流れとは別の流れで製造された体液吸収部22を機械方向MDにおける中心間隔Dが一定となるようにして接合する。その体液吸収部22には、図5に例示のものを機械方向MDと交差方向CDとに伸展して使用する。体液吸収部22の両側縁27には、脚周り弾性部材28が伸長下に接合されている。体液吸収部22は隣接する2つの透孔112の中間に配置する。
体液吸収部22を連続体121に接合するとき、芯材26が連続体121の仮想中心線Mを跨ぎ、仮想垂線Vに関し対称で前方開口部31と後方開口部32を覆うように配置し、体液吸収部22の周縁部86において接合する。その周縁部86には、ホットメルト接着剤59が予め塗布されている。体液吸収部22は、周縁部86のほかに、芯材26が存在している領域の一部を連続体121に接合することも許容される。
周縁部86を連続体121に接合する際には、周縁部86の全面を連続体121に接合することが好ましい。
次に、連続体121には体液吸収部22を接合した面と反対側の面に、仮想中心線Mと後方開口部32の間で仮想垂線Vに関しほぼ対称となるようにホットメルト接着剤HMを塗布する。
また、ホットメルト接着剤HMは、前方開口部31、後方開口部32の縁部31a,32aに達しない範囲で塗布することが好ましい。このようにホットメルト接着剤HMを塗布すれば、連続体121のうちでホットメルト接着剤HMにより相対的に硬くなった部分が着用者の肌を刺激することを避けることができる。
前方開口部31を設けない場合の連続体121におけるホットメルト接着剤HMの塗布範囲は、仮想中心線Mからの距離が、後方開口部32の縁部32aと仮想中心線Mとの間の最小距離より小さい範囲とすることが好ましい。ホットメルト接着剤HMは、仮想中心線Mと後方開口部32の縁部32aとの間に塗布してもよいし、仮想中心線Mに関して後方開口部32とは反対の側に塗布してもよい。
次に、連続体121のホットメルト接着剤HMが塗布された面を内側にして連続体121を仮想中心線Mに沿って2つ折りにし、連続体121どうしを接着する。この結果、ホットメルト接着剤HMが塗布された部分によって、図6に示したタック36が形成される。ホットメルト接着剤HMの塗布パターンは、通常のおむつの製造に用いられるドット状、スパイラル状のほか、ベタ塗りの面状にしてタック36の剛性を連続体121の他の部位の剛性よりも高くすることもできる。
連続体121どうしをホットメルト接着剤HMで接着する工程の後、連続体121は、機械方向MDにおいて隣り合う体液吸収部22と体液吸収部22との中央にあって交差方向CDへ延びており、機械方向MDにおいて一定の中心間隔Dで並ぶ切断予定部位Fにおいて切断する。切断するときには、おむつ1の前胴周り域7の側縁7aとなるべき部位と後胴周り域8の側縁8aとなるべき部位とを予め接合しておくことによって、パンツ形状のおむつ1を得ることができる。予め接合しておくべき部位は、切断予定部位Fと重なり合うことがある。
図9では、連続体121に透孔112が予め形成されている場合について説明したが、連続体121に体液吸収部22を接合する工程の後に、透孔112を連続体121に形成することもできる。
図10は、おむつ1の製造工程の他の一例を示す図9と同様な図である。図10の工程は図9の工程と異なり、連続体121において体液吸収部22と向かい合う面、すなわちおむつ1において最内側シート21の外面となる面の仮想中心線M上にホットメルト接着剤41が塗布されている。図9の工程と同様に連続体121の外面に体液吸収部22を重ねて接合すると、連続体121は、ホットメルト接着剤41によっても体液吸収部22接合する。図10のかような工程で得られるおむつ1では、タック36の底部39(図6参照)がホットメルト接着剤
41を介して内面側シート23に接合して、図4と同様な態様のものになる。
図9,10の工程において、連続体121には液不透過性シート、より好ましくは通気液不透過性シートを使用することができるが、おむつ1の股下域6においては液透過性であって、前後胴周り域7,8では液不透過性となるように性質の異なるシートを組み合わせた複合シートを使用することもできる。また、おむつ1の胴周り開口11や脚周り開口12のように伸縮性が要求される部位に弾性を有する不織布を使用し、それ以外の部位には伸縮性を示さない不織布を使用するというように、複数の伸縮性の異なるシートを組み合わせて連続体121や内外面シート23,24として使用することもできる。
パンツ型の使い捨ておむつの部分破断斜視図。 図1のII−II線断面図。 分解したおむつの部分破断平面図。 実施形態の一例を示す図3と同様な図。 実施形態の一例を示すパンツ型使い捨ておむつの分解斜視図。 図5のおむつのVI−VI線断面図。 分解した図5のおむつの平面図。 図5におけるVIII−VIII線矢視図。 実施形態の一例であるおむつ製造工程の部分図。 実施形態の他の一例である図9と同様な図。
符号の説明
1 パンツ型の使い捨ておむつ
6 股下域
7 前胴周り域
8 後胴周り域
11 胴周り開口
12 脚周り開口
21 最内側シート
23 内面側シート
24 外面側シート
26 芯材
31 前方開口部
32 後方開口部
36 タック
A 前後方向
B 横方向
C 縦方向
P 前後方向中心線
Q 横方向中心線
R 縦方向中心線

Claims (8)

  1. 互いに直交する前後方向と横方向と縦方向とを有し、股下域と前記股下域の前方に位置する前胴周り域と前記股下域の後方に位置する後胴周り域とによって胴周り開口と一対の脚周り開口とを有するパンツ形状が形成され、前記股下域には、透液性の内面側シートと不透液性の外面側シートとの間に体液吸収性の芯材を介在させた体液吸収部と、前記内面側シートよりもさらに内側にあって前記芯材の厚さ方向において前記内面側シートから離間する部位が前記内面側シートと肌との直接的な接触を防ぐセパレータとして作用する最内側シートとを有するパンツ型の使い捨ておむつであって、
    前記最内側シートは、前記おむつの前記横方向の寸法を二等分して前記前後方向へ延びる前後方向中心線上の部分の前記前後方向における両端部位が前記内面側シートおよび前記外面側シートのうちの少なくとも一方に接合しており、前記最内側シートはまた、前記両端部位どうしの間の部位が前記芯材の厚さ方向において前記内面側シートから離間可能に形成されていて前記セパレータとして作用し、
    前記最内側シートはさらにまた、前記おむつの前記前後方向の寸法を二等分して前記横方向へ延びる横中心線上においては前記内面側シートから離間可能に形成されている前記部位から前記内面側シートに向かって垂下するタックが形成されていることを特徴とする前記おむつ。
  2. 前記最内側シートは、前記おむつの着用者が排泄する尿を前記最内側シートを介することなく直接的に前記体液吸収部に向かわせることが可能であって前記横中心線よりも前方に形成されている前方開口部および前記着用者が排泄する便を前記最内側シートを介することなく直接的に前記体液吸収部に向かわせることが可能であって前記横中心線よりも後方に形成されている後方開口部のうちの少なくとも一方を有している請求項1記載のおむつ。
  3. 前記タックは、前記おむつを前記横中心線に沿って折り重ねたときに前記最内側シートどうしが重なり合う部位を部分的に互いに接合することにより形成されている請求項1または2記載のおむつ。
  4. 前記最内側シートは平面形状が砂時計型のシート片を前記横中心線上で折り重ねた状態にあるものであって、前記シート片が前記前後胴周り域に位置する部分では前記横方向に弾性的に伸長・収縮可能に形成され、前記股下域に位置する部分では少なくとも前記横中心線に沿う部位が前記横方向に弾性的にも非弾性的にも伸長・収縮することがないように形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のおむつ。
  5. 前記体液吸収部がパネル状のものであって、前記芯材の周縁部分から延出する前記内面側シートおよび前記外面側シートのいずれかが前記最内側シートの外面に接合している請求項1〜4のいずれかに記載のおむつ。
  6. 前記前方開口部と前記後方開口部とのうちの少なくとも前記後方開口部を有する請求項2記載のおむつの製造工程に少なくとも下記の工程が含まれることを特徴とする前記おむつの製造方法:
    (1)前記最内側シートを得るための所定幅を有するシート連続体を機械方向へ連続的に供給する工程、
    (2)前記シート連続体の前記機械方向に直交する交差方向に位置する前記幅を二等分する中心線から前記交差方向へ離間した位置に前記後方開口部を前記機械方向において一定の間隔で順次形成する工程、
    (3)前記体液吸収部を、前記芯材が前記後方開口部を覆うとともに前記中心線をまたいで前記交差方向へ延在する態様で前記シート連続体の両面のうちの一方の面に接合する工程、
    (4)前記シート連続体における前記一方の面とは反対側の面であって前記中心線と前記後方開口部との間の部位および前記中心線に関して前記部位の対称となる部位のいずれかにホットメルト接着剤を塗布する工程、
    (5)前記シート連続体に接合されて隣り合う前記体液吸収部どうしの間において前記交差方向へ延びる部位であって前記機械方向において前記一定間隔で並ぶ前記部位に沿って前記シート連続体を逐次切断する工程、および
    (6)前記シート連続体を切断する前記工程の前に、二つ折りにした前記シート連続体どうしを前記部位に沿って接合する工程。
  7. 前記シート連続体に対して、前記中心線に関し前記後方開口部と反対側の部位に前記前方開口部を前記機械方向において前記一定の間隔で順次形成する工程が含まれる請求項6記載の製造方法。
  8. 前記シート連続体における前記一方の面の前記中心線上に前記一方の面と前記体液吸収部とを接合するための接着剤を塗布する工程が含まれる請求項6または7記載の製造方法。
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