JP2009201891A - 吸引カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】 血管内に存在する閉塞物を広範囲に吸引することができるとともに、湾曲している血管であっても容易に挿入することができる吸引カテーテルを得ることを目的とする。
【解決手段】 先端に閉塞物を吸引する吸引口5を形成している吸引口形成部材4を先端側シャフト3の先端に取り付け、先端側シャフト3及び吸引口形成部材4を所定の角度で折り曲げ形成して、その吸引口5が基端側シャフト2の管軸方向と異なる方向を向いているように構成する。これにより、血管内に存在する閉塞物を広範囲に吸引することができるとともに、湾曲している血管であっても容易に挿入することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、血管内の血栓やデブリなどの閉塞物を吸引する吸引カテーテルに関するものである。
従来から、血栓などの閉塞物を吸引、除去するための吸引カテーテルは、公知となっている。これらのカテーテルは基端部から先端部にかけてストレートに形成されており、血管に挿入され、患部近傍を吸引することにより閉塞物を除去し、血流を回復することを主な目的として使用される。
これらのカテーテルの先端部はストレートに構成されているため、先端の吸引口の向きはカテーテルの管軸方向と一致している。このため、カテーテルよりも太い血管の閉塞物を吸引する場合、管軸方向に存在している閉塞物(カテーテルが通る位置に存在している血栓)を、カテーテル直径の範囲で吸引することができるが、カテーテルの管軸方向と異なる方向に存在している閉塞物については吸引することができない(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−007388号公報(図2)
これらの課題を解決するためには、カテーテルの管径自体を太くする方法があるが、このようにした場合、カテーテルの管径より細い血管には適用できなくなり、管径の異なる複数の吸引カテーテルを使用血管によって使い分ける必要が生じる。これらの煩雑な作業は汎用性、利便性、作業性等の問題で著しい不都合をきたすこととなる。
一方、先端が折り曲げ形成されたカテーテルも公知となっている。これらのカテーテルは冠動脈挿入用、上大静脈挿入用など、挿入する血管が初めから決まっていて、その血管の湾曲形状に合わせた形にカテーテルを折り曲げ成型してあるものである。これにより挿入時に血管内壁への引っ掛かりが減少するため、挿入をスムーズに行うことができ、誤った血管への挿入を予防することができるとされている。(例えば、特許文献2を参照)。
特開2003−284780号公報
しかし、前述した既存の折り曲げ形成されたカテーテルは、特定の血管への挿入には優れた効果を発揮するが、その血管以外の部位にある湾曲血管に対しては使用することができず、多種多様な湾曲血管に使用可能な汎用性の高いカテーテルは今まで存在していなかった。またこれらのカテーテルの用途は治療器具挿入用、輸液用などであり、吸引を目的とするという技術的な思想自体存在していなかった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、大小さまざまな太さの血管に使用可能であり、血管内に存在する閉塞物を広範囲に吸引することができるとともに、血管内への挿入も容易であり、更に湾曲している血管であっても容易に挿入することができる吸引カテーテルを得ることを目的とする。
この発明に係る吸引カテーテルは、先端に閉塞物を吸引する吸引口を有する長尺管の先端部位を所定の角度で折り曲げ形成して、その吸引口が長尺管の管軸方向と異なる方向を向いているようにしたものである。
この発明によれば、先端に閉塞物を吸引する吸引口を有する長尺管の先端部位を所定の角度で折り曲げ形成して、その吸引口が長尺管の管軸方向と異なる方向を向いているように構成したもので、カテーテルの径を太くしなくても、基端側にトルクをかけることにより折れ曲がった先端部分が自在に回転動作し、太い血管内に存在する閉塞物でも広範囲に吸引することができるとともに、折り曲げ形成部分が血管壁に接触した場合でも柔軟に変形するため、細い血管に挿入して使用することも可能となる。更には湾曲している血管であっても前記のように基端部にトルクをかけて先端部分を回転動作させることにより、折れ曲がったカテーテル先端部分を血管湾曲方向に容易に向けることができるため、容易に挿入することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の代表的な実施の形態1による吸引カテーテルを示す構成図であり、図1において、吸引カテーテルのカテーテルチューブ1は可撓性を有する長尺管であり、主に基端側シャフト2と先端側シャフト3から構成されている。カテーテルチューブ1は主に内筒部分、補強用のワイヤ、外筒部分、及び剛性補強用のフィルムの4層構造で構成されているが、補強用のワイヤや外筒部分、または剛性補強用のフィルムの全部又は一部を省略して構成することも可能である。
基端側シャフト2はカテーテルチューブ1における基端側のチューブであり、補強用のワイヤ(ブレード線)が編みこまれているが、このワイヤを用いずにあるいは一部のみ用いて構成することもできる。また、基端側シャフト2は剛性補強用のフィルムで覆われているが、フィルムを用いずにシャフトを形成することも可能である。
これらの補強用のワイヤは、本発明の目的が達成できる十分な補強効果が得られる程度の剛性を有するものであれば如何なる材質および形状のものでもよく、例えばステンレス鋼、アルミ合金、またはタングステン、ニッケル、コバルト、アルミニウム、チタニウム、金、イリジウムの全部または一部が含まれる合金等を用いることができる。また、ワイヤは、金属に限らず、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネイト(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリアセタール(POM)、アラミド線維、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などのポリマー素材や、ガラス繊維などその他の素材から形成されても良い。これらのワイヤ素材は単一のものを用いても良いが、複数の素材を組み合わせて使用することも可能である。また、ワイヤは単体もしくは編組されても良い。さらに、補強用ワイヤは、いわゆるワイヤ形状でなくても良く、例えば内筒あるいは外筒に沿う層状の構造体や、またフィラーのような補強体であっても良く、層状である場合には、らせん状やリング状の切れ込みを施す場合がある。ワイヤ状である場合、これらの材料のうち加工性や経済性、毒性などの理由から、金属材料を用いることが最適であり、特にステンレス鋼を用いるのが好ましい。
また補強用ワイヤの太さも同様に特に制約はなく、カテーテルシャフト1を補強できる太さであればどのような太さでも良い。一例として、金属材料を使用した場合、その寸法は0.001mmから0.5mm程度が好ましく、特にステンレス鋼でそのワイヤ断面形状に長方形を用いた場合、短軸として、0.01〜0.05mm、長軸として0.06〜0.2mmであることがさらに好ましい。また、これに用いられるワイヤ断面形状は、真円に限らず、楕円形状、あるいは多角形形状など、様々な形状のものを用いることが出来る。
また、剛性補強用のフィルムや、カテーテルの内筒部分、及び外筒部分も同様に、様々な素材が使用可能であり、例えば可撓性を有するプラスチック、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネイト(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリアセタール(POM)、アクリルスチレン(AS)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、メタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、フッ素樹脂などを用いることができる。中でもポリアミドまたはポリアミドエラストマーから選択されるものが好ましく、さらにはポリアミドとしてナイロン12、ポリアミドエラストマーとして、ポリテトラメチレングリコール−ナイロン12共重合体を用いるのが特に好ましい。
カテーテルチューブ1は、主に基端側シャフト2および先端側シャフト3、吸引口形成部材4から形成されているが、基端側シャフト2は長さ方向に単一の構造で構成されていても良く、部位によって複数の違った構造を組み合わされて構成することもでき、さらに、連続した変化を持つ構造であっても良い。同様に、先端側シャフト3においても、長さ方向に単一の構造で構成されていても良いが、その部位によって複数の違った構造を組み合わされて構成することもでき、さらに連続した変化を持つ構造であっても良い。
上記カテーテルチューブ1の素材については、本発明の目的が達成できうるものであれば如何なるものでも用いることが出来るが、例えば、前述の剛性補強用のフィルムや、カテーテルの内筒部分、及び外筒部分に使用する素材等が挙げられる。カテーテルチューブ1の有効長さとしては、血管内に挿入し、目的部位に到達した吸引口を、カテーテルシャフトを通し遠隔操作することが目的であり、その長さは5cm以上200cm以下が好ましく、特に30cm以上150cm以下が良い。また、基端側シャフト2と先端側シャフト3の構成割合は、特に限定されるものではないが、図1においては、先端側シャフト3を1とした場合、基端側シャフト2は1から10倍の長さであることが良く、さらに基端側シャフト2は1.2から7倍であることが特に好ましい。
カテーテルチューブ1の先端部位9は、先端側シャフト3と吸引口形成部材4を有している。基端側シャフト2及び先端側シャフト3には、補強用のワイヤ(ブレード線)が網みこまれているが、補強用のワイヤを用いずに構成することもできるし、どちらか一方、あるいは一部分のみに用いて構成することも可能である。
また、剛性補強用のフィルムを基端側シャフト2、及び先端側シャフト3の全面に用いることも可能であり、先端側シャフト3、基端側シャフト2のどちらか一方、またはどちらかの一部分のみ、あるいは全く用いないで構成することも可能である。また、これらのシャフトに用いる剛性補強用のフィルムを用いる場所に応じて異なる素材で構成することもできる。更には、基端側シャフト2と先端側シャフト3の内筒部分および外筒部分に使用される材料は、同一材料を用いることも可能であるし、異なる素材で構成することも可能である。
先端側シャフト3は、位置Pにおいて、例えば、20度の角度で折り曲げ形成されている。吸引口形成部材4は先端側シャフト3の先端に取り付けられており、血栓やデブリなどの閉塞物を吸引する吸引口5を形成している。吸引口形成部材4は柔軟な部材で構成されており、X線不透過のマーカー6が取り付けられている。また、位置Qにおいて、例えば、40度の角度で折り曲げ形成されている。
先端側シャフト3及び吸引口形成部材4が位置P,Qで折り曲げ形成されていることから、吸引口5は基端側シャフト2の管軸方向と異なる方向を向いている。例えば、先端側シャフト3が20度の角度で折り曲げられ、吸引口形成部材4が40度の角度で折り曲げられている場合、吸引口5の向きは基端側シャフト2の管軸方向と60度異なる角度になる。
なお、X線不透過のマーカー6が吸引口形成部材4に取り付けられている理由は、吸引カテーテルを血管に挿入しているとき、X線検出モニタによって、吸引口形成部材4の位置を確認することができるようにするためである。
また、ここでは位置Pを先端側シャフト3上に、位置Qを吸引口形成部材4上にあるものとして説明したが、これらの位置は特に限定されるものではなく、任意に定めることができる。よって、例えば位置P、Qそれぞれを先端側シャフト3または基端側シャフト2上に形成することもできるし、吸引口形成部材4上に形成することも可能である。
操作部材7は基端側シャフト2と接続されている。操作部材7はトルクを基端側シャフト2、先端側シャフト3及び吸引口形成部材4に付与し、操作するための部材である。
接続部材8は基端側シャフト2の最外部に位置し、操作部材7と基端側シャフト2の接続部において、急激な剛性の変化を軽減する目的で取り付けられている部材である。
X線不透過のマーカー6の形状や位置は特に限定されるものではなく、例えば管状、コイル状、塗料状、粉体状のものなどを吸引口形成部材4の表面、内面、または肉厚内に付与して用いることができる。また吸引口形成部材4の一部もしくは全体にX線不透過物質を混ぜ込んで、管状要素全体がX線下で確認できるようにしてもよい。マーカー6の材質は、X線に不透過な性質を有していればどのような素材でも使用することができるが、例えば、ステンレス、白金、プラチナ、タングステンまたはそれらの合金、更に、次炭酸ビスマス、酸化ビスマス、硫酸バリウムなどの造影物を使用することができる。
操作部材7、および接続部材8についても、様々な材料を使用することが可能であり、例えば、ポリエチレン、ポリウレタン、ナイロン、ナイロンエラストマー、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネイト(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリアセタール(POM)、アクリルスチレン(AS)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、メタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、フッ素樹脂などが使用できる。
次に動作について説明する。
例えば、太い血管(例えば、腕の血管)内に存在している血栓やデブリなどの閉塞物を吸引する場合、本発明における図1に示された吸引カテーテルを先端側から血管内に挿入する。
ここでは、説明の単純化のため吸引カテーテルが血栓を吸引するものとして説明する。
図2は吸引カテーテルを用いて、血管12(直線状の血管)内の血栓13を吸引している様子を示す説明図である。特に、図2(a)は従来の吸引カテーテル14(先端部位がストレートのタイプ)を用いて、血管12内の血栓13を吸引している様子を示し、図2(b)は本発明における図1に示された吸引カテーテル15(先端部位が折り曲げられているタイプ)を用いて、血管12内の血栓13を吸引している様子を示している。尚、図2(b)においては2箇所で折れ曲がっているカテーテルについて図示したが、折れ曲がりの位置や折れ曲がり箇所については、本発明の目的が達成できる限りは特に限定されるものではなく、1箇所で折れ曲がっていても3箇所以上で折れ曲がっていても、または連続して変化していく形をとっても良い。
従来の吸引カテーテル14では、先端部位がストレートであるため、カテーテルが通る位置に存在している血栓については吸引することができるが、図2(a)に示すように、カテーテルが通らない位置に存在している血栓については吸引することが困難である。 図2(a)の例では、血管中央に存在している血栓については吸引することができているが、図中、上側の壁に付着している血栓や下側の壁に付着している血栓については吸引することができていない。
これに対して、本発明における図1に示された吸引カテーテル15では、先端の吸引口5が基端側シャフト2の管軸方向と異なる方向を向いているので、ユーザが手元の操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2を主にカテーテル主軸に対して円周方向に回転等させつつ操作して、トルクを基端側シャフト2、先端側シャフト3及び吸引口形成部材4に加えると、図2(b)に示すように、本発明におけるカテーテルチューブ1の先端にある吸引口5の向きが変化する。図中は、実線はトルクを加える前の状態を示し、破線はトルクを加えた後の状態を示している。
このため、操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2からのトルクを基端側シャフト2、先端側シャフト3、及び吸引口形成部材4に加えながら、吸引カテーテルを操作すると、血管中央に存在している血栓だけでなく、血管内壁周辺に付着している大部分の血栓についても吸引することができる。よって、本発明における図1に示された吸引カテーテル15では、カテーテル自体を太くすることなく、従来の吸引カテーテル14よりも、血管内に存在する血栓を広範囲に吸引することができる。また、カテーテル自体を太くする必要がないので、血管に挿入する際にもストレスなく非常にスムーズに挿入することができる。
尚、カテーテルを血管内に挿入し患部近傍まで導く際には、カテーテル内部にガイドワイヤーを用いることもできる。ガイドワイヤーは、カテーテルチューブ1の内部に直接挿入することも可能であるが、カテーテルチューブに隣接した、カテーテルチューブ1とは別のガイドワイヤー用チューブ(図示せず)の内部に挿入することも可能である。ガイドワイヤーを用いることにより、血管への挿入時には、位置P,Qで折り曲げ形成されている先端側シャフト3及び吸引口形成部材4がガイドワイヤーによっておよそ直線状に伸ばされ、血管への挿入が更に容易になる。
図2は血管が直線状であるものを示しているが、湾曲している血管内の血栓を吸引するようにしてもよい。
図3は吸引カテーテルを用いて、血管12(湾曲している血管)内の血栓13を吸引している様子を示す説明図である。
特に、図3(a)は従来の吸引カテーテル14(先端部位がストレートのタイプ)を用いて、血管12内の血栓13を吸引している様子を示し、図3(b)は本発明における図1に示された吸引カテーテル15(先端部位が折り曲げられているタイプ)を用いて、血管12内の血栓13を吸引している様子を示している。
従来の吸引カテーテル14では、先端部位がストレートであるため、カテーテルが通る位置に存在している血栓については吸引することができるが、図3(a)に示すように、カテーテルが通らない位置に存在している血栓については吸引することができない。また、図3(a)の例では、図中、上側の壁に付着している血栓については吸引することができているが、血管中央に存在している血栓や、下側の壁に付着している血栓については吸引することができていない。
これに対して、本発明における図1に示された吸引カテーテル15では、上述したように、カテーテルチューブ1の先端にある吸引口5が基端側シャフト2の管軸方向と異なる方向を向いているので、ユーザが手元の操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2を操作して、主にカテーテル主軸に対して円周方向のトルクを基端側シャフト2、先端側シャフト3及び吸引口形成部材4に加えると、吸引口5の向きが変化する。このため、操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2から基端側シャフト2、先端側シャフト3及び吸引口形成部材4にトルクを加えながら吸引カテーテルを操作すると、図3(b)に示すように、カテーテルチューブ1の先端にある吸引口5の向きが変化し、図中、上側の壁に付着している血栓だけでなく、血管中央に存在している血栓や、下側の壁に付着している大部分の血栓についても吸引することができる。
即ち、図3(c)に示すように、従来の吸引カテーテル14では吸引することが出来なかった血栓13(湾曲延長内側に存在している血栓)についても、本発明における図1に示された吸引カテーテル15を用いて、操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2から、基端側シャフト2、先端側シャフト3、及び吸引口形成部材4にトルクを加え、吸引口5の向きを変えることにより吸引することが可能となる。よって、本発明における図1に示された吸引カテーテル15では、従来の吸引カテーテル14よりも、血管内に存在する血栓を広範囲に吸引することができる。
尚、これらの図3(b)、(c)においては2箇所で折れ曲がっているカテーテルについて図示したが、折れ曲がりの位置や折れ曲がり箇所については、本発明の目的が達成できる限りは特に限定されるものではなく、1箇所で折れ曲がっていても3箇所以上で折れ曲がっていても、または連続して変化していく形をとっても良い。
ここまでは、本発明における図1に示された吸引カテーテル15が血管内に存在する血栓を広範囲に吸引することができる点について説明したが、次に、湾曲している血管であっても容易に挿入することができる点について説明する。
図4は吸引カテーテルを湾曲している血管に挿入する様子を示す説明図である。
特に、図4(a)は従来の吸引カテーテル14(先端部位がストレートのタイプ)を挿入している様子を示し、図4(b)は本発明における図1に示された吸引カテーテル15(先端部位が折り曲げられているタイプ)を挿入している様子を示している。
尚、図4(b)においては2箇所で折れ曲がっているカテーテルについて図示したが、折れ曲がりの位置や折れ曲がり箇所については、本発明の目的が達成できる限りは特に限定されるものではなく、1箇所で折れ曲がっていても3箇所以上で折れ曲がっていても、または連続して変化していく形をとっても良い。
従来の吸引カテーテル14では、先端部位がストレートであるため、図4(a)に示すように、湾曲している血管の内壁に先端の吸引口が引っ掛かり易く、更にカテーテルを無理に挿入すると、特に血管の湾曲部においては血管の内壁とカテーテル間に高い摩擦が発生して、血管の内壁に傷をつける可能性が高くなる。
これに対して、本発明における図1に示された吸引カテーテル15では、先端部位が折り曲げられているので、先端の吸引口5が血管の内壁に引っ掛かりにくく、また、吸引口形成部材4および先端側シャフト3に位置するP,Qでの折り曲げ部分が存在することにより、特に血管の湾曲部において、吸引口形成部材4および先端側シャフト3が血管内壁に接触する面積が従来の吸引カテーテル14に比較して相対的に減少するために血管の内壁との摩擦が軽減し、血管の内壁を傷つける可能性が低くなる。更にユーザが手元の操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2を操作して主にカテーテル主軸に対して円周方向に回転させることにより、先端の吸引口5の向きを変えるようにすれば、図4(b)に示すように、先端の吸引口5が血管の内壁に引っ掛かることなく、カテーテルチューブ1を挿入することができる。
したがって、血管の内壁に傷をつける可能性を大幅に低減することができる。
図4では、ユーザが手元の操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2を操作して、吸引口5の向きを変えることにより、先端が血管の内壁に引っ掛からないようにするものについて示したが、例えば、高度に狭窄している血管(例えば、動脈硬化血管)に挿入するような場合には、先端の吸引口5の向きを変えるだけでは、先端が血管の内壁と接触する場合がある。
図5は本発明における図1に示された吸引カテーテル15を高度に狭窄している血管(例えば、動脈硬化血管)に挿入する様子を示す説明図である。
本発明における図1に示された吸引カテーテル15は、先端側シャフト3及び吸引口形成部材4が柔軟であるために、図5の(a)、(b)、(c)に示すように、高度に狭窄している血管においても柔軟に変形し、血管12を傷つけることなくカテーテルチューブ1の挿入が可能となる。
ここで、血管壁と本発明におけるカテーテルチューブ1の柔軟性について記載する。血管壁の見かけの硬さあるいは柔らかさを表す指標の一つに、「圧力−ひずみ弾性係数」Epがある。このEpはEp=ΔP/(ΔR/R)(出典1)によって求めることができる。ここでRは血管の外半径で、Pは血管の内圧を示し、尚デルタは基準値からの増加分を示す。この圧力−ひずみ弾性係数Epについて、各動脈の正常な血管における値は以下表1に示すことができる。
Figure 2009201891

一般に、圧力とは「物体の単位面積あたりにかかる力」であり、血管の圧力もそれに相当する。
一方、材料力学で一般に定義されるヤング率E(縦弾性係数)は、E=σ/ε(出典2)で求めることができる。尚、σは応力、εはひずみを示す。応力は「物体の連続体内部に定義した微小面積に作用する単位面積あたりの力」であり、圧力と同様であると考えることができ、生体材料の様に材料物性を測定しにくいものの場合の代用特性として血管などでは、Ep値が使用される。上記によれば、正常血管のEpはその部位にもよるが、0.16〜6.08×10N/m程度であると考えることが可能である。(1N/m=1Pa)つまり0.016〜0.608MPa程度となる。更に、血管壁の見掛けの弾性を表すスティッフネスパラメータβで比較する場合、冠状動脈血管においては他の血管に対して約3〜5倍のβ値を示す(出典1)という報告もある。ここで、スティッフネスパラメータβは(ΔP/P)/(ΔR/R)で計算することができ(出典1)(出典3)、ΔPとΔRはそれぞれ血管内圧P、血管外半径Rにおける内圧と外半径の増加分である。このスティッフネスパラメータβを考慮すると、正常血管のEpはおよそ0.016〜3.04MPaの範囲であると考えられる。
出典1:「バイオメカニクス」初版 林 絋三郎著 (株)コロナ社
出典2:「基礎演習シリーズ 材料力学」第6版 菊池正紀,澤芳昭,町田賢司著 (株)裳華房
出典3:「動脈硬化をいかに定量化するか」増田 善昭 Arterial Stiffness動脈壁の硬化と老化 No.2 2002
以下にある出典4の記載によれば、動脈硬化性プラークを含む腸骨動脈の弾性率断層像等によると、その分布はおよそ0.2〜4MPaであるとされている。
また、一般的に動脈硬化はその名の通り、血管壁の硬さを増加させるものと考えられているが、確かにこれを裏付けるように見掛けの硬さ(β,Epなど)は増えるとする報告は多い(出典1)とされており、Epは動脈硬化によっていずれの血管でも2倍以上に増加(出典1)するとされており、家兎での結果ではあるがβ値において10倍程度になったとのデータ(出典1)もある。
従って、計測される部位にもよるが動脈硬化血管(高度に狭窄している血管)のEpは0.2〜30.4MPa程度と考えることが可能だろう。
出典4:「超音波による血管壁の弾性率断層像イメージング」長谷川 英之,金井 浩 生体医工学 43(1); 17−23, 2005
上記の数値を用い、血管の曲げ剛性E×Iを算出すると、以下のようになる。
断面2次モーメントI=π(d −d )/64(チューブ形状の場合)
:チューブ(血管)内径
:チューブ(血管)外径
例えば、チューブ内径dを3mm、チューブ外径dを3.5mmとした場合のIは以下である。
I=3.4×10−12
正常血管のE×Iを計算するにあたり、Eの代用値として、ここではEpを使用すると、Ep×Iは以下となる。
正常血管:Ep×I=5.4×10−8〜1.0×10−5N・m
一方、動脈硬化血管のEp×Iは以下となる。
動脈硬化血管:Ep×I=6.8×10−7〜1.0×10−4N・m
数式の出典:「材料力学 考え方解き方」第3版 萩原国男著 東京電機大学出版局
「基礎演習シリーズ 材料力学」第6版 菊池正紀、澤芳昭、町田賢司著 (株)裳華房
先端側シャフト3および吸引口形成部材4の曲げ剛性が、血管の曲げ剛性より低ければ、先端側シャフト3または吸引口形成部材4が血管に接触した場合に、先端側シャフト3または吸引口形成部材4が、血管が大きく変形する前に先に変形するため、血管を傷つける可能性が大幅に減少する。
そこで、本発明における図1に示された吸引カテーテル15における先端側シャフト3または吸引口形成部材4の曲げ剛性は、仮にカテーテルを使用する血管の内径を3mm、外径を3.5mmとした場合、少なくとも動脈硬化を含む血管の曲げ剛性Ep×I(またはE×I)よりも低いことが良く、1.0×10−4N・m以下が好ましく、7.0×10−5N・m以下であることが更に良いということができる。
また、吸引口形成部材4は先端側シャフト3と同等の曲げ剛性であっても良いが、更に血管に接触する可能性が高いことを考慮すると、7.0×10−5N・m以下であることが特に好ましい。
一方、基端側シャフト2は、カテーテルを目的部位に導くための機能も担っており、先端側シャフト3の曲げ剛性に比して少なくとも同等あるいはそれ以上高い曲げ剛性であることが必要である。そのような条件を満たす曲げ剛性E×Iである場合、1.0×10−7N・m以上であることが好ましい。
上記のように狭窄を伴う血管に、本発明における図1に示された吸引カテーテル15を挿入した場合には、先端側シャフト3と吸引口形成部材4が柔軟に変形し、狭窄している血管(動脈硬化血管)を容易に通過させることが可能であるが、そのような状況においても、位置Qにおけるカテーテルの折れ曲がり角度が適度に維持されるため、吸引口5が基端側シャフト2の管軸方向と異なっており、減少した血管内径の部分においても、先端部分がストレートな従来の吸引カテーテル14と比較して広域に血栓を吸引することが可能である。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、先端に血栓を吸引する吸引口5を形成している吸引口形成部材4を先端側シャフト3の先端に取り付け、先端側シャフト3及び吸引口形成部材4を所定の角度で折り曲げ形成して、その吸引口5が基端側シャフト2の管軸方向と異なる方向を向いているように構成したので、血管内に存在する血栓を広範囲に吸引することができるとともに、湾曲している血管であっても容易に挿入することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、先端が血管の内壁と接触すると、先端側シャフト3及び吸引口形成部材4が変形するように構成したので、先端が血管の内壁と接触しても、血管の内壁に傷をつける可能性を低減することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、カテーテルの先端部位の2箇所(位置P、位置Q)が折り曲げられているように構成したので、基端側シャフト2の管軸方向に対する吸引口5の向きの自由度を高めることができる効果を奏する。即ち、挿入対象の血管の形状に見合う吸引カテーテルとして、基端側シャフト2の管軸方向に対する吸引口5の向きが適正な吸引カテーテルを用意することができる効果を奏する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、先端側シャフト3が位置Pにおいて、20度の角度で折り曲げ形成され、吸引口形成部材4が位置Qにおいて、40度の角度で折り曲げ形成されているものについて示したが、位置P,Qにおける折り曲げ角度は任意の角度でよく、20度や40度に限るものではないが、基端側シャフト2の管軸方向に対して吸引口5の角度が180度より浅い角度であることが好ましい。位置Pにおける折り曲げ角度は、基端から伸びる長尺管軸に対して5度から80度が好ましいが、10度から40度が特に好ましく、位置Qにおける折り曲げ角度は、第一折曲げ部Pから先端側に伸びる管軸に対して5度から100度が好ましいが、20度から90度が特に好ましい。
また、位置P,Qの2箇所で折り曲げられているものについて示したが、折り曲げ箇所は2箇所に限るものではなく、1箇所で折り曲げられていてもよいし、3箇所以上で折り曲げられていてもよく、更には位置Pから吸引口5の間で連続的に角度が変化しているものでも良いが、吸引口5から位置Qまでの長さに対し、位置Qから位置Pまでの長さが0.5倍以上であることが好ましい。
折り曲げ部を2箇所とした場合の折り曲げ角度と折り曲げ位置の関係が、図6(a)、(b)に示されている。長尺管1の基端から伸びる長尺管軸10に対して垂直に計測した場合の、長尺管軸10から吸引口5までの距離をZ、位置PからQへ伸びる管軸の延長である、軸11から垂直に計測した場合の、軸11から吸引口5までの距離をYとする。
距離Zについて説明すると、これまで、カテーテルの先端が血管に比べて柔らかく、狭窄部分に接触した場合容易に変形することを述べてきたが、この場合、血栓に接触した場合もすぐに変形してしまうため血栓の吸引効率を減少させる可能性がある。そのため、先端の折り曲げ部分は、血管やガイドワイヤーによって先端の折り曲げ部分が延ばされることを想定して予め大きくしても良い。反対に、先端の折り曲げ部分が過剰に大きい場合、挿入時、操作時に血管を傷つける、またはカテーテルを挿入する際に血管にひっかかり抵抗となることなどの可能性がある。特にこれらの値に限定されるわけではないが、これらのこと両方を考慮すると、距離Zは図6(b)に示す血管直径Dの3倍以下が好ましく、また血管直径Dの1倍から2倍程度が特に好ましい。
次に距離Yについて説明すると、真っ直ぐの血管の場合、距離Zによって吸引できる血栓の領域が規定されるが、U字ないしは蛇行した血管に挿入した際、折り曲げ部分のカテーテルシャフトは湾曲した血管に接触してしまい、広範囲の吸引ができない場合がある。このような場合にも吸引口は血管壁から離れることが望ましく、そのためには、距離Yを大きくしておく方が良い。一方、距離Yが過剰に大きい場合、挿入時、操作時に血管を傷つける、またはカテーテルを挿入する際に血管にひっかかり抵抗となることなどが考えられる。特にこれらの値に限定されるわけではないが、これらを考慮し、距離Yは血管直径Dの1.5倍以下が好ましく、また血管直径Dの0.1倍から1.2倍程度がさらに好ましい。
また、折り曲げ部分が2個所以上ある場合は、先端に最も近い折り曲げ箇所とその一つ基端側の折り曲げ箇所との間の管軸の延長軸から計測した場合の吸引口までの距離を距離Yとする。
例えば、想定される血管径を直径6mmとした場合、距離Zは18mm以下、距離Yは9mm以下であることが好ましい。また、想定される血管径を直径10mmとした場合、距離Zは30mm以下、距離Yは15mm以下であることが好ましいが、これらの例に限られるものではない。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2からトルクが加えられるものについて示したが、吸引口5の向きを変える際の操作性が高い吸引カテーテルを得る観点から、操作部材7、接続部材8、または基端側シャフト2から加えられたトルクが高効率で先端に伝わることが理想である。
一般的に、トルクTはG×Ip×θ/57.3×Lにより求められることができ、ここでGはカテーテル材料の横弾性係数、Ipは断面二次極モーメント、θはねじれ角度、Lはカテーテルの長さを示す。トルクTを高くするには、同じねじれ角度およびカテーテル長さおよび同じ断面形状である場合、横弾性係数Gを大きくすることが必要である。
一方、図5に示すような高度狭窄部分がある血管に図1の吸引カテーテルを挿入する際には、血管壁を傷つけないために先端側シャフト3の曲げ剛性(E×I)が血管に対して低いことが好ましいことを説明してきたが、Iはカテーテル断面形状で決定される定数であることから、ヤング率Eを小さくする必要がある。
数式の出典:「材料力学 考え方解き方」第3版 萩原国男著 東京電機大学出版局 「基礎演習シリーズ 材料力学」第6版 菊池正紀、澤芳昭、町田賢司著 (株)裳華房
つまり、実施の形態1のようなカテーテルにする場合、横弾性係数Gは大きい方が良く、ヤング率Eは小さい方が良い。実施の形態1における横弾性係数Gとヤング率Eの関係は、G=αEの式で表すことができ、αは0.05以上であることが好ましいが、さらには、0.1以上であることが良い。
ここで使用されるカテーテルのヤング率Eは、基端側シャフト2においては、10MPa以上であることが良く、さらには15MPaから800MPaの範囲にあることが好ましい。先端側シャフト3では、5MPa以上であることが良く、さらには10MPaから600MPaの範囲であることが好ましい。
なお、基端側シャフト2及び先端側シャフト3の内筒部分を例えばポリアミド樹脂、基端側シャフト2及び先端側シャフト3の外筒部分を例えばポリアミドエラストマー、基端側シャフト2及び先端側シャフト3のブレード線を例えばステンレス鋼で構成すれば、ヤング率Eと横弾性係数Gの関係におけるαの値が、0.05以上となる。
具体的に説明すると、例えば吸引カテーテルの部材を下記に示すように選定すれば、ヤング率Eと横弾性係数Gの関係におけるαの値が、0.1以上となる。基端側シャフト2及び先端側シャフト3の内筒部分を例えばナイロン12、基端側シャフト2及び先端側シャフト3の外筒部分を例えばポリテトラメチレングリコール−ナイロン12共重合体、基端側シャフト2及び先端側シャフト3のブレード線を例えばSUS304で構成された図1の吸引カテーテル。
本発明の実施の形態1による吸引カテーテルを示す構成図である。 吸引カテーテルを用いて、血管(直線状の血管)内の血栓を吸引している様子を示す説明図である。 吸引カテーテルを用いて、血管(湾曲している血管)内の血栓を吸引している様子を示す説明図である。 吸引カテーテルを湾曲している血管に挿入する様子を示す説明図である。 吸引カテーテルを高度に狭窄している血管に挿入する様子を示す説明図である。 吸引カテーテルの折り曲げ角度、折り曲げ位置、及びその長尺管軸からの距離の関係を示す説明図である。
符号の説明
1 カテーテルチューブ(長尺管)
2 基端側シャフト
3 先端側シャフト
4 吸引口形成部材
5 吸引口
6 マーカー
7 操作部材
8 接続部材
9 先端部位
10 長尺管軸
11 軸
12 血管
13 血栓(閉塞物)
14 従来の吸引カテーテル(先端部位がストレートのタイプ)
15 吸引カテーテル

Claims (6)

  1. 先端に閉塞物を吸引する吸引口を有する可撓性の長尺管と、上記長尺管の基端に取り付けられ、トルクを上記長尺管に加える操作部材とを備えた吸引カテーテルにおいて、上記長尺管の先端部位が所定の角度で折り曲げ形成されており、上記吸引口が上記長尺管の管軸方向と異なる方向を向いていることを特徴とする吸引カテーテル。
  2. 上記長尺管の先端が血管の内壁と接触すると、上記長尺管の先端部位が変形することを特徴とする請求項1記載の吸引カテーテル。
  3. 上記長尺管の先端部位の2箇所が折り曲げられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の吸引カテーテル。
  4. ヤング率の0.05倍以上の横弾性係数である長尺管から構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の吸引カテーテル。
  5. 上記所定の角度で折り曲げられている折り曲げ部は、基端側にある第1折り曲げ部において、基端から伸びる長尺管軸に対して5度から80度、先端側にある第2折り曲げ部は第1折り曲げ部から先端側に伸びる管軸に対して5度から100度の角度に折り曲げ形成されていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の吸引カテーテル。
  6. 基端から伸びる長尺管軸より垂直に計測した場合の吸引口までの距離が、使用される血管の内径の3倍以下である請求項1から5のうちいずれか1項記載の吸引カテーテル。
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