JP2009201117A - データ受信装置及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送誤り発生時におけるデータ構造体を容易に特定することが可能なデータ伝送を行うデータ送信装置から伝送された伝送フレームを受信するデータ受信装置を提供する。
【解決手段】データ受信装置2は、デジタル変調信号を復調する復調手段20と、復調された信号から伝送フレームを検出するフレーム復号手段21と、スロットに付加されている誤り検出符号に基づいて、スロットの誤り検出を行う誤り検出手段22と、誤りが検出されたスロットよりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該スロットよりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するパケットとして無効化するデータ無効化手段23と、ポインタ情報に基づいて、スロットごとのデータからパケットを抽出するパケット抽出手段24と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、デジタル信号を受信するデータ受信装置に関する。
近年、デジタル信号を伝送する方式として、種々の伝送方式が規格化されている。例えば、衛星デジタル放送においては、日本で開発されたISDB−S(Integrated Services Digital Broadcasting-Satellite;非特許文献1参照)や、欧州で開発されたDVB−S(Digital Video Broadcasting-Satellite;非特許文献2参照)が存在する。
これらのISDB−SやDVB−Sは、映像や音声を符号化した符号化データであるMPEG−2(Moving Picture Experts Group-2)トランスポートストリーム(以下、TSと呼ぶ)の伝送に適した方式である。
また、最近では、放送の多様化にともない、MPEG−2TS以外に、IP(Internet Protocol)パケット等の他のデジタル信号を放送波として伝送する必要が生じている。
この場合、ISDB−SやDVB−Sでは、IPパケット等をMPEG−2TSのデータとして伝送している。すなわち、ISDB−SやDVB−Sでは、IPをMPEG−2TSの上位層と位置づけ、IPパケットをMPEG−2TSのデータとして伝送している。
特に、ISDB−Sを採用している日本のBSデジタル放送では、12GHz帯の電波が降雨によって減衰し、受信不能になりやすいことから、効率は高いが降雨減衰に弱い変調方式で高品質映像を伝送し(以下、高階層と呼ぶ)、同時に効率は低いが降雨減衰に強い変調方式で低品質映像を同時に時分割して伝送し(以下、低階層と呼ぶ)、受信機側で受信状況を判断して、受信状態がよい場合には高階層を、受信状態が悪く、高階層が受信できない場合には低階層を受信する、という階層変調とよばれる技術が使われている。
この放送は、同一のTS内で、高品質映像及び低品質映像を互いに異なるPIDのパケットに多重し、それぞれ効率は高いが降雨減衰に弱い変調方式、及び、効率は低いが降雨減衰に強い変調方式で伝送することで実現している。また、高階層受信できない状態の場合、高階層で伝送されているパケットのPIDの値も同時にビット誤りが発生していることが多く、このようなパケットを放置すると、ビット誤りが生じたことによって、正常に受信できている低階層のパケットのPIDと確率的に合致してしまう場合が発生する。その結果、高階層のエラーパケットが、低階層の受信に妨害を与えることになる。これを避けるために、受信機側では、高階層が受信不能になった場合、そのパケットを無効化する必要がある。
BSデジタル放送の受信機では、各MPEG−TSにRS(リード・ソロモン)符号をかけており、RS復号が失敗した場合、このパケットを無効化する処理を行っている(特許文献1参照)。
特許第2912323号公報
ISDB−S:ARIB(Association of Radio Industries and Businesses;社団法人電波産業会) STD−B20,「衛星デジタル放送の伝送方式」,平成13年5月31日,3.0版 DVB−S:ETSI(European Telecommunications Standards Institute;欧州電気通信標準化協会) EN 300 421,「Digital broadcasting systems for television, sound and data services; Framing structure, channel coding and modulation for 11/12 GHz satellite services」,1997年8月,V1.1.2
しかし、前記したISDB−SやDVB−Sにおいて、IPパケット等のデジタル信号を伝送する場合、MPEG−2TSとはプロトコル上関係がない信号であっても、MPEG−2TSにカプセル化して伝送する必要がある。この場合、IPパケットのような可変長のパケットは、MPEG−2TSを伝送するスロットとは独立したデータ構造となる。
このため、前記したISDB−S等は、例えば、データ伝送において、伝送誤りが発生したパケットを無効化等する場合、伝送誤りが発生したパケットの範囲を特定するために、MPEG−2TSとは別にパケットの先頭やデータ長を管理する必要があり、実現困難であるという問題点がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、デジタル信号を伝送する際に、MPEG−2TSの伝送のみならず、IPパケット等の他のデータ構造体を混在させて伝送する場合であっても、伝送誤り発生時におけるデータ構造体を容易に特定し、正確なエラーパケットの無効化を可能とし、階層変調も可能なデータ伝送を行うデータ送信装置から伝送された伝送フレームを受信するデータ受信装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載のデータ受信装置は、データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報と、データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報とを生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報とを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、データ領域抽出手段と、ポインタ情報抽出手段と、誤り検出手段と、データ無効化手段と、データ構造体抽出手段とを備える構成とした。
かかる構成において、データ受信装置は、データ領域抽出手段によって、伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出する。また、データ受信装置は、ポインタ情報抽出手段によって、伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出する。
そして、データ受信装置は、誤り検出手段によって、データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う。これによって、データ領域単位で伝送誤りが検出されることになる。
さらに、データ受信装置は、データ無効化手段によって、誤り検出手段で誤りが検出された場合に、誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化する。ここで、データ構造体の無効化は、予め無効化を示す符号がデータ構造体として規格化されている場合にその符号をデータ構造体に書き込んだり、データ構造体をヌルデータで置換したり等、データ構造体を受信側で意味のない情報と識別できれば、その手法は問わない。
そして、データ受信装置は、データ構造体抽出手段によって、先頭ポインタ情報に基づいて、データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、データ構造体を抽出する。
また、請求項2に記載のデータ受信プログラムは、データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報と、データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報とを生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報とを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するために、データ受信装置のコンピュータを、データ領域抽出手段、ポインタ情報抽出手段、誤り検出手段、データ無効化手段、データ構造体抽出手段として機能させる構成とした。
かかる構成において、データ受信プログラムは、データ領域抽出手段によって、伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出する。また、データ受信プログラムは、ポインタ情報抽出手段によって、伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出する。
そして、データ受信プログラムは、誤り検出手段によって、データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う。
さらに、データ受信プログラムは、データ無効化手段によって、誤り検出手段で誤りが検出された場合に、誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化する。
そして、データ受信プログラムは、データ構造体抽出手段によって、先頭ポインタ情報に基づいて、データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、データ構造体を抽出する。
また、請求項3に記載のデータ受信装置は、データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報と、データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報とを生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報と、送受信間で前記データ構造体を同期させるための予め定めた同期パターンとを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、データ領域抽出手段と、ポインタ情報抽出手段と、同期パターン抽出手段と、誤り検出手段と、データ無効化手段と、データ構造体抽出手段とを備え、前記データ無効化手段が、前記データ構造体を無効化する際に、前記同期パターン抽出手段で抽出された同期パターンを前記データ構造体の先頭に書き込む構成とした。
かかる構成において、データ受信装置は、データ領域抽出手段によって、伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出する。また、データ受信装置は、ポインタ情報抽出手段によって、伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出し、同期パターン抽出手段によって、伝送フレームから制御領域に付加されている同期パターンを抽出する。
そして、データ受信装置は、誤り検出手段によって、データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う。
さらに、データ受信装置は、データ無効化手段によって、誤り検出手段で誤りが検出された場合に、誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化する。
このとき、データ無効化手段は、無効化したデータ構造体の先頭データから、同期パターンを書き込む。これによって、伝送誤りが発生し、無効化したパケットであっても、パケットの同期をとることが可能になる。
そして、データ受信装置は、データ構造体抽出手段によって、先頭ポインタ情報に基づいて、データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、データ構造体を抽出する。
また、請求項4に記載のデータ受信装置は、データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報と、データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報とを生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域を、前記データ領域以上に高い伝送誤り特性を有する変調方式を用いて変調を行う領域にフレーム化して、当該制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報と、送受信間で前記データ構造体を同期させるための予め定めた同期パターンとを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、データ領域抽出手段と、ポインタ情報抽出手段と、同期パターン抽出手段と、誤り検出手段と、データ無効化手段と、データ構造体抽出手段とを備え、前記データ無効化手段が、前記データ構造体を無効化する際に、前記同期パターン抽出手段で抽出された同期パターンを前記データ構造体の先頭に書き込む構成とした。
また、請求項5に記載のデータ受信装置は、データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、前記データ構造体の先頭データから配置されたデータ構造体が存在しない場合に、前記データ領域内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置より小さい値として前記データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報を生成し、前記データ領域に前記データ構造体の末尾データまで配置されたデータ構造体が存在しない場合に、前記前記データ領域内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置より小さい値として前記データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報を生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報と、送受信間で前記データ構造体を同期させるための予め定めた同期パターンとを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、データ領域抽出手段と、ポインタ情報抽出手段と、同期パターン抽出手段と、誤り検出手段と、データ無効化手段と、データ構造体抽出手段とを備え、前記データ無効化手段が、前記データ構造体を無効化する際に、前記同期パターン抽出手段で抽出された同期パターンを前記データ構造体の先頭に書き込む構成とした。
また、請求項6に記載のデータ受信装置は、データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、前記データ構造体の先頭データから配置されたデータ構造体が存在しない場合に、前記データ領域内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置より小さい値として前記データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報を生成し、前記データ領域に前記データ構造体の末尾データまで配置されたデータ構造体が存在しない場合に、前記前記データ領域内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置より小さい値として前記データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報を生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域を、前記データ領域以上に高い伝送誤り特性を有する変調方式を用いて変調を行う領域にフレーム化して、当該制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報と、送受信間で前記データ構造体を同期させるための予め定めた同期パターンとを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、データ領域抽出手段と、ポインタ情報抽出手段と、同期パターン抽出手段と、誤り検出手段と、データ無効化手段と、データ構造体抽出手段とを備え、前記データ無効化手段が、前記データ構造体を無効化する際に、前記同期パターン抽出手段で抽出された同期パターンを前記データ構造体の先頭に書き込む構成とした。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
請求項1〜6に記載の発明によれば、データ領域に含まれるデータ構造体、あるいは、当該データ領域に跨ったデータ構造体を、ポインタ情報によって容易に特定することができる。このため、データ領域に伝送誤りが発生した場合に、当該データ領域に含まれるデータ構造体、あるいは、当該データ領域に跨ったデータ構造体を容易に無効化することができる。
さらに、請求項3〜6に記載の発明によれば、無効化されたデータ構造体の先頭に同期パターンを書き込むため、伝送誤りによって、データ構造体の同期パターン領域が破壊された場合であっても、同期パターンを復旧させることができる。これによって、上位のアプリケーション層において、送受信間で確実にデータ構造体の同期をとることができる。
本発明の実施形態に係るデータ送信装置が送信する伝送信号の伝送フレームの構造を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係るデータ送信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るデータ送信装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るデータ受信装置の動作を示すフローチャートである。 ポインタ情報を説明するためのスロットとパケットの配置例を示す模式図である。 TMCCの構成例を示す構成図である。 あるスロットにおけるTMCCのポインタ情報の設定例を説明するための説明図である。 パケットを無効化する範囲を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[伝送フレームの構造について]
最初に、図1を参照して、本発明の実施形態に係るデータ送信装置が、伝送路に対して送信する伝送信号の伝送フレームの構造について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るデータ送信装置が送信する伝送信号の伝送フレームの構造を説明するための説明図である。
図1に示すように、伝送フレームには、データ領域を示す複数のスロット(スロット#1〜#Nx)と、そのデータ領域の誤り訂正符号(誤り訂正内/外符号)を含むとともに、これらのデータ領域のスロット数や、変調方式等の制御情報を示す伝送制御信号(TMCC:Transmission add Multiplexing Configuration Control)を含んでいる。
データ構造体(パケット)は、順次データ領域に配置される。このとき、一般にはデータ構造体の長さはデータ領域の長さと特段の関係がないため、スロットの先頭からデータ構造体が配置されるとは限らない。
そこで、本発明の実施形態に係るデータ送信装置では、スロット内において、パケット(データ構造体)の先頭データから配置された最初のパケットの先頭位置を特定する先頭ポインタ(先頭ポインタ情報)と、スロット内において、パケットの末尾データまで配置された最後のパケットの末尾位置を特定する末尾ポインタ(末尾ポインタ情報)とをポインタ情報として管理する。ここで、最初のパケットには、前のフレームから継続しているパケットは含まず、最後のパケットには、後のフレームに継続しているパケットは含まない。
固定長のパケット(データ構造体)の一般的な場合の状態を、図1の※1に示す。
図1の※2は、固定長パケットの特殊な場合として、データ構造体がTSパケット(188バイト)で、データ領域がTSパケットの整数倍(188×nバイト)の場合を示した図である。データ構造体(TSパケット)は、各データ領域(スロット)の先頭から配置される。すなわち、スロット長を固定長であるデータ構造体のデータ長の整数倍とすることで、必ずスロットの先頭からデータ構造体を配置することができる状態である。
図1の※3は、可変長パケットの場合である。データ構造体が可変長である場合は、必ずスロットの先頭からデータ構造体を配置することができない場合が生じる。
なお、図1において、各データ領域(スロット)に誤り検出符号(EDC:Error Detecting Code)を付加している。この誤り検出符号により、データ領域に誤りが含まれていることを検出する。
以下、デジタル信号の伝送データを、伝送フレーム単位で送信するデータ送信装置及び当該伝送フレームを受信するデータ受信装置について説明を行う。
[データ送信装置の構成]
まず、図2を参照して、本発明の実施形態に係るデータ送信装置の構成について説明を行う。図2は、本発明の実施形態に係るデータ送信装置の構成を示すブロック図である。
データ送信装置1は、パケット(データ構造体)の連続した複数の伝送データ(パケット信号)を、フレーム構造を有する伝送フレーム(デジタル変調信号)として送信するものである。ここでは、データ送信装置1は、パケット配置手段10と、ポインタ情報生成手段11と、誤り検出符号付加手段12と、フレーム化手段13と、変調手段14とを備えている。
パケット配置手段(データ構造体配置手段)10は、入力された伝送データ(パケット信号)を、スロット(データ領域)に配置するものである。例えば、パケット配置手段10は、連続した1つ以上のパケットを、図示を省略したメモリ等の記憶手段に、予め定めたスロット長単位で書き込む。このパケット配置手段10でパケットが配置されたスロットは、誤り検出符号付加手段12によって参照される。
また、パケット配置手段10は、スロット内に配置したパケットごとの配置位置(アドレス)を配置結果としてポインタ情報生成手段11に出力する。
ここでは、パケット配置手段10は、複数の伝送データ(パケット信号)を個別に入力し、それぞれの伝送データを配置した複数のスロットを多重化して誤り検出符号付加手段12に出力することとする。この多重化される伝送データは、同一種別のデータであっても構わないし、それぞれ異なる種別のデータ(TSパケット、IPパケット等)であっても構わない。また、パケット配置手段10は、多重化を行わずに、1種類の伝送データのみをスロットに配置するものであってもよい。
ポインタ情報生成手段11は、パケット配置手段10で配置されたパケットの配置結果に基づいて、スロット内におけるパケット先頭から配置されたパケットのうち最初のパケットの先頭データの位置を示すポインタ情報(先頭ポインタ情報)と、スロット内におけるパケット末尾まで配置されたパケットのうち最後のパケットの末尾データの位置を示すポインタ情報(末尾ポインタ情報)とを生成するものである。
ここで、ポインタ情報生成手段11は、スロット内にパケットの先頭データから配置されたパケットが存在する場合、当該パケットのうち最初のパケットの先頭データの位置(先頭位置)を特定するポインタを先頭ポインタ情報として生成する。また、ポインタ情報生成手段11は、スロット内にパケットの末尾データまで配置されたパケットが存在する場合、当該パケットのうち最初のパケットの末尾データの位置(末尾位置)を特定するポインタを末尾ポインタ情報として生成する。なお、これらのポインタ情報は、厳密に先頭データや末尾データの位置を示すものである必要はない。例えば、末尾データの位置を特定するポインタは、当該パケットの最終バイトの位置を示すこととしてもよいし、「最終バイト+1」を示すこととしてもよい。
また、スロット内にパケットの先頭データから配置されたパケットが存在しない場合、スロット内の位置を示すポインタとして存在しない値(スロット内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置よりも小さい値)を先頭ポインタ情報として使用することとする。
また、スロット内にパケットの末尾データまで配置されたパケットが存在しない場合、スロット内の位置を示すポインタとして存在しない値(スロット内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置よりも小さい値)を末尾ポインタ情報として使用することとする。
例えば、スロット長を4862バイトとし、ポインタを表すために2バイトを用いる場合、先頭ポインタ情報は“0”〜“4861”、末尾ポインタ情報は“1”〜“4862”が有効は値となる。そこで、スロット内の位置を示すポインタとして存在しない値として、各ポインタの値を“65535”(0xFFFF)とする。
ここでは、ポインタとして存在しない値として、2バイトで表現可能な最大値としたが、この値は、最大値である必要はなく、スロット内の位置を示すポインタとして存在しない値であればどのような値でもよい。例えば、“4863”でもよい。また、ポインタとして存在しない値は、先頭ポインタ情報と末尾ポインタ情報とで異なる値を用いてもよいし、一定の値に固定されている必要もない。このように生成された先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報は、フレーム化手段13に出力される。
ここで、図6を参照(適宜図2参照)して、ポインタ情報生成手段11が生成するポインタ情報について具体的に説明する。図6は、ポインタ情報を説明するためのスロットとパケットの配置例を示す模式図である。図6において、(a)は、パケットPがスロット#N内に配置された状態を示している。(b)は、パケットPがスロット#Nとスロット#(N+1)とに跨って配置された状態を示している。(c)は、パケットPがスロット#(N−1)とスロット#Nとに跨って配置された状態を示している。(d)は、パケットPがスロット#(N−1)からスロット#(N+1)に跨って配置された状態を示している。また、ここでは、スロット#Nにおけるポインタ情報を対象として、説明を行う。
図6(a)に示すように、パケット(ここではP)が、1つのスロット#N内に配置される場合、ポインタ情報生成手段11は、先頭ポインタ情報を、パケットPの先頭データの位置を示す先頭ポインタの値とし、末尾ポインタ情報を、パケットPの末尾データの位置を示す末尾ポインタの値とする。
なお、ここでは、スロット内に1つのパケットが配置された例を示しているが、スロット内に複数のパケットが配置された場合は、パケットの先頭データが存在する最初のパケットの先頭データの位置を示すポインタを先頭ポインタとし、パケットの末尾データが存在する最後のパケットの末尾データの位置を示すポインタを末尾ポインタとする。
また、図6(b)に示すように、パケット(ここではP)が、スロット#Nとスロット#(N+1)とに跨って配置された場合、パケットPの末尾データは、スロット#Nに存在しないことになる。この場合、ポインタ情報生成手段11は、先頭ポインタ情報を、パケットPの先頭データの位置を示す先頭ポインタの値とし、末尾ポインタ情報を、パケットPの前のパケットの末尾データの位置を示す末尾ポインタの値とする。
また、図6(c)に示すように、パケット(ここではP)が、スロット#(N−1)とスロット#Nとに跨って配置された場合、パケットPの先頭データは、スロット#Nに存在しないことになる。この場合、ポインタ情報生成手段11は、先頭ポインタ情報を、パケットPの次のパケットの先頭データの位置を示す先頭ポインタの値とし、末尾ポインタ情報を、パケットPの末尾データの位置を示す末尾ポインタの値とする。
さらに、図6(d)に示すように、パケット(ここではP)が、スロット#(N−1)からスロット#(N+1)に跨って配置された場合、パケットPの先頭データ及び末尾データは、スロット#Nに存在しないことになる。この場合、ポインタ情報生成手段11は、先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を、ともにスロット内の位置を示すポインタとして存在しない値とする。
図2に戻って、データ送信装置1の構成について説明を続ける。
誤り検出符号付加手段12は、スロットごとに予め定めた誤り検出符号を付加するものである。これによって、受信側でデータ領域の誤りを検出することが可能になる。
ここでは、誤り検出符号付加手段12は、スロットごとのデータに対し、畳み込み符号、BCH(Bose Chaudhuri Hocquengham)符号、RS(Reed Solomon)符号、LDPC(Low-Density Parity Check)符号、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号等の誤り検出符号を付加して、フレーム化手段13に出力する。なお、ここでいう誤り検出符号には、誤り訂正能力を兼ね備えた誤り訂正・検出符号を含んでいる。
フレーム化手段13は、スロットと、当該スロットに対する制御情報を付加したTMCC(制御領域)とを、予め定められたフレーム構造として構成するものである。
ここでは、フレーム化手段13は、スロット構成手段13aと、ポインタ情報付加手段13bと、同期パターン付加手段13cとを備えている。
スロット構成手段13aは、誤り検出符号付加手段によって誤り検出符号が付加されたスロットを、予め定められた伝送フレームの構造に構成するものである。このスロット構成手段13aは、フレーム単位で伝送フレームを構成するが、スロットが多重化されている場合は、複数のスロットを1フレームに構成する(図1参照)。
ポインタ情報付加手段13bは、ポインタ情報生成手段11で生成されたポインタ情報(先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報)を、伝送フレームのTMCCの領域に付加するものである。
同期パターン付加手段13cは、予め定めたスロットごとに伝送するパケットの同期用の信号列である同期パターンを、伝送フレームのTMCCの領域に付加するものである。
なお、フレーム化手段13は、ポインタ情報や同期パターン以外にも、スロットごとのデータの種別(TSパケット、IPパケット等)等、伝送制御のための制御情報をTMCCに付加し、伝送フレームを構成する。
ここで、図7を参照して、TMCCの構成例について説明する。図7は、TMCCの構成例を示す構成図である。なお、ここでは、従来のTMCCに対して、本発明を実現するために付加した構成についてのみ説明し、従来の構成については説明を省略する。
図7に示すように、本発明においては、「スロット/データ種別情報」、「同期パターンバイト長」、「同期パターン」及び「ポインタ情報」を追加してTMCCを構成している。
「スロット/データ種別情報」は、当該スロット(データ領域)に配置したデータの種別を示すものである。このデータの種別は、例えば、TSパケット、IPパケット、それ以外のパケット等を識別する情報である。
「同期パターンバイト長」は、当該スロットに配置したパケットの同期パターンの長さをバイト長で示した情報である。
「同期パターン」は、パケットの同期を行う際の基準となる信号列である。この同期パターンは、伝送するパケットに固有のパターンである。なお、この同期パターンの使用方法については、後記するデータ受信装置の説明において行うことにする。
「ポインタ情報」は、当該スロットの先頭位置から、パケットの先頭データから配置された最初のパケットの先頭位置までのポインタの値と、パケットの末尾データまで配置された最後のパケットの末尾位置までのポインタの値とを示す情報(先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報)である。
ここで、さらに、図8を参照(適宜図2参照)して、ポインタ情報を一例としたTMCCの設定例について説明する。図8は、あるスロットにおけるTMCCのポインタ情報の設定例を説明するための説明図である。なお、この図8は、パケット配置手段10が、図6で説明したようにスロットにパケットを配置した際のスロット#NのTMCCの設定例である。
図8(a)に示すように、スロット#N内に先頭ポインタと末尾ポインタが存在する場合、フレーム化手段13のポインタ情報付加手段13bは、TMCCの先頭ポインタ情報に先頭ポインタの値Aを設定し、TMCCの末尾ポインタ情報に末尾ポインタの値Bを設定する。
また、図8(b)に示すように、スロット#N内にパケットPの先頭ポインタ及びPの前のパケットの末尾ポインタが存在する場合、ポインタ情報付加手段13bは、TMCCの先頭ポインタ情報に先頭ポインタの値Dを設定し、TMCCの末尾ポインタ情報に末尾ポインタの値Cを設定する。
また、図8(c)に示すように、スロット#N内にパケットPの末尾ポインタ及びPの次のパケットの先頭ポインタが存在する場合、ポインタ情報付加手段13bは、TMCCの先頭ポインタ情報に先頭ポインタの値Fを設定し、TMCCの末尾ポインタ情報に末尾ポインタの値Eを設定する。
また、図8(d)に示すように、スロット#N内に先頭ポインタ及び末尾ポインタが存在しない場合、ポインタ情報付加手段13bは、TMCCの先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報にともに“0xFFFF”を設定する。
これによって、スロット内のパケットの先頭データが存在する最初のパケットの先頭データの位置と、パケットの先頭データが存在する最後のパケットの末尾データの位置とが、ポインタ情報により特定されることになる。
図2に戻って、データ送信装置1の構成について説明を続ける。
変調手段14は、フレーム化手段13でフレーム化された伝送フレームを所定の変調方式によって変調してデジタル変調信号を生成するものである。
ここでは、変調手段14は、TMCCとスロットとをそれぞれ指定された変調方式で変調する。また、TMCCの変調には、その内容の重要性から、スロットの変調よりも高い伝送誤り耐性を有する変調方式を用いることが望ましい。例えば、変調手段14は、TMCCについてはBPSK、スロットについては8PSKでそれぞれ変調する。
このようにデータ送信装置1を構成することで、データ送信装置1は、TSパケットやIPパケット等のデータ構造体が連続した複数の伝送データを、フレーム構造を有するデジタル変調信号として伝送することができる。
なお、ここでは、データ送信装置1を、変調手段14を含んで構成したが、変調手段14を変調装置として外部に備える構成としてもよい。この場合、伝送フレームが、フレーム化手段13から変調装置に出力される。
また、データ送信装置1は、図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えた一般的なコンピュータで構成することができ、コンピュータを前記した各手段として機能させるデータ送信プログラムにより動作させることができる。
[データ送信装置の動作]
次に、図3を参照(構成については適宜図2参照)して、本発明の実施形態に係るデータ送信装置の動作について説明を行う。図3は、本発明の実施形態に係るデータ送信装置の動作を示すフローチャートである。
まず、データ送信装置1は、パケット配置手段10によって、入力された伝送データをスロット(データ領域)ごとに配置する(ステップS11)。なお、パケット配置手段10は、複数の伝送データがある場合、それぞれを並列にデータ領域に配置する。
そして、データ送信装置1は、ポインタ情報生成手段11によって、ステップS11で配置されたパケットの配置結果に基づいて、スロット内において、パケットの先頭データから配置された最初のパケットの先頭位置を示すポインタ情報(先頭ポインタ情報)と、パケットの末尾データまで配置された最後のパケットの末尾位置を示すポインタ情報(末尾ポインタ情報)とを生成する(ステップS12)。
なお、このとき、ポインタ情報生成手段11は、スロット内にパケットの先頭データから配置されたパケットが存在しない場合、先頭ポインタ情報に、スロット内の位置を示すポインタとして存在しない値(例えば、“0xFFFF”)を設定する。また、スロット内にパケットの末尾データまで配置されたパケットが存在しない場合、末尾ポインタ情報に、スロット内の位置を示すポインタとして存在しない値(例えば、“0xFFFF”)を設定する。
そして、データ送信装置1は、誤り検出符号付加手段12によって、ステップS11でパケットが配置されたスロットごとに、予め定めた誤り検出符号を付加する(ステップS13)。
そして、データ送信装置1は、フレーム化手段13のスロット構成手段13aによって、ステップS13で誤り検出符号が付加されたスロットと、当該スロットに対する制御情報を付加したTMCCとを、予め定められた伝送フレーム構造として構成し、伝送フレームを生成する(ステップS14)。
さらに、データ送信装置1は、フレーム化手段13のポインタ情報付加手段13bによって、ステップS12で生成したポインタ情報(先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報)をTMCCに配列(付加)し、同期パターン付加手段13cによって、パケットの同期を行うための同期パターンをTMCCに配列(付加)する(ステップS15)。
そして、データ送信装置1は、変調手段14によって、TMCCとスロットとをそれぞれ異なる変調方式で変調して、デジタル変調信号を生成する(ステップS16)。
以上の動作によって、データ送信装置1は、パケットのデータ構造がスロットのデータ構造と独立している場合であっても、スロットに配置したパケットの先頭及び末尾の位置を特定した伝送フレームを生成し、送信することができる。これによって、受信側では、パケットの配置を容易に特定することができる。
[データ受信装置の構成]
次に、図4を参照して、本発明の実施形態に係るデータ受信装置の構成について説明を行う。図4は、本発明の実施形態に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図である。
データ受信装置2は、図2で説明したデータ送信装置1から送信されたフレーム構造を有するデジタル変調信号(伝送フレーム)を受信して、伝送データを抽出するものである。ここでは、データ受信装置2は、復調手段20と、フレーム復号手段21と、誤り検出手段22と、データ無効化手段23と、パケット抽出手段24とを備えている。
復調手段20は、入力されたデジタル変調信号を復調するものである。なお、この復調手段20は、データ送信装置1の変調手段14において行った変調と同一の変調方式を用いて復調を行う。例えば、TMCCがBPSK、スロットが8PSKでそれぞれ変調されている場合、復調手段20は、TMCCをBPSK、スロットを8PSKでそれぞれ復調する。この復調されたデジタル変調信号(復調信号)は、フレーム復号手段21に出力される。
フレーム復号手段21は、復調手段20で復調された復調信号から、フレーム同期信号を検出し、伝送フレームを復号するものである。なお、この復号された伝送フレームは、図1で説明したフレーム構造を有している。
ここでは、フレーム復号手段21は、スロット抽出手段21aと、ポインタ情報抽出手段21bと、同期パターン抽出手段21cとを備えている。
スロット抽出手段(データ領域抽出手段)21aは、復調手段20で復調された伝送フレーム(復調信号)から、スロットごとのデータを抽出するものである。このスロット抽出手段21aで抽出されたスロットのデータは、誤り検出手段22に出力される。
ポインタ情報抽出手段21bは、復調信号のTMCCから、ポインタ情報(先頭ポインタ情報、末尾ポインタ情報)を抽出するものである。このポインタ情報抽出手段21bで抽出されたポインタ情報は、データ無効化手段23と、パケット抽出手段24とに出力される。
同期パターン抽出手段21cは、復調信号のTMCCから、同期パターンを抽出するものである。この同期パターン抽出手段21cで抽出された同期パターンは、データ無効化手段23に出力される。
誤り検出手段22は、スロットに付加されている誤り検出符号に基づいて、スロットの誤り検出を行うものである。例えば、誤り検出手段22は、畳み込み符号、BCH(Bose Chaudhuri Hocquengham)符号、RS(Reed Solomon)符号、LDPC(Low-Density Parity Check)符号、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号等によってスロットの誤り検出を行う。誤り検出符号によって誤りが検出された場合、誤り検出手段22は、当該スロットにおいて、伝送誤りが発生したと判断する。なお、誤り検出手段22は、誤り訂正機能を兼ね備えた誤り訂正・検出符号であってもよく、その場合は誤り訂正・検出符号によって訂正可能な誤りを訂正する。そして、誤り訂正・検出符号によって誤りが訂正できない場合、誤り検出手段22は、当該スロットにおいて、伝送誤りが発生したと判断することとする。
そして、誤り検出手段22は、誤りを検出したか否かを示す検出結果とともに、スロットのデータをデータ無効化手段23に出力する。
データ無効化手段23は、誤り検出手段22で誤りが検出された場合に、その誤りが検出されたスロットよりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該スロットよりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するパケットとして無効化するものである。なお、ここでパケットの無効化とは、受信したパケットを利用する上位アプリケーションが、当該パケットが意味のないデータ列であることを認識できるようにすることである。
例えば、データ無効化手段23は、パケットに以下の(1)〜(3)に示す設定を行うことで、パケットの無効化を行う。
(1)規格等によってパケットエラーを示すことが可能であればそれを利用する。例えば、パケットがMPEG−2TSパケットの場合、トランスポートエラーインジケータの値を“1”にセットする。
(2)規格等によって無効パケットが定義されていればそれを利用する。例えば、パケットがMPEG−2TSパケットの場合、PID(パケット識別子)を“0x1FFF”(ヌルパケットを示す)に置換する。
(3)ヌルデータに置換する。例えば、すべての値を“1”又は“0”にする。
なお、データ無効化手段23は、前記(1)〜(3)によりパケットの無効化を行う際に、パケットの先頭から、同期パターンを上書きしておく。この同期パターンは、TMCCに付加されている情報である(図7参照)。このように、パケットの無効化を行う際に、TMCCに付加されている同期パターンを上書きすることで、スロットに誤りが検出された場合であっても、正しい同期パターンが設定されることになり、パケットの同期を確実に行うことが可能になる。
ここで、図9を参照(適宜図4参照)して、データ無効化手段23が無効化するパケットの範囲について説明する。図9は、パケットを無効化する範囲を説明するための説明図である。なお、この図9は、図6で説明したように各スロットにパケットが配置されている例を示している。また、ここでは、スロット#Nが誤りが検出されたスロット(誤り検出スロット)、又は、誤りを訂正できなかったスロット(誤り訂正不能スロット)を示している。
図9に示すように、スロット#Nに誤りが検出された場合、データ無効化手段23は、前のスロットであるスロット#(N−1)の末尾ポインタの直後のデータから、後のスロットであるスロット#(N+1)の先頭ポインタの直前のデータまでを無効化する。
これによって、例えば、図9(a)の場合、スロット#(N−1)とスロット#Nとに跨ったパケットと、スロット#N内のパケットPと、スロット#Nとスロット#(N+1)とに跨ったパケットとが無効化される。また、図9(b)の場合、スロット#(N−1)とスロット#Nとに跨ったパケットと、スロット#Nとスロット#(N+1)とに跨ったパケットPとが無効化される。また、図9(c)の場合、スロット#(N−1)とスロット#Nとに跨ったパケットPと、スロット#Nとスロット#(N+1)とに跨ったパケットとが無効化される。さらに、図9(d)の場合、スロット#(N−1)からスロット#(N+1)に跨ったパケットPが無効化される。
ここで、前のスロットに末尾ポインタが存在しない場合(末尾ポインタ情報が“0xFFFF”の場合)、データ無効化手段23は、末尾ポインタが存在するスロットを順次前方向に向かって探索し、探索された末尾ポインタの直後のデータを無効化範囲の先頭とする。また、後のスロットに先頭ポインタが存在しない場合(先頭ポインタ情報が“0xFFFF”の場合)、データ無効化手段23は、先頭ポインタが存在するスロットを順次後方向に向かって探索し、探索された先頭ポインタの直前のデータを無効化範囲の末尾とする。なお、データ無効化手段23は、ポインタ情報を探索するため、スロットごとのデータ及びポインタ情報を、予め定めた探索範囲分だけ図示を省略した記憶手段に記憶しておくこととする。この探索範囲は、例えば、10数スロット分とする。
図4に戻って、データ受信装置2の構成について説明を続ける。
パケット抽出手段24は、フレーム復号手段21から出力されるポインタ情報(先頭ポインタ情報)に基づいて、スロットごとのデータからパケットを抽出するものである。
ここでは、パケット抽出手段24は、データ無効化手段23によって無効化されたパケットを含んだスロットごとに、先頭ポインタ情報で示されるポインタから逐次データを読み出すことで、パケットを抽出する。
このようにデータ受信装置2を構成することで、データ受信装置2は、伝送誤りの可能性のあるパケットの範囲を容易に特定することができる。さらに、データ受信装置2は、伝送誤りの可能性のあるパケットを無効化する際に、エラーインジケータ等によって、当該パケットが無効であることを上位のアプリケーションに対して通知することができる。
なお、ここでは、データ受信装置2を、復調手段20を含んで構成したが、復調手段20を復調装置として外部に備える構成としてもよい。この場合、フレーム復号手段21は、復調装置から復調信号を入力する。
また、データ受信装置2は、図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えた一般的なコンピュータで構成することができ、コンピュータを前記した各手段として機能させるデータ受信プログラムにより動作させることができる。
[データ受信装置の動作]
次に、図5を参照(構成については適宜図4参照)して、本発明の実施形態に係るデータ受信装置の動作について説明を行う。図5は、本発明の実施形態に係るデータ受信装置の動作を示すフローチャートである。
まず、データ受信装置2は、復調手段20によって、入力されたデジタル変調信号を復調する(ステップS21)。
そして、データ受信装置2は、フレーム復号手段21によって、ステップS21で復調された復調信号から、フレーム同期信号を検出し、伝送フレームごとに復号する(ステップS22)。このとき、スロット抽出手段21aが、復調信号からスロットのデータを抽出する。また、ポインタ情報抽出手段21bが、復調信号のTMCCからポインタ情報(先頭ポインタ情報、末尾ポインタ情報)を抽出し、同期パターン抽出手段21cが、TMCCから同期パターンを抽出する。
なお、これらのポインタ情報等の各種情報は、ステップとしては図示しないが、予め定めたスロットの探索範囲分だけ図示を省略した記憶手段に記憶しておく。
その後、データ受信装置2は、誤り検出手段22によって、スロットに付加されている誤り検出符号により、スロットの誤り検出を行う(ステップS23)。
ここで、スロットの誤りが検出されなかった場合(ステップS23でNo)、データ受信装置2は、ステップS26に進む。
一方、スロットの誤りが検出された場合(ステップS23でYes)、データ受信装置2は、データ無効化手段23によって、誤りが検出されたスロットよりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該スロットよりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するパケットとして無効化する(ステップS24)。
さらに、データ受信装置2は、データ無効化手段23によって、ステップS22で抽出された同期パターンを、無効化したパケットの先頭から上書きする(ステップS25)。
そして、データ受信装置2は、パケット抽出手段24によって、ステップS22で抽出された先頭ポインタ情報に基づいて、スロットごとのデータからパケットを抽出する(ステップS26)。
以上の動作によって、データ受信装置2は、伝送するデータストリームが不定長であっても、スロット内におけるパケットの位置を容易に特定することができるため、スロットに伝送誤りが発生した場合に、当該スロット内のパケットや、当該スロットを跨ったパケットの無効化を高速かつ正確に実行することができ、したがって階層変調も可能となる。
以上、本発明の実施形態に係るデータ送信装置及びデータ受信装置の構成及び動作について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
例えば、ここでは、スロットと当該スロットに対応するTMCCとを伝送フレームとして伝送することとしているが、データ送信装置から、TMCCの制御情報をスロットに対して数フレーム分先行して送信することとしてもよい。これによって、データ受信装置では、TMCCの制御情報により、スロットの構成等を事前に解析することができるため、受信処理を高速化することができる。
1 データ伝送装置
10 データ構造体配列手段
11 データ領域多重手段
12 データ領域誤り訂正付加手段
13 データ領域配列手段
14 TMCC領域配列手段(制御領域ポインタ・種別付加手段)
14B TMCC領域配列手段(制御領域ポインタ付加手段)
15 TMCC誤り訂正付加手段
16 フレーム化手段
17 変調手段
18 ポインタ・データ種別付加手段(データ領域ポインタ・種別付加手段)
18B ポインタ付加手段(データ領域ポインタ付加手段)
2 データ受信装置
20 復調手段
21 フレーム復号手段
22 データ領域抽出手段
23 TMCC誤り訂正手段
24 TMCC情報抽出手段(制御領域ポインタ・種別抽出手段)
24B TMCC情報抽出手段(制御領域ポインタ抽出手段)
25 データ領域誤り訂正手段
26 データ領域多重分離手段
27 データ構造体抽出手段
28 ポインタ抽出手段(データ領域ポインタ・種別抽出手段)
28B ポインタ抽出手段(データ領域ポインタ抽出手段)

Claims (6)

  1. データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報と、データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報とを生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報とを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、
    前記伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出するデータ領域抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出するポインタ情報抽出手段と、
    前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う誤り検出手段と、
    この誤り検出手段で誤りが検出された場合に、前記誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化するデータ無効化手段と、
    前記先頭ポインタ情報に基づいて、前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、前記データ構造体を抽出するデータ構造体抽出手段と、
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  2. データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報と、データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報とを生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報とを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するために、データ受信装置のコンピュータを、
    前記伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出するデータ領域抽出手段、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出するポインタ情報抽出手段、
    前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う誤り検出手段、
    この誤り検出手段で誤りが検出された場合に、前記誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化するデータ無効化手段、
    前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、前記無効化手段で無効化されたデータ構造体以外のデータ構造体を、前記先頭ポインタ情報に基づいて抽出するデータ構造体抽出手段、
    として機能させることを特徴とするデータ受信プログラム。
  3. データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報と、データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報とを生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報と、送受信間で前記データ構造体を同期させるための予め定めた同期パターンとを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、
    前記伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出するデータ領域抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出するポインタ情報抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている同期パターンを抽出する同期パターン抽出手段と、
    前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う誤り検出手段と、
    この誤り検出手段で誤りが検出された場合に、前記誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化するデータ無効化手段と、
    前記先頭ポインタ情報に基づいて、前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、前記データ構造体を抽出するデータ構造体抽出手段と、を備え、
    前記データ無効化手段が、前記データ構造体を無効化する際に、前記同期パターン抽出手段で抽出された同期パターンを前記データ構造体の先頭に書き込むことを特徴とするデータ受信装置。
  4. データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報と、データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報とを生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域を、前記データ領域以上に高い伝送誤り特性を有する変調方式を用いて変調を行う領域にフレーム化して、当該制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報と、送受信間で前記データ構造体を同期させるための予め定めた同期パターンとを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、
    前記伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出するデータ領域抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出するポインタ情報抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている同期パターンを抽出する同期パターン抽出手段と、
    前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う誤り検出手段と、
    この誤り検出手段で誤りが検出された場合に、前記誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化するデータ無効化手段と、
    前記先頭ポインタ情報に基づいて、前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、前記データ構造体を抽出するデータ構造体抽出手段と、を備え、
    前記データ無効化手段が、前記データ構造体を無効化する際に、前記同期パターン抽出手段で抽出された同期パターンを前記データ構造体の先頭に書き込むことを特徴とするデータ受信装置。
  5. データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、前記データ構造体の先頭データから配置されたデータ構造体が存在しない場合に、前記データ領域内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置より小さい値として前記データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報を生成し、前記データ領域に前記データ構造体の末尾データまで配置されたデータ構造体が存在しない場合に、前記前記データ領域内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置より小さい値として前記データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報を生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報と、送受信間で前記データ構造体を同期させるための予め定めた同期パターンとを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、
    前記伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出するデータ領域抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出するポインタ情報抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている同期パターンを抽出する同期パターン抽出手段と、
    前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う誤り検出手段と、
    この誤り検出手段で誤りが検出された場合に、前記誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化するデータ無効化手段と、
    前記先頭ポインタ情報に基づいて、前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、前記データ構造体を抽出するデータ構造体抽出手段と、を備え、
    前記データ無効化手段が、前記データ構造体を無効化する際に、前記同期パターン抽出手段で抽出された同期パターンを前記データ構造体の先頭に書き込むことを特徴とするデータ受信装置。
  6. データ構造列の連続した伝送データのデータ構造体を、当該データ構造体の構造とは独立した1又は複数のデータ領域ごとに配置するデータ構造体配置手段と、このデータ構造体配置手段で配置されたデータ領域ごとに誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加手段と、前記データ構造体を配置したデータ領域において、前記データ構造体の先頭データから配置されたデータ構造体が存在しない場合に、前記データ領域内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置より小さい値として前記データ構造体の先頭データから配置された最初のデータ構造体の先頭位置を特定する先頭ポインタ情報を生成し、前記データ領域に前記データ構造体の末尾データまで配置されたデータ構造体が存在しない場合に、前記データ領域内を指し示す最大位置よりも大きい又は最小位置より小さい値として前記データ構造体の末尾データまで配置された最後のデータ構造体の末尾位置を特定する末尾ポインタ情報を生成するポインタ情報生成手段と、前記データ領域に対する制御情報を付加する制御領域を、前記データ領域以上に高い伝送誤り特性を有する変調方式を用いて変調を行う領域にフレーム化して、当該制御領域と前記データ領域とを予め定められたフレーム構造として構成するとともに、前記先頭ポインタ情報と前記末尾ポインタ情報と、送受信間で前記データ構造体を同期させるための予め定めた同期パターンとを、前記制御領域に付加するフレーム化手段と、を備えたデータ送信装置から送信された伝送フレームを受信するデータ受信装置であって、
    前記伝送フレームからデータ領域ごとのデータを抽出するデータ領域抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている先頭ポインタ情報及び末尾ポインタ情報を抽出するポインタ情報抽出手段と、
    前記伝送フレームから制御領域に付加されている同期パターンを抽出する同期パターン抽出手段と、
    前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとに、当該データ領域に付加されている誤り検出符号に基づいて誤り検出を行う誤り検出手段と、
    この誤り検出手段で誤りが検出された場合に、前記誤りが検出されたデータ領域よりも前に伝送された直近の末尾ポインタ情報で示される末尾位置と、当該データ領域よりも後に伝送された直近の先頭ポインタ情報で示される先頭位置との間のデータを、誤りを有するデータ構造体として無効化するデータ無効化手段と、
    前記先頭ポインタ情報に基づいて、前記データ領域抽出手段で抽出されたデータ領域ごとのデータから、前記データ構造体を抽出するデータ構造体抽出手段と、を備え、
    前記データ無効化手段が、前記データ構造体を無効化する際に、前記同期パターン抽出手段で抽出された同期パターンを前記データ構造体の先頭に書き込むことを特徴とするデータ受信装置。
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