JP2009199939A - 電子放出装置及び電子放出装置の製造方法 - Google Patents

電子放出装置及び電子放出装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 放出電子の集束性が向上し、製造プロセスの簡易化が可能となる電子放出装置及び電子放出装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明による電子放出装置は、基板2と、基板2上に配置された第1電極3と、第1電極3上に第1絶縁層4を介して配置され、第1電極3を選択的に覆うとともに、第1電極3を露出させるように複数の第1開口部13が配置された第2電極6と、第2電極6上に配置された保護層7と、保護層7上に第2絶縁層8を介して配置され、第1開口部13と連通するように第2開口部14が配置された第3電極9と、第1電極3上の第1開口部13領域に配置された電子放出部5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子放出装置及び電子放出装置の製造方法に関し、特に、フォーカス電極を備えた電子放出装置及び電子放出装置の製造方法に関する。
近年、FEA(Field Emission Array)型電子放出装置を用いた表示装置として電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)の開発が進められている。FEDの中で、放出された電子ビームの方向やビーム径を制御するためのフォーカス電極を備えたFEDが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図12に、従来のFEDの構造の一例を示した。このFED31は、基板32上にカソード電極33、第1絶縁層34、及びゲート電極36が順に積層された構造を有する。第1絶縁層34にはカソード電極33の上面を露出させるゲートホール43が形成され、ゲートホール43のカソード電極33表面には、電子を放出させる電子放出源35が設けられている。一方、ゲート電極36の上面には、第2絶縁層38が形成され、第2絶縁層38の上面には、電子放出源35から放出された電子ビームを集束させるためのフォーカス電極39が配置されている。そして、電子放出源35を挟みカソード電極33に対向するように蛍光体40とアノード電極41が設けられたアノード基板42が配置されている。
特開2000−357448号公報
しかし、このような構造のFEDにおいては、ゲートホール43とフォーカスホール44のホール径の比の違いによって、電子ビームのビーム径は大きく変わり、電子ビームの集束効率が低下するおそれがある。特に、ゲート電極36及びフォーカス電極39にクロム(Cr)を用いる場合、開口部の形成にウェットエッチングを用いると、第2絶縁層38と第1絶縁層34とが順にエッチングされる際、先にエッチングされる第2絶縁層38の開口部の径が大きくなってしまうので、ゲートホール43とフォーカスホール44のホール径の比は、ゲート電極36とフォーカス電極39間の第1及び第2絶縁層34、38の層厚等で決まってしまう。したがって、所望のホール径の比を決めるには、更に別工程が必要となり、製造工程が複雑になるといった問題がある。
本発明の目的は、放出電子の集束性が向上し、製造プロセスの簡易化が可能となる電子放出装置及び電子放出装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、基板と、前記基板上に配置された第1電極と、前記第1電極上に第1絶縁層を介して配置され、前記第1電極を選択的に覆うとともに、前記第1電極を露出させるように複数の第1開口部が配置された第2電極と、前記第2電極上に配置された保護層と、前記保護層上に第2絶縁層を介して配置され、前記第1開口部と連通するように第2開口部が配置された第3電極と、前記第1電極上の前記第1開口部領域に配置された電子放出部とを備えたことを特徴とする電子放出装置が提供される。
上記目的を達成するための本発明の他の態様によれば、基板上に第1電極を形成する第1工程と、前記第1電極上に第1絶縁層、第2電極、保護層、第2絶縁層、及び第3電極を順に積層する第2工程と、前記第1電極を選択的に露出させるように、前記第1絶縁層、前記第2電極及び前記保護層に複数の第1開口部を形成するとともに、前記第1開口部と連通するように前記第2絶縁層及び前記第3電極に第2開口部を形成する第3工程と、前記第1電極上の前記第1開口部領域に電子放出部を形成する第4工程とを有することを特徴とする電子放出装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、放出電子の集束性が向上し、製造プロセスの簡易化が可能となる電子放出装置及び電子放出装置の製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態による半導体装置を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なり、また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることに留意すべきである。
[第1の実施の形態]
(電子放出装置の構造)
本発明の第1の実施の形態に係る電子放出装置としてのFEDについて、図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態のFEDは、基板2と、基板2上に配置された第1電極3と、第1電極3上に第1絶縁層4を介して配置され、第1電極3を選択的に覆うとともに、第1電極3を露出させるように複数の第1開口部13が配置された第2電極6と、第2電極6上に配置された保護層7と、保護層7上に第2絶縁層8を介して配置され、第1開口部13と連通するように第2開口部14が配置された第3電極9と、第1電極3上の第1開口部13領域に配置された電子放出部5とを備える。
ここで、基板2はカソード基板であり、第1電極3はカソード電極であり、第2電極6はゲート電極であり、第3電極9はフォーカス電極である。また、以下で、第1開口部13をゲートホール、第2開口部14をフォーカスホールという。
カソード基板2は、例えば、絶縁性のガラス基板からなる。
カソード電極3は、カソード基板2上に配置されている。カソード電極3は、例えば、クロム(Cr)等の金属からなる。図2に示すように、カソード電極3は、例えば、約16μm程度の幅を有する帯状に配置されている。複数のカソード電極3は、互いに平行になるように、例えば、約4μm程度の間隔で配置されている。なお、図2は、カソード電極3とゲート電極6との配置関係を示したものであり、第1及び第2絶縁層4,8やフォーカス電極9等は省略して示してある。
カソード電極3の幅及び間隔は適宜変更可能である。一例として、カソード電極3を、例えば、約85μm程度の幅で配置し、例えば、約15μm程度の間隔で配置してもよい。これにより、RGBの3色で蛍光体を構成すると、例えば、約300μm程度のピッチのピクセル(約100μmピッチのサブピクセル)を実現できる。
第1絶縁層4は、カソード電極3とゲート電極6とを絶縁するためのものであり、例えば、SiO等からなる。第1絶縁層4は、カソード電極3の一部を覆うように配置されている。第1絶縁層4の厚みは、例えば、約1〜3μm程度であるのがよい。
電子放出部5は、電子放出源として機能するものである。電子放出部5は、カソード電極3表面のゲートホール13に露出した領域の中心部に配置されている。電子放出源としては、略真空中で電界を加えれば電子を放出し、ナノサイズのものであれば、特に限定されない。例えば、グラファイトナノファイバー(GNF)、カーボンナノチューブ(CNT)等が挙げられる。好ましくは、例えば、数nm〜数十nm程度の直径を有するGNFからなるのがよい。
ゲート電極6は、電子放出部5から電子を引き出すためのものであり、例えば、クロム等の金属からなる。ゲート電極6は、第1絶縁層4の上面に配置されている。図2に示すように、ゲート電極6は、例えば、約16μm程度の幅を有し、カソード電極3と直交する方向に延びて帯状に形成されている。複数のゲート電極6は、例えば、約4μm程度の間隔で配置されている。
ゲート電極6の幅及び間隔は適宜変更可能である。一例として、ゲート電極6を、例えば、約85μm程度の幅に形成し、例えば、約15μm程度の間隔で配置してもよい。これにより、RGBの3色で蛍光体を構成すると、例えば、約300μm程度ピッチのピクセル(約100μmピッチのサブピクセル)を実現できる。
ゲート電極6及び第1絶縁層4には、図2に示すように、カソード電極3とゲート電極6が交差する領域(以下で、画素領域という。)にカソード電極3の一部を露出させるためのゲートホール13が複数形成されている。ゲートホール13は、平面視で略円形を有しており、平均直径は、例えば、約5μm程度以下、好ましくは、例えば、約0.1〜3μm程度、より好ましくは、例えば、約0.5〜1μm程度であるのがよい。
保護層7は、ゲートホール13及びフォーカスホール14を形成するためにエッチングを行う際に、ゲート電極6がエッチングされることを抑制するためのものである。保護層7は、ゲート電極6を覆うように配置されている。保護層7の厚みは、例えば、約400nm程度以下、好ましくは、例えば、約100〜300nm程度、より好ましくは、例えば、約200nm程度である。
保護層7を構成する材料としては、絶縁性を有し、かつエッチング液又はエッチングガスに対して耐性を有するものであれば、特に限定されない。例えば、Ta,Si,TaN,TiO等が挙げられる。
保護層7は、エッチャントとなる、例えば、フッ酸に対して、エッチングレートが第1絶縁層4及び第2絶縁層8を構成する、例えば、SiOより小さいことが好ましい。より具体的には、フッ酸に対して、保護層7のSiOに対するエッチングレート比が、例えば、約0.8倍程度以下、好ましくは、例えば、約0.1〜0.5倍程度、より好ましくは、例えば、約0.2〜0.4倍程度であるのがよい。
第2絶縁層8は、ゲート電極6とフォーカス電極9とを絶縁するためのものであり、例えば、SiO等からなる。第2絶縁層8は、保護層7の一部を覆うように配置されている。第2絶縁層8の厚みは、例えば、約0.1〜3μm程度である。
フォーカス電極9は、電子放出部5から放出された電子を集束させるためのものである。フォーカス電極9は、例えば、クロム、ニオブ等からなり、第2絶縁層8上に配置されている。
フォーカス電極9及び第2絶縁層8には、フォーカスホール14が複数形成されている。フォーカスホール14は、平面視で略円形を有しており、直径が、例えば、約5μm程度以下、好ましくは、例えば、約0.5〜4μm程度、より好ましくは、例えば、約1〜3μm程度であるのがよい。フォーカスホール14は、ゲートホール13と連通しており、ゲートホール13とともに電子放出部5から放出される電子ビームの経路を形成している。
フォーカスホール14の平均直径は、ゲートホール13の平均直径より大きいことが好ましい。フォーカスホール14の平均直径が、ゲートホール13の平均直径より小さいと、GNF5から放出された電子がゲート電極6や第1又は第2絶縁層4,8への衝突等により蛍光体10に到達する電子量が減少するので好ましくない。
蛍光体10は、電子放出部5から放出された電子が衝突することにより、所望の色の光を発光させるためのものである。なお、蛍光体10は、単層として図面に記載しているが、異なる複数の色を発光可能なドット状に形成してもよい。蛍光体10は、アノード電極11の下面に配置されている。
アノード電極11は、電子放出部5から放出された電子を蛍光体10へと衝突させるためのものである。アノード電極11は、光を透過可能なITO(インジウムスズ酸化物)からなり、アノード基板12の下面に形成されている。アノード電極11は、帯状に形成されている。アノード電極11は、カソード電極3と同じ方向に延びるように平行に形成されている。
アノード基板12は、例えば、光を透過可能なガラス基板からなる。
(動作原理)
本発明の第1の実施の形態に係るFEDの動作原理は以下の通りである。
まず、カソード電極3に負の電圧を印加し、ゲート電極6には正の電圧を印加して、カソード電極3とゲート電極6との間に形成される電界により電子放出部5を構成するGNFから電子を放出させる。一方、アノード電極11に高い正の電圧を印加して、放出された電子をアノード電極11方向に加速させる。放出された電子は、ビームとなってゲート電極3に向って進みつつ、アノード電極11に向って加速され、フォーカス電極9を通過する際、ビームは集束される。集束された電子ビームは、蛍光体10に衝突し、これにより発光させることができる。
(製造方法)
図3〜7は、本発明の第1の実施の形態によるFEDの製造方法を説明する図である。
本発明の第1の実施の形態によるFEDの製造方法は、基板2上に第1電極3を形成する第1工程と、第1電極3上に第1絶縁層4、第2電極6、保護層7、第2絶縁層8、及び第3電極9を順に積層する第2工程と、第1電極3を選択的に露出させるように、第1絶縁層4、第2電極6及び保護層7に複数の第1開口部13を形成するとともに、第1開口部13と連通するように第2絶縁層8及び第3電極9に第2開口部14を形成する第3工程と、第1電極3上の第1開口部13領域に電子放出部5を形成する第4工程とを有する。
ここで、基板2はカソード基板であり、第1電極3はカソード電極であり、第2電極6はゲート電極であり、第3電極9はフォーカス電極である。また、第1開口部13はゲートホールであり、第2開口部14はフォーカスホールである。
以下に、製造工程を詳述する。
(a)まず、図3に示すように、フォトリソグラフィ及びリフトオフ法等により、カソード基板2上にパターニングされたカソード電極3を形成する。
(b)次に、図4に示すように、フォトリソグラフィ及びリフトオフ法等により、カソード電極3を覆うように第1絶縁層4を形成する。更に、フォトリソグラフィ及びスパッタリング法により第1絶縁層4上に帯状のゲート電極6を形成する。ここでゲート電極6は、平面視にて、図2に示したように、ゲートホール13が形成される画素領域でカソード電極3と直交するようにパターニングされる。次いで、スパッタリング法により、ゲート電極6上に、保護層7、第2絶縁層8、及びフォーカス電極9を順に形成する。
(c)次に、図5に示すように、フォトリソグラフィにより、ゲートホール13が形成される領域が除去されたレジスト膜21を形成する。
(d)次に、図6に示すように、フッ酸溶液又はフッ酸と硝酸の混合液等を用いてウェットエッチングを行い、互いに異なる径を有するゲートホール13及びフォーカスホール14を形成する。すなわち、フッ酸によりフォーカス電極9及び第2絶縁層8が順にエッチングされるが、ゲート電極6上の保護層7はフッ酸に対するエッチングレートが小さいので、ゲート電極6及び第1絶縁層4のエッチング量はフォーカス電極9及び第2絶縁層8に比べて抑制される。これにより、ゲートホール13のホール径に比べて、より大きなホール径のフォーカスホール14が形成される。フッ酸溶液への浸漬時間及び保護層7の厚みを適宜調整することにより、所望のホール径の比をもったゲートホール13及びフォーカスホール14を得ることができる。
(e)次に、図7に示すように、酸素を用いたアッシングによりレジスト膜21を除去した後、例えば、約450〜800℃程度の成長温度にカソード基板2を昇温して、例えば、CHガスを成長ガスとして用いた熱CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長法)により、露出したカソード電極3の表面にGNF5を成長させる。なお、CHガス以外に、C、CO、メターノール、エタノール等のガスを成長ガスとして用いることができる。
(f)次に、アノード基板12にアノード電極11及び蛍光体10を順に形成する。そして、このアノード基板12をカソード基板2に接着剤等により接着して、図1に示すFED1が完成する。
(シミュレーション)
図8〜11に、本発明の第1の実施の形態に係るFEDについてのシミュレーション結果を示した。シミュレーションは、公知のデバイス・シミュレーション手段を用いて行った。
図8は、シミュレーションにおける形状モデル、及びX−Y方向の電位分布の一例を示す図である。X方向はカソード基板2表面に平行な水平方向を示し、Y方向はカソード基板2から垂直上方の方向を示す。
図8は、第1絶縁層4の厚みを3μm、保護層7の厚みを0.1μm、第2絶縁層8の厚みを0.2μm、ゲートホール13の直径を1.0μm、フォーカスホール14の直径を1.5μmとして、ゲート電極6に40V、フォーカス電極9に5V、アノード電極11に3kVを印加したときの電位分布についてのシミュレーション結果を示す。
図9及び10は、図8におけるフォーカスホール14の直径を変えた以外は、上述した条件と同様の条件でシミュレーションを行った結果を示す。図9及び10で、Y軸の原点はカソード基板2表面、高さ1500μmの位置はアノード基板12表面である。
図9及び10の結果を用いて、電子ビームがアノード基板12上に到達したときのビーム径の広がりとフォーカスホール14の径を1〜3.5μmに変化させたときの関係について図11に示した。また、図11には、電子の取り出し効率を示した。一般に、電子ビームの広がりは,電子ビームの第1絶縁層4やゲート電極6への衝突や,電子ビームによる第1絶縁層4の帯電を引き起こし,蛍光体10に到達する電子量が減少する。ここで、取り出し効率とは、GNF5から放出された電子量に対するアノード基板12に到達した電子量の割合をいう。
図11に示すように、フォーカスホール14の直径が2〜3μmのとき、フォーカスホール14の直径が1μm及び1.5μmの場合に比べて、電子ビーム径はより集束したビーム径を示し、取り出し効率も高くなる結果を示した。
本発明の第1の実施の形態によれば、ゲート電極6上に保護層7を配置する構成としたので、エッチングによりゲートホール13及びフォーカスホール14を形成する際、所望のホール径の比にすることが可能となる。これにより、電子放出部5より放出された電子を良好に集束させることができる。その結果、画像の鮮明度の向上が可能となる。
本発明の第1の実施の形態によれば、ゲートホール13及びフォーカスホール14を1回のフォトリソグラフィにより形成することができるので、製造工程の簡易化が可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子放出装置及び電子放出装置の製造方法によれば、放出電子の集束性が向上し、製造プロセスの簡易化が可能となる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る電子放出装置は、第1の実施の形態における電子放出装置の構成と同様の構成を有するので、その説明は省略する。
第2の実施の形態に係る電子放出装置の製造方法は、ゲートホール13及びフォーカスホール14を形成する方法が第1の実施の形態における製造方法と異なる点であり、他は第1の実施の形態と同様であるので、重複した説明は省略する。
第2の実施の形態に係る電子放出装置の製造方法において、ゲートホール13及びフォーカスホール14の形成にドライエッチングを用いる。
図5に示したように、フォトリソグラフィによりゲートホール13が形成される領域が除去されたレジスト膜21を形成した後、誘導結合型プラズマ−反応性イオンエッチング(Inductively Coupled Plasma−Reactive Ion Etching:ICP−RIE)により、例えば、CFガス等を用いてドライエッチングを行う。
ICP−RIEにおいて、プラズマ中に形成されるラジカルとイオンのうち、電気的に中性のラジカルは電界の影響を受けないので等方性エッチングの効果を示し、イオンは荷電粒子であるため電界の影響受けるので、異方性エッチングの効果を示す。したがって、フォーカス電極9及び第2絶縁層8がエッチングされた後、保護層7がエッチングされる間にフォーカス電極9及び第2絶縁層8も径方向にエッチングされる。次いで、ゲート電極6及び第1絶縁層4がエッチングされ、ゲートホール13が形成される。これにより、フォーカスホール14のホール径がゲートホール13のホール径より大きな径が得られる。
ゲートホール13及びフォーカスホール14の所望のホール径の比は、保護層7の厚み、及びラジカル量を決めるアンテナ電力と電界強度を決めるバイアス電力の比を調整することにより得ることができる。
本発明の第2の実施の形態によれば、ゲートホール13及びフォーカスホール14をドライエッチングにより形成することができるので、微細な構造とすることが可能である。これにより、カソード電極3とゲート電極6が交差する画素領域に多くのゲートホール13を形成することができる。その結果、画素領域ごとの輝度のばらつきを低減することができる。
本発明の第2の実施の形態に係る電子放出装置及び電子放出装置の製造方法によれば、放出電子の集束性が向上し、製造プロセスの簡易化が可能となる。
[その他の実施の形態]
以上、上述した第1及び第2の実施の形態によって本発明を詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した第1及び第2の実施の形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更形態として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。以下、上述した第1及び第2の実施の形態を一部変更した変更形態について説明する。
例えば、上述した各構成の形状、数値、材料等は適宜変更可能である。
また、上述した第1及び第2の実施の形態に係る電子放出装置として、FEDに適用した説明をしたが、FEA、FEL(Field Emission Lump)、撮像板、フラットパネルセンサ等にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るFEDの模式的断面構造図。 カソード電極とゲート電極との位置関係を示す模式的平面図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDの製造工程の一工程を説明する図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDの製造工程の一工程を説明する図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDの製造工程の一工程を説明する図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDの製造工程の一工程を説明する図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDの製造工程の一工程を説明する図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDについてのシミュレーション結果の一例を示す図であって、X−Y方向における電位分布図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDについてのシミュレーション結果の一例を示す図であって、フォーカスホール径を、(a)1.0μm、(b)1.5μm、(c)2.0μm、とした場合の電子ビーム径の広がりを示す図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDについてのシミュレーション結果の一例を示す図であって、フォーカスホール径を、(d)2.5μm、(e)3.0μm、(f)3.5μm、とした場合の電子ビーム径の広がりを示す図。 本発明の第1の実施の形態に係るFEDについてのシミュレーション結果の一例を示す図であって、フォーカスホール径と電子ビーム径及び取り出し効率との関係を示す図。 従来のFEDの模式的断面構造図。
符号の説明
1・・・FED
2・・・カソード基板
3・・・カソード電極
4・・・第1絶縁層
5・・・GNF
6・・・ゲート電極
7・・・保護層
8・・・第2絶縁層
9・・・フォーカス電極
10・・蛍光体
11・・アノード電極
12・・アノード基板
13・・ゲートホール
14・・フォーカスホール

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された第1電極と、
    前記第1電極上に第1絶縁層を介して配置され、前記第1電極を選択的に覆うとともに、前記第1電極を露出させるように複数の第1開口部が配置された第2電極と、
    前記第2電極上に配置された保護層と、
    前記保護層上に第2絶縁層を介して配置され、前記第1開口部と連通するように第2開口部が配置された第3電極と、
    前記第1電極上の前記第1開口部領域に配置された電子放出部と
    を備えたことを特徴とする電子放出装置。
  2. 前記第1開口部及び前記第2開口部は、前記基板の表面に平行な断面形状が略円形を有することを特徴とする請求項1に記載の電子放出装置。
  3. 前記第2開口部の少なくとも前記第3電極領域の断面の平均直径は、前記第1開口部の少なくとも前記第2電極領域の断面の平均直径より大きいことを特徴とする請求項2に記載の電子放出装置。
  4. 前記保護層は、所定のエッチング液又はエッチングガスに対するエッチングレートが前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層より小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子放出装置。
  5. 基板上に第1電極を形成する第1工程と、
    前記第1電極上に第1絶縁層、第2電極、保護層、第2絶縁層、及び第3電極を順に積層する第2工程と、
    前記第1電極を選択的に露出させるように、前記第1絶縁層、前記第2電極及び前記保護層に複数の第1開口部を形成するとともに、前記第1開口部と連通するように前記第2絶縁層及び前記第3電極に第2開口部を形成する第3工程と、
    前記第1電極上の前記第1開口部領域に電子放出部を形成する第4工程と
    を有することを特徴とする電子放出装置の製造方法。
  6. 前記保護層は、所定のエッチング液又はエッチングガスに対するエッチングレートが前記第1絶縁層及び第2絶縁層より小さいことを特徴とする請求項5に記載の電子放出装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012168970A1 (ja) * 2011-06-08 2012-12-13 パイオニア株式会社 電子放出素子およびこれを備えた撮像装置
JPWO2012168970A1 (ja) * 2011-06-08 2015-02-23 パイオニア株式会社 電子放出素子およびこれを備えた撮像装置

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