JP2009199808A - 燃料電池の水精製システム - Google Patents

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Abstract

【課題】凝縮水において菌類が繁殖することを抑制するのに有利な燃料電池の水精製システムを提供する。
【解決手段】燃料電池の水精製システムは、燃料電池システム内で使用されるガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水を精製する単数または複数の凝縮器1と、凝縮器1で生成された凝縮水を回収水として貯留する凝縮水流路2と、凝縮水流路2に貯留されている水を抗菌処理する抗菌イオンを発生できる抗菌イオン発生部3とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池の水精製システムに関する。
従来、燃料電池システムにおいては、当該システムで使用されるガスに含まれている水蒸気を凝縮器で凝縮させて凝縮水を生成させる。この凝縮水を凝縮水流路に回収して再利用することにしている。しかし凝縮水は殺菌用の塩素等を含有しておらず、純水度が高い。このため、凝縮水流路において菌類(カビ類、藻類を含む)が発生することがある。殊に燃料電池システムの運転中においては、凝縮水流路は暖かい雰囲気に晒されるため、凝縮水流路において菌類(カビ類、藻類を含む)が発生することがある。
この場合、燃料電池システムに影響を与えるおそれがある。そこで特許文献1では、塩素、硫黄、フッ素を含まない有機系抗菌剤を凝縮水中に添加する技術が開示されている。また特許文献2では、抗菌対策として、凝縮水を加熱する技術が開示されている。
特開2002−343393号公報 特開2002−270194号公報
上記した特許文献1,2に係る技術によれば、凝縮水に対する抗菌対策としては、必ずしも充分ではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、凝縮水において菌類(カビ類、藻類を含む)が繁殖することを抑制するのに有利な燃料電池の水精製システムを提供することを課題とする。
(1)様相1に係る燃料電池の水精製システムは、燃料電池システム内で使用されるガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水を生成する凝縮器と、凝縮器で生成された凝縮水が流れる凝縮水流路と、凝縮水流路内の水を抗菌処理する抗菌イオンを発生できる抗菌イオン発生部とを具備することを特徴とする。
凝縮水は、ガスに含まれている水蒸気を凝縮させたものである。凝縮水は、塩素殺菌されている水道水とは異なり、純水度が高いため、凝縮水タンクにおいて菌類(カビ類、藻類を含む)が繁殖するおそれがある。抗菌イオン発生部は、凝縮水流路内の水を抗菌処理する。このため、燃料電池システムの使用時または不使用時において、凝縮水流路内において菌類(カビ類、藻類を含む)が繁殖することが抑制される。抗菌イオン発生部は、菌の増殖を抑制したり低減させる抗菌イオンを発生させる部位である。抗菌イオン発生部は、銀および銅のうちの少なくとも1種を含むことが好ましい。この場合、抗菌イオン発生部を銀または銅で形成できる。
燃料電池システム内で使用されるガスとしては、反応ガス、反応オフガス、燃焼排ガスが例示される。凝縮器は、燃料電池システム内で使用されるガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水を生成する。従って、凝縮器としては、アノードガスを凝縮させる凝縮器、アノードオフガスを凝縮させる凝縮器、カソードガスを凝縮させる凝縮器、カソードオフガスを凝縮させる凝縮器、燃焼排ガスを凝縮させる燃焼排ガス凝縮器が例示される。凝縮水流路は、凝縮水を一時的に溜める凝縮水タンクを有することが好ましい。凝縮水タンクは、凝縮器で生成された凝縮水を回収水として一時的に貯留する。
(2)様相2に係る燃料電池の水精製システムによれば、上記した様相において、水を精製して純水化を促進させると共に抗菌イオンを吸着できる水精製材を有する水精製器と、凝縮水流路において抗菌イオン発生部により抗菌処理され且つ抗菌イオンを含み得る水を水精製器に供給する第1給水部とを具備しており、凝縮水流路で発生した抗菌イオンを水精製器に供給し、水精製器の水精製器の水精製材で低減または除去することを特徴とする。
水精製器は、水を精製して純水化を促進させると共に抗菌イオンを吸着できる水精製材を有する。水精製材はイオン交換樹脂または活性炭が例示される。上記したように凝縮水流路において抗菌イオン発生部により抗菌処理された水は、抗菌イオンを含み得る。このように抗菌イオンを含み得る凝縮水流路の水は、第1給水部により水精製器に供給される。この場合、水と共に水精製器に供給された抗菌イオンは、水精製器の水精製材に吸着され、抗菌イオンの濃度は低減または除去される。故に、菌類の繁殖を抑え得る利点をもつ抗菌イオンが改質器や改質反応に影響を与えることが低減される。
(3)様相3に係る燃料電池の水精製システムによれば、上記した様相において、水精製器には水道水が供給されるようになっており、水精製器の水精製材は、水道水に含まれる塩素イオンを抗菌イオンと共に低減または除去し、塩素イオンおよび抗菌イオンを除去した水を改質水として溜める改質水タンクが設けられていることを特徴とする。
水道水は塩素イオンを含むため、抗菌イオンが溶出している凝縮水流路に直接供給することは好ましくない。その理由としては、抗菌イオンと塩素イオンとが化学的に結合するおそれがあり、この場合、凝縮水流路における抗菌イオンの濃度が低下し、抗菌性が低下するおそれがあるためである。
そこで本様相によれば、水精製器に水道水が供給される。そして水精製器の水精製材は、水道水に含まれる塩素イオンを抗菌イオンと共に低減または除去し、塩素イオンおよび抗菌イオンを除去した水を改質水タンクに改質水として溜める。
このように改質水タンク内の水においては、塩素イオンおよび抗菌イオンの双方が低減または除去されている。故に、塩素イオンおよび抗菌イオンが改質器および改質反応に影響を与えることが抑制される。
本発明によれば、次の態様が例示される。
・改質水タンクには抗菌イオン発生部が設けられていない態様が例示される。この場合、抗菌イオンが改質器側に影響を与えることが抑制される。
・凝縮水タンクの容積や形状によっては、水が停留する淀みが凝縮水タンク等の凝縮水流路において発生するおそれがある。水の淀みは、菌類(カビ類、藻類を含む)が繁殖する要因となるため、回避することが好ましい。そこで、凝縮水タンク等の凝縮水流路に流入する凝縮水が凝縮水流路において淀むことを抑制するように、抗菌イオン発生部は凝縮水タンク等の凝縮水流路内に配置されている態様が例示される。すなわち、凝縮水は淀みを無くするように抗菌イオン発生部に沿って流れることが好ましい。このため抗菌イオン発生部は水を案内できるように長手形状とすることができる。
・また、改質水タンクから連通路を介して凝縮水流路に流入する流入水が凝縮水流路における淀みを低減させるように、抗菌イオン発生部は、流入水を淀み発生部に向けて案内するように凝縮水流路内に配置されている態様が例示される。このため凝縮水流路における水の淀みが低減または解消され、凝縮水流路における菌類(カビ類、藻類を含む)の繁殖が抑制される。
・抗菌イオン発生部は、異なる方向に延設された複数の面を有する形状、網形状、多孔形状、パイプ形状、針形状、棒形状、板形状および箱形状のうちの少なくとも一つの形状をなしている態様が例示される。抗菌イオン発生部から抗菌イオン(例えば銀イオン、銅イオン)の溶出量を増加させるため、抗菌イオン発生部の形状および表出面積を調整することができる。従って、異なる方向に延設された複数の面を有する形状、網形状、多孔形状、パイプ形状、針形状、棒形状、板形状および箱形状のうちの少なくとも一つの形状を、必要に応じて選択することができる。
・凝縮水流路は、凝縮水を一時的に溜める凝縮水タンクを具備し、抗菌イオン発生部は凝縮水タンク内に設けられている態様が例示される。凝縮水タンクに溜められている凝縮水において菌類が繁殖することが抑制される。
・抗菌イオン発生部から発生した抗菌イオンを低減または除去する抗菌イオン低減部が設けられていることが好ましい。抗菌イオンが燃料電池システムに影響を与えることが抑制される。抗菌イオン低減部としては、イオン交換樹脂、活性炭が例示される。
本発明によれば、凝縮水流路内の凝縮水において菌類(カビ類、藻類を含む)が繁殖することを抑制することができる。
(実施形態1)
本実施形態は定置用の燃料電池システムに適用した場合である。燃料電池の水精製システムは、燃料電池システム内で使用されるガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水を精製する複数の凝縮器1と、凝縮器1で生成された凝縮水を回収水として回収して貯留する凝縮水流路の一部として機能する凝縮水タンク2と、凝縮水タンク2に貯留されている水を抗菌処理する抗菌イオンを発生できる抗菌イオン発生部3とを備えている。
凝縮水タンク2は、凝縮器1の重力方向の下方に配置されており、凝縮器1で生成された凝縮水を貯留する凝縮水タンク室20をもつ。凝縮水タンク2の水位を検知する第1水位検知手段として機能する第1水位センサ21が凝縮水タンク2に設けられている。
抗菌イオン発生部3は銀または銅で形成されている。抗菌イオン発生部3の全体は、凝縮水タンク2に貯留されている水に浸漬されており、抗菌処理する抗菌イオン(銀イオンまたは銅イオン)を発生させて水に放出できる。抗菌イオン発生部3は、異なる方向に延設された複数の表面31a〜31jを有する形状をなしている。すなわち、抗菌イオン発生部3は、これの長手方向と直交する横断面で、溝30および外向きの鍔32を有するチャンネル形状をなしており、表出面積を増加させている。これにより抗菌イオン(銀イオンまたは銅イオン)の溶出量を増加させている。外向きの鍔32により抗菌イオン発生部3の着地性は向上している。凝縮水タンク2は、抗菌イオン発生部3を収容する収容部として機能することができる。
水精製器4は、燃料電池システムの外部から供給される水道水(原水)を精製して純水化を促進させるものである。水精製器4は、精製容器41と、精製容器41に交換可能に収容された水精製材42と、精製容器41内に設けられた通水路43を形成する通水管44とを有する。通水管44は、精製容器41の底側に吸込ポート45を有すると共に、上端に吐水ポート46を有する。水精製材42は、ビーズ状、粉末状または繊維状のイオン交換樹脂で形成されている第1水精製材42fと、活性炭で形成されている第2水精製材42sとで形成されており、高い水精製能力をもつ。第1水精製材42fは、抗菌イオン、塩素イオンといった各種イオンを吸着できる機能をもち、水道水を純水化できる。
上記した抗菌イオンが溶出する凝縮水タンク2には、イオン交換樹脂で形成されている第1水精製材42fが設けられていないことが好ましい。その理由としては、凝縮水タンク2に発生している抗菌イオン(銀イオンまたは銅イオン)が第1水精製材42fに吸着されてしまうため、凝縮水タンク2において抗菌イオンの抗菌作用が過剰に低下するためである。例えば抗菌イオンが銀イオンであれば、Ag+Cl→AgClの反応が進行し、凝縮水タンク2における銀イオンが低減される。
第1給水部5は、凝縮水タンク2において抗菌イオン発生部3により抗菌処理された水(抗菌イオンを含み得る水)を水精製器4の精製容器40の上部に向けて矢印A1方向に供給する。具体的には、第1給水部5は、第1吸込部51をもつ第1ポンプ52(第1水搬送源)と、第1ポンプ52の第1吐出口52pと水精製器4の上部とを繋ぐ第1給水路53とをもつ。
改質水タンク6は、燃料電池システムにおける水蒸気改質反応に使用される改質水として、水精製器4で精製された水を貯留する改質水タンク室60をもつ。改質水タンク6と水精製器4とは、第2給水部としての第2給水路7を介して連通している。水精製器4の水精製材42で精製されて塩素イオンが除去された水は、水精製器4の水頭圧(H1)により、通水管44の下端部の吸込ポート45から通水路43を矢印U1方向に上昇し、第2給水路7を介して改質水タンク6に流入して貯留される。
改質水タンク6の水位を検知する水位検知手段として機能する第2水位センサ61が改質水タンク6に設けられている。改質水タンク6に溜められている水を改質器80の蒸発部81に供給する第3給水部84が改質水タンク6に設けられている。第3給水部84は、改質水タンク6内の水を吸い込む第3吸込部85をもつ第3ポンプ86(第3水搬送源)と、第3ポンプ86の第3吐出口86pと蒸発部81とを繋ぐ第3給水路87とをもつ。
ここで、改質水タンク6の水面6wの高さ位置は、凝縮水タンク2の水面2wの高さ位置よりも高くなるように、制御部90は第1ポンプ52および第3ポンプ86等を制御する。改質水タンク6は回収水タンクに対して仕切壁65を介して一体的に形成されている。仕切壁65は、改質水タンク室60と凝縮水タンク2のタンク室20との直接的連通を遮断させている。但し、改質水タンク6の水面6wの高さ位置は、凝縮水タンク2の水面2wの高さ位置と同程度でも良い。場合によっては、改質水タンク6の水面6wの高さ位置は、凝縮水タンク2の水面2wの高さ位置よりも低くても良い。
さて燃料電池システムの運転時には、燃料電池システム内で使用されるガス(アノードガス、アノードオフガス、カソードオフガス)に含まれている水蒸気を凝縮器1において冷却させて凝縮させ、凝縮水を生成させる。凝縮水は、回収水通路28を介して回収水として凝縮水タンク2(凝縮水流路の一部)に回収され、凝縮水タンク2に一時的に貯留される。
凝縮水タンク2に貯留されている水に、抗菌イオン発生部3から抗菌イオン(銀イオンまたは銅イオン)が溶出する。故に、凝縮水タンク2に貯留されている水は、抗菌処理される。このため使用期間が長期にわたったとしても、凝縮水タンク2において菌類が発生することが抑制される。
凝縮水タンク2において抗菌処理された水は、第1ポンプ52の駆動により、第1吸込部51から第1給水路53を介して矢印A1方向に移動され、水精製器4の上部に供給される。更にその水は、水精製器4内の第1水精製材42fおよび第2水精製材42sにより精製されて、浄化されて純水化される。
水精製器4内で精製されて純水化された水は、水頭圧H1により、第2給水路7を介して矢印A2方向に流れ、改質水タンク6に自動的に流入する。改質水タンク6に溜められている水は、第3ポンプ86の駆動により第3給水路87を介して改質器80の蒸発部81に供給され、蒸発部81において水蒸気化される。水蒸気は、燃料原料(メタンガス等の炭化水素系ガス)を水蒸気改質反応させてアノードガス(水素ガス、水素含有ガス)を生成させるためのものである。
以上説明したように本実施形態によれば、凝縮水は、塩素殺菌されている水道水とは異なり、凝縮水タンク2において菌類(カビ類、藻類を含む)が繁殖するおそれがある。抗菌イオン発生部3は、凝縮水タンク2に貯留されている水を抗菌処理する。このため、燃料電池システムの使用時または不使用時において、凝縮水タンク2において菌類(カビ類、藻類を含む)が繁殖することが抑制される。
抗菌イオンは、水における菌類(カビ類、藻類を含む)の発生を抑制できるものの、改質器80、水蒸気改質反応等に影響を与えるおそれがあるため、蒸発部81には供給しない方が好ましいと考えられる。
この点について本実施形態によれば、前述したように、水道水を精製して純水化を促進させると共に抗菌イオンを吸着できる水精製材42を有する水精製器4が設けられている。そして、凝縮水タンク2において抗菌イオン発生部3から溶出した抗菌イオン(銀イオンまたは銅イオン)を含む水を第1給水部5により水精製器4(抗菌イオン発生部3の下流に配置されている)に供給することにしている。このため、凝縮水タンク2内の抗菌イオン(銀イオンまたは銅イオン)を、水精製器4の水精製材42で低減または除去することができる。
このように抗菌イオンを水精製器4の水精製材42で低減または除去した水を、改質水タンク6に供給して、水蒸気改質反応に使用する。このため抗菌イオンが改質器80に供給されることが低減または回避される。この結果、抗菌イオン(銀イオンまたは銅イオン)が水蒸気改質反応等に影響を与えることが抑制される。
また水道水は一般的には殺菌用の塩素イオン(殺菌イオン)を含むため、純水度が低い。このため、水道水を凝縮水タンク2に直接供給することは好ましくない。その理由としては、抗菌イオンが存在している凝縮水タンク2において、抗菌イオン(銀イオンまたは銅イオン)と塩素イオンとが化学的に結合するおそれがあるためである。このように抗菌イオンと塩素イオンとが化学的に結合すると、凝縮水タンク2における抗菌イオンの濃度が必要以上に低下する。この場合、凝縮水タンク2における抗菌能力が過剰に低下するおそれがある。
そこで本実施形態によれば、水道水を水精製器4の水精製材42で予め精製し、水道水の塩素イオンを低減または除去する。このように塩素イオンを低減または除去した水を、抗菌イオンが溶出している凝縮水タンク2ではなく、抗菌イオンが溶出していない改質水タンク6に向けて、第2給水路7を介して矢印A2方向に供給する。このため、抗菌イオンと塩素イオンとが化学的に結合することが抑制され。抗菌イオンの抗菌能力が過剰に低下することが抑制される。
図2は、抗菌イオン発生部3の各種形態を示す。図2(A)によれば、抗菌イオン発生部3は、異なる方向に延設された複数の表面31a〜31jを有するハット形状をなす。すなわち、抗菌イオン発生部3は、長手方向と直交する断面で、溝30および外向きの鍔32を有するチャンネル形状をなしている。これにより表出面積、溶出面積を増加させている。これにより抗菌イオン(銀イオン)の溶出量を増加させている。換言すると、図2(A)に示すように、抗菌イオン発生部3は、表面31a,31bを有する壁301と、表面31c,31dを有する壁302と、表面31e,31fを有する壁303と、表面31g,31hを有する壁304と、表面31i,31jを有する壁305とを備える。外方向に延設されている鍔32が着地性を高めるため、抗菌イオン発生部3の設置性が確保される。なお、溝30および鍔32は、抗菌イオン発生部3の長手方向に沿って形成されている。
図2(B)によれば、抗菌イオン発生部3Bは網形状されている。これにより表出面積を増加させている。これにより抗菌イオン(銀イオン)の溶出量を増加させている。図2(C)によれば、抗菌イオン発生部3Cは板形状されている。これにより表出面積を増加させ、抗菌イオン(銀イオン)の溶出量を増加させている。図2(D)によれば、抗菌イオン発生部3Dは、流路となるパイプ穴330をもつパイプ形状されている。これにより表出面積を増加させている。これにより抗菌イオン(銀イオン)の溶出量を増加させている。図2(E)によれば、抗菌イオン発生部3Eは針形状または棒形状とされている。これにより表出面積が調整され、抗菌イオン(銀イオン)の溶出量が調整されている。図2(F)によれば、抗菌イオン発生部3Fは流路となる穴340をもつ箱形状とされている。これにより表出面積が調整され、抗菌イオン(銀イオン)の溶出量が調整されている。図2(G)によれば、抗菌イオン発生部3Gは複数の貫通孔を有する多孔形状とされている。これにより表出面積が調整され、抗菌イオン(銀イオン)の溶出量が調整されている。
(実施形態2)
図3は実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。凝縮水タンク2と改質水タンク6は仕切壁65で仕切られつつ一体化されている。凝縮水タンク2と改質水タンク6とを連通させる連通路66が仕切壁65に形成されている。
ここで、燃料電池システムが運転されているとき、改質水タンク6の水面6wの高さ位置は、凝縮水タンク2の水面2wの高さ位置よりも高く設定されている。この結果、改質水タンク6と凝縮水タンク2との間の水圧差により、改質水タンク6に溜められている水は、連通路66から凝縮水タンク2に矢印W1方向に流入する。凝縮水タンク2に流入した水は、再び、凝縮水タンク2内の抗菌イオン発生部3により抗菌処理される。燃料電池システムの運転が停止しているとき、改質水タンク6の水面6wの高さ位置と、凝縮水タンク2の水面2wの高さ位置とは同じとされる。この場合、弁66xが自身の付勢力で自動的に閉じ、連通路66を閉鎖する。これにより凝縮水タンク2内の抗菌イオンが改質水タンク6側に流入することが抑制される。
(実施形態3)
図4は実施形態3を模式的に示す平面図である。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。凝縮水タンク2と改質水タンク6は仕切壁65で仕切られつつ一体化されている。仕切壁65には連通路が形成されてない。従って、凝縮水タンク2と改質水タンク6との直接的連通は、遮断されている。凝縮水タンク2において、凝縮水が供給される凝縮水供給部25から離間した領域において、水の流れが停滞している淀みRaが発生することがある。淀みRaは、菌類(カビ類、藻類を含む)の発生の要因となり得る。このため凝縮水タンク2において水の淀みRaを低減させることが好ましい。このため凝縮水供給部25に流入した凝縮水は、矢印E1,E2方向に分流され、抗菌イオン発生部3の壁に沿って案内される。この結果、水の流れが停滞している淀みRaが発生することが抑制される。もし抗菌イオン発生部3が凝縮水タンク2内に設けられていないと、淀みRaが発生する。
(実施形態4)
図5は実施形態4を模式的に示す平面図である。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。凝縮水タンク2と改質水タンク6は仕切壁65で仕切られつつも、一体化されている。仕切壁65には連通路66が形成されている。従って、連通路66により凝縮水タンク2と改質水タンク6とは直接的に連通されている。凝縮水タンク2において、凝縮水が供給される凝縮水供給部25から離間した領域において、水の流れが停滞している淀みRaが発生することがある。淀みRaはカビ類の発生の要因となり得る。このため凝縮水タンク2において水の淀みRaを低減させることが好ましい。ここで、改質水タンク6の水は、改質水タンク6から連通路66を介して凝縮水タンク2に流入するように設定されている。改質水タンク6の水面の高さ位置は、改質水タンク6の水面の高さ位置よりも高く設定されているためである。この結果、改質水タンク6の水は、連通路66を介して矢印W1方向に流れる。
本実施形態によれば、抗菌イオン発生部3は、連通路66から矢印W1方向に流入する流入水を更に淀み部Raに向けて案内するように、凝縮水タンク2内に配置されている。改質水タンク6から連通路66を介して凝縮水タンク2に向けて矢印W1方向に流入する流入水は、抗菌イオン発生部3の壁により案内され、凝縮水タンク2における淀みRaに向かうことになり、淀みRaにおける水の停滞を低減または解消させることができる。
(実施形態5)
図6は本発明の実施形態5を示す。図6において、燃料電池の水精製システムは、アノードガス凝縮器100(凝縮器)と、アノードオフガス凝縮器200(凝縮器)と、カソードオフガス凝縮器300(凝縮器)と、各凝縮器100,200,300で凝縮させた凝縮水を精製(浄化)させる水精製器400と、凝縮器100,200,300と水精製器400とを繋ぐ凝縮水流路500とを有する。アノードガスは、ガス状または液状の燃料原料を改質器80で改質(水蒸気改質)させた反応ガス(例えば水素ガスまたは水素含有ガス)であり、スタック8Sのアノードに供給されるものであり、改質反応などにおいて発生した二酸化炭素を含むことがある。アノードガス凝縮器100は、冷却水等の冷却媒体が流れる第1冷却通路100wを有しており、スタックのアノードに供給されるアノードガスを冷却することにより、アノードガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水を生成する。これによりアノードガスの湿度は低下する。
アノードオフガス(アノードガスのオフガス)は、スタックのアノードの出口から排出された発電反応後のガスであり、発電反応等に基づく水蒸気を含む。アノードオフガス凝縮器200は、冷却水等の冷却媒体が流れる第2冷却通路200wを有しており、アノードオフガスを冷却することにより、アノードオフガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水を生成する。これによりアノードオフガスの湿度は低下する。カソードオフガス(カソードガスのオフガス)は、スタックのカソードの出口から排出された発電反応後のガスであり、発電反応等に基づく水蒸気を含む。カソードオフガス凝縮器300は、冷却水等の冷却媒体が流れる第3冷却通路300wを有しており、カソードオフガスを冷却することにより、カソードオフガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水を生成する。これによりカソードオフガスの湿度は低下する。
図6に示すように、凝縮水流路500は、アノードガス凝縮器100で凝縮された凝縮水を一時的に溜める第1凝縮水タンク510と、アノードオフガス凝縮器200で凝縮された凝縮水を一時的に溜める第2凝縮水タンク520と、集合部530kをもつ集合配管530と、第1凝縮水タンク510と集合配管530とを第1バルブ580を介して繋ぐ第1配管540と、第2凝縮水タンク520と集合配管530とを第2バルブ590を介して繋ぐ第2配管550と、カソードオフガス凝縮器300と集合配管530とを繋ぐ第3配管560と、集合配管530の先端に設けられた凝縮水タンク570とを有する。
図6に示すように、第3配管560はカソードオフガス(例えば空気)を排出する排出口560dをもつ。集合配管530は、鉛直方向に沿って延設されている縦配管部分531と、水平方向に沿って延設されている横配管部分532とを有する。第1凝縮水タンク510は、アノードガス凝縮器100の重力方向の下方に配置されており、アノードガス凝縮器100で凝縮された凝縮水を一時的に溜める。第1凝縮水タンク510に設けられている第1レベルセンサが所定の水位を検知すると、その検知信号が制御部90に入力され、制御部90は第1バルブ580を開放させる指令を出力する。第1バルブ580が開放されると、第1凝縮水タンク510に溜められている凝縮水は集合配管530を介して凝縮水タンク570に供給される。
凝縮水タンク570は、第1凝縮水タンク510および第2凝縮水タンク520よりも重力方向の下方に配置されている。凝縮水タンク570は、エア抜き57mとドレイン57nとをもつ。凝縮水タンク570と水精製器400とを繋ぐ連通配管600が設けられている。連通配管600は、水搬送源として機能するポンプ610と、凝縮水タンク570の水を吸い込むように凝縮水タンク570内に進入する吸込口620とをもつ。
第2凝縮水タンク520は、アノードオフガス凝縮器200の重力方向の下方に配置されており、アノードオフガス凝縮器200で凝縮された凝縮水を一時的に溜める。第2凝縮水タンク520と凝縮水タンク570との間には、第2バルブ590が設けられている。第2バルブ590は、通常時には閉鎖されており、アノードオフガス凝縮器200を流れるアノードオフガスが流出しないようされている。第2凝縮水タンク520に設けられている第2レベルセンサが所定の水位を検知すると、その検知信号が制御部90に入力され、制御部90は第2バルブ590を開放させる指令を出力する。第2バルブ590が開放されると、第2凝縮水タンク520の凝縮水は集合配管530を介して凝縮水集合タンク570に供給される。カソードオフガス凝縮器300で凝縮された凝縮水は、集合配管530を介して凝縮水タンク570に重力により供給される。
上記したように凝縮水タンク570は、第1凝縮水タンク510に溜められた凝縮水、第2凝縮水タンク520で溜められた凝縮水、カソードオフガス凝縮器300で凝縮された凝縮水をまとめて一次的に溜めることができる。
水精製器400は、精製タンク401と、精製タンク401に設けられた水精製材402とを有する。水精製材402は、イオン交換樹脂で形成されたビーズの集合体で形成されている。場合によっては、水精製材402は、イオン交換樹脂で形成された膜で形成しても良く、要するに異物としてのイオンを吸着して凝縮水を純水化できるものであればよい。
燃料電池システムの運転時には、改質器80で生成されたアノードガスは、スタック8Sに供給される前に、アノードガス凝縮器100を通過する。そしてアノードガスはアノードガス凝縮器100で冷却され、アノードガスに含まれている水蒸気が凝縮して凝縮水が生成され、その凝縮水は重力により第1凝縮水タンク510に流下する。スタック8Sのアノードから吐出された発電反応後のアノードオフガスは、大気に放出される前に、アノードオフガス凝縮器200を通過する。そしてアノードオフガスはアノードオフガス凝縮器200で冷却され、アノードオフガスに含まれている水蒸気が凝縮して凝縮水が生成され、その凝縮水は第2凝縮水タンク520に重力により流下する。
スタック8Sのカソードから吐出されたカソードオフガスは、大気に放出される前に、カソードオフガス凝縮器300を通過する。そしてカソードオフガスはカソードオフガス凝縮器300で冷却され、カソードオフガスに含まれている水蒸気が凝縮して凝縮水が生成され、集合配管530に重力により流下する。上記した各凝縮水は重力により集合配管530から凝縮水タンク570に供給されて一時的に溜められる。ポンプ610が駆動すると、凝縮水タンク570に一時的に回収水として溜められていた凝縮水は、連通配管600を介して水精製器400に供給される。水精製器400に供給された水に含まれている抗菌イオンが除去され、水は精製される。精製された水は、高温の蒸発部で水蒸気化され、改質器80における改質反応に使用される。
以上説明したように本実施形態においても、凝縮水タンク570に貯留されている水を抗菌処理する抗菌イオンを発生できる抗菌イオン発生部3が設けられている。このため菌類(カビ類、藻類を含む)の発生は抑制されている。抗菌イオン発生部3を第1凝縮水タンク510および/または第2凝縮水タンクに設けてもよい。
また抗菌イオンは、凝縮水タンク570に貯留されている水における菌類(カビ類、藻類を含む)の発生を抑制できる利点を発揮するものの、改質器80、水蒸気改質反応等に影響を与えるおそれがある。この点について本実施形態によれば、凝縮水タンク570内の水を抗菌イオンと共に水精製器400の水精製材402(イオン交換樹脂)で低減または除去することができる。このように抗菌イオンを水精製器400に供給するため、抗菌イオンを水精製器400の水精製材402(抗菌イオン低減部として機能する)で低減または除去し、その水を改質器80の蒸発部に供給して、水蒸気改質反応に使用することができる。このため抗菌イオンが改質器8自体、改質器8における水蒸気改質反応等に影響を与えることが抑制される。
(試験例)
図1に示す装置を用いて試験を実施した。抗菌イオン発生部3は銀で形成されており、図2(A)に示すハット形状とされており、長さは200ミリメートル、重量は63グラムであった。燃料電池システムの運転中において凝縮水タンク2における貯水量は一般的には500〜700グラム程度であった。この試験によれば、凝縮水タンク2に抗菌イオン発生部3を投入した後、3週間目あたりから抗菌作用が認められ、凝縮水タンク2における細菌数が低下していた。細菌数は、JIS−K0102で規定されている標準寒天培地法により測定した。
スタック(定格出力:1KW)を運転モード1で運転したとき、1〜15週間において、凝縮水タンク2における銀イオン濃度は0.165〜0.043ミリグラム/リットルであった。スタックを運転モード2で運転したとき、1〜15週間において、凝縮水タンク2に貯留されている銀イオン濃度は0.013〜0.082ミリグラム/リットルであった。
また改質水タンク6に貯留されている改質水における銀イオン濃度としては、スタックを運転モード1(1KW)で運転したとき、改質水タンク6における銀イオン濃度は0.001〜0.002ミリグラム/リットルであり、極く微量であった。スタックを運転モード2で運転したとき、凝縮水タンク6における銀イオン濃度は0.001〜0.002ミリグラム/リットルであり、極く微量であった。上記したように改質水タンク6における銀イオン濃度は、凝縮水タンク2における銀イオン濃度に比較してかなり低かった。このためので、水蒸気改質を実施する改質水として改質水タンク6内の水を用いても支障がないと考えられる。上記した運転モード1は、スタックを連続運転させる運転モードである。上記した運転モード2は、起動→1KWおよび300Wを交互に繰り替す運転を1サイクルとし、これを4サイクル繰り返す運転→運転停止を繰り替えす運転モードである。
上記した試験結果を考慮すれば、銀イオンの年間推定溶出量は0.3グラム程度と推察される。これに対して水精製器4の第1水精製材4f(イオン交換樹脂)の銀イオン吸着能力は109グラムである。このように銀イオンの年間推定溶出量は、水精製器4に第1水精製材4f(イオン交換樹脂)の能力のせいぜい1%程度である。このように抗菌イオン発生部3は半永久的に使用できると推察され、燃料電池システムの耐久期間においては充分に使用できる。このため、第1水精製材4f(イオン交換樹脂)に銀イオンが付着したとしても、水精製器4の水精製能力に影響を与えることはないと考えられる。
(その他)
実施形態1によれば、イオン交換樹脂で形成されている第1水精製材42fが凝縮水タンク2に設けられていない。これに限らず、イオン交換樹脂で形成されている第1水精製材42fが凝縮水タンク2に設けられている場合でも良い。この場合には、水精製器4の室容積に占める第1水精製材42fの体積比をV1とし、凝縮水タンク2の室容積に占める第1水精製材42fの体積比V2とすると、V2はV1よりも小さく設定されていることが好ましい。この場合、実施形態1のように、凝縮水タンク2の室容積に占める第1水精製材42fの体積比V2は0とすることができる。水精製材42fはビーズでも良いし、膜状でも良い。
凝縮水タンク2と改質水タンク6とは互いに分離されていても良い。凝縮水タンク2と水精製器4とは一体化されていても良い。水精製材42は、イオン交換樹脂で形成されている第1水精製材42fと、活性炭で形成されている第2水精製材42sとで形成されているが、これに限らず、イオン交換樹脂で形成されている第1水精製材のみで形成されていても良い。本発明は上記した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。上記した記載から次の技術的思想が把握される。
[付記項1]燃料電池システム内で使用されるガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水をさせる凝縮器と、前記凝縮器で生成された凝縮水が流れる凝縮水流路と、前記凝縮水流路内の水を抗菌処理する抗菌イオンを発生できる抗菌イオン発生部とを具備しており、前記凝縮水流路は、前記凝縮水を一時的に溜めると共に前記抗菌イオン発生部を収容する収容部と、前記収容部の抗菌イオン発生部の下流に設けられ前記抗菌イオンを低減させる抗菌イオン低減部(例えばイオン交換樹脂)とを具備していることを特徴とする燃料電池の水精製システム。抗菌イオンが燃料電池システムに影響を与えることが抑制される。改質器に供給される水に含まれている抗菌イオンを低減させるため、抗菌イオン低減部は改質器の上流に位置していることが好ましい。
本発明は例えば定置用、車両用、電子機器用、電気機器用、可搬用の燃料電池システムに利用することができる。
実施形態1のシステム図である。 抗菌イオン発生部の形態を示す構成図である。 実施形態2のシステム図である。 実施形態3のシステム図である。 実施形態4のシステム図である。 実施形態5のシステム図である。
符号の説明
1は凝縮器、2は凝縮水タンク(凝縮水流路)、3は抗菌イオン発生部、4は水精製器、42は水精製材、42fは第1水精製材、42sは第2水精製材、5は第1給水部、52は第1ポンプ、53は第1給水路、6は改質水タンク、61は第2水位センサ、65は仕切壁、66は連通路、80は改質器、81は蒸発部、7は第2給水部、84は第3給水部、86は第3ポンプを示す。

Claims (6)

  1. 燃料電池システム内で使用されるガスに含まれている水蒸気を凝縮させて凝縮水を生成する凝縮器と、前記凝縮器で生成された凝縮水が流れる凝縮水流路と、前記凝縮水流路内の水を抗菌処理する抗菌イオンを発生できる抗菌イオン発生部とを具備することを特徴とする燃料電池の水精製システム。
  2. 請求項1において、前記凝縮水流路は、前記凝縮水を一時的に溜める凝縮水タンクを具備し、前記抗菌イオン発生部は前記凝縮水タンク内に設けられていることを特徴とする燃料電池の水精製システム。
  3. 請求項1または2において、水を精製して純水化を促進させると共に前記抗菌イオンを吸着できる水精製材を有する水精製器と、前記凝縮水流路において前記抗菌イオン発生部により抗菌処理され且つ前記抗菌イオンを含み得る水を前記水精製器に供給する第1給水部とを具備しており、
    前記凝縮水流路で発生した前記抗菌イオンを前記水精製器に供給し、前記水精製器の前記水精製器の前記水精製材で低減または除去することを特徴とする燃料電池の水精製システム。
  4. 請求項3において、前記水精製器には水道水が供給されるようになっており、前記水精製器の前記水精製材は、前記水道水に含まれる塩素イオンを前記抗菌イオンと共に低減または除去し、前記塩素イオンおよび前記抗菌イオンを除去した水を改質水として溜める改質水タンクが設けられていることを特徴とする燃料電池の水精製システム。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、前記凝縮水流路に流入する凝縮水が前記凝縮水流路における淀むことを抑制するように、前記抗菌イオン発生部は前記凝縮水流路内に配置されていることを特徴とする燃料電池の水精製システム。
  6. 請求項1〜5のうちの一項において、前記抗菌イオン発生部は、異なる方向に延設された複数の面を有する形状、網形状、多孔形状、パイプ形状、針形状、棒形状、板形状および箱形状のうちの少なくとも一つの形状をなしていることを特徴とする燃料電池の水精製システム。
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