JP2009199432A - 流体の切換制御方法及び切換制御装置 - Google Patents

流体の切換制御方法及び切換制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の流体を択一的に選択切換して供給する際に、簡易な構成で連続して流体を供給することができる流体の切換制御方法及び切換制御装置を提供する。
【解決手段】複数の流体を切換手段によって択一的に選択切換して流体使用部12に所定の流量を供給する方法において、複数の流体のうち選択切換されて使用部12に流通している流体の流量を測定して圧力調整手段90による制御信号を当該流体の圧力制御弁部20(20x,20y,20z)に送り所定の流量の制御をなすとともに、複数の流体のうち選択切換されず使用部12に流通していない他の流体の圧力制御弁部に対しても圧力調整手段90による制御信号を送り、選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるようにしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の流体を切換手段によって択一的に選択切換して流体使用部に所定の流量を供給する切換制御方法及び切換制御装置に関する。
近年の半導体デバイスの微細化、高性能化にともない、半導体製造工程では枚葉式洗浄が台頭してきている。それは、今まで扱いにくいとされ使用を避けられていた金属材料(Cu等)の使用や薬液に侵されやすい新材料の使用が必須となってきており、それらに合わせた洗浄液を使用しなければならないからである。また、ウエハー自体が重大な汚染源とされ、ウエハー裏面やベベル(縁)等の汚染を積極的に除去できる枚葉式洗浄に注目が集まっている。この枚葉式洗浄としては、例えば、ウエハーを略水平状態で回転させてその表面に適宜の薬液を供給して所定時間洗浄した後、薬液の供給を停止するとともに純水の供給を開始して前記ウエハー表面をすすぎ、一定時間すすぎを行ったところで純水の供給を停止して、前記ウエハーの回転を加速させて表面を乾燥させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような枚葉式洗浄では、例えば、図14に示すように、薬液や純水等の流体を供給するための複数の供給ライン(L11,L12,L13)を択一的に選択切換してウエハーW1の洗浄を行う流体使用部112に供給するように構成された処理装置100が用いられる。
図14において、符号111x,111y,111zは各供給ラインL11,L12,L13の流体供給部、112aは半導体ウエハーW1の表面に流体を供給する流体使用部112の第一使用部、112bは半導体ウエハーW1の裏面に流体を供給する流体使用部112の第二使用部、120x,120y,120zは各供給ラインL11,L12,L13を流通する流体の流量を所定量に制御する圧力制御弁部(流量制御弁)、160x,160y,160zは各供給ラインL11,L12,L13をそれぞれ開閉する開閉弁部、170は各開閉弁部160x,160y,160zを一体に有するとともに各供給ラインL11,L12,L13が接続される流体の切換装置、180x,180y,180zは各供給ラインL11,L12,L13を流通する流体の流量を測定する流量測定部、190x,190y,190zは各流量計180x,180y,180zからの信号を受けて圧力制御弁部120x,120y,120zの設定エア圧力を制御する電空レギュレータからなる圧力調整部である。この装置100では、各圧力調整部190x,190y,190zが各流量計180x,180y,180zからの信号(実測値)をそれぞれ受けて目標値と比較を行い、それらを一致させるための操作量(設定エア圧)を演算して空気圧制御信号として各圧力制御弁部120x,120y,120zに送信して制御するフィードバック制御が行われる。
ここで、図15,16を用いて、上記の処理装置によるウエハーW1の洗浄工程について説明する。なお、図16に示す例では、各供給ラインL11,L12,L13から略均一に流体を供給するものとし、供給ラインL11から供給される流体を実線、供給ラインL12から供給される流体を破線、供給ラインL13から供給される流体を一点鎖線でそれぞれ表す。また、この処理において、流体供給時には、前記したように、常にフィードバック制御が行われる。
図15,16に示すように、まず供給ラインL11が選択されると、圧力調整部190xから圧力制御弁部120xに対して制御信号が送られて流体供給が開始される。次いで、供給ラインL11からの流体流量が所定量に達してから所定時間経過後、圧力調整部190xからの制御信号が停止されて供給ラインL11からの流体供給が終了する。また、それと同時に、供給ラインL12が切換されて圧力調整部190yから圧力制御弁部120yに対して制御信号が送られることにより、供給ラインL12から流体供給が開始される。そして、供給ラインL12からの流体流量が所定量に達してから所定時間経過した後、圧力調整部190yからの制御信号が停止されて供給ラインL12からの流体供給が終了する。さらに、同時に供給ラインL13に選択切換され、圧力調整部190zから圧力制御弁部120zに対して制御信号が送られて流体供給が開始される。なお、供給ラインL13からの流体流量が所定量に達してから所定時間経過した後、圧力調整部180zからの制御信号が停止されて供給ラインL13からの流体供給が終了する。
このように、上記の処理装置にあっては、各供給ラインL11,L12,L13ごとに配置された圧力制御弁部120x,120y,120zにそれぞれ圧力調整部190x,190y,190zが取付けられていることにより、各供給ラインL11,L12,L13のフィードバック制御がそれぞれ個別に行われる。そして、流体の選択切替時には、選択された供給ラインの制御信号が停止すると同時に次の供給ラインの制御信号が送信されるように構成されている。
枚葉式洗浄によってウエハーの洗浄を行う際には、ウエハーに供給する流体を途絶えさせずにウエハー処理面にある程度の液厚を保つ必要がある。例えば、枚葉式洗浄はウエハーを回転させながら洗浄を行うため、洗浄液が途絶えるとウエハー表面が外部雰囲気にさらされ、すぐに乾燥してしまう。また、枚葉式洗浄もバッチ式(一度に多数のウエハーをバッチ内で一緒に洗浄する方式)と変わらないスループット(時間あたりのウエハー処理数)を実現しなければならず、洗浄液を間断なく供給することが、枚葉式洗浄のスループットを向上させるためには不可欠であった。さらに半導体デバイスの微細化により、ウエハー表面に微細でアクセプト比(線幅とパターン高さの比)の高いパターンが形成されている場合、純水や薬液が間欠的に供給されると、乾燥の過程で表面張力によってパターンが倒壊するおそれがあった。そこで、ウエハーに対して純水や薬液等の流体を略均一に供給し、前記ウエハー上の液厚を適度な厚さとすることが要求される。
また、近年では、半導体デバイスに様々な材料が使用されることから、親水性や疎水性等それぞれの表面状態に合わせてウエハー上の液厚を制御する必要もある。さらに、液厚を制御する際には、ウエハーの薬液純水処理面に対する裏面に対しての回り込み量を制御して、ウエハーエッジ部の清浄度を保つ必要があった。
しかしながら、従来の処理装置では、流体供給に際し、不使用の供給ラインの圧力調整部が停止状態となっており、流体の切替時になって初めて作動するように構成されている。そのため、図16に示すように、流体の切替時に新たに選択された供給ラインから供給される流体流量が所定量に達するまでにわずかな時間がかかり、流体の供給が一端途切れていた。これにより、前記のような様々な形態の流体使用部112に対して流体を供給しようとしても、供給ラインの切り換えを行うことで流体使用部112に対して連続した流体の供給ができなくなるため、ウエハー上の流体の液厚を適度な厚さで維持することが困難であった。
また、図17に示すように、使用中の供給ラインからの流体供給が終了する前(圧力調整部の制御信号が停止される前)に、次に選択切換される供給ラインの圧力調整部を事前に作動させることによって、流体の切替時に所定量の流体を連続して供給することも可能である。しかしながら、この場合は多チャンネルの制御部が必要となって複雑な切換制御を行わなければならなかった。そこで、ウエハーの洗浄工程の質を向上させるために、より簡易な構成によって連続して流体を供給することができる流体の切換制御を行うことが切望されていた。
特開2006−351805号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、複数の流体を択一的に選択切換して供給する際に、簡易な構成で連続して流体を供給することができる流体の切換制御方法及び切換制御装置を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、複数の流体を切換手段によって択一的に選択切換して流体使用部に所定の流量を供給する方法において、前記複数の流体のうち選択切換されて前記使用部に流通している流体の流量を測定して圧力調整手段による制御信号を当該流体の圧力制御弁部に送り所定の流量の制御をなすとともに、前記複数の流体のうち選択切換されず前記使用部に流通していない他の流体の圧力制御弁部に対しても前記圧力調整手段による制御信号を送り、選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるようにしたことを特徴とする流体の切換制御方法に係る。
請求項2の発明は、複数の流体を切換手段によって択一的に選択切換して流体使用部に所定の流量を供給する装置であって、前記複数の流体の各供給ラインのそれぞれに圧力制御弁部を介して配置された開閉弁部と、前記開閉弁部を経て前記流体使用部への流通ラインに設けられた流量測定部と、前記流量測定部からの信号を受け前記複数の流体の各供給ラインに配置されているそれぞれの圧力制御弁部に制御信号を送る圧力調整部とを含み、前記複数の流体のうち選択切換されて前記使用部に流通している流体の圧力制御弁部に対しては当該流体の流量制御をなすとともに、前記複数の流体のうち選択切換されず前記使用部に流通していない他の流体の圧力制御弁部に対しては選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるようにしたことを特徴とする流体の切換制御装置に係る。
請求項3の発明は、前記圧力制御弁部が、弁室内の流体流入側に配置された第1ダイヤフラム部と流出側に配置された第2ダイヤフラム部と弁室内の弁座に対して進退する弁部とを有する弁機構体を備えるとともに、前記第1ダイヤフラム部に対して常時弁室方向に所定圧力を加える第一加圧手段と前記第2ダイヤフラム部に対して常時弁室方向に所定圧力を加える第二加圧手段とを有する請求項2に記載の流体の切換制御装置に係る。
請求項4の発明は、前記第一加圧手段がスプリングであるとともに、前記第二加圧手段が可変加圧エアーである請求項3に記載の流体の切換制御装置に係る。
請求項5の発明は、前記スプリングの加圧力を微調整する微調整手段を有する請求項4に記載の流体の切換制御装置に係る。
請求項6の発明は、前記弁機構体に調整スプリングが配置されている請求項4に記載の流体の切換制御装置に係る。
請求項7の発明は、前記各供給ラインの各開閉弁部を一体に有するとともに前記各供給ラインが接続されるマニホールド装置を備え、前記マニホールド装置は、前記流体使用部への流通ラインと連通する連通流路と、前記連通流路の下側に開口するとともに前記各供給ラインごとにそれぞれ対応して接続される複数の接続流路とを備え、前記各接続流路の上方には接続された供給ラインごとに対応する前記開閉弁部がそれぞれ配置され、前記各開閉弁部に備えられた弁部材によって前記対応する接続流路が開閉される請求項2ないし6のいずれか1項に記載の流体の切換制御装置に係る。
請求項8の発明は、前記流体使用部が半導体ウエハーの洗浄工程である請求項2ないし7のいずれか1項に記載の流体の切換制御装置に係る。
請求項1の発明に係る流体の切換制御方法は、複数の流体を切換手段によって択一的に選択切換して流体使用部に所定の流量を供給する方法において、前記複数の流体のうち選択切換されて前記使用部に流通している流体の流量を測定して圧力調整手段による制御信号を当該流体の圧力制御弁部に送り所定の流量の制御をなすとともに、前記複数の流体のうち選択切換されず前記使用部に流通していない他の流体の圧力制御弁部に対しても前記圧力調整手段による制御信号を送り、選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるようにしたため、簡易な構成によって複数の流体を択一的に選択切換して供給する場合でも所望する流体流量を連続して供給することができる。
請求項2の発明に係る流体の切換制御装置は、複数の流体を切換手段によって択一的に選択切換して流体使用部に所定の流量を供給する装置であって、前記複数の流体の各供給ラインのそれぞれに圧力制御弁部を介して配置された開閉弁部と、前記開閉弁部を経て前記流体使用部への流通ラインに設けられた流量測定部と、前記流量測定部からの信号を受け前記複数の流体の各供給ラインに配置されているそれぞれの圧力制御弁部に制御信号を送る圧力調整部とを含み、前記複数の流体のうち選択切換されて前記使用部に流通している流体の圧力制御弁部に対しては当該流体の流量制御をなすとともに、前記複数の流体のうち選択切換されず前記使用部に流通していない他の流体の圧力制御弁部に対しては選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるようにしたため、装置の構成を簡略化してコストの削減やサイズの縮小化を実現することができるとともに、前記切換制御方法を効果的にかつ効率よく実施する装置とすることができる。
請求項3の発明は、請求項2において、前記圧力制御弁部が、弁室内の流体流入側に配置された第1ダイヤフラム部と流出側に配置された第2ダイヤフラム部と弁室内の弁座に対して進退する弁部とを有する弁機構体を備えるとともに、前記第1ダイヤフラム部に対して常時弁室方向に所定圧力を加える第一加圧手段と前記第2ダイヤフラム部に対して常時弁室方向に所定圧力を加える第二加圧手段とを有するため、各供給ラインL1,L2,L3において、常に安定して所望する流量の流体を供給することができる。
請求項4の発明は、請求項3において、前記第一加圧手段がスプリングであるとともに、前記第二加圧手段が可変加圧エアーであるため、流体流量の制御を極めて効果的に実施することができる。
請求項5の発明は、請求項4において、前記スプリングの加圧力を微調整する微調整手段を有するため、前記複数の圧力制御弁部の制御特性を統一化することができる。
請求項6の発明は、請求項4において、前記弁機構体に調整スプリングが配置されているため、前記複数の圧力制御弁部の制御特性を統一化することができる。
請求項7の発明は、請求項2ないし6において、前記各供給ラインの各開閉弁部を一体に有するとともに前記各供給ラインが接続されるマニホールド装置を備え、前記マニホールド装置は、前記流体使用部への流通ラインと連通する連通流路と、前記連通流路の下側に開口するとともに前記各供給ラインごとにそれぞれ対応して接続される複数の接続流路とを備え、前記各接続流路の上方には接続された供給ラインごとに対応する前記開閉弁部がそれぞれ配置され、前記各開閉弁部に備えられた弁部材によって前記対応する接続流路が開閉されるため、各弁部材の閉鎖時に連通流路内に液溜まりが形成されにくくなり、効果的かつ効率よく流体の切換を行うことができる。
請求項8の発明は、請求項2ないし7において、前記流体使用部が半導体ウエハーの洗浄工程であるため、極めて良好に半導体ウエハーの洗浄を行うことができる。
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る流体の切換制御装置の概略図、図2は第一実施例に係る圧力制御弁部の断面図、図3はマニホールド装置の断面図、図4は複数の圧力制御弁部における流量と設定圧力の関係を表したグラフ、図5は図1の切換制御装置の圧力調整部が各圧力制御弁部に対して送信する制御信号に関するタイムチャート、図6は図5のタイムチャートに対応して各供給ラインから供給される流体の時間ごとの流量を表したグラフ、図7は流量を増加させながら連続的に流体を供給する際の設定圧力に関するタイムチャート、図8は図7のタイムチャートに対応して各供給ラインから供給される流体の時間ごとの流量を表したグラフ、図9は任意の流量の流体を供給する際の設定圧力に関するタイムチャート、図10は図9のタイムチャートに対応して各供給ラインから供給される流体の時間ごとの流量を表したグラフ、図11は第二実施例に係る圧力制御弁部の断面図、図12は第三実施例に係る圧力制御弁部の断面図、図13は第四実施例に係る圧力制御弁部の断面図である。
図1に示す流体の切換制御装置10は、複数の流体を切換手段(図示せず)によって択一的に選択切換して流体使用部12に所定の流量を供給するように構成されたものであって、複数(この例では3つ)の流体の各供給ラインL1,L2,L3のそれぞれに圧力制御弁部20(20x,20y,20z)を介して配置された開閉弁部60x,60y,60zと、流量測定部80と、圧力調整部90とを含むものである。実施例において、切換制御装置10の流体使用部12は半導体ウエハーWの洗浄工程として構成されている。この洗浄工程は、特に、略水平状態で回転させた半導体ウエハーWの表裏両面に純水や薬液等の流体を供給して洗浄する枚葉式洗浄である。なお、図1において、符号11x,11y,11zは各供給ラインL1,L2,L3の流体供給部、12aは半導体ウエハーWの表面に流体を供給する流体使用部12の第一使用部、12bは半導体ウエハーWの裏面に流体を供給する流体使用部12の第二使用部、13は開閉弁部60x,60y,60zを経て供給される流体の使用部12への流通ラインを表す。
この切換制御装置10では、複数の流体のうち選択切換されて使用部12に流通している流体の流量を測定して圧力調整手段(圧力調整部90)による制御信号を当該流体の圧力制御弁部20に送り所定の流量の制御をなすとともに、複数の流体のうち選択切換されず使用部12に流通していない他の流体の圧力制御弁部20に対しても圧力調整手段(圧力調整部90)による制御信号を送り、選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるように構成されている。以下、上記流体の切換制御方法の好ましい実施例を、切換制御装置10とともに具体的に説明する。
圧力制御弁部20は、いわゆる流量制御弁であって、例えば、特許第3276936号に記載の流量制御弁等を好適に使用することができる。実施例の圧力制御弁部20では、図2に示すように、弁室22内の流体流入側に配置された第1ダイヤフラム部41と流出側に配置された第2ダイヤフラム部46と弁室22内の弁座25に対して進退する弁部45とを有する弁機構体40を備えるとともに、第一加圧手段30と第二加圧手段35とを有する。
圧力制御弁部20の第一加圧手段30は、第1ダイヤフラム部41に対して常時弁室22方向に所定圧力を加えるものであって、可変加圧エアー(調圧気体)やスプリング等、適宜の手段を用いることができる。実施例では、一定のスプリング荷重によって第1ダイヤフラム部41を常時弁室22方向に付勢保持するスプリングによって構成されている。この第一加圧手段30としてのスプリングは、第1ダイヤフラム41によって弁室22と隔離された流入側加圧室31内に配置される。
圧力制御弁部20の第二加圧手段35は、第2ダイヤフラム部46に対して常時弁室22方向に所定圧力を加えるものであって、可変加圧エアー(調圧気体)の供給量に応じて適宜の加圧力に調整可能に構成されている。この第二加圧手段35は、第2ダイヤフラム46によって弁室22と隔離された流出側加圧室36側に配置される。
なお、図2において、符号21は圧力制御弁部20のボディ本体、22Aは流入側の弁室、22Bは流出側の弁室、23は流体の流入口、24は流体の流出口、31Aは流入側加圧室31の呼吸路、32はスプリングによる第一加圧手段30のスプリングホルダー、37Aは可変加圧エアーのための給気ポート、37Bはその排気ポートである。
この圧力制御弁部20では、通常状態の場合、スプリングによる第一加圧手段30の加圧力と可変加圧エアーによる第二加圧手段35の加圧力が、それぞれ弁室22を流通する流体が所定流量の時に釣り合いを保つように構成されている。また、流体の流入側(流体供給部11x,11y,11z側)に圧力変動が発生した場合には、その変動圧力と前記第一加圧手段30及び第二加圧手段35による加圧力とが釣り合いを保つように弁機構体40を作動させて弁部45の開口量を変化させ、流出側(流体使用部12側)の流量を所定流量に制御するように構成される。このように、この圧力制御弁部20にあっては、流体の流入側(流体供給部11x,11y,11z側)の圧力変動に対応して流出側(流体使用部12側)の流体流量を効果的に制御することができる。したがって、各供給ラインL1,L2,L3において、常に安定して所望する流量の流体を供給することができる。
開閉弁部60x,60y,60zは、複数の流体の各供給ラインL1,L2,L3のそれぞれに圧力制御弁部20x,20y,20zを介して配置され、図示しない切換手段によって択一的に選択された各供給ラインL1,L2,L3のいずれか1つを開閉するように構成される。この開閉弁部60x,60y,60zとしては、各供給ラインL1,L2,L3を開閉可能な公知の開閉弁を用いることも可能であるが、図1,3に示すように、各開閉弁部60x,60y,60zを一体に有するとともに各供給ラインL1,L2,L3が接続されるマニホールド装置70であることが好ましい。
マニホールド装置70は、図1,3に示すように、流体使用部12への流通ライン13と連通する連通流路72と、連通流路72の下側に開口するとともに各供給ラインL1,L2,L3ごとにそれぞれ対応して接続される複数の接続流路75x,75y,75zとを備える。このマニホールド装置70にあっては、各接続流路75x,75y,75zの上方には接続された供給ラインL1,L2,L3ごとに対応する開閉弁部60x,60y,60zがそれぞれ配置され、各開閉弁部60x,60y,60zに備えられた弁部材65x,65y,65zによって前記対応する接続流路75x,75y,75zが開閉される。
図3のマニホールド装置70において、各開閉弁部60x,60y,60zの各弁部材65x,65y,65zは、図示しない調圧気体の供給(加圧)に応じて対応する接続流路75x,75y,75zに対して進退するように構成される。また、図示のマニホールド装置70は、開閉弁部60xが後退して接続流路75xを開放するとともに、開閉弁部60y,60zが前進して接続流路75y,75zを閉鎖している状態を表すものである。
なお、図中の符号61x,61y,61zは各開閉弁部60x,60y,60zのボディ本体、62x,62y,62zは各弁部材65x,65y,65zのピストン部材、63x,63y,63zは各弁部材65x,65y,65zを常時前進方向に付勢するスプリング、64x,64y,64zは各弁部材65x,65y,65zと一体に形成されたダイヤフラム、71はマニホールド装置70のボディ本体である。
このマニホールド装置70にあっては、図示しない公知の切換手段によって複数の流体が択一的に切換選択されるに際し、選択された供給ライン(L1,L2,L3)に対応する開閉弁部(60x,60y,60z)の弁部材(65x,65y,65z)が、対応する接続流路(75x,75y,75z)を連通流路72の内側から開閉することにより、選択された流体を連通流路72に対して上向きに供給するように構成される。これにより、各弁部材65x,65y,65zの閉鎖時に連通流路72内に液溜まりが形成されにくくなり、効果的かつ効率よく流体の切換を行うことができる。
流量測定部80は、開閉弁部60x,60y,60zを経て流体使用部12への流通ライン13に設けられたものであって、択一的に切換選択された供給ラインから流体使用部12に供給される流体流量を測定するように構成される。流量測定部80としては、例えば、差圧式流量計、カルマン渦流量計、超音波流量計等の適宜の流量計を用いることができる。
圧力調整部90は、流量測定部80からの信号を受け複数の流体の各供給ラインL1,L2,L3に配置されているそれぞれの圧力制御弁部20(20x,20y,20z)に制御信号を送る圧力調整手段に相当するものである。実施例の圧力調整部70としては、各圧力制御弁部20(20x,20y,20z)の第二加圧手段35の可変加圧エアー(調圧気体)の圧力を調整するための電空レギュレータが用いられる。この圧力調整部90では、流量測定部80からの信号(実測値)を受けて目標値と比較を行い、それを一致させるための操作量(設定エア圧)を演算して各圧力制御弁部20x,20y,20zに対して同圧の空気圧制御信号として送信して制御するフィードバック制御が行われる。
また、この切換制御装置10では、各供給ラインL1,L2,L3にそれぞれ配置された各圧力制御弁部20(20x,20y,20z)を同一の構成としてその個体差を減らすことが好ましい。しかしながら、各圧力制御弁部20(20x,20y,20z)は、それぞれを同一の構成とした場合でも製造時の加工精度や組み立て方等によって制御特性にわずかな誤差が生じることがある。特に、制御特性は、一定の加圧力を有するスプリング(第一加圧手段30)に左右されやすい。そこで、圧力制御弁部20として、例えば、図2に示すように、弁機構体40に調整スプリング50が配置された圧力制御弁部20Aが用いられる。
圧力制御弁部20Aにおいて、調整スプリング50は、一定のスプリング荷重を有するスプリング51と、弁機構体40の流出側加圧室36側に配置された前記スプリング51のためのスプリングホルダー52と、前記スプリング51の加圧力を外部から微調整するネジ部材53とからなる。この調整スプリング50では、ネジ部材53の操作によって適宜調整されたスプリング51の加圧力を第2ダイヤフラム部46に対して常時弁室22方向に作用させるように構成される。これにより、スプリングからなる第一加圧手段の加圧力を極めて容易かつ自在に微調整することが可能となる。
そこで、複数の圧力制御弁部20x,20y,20zとして、それぞれに上記圧力制御弁部20Aを用いた場合について説明する。微調整前の各圧力制御弁部20x,20y,20zにそれぞれ個体差がある場合、例えば、図4(a)に示すように、供給ラインL1の圧力制御弁部20xでは所定流量Qを流通させる時の圧力調整部90による設定圧力がP1、供給ラインL2の圧力制御弁部20yでは所定流量Qを流通させる時の圧力調整部90による設定圧力がP2、供給ラインL3の圧力制御弁部20zでは所定流量Qを流通させる時の圧力調整部90による設定圧力がP3となる。すなわち、各供給ラインL1,L2,L3において同一の流量(Q)を流通させる場合には、各圧力制御弁部20x,20y,20zに対する圧力調整部90の設定圧力(P1,P2,P3)に、各圧力制御弁部20x,20y,20zの個体差に応じたわずかな差異が生じた状態となる。そのため、図4(b)に示したように、調整スプリング50を用いて第一加圧手段30のスプリング荷重を微調整(図示の例では、圧力制御弁部20xと圧力制御弁部20zの設定圧力が圧力制御弁部20yと略同一となるように調整)すれば、各圧力制御弁部20x,20y,20zの個体差を減少させることが可能となり、各圧力制御弁部20x,20y,20zの制御特性を統一化することができる。
このように、各圧力制御弁部20x,20y,20zの個体差を減らして制御特性を統一化することにより、流体の選択切替時において選択切換された圧力制御弁部20の第二加圧手段35の可変加圧エアーの変化量を少なくすることができる。したがって、流体の選択切替時における圧力調整部90の制御が容易となるとともに、選択切替時の急激な流量変化を抑制することができる。
次に、上記の如く構成された切換制御装置10による流体の切換制御について、図5〜10を用いて説明する。なお、図6,8,10において、供給ラインL1から供給される流体は実線、供給ラインL2から供給される流体は破線、供給ラインL3から供給される流体は一点鎖線でそれぞれ表すものとする。なお、以下の実施例において、流体供給時には、常にフィードバック制御が行われる。
図5,6に示す切換制御は、流体使用部12に対して略均一に流体を供給する実施例である。まず、図示のように、各供給ラインL1,L2,L3にそれぞれ配置された圧力制御弁部20x,20y,20zの各々に対して制御信号が送信される。そして、切換手段により供給ラインL1の流体が選択されて対応する開閉弁部60xによって供給ラインL1が開放されると、流体使用部12に対して流体の供給が開始される。その際、供給ラインL1の圧力制御弁部20xでは、流体使用部12に対して供給される流体の流量が所定量となるように、圧力調整部90からの制御信号を受信して第二加圧手段35の可変加圧エアーによる加圧力が設定され、流出側(流体使用部12側)の流体圧力が一定に制御される。
また、選択切換されていない他の供給ラインL2,L3では、それぞれ配置された圧力制御弁部20y,20zが圧力調整部90からの制御信号を受信して、各第二加圧手段35,35の可変加圧エアーによる加圧力が設定される。その際、前記供給ラインL2,L3のそれぞれに対応する開閉弁部60y,60zによって流路が閉鎖されていることにより、供給ラインL2,L3からの流体供給がされない状態で圧力制御弁部20y,20zの流出側(流体使用部12側)の流体圧力が一定に制御されて、選択切換時に即時に所定流量を確保できる待機状態となる。
次いで、供給ラインL1が開放されて流体の供給が開始されると、流体流量が即時に所定量に達して流体使用部12へ所定時間供給が行われる。そして、所定時間経過後に図示しない切換手段によって、供給ラインL1から供給ラインL2に選択切換される。その際、開閉弁部60xが供給ラインL1を閉鎖するのに伴って開閉弁部60yが供給ラインL2を開放すると、供給ラインL2の圧力制御弁部20yが前記待機状態となっていることにより、図6に示すように、供給ラインL1からの流体の流量が減少し始めると同時に供給ラインL2からの流体の供給が開始される。そして、供給ラインL2から供給される流体の流量が即時に所定量に達することにより、供給ラインL1から供給ラインL2への選択切替時においても、流体使用部12に対する流体の供給が途切れることがない。なお、閉鎖された供給ラインL1では、圧力制御弁部20xが圧力調整部90からの制御信号を継続して受信することにより選択切換時に即時に所定流量を確保できる待機状態となり、供給ラインL3では、前記待機状態が継続される。
また、供給ラインL2から流体の供給が開始されて所定時間経過した後、図示しない切換手段によって供給ラインL2から供給ラインL3に選択切換される。その際、開閉弁部60yが供給ラインL2を閉鎖するのに伴って開閉弁部60zが供給ラインL3を開放する。そして、供給ラインL3の圧力制御弁部20zが前記待機状態となっていることにより、図6に示すように、供給ラインL2からの流体流量が減少し始めると同時に供給ラインL3からの流体供給が開始されて、供給ラインL3から供給される流体の流量が即時に所定量に達する。これにより、供給ラインL2から供給ラインL3への選択切替時においても、流体使用部12に対する流体の供給が途切れることがない。
したがって、当該切換制御装置10では、各供給ラインL1,L2,L3のいずれの選択切替時においても流体使用部12に対して供給される流体が途切れることがなく、略均一に流体を供給することができる。
図7,8に示す切換制御は、流体使用部12に対して流量を増加させながら流体を供給する実施例である。なお、実施例において、圧力調整部90は、図7に示すように、各供給ラインL1,L2,L3における圧力制御弁部20x,20y,20zの各第二加圧手段35,35,35に対して、可変加圧エアーによる加圧力が所定の割合で徐々に増加するように制御する。
この実施例では、まず、各供給ラインL1,L2,L3の圧力制御弁部20x,20y,20zの各々に対して圧力調整部90からの制御信号が送信され、図8に示すように、切換手段により供給ラインL1の流体が選択されて流体使用部12に対して流体の供給が開始される。その際、供給ラインL1の圧力制御弁部20xでは、圧力調整部90からの制御信号に基づいて、供給開始時の流量から所定の割合で徐々に流量を増加させるように第二加圧手段35の可変加圧エアーによる加圧力が設定される。
また、選択切換されていない他の供給ラインL2,L3では、それぞれ配置された圧力制御弁部20y,20zが圧力調整部90からの制御信号を受信して、各第二加圧手段35,35の可変加圧エアーによる加圧力が設定され、選択切換時に即時に所定流量を確保できる待機状態となっている。
次いで、供給ラインL1から圧力制御弁部20xによって徐々に流量が増加するように制御された流体が供給される。そして、供給ラインL1から供給される流量が目標値に達すると、切換手段によって供給ラインL1から供給ラインL2に選択切換される。その際、供給ラインL2の圧力制御弁部20yが前記待機状態となっていることにより、供給ラインL1からの流体の流量が減少し始めると同時に供給ラインL2からの流体の供給が開始される。
ここで、供給ラインL2の圧力制御弁部20yでは、圧力調整部90からの制御信号に基づいて、前記供給ラインL1によって供給された流量の目標値から継続して所定の割合で徐々に流量が増加するように制御された流体が供給される。その際、供給ラインL2から供給される流体の流量が即時に供給ラインL1の目標値に達するため、供給ラインL1から供給ラインL2への選択切替時においても、流体使用部12に対する流体の供給が途切れることがない。
また、供給ラインL2から供給される流量が目標値に達すると、切換手段によって供給ラインL2から供給ラインL3に選択切換される。その際、供給ラインL3の圧力制御弁部20zが前記待機状態となっていることにより、供給ラインL2からの流体の流量が減少し始めると同時に供給ラインL3からの流体の供給が開始される。そして、供給ラインL3の圧力制御弁部20zでは、圧力調整部90からの制御信号に基づいて、前記供給ラインL2によって供給された流量の目標値から継続して所定の割合で徐々に流量が増加するように制御された流体が供給される。このとき、供給ラインL3から供給される流体の流量が即時に供給ラインL2の目標値に達するため、供給ラインL2から供給ラインL3への選択切替時においても、流体使用部12に対する流体の供給が途切れることがない。
したがって、当該切換制御装置10では、流体使用部12に対して流量を増加させながら流体を供給する場合でも、各供給ラインL1,L2,L3のいずれの選択切替時においても流体使用部12に対して流体を途切れさせることなく供給することができる。
図9,10に示す切換制御は、各供給ラインL1,L2,L3からそれぞれ異なる任意の流量の流体を流体使用部12に対して供給する実施例である。なお、実施例において、圧力調整部90は、図9に示すように、各供給ラインL1,L2,L3における圧力制御弁部20x,20y,20zの各第二加圧手段35,35,35に対して、可変加圧エアーによる加圧力をそれぞれ異なる値で制御する。
この実施例では、まず、各供給ラインL1,L2,L3の圧力制御弁部20x,20y,20zの各々に対して圧力調整部90からの制御信号が送信され、図10に示すように、切換手段により供給ラインL1の流体が選択されて流体使用部12に対して流体の供給が開始される。その際、供給ラインL1の圧力制御弁部20xでは、圧力調整部90からの制御信号に基づいて、流体使用部12に対して供給される流体の流量が所定量となるように第二加圧手段35の可変加圧エアーによる加圧力が設定される。
また、選択切換されていない他の供給ラインL2,L3では、それぞれ配置された圧力制御弁部20y,20zが圧力調整部90からの制御信号を受信して、各第二加圧手段35,35の可変加圧エアーによる加圧力が設定され、選択切換時に即時に所定流量を確保できる待機状態となっている。
次いで、供給ラインL1から流体の供給が開始されると、流体流量が所定量に達してから流体使用部12に対して所定時間供給が行われる。そして、所定時間経過後に切換手段によって、供給ラインL1から供給ラインL2に選択切換される。その際、供給ラインL2の圧力制御弁部20yが前記待機状態となっていることにより、供給ラインL1からの流体の流量が減少し始めると同時に供給ラインL2からの流体の供給が開始される。そして、供給ラインL2から供給される流体の流量が即時に所定量に達するため、供給ラインL1から供給ラインL2への選択切替時においても、流体使用部12に対する流体の供給が途切れることがない。なお、供給ラインL1では、圧力制御弁部20xが圧力調整部90からの制御信号を継続して受信することにより選択切換時に即時に所定流量を確保できる待機状態となり、供給ラインL3では、前記待機状態が継続される。
また、供給ラインL2から所定時間流体の供給が行われた後、切換手段によって供給ラインL2から供給ラインL1に選択切換される。その際、供給ラインL1の圧力制御弁部20xが前記待機状態となっていることにより、供給ラインL2からの流体の流量が減少し始めると同時に供給ラインL1からの流体の供給が開始される。その際、供給ラインL1から供給される流体の流量が即時に所定量に達するため、供給ラインL2から供給ラインL1への選択切替時においても、流体使用部12に対する流体の供給が途切れることがない。
さらに、供給ラインL1から所定時間流体の供給が行われた後、切換手段によって供給ラインL1から供給ラインL3に選択切換される。その際、供給ラインL3の圧力制御弁部20yが前記待機状態となっていることにより、供給ラインL1からの流体の流量が減少し始めると同時に供給ラインL3からの流体の供給が開始される。そして、供給ラインL3から供給される流体の流量が即時に所定量に達するため、供給ラインL1から供給ラインL3への選択切替時においても、流体使用部12に対する流体の供給が途切れることがない。なお、供給ラインL1では、前記と同様に、圧力制御弁部20xが圧力調整部90からの制御信号を継続して受信することによって選択切換時に即時に所定流量を確保できる待機状態となっている。
続いて、供給ラインL3から所定時間流体の供給が行われた後、切換手段によって供給ラインL3から供給ラインL1に選択切換される。その際、供給ラインL1の圧力制御弁部20yが前記待機状態となっていることにより、供給ラインL3からの流体の流量が減少し始めると同時に供給ラインL1からの流体の供給が開始される。そして、供給ラインL1から供給される流体の流量が即時に所定量に達するため、供給ラインL3から供給ラインL1への選択切替時においても、流体使用部12に対する流体の供給が途切れることがない。
したがって、当該切換制御装置10では、流体使用部12に対して各供給ラインL1,L2,L3からそれぞれ異なる任意の流量の流体を供給する場合でも、各供給ラインL1,L2,L3のいずれの選択切替時においても流体使用部12に対して流体を途切れさせることなく供給することができる。
このように、当該切換制御装置10では、複数の供給ライン(L1,L2,L3)からどのようなパターンで流体の供給を行う場合であっても、各供給ライン(L1,L2,L3)の選択切替時において流体を途切れさせることなく、流体使用部12に対して連続して供給することが可能となる。そのため、流体使用部12において、半導体ウエハーWの洗浄工程としての枚葉式洗浄を実施するに際して、常に所望する適度な流量を確保することができる。したがって、ウエハーW上の流体の液厚を適度な厚さで維持することが可能となり、極めて良好にウエハーWの洗浄を行うことができる。
以上説明したように、本発明の切換制御装置10にあっては、複数の供給ラインL1,L2,L3における各圧力制御弁部20(20x,20y,20z)を単一の圧力調整部90で制御することにより、装置の構成が簡略化され、コストの削減やサイズの縮小化を実現することができる。
また、特に、複数の流体のうち選択切換されて流体使用部12に流通している流体の圧力制御弁部20(20x,20y,20z)に対しては当該流体の流量制御をなすとともに、複数の流体のうち選択切換されず流体使用部12に流通していない他の流体の圧力制御弁部20(20x,20y,20z)に対しては選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるように構成したことによって、複数の流体を択一的に選択切換して供給する場合でも所望する流体流量を連続して供給することができる。
次に、図11〜12を用いて、第二〜第四実施例に係る圧力制御弁部(20B,20C,20D)について説明する。なお、以下の説明において、前述の圧力制御弁部20(20A)と同一の符号は同一の構成を表すものとして、その説明を省略する。
図11に示す第二実施例の圧力制御弁部20Bは、流入側加圧室31内に配置されたスプリングからなる第一加圧手段30と、流出側加圧室36側に配置された可変加圧エアーからなる第二加圧手段35と、第1ダイヤフラム部41と第2ダイヤフラム部46と弁部45とを有する弁機構体40とを備え、前記スプリングからなる第一加圧手段30の加圧力を調整する微調整手段55を有するものである。この微調整手段55は、スプリングからなる第一加圧手段30の加圧力を外部から微調整するネジ部材55Aからなり、該ネジ部材55Aの操作によって第一加圧手段30のスプリング荷重を適宜調整するように構成される。
図12に示す第三実施例の圧力制御弁部20Cは、第1ダイヤフラム部41と第2ダイヤフラム部46と弁部45とを有する弁機構体40を備えるとともに、流出側加圧室36内に形成された突出部材38を介して弁機構体40の後側に配置されたスプリングからなる第一加圧手段30Aと、流出側加圧室36側に配置された可変加圧エアーからなる第二加圧手段35とを有するものである。実施例の圧力制御弁部20Cでは、スプリングからなる第一加圧手段30Aが、弁機構体40の後側に連結されたスプリングホルダー32Aと、前記突出部材38との間に配置され、前記スプリングホルダー32Aを弁室22の反対側方向(図示の例では上方向)に付勢することによって、第1ダイヤフラム部41に対して常時弁室22方向に所定圧力を加えるように構成されている。また、この圧力制御弁部20Cでは、弁機構体40と連結されたスプリングホルダー32Aに調整スプリング50が配置される。
図13に示す第四実施例の圧力制御弁部20Dは、第1ダイヤフラム部41と第2ダイヤフラム部46と弁部45とを有する弁機構体40を備えるとともに、流出側加圧室36内に形成された突出部材38を介して弁機構体40の後側に配置されたスプリングからなる第一加圧手段30Aと、流出側加圧室36側に配置された可変加圧エアーからなる第二加圧手段35とを有し、弁機構体40の流入側加圧室31側に調整スプリング50Aが配置されたものである。実施例の圧力制御弁部20Dにおいて、調整スプリング50Aは、一定のスプリング荷重を有するスプリング51Aと、弁機構体40の流入側加圧室31側に配置された前記スプリング51Aのためのスプリングホルダー52Aと、前記スプリング51Aの加圧力を外部から微調整するネジ部材53Aとからなる。この調整スプリング50Aでは、ネジ部材53Aの操作によって適宜調整されたスプリング51Aの加圧力を第1ダイヤフラム部41に対して常時弁室22方向に作用させるように構成される。
上記の如く構成された圧力制御弁部20B,20C,20Dであっても、前述の圧力制御弁部20Aと同様に、流体の流入側(流体供給部11x,11y,11z側)の圧力変動に対応して流出側(流体使用部12側)の流体圧力を一定に制御して流体流量を所定量に制御することが可能であるとともに、スプリングからなる第一加圧手段30(30A)の加圧力を極めて容易かつ自在に微調整することができる。したがって、複数の圧力制御弁部20x,20y,20zとして前記圧力制御弁部20B,20C,20Dのいずれを用いたとしても、各圧力制御弁部20x,20y,20zの制御特性を統一化することができる。
なお、本発明の切換制御装置は、前述の実施例のみに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、図11に示した圧力制御弁部20Bでは、スプリングからなる第一加圧手段30の加圧力を調整する微調整手段55として、ネジ部材55Aを用いたが、スプリングからなる第一加圧手段30とスプリングホルダー32との間等にスペーサーを配置することによって、第一加圧手段30の加圧力を微調整するように構成してもよい。
また、図12及び図13に示した圧力制御弁部20C,20Dでは、第一加圧手段30A及び第二加圧手段35による加圧力を微調整する構成として調整スプリング50,50Aを用いたが、これらの代わりに、スプリングからなる第一加圧手段30Aの加圧力を微調整する微調整手段を配置してもよい。この微調整手段は、図示しないが、外部から微調整可能なネジ部材や、第一加圧手段30Aとそのスプリングホルダー32Aとの間等に配置するスペーサー等を用いることができる。
本発明の一実施例に係る流体の切換制御装置の概略図である。 第一実施例に係る圧力制御弁部の断面図である。 マニホールド装置の断面図である。 複数の圧力制御弁部における流量と設定圧力の関係を表したグラフである。 図1の切換制御装置の圧力調整部が各圧力制御弁部に対して送信する制御信号に関するタイムチャートである。 図5のタイムチャートに対応して各供給ラインから供給される流体の時間ごとの流量を表したグラフである。 流量を増加させながら連続的に流体を供給する際の設定圧力に関するタイムチャートである。 図7のタイムチャートに対応して各供給ラインから供給される流体の時間ごとの流量を表したグラフである。 任意の流量の流体を供給する際の設定圧力に関するタイムチャートである。 図9のタイムチャートに対応して各供給ラインから供給される流体の時間ごとの流量を表したグラフである。 第二実施例に係る圧力制御弁部の断面図である。 第三実施例に係る圧力制御弁部の断面図である。 第四実施例に係る圧力制御弁部の断面図である。 従来の流体の切換制御装置の概略図である。 従来の切換制御装置の圧力調整部が各圧力制御弁部に対して送信する制御信号に関するタイムチャートである。 図11のタイムチャートに対応して各供給ラインから供給される流体の時間ごとの流量を表したグラフである。 従来の切換制御装置の圧力調整部が各圧力制御弁部に対して送信する他の制御信号に関するタイムチャートである。
符号の説明
10 切換制御装置
11x,11y,11z 流体供給部
12 流体使用部
13 流通ライン
20 圧力制御弁部
60x,60y,60z 開閉弁部
70 マニホールド装置
80 流量測定部
90 圧力調整部
L1,L2,L3 供給ライン

Claims (8)

  1. 複数の流体を切換手段によって択一的に選択切換して流体使用部に所定の流量を供給する方法において、
    前記複数の流体のうち選択切換されて前記使用部に流通している流体の流量を測定して圧力調整手段による制御信号を当該流体の圧力制御弁部に送り所定の流量の制御をなすとともに、
    前記複数の流体のうち選択切換されず前記使用部に流通していない他の流体の圧力制御弁部に対しても前記圧力調整手段による制御信号を送り、選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるようにしたことを特徴とする流体の切換制御方法。
  2. 複数の流体を切換手段によって択一的に選択切換して流体使用部に所定の流量を供給する装置であって、
    前記複数の流体の各供給ラインのそれぞれに圧力制御弁部を介して配置された開閉弁部と、
    前記開閉弁部を経て前記流体使用部への流通ラインに設けられた流量測定部と、
    前記流量測定部からの信号を受け前記複数の流体の各供給ラインに配置されているそれぞれの圧力制御弁部に制御信号を送る圧力調整部とを含み、
    前記複数の流体のうち選択切換されて前記使用部に流通している流体の圧力制御弁部に対しては当該流体の流量制御をなすとともに、
    前記複数の流体のうち選択切換されず前記使用部に流通していない他の流体の圧力制御弁部に対しては選択切換時に即時に所定の流量を確保できる待機状態となるようにしたことを特徴とする流体の切換制御装置。
  3. 前記圧力制御弁部が、弁室内の流体流入側に配置された第1ダイヤフラム部と流出側に配置された第2ダイヤフラム部と弁室内の弁座に対して進退する弁部とを有する弁機構体を備えるとともに、前記第1ダイヤフラム部に対して常時弁室方向に所定圧力を加える第一加圧手段と前記第2ダイヤフラム部に対して常時弁室方向に所定圧力を加える第二加圧手段とを有する請求項2に記載の流体の切換制御装置。
  4. 前記第一加圧手段がスプリングであるとともに、前記第二加圧手段が可変加圧エアーである請求項3に記載の流体の切換制御装置。
  5. 前記スプリングの加圧力を微調整する微調整手段を有する請求項4に記載の流体の切換制御装置。
  6. 前記弁機構体に調整スプリングが配置されている請求項4に記載の流体の切換制御装置。
  7. 前記各供給ラインの各開閉弁部を一体に有するとともに前記各供給ラインが接続されるマニホールド装置を備え、
    前記マニホールド装置は、前記流体使用部への流通ラインと連通する連通流路と、前記連通流路の下側に開口するとともに前記各供給ラインごとにそれぞれ対応して接続される複数の接続流路とを備え、前記各接続流路の上方には接続された供給ラインごとに対応する前記開閉弁部がそれぞれ配置され、前記各開閉弁部に備えられた弁部材によって前記対応する接続流路が開閉される請求項2ないし6のいずれか1項に記載の流体の切換制御装置。
  8. 前記流体使用部が半導体ウエハーの洗浄工程である請求項2ないし7のいずれか1項に記載の流体の切換制御装置。
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