JP2009199180A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はケース内部に基板を収納する電子機器に関し、ケース内に収納される第1及び第2の基板を精度良く位置決めできると共に第1の基板と第2の基板間に発生する応力が第1及び第2の基板の接合位置に印加されることを防止することを課題とする。
【解決手段】サブ基板15を接合したメイン基板14を上及び下ケース半体12,13が形成する内部空間内に収納する電子機器において、メイン基板14に形成されたメイン基板孔20と、上ケース半体12に形成されて前記メイン基板孔20と係合する上ケースピン18と、サブ基板15に形成されたサブ基板孔21と、下ケース半体13に形成されて前記サブ基板孔21と係合する下ケースピン19とを設ける。
【選択図】図8

Description

本発明は電子機器に係り、特にケース内部に基板を収納する電子機器に関する。
近年、パーソナルコンピュータに代表される電子装置にメモリ或いは通信モジュール等として機能するカード状の薄い電子機器を装着し、当該電子装置の多機能化を図ることが行われている。
この種のカード状の電子機器は、一般にケースの内部に基板を装着した構成とされている。また、ケースは上ケース半体と下ケース半体とを組み合わせて固定した構造とされており、この各ケース半体内に形成される空間内に基板は装着される。更に、ケースに装着される基板としては、大きな形状を有するメイン基板上に、コネクタ端子等を配設した小型のサブ基板を積層し、いわゆる段付き基板構造を有したものを用いる場合がある(特許文献1参照)。
図11〜図13は、段付き基板構造を収納する従来の電子装置の一例を示している。図11は電子機器100の分解斜視図であり、図12は上ケース半体112を取り外した状態の電子機器100の平面図であり、図13は図12におけるD−D線に沿う断面図である。
各図に示される電子機器100は、上ケース半体112,下ケース半体113,メイン基板114,及びサブ基板115等により構成されている。メイン基板114には図示しない電子回路等が搭載されている。また、サブ基板115は、接続用のコンタクト(図示せず)が形成されている。このサブ基板115はメイン基板114上に積層された状態で取り付けられ、はんだ116により接合される。
また、メイン基板114及びサブ基板115は、上ケース半体112と下ケース半体113とを組み立てることにより形成される内部空間に、精度よく位置決めして収納する必要がある。所定の精度が出せない場合、サブ基板115に形成されたコンタクトと上ケース半体112に形成されたコンタクト用開口119との間に位置ずれが発生し、電子機器100を他の電子装置に適正に接続することができないおそれがある。
そこで、従来では下ケース半体113に位置決めピン117を設けると共に、メイン基板114に位置決め孔118を形成し、この位置決めピン117と位置決め孔118を係合させることによりメイン基板114の位置決めを行う構成としていた。尚、位置決め孔118は、その作製を容易とするために通常メイン基板114とサブ基板115を貫通するよう形成されていた。
特開2005−045113号公報
しかしながら従来の電子機器100は、図13に拡大して示すように位置決めピン117がメイン基板114にのみ係合する構成とされていた。このため、メイン基板114は下ケース半体113に位置決めされるが、サブ基板115はメイン基板114上においてはんだ116による接合力のみにより固定された構成とされていた。
このため、落下等による外力印加によりメイン基板114とサブ基板115との間に相対的な変位が発生すると、この力は直接はんだ116による接合部に印加されてしまい、はんだ116に亀裂や剥離が発生し、接合不良が発生するおそれがあるという問題点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ケース内に収納される第1及び第2の基板を精度良く位置決めできると共に第1の基板と第2の基板間に発生する応力が第1及び第2の基板の接合位置に印加されることを防止しうる電子機器を提供することを目的とする。
上記の課題は、本発明の第1の観点からは、
第1の基板(14)と、
該第1の基板(14)に積層された状態で接合される第2の基板(15)と、
第1のケース半体(12)と第2のケース半体(13)とを有し、該第1のケース半体(12)と該第2のケース半体(13)が接合することにより形成される内部空間内に、前記第1及び第2の基板(14,15)を収納するケース(11)とを具備する電子機器において、
前記第1の基板(14)に形成された第1の基板側位置決め部(20)と、
該第1の基板(14)と対向する前記第1のケース半体(12)に形成され、前記第1の基板側位置決め部(20)と係合する第1のケース側位置決め部(18)と、
前記第2の基板(15)に形成された第2の基板側位置決め部(21)と、
該第2の基板(15)と対向する前記第2のケース半体(13)に形成され、前記第2の基板側位置決め部(21)と係合する第2のケース側位置決め部(19)とを有してなる電子機器により解決することができる。
また上記発明において、前記第1のケース半体(12)及び/又は前記第2のケース半体(13)の内周面に、少なくとも前記第1の基板(14)と係合し、前記ケース(11)内における前記第1の基板(14)の位置決めを行う位置決めリブ(24,25)を設けた構成としてもよい。また、この位置決めリブ(24)に、前記第1の基板(14)の装着をガイドする傾斜面(24a)を形成してもよい。
また上記発明において、前記第1の基板側位置決め部(20)及び前記第2の基板側位置決め部(21)を孔により構成し、前記第1のケース側位置決め部(18)及び前記第2のケース側位置決め部(19)を前記孔(20,21)に係合する突起により構成してもよい。この際、孔である前記第1の基板側位置決め部(20)と突起である前記第1のケース側位置決め部(18)とは嵌合させ、孔である前記第2の基板側位置決め部(21)と突起である前記第2のケース側位置決め部(21)との間には位置決め誤差を吸収する隙間(ΔW1)が形成される構成瀬としてもよい。
また上記発明において、前記第1のケース側位置決め部(18)の先端に面取り部(22)を形成してもよい。更に、前記第1の基板側位置決め部(20)、前記第1のケース側位置決め部(18)、前記第2の基板側位置決め部(21)、及び前記第2のケース側位置決め部(19)を同軸的に形成した構成としてもよい。
尚、上記参照符号は、あくまでも参考であり、これによって、特許請求の範囲の記載が限定されるものではない。
本発明によれば、第1のケース側位置決め部と第1の基板側位置決め部が係合し、第2のケース側位置決め部と第2の基板側位置決め部が係合することにより、第1及び第2の基板は接合された第1及び第2のケースに夫々個別に位置決めされるため、外力印加時において第1の基板と第2の基板との接合位置にこの外力が集中的に印加されることを防止できる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態である電子機器10を示している。図1は電子機器10の下ケース半体13を上部に位置させた状態の斜視図であり、図2は図1に対して上下を反転させて下ケース半体13を下部に位置させた状態の分解斜視図である。
本実施形態に係る電子機器10は、例えば無線LANモジュールを内蔵しており、また他の電子装置への接続としてはSDカード(登録商標)の仕様を採用している。この電子機器10は、大略すると上ケース半体12、下ケース半体13、メイン基板14、サブ基板15等により構成されている。尚、上ケース半体12は請求項に記載の第1のケース半体に、下ケース半体13は請求項に記載の第2のケース半体に、メイン基板14は請求項に記載の第1の基板に、サブ基板15は請求項に記載の第2の基板に対応している。
上ケース半体12及び下ケース半体13は、いずれも樹脂成型されたものである。この上ケース半体12と下ケース半体13は、接合されることにより内部にメイン基板14及びサブ基板15を収納する内部空間を形成する。
上ケース半体12は、図1に示すように、サブ基板15と対向する位置(図1に矢印P1で示す位置)に突起18が一体的に形成されている(以下、この突起を上ケースピン18という)。また、上ケース半体12の外周位置には、L字状に曲げられた形状の外周係合部35が形成されている。
図4は、図1に矢印P1で示す位置を拡大して示している。同図に示すように、上ケース半体12の位置P1には、一対の上ケースピン18が突出するよう形成されている。この各上ケースピン18の先端部には、面取り部22が形成されている。また、上ケースピン18の上ケース半体12の内壁面からの突出高さ(H1:図8に示す)は、メイン基板14の厚さ(t1;図8に示す)と同じか、それより若干小さい値となるよう設定されている(H1≦t1)。
また、上ケース半体12の内壁で図中矢印X2方向側の短辺(図1に矢印P3で示す位置)には、第2のリブ25が形成されている。図6は、図1に矢印P3で示す位置を拡大して示している。同図に示すように、第2のリブ25は離間して2個配設されており、夫々段差を有した形状とされている。そして、この段差部分にメイン基板14のX2方向側の端部が係合し、これによりメイン基板14の位置決めを行う構成とされている。
更に、上ケース半体12の所定位置には凹部32が形成されている。この凹部32は、メイン基板14の上ケース半体12と対向する面に配設された上面側電子部品30(図2に示す)を収納するための凹部である。
尚、上記した上ケースピン18は請求項に記載の第1のケース側位置決め部に対応し、第2のリブ25は請求項に記載の位置決めリブに対応する。
下ケース半体13は、下ケースピン19、コンタクト用開口33、及び外周突部36等が形成されている。コンタクト用開口33は、図中X1方向端部近傍位置(図2に矢印P2で示す位置)でサブ基板孔21と対向する位置に形成されている。図5は、図2に矢印P2で示す位置を拡大して示している。
前記したように、電子機器10はSDカード(登録商標)の仕様を採用しており、サブ基板15には図示しないSDカード仕様のコンタクト電極が形成されている。このコンタクト電極は、下ケース半体13に形成されたコンタクト用開口33を介して外部に露出している。よって、電子機器10をパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、及びポータブルオーディオプレーヤー等の他の電子装置に接続する場合、接続ケーブル等を用いることなく当該電子装置のSDスロットに直接装着するのみでインターフェースを採ることができる。
外周係合部35は、下ケース半体13の外周位置に環状に形成されている。この外周係合部35は、後述するように上ケース半体12と下ケース半体13が組み立てられる際に係合するよう構成されている(図8,9参照)。
また、下ケース半体13のコンタクト用開口33が形成された位置の近傍には、突起19が一体的に形成されている(以下、この突起を下ケースピン19という)。この下ケースピン19の下ケース半体13の内壁面からの突出高さ(H2:図8に示す)は、サブ基板孔21の厚さ(t2;図8に示す)と同じか、それより若干小さい値となるよう設定されている(H2≦t2)。
更に、下ケース半体13の長辺側の内壁の所定位置には、複数(本実施形態では4個)の第1のリブ24が形成されている。図7は、その内の1個の第1のリブ24を拡大して示している。同図に示すように、第1のリブ24は傾斜面24aと当接面24bとを有した形状とされている。後述するように、メイン基板14は下ケース半体13への装着時に、この傾斜面24a上を摺動することにより案内されて位置決めされ、その後に当接面24b上に載置される。
尚、上記した下ケースピン19は請求項に記載の第2のケース側位置決め部に対応し、第1のリブ24は請求項に記載の位置決めリブに対応する。
メイン基板14は、矩形状を有したプリント配線基板であり、上ケース半体12と対向する上面には上面側電子部品30が配設されると共に、下ケース半体13と対向する下面には下面側電子部品31が形成されている。
また、メイン基板14の上面で図中矢印x1方向端部には、サブ基板15が配設されている。このサブ基板15には、上記のように、コンタクト電極が形成されている。また、サブ基板15は、はんだ27(図1に示す)によりメイン基板14に接合されている。これにより、サブ基板15は機械的及び電気的にメイン基板14に接合(接続)された構成となっている。
この接合の際、サブ基板15はメイン基板14に積層された状態で接合される。よって、メイン基板14とサブ基板15との間には段差が形成されるが、下面側電子部品31の高さはこの段差内に収納しうる高さとされている。よって、下ケース半体13に下面側電子部品31を収納するための凹部を設ける必要はなく、電子機器10の薄型化が図られている。
また、メイン基板14の矢印X1方向端部には、図2に示すように一対のメイン基板孔20が形成されている。また、サブ基板15の矢印X1方向端部には、図1に示すように一対のサブ基板孔21が形成されている。メイン基板孔20は、上ケース半体12に形成された上ケースピン18と対応する位置に配設されている。また、サブ基板孔21は、下ケース半体13に形成された下ケースピン19と対応する位置に配設されている。
また、図8に拡大して示すように、上ケースピン18の直径はメイン基板孔20の直径と略等しく設定されており、よって上ケースピン18はメイン基板孔20に嵌合しうるよう構成されている。これに対し、下ケースピン19の直径はサブ基板孔21の直径に対して小さく設定されている。よって、下ケースピン19がサブ基板孔21に挿入された状態で、下ケースピン19とサブ基板孔21との間には図中W1で示す間隙が形成される。即ち、下ケースピン19はサブ基板孔21に対し、遊嵌状態で挿入される。
また、本実施形態では、上ケースピン18とサブ基板孔21が同軸的となるよう配置されている。しかしながら、この上ケースピン18とサブ基板孔21は必ずしも同軸的に配置する必要はなく、ずらして配置することも可能である。尚、メイン基板孔20は請求項に記載の第1の基板側位置決め部に対応し、サブ基板孔21は請求項に記載の第2の基板側位置決め部に対応する。
上記構成とされた電子機器10を組み立てるには、予めサブ基板15をメイン基板14にはんだ27を用いて接合する。この接合の際、メイン基板14に形成されたメイン基板孔20と、サブ基板15に形成されたサブ基板孔21が同軸的になるよう位置決めした上で接合を行う。
続いて、サブ基板15が接合されたメイン基板14を上ケース半体12と下ケース半体13との間に装着する。この際、上ケース半体12に形成された上ケースピン18とメイン基板14に形成されたメイン基板孔20とを位置決めし、下ケース半体13に形成された下ケースピン19とサブ基板15に形成されたサブ基板孔21とを位置決めして、上ケース半体12と下ケース半体13を組み合わせる。
この際、本実施形態ではメイン基板孔20とサブ基板孔21が同軸的となるよう形成されているため、上ケースピン18,メイン基板孔20,下ケースピン19,サブ基板孔21の全てを同軸的となるよう位置決めすることにより、上ケース半体12,下ケース半体13,メイン基板14,及びサブ基板15の位置決めを一括的に行うことができる。よって、メイン基板孔20とサブ基板孔21との位置をずらして配設した構成に比べ、位置決め処理を容易に行うことができる。
上記のように上ケース半体12と下ケース半体13とを組み合わせることにより、上ケース半体12の外周位置に形成された外周係合部35は、下ケース半体13の外周位置に形成された外周突部36と係合する。この際、外周係合部35と外周突部36を接着剤等により接着する構成としてもよい。これにより、サブ基板15を接合したメイン基板14は、上ケース半体12と下ケース半体13との間に形成される収納空間内に収納され、電子機器10が作製される。
続いて、メイン基板14及びサブ基板15が上及び下ケース半体12,13間の収納空間内に収納された状態における、各ピン18,19と各基板孔20,21との係合状態、及び第1及び第2のリブ24,25とメイン基板14との係合状態について、主に図3、図8、及び図9を用いて説明する。
図3は、作製された電子機器10を示す図である。図3(A)は、電子機器10の正面図である。尚、図3(A)では説明の便宜上、上ケースピン18,下ケースピン19,第1のリブ24,及び第2のリブ25の位置を合わせて図示している。また、図3(B)は、電子機器10を図3(A)における上及び下ケースピン18,19を結ぶ線分の位置で切断した図(図3(A)におけるA−A線に沿う断面図)である。また図3(C)は、電子機器10を左右一対の第1のリブ24を結ぶ線分の位置で切断した図(図3(A)におけるB−B線に沿う断面図)である。更に、図3(D)は、電子機器10を第2のリブ25の形成位置で切断した図(図3(A)におけるC−C線に沿う断面図)である。
また図8は図3(B)における上ケースピン18及び下ケースピン19の位置近傍を拡大して示す図であり、図9は図3(C)における第1のリブ24近傍位置を拡大して示す図である。
上記のように上ケース半体12が下ケース半体13と接合することにより、上ケースピン18はメイン基板孔20内に挿入され、下ケースピン19はサブ基板孔21内に挿入される。この際、上ケースピン18の直径はメイン基板孔20の直径と略等しく設定されているため、上ケースピン18はメイン基板孔20に嵌合する。しかしながら、上ケースピン18の先端部には面取り部22が形成されているため、上ケースピン18のメイン基板孔20内への挿入は面取り部22に案内されて円滑に行われる。
また、下ケースピン19とサブ基板孔21との間には間隙W1が形成されており、この間隙W1は部品公差及び各基板14,15の製造誤差に基づき設定されている。よって、これらの部品公差及び製造誤差が存在してもこれは間隙W1により吸収され、下ケースピン19をサブ基板孔21に確実に挿入することができる。
また、上ケースピン18の上ケース半体12の内壁面からの突出高さH1は、メイン基板14の厚さt1と同じか、それより若干小さい値となるよう設定されている(H1≦t1)。よって、図8に拡大して示すように、上ケースピン18はメイン基板14のサブ基板15と対峙する面から突出することはなく、同様に下ケースピン19はサブ基板15のメイン基板14と対峙する面から突出するようなことはない。
即ち本実施形態では、上ケースピン18はメイン基板14に形成されたメイン基板孔20とのみ係合する。これにより、メイン基板14は上ケース半体12に対する位置ずれが防止される。同様に、下ケースピン19はサブ基板15に形成されたサブ基板孔21とのみ係合する。これにより、サブ基板15は下ケース半体13に対する位置ずれが防止される。
尚、前記のように下ケースピン19とサブ基板孔21との間には間隙W1が形成されている。しかしなから、この間隙W1の大きさは、サブ基板15の製造誤差、メイン基板14とサブ基板15との接合時に発生する誤差等に基づき設定されたものであり、よって間隙W1が存在しても、サブ基板15の下ケース半体13に対する位置ずれを防止することができる。
一方、上ケース半体12と下ケース半体13が接合した状態における第2のリブ25とメイン基板14との係合位置に注目すると、図3(D)に示すように、メイン基板14は第2のリブ25の当接面25bと下ケース半体13との間に挟持されている。これにより、メイン基板14は各ケース半体12,13内に固定され、各ケース半体12,13に対する変位が規制される。尚、メイン基板14の矢印X2方向端部の外周縁14aと、側面25aとの間には、間隙W2が形成されている。この間隙W2は、各ケース半体12,13及び各基板14,15の製造誤差を吸収するために設けられている。
また、上ケース半体12と下ケース半体13が接合した状態における、第2のリブ25とメイン基板14との係合位置に注目する。前記のように装着時においては、メイン基板14はその外周縁が傾斜面24a(第1のリブ24)に案内されることにより、下ケース半体13内の所定装着位置に位置決めされる。そして各ケース半体12,13を接合することにより、図9に拡大して示すように、メイン基板14は当接面24bと上ケース半体12との間に挟持される。これによっても、メイン基板14は各ケース半体12,13内に固定され、各ケース半体12,13に対する変位が規制される。
ここで、本実施形態に係る電子機器10において、電子機器10に外力が印加された場合を想定する。具体例としては、電子機器10を落下させてしまった等により、メイン基板14に図8中矢印Y1で示す方向に外力が作用し、サブ基板15に図8中矢印Y2で示す方向に外力が作用したような場合を想定する。
この場合、図11乃至図13を用い手説明した従来の電子機器100では、メイン基板114のみが下ケース半体113と係合し、サブ基板115はメイン基板114とはんだ116で接合されただけの構成であったため、メイン基板114に図13に矢印Y1方向の外力が作用し、サブ基板115に図13に矢印Y2方向の外力が作用した場合、この矢印Y2方向の外力ははんだ116に全て印加され、よってメイン基板114に対してサブ基板115が相対的に変位し、これにより接合不良が発生することは前述したとおりである。
これに対して本実施形態に係る電子機器10は、上ケース半体12に形成された上ケースピン18がメイン基板14に形成されたメイン基板孔20にのみ係合し、下ケース半体13に形成された下ケースピン19がサブ基板15に形成されたサブ基板孔21にのみ係合し、更に上ケース半体12と下ケース半体13は外周係合部35と外周突部36が接合されることにより固定された構成とされている。
これにより、上記のようにメイン基板14にY1方向に外力が作用し、サブ基板15にこれと異なる方向であるY2方向に外力が作用した場合であっても、メイン基板14の上ケース半体12に対する変位は上ケースピン18がメイン基板孔20に係合していることにより規制され、またサブ基板15の下ケース半体13に対する変位は下ケースピン19がサブ基板孔21に係合することにより規制される。更に、上ケース半体12と下ケース半体13の変位は、外周係合部35と外周突部36が係合することにより規制されている。
従って、上記のように外力印加が行われても、メイン基板14とサブ基板15が変位してしまうことはなく、メイン基板14とサブ基板15との接合部分(はんだ27)に外力が印加されることを防止できる。これにより、外力印加時においてメイン基板14とサブ基板15との接合不良が発生することを防止でき、よって電子機器10の信頼性を高めることができる。
尚、上記した実施形態では外力印加によりメイン基板14がY1方向にサブ基板15がY2方向に変位する例について説明したが、外力が他の方向に印加される場合であっても、同様にこの影響を防止することができる。
また、上記した実施形態では第1及び第2のケース側位置決め部を各ケースピン18,19(突起)により構成し、第1及び第2の基板側位置決め部を各基板孔20,21により構成した例を示したが、この第1及び第2のケース側位置決め部と第1及び第2の基板側位置決め部は本実施形態に限定されるものではなく、互いに係止して第1のケース半体に対する第1の基板の変位、及び第2のケース半体に対する第2の基板の変位を規制する構成であれば他の構成(溝部とこれに係合する鉤部、レバーとこれと係合するフック等)とすることも可能である。
更に、上記した実施形態では上ケース半体12と下ケース半体13との変位を外周係合部35と外周突部36が接合することにより規制する構成としたが、例えば図10に示すように、上ケースピン18に嵌合部38を形成すると共に、下ケースピン19の先端部にピン部37を形成し、ピン部37と嵌合部38が嵌合することにより上ケース半体12と下ケース半体13との変位を規制する構成とすることも可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
図1は、本発明の一実施形態である電子機器の分解斜視図である(下ケース半体を上部に位置させた図)。 図2は、本発明の一実施形態である電子機器の分解斜視図である(上ケース半体を上部に位置させた図)。 図3は、本発明の一実施形態である電子機器を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)におけるA−A線に沿う断面図、(C)は(A)におけるB−B線に沿う断面図、(D)は(A)におけるC−C線に沿う断面図である。 図4は、上ケースピンを拡大して示す斜視図図(図1にP1で示す部分を拡大して示す図)である。 図5は、下ケースピンを拡大して示す斜視図図(図2にP2で示す部分を拡大して示す図)である。 図6は、第2のリブを拡大して示す斜視図(図1にP3で示す部分を拡大して示す図)である。 図7は、第1のリブを拡大して示す斜視図である。 図8は、上ケースピン及び下ケースピンの近傍を拡大して示す断面図である。 図9は、第1のリブ近傍を拡大して示す断面図である。 図10は、変形例である電子機器の断面図である。 図11は、従来の一例である電子機器の分解斜視図である。 図12は、従来の一例である電子機器の平面図である(上ケース半体を取り外した状態)。 図13は、図12におけるD−D線に沿う断面図である。
符号の説明
10 電子機器
11 ケース
12 上ケース半体
13 下ケース半体
15 メイン基板
15 サブ基板
18 上ケースピン
19 下ケースピン
20 メイン基板孔
21 サブ基板孔
22 面取り部
24 第1のリブ
24a 傾斜面
24b 当接面
25 第2のリブ
27 はんだ
30 上面側電子部品
31 下面側電子部品
32 凹部
33 コンタクト用開口
35 外周係合部
36 外周突部
37 ピン部
38 嵌合部

Claims (7)

  1. 第1の基板と、
    該第1の基板に積層された状態で接合される第2の基板と、
    第1のケース半体と第2のケース半体とを有し、該第1のケース半体と該第2のケース半体が接合することにより形成される内部空間内に、前記第1及び第2の基板を収納するケースとを具備する電子機器において、
    前記第1の基板に形成された第1の基板側位置決め部と、
    該第1の基板と対向する前記第1のケース半体に形成され、前記第1の基板側位置決め部と係合する第1のケース側位置決め部と、
    前記第2の基板に形成された第2の基板側位置決め部と、
    該第2の基板と対向する前記第2のケース半体に形成され、前記第2の基板側位置決め部と係合する第2のケース側位置決め部と、
    を有してなる電子機器。
  2. 前記第1のケース半体及び/又は前記第2のケース半体の内周面に、少なくとも前記第1の基板と係合し、前記ケース内における前記第1の基板の位置決めを行う位置決めリブを設けてなる請求項1記載の電子機器。
  3. 前記位置決めリブに、前記第1の基板の装着をガイドする傾斜面を形成してなる請求項2記載の電子機器。
  4. 前記第1の基板側位置決め部及び前記第2の基板側位置決め部は孔であり、
    前記第1のケース側位置決め部及び前記第2のケース側位置決め部は、前記孔に係合する突起である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記第1の基板側位置決め部と前記第1のケース側位置決め部とは嵌合し、
    前記第2の基板側位置決め部と前記第2のケース側位置決め部との間には、位置決め誤差を吸収する隙間が形成されてなる請求項4記載の電子機器。
  6. 前記第1のケース側位置決め部の先端に面取り部を形成してなる請求項5記載の電子機器。
  7. 前記第1の基板側位置決め部、前記第1のケース側位置決め部、前記第2の基板側位置決め部、及び前記第2のケース側位置決め部は、同軸的に形成されてなる請求項4乃至6のいずれか一項に記載の電子機器。
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