JP2009197406A - 建設機械 - Google Patents

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健 三井
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真嗣 小堀
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Abstract

【課題】 フロアに対して簡単な作業で速度切換装置を取付けると共に、共通のフロアに2種類の速度切換装置を取付けることができるようにする。
【解決手段】 例えばキャブ用速度切換装置20は、ペダルブラケット21に対し、速度切換ペダル22、戻しばね26、切換スイッチ27、ペダルストッパ28等を予め組付けてサブ組立体を形成する。これにより、油圧ショベル1の製造ラインとは別の広いスペースで、キャブ用速度切換装置20のサブ組立体を形成することができ、このサブ組立体を1個の部品としてフロア11に容易に取付けることができる。また、キャブ18を搭載するときに用いるキャブ用速度切換装置20と、キャノピ32を搭載するときに用いるキャノピ用速度切換装置33との2種類を用意することで、これらを取付けるフロア11を共通の部材にすることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、フロアに走行時の速度を切換えるための速度切換装置を備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としては油圧ショベルが知られており、この油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
また、上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記旋回フレームの後側に搭載されたエンジン、油圧ポンプ等と、該旋回フレーム上に設けられオペレータが着座する運転席と、該運転席の前側の足元に位置して前記旋回フレーム上に設けられたフロアと、前記運転席の左,右両側に設けられ作業装置を操作する作業用レバーと、前記運転席の前方に位置して前記フロアに設けられ前記下部走行体を走行させる走行用レバー(ペダル)とにより大略構成されている。
また、油圧ショベルには、下部走行体による走行速度を例えば2段階に切換える速度切換スイッチが設けられ、この速度切換スイッチは、その操作部がフロア上に突出して設けられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2002−235340号公報 特開2007−92327号公報
ところで、上述した各特許文献による油圧ショベルでは、速度切換スイッチを運転席近傍の足元に配置しているから、例えばミニショベルと呼ばれる小型な油圧ショベルのようにフロアを十分に広く形成できないものでは、足元の速度切換スイッチが邪魔になってしまう。
そこで、速度切換スイッチをペダルを用いて操作する構成とし、フロアの前側に配置することが考えられるが、この場合には、ペダルブラケット、速度切換ペダル、切換スイッチ等の多くの部品をフロアに組付ける必要があり、組立作業に手間を要してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、運転席の前側のフロアを広く利用できるようにすると共に、速度切換装置を予めサブ組立しておくことにより、フロアに対して簡単な作業で速度切換装置を取付けることができるようにした建設機械を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、フロアに対し速度切換装置を取付ける場合、建屋の形式を問わず、共通のフロアとして用いることができるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けられオペレータが着座する運転席と、該運転席の前側の足元に位置して前記旋回フレーム上に設けられたフロアと、前記運転席とフロアとの上方を覆って設けられたキャブまたはキャノピからなる建屋と、前記下部走行体の走行速度を切換えるために前記フロアに設けられた速度切換装置とを備えてなる。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記速度切換装置は、ベースとなるペダルブラケットと、該ペダルブラケットに踏込み可能に取付けられた速度切換ペダルと、該速度切換ペダルの踏込み動作によって速度切換信号を出力する切換スイッチとを備え、前記ペダルブラケット、速度切換ペダルおよび切換スイッチを予め一体的に組立てることによりサブ組立体を形成し、この速度切換装置のサブ組立体を1個の部品として前記フロアの前側位置に取付ける構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記速度切換装置のペダルブラケットには、前記切換スイッチを保護するために前記速度切換ペダルの動作範囲を規制するペダルストッパを前記サブ組立体の1つとして組付ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記速度切換装置は、前記キャブを防振マウントを介して搭載するときに用いられ前記防振マウントとの干渉を避けるために前記速度切換ペダルが相対的に後寄りに配置されるキャブ用速度切換装置と、前記キャノピを搭載するときに用いられ前記フロアを広く使用するために前記速度切換ペダルが相対的に前寄りに配置されるキャノピ用速度切換装置との2種類を用意し、前記フロアをキャブ仕様とキャノピ仕様に対して共通の部材として使用するために、前記フロアには前記速度切換装置を取付ける1個の取付開口を設け、キャブを搭載するときは前記取付開口に前記キャブ用速度切換装置を取付け、キャノピを搭載するときは前記取付開口に前記キャノピ用速度切換装置を取付ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記キャブ用速度切換装置とキャノピ用速度切換装置は、前記速度切換ペダルの位置を前,後方向で異ならせるために前記ペダルブラケットを異なる形状とし、該ペダルブラケットに組付けられる前記速度切換ペダル、切換スイッチは共用部品とする構成としたことにある。
請求項5の発明は、前記フロアの前側角隅位置には、前記防振マウントを取付けるマウント取付部を設けると共に、前記取付開口を該マウント取付部の後側に隣接して設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、建設機械の製造ラインとは別の広い作業スペースで、速度切換装置は、ペダルブラケットに速度切換ペダル、切換スイッチ等を一体的に組付けることにより予めサブ組立体を形成することができる。これにより、この速度切換装置のサブ組立体は、1個の部品として上部旋回体のフロアの前側位置に取付けることができる。
この結果、速度切換装置を組立てる細かな作業は広い作業スペースで効率よく行うことができ、製造ラインでは速度切換装置のサブ組立体を取付ける簡単な作業だけにすることができる。これにより、速度切換装置をフロアの前側位置に簡単に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。また、速度切換装置は、フロアの前側位置に取付けているから、運転席に着座したオペレータが足を前に伸ばすことで容易に操作することができ、しかも、運転席に着座したオペレータの足元を広くすることができ、作業性、居住性等を向上することができる。
請求項2の発明によれば、速度切換装置のペダルブラケットには、切換スイッチを保護するために速度切換ペダルの動作範囲を規制するペダルストッパをサブ組立体の1つとして組付けている。従って、ペダルストッパによる速度切換ペダルの動作範囲の調整作業は、速度切換装置をフロアに組付ける前に、製造ラインとは異なる広い作業スペースで容易に行うことができる。
請求項3の発明によれば、キャブを防振マウントを介して搭載するときに用いられ前記防振マウントとの干渉を避けるために速度切換ペダルが相対的に後寄りに配置されるキャブ用速度切換装置と、キャノピを搭載するときに用いられフロアを広く使用するために速度切換ペダルが相対的に前寄りに配置されるキャノピ用速度切換装置との2種類を用意し、共通の部材となるフロアの1個の取付開口に対してキャブ用速度切換装置とキャノピ用速度切換装置とを選択的に取付けることができる。
即ち、フロアにキャブを搭載するときに、キャブ用速度切換装置は、速度切換ペダルを取付開口の後寄りに配置することにより、キャブを支持する防振マウントとの干渉を避けることができる。一方、フロアにキャノピを搭載するときに、キャノピ用速度切換装置は、速度切換ペダルを取付開口の前寄りに配置することにより、フロアを広く使用することができる。このように、フロアを、キャブ仕様とキャノピ仕様とに対して共通部材として使用することができる。
この結果、キャブに代えてキャノピを取付ける場合でも、キャブ用速度切換装置をキャノピ用速度切換装置に交換するだけで、フロアはそのまま使用することができる。これにより、キャブからキャノピへの変更作業を容易に行うことができる。また、フロアを1種類にすることができ、生産性の向上、製造コストの低減を図ることができる。
請求項4の発明によれば、キャブ用速度切換装置とキャノピ用速度切換装置は、形状が異なるペダルブラケットをそれぞれ用意し、該ペダルブラケットに組付けられる速度切換ペダル、切換スイッチは共用部品として用いることができる。これにより、キャブ用速度切換装置とキャノピ用速度切換装置の両方を安価に製造することができ、また誤組付け等を防止することができる。
請求項5の発明によれば、フロアの前側角隅位置には、マウント取付部によって防振マウントを取付けることができる。また、マウント取付部の後側に隣接して設けたフロアの取付開口に速度切換装置を取付けることにより、該速度切換装置を踏込み操作でき、かつ邪魔にならないフロアの前側角隅位置に配設することができる。これにより、速度切換装置の速度切換ペダルを足で容易に操作することができる。しかも、フロアの前側角隅位置に配置した速度切換ペダルは、誤って操作することもないから、作業性、操作性等を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態による建設機械として、クローラ式の下部走行体を備えた超小型な油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図17に従って詳細に説明する。なお、本実施の形態では、キャブを搭載したキャブ仕様の油圧ショベルをキャノピを搭載したキャノピ仕様の油圧ショベルに変更する場合について説明する。
図1において、1は土砂の掘削作業等に用いられる建設機械の代表例をなすキャブ仕様の油圧ショベルである。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に揺動および俯仰動可能に設けられた作業装置4と、前記下部走行体2の前側に設けられた排土装置5とにより大略構成されている。
また、上部旋回体3は、油圧ショベル1の車格に対応して非常にコンパクトに形成されている。そして、上部旋回体3は、図2に示すように、後述の旋回フレーム6、エンジン、油圧ポンプ、作動油タンク、燃料タンク(いずれも図示せず)、運転席台座7、運転席8、フロア11、キャブ18、防振マウント19、キャブ用速度切換装置20等を含んで構成されている。
6は上部旋回体3の支持構造体をなすフレームとしての旋回フレームを示している。この旋回フレーム6は、図3に示す如く、厚肉な鋼板等を用いて形成された底板6Aと、該底板6A上に前,後方向に延びるように立設された左,右の縦板6Bと、該各縦板6Bの左,右両側に前,後方向に延びて設けられた左,右のサイドフレーム6Cと、前記縦板6Bとサイドフレーム6Cとを接続する複数本の張出しビーム6Dと、前記各縦板6Bの前端部に設けられ、スイング式の作業装置4を支持する円筒状の支持ブラケット6Eとにより大略構成されている。
そして、旋回フレーム6の後側には、エンジン、油圧ポンプ等が搭載され、右前側には、例えば作動油タンク、燃料タンク等が搭載され、左前側には、後述のフロア支持部材10上に位置して制御弁装置(いずれも図示せず)等が搭載されている。
7は旋回フレーム6の後側に設けられた運転席台座を示している(図2参照)。この運転席台座7は、運転席8を支持するもので、例えばエンジンの前側と上側を覆うようにステップ状に形成されている。
8は旋回フレーム6上となる運転席台座7上に設けられた運転席で、該運転席8は、油圧ショベル1を操作するオペレータが着座するものである。また、運転席8の左,右両側には、作業装置4等を操作するための作業用レバー9が配設されている。
10は旋回フレーム6の左前側に設けられたフロア支持部材である(図3ないし図5参照)。このフロア支持部材10は、前,後方向に延びた長方形状の取付板10Aと、該取付板10Aの左前角隅に立設された支柱10Bと、該支柱10Bの右側に立設された支柱10Cとからなり、該各支柱10B,10C上には、後述するフロア11の前側フロアプレート12が取付けられている。また、左前角隅の支柱10Bには、左側面の上側に位置してボルト挿通孔10Dが形成され、該ボルト挿通孔10Dは、後述のキャブ用速度切換装置20を固定するためのボルト29が挿通するものである。
そして、フロア支持部材10は、その取付板10Aが旋回フレーム6上に取付けられ、この取付板10A上には例えば制御弁装置等が搭載される。このように、フロア支持部材10は、旋回フレーム6の一部を構成するものであるが、フロア11の取付台としても用いられている。
11は運転席8の前側の足元に位置して旋回フレーム6上に設けられたフロアを示している。このフロア11は、後述のキャノピ32を搭載する場合にも用いられるもので、キャブ18とキャノピ32とを選択的に取付けることができる共通の部材となっている。また、本実施の形態の場合、フロア11は、図2、図4に示す如く、後述の前側フロアプレート12と後側フロアプレート13と右前側フロアプレート14との3枚のフロアプレートによって構成されている。そして、フロア11は、旋回フレーム6の前側上方にほぼ平坦な足乗せ場を形成している。
なお、本実施の形態のフロア11は、例えば3枚(3分割)のフロアプレート12,13,14により形成している。しかし、このフロア11は、組立作業性、メンテナンス作業性等を考えて3分割にしたものであるから、フロア11を1枚の板体で形成したり、2分割または4分割以上に分割する構成としても何ら問題はない。
12は旋回フレーム6の前部に位置してフロア支持部材10の各支柱10B,10C上に設けられた前側フロアプレートである。この前側フロアプレート12は、左,右方向に延びる長方形状の板体として形成されている。また、前側フロアプレート12のほぼ中央には、後述する走行用レバー・ペダル15のバルブユニット(図示せず)を取付けるための中央取付穴12Aが形成され、該中央取付穴12Aの左,右両側には、予備ペダル16のバルブユニット,スイングペダル17のバルブユニットを取付けるための左取付穴12B,右取付穴12Cが形成されている。これにより、前側フロアプレート12は、各種のバルブを支持するバルブブラケットも構成している。
一方、前側フロアプレート12の左前側の角隅位置には、マウント取付部としての2個のボルト挿通孔12Dが所定の間隔をもって形成されている。これら2個のボルト挿通孔12Dは、後述の防振マウント19を取付けるためのボルト(図示せず)が挿通するものである。
さらに、前側フロアプレート12には、各ボルト挿通孔12Dの後側に近接した位置に取付開口としての1個の速度切換装置用取付穴12Eが形成されている。この速度切換装置用取付穴12Eは、後述のキャブ用速度切換装置20を取付けるもので、例えば略四角形状の開口として形成されている。また、速度切換装置用取付穴12Eの右側近傍には、キャブ用速度切換装置20を固定するためのボルト29が挿通するボルト挿通孔12Fが形成されている。しかも、速度切換装置用取付穴12Eには、図13に示す如く、ボルト挿通孔12F等を用いて後述のキャノピ用速度切換装置33を取付けることもできる。
13は前側フロアプレート12の後側に設けられた後側フロアプレートで、該後側フロアプレート13は、左,右方向に延びる長方形状の板体として形成されている。また、後側フロアプレート13は、運転席8に着座したオペレータの足元に位置するメインのフロアプレートを構成している。
さらに、14は前側フロアプレート12の右側に連続するように設けられた右前側フロアプレートで(図4参照)、該右前側フロアプレート14は、略長方形状の板体として形成されている。また、右前側フロアプレート14には、前側フロアプレート12のボルト挿通孔12Dと同様にマウント取付部をなす2個のボルト挿通孔14Aが形成されている。
ここで、フロア11には、その前側部位に後述するキャブ18の前側部分が取付けられる。これに伴って、前側フロアプレート12と右前側フロアプレート14には、それぞれ防振マウント19が取付けられる。
15は運転席8の前側となる前側フロアプレート12の中央に設けられた左,右の走行用レバー・ペダルである(図2参照)。この走行用レバー・ペダル15は、そのバルブユニット(図示せず)が中央取付穴12Aに取付けられている。
また、16は走行用レバー・ペダル15の左側に位置して前側フロアプレート12に取付けられた予備ペダルである。この予備ペダル16は、ブレーカ等の油圧機器(図示せず)を追加したときに、この油圧機器を踏込み操作するものである。そして、予備ペダル16は、そのバルブユニット(図示せず)が左取付穴12Bに取付けられている。
さらに、17は走行用レバー・ペダル15の右側に位置して前側フロアプレート12に取付けられたスイングペダルである。このスイングペダル17は、作業装置4を左,右方向に揺動するスイングシリンダ(図示せず)を踏込み操作するものである。そして、スイングペダル17は、そのバルブユニット(図示せず)が右取付穴12Cに取付けられている。
18は旋回フレーム6の上方に設けられたキャブを示している。このキャブ18は、運転席8の周囲と上方を覆ったボックス形状の建屋として構成されている。また、キャブ18は、前側部分がフロア11の前側フロアプレート12,14に防振マウント19を介して取付けられ、後側部分が後述するカウンタウエイト30上に他の防振マウント(図示せず)を介して取付けられている。
19はフロア11の前側に設けられた左,右の防振マウントで(図2中に点線で図示)、該各防振マウント19は、フロア11に対してキャブ18を防振状態で支持するものである。また、左,右の防振マウント19のうち、左側の防振マウント19は、前側フロアプレート12の左前位置に配置され、下側の取付台座19Aが各ボルト挿通孔12Dに挿通したボルト(図示せず)によって取付けられている(図6参照)。一方、右側の防振マウント19は、右前側フロアプレート14に配置され、各ボルト挿通孔14Aに挿通したボルトによって取付けられている。そして、防振マウント19は、上側弾性部材と下側弾性部材(いずれも図示せず)との間にキャブ18の下側の一部を挟持することにより、フロア11に対してキャブ18を防振状態で支持している。
次に、下部走行体2の走行速度を切換えるために、例えばフロア11の左前側に配置されたキャブ用速度切換装置20について説明する。このキャブ用速度切換装置20は、フロア11上にキャブ18を搭載するときに専用で用いられるものである。
20は下部走行体2の走行速度を例えば高速と低速に切換えるためにフロア11に設けられたキャブ用速度切換装置を示している。このキャブ用速度切換装置20は、運転席8に着座したオペレータが左足を伸ばして容易に操作することができ、また誤って操作しない位置、即ち、前側フロアプレート12の速度切換装置用取付穴12Eに取付けられている。
ここで、キャブ18を搭載する場合、フロア11の左前側の角隅位置には、防振マウント19とキャブ18の一部とが配置されている。このために、キャブ用速度切換装置20は、後述するように、前側フロアプレート12に取付けるときに、上側に突出する後述の速度切換ペダル22を速度切換装置用取付穴12Eの後側(運転席8側)に寄せて配置している。これにより、キャブ用速度切換装置20は、速度切換ペダル22を踏込み操作した場合、即ち、速度切換ペダル22を前,後方向に回動させた場合でも、防振マウント19等と干渉するのを防止することができる。
そして、キャブ用速度切換装置20は、図7ないし図9に示すように、後述のペダルブラケット21、速度切換ペダル22、戻しばね26、切換スイッチ27、ペダルストッパ28等により構成され、これらの部品を予め一体的に組立てることによりサブ組立体を形成することができる。このキャブ用速度切換装置20のサブ組立体は、1個の部品としてフロア11の前側フロアプレート12に簡単に取付けることができる。
即ち、21はキャブ用速度切換装置20のベースを構成するペダルブラケットで、該ペダルブラケット21は、フロア11にキャブ18を搭載するときに専用に用いられるものである。具体的にキャブ専用のペダルブラケット21は、後述するキャノピ専用のペダルブラケット34に比較して全長寸法Xが前,後方向に長尺に形成されている。
そして、キャブ専用のペダルブラケット21は、図8、図9に示す如く、前,後方向に延びた平板部21Aと、該平板部21Aの前,後方向の中間部から屈曲して上側に延びたペダル支持板21Bと、前記平板部21Aの前部左側から屈曲して下側に延びた取付板21Cと、前記平板部21Aの後部から屈曲して下側に延びたスイッチ取付板21Dとを備えている。
一方、平板部21Aのほぼ中央には、速度切換ペダル22の下側アーム22Dが貫通する開口部21Eが設けられている。また、開口部21Eの前側位置には、ばね係合ピン21Fが配設され、後側位置にはペダルストッパ取付板21Gが配設されている。さらに、平板部21Aの中間部右側と取付板21Cの先端側とには、ねじ穴をなす溶接ナット21Hが固着されている。また、ペダル支持板21Bには、支持ピン23を挿着するための支持ピン挿着穴21Jが形成されている。
ここで、キャブ専用のペダルブラケット21は、図10に示す如く、ペダルブラケット21をフロア11に固定するための2個の溶接ナット21Hが距離寸法Yをもって配置されている。この溶接ナット21Hの距離寸法Yは、フロア11側の取付位置に対応するものであるから、後述するキャノピ専用のペダルブラケット34の溶接ナット34H間の距離寸法Y′と同じ寸法となっている(Y=Y′)。
このために、各溶接ナット21Hに対する速度切換ペダル22の位置、例えば前側の溶接ナット21Hから速度切換ペダル22の取付位置を決定するペダル支持板21Bの支持ピン挿着穴21Jの位置までの距離寸法Zは、後述のキャノピ専用のペダルブラケット34の距離寸法Z′に比較して大きくなっている(Z>Z′)。その理由は、固定位置となる各溶接ナット21Hを基準にして速度切換ペダル22の位置を相対的に後側に配置し、防振マウント19から速度切換ペダル22を離すためである。
従って、ペダルブラケット21は、全体寸法Xがキャノピ専用のペダルブラケット34の全体寸法X′よりも長尺となり(X>X′)、ペダル支持板21Bと一緒にスイッチ取付板21D、開口部21E、ばね係合ピン21F、ペダルストッパ取付板21G等も相対的に後側に配置されている。
これにより、ペダルブラケット21は、フロア11に対する取付位置を変えないように前側フロアプレート12の速度切換装置用取付穴12E内で、距離寸法Zを大きくした分だけ、速度切換ペダル22等を防振マウント19と離間した後側寄りに配設することができ、該速度切換ペダル22を踏込み動作した場合に、防振マウント19等と干渉するのを防止することができる。
22はキャブ用速度切換装置20の速度切換ペダルで、該速度切換ペダル22は、後述の支持ピン23を介してペダルブラケット21のペダル支持板21Bに回動可能に取付けられている。また、速度切換ペダル22は、回動中心となる円筒部22Aと、該円筒部22Aから上側に延びた上側アーム22Bと、該上側アーム22Bの先端部に取付けられた足踏みペダル22Cと、前記円筒部22Aから下向きに延びた下側アーム22Dとにより大略構成されている。さらに、下側アーム22Dの下端部は、後述する切換スイッチ27の突起部27Aに対面して押動する押動板部22Eとなっている。また、下側アーム22Dの上,下方向の中間部には、ペダルブラケット21のばね係合ピン21Fと対をなすばね係合ピン22Fが設けられている。
23はペダルブラケット21の支持ピン挿着穴21Jに挿着され、ペダル支持板21Bにボルト止めされた支持ピンで、該支持ピン23は、速度切換ペダル22の円筒部22A内に挿入されている。これにより、支持ピン23は、ペダル支持板21Bに対して速度切換ペダル22を回動可能に支持している。また、支持ピン23の先端部には、抜止め用のシム24、ワッシャ25等がボルト止めされている。
26はペダルブラケット21と速度切換ペダル22との間に設けられた戻しばねで、該戻しばね26は、速度切換ペダル22を直立した初期位置に戻すものである。即ち、戻しばね26は、引張りばねからなり、その一端がペダルブラケット21のばね係合ピン21Fに掛止めされ、他端が速度切換ペダル22のばね係合ピン22Fに掛止めされている。
27はペダルブラケット21のスイッチ取付板21Dに取付けられた切換スイッチで、該切換スイッチ27は、例えば軸方向の前側に移動可能に突出した突起部27Aが速度切換ペダル22の押動板部22Eに対向するようにスイッチ取付板21Dにボルト止めされている。そして、切換スイッチ27は、前記押動板部22Eによって突起部27Aが押込まれたときに、コントローラに向け下部走行体2の走行速度を高速または低速に切換えるための信号を出力するものである。
28はペダルブラケット21のペダルストッパ取付板21Gに取付けられたペダルストッパで、該ペダルストッパ28は、切換スイッチ27を過度な押圧力から保護するために、速度切換ペダル22を踏込み操作したときの回動範囲を規制するものである。また、ペダルストッパ28は、例えばペダルストッパ取付板21Gに前側から螺着されるボルト28Aと、該ボルト28Aの回り止めをするナット28B(ダブルナット構造)とにより構成されている。従って、ペダルストッパ28は、速度切換ペダル22の足踏みペダル22Cを踏込んだときに、ボルト28Aを下側アーム22Dに当接させることができ、速度切換ペダル22の回動範囲を所定位置で規制することができる。
そして、ペダルストッパ28は、キャブ用速度切換装置20のサブ組立体の1つとして組付けることができる。これにより、ペダルストッパ28のボルト28A、ナット28Bの調整作業を、フロア11に取付ける前に広い作業スペースで簡単に行うことができる。
そして、このように構成されたキャブ用速度切換装置20のサブ組立体は、その速度切換ペダル22の足踏みペダル22C等を前側フロアプレート12の速度切換装置用取付穴12Eに下側から通し、ペダルブラケット21の平板部21Aを前側フロアプレート12の下面に当接させる。この状態で、前側フロアプレート12のボルト挿通孔12Fに挿通したボルト29を平板部21Aの溶接ナット21Hに螺着し、フロア支持部材10のボルト挿通孔10Dに挿通したボルト29を取付板21Cの溶接ナット21Hに螺着することにより、キャブ用速度切換装置20のサブ組立体を1個の部品としてフロア11に簡単に取付けることができる。
また、フロア11に取付けたキャブ用速度切換装置20は、キャブ18を搭載するときに専用に用いるもので、専用のペダルブラケット21によって速度切換ペダル22等を前側フロアプレート12の速度切換装置用取付穴12Eに相対的に後側寄りに配設することができる。これにより、速度切換ペダル22が踏込み操作によって前,後方向に回動した場合でも、防振マウント19等に干渉するのを防止することができる。
なお、30は旋回フレーム6の後部に取付けられたカウンタウエイトである。このカウンタウエイト30は、作業装置4との重量バランスをとるもので、重量物として形成されている。また、カウンタウエイト30の上部には、図示しない防振マウントを介してキャブ18の後側が取付けられている。また、31は上部旋回体3に周囲を覆うように設けられた外装カバーを示している(図1参照)。
次に、キャブ仕様の油圧ショベル1を、フロア11等に対しキャノピ32を取付けたキャノピ仕様の油圧ショベル1に変更した場合について説明する。このキャノピ仕様の油圧ショベル1では、図11ないし図13に示す如く、フロア11から防振マウント19を取外し、キャブ用速度切換装置20に代えて後述のキャノピ用速度切換装置33を取付けることにより、フロア11を交換することなく、共通の部材としてそのまま使用することができる。
図11において、32はキャブ18に代えてフロア11上に設けられたキャノピで、該キャノピ32は、運転席8の上方を覆う建屋として構成されている。また、キャノピ32は、前側が各前側フロアプレート12,14上に取付けられ、後側がカウンタウエイト30上に取付けられている。
33はキャブ用速度切換装置20に代えてフロア11に設けられたキャノピ用速度切換装置を示している。このキャノピ用速度切換装置33は、フロア11上にキャノピ32を搭載するときに専用で用いられるものである。また、キャノピ用速度切換装置33は、後述のペダルブラケット34の形状がキャブ用速度切換装置20のペダルブラケット21と異なり、ペダルブラケット34に組付けられる速度切換ペダル22、支持ピン23、シム24、ワッシャ25、戻しばね26、切換スイッチ27、ペダルストッパ28等が共用部品として用いられている。
このキャノピ用速度切換装置33も、キャブ用速度切換装置20と同様に、運転席8に着座したオペレータが左足を伸ばすだけで容易に操作することができるフロア11の左前側の角隅位置に配置されている。この場合、フロア11の左前側には防振ブラケット19等が配設されていないから、速度切換ペダル22等を前側フロアプレート12の速度切換装置用取付穴12Eに相対的に前側に位置するように配置することにより、フロア11上のスペースを広く使用することができる。
そして、キャノピ用速度切換装置33は、キャブ用速度切換装置20と同様に、ペダルブラケット34、速度切換ペダル22、戻しばね26、切換スイッチ27、ペダルストッパ28等により構成され、これらの部品を予め一体的に組立てることによりサブ組立体を形成することができる。このキャノピ用速度切換装置33のサブ組立体は、1個の部品としてフロア11の前側フロアプレート12に簡単に取付けることができる。
34はキャノピ用速度切換装置33のベースを構成するペダルブラケットで、該ペダルブラケット34は、フロア11にキャノピ32を搭載するときに専用に用いられるものである。具体的にキャノピ専用のペダルブラケット34は、前述したキャブ専用のペダルブラケット21に比較して短尺に形成されている。
そして、キャノピ専用のペダルブラケット34は、キャブ専用のペダルブラケット21とほぼ同様に、図15、図16に示す如く、平板部34A、ペダル支持板34B、取付板34C、スイッチ取付板34D、開口部34E、ばね係合ピン34F、ペダルストッパ取付板34G、2個の溶接ナット34H、支持ピン挿着穴34Jにより構成されている。
しかし、キャノピ専用のペダルブラケット34は、図17に示す如く、前,後方向に延びた平板部34Aの全長寸法X′がキャブ専用のペダルブラケット21の平板部21Aの全長寸法Xよりも短く形成されている(X′<X)。一方で、2個の溶接ナット34H間の距離寸法Y′は、キャブ専用のペダルブラケット21の溶接ナット21H間の距離寸法Yと同じ寸法となっている(Y′=Y)。従って、前側の溶接ナット34Hから支持ピン挿着穴34Jの位置までの距離寸法Z′は、前述したキャノピ専用のペダルブラケット21の距離寸法Zに比較して小さくなっている(Z′<Z)。これらの点で、キャノピ専用のペダルブラケット34は、キャブ専用のペダルブラケット21と相違している。
これにより、キャノピ専用のペダルブラケット34は、フロア11に対する取付位置を変えないように前側フロアプレート12の速度切換装置用取付穴12E内で、距離寸法Zを小さくした分だけ、速度切換ペダル22等を相対的に前側寄りに配設することができ、フロア11のスペースを広くすることができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、例えばキャブ仕様の油圧ショベル1の動作について説明する。
キャブ18内に搭乗して運転席8に着座したオペレータは、前側の走行用レバー・ペダル15を操作することにより、下部走行体2を前進または後退させて作業現場に移動することができる。この走行時には、キャブ用速度切換装置20を構成する速度切換ペダル22の足踏みペダル22Cを左足で踏込んで切換スイッチ27を操作することにより、走行速度を高速または低速に切換えることができる。また、作業現場では、左,右に配置された作業用レバー9を操作することにより、作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
次に、本実施の形態の特徴部分であるキャブ18をキャノピ32に載せ代える作業について説明する。
まず、キャブ18の前側は、各防振マウント19を介してフロア11に防振状態で取付けているから、該各防振マウント19の取付台座19Aを前側フロアプレート12,14に取付けているボルトを緩めて取外す。また、キャブ18の後側をカウンタウエイト30に取付けているボルトも取外す。これにより、キャブ18を防振マウント19等と共にフロア11等から取外す。このように、フロア11から防振マウント19を取外したときには、その前側フロアプレート12,14上を平坦にすることができる。
次に、キャブ用速度切換装置20をフロア11から取外す。この場合には、切換スイッチ27の配線を切離し、ペダルブラケット21を前側フロアプレート12等に取付けているボルト29を緩めることにより、フロア11からキャブ用速度切換装置20を簡単に取外すことができる。
そして、フロア11からキャブ用速度切換装置20を取外したら、予め一体的に組立てられたキャノピ用速度切換装置33のサブ組立体を用意し、そのペダルブラケット34をフロア11にボルト29を用いて取付け、切換スイッチ27の配線を接続する。これにより、フロア11を交換することなく、キャノピ用速度切換装置33を簡単に取付けることができる。
次に、キャノピ32の前側を前側フロアプレート12,14上にボルト止めし、後側をカウンタウエイト30上にボルト止めすることにより、キャノピ仕様の油圧ショベル1に変更することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、例えばキャブ用速度切換装置20は、ペダルブラケット21に対し、速度切換ペダル22、支持ピン23、戻しばね26、切換スイッチ27、ペダルストッパ28等を予め一体的に組付けることによりサブ組立体を形成することができる。
従って、油圧ショベル1の製造ラインとは別の広い作業スペースで、キャブ用速度切換装置20のサブ組立体を形成することができる。これにより、キャブ用速度切換装置20のサブ組立体を1個の部品として上部旋回体3のフロア11の前側位置に取付けることができる。同様に、キャノピ用速度切換装置33のサブ組立体を1個の部品として上部旋回体3のフロア11の前側位置に取付けることもできる。
この結果、速度切換装置20,33を組立てる細かな作業は広い作業スペースで行うことができ、製造ラインでは速度切換装置20,33のサブ組立体を取付ける簡単な作業だけでよい。これにより、速度切換装置20,33をフロア11の前側フロアプレート12に簡単に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。また、キャブ18とキャノピ32とを載せ代えるときの作業も容易に行うことができる。
また、速度切換装置20,33のペダルブラケット21,34には、切換スイッチ27を保護するために速度切換ペダル22の動作範囲を規制するペダルストッパ28をサブ組立体の1つとして組付けている。従って、ペダルストッパ28(ボルト28A、ナット28B)の調整作業を、速度切換装置20,33をフロア11に組付ける前の広い作業スペースで簡単に行うことができる。
一方、キャブ18を防振マウント19を介して搭載するときに用いられるキャブ用速度切換装置20と、キャノピ32を搭載するときに用いられるキャノピ用速度切換装置33との2種類を用意する。この場合、キャブ用速度切換装置20は、防振マウント19との干渉を避けるために速度切換ペダル22を相対的に前側フロアプレート12の速度切換装置用取付穴12Eの後寄りに配置することができる。また、キャノピ用速度切換装置33は、フロア11を広く使用するために速度切換ペダル22を相対的に速度切換装置用取付穴12Eの前寄りに配置することができる。
この結果、フロア11を共通の部材とし、キャブ用速度切換装置20とキャノピ用速度切換装置33とを、搭載する建屋に応じて選択的に取付けることができる。従って、キャブ18に代えてキャノピ32を取付ける場合でも、キャブ用速度切換装置20をキャノピ用速度切換装置33に交換するだけで、フロア11はそのまま使用することができる。これにより、キャブ18からキャノピ32への変更作業を容易に行うことができる。また、フロア11を1種類にすることができ、生産性の向上、製造コストの低減等を図ることができる。
また、キャブ用速度切換装置20のペダルブラケット21とキャノピ用速度切換装置33のペダルブラケット34とを形状が異なる別部材とすることにより、該ペダルブラケット21,34に組付けられる速度切換ペダル22、切換スイッチ27等は共用部品として用いることができる。これにより、キャブ用速度切換装置20とキャノピ用速度切換装置33の構成を簡略化でき、安価に製造することができ、また誤組付け等を防止することができる。
さらに、フロア11の前側角隅位置となる前側フロアプレート12の左側には、ボルト挿通孔12D、ボルト等を用いて防振マウント19を取付けることができる。この場合、ボルト挿通孔12Dの後側に隣接して設けた前側フロアプレート12の速度切換装置用取付穴12Eにキャブ用速度切換装置20を取付ける。これにより、キャブ用速度切換装置20は、その速度切換ペダル22を踏込み操作でき、かつ邪魔にならないフロア11の前側角隅位置に配設することができる。
この結果、速度切換装置20の速度切換ペダル22を左足を伸ばして容易に操作することができる。しかも、フロア11の前側角隅位置に配置した速度切換ペダル22は、誤って操作することもないから、作業性、操作性等を向上することができる。
なお、実施の形態では、フロア11を、例えば3枚(3分割)の前側フロアプレート12と後側フロアプレート13と右前側フロアプレート14とにより構成した場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、フロア11は、1枚の板体で形成したり、2分割または4分割以上に分割する(2枚または4枚以上のフロアプレートにより)構成としてもよい。
また、実施の形態では、キャブ用速度切換装置20とキャノピ用速度切換装置33の機能を、走行速度を高速と低速の2段階に切換えるものとして説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば速度切換装置により走行速度を高速、中速、低速の3段階に切換える構成とすることもできる。また、速度切換装置により走行速度を4段階以上に切換える構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、ホイールローダ、リフトトラック等の他の建設機械にも広く適用することができる。
本発明の実施の形態によるキャブ仕様の油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の矢示II−II方向からみた上部旋回体の拡大断面図である。 旋回フレームとフロアの一部とを拡大して示す外観斜視図である。 フロア支持部材と前側フロアプレート等とを前側から示す外観斜視図である。 フロア支持部材と前側フロアプレートとを後側から示す外観斜視図である。 前側フロアプレートと予備ペダルと防振マウントの取付台座とキャブ用速度切換装置とを示す要部拡大の斜視図である。 キャブ用速度切換装置のサブ組立体を拡大して示す組立斜視図である。 キャブ用速度切換装置を拡大して示す分解斜視図である。 キャブ専用のペダルブラケットを単体で示す斜視図である。 キャブ専用のペダルブラケットを単体で示す平面図である。 フロア上にキャノピを取付けたキャノピ仕様の油圧ショベルを示す正面図である。 図11中の矢示XII−XII方向からみた上部旋回体の拡大断面図である。 前側フロアプレートと予備ペダルと防振マウントの取付台座とキャノピ用速度切換装置とを示す要部拡大の斜視図である。 キャノピ用速度切換装置のサブ組立体を拡大して示す組立斜視図である。 キャノピ用速度切換装置を拡大して示す分解斜視図である。 キャノピ専用のペダルブラケットを単体で示す斜視図である。 キャノピ専用のペダルブラケットを単体で示す平面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
6 旋回フレーム
8 運転席
10 フロア支持部材
11 フロア(共通の部材)
12 前側フロアプレート
12D,14A ボルト挿通孔(マウント取付部)
12E 速度切換装置用取付穴(取付開口)
13 後側フロアプレート
14 右前側フロアプレート
18 キャブ
19 防振マウント
20 キャブ用速度切換装置
21 キャブ専用のペダルブラケット
22 速度切換ペダル(共用部品)
23 支持ピン(共用部品)
24 シム(共用部品)
25 ワッシャ(共用部品)
26 戻しばね(共用部品)
27 切換スイッチ(共用部品)
28 ペダルストッパ(共用部品)
32 キャノピ
33 キャノピ用速度切換装置
34 キャノピ専用のペダルブラケット

Claims (5)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、
    前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けられオペレータが着座する運転席と、該運転席の前側の足元に位置して前記旋回フレーム上に設けられたフロアと、前記運転席とフロアとの上方を覆って設けられたキャブまたはキャノピからなる建屋と、前記下部走行体の走行速度を切換えるために前記フロアに設けられた速度切換装置とを備えてなる建設機械において、
    前記速度切換装置は、ベースとなるペダルブラケットと、該ペダルブラケットに踏込み可能に取付けられた速度切換ペダルと、該速度切換ペダルの踏込み動作によって速度切換信号を出力する切換スイッチとを備え、前記ペダルブラケット、速度切換ペダルおよび切換スイッチを予め一体的に組立てることによりサブ組立体を形成し、
    この速度切換装置のサブ組立体を1個の部品として前記フロアの前側位置に取付ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記速度切換装置のペダルブラケットには、前記切換スイッチを保護するために前記速度切換ペダルの動作範囲を規制するペダルストッパを前記サブ組立体の1つとして組付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記速度切換装置は、前記キャブを防振マウントを介して搭載するときに用いられ前記防振マウントとの干渉を避けるために前記速度切換ペダルが相対的に後寄りに配置されるキャブ用速度切換装置と、前記キャノピを搭載するときに用いられ前記フロアを広く使用するために前記速度切換ペダルが相対的に前寄りに配置されるキャノピ用速度切換装置との2種類を用意し、
    前記フロアをキャブ仕様とキャノピ仕様に対して共通の部材として使用するために、前記フロアには前記速度切換装置を取付ける1個の取付開口を設け、
    キャブを搭載するときは前記取付開口に前記キャブ用速度切換装置を取付け、キャノピを搭載するときは前記取付開口に前記キャノピ用速度切換装置を取付ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記キャブ用速度切換装置とキャノピ用速度切換装置は、前記速度切換ペダルの位置を前,後方向で異ならせるために前記ペダルブラケットを異なる形状とし、該ペダルブラケットに組付けられる前記速度切換ペダル、切換スイッチは共用部品とする構成としてなる請求項3に記載の建設機械。
  5. 前記フロアの前側角隅位置には、前記防振マウントを取付けるマウント取付部を設けると共に、前記取付開口を該マウント取付部の後側に隣接して設ける構成としてなる請求項2,3または4に記載の建設機械。
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