JP2009196562A - ステアリングロック装置付伸縮式ステアリング装置 - Google Patents

ステアリングロック装置付伸縮式ステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガイド長孔12とガイドブロック14aとの係合部で不快な打音が発生する事がなく、しかも、このガイドブロック14aが塑性変形する事のない構造を実現する。
【解決手段】このガイドブロック14aは、上記ガイド長孔12の長さ方向に関して中間部を構成する金属製の主部27と、この長さ方向に関して両端部を構成する合成樹脂製の副部28とから成るもので、上記主部27をインナコラム11の外周面に支持固定する。このインナコラム11とアウタコラム10との間でのトルク伝達は、金属製の主部27を通じて行う。これに対して、上記ガイドブロック14aが上記ガイド長孔12の端部まで移動した状態では、このガイド長孔12の端部内縁に、合成樹脂製の副部28が衝合する。この為、上記課題を解決できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車の操舵装置のうち、キーロック時にステアリングホイールを操作不能にする為のステアリングロック装置と、このステアリングホイールの前後位置を調節する為のステアリングコラムの伸縮装置とを組み合わせた、ステアリングロック装置付伸縮式ステアリング装置の改良に関する。具体的には、ステアリングロック装置の作動時に上記ステアリングコラムを強く動かそうとした場合にも、上記伸縮装置の構成部品が損傷を受ける事を防止できる構造の実現を意図したものである。
運転者の体格や運転姿勢に合わせてステアリングホイールの前後位置を調節する為に、テレスコピックステアリング装置と呼ばれる伸縮式ステアリングコラム装置が広く知られている。この伸縮式ステアリングコラム装置の基本構造に就いて、図7により、簡単に説明する。この伸縮式ステアリング装置は、車体1に支持された円筒状のステアリングコラム2の内径側にステアリングシャフト3を、回転自在に支持している。そして、このステアリングコラム2の後端開口よりも後方に突出した、上記ステアリングシャフト3の後端部分に、ステアリングホイール4を固定している。このステアリングホイール4を回転させると、この回転が、上記ステアリングシャフト3、自在継手5a、中間シャフト6、自在継手5bを介して、ステアリングギヤユニット7の入力軸8に伝達される。この入力軸8が回転すると、このステアリングギヤユニット7の両側に配置された1対のタイロッド9、9が押し引きされて左右1対の操舵輪に、上記ステアリングホイール4の操作量に応じた舵角を付与する。
伸縮式ステアリング装置の場合には、上記ステアリングホイール4の前後位置を調節可能にすべく、上記ステアリングコラム2及び上記ステアリングシャフト3を、伸縮自在な、所謂テレスコピック構造としている。このうちのステアリングコラム2の具体的構造に就いて、図7に図8〜10を加えて説明する。このステリングコラム2は、前側に配置した比較的大径のアウタコラム10の後端部に、後側に配置した比較的小径のインナコラム11の前端部を、軸方向の摺動を可能に挿入している。このうちのアウタコラム10の中間部後端寄り部分の円周方向の一部(図示の例では下端部)に、軸方向に長いガイド長孔12を形成している。更に、このガイド長孔12の後端部と上記アウタコラム10の後端縁との間にスリット13を形成する事で、このアウタコラム10の後端部の内径を、弾性的に拡縮可能としている。
一方、上記インナコラム11の前端部で上記ガイド長孔12に整合する部分に、ガイドブロック14を、ボルト15と、上記インナコラム11の内周面に合わせて湾曲した形状を有するプレートナット(上記インナコラム11の前端部内径側に設置されたもので、図示省略)とにより固定している。上記ガイドブロック14は、ポリアミド樹脂等の滑り易い合成樹脂により造ったもので、上記ステアリングコラム2の径方向に見た形状が長円形である。この様なガイドブロック14の幅寸法W14は、上記ガイド長孔12の幅寸法W12よりも僅かに小さく(W14<W12)、このガイドブロック14の長さ寸法L14は、このガイド長孔12の長さ寸法L12よりも十分に小さい(L14≪L12)。従って、上記インナコラム11の前端部は上記アウタコラム10の後端部に、実質的に相対回転を阻止された状態で、図9に示した最後位置の状態と図10に示した最前位置の状態との間で、上記両長さ方向の差(L12−L14)分だけの軸方向の相対変位を可能に、組み合わされた状態となっている。尚、ステアリングコラムを構成するアウタコラムとインナコラムとの端部同士を、相対回転を阻止した状態で軸方向の相対変位を可能にする機構を組み込んだ、伸縮式ステアリングコラム装置を記載した刊行物としては、例えば特許文献1〜3がある。
上記アウタコラム10の後端部で上記スリット13を両側から挟む位置に、コラム側ブラケット16を設置している。そして、このコラム側ブラケット16を、前記車体1に支持される車体側ブラケット17に設けた、1対の支持板部18、18同士の間に挟持している。図示の例は、前記ステアリングホイール4の位置を、前後方向だけでなく上下方向にも調節可能としている。この為に、上記両支持板部18、18の互いに整合する位置に、上下方向に長い長孔19を形成している。そして、これら両長孔19と、上記コラム側ブラケット16に形成した円孔20とを挿通した、チルトボルト等の杆状部材(図示省略)の基端部と、この杆状部材の先端部に係合した、チルトナット等の抑え部材との距離を拡縮する事で、上記両支持板部18、18の間隔を拡縮可能としている。そして、アジャストレバーの操作等により、これら両支持板部18、18の間隔を縮めた状態では、これら両支持板部18、18により上記コラム側ブラケット16を抑え付けて、上記ステアリングホイール4の高さ位置を固定すると同時に、上記アウタコラム10の後端部の直径を縮めて、上記インナコラム11がこのアウタコラム10に対し軸方向に移動する事を阻止し、上記ステアリングホイール4の前後位置を固定する。これに対して、両支持板部18、18の間隔を拡げた状態では、上記ステアリングホイール4の上下位置及び前後位置の調節が可能となる。
ところで、近年、自動車の盗難の増加に対応して、各種盗難防止装置を自動車に備える事が行われており、その一種として、正規の鍵を使用しない限りステアリングホイールの操作を不能にするステアリングロック装置が、広く実施されている。このステアリングロック装置を構成する為に図8〜10に示した構造の場合には、上記インナコラム11の中間部後端寄り部分に透孔21を形成し、この透孔21を通じてこのインナコラム11内に挿入したロックピンの先端部を、前記ステアリングシャフト3(図7参照)の外周面に形成した係合凹部に係合させ、このステアリングシャフト3が上記インナコラム11に対し回転しない様にする。この様なステアリングロック装置の具体的構造に就いては、例えば特許文献4〜9に記載されている。図11は、このうちの特許文献9に記載された、ステアリングロック装置の従来構造の1例を示している。
この従来構造の場合、ステアリングコラム2aの一部にロックハウジング22を結合固定している。このロックハウジング22は、筒状の収納部36と、この収納部36の基端部開口を塞ぐ状態で設けられた底板部37と、この収納部36の基端部外周面から突出する状態で設けられた1対の取付フランジ部とを備える。上記底板部37の一部に形成した通孔(図示省略)を、上記ステアリングコラム2aの一部に形成した別の通孔21(図8〜10、12参照)に整合させて、上記収納部36内と上記ステアリングコラム2a内とを連通させている。又、ステアリングシャフト3aの一部を、ピッチが粗い雄スプライン状に形成して、円周方向複数個所に複数の係合凹部23、23を設けている。又、上記ロックハウジング22内に、ロックユニット24を収納・固定している。このロックユニット24は、電動式のアクチュエータ25により進退させられる、ロックピン26を備える。
この様なステアリングロック装置は、イグニッションキーをロック位置にまで回動させると、上記アクチュエータ25が上記ロックピン26を、上記ステアリングコラム2aの内径側に前進させる。このロックピン26には、図示しない弾性部材により前進方向の弾力を付与している。この為、上記両通孔と何れかの係合凹部23とが整合している状態では、そのまま上記ロックピン26の先端部が当該係合凹部23と係合して、上記ステアリングシャフト3aが回転しない様にする。これに対して、上記両通孔が、何れの係合凹部23、23とも整合していない状態では、上記ロックピン26の先端面が、上記ステアリングシャフト3aの外周面のうちで、円周方向に隣り合う係合凹部23、23同士の間部分に、弾性的に突き当たる。この状態から上記ステアリングシャフト3aを回転させると、上記ロックピン26の先端部が何れかの係合凹部23と係合して、このステアリングシャフト3aがそれ以上回転する事を阻止する。
ステアリングロック装置の構造が何れであっても、前述した図7〜10に示す様に、アウタコラム10とインナコラム11とを伸縮可能に組み合わせたステアリングコラム2を備えた伸縮式ステアリングコラム装置で、上記インナコラム11側にステアリングロック装置を組み付ける場合、前記ガイドブロック14に関して、次の様な点を考慮する事が好ましい。即ち、上記ステアリングロック装置を作動させ、上記インナコラム11に対して上記ステアリングシャフト3aが回転しない様にした状態で前記ステアリングホイール4(図7参照)を操作した場合にも、上記インナコラム11と上記アウタコラム10との係合部にがたつきが発生しない様にする事が好ましい。この点に就いて、以下に説明する。
上記ステアリングロック装置を作動させた状態で上記ステアリングホイール4を操作すると、このステアリングホイール4に加えられたトルクは、次の様な経路で上記インナコラム11に伝達される(符号に就いては、例えば、図7、8、11参照)。
ステアリングホイール4→ステアリングシャフト3a→ロックピン26→ロックハウジング22→インナコラム11
更に、このインナコラム11に伝達されたトルクは、次の2通りの経路により前記車体側ブラケット17に伝達され、この車体側ブラケット17を支持した前記車体1に支承される。
[第一の経路](アウタ、インナ両コラム10、11の嵌合部の摩擦係合に基づくトルク伝達経路)
インナコラム11→アウタコラム10→コラム側ブラケット16→車体側ブラケット17
[第二の経路](ガイド長孔12とガイドブロック14との機械的係合に基づくトルク伝達経路)
インナコラム11→ガイドブロック14→ガイド長孔12→アウタコラム10→コラム側ブラケット16→車体側ブラケット17
上述の様に、上記ステアリングホイール4から上記インナコラム11に伝達されたトルクを、2系統で上記車体側ブラケット17に伝達すると、このトルクに対する、上記インナコラム11の剛性を高くできる。但し、前記ステアリングロック装置を作動させた状態で上記ステアリングホイール4から上記ステアリングシャフト3aに加えられる力が大きくなり、透孔21の位置が、図12に鎖線で示す位置から実線で示す位置に達する迄、上記インナコラム11が捩られると、上記ガイドブロック14の幅方向側面が上記ガイド長孔12の幅方向内側縁に強く押し付けられ、図12に誇張して示す様に、このガイドブロック14が変形する可能性がある。即ち、このガイドブロック14は、前記図9、10に示す様に、上記ガイド長孔12の長さ方向端部にまで移動させた状態で、金属製の上記アウタコラム10との衝突に基づく不快な打音が発生しない様に、合成樹脂製とする事が好ましい。但し、材料の剛性が必ずしも高くない、合成樹脂製の上記ガイドブロック14が、上記ガイド長孔12の幅方向内側縁に強く押し付けられると、上述の様に、このガイドブロック14が塑性変形する可能性がある。
そして、このガイドブロック14が塑性変形した場合には、このガイドブロック14と上記ガイド長孔12との係合部の隙間が過大になり、上記インナコラム11の回転方向に関する位置決め精度が悪化したり、このインナコラム11の前後位置調節の範囲が、僅かとは言え、適正範囲からずれる可能性がある。上記ガイドブロック14を金属製とすれば、上述の様な原因でこのガイドブロック14が塑性変形する事を防止できるが、上記原因での不快な打音の発生を防止できなくなる。
特開2002−160646号公報 特開2006−205956号公報 特開2007−45357号公報 特開平7−257322号公報 特開平8−253105号公報 特開平8−295202号公報 特開平10−86792号公報 特開2000−168501号公報 特開2006−36107号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ステアリングホイールの前後位置調節に基づいて、ガイド長孔とガイドブロックとの係合部で不快な打音が発生する事がなく、しかも、ステアリングロック装置の作動時にステアリングホイールを操作しても、上記ガイドブロックが塑性変形する事のないステアリングロック装置付伸縮式ステアリングコラム装置を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリングロック装置付伸縮式ステアリングコラム装置は、前述した従来から知られているステアリングロック装置付伸縮式ステアリングコラム装置と同様に、ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、ステアリングロック装置とを備える。
このうちのステアリングコラムは、車体に支持される。又、このステアリングコラムは、円筒状のアウタコラムの軸方向端部に円筒状のインナコラムの軸方向端部を、軸方向の相対変位を可能に内嵌すると共に、これらアウタコラムとインナコラムとの間に、互いの軸方向変位を許容しつつ相対回転を阻止する為の回り止め機構を設けて成るものである。又、この回り止め機構は、上記アウタコラムの一部に形成した、上記ステアリングラムの軸方向に長いガイド長孔に、上記インナコラムの外周面に固定したガイドブロックを、この軸方向の変位を可能に係合させる事により構成したものである。
又、上記ステアリングシャフトは、上記ステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されている。
又、上記ステアリングロック装置は、上記ステアリングコラムと上記ステアリングシャフトとの間に設けられ、作動時にこのステアリングシャフトがこのステアリングコラム内で回転する事を阻止する。
特に、本発明のステアリングロック装置付伸縮式ステアリングコラム装置に於いては、上記ガイドブロックは、上記ガイド長孔の長さ方向に関して中間部を構成する金属製の主部と、この長さ方向の両端部に関して両端部を構成する合成樹脂製の副部とから成る。そして、上記主部を上記インナコラムの外周面に支持固定している。
この様な本発明のステアリングロック装置付伸縮式ステアリング装置を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、上記主部の幅方向両側面のうちで厚さ方向中間部に、ガイド長孔の長さ方向に長い突条を形成する。そして、上記副部を構成する合成樹脂の一部により、上記主部の幅方向両側面のうちの厚さ方向両端部で上記突条から外れた部分を覆う。これと共に、これら幅方向両側面の厚さ方向中間部に露出した上記突条の先端面を、上記ガイド長孔の内側縁に対向させる。
上述の様に構成する本発明のステアリングロック装置付伸縮式ステアリングコラム装置によれば、ガイド長孔とガイドブロックとの係合部で不快な打音が発生する事を防止しつつ、このガイドブロックが塑性変形する事を防止できる。
先ず、このガイドブロックの長さ方向両端部を構成する副部が合成樹脂製である為、ステアリングホイールの前後位置調節に基づいて、上記ガイドブロックが上記ガイド長孔の長さ方向端部にまで移動した状態では、合成樹脂製の副部と、金属製のアウタコラムに形成したガイド長孔の長さ方向端部内縁とが衝合する。この為、このガイド長孔と上記ガイドブロックとの係合部で不快な打音が発生する事はない。
又、ステアリングロック装置の作動時にステアリングホイールを操作する事に伴って、上記ガイドブロックの幅方向側面が上記ガイド長孔の幅方向内側縁に強く押し付けられた状態では、このガイドブロックのうちで金属製の主部が、この幅方向内側縁に押し付けられる。この為、このガイドブロックが塑性変形する事がなく、このガイドブロックの塑性変形に伴う不都合(インナコラムの回転方向に関する位置決め精度の悪化や、このインナコラムの前後位置調節の範囲の適正範囲からのずれ)を生じる事もない。
[実施の形態の第1例]
図1〜5は、請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含めて本発明の特徴は、ガイドブロック14aの構造を工夫する事により、このガイドブロック14aとガイド長孔12との係合部で不快な打音が発生する事を防止しつつ、このガイドブロック14aが塑性変形する事を防止できる構造にある。その他の部分の構成及び作用は、前述した従来から知られているステアリングロック装置付伸縮式ステアリングコラム装置と同様であるから、同等部分の構造及び作用に就いては、図示並びに説明を、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の場合、上記ガイドブロック14aは、図5に示す様な主部27を、合成樹脂製の副部28で覆う事により、言い換えれば、この副部28を射出成形する際に上記主部27をこの副部28内にインサートする事により、図4に示す様に構成している。この主部28は、真鍮等の銅系合金、炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄系合金等の金属製で、全体を長円形に形成している。即ち、中央部に、上記ガイドブロック14aをインナコラム11(例えば図8参照)に取り付け固定する為のボルト15を挿通する為の円孔29を形成すると共に、長さ方向両端部を内側半円筒面部30、30とし、幅方向両側を内側平坦面部31、31としている。更に、これら両内側平坦面部31、31の幅方向(上記主部27の厚さ方向、図2の上下方向、図3の左右方向)中央部から上記両内側半円筒部30、30の両端部に掛けての部分に、土手状の突条32、32を形成している。これら両突条32、32の先端面33、33同士の間隔D33は、これら両先端面33、33の両端部を除き、中間部では変化しない。即ち、これら両先端面33、33長さ方向中間部は互いに平行であるが、両端部は、端部に向かうに従って互いに近付く方向に湾曲している。
上記副部28は、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ四弗化エチレン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等、滑り易く、且つ、必要な剛性を確保できる合成樹脂を射出成形する事により造られたもので、全体を長円形に形成している。即ち、長さ方向両端部を外側半円筒面部34、34とし、幅方向両側を外側平坦面部35、35としている。これら両外側平坦面部35、35同士の間隔D35は、上記両突条32、32の先端面33、33の長さ方向中間部同士の間隔D33と同じ(D35=D33)であり、これら両外側平坦面部35、35の全長に亙り変化しない(これら両外側平坦面部35、35は互いに平行である)。従って上記両突条32、32の先端面33、33の長さ方向中間部は、これら両外側平坦面部35、35の幅方向中央部に露出している。
これに対して、上記副部28の全長L28は、上記主部27の全長L27よりも大きい(L28>L27)。従って、上記ガイドブロック14aの長さ方向両端部には、上記合成樹脂製の副部28のみが露出している。即ち、このガイドブロック14aの長さ方向両端部に存在する、上記両外側半円筒面部34、34の中央部には、金属製の主部27は露出していない。但し、これら両外側半円筒面部34、34の両端部の厚さ方向中央部には、上記金属製の主部27のうち、上記両突条32、32の先端面33、33の長さ方向両端部が露出している。尚、これら両突条32、32の先端面33、33の長さ方向両端部の曲率半径と、上記両外側半円筒面部34、34の曲率半径とは互いに同じとして、これら両外側半円筒面部34、34と上記両突条32、32の先端面33、33の長さ方向両端部とが、同一円筒面上に存在する様にしている。
上述の様なガイドブロック14aは、図1〜3に示す様に、ボルト15によりインナコラム11の前端部外周面(下面)に固定した状態で、アウタコラム10の後端部に形成したガイド長孔12に係合させる。この状態で、このガイド長孔12の幅方向両側縁には、上記主部27に設けた1対の突条32、32の先端面33、33が対向し、同じく長さ方向両端部には、上記副部28の両外側円筒面部34、34の外周面が対向する。
この為本例の構造によれば、上記ガイド長孔12と上記ガイドブロック14aとの係合部で不快な打音が発生する事を防止しつつ、このガイドブロック14aが塑性変形する事を防止できる。
先ず、上記ガイドブロック14aの長さ方向両端部を構成し、上記ガイド長孔12の長さ方向両端部内縁と対向する上記両外側円筒面部34、34の中央部に露出する部分を構成する副部28が合成樹脂製である。この為、ステアリングホイール4(図7参照)の前後位置調節に基づいて、上記ガイドブロック14aが上記ガイド長孔12の長さ方向端部にまで移動した状態では、合成樹脂製の上記副部28と、金属製の上記アウタコラム10に形成した上記ガイド長孔12の長さ方向端部内縁とが衝合する(金属同士が衝突する事はない)。この為、このガイド長孔12と上記ガイドブロック14aとの係合部で不快な打音が発生する事はない。
又、ステアリングロック装置の作動時に上記ステアリングホイール4を操作する事に伴って、上記ガイドブロック14aの幅方向側面が上記ガイド長孔12の幅方向内側縁に強く押し付けられた状態では、このガイドブロック14aのうちで、金属製の主部27に形成した突条32の先端面33が、この幅方向内側縁に押し付けられる。この為、上記ガイドブロック14aが塑性変形する事がなく、このガイドブロック14aの塑性変形に伴う不都合、即ち、上記インナコラム11の回転方向に関する位置決め精度の悪化や、このインナコラム11の前後位置調節の範囲の適正範囲からのずれを生じる事がない。
[実施の形態の第2例]
図6は、請求項1にのみ対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、ガイドブロック14bを構成する金属製の主部27aを、全周に亙って合成樹脂製の副部28aにより覆っている。この主部27aの周面は、上記ガイドブロック14bの幅方向両側面には露出していない。従って本例の場合には、ステアリングロック装置の作動時にステアリングホイールを操作するのに伴って、上記ガイドブロック14bの幅方向側面がガイド長孔12(例えば図8参照)の内側縁に押し付けられた場合、上記副部28aを構成する合成樹脂に大きな力が加わる。この為、この合成樹脂の一部が塑性変形する可能性がある。但し、本例の場合には、この合成樹脂のうちで上記ガイド長孔12の内側縁に押し付けられ部分の厚さが小さいので、塑性変形に伴う変形量は限られたものとなる。従って、インナコラム11の回転方向に関する位置決め精度が悪化や、このインナコラム11の前後位置調節の範囲の適正範囲からのずれを生じると言った不都合を生じる事はない。
本発明の実施の形態の第1例を示す、図8のA矢視に相当する図。 図1のB−B断面図。 同C−C視図。 ガイドブロックを取り出して示す斜視図。 このガイドブロックを構成する主部を取り出して示す斜視図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図4と同様の図。 従来から知られている伸縮式ステアリングコラム装置の1例を示す、部分切断側面図。 ステアリングロック機構を組み込む伸縮式ステアリングコラム装置の1例を、一部を省略すると共に、インナコラムを最も後方に移動させた状態で示す、下方から見た斜視図。 同じく下方から見た正投影図。 インナコラムを最も前方に移動させた状態で示す、図9と同様の図。 従来から知られているステアリングロック装置の1例を示す断面図。 ステアリングホイールからインナコラムに加えられたトルクに基づいてガイドブロックが変形した状態を示す、図9と同様の図。
符号の説明
1 車体
2、2a ステアリングコラム
3、3a ステアリングシャフト
4 ステアリングホイール
5a、5b 自在継手
6 中間シャフト
7 ステアリングギヤユニット
8 入力軸
9 タイロッド
10 アウタコラム
11 インナコラム
12 ガイド長孔
13 スリット
14、14a、14b ガイドブロック
15 ボルト
16 コラム側ブラケット
17 車体側ブラケット
18 支持板部
19 長孔
20 円孔
21 透孔
22 ロックハウジング
23 係合凹部
24 ロックユニット
25 アクチュエータ
26 ロックピン
27、27a 主部
28、28a 副部
29 円孔
30 内側半円筒面部
31 内側平坦面部
32 突条
33 先端面
34 外側半円筒面部
35 外側平坦面部
36 収納部
37 底板部

Claims (2)

  1. 車体に支持されるステアリングコラムと、このステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されたステアリングシャフトと、これらステアリングコラムとステアリングシャフトとの間に設けられ、作動時にこのステアリングシャフトがこのステアリングコラム内で回転する事を阻止するステアリングロック装置とを備え、このステアリングコラムは、円筒状のアウタコラムの軸方向端部に円筒状のインナコラムの軸方向端部を、軸方向の相対変位を可能に内嵌すると共に、これらアウタコラムとインナコラムとの間に、互いの軸方向変位を許容しつつ相対回転を阻止する為の回り止め機構を設けて成るものであり、この回り止め機構は、上記アウタコラムの一部に形成した、上記ステアリングラムの軸方向に長いガイド長孔に、上記インナコラムの外周面に固定したガイドブロックを、この軸方向の変位を可能に係合させる事により構成したものであるステアリングロック装置付伸縮式ステアリングコラム装置に於いて、上記ガイドブロックは、上記ガイド長孔の長さ方向に関して中間部を構成する金属製の主部と、この長さ方向の両端部に関して両端部を構成する合成樹脂製の副部とから成るもので、上記主部を上記インナコラムの外周面に支持固定している事を特徴とするステアリングロック装置付伸縮式ステアリングコラム装置。
  2. 主部の幅方向両側面のうちで厚さ方向中間部に、ガイド長孔の長さ方向に長い突条が形成されており、副部を構成する合成樹脂の一部が、上記主部の幅方向両側面のうちの厚さ方向両端部で上記突条から外れた部分を覆うと共に、これら幅方向両側面の厚さ方向中間部に露出した上記突条の先端面が、上記ガイド長孔の内側縁に対向している、請求項1に記載したステアリングロック装置付伸縮式ステアリング装置。
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