JP2009194071A - 電磁波シールド材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】グラビア印刷を用いることにより、安価で生産性に優れ、様々な導電材料層パターンに対応可能な電磁波シールド材の製造方法を提供する。
【解決手段】両面に易接着層21b、21cが形成された透明基材21上に、グラビア印刷により、細線状の隙間21aを残して水または溶剤に対して可溶な物質によって多角状の多数のドット26を形成する。次に透明基材21上のドット26上およびドット26間の隙間21aに導電材料からなる導電材料層22を形成する。その後、多数のドット26を水または溶剤により溶解してドット26を除去してドット26間の隙間21a上の導電材料層22のみを残す。このようにして、透明基材21と、透明基材21上に設けられた導電材料層22とを有する電磁波シールド材20が作製される。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばプラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示装置の前面に配置され、表示装置から発生される電磁波を遮蔽する機能(電磁波遮蔽機能)を有する電磁波シールド材の製造方法に関する。
近年、各種映像表示装置から発生される電磁波による、電子機器や身体等への電磁気的なノイズ妨害(Electro Magnetic Interference; EMI)が問題となっている。例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)は、データ電極と蛍光層を有するガラス板と透明電極を有するガラス板との組合体であり、作動すると電磁波が大量に発生する。このため、プラズマディスプレイパネルの前面には、メッシュ状(格子状)に形成された導電体を含む電磁波シールド材が配置される。そして、この電磁波シールド材によって、映像表示装置から発生する電磁波を遮蔽するようになっている。
特開2003−243881号公報
このような電磁波シールド材の製造方法としては様々なものが存在する。例えば特許文献1に記載された方法は、フレキソ印刷を用いて、フィルム面に溶剤に対して可溶な物質によりドットを形成し、次にフィルム面に溶剤に対して不溶な導電材料よりなる導電材料層を形成し、その後フィルム面を溶剤と接触させてドット及びドット上の導電材料層を除去することにより導電材料パターンを形成するものである。
しかしながら、このようにフレキソ印刷(凸版印刷)を用いて電磁波シールド材を製造する方法は、以下に示すようないくつかの問題が存在する。
すなわち、通常フレキソ印刷は版の素材としてゴムを使用するため、細線状のパターンを印刷することが難しい。またフレキソ印刷機のゴム版は短寿命であり、グラビア印刷の版と比較して交換頻度が高いため、生産能力が低い。また、フレキソ印刷機はその性能上、使用するインキの粘度を高くする必要がある。したがって、必然的にインキ層が厚盛になるため、材料コストが高くなる。
さらに、フレキソ印刷機の印刷版は、通常つなぎ目を有しているため、印刷する対象の大きさに限度がある。そして、塗工するインキと版の材料との相性が非常に重要となるため、塗工できる材料が限定されるとともに、インキに適する版の材料を選定することが容易でない。
一方、従来グラビア印刷は包装用途に用いられることがほとんどであるため、仮にグラビア印刷を用いて電磁波シールド材を製造しようとしても、電磁波シールド材の厳しい製造条件に適した印刷プロセスは確立されていない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、グラビア印刷を用いることにより、安価で生産性に優れ、導電材料層の線を細くすることが可能な電磁波シールド材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、電磁波シールド材の製造方法において、両面に易接着層が形成された透明基材を準備する工程と、透明基材上にグラビア印刷により、細線状の隙間を残して水または溶剤に対して可溶な物質によって多角状の多数のドットを形成する工程と、透明基材上のドット上およびドット間の隙間に導電材料からなる導電材料層を形成する工程と、多数のドットを水または溶剤により溶解してドットを除去してドット間の隙間上の導電材料層のみを残す工程とを備えたことを特徴とする電磁波シールド材の製造方法である。
本発明は、導電材料層上に、電解めっき法により金属めっき層を形成する工程を更に備えたことを特徴とする電磁波シールド材の製造方法である。
本発明は、導電材料層を形成する工程において、導電材料層は0.01μm乃至0.5μmの厚さに形成されることを特徴とする電磁波シールド材の製造方法である。
本発明は、透明基材の易接着層は、水系ポリエステル系樹脂からなることを特徴とする電磁波シールド材の製造方法である。
本発明は、導電材料は、銅、アルミニウム、クロム、ニッケルクロム、銀、またはITOからなることを特徴とする電磁波シールド材の製造方法である。
本発明は、水または溶剤に対して可溶な物質は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの部分ケン化物、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、酢酸ビニルマレイン酸交互共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、またはこれらのうち2種類以上の混合物を含むことを特徴とする電磁波シールド材の製造方法である。
以上のように本発明によれば、透明基材上にグラビア印刷により、細線状の隙間を残して水または溶剤に対して可溶な物質によって多角状の多数のドットを形成するので、電磁波シールド材の製造コストを安価にすることができる。また電磁波シールド材の生産性を向上させることができ、かつ導電材料層の線を細くすることができる。
また本発明によれば、透明基材の両面に易接着層が形成されているので、透明基材に対する導電材料の接着性を向上させることができるとともに、透明基材とグラビア印刷機の圧胴とのすべりを滑らかにして透明基材上にドットを良好に形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、電磁波シールド材を示す構成図であり、図2は、電磁波シールド材を含む表示装置用フィルタを示す構成図である。図3は、電磁波シールド材の製造方法を示す構成図であり、図4は、電磁波シールド材の製造工程において透明基材上にグラビア印刷された多数のドットを示す平面図である。
電磁波シールド材の構成
まず、図1により電磁波シールド材の概要について説明する。
図1に示す電磁波シールド材20は、プラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示装置から放出され人体に有害な電磁波を効果的に遮蔽するものである。この電磁波シールド材20は、PET製の透明基材21と、透明基材21上に設けられたメッシュ状の導電材料層22と、導電材料層22上に設けられた金属めっき層23とを備えている。
このうち透明基材21としては、PET製フィルムのほか、アクリル製フィルム等のプラスチックフィルムを用いることができる。透明基材21を構成するプラスチックフィルムは、高透明性と耐熱性を有することが望ましく、高分子成形物および高分子成形物の積層体を用いることができる。透明性に関しては可視光線透過率が80%以上であることが有利であって、耐熱性に関してはガラス転移温度が50℃以上であることが望ましい。とりわけ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリサルフォン(PS)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリアリルレート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリイミド、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等を挙げることができる。これらのうち、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムを用いることが最も望ましい。
また透明基材21の厚さは、50μm乃至250μmであることが好ましく、75μm乃至100μmであることが更に好ましい。透明基材21の厚さが薄すぎると、後述するようにグラビア印刷機によりドット26を形成することが困難となる。他方、透明基材21の厚さが厚すぎると、電磁波シールド材20の製造工程中で透明基材21のコシが強すぎてグラビア印刷機の版胴から透明基材21にドット26を転移させることが難しく、また電磁波シールド材20のコストの上昇にも繋がるため、好ましくない。
一方、メッシュ状の導電材料層22を構成する金属の材質としては例えば、銅、アルミニウム、クロム、ニッケルクロム、銀、またはITO(酸化インジウム錫)など電気伝導性に優れ、加工性が高い金属であれば、いずれも使用可能である。
この導電材料層22は、厚さが0.01μm乃至0.5μmとなっている。導電材料層22の厚さが薄すぎると導電材料層22の電気抵抗にムラが生じ、金属めっき層23を作製する際にめっきムラが生じるので好ましくない。他方、導電材料層22の厚さが厚すぎると、後述するようにドット26を水または溶剤により溶解して除去することが困難となるおそれがある。
導電材料層22の形状は、メッシュ状(格子状)のほか、ストライプ状またはその他幾何学模様形状であってもよい。必要とされる電磁波シールド材20の電磁波遮蔽効果および光透過率に応じて、導電材料層22の形状がメッシュ状である場合、導電材料層22を構成する各線の幅を1μm乃至100μmとし、かつ各線の間隔を50μm乃至500μmとすることができる。
金属めっき層23を構成する金属の材質としては、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、錫、クロム、銀、モリブデン、タングステンなどが挙げられ、導電材料層22上に電解めっき法により形成することができる金属であれば良い。
この金属めっき層23は、厚さが1μm乃至100μmとなっている。金属めっき層23は、導電材料層22の厚さが薄く、導電材料層22の導電性が不十分となる場合に設けられる。したがって、必要とされる電磁波シールド材20の電磁波遮蔽効果に応じてその厚さを設定すれば良い。
表示装置用フィルタの構成
次に、図2により電磁波シールド材を有する表示装置用フィルタについて説明する。
図2に示すように、表示装置用フィルタ10は、プラズマディスプレイパネル(PDP)25等の映像表示装置の前面に設置されるものである。
このような表示装置用フィルタ10は、図1に示す電磁波シールド材20と、電磁波シールド材20上に設けられた粘着材層13と、粘着材層13上に設けられた近赤外線カット層15と、近赤外線カット層15上に設けられた反射防止フィルム17とを備えている。
このうち粘着材層13は、PDP25から放出されるネオン光をカットする機能(ネオンカット機能)を有し、近赤外線カット層15は、PDP25から放出される近赤外線(near infrared:NIR)をカットする機能(近赤外線カット機能)を有している。
また、反射防止フィルム17は、外部からの紫外線を吸収して近赤外線カット層15を保護する紫外線カット基材16と、紫外線カット基材16上に設けられた反射防止層14とを有している。このうち反射防止層14は、空気と表示装置用フィルタ10との間の屈折率差による反射を防止するとともに、PDP25表面の反射を防止するものである。
電磁波シールド材20上には、粘着性をもつアクリル樹脂等からなる粘着材層24が設けられている。この粘着材層24は、表示装置用フィルタ10をPDP25の前面に接着させるものである。そして表示装置用フィルタ10をPDP25の前面に接着させることにより、表示装置用フィルタ10とPDP25とからなるフィルタ付PDP(フィルタ付表示装置)が得られる。
電磁波シールド材の製造方法
次に、図1に示す電磁波シールド材20の製造方法について、図3(a)〜(e)、図4により説明する。
まず図3(a)に示すように、両面に水系ポリエステル系樹脂からなる易接着層21b、21cが形成された透明基材21を準備する。透明基材21の厚さは、上述したように、50μm乃至250μmとなることが好ましく、75μm乃至100μmとなることが更に好ましい。
次に、透明基材21上にグラビア印刷(凹版印刷)により、細線状の隙間21aを残して多角状、例えば正方形状の多数のドット26を形成する(図3(b))。この場合、水または溶剤に対して可溶な物質(以下インキともいう)を用いて、透明基材21上にグラビア印刷を施し、更にインキを乾燥させることにより、透明基材21上に多数のドット26が形成される。
この場合、透明基材21の両面に易接着層21b、21cが形成されているので、透明基材21とグラビア印刷機の圧胴とのすべりが滑らかになり、透明基材21上にドット26を良好に形成することができる。これに対して、透明基材21の片面のみに易接着層が形成されている場合、透明基材21両面の滑りやすさが互いに異なるため、グラビア印刷機内で透明基材21を円滑に搬送できない。したがって、ドット26が正しい形状にならないおそれがある。
なお、グラビア印刷により形成されるドット26の厚さt2は、約0.5μm乃至1.0μmとすることが好ましい。この厚さt2が薄すぎると、後述するドット26の溶解除去工程(図3(d))で、ドット26を水または溶剤により溶解してドット26上の導電材料層22を除去することが困難となる。
グラビア印刷により形成されるドット26のパターンは、透明基材21上に設けられる導電材料層22の形状と正反対の形状となる。例えば導電材料層22をメッシュ状に形成する場合、透明基材21上に形成されるドット26のパターンは、多数の正方形を互いに等間隔に並べた形状となる(図4参照)。図4において、各ドット26間の間隔d2を1μm乃至100μmとし、かつドット26の一辺の長さd1を50μm乃至500μmとすることが好ましい。
なお、ドット26を構成するインキ(水または溶剤に対して可溶な物質)は、後述するドット26の溶解除去工程(図3(d))で用いられる液体(水または有機溶剤)に溶解する材料から選択される。例えば溶解除去工程で水が用いられる場合、インキは水溶性である。このようなインキとしては、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの部分ケン化物、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、酢酸ビニルマレイン酸交互共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、またはこれらのうち2種類以上の混合物を含むもの等が挙げられる。一方ドット26の溶解除去工程で有機溶剤が用いられる場合、インキは有機溶剤可溶性であり、このようなインキとして、例えばアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート、溶剤可溶型フッ素樹脂等を含むものを使用することができる。
次いで、透明基材21上のドット26上、ドット26側部、およびドット26間の隙間21aに、銅、アルミニウム、クロム、ニッケルクロム、銀、またはITO等の導電材料からなる導電材料層22を形成する(図3(c))。この場合、透明基材21の表面に易接着層21bが設けられていることにより、導電材料層22と透明基材21との接着性を高めることができる。
導電材料層22を形成する方法としては、導電材料を塗布するほか、気相めっき(スパッタリング、イオンプレーティング、真空蒸着、化学蒸着等)または液相めっき(電解めっき、無電解めっき等)等の手法を用いることができる。
なお、ドット26の溶解除去工程において(図3(d))、ドット26を溶解してドット26上の導電材料層22を除去できるようにするため、導電材料層22の厚さt1は、0.01μm乃至0.5μmとすることが好ましい。
次に、多数のドット26を水または有機溶剤により溶解することにより、ドット26と、ドット26上およびドット26側部の導電材料層22とを除去するとともに、隙間21a上の導電材料層22のみを残存させる(図3(d))。すなわち、水または有機溶剤を導電材料層22に供給して導電材料層22内に浸透させ、ドット26を溶解させる。このようにしてドット26が溶解されることにより、ドット26上およびドット26側部の導電材料層22も取り除かれる。他方、隙間21a上の導電材料層22は残存する。なお、このような有機溶剤として、例えばトルエン、MEK(メチルエチルケトン)、アセトン、IPA(イソプロピルアルコール)、MIBK(メチルイソブチルケトン)等を使用することができる。アルカリ溶解性材料を印刷し、アルカリ溶液、たとえば水酸化ナトリウム溶液により、導電材料層を除去してもよい。
その後、透明基材21の隙間21a上の導電材料層22上に、電解めっき法により例えば銅、アルミニウム、錫、ニッケル等からなる金属めっき層23を形成する(図3(e))。このようにして、図1に示す電磁波シールド材20が作製される。
このように本実施の形態によれば、電磁波シールド材20を作成する際、グラビア印刷により隙間21aを残してインキ(水または溶剤に対して可溶な物質)によって多角状の多数のドット26を形成するので、フレキソ印刷を用いる場合と比較して電磁波シールド材20の製造コストを低減することができるとともに、生産性を向上させることができる。またグラビア印刷機は、低粘度から高粘度にわたる多様なインキを使用することができるので、様々な導電材料層22のパターンに対応することができる。
また、本実施の形態によれば、電磁波シールド材20を作成する際、グラビア印刷を用いるので、導電材料層22を各線の幅を細くすることができる。さらにフルHD用のプラズマディスプレイパネル(PDP)25に対応する電磁波シールド材20を製造することができる。
(実施例)
次に、本発明の具体的実施例を説明する。
まず、予め両面に水系ポリエステルからなる易接着層21b、21cが形成されたPET製透明基材21(東洋紡製A4300または東レ製U46)を準備した。なお透明基材21の厚さは100μmのものを用いた。
この透明基材21上に水溶性インキによりグラビア印刷(印刷速度30m/min)を施すとともに、インキを乾燥させ、透明基材21上に多数のドット26を形成した。各ドット26の印刷厚さは、乾燥後で約1μmであった。
グラビア印刷機の版胴としては、表面にドット26に対応する多数の凹部が形成されたものを使用した。これらの凹部は、正方格子状に配列され、それぞれ1辺が275μmの略正方形状であり、かつ各凹部間の間隔は25μmであった。
なおグラビア印刷で用いた水溶性インキの材質および組成は、以下の通りである。
・樹脂:ポリビニルピロリドン・・・20重量%
・体質顔料:硫酸バリウム・・・20重量%
・マット剤:シリカ・・・5重量%
・溶剤:水・・・20重量%、メタノール・・・30重量%
次に、ドット26上およびドット26間の隙間21aに、銅からなる導電材料層22を平均膜厚0.2μmとなるように蒸着により形成した。
次いで、導電材料層22が形成された透明基材21を30℃乃至40℃程度の水に浸漬し、スポンジやブラシ等で表面を軽く擦ることにより、ドット26およびドット26上の導電材料層22を溶解除去した。さらに、透明基材21を水洗し、乾燥することにより、隙間21a上に残存する導電材料層22からなる電磁波シールドパターンを形成した。
その後、電解めっき加工により銅からなる金属めっき層23を平均膜厚2μmとなるように形成し、このようにして図1に示す電磁波シールド材20を作製した。
この電磁波シールド材20の導電材料層22のパターンは、正方格子状であり、各線の幅は約20μm、開口率は87%であった。また電磁波シールド材20の抵抗値は0.2Ω/□であり、電磁波シールド性能を十分に満たしていた。
電磁波シールド材を示す構成図。 表示装置用フィルタを示す構成図。 本発明の一実施の形態による電磁波シールド材の製造方法を示す構成図。 電磁波シールド材の製造工程において透明基材上にグラビア印刷された多数のドットを示す平面図。
符号の説明
10 表示装置用フィルタ
20 電磁波シールド材
21 透明基材
21b、21c 易接着層
22 導電材料層
23 金属めっき層
25 PDP
26 ドット

Claims (6)

  1. 電磁波シールド材の製造方法において、
    両面に易接着層が形成された透明基材を準備する工程と、
    透明基材上にグラビア印刷により、細線状の隙間を残して水または溶剤に対して可溶な物質によって多角状の多数のドットを形成する工程と、
    透明基材上のドット上およびドット間の隙間に導電材料からなる導電材料層を形成する工程と、
    多数のドットを水または溶剤により溶解してドットを除去してドット間の隙間上の導電材料層のみを残す工程とを備えたことを特徴とする電磁波シールド材の製造方法。
  2. 導電材料層上に、電解めっき法により金属めっき層を形成する工程を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド材の製造方法。
  3. 導電材料層を形成する工程において、導電材料層は0.01μm乃至0.5μmの厚さに形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁波シールド材の製造方法。
  4. 透明基材の易接着層は、水系ポリエステル系樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電磁波シールド材の製造方法。
  5. 導電材料は、銅、アルミニウム、クロム、ニッケルクロム、銀、またはITOからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電磁波シールド材の製造方法。
  6. 水または溶剤に対して可溶な物質は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの部分ケン化物、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、酢酸ビニルマレイン酸交互共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、またはこれらのうち2種類以上の混合物を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電磁波シールド材の製造方法。
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