JP2009192279A - 装置間距離判定システム、無線端末装置、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線端末装置10の送信部12がN(N≧2)種類の送信電力の無線信号を送信する。無線端末装置20は受信部22で無線信号を受信し、その距離判定部24が、何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置の受信部22に受信されたかを判定することにより、無線端末装置10と無線端末装置20との間の距離を判定し、その判定結果に基づき、本体部25の或る機能をロックしたり、本体部25に警告情報を出力させたりする。
【選択図】図2
Description
利用制限解除信号送出ユニットは、無線端末装置に対して一定の間隔で使用制限解除信号を送信する。利用制限解除信号送出ユニットと無線端末装置との距離が近い場合、無線端末装置はこの使用制限解除信号を一定の間隔で受信でき、使用可能な状態を維持する。一方、利用制限解除信号送出ユニットと無線端末装置との距離が離れ、無線端末装置が使用制解除信号を受信できない期間が一定時間継続すると、無線端末装置は自身を自動的にロックする。また、ロック後に利用制限解除信号送出ユニットと無線端末装置との距離が再び近くなり、無線端末装置が使用制解除信号を受信できるようになると、無線端末装置は自動的に自身のロックを解除する。そして、利用者が、利用制限解除信号送出ユニットを鞄に、携帯電話・PCなどの無線端末装置をポケットに入れるなどの運用を行うことにより、利用制限解除信号送出ユニットと無線端末装置を一緒に紛失しない限りは、セキィリティが担保できる。
例えば、企業が従業員に「あんしんキー」を使って、モバイル通信のセキュリティを確保しようとした場合、携帯電話・PCなどの無線端末装置と「あんしんキー」のような利用制限解除信号送出ユニットとを持ち運ぶ際に、それらをいかに一緒に携帯させないようにするかが重要な課題となっていた。
このような方法を実現するためには、無線端末装置と利用制限解除信号送出ユニットとが離れすぎた場合と近づきすぎた場合の両方を検出しなければならず、少なくとも2種類の境界において装置間距離の境界判定を行わなければならない。これを一般的な技術で実現する場合、無線端末装置が受信した使用制限解除信号の電界強度を測定し、その測定値に基づいて装置間距離を推定し、装置間距離の境界判定を行うことになる。しかし、この場合には、使用制限解除信号の電界強度を測定する機能を無線端末装置に設けなければならず、無線端末装置の構成が複雑になってしまう。このような問題は「あんしんキー」を用いたシステムに限らず、少なくとも2種類の境界において2つの無線端末装置間距離の境界判定を行う必要があるシステムに共通するものである。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
第1実施形態は、N(N≧2)種類の送信電力の無線信号を送信する送信部を有する第1無線端末装置と、無線信号を受信する受信部を有する第2無線端末装置とを有し、第2無線端末装置が、何種類の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定することにより、第1無線端末装置と第2無線端末装置との間の距離を判定する距離判定部を有する形態である。
まず、N=2の場合を例にとって第1実施形態の原理を説明する。
図1は、N=2の場合における第1実施形態の原理を説明するための概念図である。
図1(a)は、第1無線端末装置と第2無線端末装置との間の距離が或る第1距離以下である状態を示し、図1(b)は、この距離が第1距離よりも大きく或る第2距離以下である状態を示し、図1(c)は、この距離が第2距離よりも大きい状態を示す。
図1(a)に示す状態では、第1無線端末装置の送信部から送信された2種類の送信電力の無線信号(強い信号及び弱い信号)の何れもが、第2無線端末装置に到達した時点で十分な強さを持つため、これらの無線信号は何れも第2無線端末装置の受信部に受信されたと判定される。第2無線端末装置は、この2種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたという判定結果をもって、第1無線端末装置と第2無線端末装置との間の距離が或る第1距離以下であると判定する。なお、本形態の「無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信された」とは、無線信号に含まれる情報が第2無線端末装置で再現可能な状態で第2無線端末装置の受信部で受信されたことを意味する。ここで、再現可能とは、誤り訂正なしに再現可能な概念、及び、誤り訂正を行うことによって再現可能な概念の両方を含む。
なお、図1では、N=2とし、第1距離及び第2距離の2つの境界において装置間距離の境界判定を行う原理を示したが、本発明はこれに限定されない。一般的には、第1無線端末装置がN(N≧2)種類の送信電力の無線信号を送信し、第2無線端末装置が何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定して装置間距離を判定する場合、第2無線端末装置は、N個の境界において装置間距離の境界判定を行うことができる。また、第1無線端末装置から送信される無線信号は、使用制限解除信号として機能してもよいし、利用許可信号として機能してもよい。
実施例1では、第1無線端末装置の送信部が、一定の時間内の送信数が送信電力毎に固定された無線信号をそれぞれ異なる時刻に送信する。そして、第2無線端末装置の距離判定部は、一定の時間内に第2無線端末装置の受信部で受信されたと判定された無線信号の数に基づき、何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する。以下、実施例1を詳細に説明する。
<構成>
図2は、第1実施形態の一実施例である実施例1の装置間距離推定システム1の構成を例示したブロック図である。また、図3は、図2の無線端末装置10の構成を例示したブロック図であり、図4は図2の無線端末装置20の構成を例示したブロック図である。
図2に示すように、本実施例の無線端末装置10は、識別符号のデジタル信号を出力する信号作成部11と、識別符号をもとに生成した無線信号をN(N≧2)種類の送信電力で送信する送信部12と、送信された無線信号を空中に放出するアンテナ13とを有する。図3に示すように、信号作成部11は、識別符号を格納する識別符号レジスタ11aと、識別符号のデジタル信号を発生する識別符号発生回路11bを有し、送信部12は、変調回路12aと、VCO(voltage controlled oscillator)やPLL(Phase-locked loop)回路等からなる周波数シンセサイザ回路12bと、パワーアンプ12cと、パワーアンプ12cの出力を制御する出力制御回路12dとを有する。
次に、本実施例の装置間距離判定処理について説明する。なお、以下の前提として、無線端末装置10の識別符号レジスタ11aと無線端末装置20の識別符号レジスタ23aとに、同一のデジタルビット列である識別符号が格納されているものとする。なお、この識別符号は、各無線端末装置10と無線端末装置20との対に対して固有のものであってもよいし、固有のものでなくてもよい。
[無線端末装置10の処理]
装置間距離判定システム1が起動すると、制御回路(図示せず)が、一定の規則(この規則を規則Aと呼ぶ)に従って、識別符号レジスタ11aに読み出し信号を入力する。識別符号レジスタ11aは、読み出し信号が入力されるたびに識別符号を識別符号発生回路11bに出力する。識別符号発生回路11bは、入力された識別符号にその開始位置を特定するための情報等を付加したデジタル信号を生成し、それを変調回路12aに出力する。変調回路12aには、さらに周波数シンセサイザ回路12bからの発信信号が入力され、変調回路12aは、識別符号に対応する例えば2.4GHz帯の変調信号を生成して出力する。変調回路12aから出力された変調信号はパワーアンプ12cに入力される。パワーアンプ12cの出力電力は、出力制御回路12dによってN(N≧2)種類に制御される(この制御規則を規則Bと呼ぶ)。これにより、各変調信号はN(N≧2)種類の送信電力の何れかで増幅され、アンテナ13に出力され、そこから放射される。これにより、N(N≧2)種類の送信電力の無線信号が送信される。また、本実施例の送信部21は、一定時間内の無線信号の送信数を送信電力毎に固定し、それぞれ異なる時刻に送信する。以下、このような無線信号を送信するための規則A,Bを例示する。
規則A:読み出し信号が識別符号レジスタ11aに一定間隔τで入力される。これにより、識別符号レジスタ11aは、識別符号を一定間隔τで出力する。
規則B:出力制御回路12dは、一定間隔τで入力される変調信号が交互に2種類の出力電力で増幅されるように、パワーアンプ12cの出力電力を交互に2種類に切り替える。これにより、送信部12は、2種類の送信電力の無線信号を交互に一定間隔τで送信する。
規則A:読み出し信号が識別符号レジスタ11aに一定間隔τで入力される。これにより、識別符号レジスタ11aは、識別符号を一定間隔τで出力する。
規則B:出力制御回路12dは、一定間隔τで連続して入力されるα(α≧2)個の変調信号がそれぞれ出力電力βで増幅され、その次に入力される1個の変調信号が出力電力γ(β≦γ)で増幅される処理が繰り返されるように、パワーアンプ12cの出力電力を一定の順序で2種類に切り替える。これにより、送信部12は、第1送信電力の無線信号をα(α≧2)個送信した後、第2送信電力(>第1送信電力)の無線信号を1個送信する処理を繰り返す。このように送信電力が小さい方の無線信号の送信頻度を送信電力が大きい方の無線信号よりも上げることにより、消費電力を低減できる。
規則A:読み出し信号が識別符号レジスタ11aに一定間隔τで入力される。これにより、識別符号レジスタ11aは、識別符号を一定間隔τで出力する。
規則B:出力制御回路12dは、一定間隔τで入力される変調信号が順次3種類の出力電力で増幅されるように、パワーアンプ12cの出力電力を一定の順序で3種類に切り替える。送信部12は、3種類の送信電力の無線信号を一定順序及び一定間隔τで送信する。
規則A:読み出し信号が識別符号レジスタ11aに、ランダムな間隔で一定期間内にα(αは2以上の固定値)個入力される。これにより、識別符号レジスタ11aは、識別符号をランダムな間隔で一定期間内にα個出力する。
規則B:出力制御回路12dは、一定期間内にα個入力される変調信号がそれぞれ順次3種類の出力電力で増幅されるように、パワーアンプ12cの出力電力を一定の順序で3種類に切り替える。送信部12は、3種類の送信電力の無線信号を一定順序で送信する)。
無線端末装置20は、アンテナ21で無線信号を受波し、低ノイズアンプ22aに送る。低ノイズアンプ22aは、その無線信号を増幅してミキサ22bに送る。ミキサ22bは周波数シンセサイザ回路22cから出力された発信信号を用い、無線信号を数MHz程度の中間周波数信号に変換し、復調回路22dに出力する。復調回路22dはその信号を復調し、その復調信号を比較部23cに送る。これをトリガに、制御回路(図示せず)が識別符号レジスタ23aに読み出し信号を入力し、識別符号レジスタ23aは識別符号を比較部23cに出力する。比較部23cは、入力された復調信号から識別符号を取り出し、取り出した識別符号と、識別符号レジスタ23aから入力された識別符号とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。そして、比較部23cは、それらが一致すれば値1をカウンタ23eに出力し、一致しなければ値0をカウンタ23eに出力する。ここで、無線端末装置10から送信された無線信号が十分な受信電力で無線端末装置20に受信されていたならば、復調信号から正確に識別符号を取り出されるため、比較部23cの出力は値1となる。一方、無線端末装置10から送信された無線信号が十分な受信電力で無線端末装置20に受信されていなかったならば、復調信号から正確に識別符号を取り出せないため、比較部23cの出力は値0となる。
また、カウント値の出力をトリガに、制御回路(図示せず)が閾値レジスタ23fに読み出し信号を入力し、閾値レジスタ23fは閾値を比較部23gに出力する。比較部23gは、入力されたカウント値と閾値とを比較し、無線端末装置10から送信された何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたかを判定する。前述のように無線端末装置10は、一定の時間内の送信数が送信電力毎に固定された無線信号を、それぞれ異なる時刻に送信する。そのため、一定の時間内に無線端末装置20の受信部22で受信されたと判定された無線信号の数、すなわちカウント値と、閾値とを比較することによって、無線端末装置10から送信された何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたかを判定できる。そして、その判定結果は、無線端末装置10と無線端末装置20との装置間距離の判定結果にも相当する(図1参照)。
≪規則例1の場合≫
例えば、無線端末装置10が、カウンタ23eがリセットされるまでの一定の時間内(例えば1分間)に2種類の送信電力の無線信号を交互にそれぞれ5個送信していたとする。無線端末装置20の受信部22がこれらを正しく受信できていたならば(図1(a)参照)、理想的にはカウンタ23eから出力されるカウント値は10となる。また、無線端末装置20の受信部22が送信電力の大きな無線信号のみを正しく受信していたならば(図1(b)参照)、理想的にはカウンタ23eから出力されるカウント値は5となる。無線端末装置20の受信部22が何れの無線信号も正しく受信できていなかったならば(図1(c)参照)、理想的にはカウンタ23eから出力されるカウント値は0となる。実際には環境の影響等によってカウント値に誤差が生じるが、各装置間距離に対応する理想的なカウント値に所定のマージンを設定した値を閾値とすることによって装置間距離の判定ができる。上記の例では、例えば、8と2の2つの値を閾値とし、比較部23gは、2つの閾値とカウント値との比較結果を出力する。この場合、例えば、カウント値が8以上であることが、2種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたことの判定結果に相当し、カウント値が2以上8未満であることが、1種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたことの判定結果に相当し、カウント値が2未満であることが、0種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたこと(何れの無線信号も受信されていないこと)の判定結果に相当する。
例えば、無線端末装置10が、カウンタ23eがリセットされるまでの一定の時間内(例えば1分間)に強い送信電力の無線信号を2回送信し、弱い送信電力の無線信号を10回送信していたとする。
この場合、例えば、5と1の2つの値を閾値とし、比較部23gは、2つの閾値とカウント値との比較結果を出力する。そして、例えば、カウント値が5以上であることが、2種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたことの判定結果に相当し、カウント値が1以上5未満であることが、1種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたことの判定結果に相当し、カウント値が1未満であることが、0種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたこと(何れの無線信号も受信されていないこと)の判定結果に相当する。
例えば、無線端末装置10が、カウンタ23eがリセットされるまでの一定の時間内(例えば1分間)に最も強い送信電力の無線信号を2回送信し、中間の送信電力の無線信号を5回送信し、最も弱い送信電力の無線信号を10回送信していたとする。
この場合、例えば、10と5と1の3つの値を閾値とし、比較部23gは、3つの閾値とカウント値との比較結果を出力する。そして、例えば、カウント値が10以上であることが、3種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたことの判定結果に相当し、カウント値が5以上10未満であることが、2種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたことの判定結果に相当し、カウント値が1未満であることが、0種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたことの判定結果に相当する(判定内容の例示の説明終わり)。
比較部23gから出力された比較結果は指示信号生成部24に入力され、指示信号生成部24は、入力された比較結果を用いて指示信号を生成して出力する。指示信号とは、本体部25に対する指示内容を示す信号である。以下、指示信号の具体例を説明する。
この例の指示信号生成部24は、比較部23gから出力された比較結果が「M(N≧M≧2, Mは固定値)種類以上の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたとの判定結果」に相当する場合、無線端末装置20が具備する本体部25の或る機能をロックさせる指示信号を生成して出力する。例えば、N=2,M=2の場合、指示信号生成部24は、比較部23gから出力された比較結果が「2種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたとの判定結果(≪規則例1の場合≫の例ではカウント値が8以上である旨の判定結果)」に相当する場合、本体部25の或る機能をロックさせる指示信号を生成して出力する。
また、指示信号生成部24が、本体部25の或る機能をロックさせる指示信号を複数回生成・出力することとしてもよい。例えば、1回目に上記の条件を具備した場合、本体部25の第1機能をロックさせる第1指示信号が生成・出力され、当該第1指示信号の生成・出力から一定時間経過後も上記の条件を具備していた場合、本体部25の第2機能をロックさせる第2指示信号が生成・出力されてもよい。或いは、1回目に上記の条件を具備した場合、本体部25の或る機能に対して秘密情報の入力なしに解除可能なロックを実行させる第1指示信号が生成・出力され、当該第1指示信号の生成・出力から一定時間経過後も上記の条件を具備していた場合、当該機能に対して秘密情報の入力なしに解除できないロックを実行させる第2指示信号が生成・出力されてもよい。また、例えば、N=3とし、比較部23gから出力された比較結果が「2種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたとの判定結果」に相当する場合、本体部25の第1機能をロックさせる第1指示信号が生成・出力され、比較部23gから出力された比較結果が「3種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたとの判定結果」に相当する場合、本体部25の第2機能をロックさせる第2指示信号が生成・出力されてもよい。
≪指示信号の具体例2≫
この例の指示信号生成部24は、比較部23gから出力された比較結果が「P(N≧P≧2)種類以上の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたとの判定結果」に相当する場合、無線端末装置20が具備する本体部25に警告情報を出力させるための指示信号を生成する。なお、警告情報の例としては、警告音の出力、バイブレータの駆動、警告画面表示、発光ダイオードの発光やその発光色の変更等がある。
また、≪指示信号の具体例1,2≫を組み合わせてもよい。例えば、N=3とし、比較部23gから出力された比較結果が「2種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたとの判定結果」に相当する場合、本体部25に警告情報を出力させるための第1指示信号が生成・出力され、比較部23gから出力された比較結果が「3種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたとの判定結果」に相当する場合、本体部25の或る機能をロックさせる第2指示信号が生成・出力されてもよい。
また、比較部23gから出力された比較結果が「M種類以上の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたとの判定結果」に相当し、さらに別の条件を満たしたときに、本体部25に警告情報を出力させるための指示信号が生成・出力されてもよい。
さらに、≪指示信号の具体例1,2≫で例示した指示信号に加え、比較部23gから出力された比較結果が「Q(1≦Q<N)種類以上の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されていないとの判定結果」に相当する場合、本体部25の或る機能をロックさせる指示信号が生成されてもよい。例えば、N=2とし、Q=1とし、比較部23gから出力された比較結果が「何れの送信電力の無線信号も無線端末装置20の受信部22に受信されていないとの判定結果」に相当する場合、本体部25の或る機能をロックさせる指示信号が生成されてもよい(指示信号の具体例の説明終わり)。
例えば、ロック制御部25pに本体部25の或る機能をロックさせる指示信号が入力された場合、ロック制御部25pは、指示信号に示される本体部25の或る機能をロックする。これにより、ロック制御部25pは、M(N≧M≧2)種類以上の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたと距離判定部23で判定されたこと、又は、Q(1≦Q<N)種類以上の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されていないと距離判定部23で判定されたことを必要条件として、無線端末装置10の或る機能をロックすることになる。
また、例えば、入出力制御部25qに警告情報を出力させるための指示信号が入力された場合、入出力制御部25qは、その指示信号に示される警告情報を、スピーカ部25s、表示部25t又はバイブレータ部25uの出力部に出力させる。これにより、出力部は、P(N≧P≧2)種類以上の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたと距離判定部23で判定されたことを必要条件として警告情報を出力する。
以上のように、実施例1の装置間距離判定システムは、N(N≧2)種類の送信電力の無線信号を送信する送信部12を有する無線端末装置10と、無線信号を受信する受信部22、何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたかを判定することにより、無線端末装置10と無線端末装置20との間の距離を判定する距離判定部23とを有する無線端末装置20とからなる。これにより、電界強度を測定するための複雑な構成をとることなく、無線端末装置10と無線端末装置20との間の距離を判定することが可能となる。
また、実施例1において、さらにQ(1≦Q<N)種類以上の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されていないと距離判定部23で判定されたことを必要条件として、無線端末装置20の本体部25の或る機能をロックすることとした場合、上述の「あんしんキー」と同様なシステムでの安全性向上が図れる。
なお、本発明は実施例1には限定されない。例えば、実施例1では、無線端末装置20の指示信号生成部24で生成された指示信号を、無線端末装置20の本体部25に送り、本体部25の或る機能をロックしたり、警告情報を出力させたりした。しかし、ロック制御部や入出力制御部や入力部や出力部を無線端末装置10に設け、無線端末装置20の指示信号生成部24で生成された指示信号を無線端末装置10に送信し、無線端末装置10のロック制御部が無線端末装置10やそれに接続された機器の或る機能を上述のようにロックしたり、その入出力制御部が警告情報を出力部に出力させたりする構成であってもよい。さらに、そのロックを解除するために、無線端末装置10又は無線端末装置20の入力部から入力される秘密情報を必要とする構成としてもよい。具体的には、例えば、無線端末装置20の指示信号生成部24で生成された指示信号を無線端末装置10に送信し、これを受け取った無線端末装置10のロック制御部が無線端末装置10の信号作成部11又は送信部12の機能をロックし、無線端末装置10の入力部に秘密情報が入力されるまで、無線端末装置10による無線信号の送信を停止させる構成であってもよい。これにより、無線端末装置20には無線端末装置10からの無線信号が受信されなくなるため、秘密情報が入力されるまで、無線端末装置20の本体部25の機能もロックされる。
この場合の距離判定部23は、メモリからなる受信信号記憶領域23h、識別符号記憶領域23i、カウント記憶領域23j及び閾値記憶領域23kと、CPUに所定のプログラムが読み込まれて構成される比較部23m,23p、カウンタ23n及び制御部23qとを有する。なお、識別符号記憶領域23iには前述の識別符号が格納され、閾値記憶領域23kには前述の閾値が格納される。
実施例2では、第1無線端末装置の送信部が、送信電力毎に送信間隔が異なる無線信号を、それぞれ異なる時刻に送信する。そして、第2無線端末装置の距離判定部は、第2無線端末装置の受信部で受信されたと判定された無線信号の受信間隔に基づき、何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する。以下、実施例1との相違点を中心に実施例2を説明する。
実施例1と実施例2との相違点は、第1無線端末装置の送信部が送信する無線信号に要求される特徴と、距離判定部のみである。以下では、これらの相違点のみについて説明を行い、その他の点については実施例1と同じであるため説明を省略する。
図7(a)に示すように、実施例2の距離判定部123は、実施例1の距離判定部23のカウンタ23eを、入力パルスの時間間隔を出力するパルス間隔検出回路123eに置換した構成である。以下、実施例2の距離判定部123の処理を説明する。
無線端末装置120の受信部22で受信された無線信号は、前述のように復調信号に変換されて比較部23cに入力される。これをトリガに、制御回路(図示せず)が識別符号レジスタ23aに読み出し信号を入力し、識別符号レジスタ23aは識別符号を比較部23cに出力する。比較部23cは、入力された復調信号から識別符号を取り出し、取り出した識別符号と識別符号レジスタ23aから入力された識別符号とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。そして、比較部23cは、それらが一致すれば値1をパルス間隔検出回路123eに出力し、一致しなければ値0をパルス間隔検出回路123eに出力する。
例えば、無線端末装置10が、一定の時間内(例えば1分間)に2種類の送信電力の無線信号を交互にそれぞれ5個送信していたとする。無線端末装置120の受信部22がこれらを正しく受信できていたならば、理想的には上述のパルス間隔値は6秒となる。また、無線端末装置120の受信部22が送信電力の大きな無線信号のみを正しく受信していたならば、理想的には上述のパルス間隔値は12秒となる。無線端末装置120の受信部22が何れの無線信号も正しく受信できていなかったならば、理想的には上述のパルス間隔値は無限大となる。
例えば、無線端末装置10が、3種類の送信電力の無線信号を一定順序及び一定間隔5秒で送信していたとする。無線端末装置120の受信部22がこれらをすべて正しく受信できていたならば、理想的には上述のパルス間隔値は5秒となる。また、無線端末装置120の受信部22が最大及び2番目の送信電力の無線信号のみを正しく受信していたならば、理想的には上述のパルス間隔値は5秒又は10秒となる。また、無線端末装置120の受信部22が最大の送信電力の無線信号のみを正しく受信していたならば、理想的には上述のパルス間隔値は15秒となる。無線端末装置120の受信部22が何れの無線信号も正しく受信できていなかったならば、理想的には上述のパルス間隔値は無限大となる。
<実施例2の特徴>
実施例2では、無線端末装置10の12送信部が、送信電力毎に送信間隔が異なる無線信号を、それぞれ異なる時刻に送信し、距離判定部123は、無線端末装置120の受信部22で受信されたと判定された無線信号の受信間隔に基づき、何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置120の受信部22に受信されたかを判定する。これにより、無線端末装置10から送信されたN(N≧2)種類の送信電力の無線信号に送信電力以外の違いがない場合であっても、距離判定部23は、何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置20の受信部22に受信されたかを判定できる。
この場合の距離判定部123は、メモリからなる受信信号記憶領域23h、識別符号記憶領域23i、受信時刻記憶領域123j及び閾値記憶領域23kと、CPUに所定のプログラムが読み込まれて構成される比較部23m,23p、受信間隔検出部123n及び制御部23qとを有する。なお、識別符号記憶領域23iには前述の識別符号が格納され、閾値記憶領域23kには前述の閾値が格納される。
実施例3では、第1無線端末装置の送信部が、送信電力以外の相違点をも持つN種類の無線信号を当該種類毎に異なる送信電力で送信する。第2無線端末装置の距離判定部は、この相違点に基づき、何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する。以下、実施例1との相違点を中心に実施例3を説明する。
実施例1と実施例3との相違点は、第1無線端末装置の信号作成部と第2無線端末装置の距離判定部のみである。以下では、これらの相違点のみについて説明を行い、その他の点については実施例1と同じであるため説明を省略する。
図9(a)に示すように、実施例3の無線端末装置210の信号作成部211は、N種類のフォーマットの識別符号をそれぞれ格納する識別符号レジスタ211a−1〜Nと、識別符号発生回路211b−1〜Nとを有する。また、図9(b)に示すように、実施例3の距離判定部223は、識別符号レジスタ211a−1〜Nに格納されたN種類のフォーマットの識別符号をそれぞれ格納する識別符号レジスタ223a−1〜Nと、比較部223c−1〜Nと、カウンタ223e−1〜Nと、比較部223g−1〜Nと、閾値レジスタ223fとを有する。
以下、実施例1との相違点と中心に実施例3の処理を説明する。
装置間距離判定システムが起動すると、制御回路(図示せず)が、一定の規則に従って、何れかの識別符号レジスタ211a−1〜Nに対して読み出し信号を入力し、各識別符号レジスタ211a−1〜Nは、読み出し信号が入力されるたびに識別符号を識別符号発生回路211b−1〜Nにそれぞれ出力する。識別符号発生回路211b−1〜Nは、それぞれ、入力された識別符号その開始位置を特定するための情報等を付加したデジタル信号を生成し、それを変調回路12aに出力する。変調回路12aは識別符号に対応する変調信号を生成してパワーアンプ12cに出力し、パワーアンプ12cは、当該変調信号に対応する識別符号のフォーマットの種類に一対一で対応する出力電力で、当該変調信号を増幅し、アンテナ13を通じて送信する。これにより、送信部12は、送信電力以外の相違点をも持つN種類の無線信号を当該種類毎に異なる送信電力で送信することになる。
以下では、実施例1との相違点である距離判定部223の処理のみを説明し、その他の無線端末装置220の処理については説明を省略する。
受信部22から出力された復調信号は各比較部223c−1〜Nに入力される。これをトリガに、制御回路(図示せず)が識別符号レジスタ223a−1〜Nに読み出し信号を入力し、識別符号レジスタ223a−1〜nはそれぞれに保持する識別符号を、それぞれ比較部223c−1〜Nに出力する。各比較部223c−1〜Nは、それぞれ、入力された復調信号から識別符号を取り出し、取り出した識別符号と識別符号レジスタ223a−1〜Nからそれぞれ入力された識別符号とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。そして、各比較部223c−1〜Nは、それらが一致すれば値1をそれぞれカウンタ223e−1〜Nに出力し、一致しなければ値0をカウンタ223e−1〜Nに出力する。各カウンタ223e−1〜Nは、値1が入力された場合にのみカウントアップを行い、そのカウント値を格納する。また、各カウンタ223e−1〜Nは、一定の時間が経過する毎にそのカウント値を、それぞれ比較部223g−1〜Nに出力する。なお、この時点で各カウンタ223e−1〜Nから出力される各カウント値は、それぞれ、「一定の時間内に無線端末装置220の受信部22で受信されたと判定された無線信号を、送信電力毎に集計した数」に相当する。これらのカウント値により、何種類の送信電力の無線信号が受信部22に受信されたかを判定できる。なお、各カウンタ223e−1〜Nは、カウント値を出力した後、カウント値を0にリセットする。
実施例3では、無線端末装置210の送信部12が、送信電力以外の相違点をも持つN種類の無線信号を当該種類毎に異なる送信電力で送信することとした。これにより、何れの送信電力の無線信号が無線端末装置220の受信部22で受信されたかの判定の精度が向上する。その結果、多くの種類の送信電力の無線信号を用い、きめ細かい装置間距離判定を行うことが可能となる。
また、図9(b)に例示した距離判定部223は、CPUやメモリ等からなるコンピュータに所定のプログラムを読み込ませて構成することもできる。図10は、コンピュータに所定のプログラムを読み込ませて構成された距離判定部の構成を例示した図であり、図11はその処理を説明するためのフローチャートである。以下、この場合の構成と処理を説明する。
カウント記憶領域223jのカウント値をリセット(ステップS31)後、受信部22から出力された復調信号は、まず、受信信号記憶領域223hに格納される(ステップS32)。これをトリガに、比較部223mは、受信信号記憶領域223hから復調信号を読み込み、識別符号記憶領域223iから識別符号を読み込む。さらに、比較部223mは、読み込まれた復調信号から識別符号を取り出し、取り出した識別信号と識別符号記憶領域223iから読み込んだ識別符号とを比較し、当該特定した信号が何れかのフォーマットの識別符号と一致するか否かを判定する(ステップS33)。
次に、制御部23qがカウンタのリセットから一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS36)。ここで、カウンタのリセットから一定時間が経過していないと判定された場合には、処理がステップS32に戻される。一方、カウンタのリセットから一定時間が経過したと判定された場合には、比較部223pが閾値記憶領域223kから閾値を読み込み、カウント値が閾値を超えるフォーマットの数を求め、その数を出力する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1無線端末装置からの無線信号の送信に対して、第2無線端末装置が応答信号を返すという形態である。
すなわち、第2実施形態では、第1無線端末装置の送信部がN(N≧2)種類の送信電力の無線信号を送信し、それらが第2無線端末装置の受信部で受信された場合に第2無線端末装置の送信部が応答信号を送信する。そして、第1無線端末装置の受信部が応答情報を受信し、その距離判定部が、当該応答情報を用い、何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定することにより、第1無線端末装置と第2無線端末装置との間の距離を判定する。
N=2の場合を例にとって第2実施形態の原理を説明する。
図12,13は、N=2の場合における第2実施形態の原理を説明するための概念図である。
図12(a)は、第1無線端末装置と第2無線端末装置との間の距離が或る第1距離以下である状態を示し、図12(b)は、この距離が第1距離よりも大きく或る第2距離以下である状態を示し、図13は、この距離が第2距離よりも大きい状態を示す。
実施例4では、第1無線端末装置の送信部が、一定の時間内の送信数が送信電力毎に固定された無線信号を、それぞれ異なる時刻に送信する。第2無線端末装置の送信部は、その受信部で無線信号が受信されたと判定されるたびに応答信号を送信する。第1無線端末装置は応答信号を受信し、第1無線端末装置が有する距離判定部は、一定の時間内に第1無線端末装置の受信部で受信されたと判定された応答信号の数を、当該一定の時間内に第2無線端末装置の受信部で受信されたと判定された無線信号の数として、何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する。以下、実施例4を詳細に説明する。
図14は、第2実施形態の一実施例である実施例4の装置間距離推定システム301の構成を例示したブロック図である。また、図15(a)は、図14の無線端末装置310の構成を例示したブロック図であり、図15(b)は図14の無線端末装置320の構成を例示したブロック図である。なお、実施例1で説明した構成については、図3,4と同じ符号を用い、それらの説明を省略する。
図14に示すように、本実施例の装置間距離推定システム301は、無線端末装置310(「第1無線端末装置」に相当)と無線端末装置320(「第2無線端末装置」に相当)とを有する。
また、図14(b)に示すように、本実施例の本実施例の無線端末装置320は、アンテナ312,325と、受信部22と、受信判定部322と、応答信号作成部323と、送信部324とを有する。また、図15(b)に示すように、受信判定部322は、識別符号レジスタ322aと、比較部322cとを有し、応答信号作成部323は、識別符号発生回路323bと、識別符号レジスタ323aとを有する。
次に、本実施例の装置間距離判定処理について説明する。なお、以下の前提として、無線端末装置310の識別符号レジスタ313aと、無線端末装置320の識別符号レジスタ313a,323aには、実施例1で説明した信号作成部11の識別符号レジスタ11a(図3)と同一の識別符号が格納されているものとする。
[無線端末装置310の無線信号送信処理]
装置間距離判定システム301が起動すると、実施例1と同様に、無線端末装置310の送信部12が、N(N≧2)種類の送信電力の無線信号を、一定の時間内の送信数を送信電力毎に固定し、それぞれ異なる時刻に送信する。
無線端末装置320は、アンテナ21で無線信号を受波し、実施例1と同様に受信部22で受信する。受信部22から出力された復調信号は比較部322cに送られる。これをトリガに、制御回路(図示せず)が識別符号レジスタ322aに読み出し信号を入力し、識別符号レジスタ322aは識別符号を比較部322cに出力する。比較部322cは、入力された復調信号から識別符号を取り出し、取り出した識別符号と識別符号レジスタ322aから入力された識別符号とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。そして、比較部322cは、それらが一致すれば読み出し信号を識別符号レジスタ323aに出力する。これにより、識別符号レジスタ323aは、識別符号を識別符号発生回路323bに出力し、識別符号発生回路323bは入力された識別符号にその開始位置を特定するための情報等を付加した応答信号を生成し、送信部324に出力する。送信部324はこの応答信号を変調・増幅し、アンテナ325を介して送信する。なお、混信を避けるため、無線端末装置310からの無線信号の送信と、無線端末装置320からの応答信号の送信とには、相互に異なる周波数が用いられる。
応答信号は、無線端末装置310のアンテナ311で受波され、受信部312で受信され、その復調信号が比較部313cに送られる。これをトリガに、制御回路(図示せず)が識別符号レジスタ313aに読み出し信号を入力し、識別符号レジスタ313aは識別符号を比較部313cに出力する。比較部313cは、入力された復調信号から識別符号を取り出し、取り出した識別符号と識別符号レジスタ313aから入力された識別符号とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。そして、比較部313cは、それらが一致すれば値1をカウンタ313eに出力し、一致しなければ値0をカウンタ313eに出力する。
また、カウント値の出力をトリガに、制御回路(図示せず)が閾値レジスタ313fに読み出し信号を入力し、閾値レジスタ313fは閾値を比較部23gに出力する。比較部313gは、入力されたカウント値と閾値とを比較し、一定の時間内に無線端末装置310の受信部312で受信されたと判定された応答信号の数を、当該一定の時間内に無線端末装置320の受信部22で受信されたと判定された無線信号の数として、何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置320の受信部22に受信されたかを判定する。なお、閾値の設定や比較部313gの処理は、実施例1の閾値や比較部23gの処理と同様である。また、比較部313gから出力された比較結果は指示信号生成部314に入力され、指示信号生成部314は、実施例1の指示信号生成部24と同様な処理を実行して指示信号を生成し、本体部25に出力する。それ以降は実施例1と同じである。
本実施例では、送信電力の無線信号を送信する無線端末装置310側に携帯電話等の本体部25を設けることができ、無線端末装置320側の消費電力を低く抑えることができる。そのため、RFIDのように、受信した電波信号を元にコイルで電流を作成して、その電流を使って応答信号を返信する方式に本発明を適用することができる。この場合には、例えば、無線端末装置310がRFIDのリーダ/ライタ装置として機能し、無線端末装置320がRFタグとして機能する。
図16(a)は実施例5の無線端末装置410(「第1無線端末装置」に相当)の構成を例示したブロック図であり、図16(b)は無線端末装置420(「第2無線端末装置」に相当)の構成を例示したブロック図である。なお、実施例1,3,4で説明した構成については、図3,4,9,15と同じ符号を用い、それらの説明を省略する。
図16(a)に示すように、実施例5の無線端末装置410と実施例4の無線端末装置310との相違点は、信号作成部11が実施例3の信号作成部211に置換された点である。また、図16(b)に示すように、実施例5の無線端末装置420と実施例4の無線端末装置320との相違点は、受信判定部322が、N個の識別符号レジスタ423a−1〜Nと比較部423c−1〜Nとを有する受信判定部423に置換された点である。
以下、実施例1,3,4との相違点と中心に実施例5の処理を説明する。なお、以下の前提として、さらに各識別符号レジスタ423a−1〜Nには、実施例3の各識別符号レジスタ211a−1〜Nに格納されたN種類のフォーマットの識別符号がそれぞれ格納されているものとする。
装置間距離判定システムが起動すると、実施例3と同様に、送信部12は、対応する識別符号のフォーマットが異なるN種類の無線信号を当該種類毎に異なる送信電力で送信する。
[無線端末装置420の処理]
以下では、実施例4との相違点である受信判定部423の処理を中心に説明し、実施例4との共通点の説明は省略する。
本実施例の装置間距離判定システムは、実施例4の装置間距離判定システム301(図14)を構成する無線端末装置310を無線端末装置510に置換したものである。
図17(a)に示すように、本実施例の無線端末装置510は、実施例4の無線端末装置310の距離判定部313(図15(a))を距離判定部513に置換した構成となる。また、距離判定部513は、距離判定部313のカウンタ313eを、入力パルスの時間間隔を出力するパルス間隔検出回路513eに置換した構成である。以下、実施例1,4との相違点を中心に実施例6の処理を説明する。
図18は、実施例7の無線端末装置610(「第1無線端末装置」に相当)の構成を例示したブロック図である。なお、図18において、実施例1,4と共通する部分については図3,4,15と同じ符号を付した。
本実施例の装置間距離判定システムは、実施例4の装置間距離判定システム301(図14)を構成する無線端末装置310を無線端末装置610に置換したものである。また、図18に示すように、無線端末装置610は、無線端末装置310を構成する距離判定部313を距離判定部613に置換した構成である。また、距離判定部613は、距離判定部313を構成するカウンタ313eを、クロック信号数をカウントするクロックカウンタ613eに置換し、そのクロック信号を発生するクロック613dと、スイッチ613hと、N種類の送信電力にそれぞれ対応するN個のカウンタ613e−1〜Nとが追加された構成となる。
以下、実施例1,4との相違点と中心に実施例7の処理を説明する。
[無線端末装置610の処理]
装置間距離判定システムが起動すると、無線端末装置610の送信部12は、N種類の送信電力の無線信号を、それぞれ固定時間長Tを超える間隔をおいて送信する。また、信号作成部11は、識別符号のデジタル信号を送信部12に出力するたびにカウント開始信号をクロックカウンタ613eに出力する。カウント開始信号が入力されたクロックカウンタ613eは、カウント値を0にリセットした後、クロック信号のカウントを開始する。また、送信部12は、無線信号を送信するたびに、その送信電力の種類を特定するための送信電力信号を制御信号としてスイッチ613hに入力する。これにより、スイッチ613hは、比較部313gと、送信電力信号が示す送信電力に対応する何れかのカウンタ613e−1〜Nとを接続する。この状態はスイッチ613hに新たな送信電力信号が入力されるまで維持される。
実施例7では、無線端末装置610の送信部12が、N種類の送信電力の無線信号を、それぞれ固定時間長Tを超える間隔をおいて送信し、第2無線端末装置320が、その受信部22で無線信号が受信されたと判定されるたびに応答信号を送信する。そして、無線端末装置610は、当該応答信号を受信し、送信部が無線信号を送信してから固定時間長R(0<R≦T)以内に応答信号が受信されたと判定された場合、当該送信部が送信した無線信号が無線端末装置320の受信部22に受信されたと判定して、何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置320の受信部22に受信されたかを判定する。この場合、線端末装置610から送信されたN(N≧2)種類の送信電力の無線信号に送信電力以外の違いがない場合であっても、何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置320の受信部22に受信されたかを判定できる。
図19は実施例8の無線端末装置710(「第1無線端末装置」に相当)の構成を例示したブロック図であり、図20は無線端末装置720(「第2無線端末装置」に相当)の構成を例示したブロック図である。なお、実施例1,3,4,5で説明した構成については、図3,4,9,15,16と同じ符号を用い、それらの説明を省略する。
図19に示すように、実施例8の無線端末装置710は、実施例4の無線端末装置310(図15)の信号作成部11を実施例3の信号作成部211に置換し、距離判定部313を距離判定部713に置換した構成である。また、距離判定部713は、N個の識別符号レジスタ713a−1〜Nと、比較部713c−1〜Nと、カウンタ713e−1〜Nと、比較部713g−1〜Nと、閾値レジスタ713fとを有する。
以下、実施例1,3,4,5との相違点と中心に実施例8の処理を説明する。なお、以下の前提として、さらに各識別符号レジスタ423a−1〜Nには、実施例3の各識別符号レジスタ211a−1〜Nに格納されたN種類のフォーマットの識別符号がそれぞれ格納され、各識別符号レジスタ713a−1〜Nには、実施例3の各識別符号レジスタ211a−1〜Nに格納されたN種類のフォーマットの識別符号がそれぞれ格納され、各識別符号レジスタ723a−1〜Nには、実施例3の各識別符号レジスタ211a−1〜Nに格納されたN種類のフォーマットの識別符号がそれぞれ格納されているものとする。
装置間距離判定システムが起動すると、実施例3と同様に、送信部12は、対応する識別符号のフォーマットが異なるN種類の無線信号を当該種類毎に異なる送信電力で送信する。
以下では、実施例4との相違点である受信判定部423及び応答信号作成部723の処理を中心に説明し、実施例4との共通点の説明は省略する。
受信部22から出力された復調信号は各比較部423c−1〜Nに入力される。これをトリガに、制御回路(図示せず)が識別符号レジスタ423a−1〜Nに読み出し信号を入力し、識別符号レジスタ423a−1〜nはそれぞれに保持する識別符号を、それぞれ比較部423c−1〜Nに出力する。各比較部423c−1〜Nは、それぞれ、入力された復調信号から識別符号を取り出し、取り出した識別符号と識別符号レジスタ423a−1〜Nからそれぞれ入力された識別符号とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。そして、各比較部423c−1〜Nは、それらが一致した場合にのみ、それぞれ、読み出し信号を対応する識別符号レジスタ723a−1〜Nに出力する。読み出し信号が入力された識別符号レジスタ723a−1〜Nは、それぞれが保持する識別符号を出力する。各識別符号レジスタ723a−1〜Nから出力された識別符号のデジタル信号は、送信部324に入力され、送信部324で変調・増幅されて応答信号として送信され、アンテナ325から放出される。
応答信号が無線端末装置710のアンテナで受波され、受信部312で受信されると、その復調信号が各比較部713c−1〜Nに入力される。これをトリガに、制御回路(図示せず)が識別符号レジスタ713a−1〜Nに読み出し信号を入力し、識別符号レジスタ713a−1〜nはそれぞれに保持する識別符号を、それぞれ比較部713c−1〜Nに出力する。各比較部713c−1〜Nは、それぞれ、入力された復調信号から識別符号を取り出し、取り出した識別符号と識別符号レジスタ713a−1〜Nからそれぞれ入力された識別符号とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。そして、各比較部713c−1〜Nは、それらが一致すれば値1をそれぞれカウンタ713e−1〜Nに出力し、一致しなければ値0をカウンタ713e−1〜Nに出力する。各カウンタ713e−1〜Nは、値1が入力された場合にのみカウントアップを行い、そのカウント値を格納する。また、各カウンタ713e−1〜Nは、一定の時間が経過する毎にそのカウント値を、それぞれ比較部713g−1〜Nに出力する。なお、この時点で各カウンタ713e−1〜Nから出力される各カウント値は、それぞれ、「一定の時間内に無線端末装置710の受信部312で受信されたと判定された応答信号を、その種別毎に集計した数」に相当し、さらに「一定の時間内に無線端末装置720の受信部22で受信されたと判定された無線信号を、送信電力毎に集計した数」に相当する。これらのカウント値により、何種類の送信電力の無線信号が受信部22に受信されたかを判定できる。なお、各カウンタ713e−1〜Nは、カウント値を出力した後、カウント値を0にリセットする。
実施例8では、無線端末装置710の送信部312が、送信電力以外の相違点をも持つN種類の無線信号を当該種類毎に異なる送信電力で送信し、無線端末装置720が、その受信部で無線信号が受信されたと判定されるたびに、その無線信号の種類毎に異なる応答信号を送信することとした。これにより無線端末装置710が有する距離判定部713は、何れの応答信号が無線端末装置710の受信部312に受信されたかを判定することによって、何種類の送信電力の無線信号が無線端末装置720の受信部22に受信されたかを判定できる。これにより、何れの送信電力の無線信号が無線端末装置720の受信部22で受信されたかの判定の精度が向上する。その結果、多くの種類の送信電力の無線信号を用い、きめ細かい装置間距離判定を行うことが可能となる。
なお、上記の各実施例では、第1無線端末装置の送信部がパワーアンプの出力を制御し、N種類の送信電力の無線信号を生成することとした。しかし、その他の方法でN種類の送信電力の無線信号を生成する構成であってもよい。例えば、パワーアンプ12cから出力された無線信号の信号経路をN通り設け、各信号経路の減衰量やインピーダンスマッチング等を相違させることによって、N種類の送信電力の無線信号が生成される構成でもよい。
しかし、少なくとも第1無線信号を送信する送信部と、無線信号を受信する受信部とを有する第1無線端末装置と、少なくとも第2無線信号を送信する送信部と、無線信号を受信する受信部とを有する第2無線端末装置と、を有し、第1無線信号と第2無線信号とは送信電力が異なり、第1無線端末装置及び第2無線端末装置の少なくとも一方は、第1無線信号が第2無線端末装置の受信部で受信されたか、及び、第2無線信号が第1無線端末装置の受信部で受信されたかを判定することにより、第1無線端末装置と第2無線端末装置との間の距離を判定する距離判定部をさらに有する、ことを特徴とする装置間距離判定システムでも課題解決は可能である。
図22に示すように、装置間距離判定システム901は、無線端末装置910(「無線端末装置」に相当)と無線端末装置(「第2無線端末装置」に相当)とを有する。ここで、送信部912,922は、それぞれ、少なくとも1種類の送信電力の無線信号を送信する。また、送信部912から送信される無線信号の送信電力は、送信部922から送信される無線信号の送信電力よりも小さい。また、その他の構成部は、これまで説明した通りである。
無線端末装置920から送信された第2無線信号及び応答信号は、アンテナ311で受波されて受信部312で受信され、それらの復調信号が距離判定部313に送られる。距離判定部313は、送られた復調信号を用い、第1無線信号が無線端末装置920の受信部22で受信されたか、及び、第2無線信号が無線端末装置910の受信部312で受信されたかを判定することにより、無線端末装置910と無線端末装置920との間の距離を判定する。
状態1:第1無線信号が無線端末装置920の受信部22で受信され、かつ、第2無線信号が無線端末装置910の受信部312で受信される状態
状態2:第1無線信号が無線端末装置920の受信部22で受信される、又は、第2無線信号が無線端末装置910の受信部312で受信される状態
状態3:第1無線信号が無線端末装置920の受信部22で受信されず、かつ、第2無線信号が無線端末装置910の受信部312で受信されない状態
ここで、第1無線信号と第2無線信号との距離は、状態1の場合が最も近く、状態2の場合がその次に近く、状態3の場合が最も遠い。よって、第1無線信号が無線端末装置920の受信部22で受信されたか、及び、第2無線信号が無線端末装置910の受信部312で受信されたかを判定することにより、無線端末装置910と無線端末装置920との間の距離を判定できる。また、第1無線信号の送信電力<第2無線信号の送信電力とした場合、本システムに関係する無線端末装置910の消費電力を無線端末装置920の消費電力よりも抑えることができる。そのため、例えば、無線端末装置910を携帯電話等の特に省電力化が望まれる装置側とし、無線端末装置910をデスクトップコンピュータ等のそれほど省電力化が必要でない装置側とする等の応用が可能となる。また、その逆に第1無線信号の送信電力>第2無線信号の送信電力とした場合には、逆の応用が可能となる。
また、上記の各構成に加えて、既に存在するセキィリティ機能(無線端末装置の起動時に暗証番号の入力を要求したり、起動中であっても無線端末装置のキー操作を実施しない場合に暗証番号の入力を要求したり、無線端末装置内のハードディスク等の記憶領域を暗号化したりすることなど)も併用することで、さらにセキィリティ機能を高めることが可能であるのはいうまでもない。また、各実施例の少なくとも一部の構成を複合した構成であってもよい。さらに、3以上の無線端末装置からなる通信システムに本発明を適用してもよい。また、各実施例の距離判定部の出力信号は、装置間距離を直接的に示す信号ではないが、その範囲を一義的に特定できる信号である。各実施例の変形として、各実施例の距離判定部が、上述した各判定結果を用いて装置間距離の範囲(例えば、第1距離範囲<第2距離範囲<第3距離範囲)を直接的に示す信号を生成する処理部を具備してもよい。同様に、上記実施例の距離判定部の出力信号の中には、何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを直接的に示していないものもあるが、その場合であってもそれらの信号は、何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを一義的に特定できる信号である。上記実施例の変形として、上記実施例の距離判定部が、上述した各判定結果を用いて何種類の送信電力の無線信号が第2無線端末装置の受信部に受信されたかを直接的に示す信号を生成する処理部を具備してもよい。このような処理部は、集積回路によって構成しても良いし、その処理部の処理内容が記述されたプログラムをCPU上で実行して構成してもよい。
また、上述のように、信号作成部、距離判定部、受信判定部、指示信号生成部、ロック制御部、入出力制御部、処理部その他の構成は、CPU(central processing unit)、メモリ等を具備するコンピュータによって実現できる。この場合、これらの各部分が有すべき処理内容はプログラムに記述され、CPUがそれを実行することにより、上記各部分の処理機能が実現される。このようにプログラムが読み込まれたCPUは、そのプログラムに従い、それぞれの処理ステップに必要なデータをメモリから読み込み、演算処理を行い、その処理結果をメモリに格納するという処理を繰り返すことによって上記各部分の処理機能を実現する。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、一旦そのプログラムを自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記憶装置に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
20,120,220,320,420,720,920 無線端末装置(第2無線端末装置)
Claims (16)
- N(N≧2)種類の送信電力の無線信号を送信する送信部を有する第1無線端末装置と、
無線信号を受信する受信部を有する第2無線端末装置と、を有し、
上記第1無線端末装置及び上記第2無線端末装置の少なくとも一方は、
何種類の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定することにより、上記第1無線端末装置と上記第2無線端末装置との間の距離を判定する距離判定部をさらに有する、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項1に記載の装置間距離判定システムであって、
上記送信部は、一定の時間内の送信数が送信電力毎に固定された上記無線信号を、それぞれ異なる時刻に送信し、
上記距離判定部は、一定の時間内に上記第2無線端末装置の受信部で受信されたと判定された無線信号の数に基づき、何種類の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する構成を含む、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項2に記載の装置間距離判定システムであって、
上記第2無線端末装置は、その受信部で上記無線信号が受信されたと判定されるたびに応答信号を送信する送信部をさらに有し、
上記第1無線端末装置は、上記応答信号を受信する受信部と、上記距離判定部とを有し、
上記第1無線端末装置が有する上記距離判定部は、一定の時間内に上記第1無線端末装置の受信部で受信されたと判定された上記応答信号の数を、当該一定の時間内に上記第2無線端末装置の受信部で受信されたと判定された無線信号の数として、何種類の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する構成を含む、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項1から3の何れかに記載の装置間距離判定システムであって、
上記送信部は、送信電力毎に送信間隔が異なる上記無線信号を、それぞれ異なる時刻に送信し、
上記距離判定部は、上記第2無線端末装置の受信部で受信されたと判定された無線信号の受信間隔に基づき、何種類の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する構成を含む、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項4に記載の装置間距離判定システムであって、
上記第2無線端末装置は、その受信部で上記無線信号が受信されたと判定されるたびに応答信号を送信する送信部をさらに有し、
上記第1無線端末装置は、上記応答信号を受信する受信部と、上記距離判定部とを有し、
上記第1無線端末装置が有する上記距離判定部は、上記第1無線端末装置の受信部で受信されたと判定された応答信号の受信間隔を、上記第2無線端末装置の受信部で受信されたと判定された無線信号の受信間隔として、何種類の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する構成を含む、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項1から5の何れかに記載の装置間距離判定システムであって、
上記送信部は、上記無線信号を、それぞれ固定時間長Tを超える間隔をおいて送信し、
上記第2無線端末装置は、その受信部で上記無線信号が受信されたと判定されるたびに応答信号を送信する送信部をさらに有し、
上記第1無線端末装置は、上記応答信号を受信する受信部と、上記距離判定部とを有し、
上記第1無線端末装置が有する上記距離判定部は、上記送信部が上記無線信号を送信してから固定時間長R(0<R≦T)以内に、上記第1無線端末装置の受信部に上記応答信号が受信されたと判定された場合、当該送信部が送信した無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたと判定して、何種類の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する構成を含む、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項1から6の何れかに記載の装置間距離判定システムであって、
上記送信部は、送信電力以外の相違点をも持つN種類の無線信号を当該種類毎に異なる送信電力で送信する、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項7に記載の装置間距離判定システムであって、
上記第2無線端末装置は、その受信部で上記無線信号が受信されたと判定されるたびに、その無線信号の種類毎に異なる応答信号を送信する送信部をさらに有し、
上記第1無線端末装置は、上記応答信号を受信する受信部と、上記距離判定部とを有し、
上記第1無線端末装置が有する上記距離判定部は、何れの応答信号が上記第1無線端末装置の受信部に受信されたかを判定することによって、何種類の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたかを判定する構成を含む、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項1から8の何れかに記載の装置間距離判定システムであって、
上記第1無線端末装置及び上記第2無線端末装置の少なくとも一方は、
M(N≧M≧2)種類以上の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたと上記距離判定部で判定されたことを必要条件として、上記第1無線端末装置及び上記第2無線端末装置の少なくとも一方の或る機能をロックする第1ロック制御部をさらに有する、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項9に記載の装置間距離判定システムであって、
上記第1無線端末装置及び上記第2無線端末装置の少なくとも一方は、
ロックを解除するために必要な秘密情報の入力を受け付ける入力部をさらに有し、
上記第1ロック制御部によってなされた機能のロックは、上記入力部に秘密情報が入力されたことを必要条件として解除される、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項9又は10に記載の装置間距離判定システムであって、
上記第1無線端末装置及び上記第2無線端末装置の少なくとも一方は、
Q(1≦Q<N)種類以上の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されていないと上記距離判定部で判定されたことを必要条件として、上記第1無線端末装置及び上記第2無線端末装置の少なくとも一方の或る機能をロックする第2ロック制御部をさらに有する、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - 請求項1から11の何れかに記載の装置間距離判定システムであって、
上記第1無線端末装置及び上記第2無線端末装置の少なくとも一方は、
P(N≧P≧2)種類以上の送信電力の無線信号が上記第2無線端末装置の受信部に受信されたと上記距離判定部で判定されたことを必要条件として、警告情報を出力する出力部をさらに有する、
ことを特徴とする装置間距離判定システム。 - N(N≧2)種類の送信電力の無線信号を送信する送信部と、
何種類の送信電力の無線信号が他の無線端末装置の受信部に受信されたかを判定することにより、当該他の無線端末装置との間の距離を判定する距離判定部と、
を有することを特徴とする無線端末装置。 - 無線信号を受信する受信部と、
他の無線端末装置から送信されたN(N≧2)種類の送信電力の無線信号のうち、何種類の送信電力の無線信号が上記受信部に受信されたかを判定することにより、当該他の無線端末装置との間の距離を判定する距離判定部と、
を有することを特徴とする無線端末装置。 - 請求項13又は14に記載の無線端末装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項15に記載のプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
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