JP2009192102A - 蓄冷装置並びに保冷庫 - Google Patents

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克幸 田中
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Abstract

【課題】簡単な構造でもって蒸発器から蓄冷剤への冷熱の伝達効率を高める。
【解決手段】袋詰めの蓄冷剤51と、冷凍装置20と接続され冷媒を流通させる蒸発管56が水平面上で蛇行状にかつ複数段に配管されてなる蒸発器55と、蓄冷剤51を収納して一対の熱良導性の伝熱板71で挟持可能な収納箱70と、弾性変位可能な押圧板85を有する圧力付与部材80とを備え、蓄冷剤51を入れた収納箱70が、蒸発器55における隣り合う蒸発管56の間の収容スペース60に挿入され、その蓄冷剤群52が蒸発器55ともども、圧力付与部材80と蓄冷剤室13の側面との間で圧縮された状態で装備される。
【選択図】図12

Description

本発明は、蓄冷装置並びに同蓄冷装置を備えた保冷庫に関する。
トラック等に積載して輸送される保冷庫は、冷凍装置と、この冷凍装置により冷却蓄冷される蓄冷剤を有する蓄冷装置とを備えており、配送ターミナルの保管倉庫等において保管されている間に、冷凍装置を運転して蓄冷装置の蓄冷剤に冷熱を蓄積し、輸送時には、冷凍装置を停止して蓄冷剤に蓄積された冷熱により、保冷庫内に収容された被保冷物を保冷するようになっている。
従来、この種の保冷庫に装備される蓄冷装置の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。
このものは、冷凍装置と循環接続された蒸発器が、蒸発管を水平面上で複数段にわたって蛇行状に配管した形状とされ、直線部分である各列において、縦向きの冷却板が各段の直線部分を繋ぐようにして一体的に取り付けられている。そして、袋詰めの蓄冷剤が、下向きのU字状をなすように冷却板を跨いで載せられる一方、断面U字形をなす押圧板が、両側に分かれた蓄冷剤を挟むようにして下側から嵌められ、さらに押圧板の上端にキャップが被せられて、両側の押圧板の間隔を狭めることにより両側の蓄冷剤を冷却板に押し付けている。これにより、冷凍装置の運転に伴って蓄冷剤が冷却されて凍結され、すなわち蓄冷剤に冷熱が蓄積されるようになっている。
特開2000−55528公報
ところで従来装置では、蒸発器並びに冷却板から蓄冷剤への冷熱の伝達を促進するために、上記したように、蓄冷剤に押圧板を嵌めたのちさらにキャップを被せることで蓄冷剤を冷却板に密着させる構造を採っており、すなわち各蓄冷剤ごとに押圧板に加えてキャップが必要であるために部品点数が増え、また組立工数も多くなるという不具合があった。また、押圧板に収められて並んだ各蓄冷剤の間にはスペースができる状態となるため、蓄冷剤の収納効率に劣るという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、部品点数が少なくかつ簡単な構造でもって、蒸発器から蓄冷剤への冷熱の伝達効率を高めることができる蓄冷装置並びにその蓄冷装置を備えた保冷庫を提供するところにある。
本発明は、保冷庫内に区画形成された断熱性の蓄冷剤室に設けられた蓄冷装置であって、袋詰めの蓄冷剤と、冷凍装置と接続され冷媒を流通させる蒸発管が水平面上で蛇行状に配管されてなる蒸発器と、前記蓄冷剤を挟持可能で、かつ同蓄冷剤を挟んだ状態で前記蒸発器における隣り合う蒸発管の間のスペースに挿入される対をなす熱良導性の伝熱板と、前記伝熱板対で挟まれた蓄冷剤が前記蒸発器の前記スペースごとに挿入されて並んで配されてなる蓄冷剤群における並び方向の一面側に設けられ、同蓄冷剤群に対して並び方向の圧縮力を付与する圧力付与部材と、が具備されているところに特徴を有する。
上記構成になる当該装置の組み付けは、以下のようにして行われる。蓄冷剤はそれぞれ対をなす伝熱板で挟まれ、この伝熱板対で挟まれた蓄冷剤が、蒸発器における隣り合う蒸発管の間のスペースごとに挿入される。所定数の蓄冷剤が並べられたら、その蓄冷剤群の一面側に圧力付与部材が配され、蓄冷剤群が並び方向に圧縮される。これにより、蒸発管の弾性変位を伴って、蒸発管、伝熱板及び蓄冷剤が密着される。
言い換えると、伝熱板対で挟んだ蓄冷剤が弾性変位可能な蒸発管を間に入れた状態で並んで配され、その蓄冷剤群が共通の圧力付与部材で並び方向に圧縮されることで蒸発管と蓄冷剤が密着されるようになっており、すなわち部品点数が少なくかつ簡単な構造でもって、蒸発器の冷熱を蓄冷剤へ伝達しやすくできる。また、蓄冷剤は言わば詰めて並んで配されることから、蓄冷剤室内のスペースを有効利用して、多数の蓄冷剤を配設することができる。
さらに、蒸発管が弾性変位することを利用し、隣り合う蒸発管の間隔を広げて伝熱板対で挟まれた蓄冷剤を挿入することができ、すなわち蓄冷剤の収納作業が簡単となる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記伝熱板は、底板の三側縁から側板が立ち上げられた形状をなし、2枚の前記伝熱板が開口した側面を向き合わせた姿勢で配されることにより、前記対をなす伝熱板が構成されている。対をなす伝熱板を合わせると、概ね上面開口の箱状にできるから、蓄冷剤を箱内に収めた状態にでき、蒸発管の間のスペースに挿入する作業がより簡単となる。
(2)前記伝熱板の上端部には通気口が開口されている。蓄冷剤の凍結時において、蓄冷剤室に充満した冷気が通気口から伝熱板対の間に導入されて蓄冷剤に当てられ、蓄冷剤の冷却が促進される。蓄冷剤が伝熱板対の間で挟まれる際、特に上部側では伝熱板と密着せず、伝熱板からの冷熱の伝達が期待できないおそれがあるが、同部分に冷気が直接に当てられることで冷却効果が補完される。
(3)前記伝熱板対の間には、2つの蓄冷剤が並んだ状態で挟まれている。各蓄冷剤について、少なくともその一面に対して伝熱板が密着される。簡単な構造でもって、数多くの蓄冷剤を効率良く冷却することができる。
(4)前記圧力付与部材が、前記蓄冷剤群の一面に当接する当接面を設けかつ弾性変位可能な押圧板を備えている。圧力付与部材の押圧板の当接面が蓄冷剤群の一面を弾性的に押圧することにより、蓄冷剤群が並び方向に圧縮される。蓄冷剤が凍結して体積膨張した場合も、押圧板が弾性変位することで同体積膨張が吸収され、蒸発管の潰れ変形や蓄冷剤の袋の破損を未然に防止できる。
(5)前記圧力付与部材が、前記蓄冷剤室の底面に固定される基部の両側に前記押圧板が設けられた構造となっている。蓄冷剤群を分割して配した場合でも、単一の圧力付与部材により両側の蓄冷剤群に圧縮力を付与することができる。
(6)前記圧力付与部材は、分割された蓄冷剤群の間のスペースに対し前後方向に沿って挿入されるようになっており、前記各押圧板の当接面における挿入方向の前側の端縁には、対向する蓄冷剤群の前記一面から離間するように斜めに屈曲されたガイド面が形成されている。
圧力付与部材は、各押圧板のガイド面を対向した蓄冷剤群の一面側の角部に当てて押し込まれ、各押圧板は、ガイド面で案内されて両当接面が互いに接近するように弾性変位して、各当接面が対向した蓄冷剤群の一面に沿うようにして挿入される。圧力付与部材の挿入作業をスムーズに行うことができる。
(7)断熱箱体からなる保冷庫本体内の下部位置に断熱性の仕切壁が張られることによって、この仕切壁の上側に被保冷物の収納室が、下側に蓄冷剤室が形成され、この蓄冷剤室に、請求項1記載の蓄冷装置が装備されるとともに、前記仕切壁の一端縁側に吸込口が、反対の端縁側に吹出口が設けられ、前記保冷庫本体内には、前記蓄冷剤室から前記収納室にわたる空気の循環路を形成する庫内ファンが設けられている。
冷凍装置を駆動することで、蓄冷剤室において蓄冷剤が凍結される。保冷庫として稼働する場合は、冷凍装置が停止された状態で庫内ファンが駆動される。これにより、収納室内の空気が吸込口から吸い込まれて蓄冷剤室を通過する間に蓄冷剤と熱交換されることで冷気が生成され、その冷気が吹出口から収納室に吹き出されるといった循環流通が生ずることで、収納室内が保冷される。
(8)前記蓄冷装置における前記伝熱板が、前記蓄冷剤室の底面から前記仕切壁の下面にわたる高さ寸法を有している。仕切壁が蓄冷装置における伝熱板の上端でも受けられるから、同仕切壁の支持構造が簡略化できる。また、蓄冷剤室内に吸い込まれた庫内空気が、無駄なく伝熱板の間を流通するから、蓄冷剤並びに伝熱板と効率良く熱交換される。
(9)保冷庫本体にキャスタが備えられて走行可能となっている。蓄冷剤群が圧縮された状態で装備されているから、当該保冷庫を走行移動させる場合にも、蓄冷剤がずれて外れることが防止される。
本発明の蓄冷装置によれば、部品点数が少なくかつ簡単な構造でもって、蒸発器から蓄冷剤への冷熱の伝達効率を高めることができる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図13に基づいて説明する。この実施形態では、可搬式の保冷庫を例示している。
図1ないし図3において、符号10は、断熱箱体からなる保冷庫本体であって、その内部における全高の2割弱の高さ位置に、断熱性の仕切壁11が水平姿勢で張られており、この仕切壁11の上側に、冷蔵品、冷凍品等の被保冷物を収納する収納室12が形成されているとともに、下側に、詳しくは後記する蓄冷装置50が装備された蓄冷剤室13が形成されている。収納室12の前面には、被保冷物の出入口となる開口部15がほぼ全面にわたって形成され、この開口部15に、一対の断熱扉16が観音開き式の開閉可能に装着されている。一方の断熱扉16の表面には、開閉操作用のハンドル17が埋め込み形式で設けられているとともに、両断熱扉16は、その閉鎖時には、保冷庫本体10の前面と略面一となって収まるようになっている。
保冷庫本体10の上面には機械室19が設けられ、圧縮機(図示せず)、空冷式の凝縮器21等からなる冷凍装置20が装備されている。一方、保冷庫本体10の外底面の四隅には、キャスタ23が設けられており、保冷庫本体10の左右の側面に設けられた埋め込み式のハンドル24を把持して押し引き操作することにより、当該保冷庫を走行移動できるようになっている。
収納室12の天井部における奥側の隅部には、庫内奥面のほぼ全幅にわたってファン収容室26が設けられている。このファン収容室26は、正面の吹出面27が、下縁から上縁に向けて次第に手前に張り出した傾斜面となっており、同吹出面27には、スリットからなる多数の吹出口(図示せず)が列設されている。この吹出面27の裏面には、例えば左右2個の庫内ファン28が取り付けられており、これらの庫内ファン28の軸線は、収納室12の開口部15の中央高さ位置よりも少し上方位置を指向している。
収納室12の奥面には、エアガイド30が張られることにより奥行きが狭くて扁平な縦向きのダクト31が形成されている。エアガイド30すなわちダクト31は、ファン収容室26と同じく奥面のほぼ全幅にわたる幅を有しており、その下端に設けられた入口31Aが、蓄冷剤室13における天井部の奥端に設けられた吹出口13Bに連通されている一方、上端に設けられた出口31Bが、ファン収容室26の底部の奥端に連通されている。
収納室12の左右の側面並びに上記したエアガイド30の表面には、それらの面のほぼ全高にわたる縦向きのリブ33が、複数本ずつ横方向に間隔を開けて設けられている。各リブ33は、例えばチャンネル材の一開口側縁に外向きに直角曲げされた取付板33Aを設けた形状であって、同取付板33Aを各取付面にねじ止めして取り付けられている。これらのリブ33は、収納室12の左右の側面並びにエアガイド30の表面に、被保冷物がべた当たりするのを防ぐことに機能する。
また、収納室12の左右の側面と、エアガイド30の表面とには、同収納室12の略中央高さ位置と対応する高さ位置に、それぞれアングル材からなる棚受け部材35が取り付けられている。棚(図示せず)は、その左右の側縁並びに奥縁を各棚受け部材35に載せることで、収納室12の略中央高さ位置で水平姿勢で張られるようになっている。
次に、仕切壁11の構造並びにその配設構造を説明する。仕切壁11は2枚一組で構成されており、各仕切壁11は、図5及び図13にも示すように、収納室12の平断面形状を左右2分割した一方のような平面方形でかつ扁平な箱11A内に、断熱材11Bを充填した構造となっている。より具体的には、2枚の仕切壁11が左右に並べられた場合、両仕切壁11は、収納室12の左右の側面に設けられたリブ33の間にほぼ緊密に嵌まり、また図3に示すように、両仕切壁11の奥縁が、エアガイド30の表面に設けられたリブ33に当たった状態では、両仕切壁11の手前側の縁部が、収納室12の手前側の内面から所定寸法奥に離間した状態となる。
各仕切壁11の手前側の端面には、アングル材からなる把手37が、水平部42を同端面の上縁から手前に突出させた形態で取り付けられている。また、仕切壁11の底板の前縁が、上記した把手37の水平部のほぼ2倍の長さ手前に延出され、その延出部38の付け根側の領域に、横向きの長孔状をなす複数の上記した吸込口13Aが一列に並んで形成されている。
一方、仕切壁11の張設位置の四周面、すなわち収納室12の左右の側面と奥面、並びに前面の開口部15の裏面における下側の口縁部には、同一高さにおいて、仕切壁11を受けるブラケット40(40A〜40C)が取り付けられている。図4に示すように、ブラケット40は基本的には垂直部41と水平部42とを有するアングル材からなり、垂直部41の背面が、上記した各周面に当てられて固定されることで、水平部42が庫内側に向けて突出した状態となる。
より詳細には、左右の側面に配されるブラケット40Aは、収納室12内の奥行寸法よりも少し短い寸法の長さを持った長尺の1本物であって、垂直部41に切り欠き形成された逃がし部44にリブ33並びに取付板33Aの下端を嵌めて逃がしつつ、垂直部41が側面に当てられて固定され、両ブラケット40Aの水平部42がリブ33の直下位置で互いに対向して突出するようになっている。各水平部42の突出端は、リブ33の表面より所定寸法さらに庫内側に突出するようになる。
奥面に配されるブラケット40Bは、短寸のものが例えば4個備えられており、概ね左右に2分割された領域のそれぞれの両端部に配され、垂直部41が奥面に当てられて固定されている。これらのブラケット40Bの水平部42は、エアガイド30の下端の直下位置において手前側を向いて突出しており、その突出端は、エアガイド30のリブ33の表面より所定寸法さらに庫内側に突出している。また、各ブラケット40Bの水平部42の間のスペースが、上記した吹出口13Bとなって、ダクト31の入口31Aと連通している。
また、前面に配されるブラケット40Cも、奥面側と同様に、短寸のものが4個備えられており、例えば奥面側のブラケット40Bと対向する位置ごとに配され、同じく垂直部41が、開口部15の裏面における下側の口縁部に当てられて固定され、水平部42が奥方を向いて突出している。
2枚の仕切壁11は左右に並んで配され、左側の仕切壁11の左側縁と、右側の仕切壁11の右側縁とが、それぞれ左右のブラケット40Aの水平部42に載せられる。また、左右両仕切壁11の奥縁が、奥面側のリブ33に当てられつつ、同奥面側のブラケット40Bの水平部42に載せられるとともに、手前側の端面からの延出部38の延出端が、手前側のブラケット40Cの水平部42に載せられる。このとき、延出部38の付け根側に形成された吸込口13Aが、把手37の下方位置で開放された状態にある。なお、仕切壁11の中央部分は、後記するように、蓄冷剤室13に装備された蓄冷装置50で受けられるようになっている。
そして庫内ファン28が駆動されると、図3の矢線に示すように、収納室12内の空気が、仕切壁11の手前の吸込口13Aから吸い込まれて、蓄冷剤室13内を手前から奥側に向けて流通し、奥側の吹出口13Bから吹き出されてダクト31内を立ち上ったのち、ファン収容室26の吹出面27から収納室12内に向けて吹き出される、といった空気の循環経路が構成されるようになっている。
続いて、蓄冷剤室13内に装備される蓄冷装置50について説明する。蓄冷装置50は大まかには、複数の袋詰め蓄冷剤51と、これらを冷却するための蒸発器55と、前記の袋詰め蓄冷剤51を収納する収納箱70と、袋詰め蓄冷剤51が並べられてなる蓄冷剤群52に対して並び方向に圧縮力を付与するための圧力付与部材80とから構成されている。
袋詰め蓄冷剤51は、図6に示すように、合成樹脂製の袋51A内に蓄冷剤が充填され、同袋51Aの合わせ部分を融着して密閉したものであって、全体としては、扁平で、かつ蓄冷剤室13の側断面形状よりも一回り小さい横長の方形の正面形状を持った形状に形成されている。なお以降は、袋詰め蓄冷剤51を単に蓄冷剤51と称する。
蒸発器55は、機械室19内に装備された冷凍装置20と循環接続されて冷凍回路を構成し、上記したように蓄冷剤51を冷却することに機能するものであり、銅管からなる蒸発管56を、図8に示すように配管することで構成されている。
蒸発器55は、左側蒸発器部57Lと右側蒸発器部57Rとに分けられ、両蒸発器部57L,57Rが所定の間隔を開けて左右に並んで配されることにより全体としてブロック状に形成されており、図11及び図13に示すように、同ブロックの横幅は、蓄冷剤室13の左右の側面の間にほぼ緊密に嵌り、奥行は、蓄冷剤室13の前面と奥面との間の寸法よりも少し小さく、また高さは、蓄冷剤室13の全高より所定寸法低くなるように形成されている。
左側蒸発器部57Lは、蛇行配管面58が上下3段に亘って形成されており、より詳細には、上から1段目では、蒸発管56が左奥の位置から手前に向けて真直に延出されたのち、手前側の端部で右側に180度回曲されて、先の直線部59に対して所定間隔を開けて同直線部59と平行に奥に向けて延出され、奥の端部でさらに右側に180度回曲されて手前に向けられる、といった蛇行状の配管が5サイクル繰り返される。2段目では、1段目の右奥の終点から一段分下がった位置を出発点として、1段目とは逆に右から左に向けて5サイクルの蛇行状の配管がなされ、3段目では、2段目の左奥の終点から一段分下がった位置を出発点として、1段目と同様に、左から右に向けて5サイクルの蛇行状の配管がなされる。
ここで、各段の蛇行配管面58では、蒸発管56の隣り合う直線部59同士が一定間隔を開けて互いに平行に配管されているとともに、各段にわたる同じ列の直線部59同士は、同一鉛直面上に並んで配管されている。そのため、縦3段に並んだ直線部列59Aの隣り合うもの同士の間には、所定幅を持った蓄冷剤51の収容スペース60が、都合9個形成されている。各収容スペース60は、左側から順次に、奥側と手前側とに交互に開放されている。
右側蒸発器部57Rも、基本的な配管構造は左側蒸発器部57Lと同じである。
左側蒸発器部57Lにおける出発点に繋がる流入部61は、1段目の蛇行配管面58の奥縁側に沿うようにして右方に延出されて、両蒸発器部57L,57Rの間の位置付近に達し、一方、右側蒸発器部57Rにおける出発点に繋がる流入部61は、若干奥側に突出したのち左側に屈曲されて、上記の左側蒸発器部57Lの流入部61と合流される。同合流部分に接続された流入管63は、奥側に傾斜したのち立ち上がり形成されている。
左側蒸発器部57Lにおける終点に繋がる流出部62は、若干奥側に突出し、一方、右側蒸発器部57Rにおける終点に繋がる流出部62は、1段目の蛇行配管面58の奥縁側に沿うようにして左方に延出されて、両蒸発器部57L,57Rの間の位置付近に達し、上記の左側蒸発器部57Lの流出部62と合流される。同合流部分に接続された流出管64は、奥側に傾斜したのち、上記の流入管63の立ち上がり部と並ぶようにして立ち上がり形成されている。
上記のような形状になる蒸発器55が、3段目の蛇行配管面58を蓄冷剤室13の底面に載せた状態で同蓄冷剤室13内に収容されるようになっている。
収納箱70は、アルミニウム板等の熱良導性の素材からなる一対の伝熱板71によって構成されており、上記した蓄冷剤51を2個並べた状態で収納できるようになっている。
伝熱板71の形状は、図6に示すように、細長い底板72の一側縁から挟持板73が直角に立ち上がり形成されているとともに、挟持板73の前後両縁から、端面板74が互いに対向するように直角曲げされている。端面板74の下縁と底板72の上面との間には、同底板72の厚さよりも少し大きい幅を持った逃がし溝75が形成されている。
底板72の前後方向の長さは、図11にも示すように、蓄冷剤51の横幅よりも少し大きく、また上記した蒸発器55における収容スペース60の奥行よりも少し小さい寸法であり、また同底板72の幅は、蓄冷剤51の厚さよりも若干大きい寸法である。
挟持板73は、蓄冷剤室13の底面から、上記のブラケット40に載置された仕切壁11の下面にわたる寸法、厳密には同寸法から底板72の厚さ寸法を差し引いた寸法に匹敵する高さ寸法を有している。この挟持板73における上部位置には、横長の長孔状をなす図示8個の通気口76が、2段にわたって開口されている。端面板74は、底板72と同じ幅寸法を有する。
上記のような形状になる2枚の伝熱板71が、図6に示すように、開口側を互いに向き合わせた姿勢で配され、例えば図7に示すように、左側の伝熱板71が端面板74の厚さ分手前にずらされた状態から、その底板72が、右側の伝熱板71の逃がし溝75を通してその底板72上に重ねられ、また左側の伝熱板71における手前側と奥側の端面板74が、右側の伝熱板71における手前側と奥側の端面板74の手前側の面に重ねられて嵌め合わされる。
これにより、上面が開口された奥行方向に細長い収納箱70が形成される。収納箱70内には、上記したように2個の蓄冷剤51が並んで収容され、自然状態の2個の蓄冷剤51を左右の挟持板73で挟んだときには、収納箱70の厚さは、蒸発器55の収容スペース60内に緊密に嵌る寸法となる。奥行方向については、収容スペース60内に収まる。
また、収納箱70を蓄冷剤室13の底面に載せた際には、底板72が上に載った方の伝熱板71の上縁が、ブラケット40で支持された仕切壁11の下面に当たって同仕切壁11を受けることができるようになっている。
左右の蒸発器部57L,57Rの間の装着スペース78には、前後一対の圧力付与部材80が装着されるようになっている。
圧力付与部材80は、例えばステンレス鋼板をプレス加工することにより、図9に示す形状に形成されている。詳細には、縦長の基板81の下縁に、一側に直角曲げされた取付板82が設けられ、取付板82の両端部にねじ83の挿通孔84が開口されている。基板81の左右の側縁には、互いに対向するようにして一対の押圧板85が設けられている。この押圧板85は詳細には、基板81の左右の側縁から例えば45度の角度で斜めに開くように折曲されたガイド面86を有するとともに、両ガイド面86の先の端縁に、それぞれ当接面87が、基板81と直角でかつ互いに平行をなす姿勢に折曲形成されている。
ここで自然状態では、両当接面87の間隔が、上記した左右の蒸発器部57L,57Rにおける対向した端部の直線部59の列の間隔よりも、所定寸法大きくなるように形成されており、また、両押圧板85は、ガイド面86と基板81との接続縁を中心として、互いに接離する方向に弾性的に揺動変位可能となっている。各当接面87の下縁には、内向きに底板88が形成されているとともに、先端縁には、補強板89が互いに対向するように直角曲げして形成されている。
各圧力付与部材80は、基板81同士を対向させたいわゆる背中合わせの姿勢において、左右の蒸発器部57L,57Rの間の装着スペース78における手前側と奥側の端部に装着されるようになっており、取付板82と押圧板85の底板88とが揃って装着スペース78の底面上に載せられ、そのとき、同圧力付与部材80の上縁が、同じくブラケット40で支持された仕切壁11の下面に当たって同仕切壁11を受けることができるようになっている。
また、装着スペース78の底面における手前側と奥側の端部寄りの所定位置に、圧力付与部材80の装着位置が設定され、各設定位置には、各圧力付与部材80の取付板82の挿通孔84と整合するようにして、左右2個ずつのねじ孔79が形成されている。
続いて、本実施形態に係る蓄冷装置50の組み付けの手順を説明する。
蓄冷剤室13内には蒸発器55が装備され、流入管63と流出管64とは、図11に示すように、蓄冷剤室13から収納室12にわたる奥面に縦向きに形成された収容溝18を通って機械室19内に導かれ、同機械室19内の冷凍装置20と循環接続される。蒸発器55は、左右の蒸発器部57L,57Rの3段目(最下段)の蛇行配管面58が蓄冷剤室13の底面に載せられ、また左右の蒸発器部57L,57Rにおけるそれぞれ外側の端部の直線部59の列が、蓄冷剤室13の左右の側面に当接または近接している。
次に、蒸発器55に対して蓄冷剤51が装備される。この作業は、図11に示すように、仕切壁11が外され、かつ左右のブラケット40Aが外された状態で行われる。図7に示すように、一対の伝熱板71を合わせて形成した収納箱70内に蓄冷剤51が2個並んで収容され、このように蓄冷剤51を収容した収納箱70が、蒸発器部57L,57Rにおける収容スペース60に上方から挿入される。例えば各蒸発器部57L,57Rにおいて、間口方向の外側の収容スペース60から順次に収容され、そのとき、収容された蓄冷剤51を潰しつつ収納箱70の幅を狭める一方、蒸発管56の直線部59を弾性変位させて収容スペース60の幅を広げると、収納箱70が収容スペース60内にスムーズに挿入できる。収納箱70は、下側となった底板72が蓄冷剤室13の底面に当たるまで挿入される。
なおここで、右側蒸発器部57Rにおける右端の収容スペース60には、収納箱70は、背の低い側の伝熱板71が右側に来る姿勢で挿入される。これは、後記するようにブラケット40Aを取り付けた場合に、その水平部42が収納箱70の上縁と干渉することを避けるためである。同じ理由から、左側蒸発器部57Lにおける左端の収容スペース60には、収納箱70は、前後反転されて、背の低い側の伝熱板71が左側に来る姿勢で挿入されている。
図11に示すように、全収容スペース60に対して、蓄冷剤51が2個ずつ入れられた収納箱70が収容されると、左右の蒸発器部57L,57Rには、それぞれ18個の蓄冷剤51からなる蓄冷剤群52が装着された状態となる。そののち、左右のブラケット40Aが取り付けられる。
続いて、蓄冷剤群52が装着された左右の蒸発器部57L,57Rの間の装着スペース78に、前後一対の圧力付与部材80が装着される。各圧力付与部材80は、上記したように背中合わせの姿勢で配され、装着の手順としては、手前側の圧力付与部材80を例に採ると、同圧力付与部材80は、装着スペース78の上方で、上縁を奥側に傾けた斜め姿勢とされて装着スペース78に向けて降ろされ、左右のガイド面86の下端部が、左右の蒸発器部57L,57Rの各1段目(最上段)の蛇行配管面58の互いに対向した直線部59の手間側の端部に当たったのち、下部を奥に振って真直姿勢としつつ下方に押し込むと、左右のガイド面86が、左右の蒸発器部57L,57Rにおける互いに対向した直線部59の列の手前側の端部に乗り上げつつ、両当接面87が互いに接近するように弾性変位して、互いに対向した直線部59の列の間に滑り込む。そののち、取付板82を収容スペース60の底面上を滑らせてさらに奥に押し、取付板82の挿通孔84を、底面に切られたねじ孔79と整合させる。そして、取付板82の両挿通孔84に通したねじ83をねじ孔79にねじ込むことで、取付板82すなわち圧力付与部材80が固定される。
奥側の圧力付与部材80も、手前側の圧力付与部材80とほぼ対称的な動作によって、装着スペース78における奥側の端部寄りの所定位置に固定される。
図12に示すように、装着スペース78内に前後一対の圧力付与部材80が装着されると、前後の圧力付与部材80の左側の押圧板85(当接面87)が、左側蒸発器部57Lにおける右端の3段の直線部59の手前側と奥側の端部付近を弾性的に押圧し、蓄冷剤群52が装着された左側蒸発器部57Lを蓄冷剤室13の左側面との間で圧縮する。同様に、前後の圧力付与部材80の右側の押圧板85(当接面87)が、右側蒸発器部57Rにおける左端の3段の直線部59の手前側と奥側の端部付近を弾性的に押圧し、蓄冷剤群52が装着された右側蒸発器部57Rを蓄冷剤室13の右側面との間で圧縮する。
このように、左右の蒸発器部57L,57Rにおいて圧縮力が作用すると、蒸発管56の直線部59の弾性変位を伴って、3段にわたる直線部59の各列が、収納箱70を構成する伝熱板71の外面に密着され、また各収納箱70内では、両蓄冷剤51が密着されつつ、伝熱板71の内面が対向する蓄冷剤51と密着されることになる。
以上によって蓄冷装置50の組み付けが完了し、続いて仕切壁11が張設される。それには、左右2枚の仕切壁11が把手37を手前に向けた姿勢で準備され、一部既述したように、左側の仕切壁11の左側縁と、右側の仕切壁11の右側縁とは、それぞれ左右のブラケット40Aの水平部42に載せられ、また、左右両仕切壁11の奥縁が、奥面側のリブ33に当てられつつ、同奥面側のブラケット40Bの水平部42に載せられるとともに、手前側の端面からの延出部38の延出端が、手前側のブラケット40Cの水平部42に載せられる。これに伴い、左右の仕切壁11において、中央部分と互いに突き合わされる端縁部側とが、蒸発器55に装着された各収納箱70のうちの上側に重ねられた方の伝熱板71の上縁と、圧力付与部材80の上縁で受けられる。
すなわち両仕切壁11は、ブラケット40A〜40Cで受けられることを含めて下面のほぼ全面が受けられ、安定して張られることになり、これにより仕切壁11の上方に、被保冷物の収納室12が、また下側に蓄冷装置50を装備した蓄冷剤室13が、断熱されて区画形成される。
なお、仕切壁11の手前側の端縁には吸込口13Aが、奥側の端縁には吹出口13Bが設けられていることは、既述したとおりである。
次に、上記したような構造になる保冷庫の使用例を説明する。
当該保冷庫がトラックに積載して輸送される場合は、保冷庫が配送ターミナルの保管倉庫等において保管されている間に、蓄冷装置50の蓄冷剤51に冷熱が蓄積される。それには保冷庫に装備された冷凍装置20が運転され、これにより同冷凍装置20とともに冷凍回路を構成する蒸発器55が冷却されて、この蒸発器55の蒸発管56と密着された収納箱70が冷却され、収納箱70内に緊密に入れられた蓄冷剤51も効率良く冷却されて凍結され、すなわち冷熱が蓄積される。
なお、収納箱70に入れた蓄冷剤51は、特に上部側では伝熱板71と十分に密着せず、伝熱板71からの冷熱の伝達が期待できないおそれがあるが、冷凍装置20の運転時に蒸発器55が冷却されることに伴って蓄冷剤室13に充満した冷気が、伝熱板71の上部側に開口された通気口76を通って収納箱70内に導入され、蓄冷剤51の上部に直接に当てられる。これにより、伝熱冷却が期待できない蓄冷剤51の上部側の冷却動作が補完され、全体として蓄冷剤51の冷却が促進されることになる。
また、蓄冷剤51が冷却されて凍結する際に体積膨張する可能性があるが、その場合は、圧力付与部材80の押圧板85が弾性変位することによって同体積膨張が吸収され、蒸発管56の潰れ変形や蓄冷剤51の袋51Aの破損が未然に防止される。
保冷庫をトラックに積載する場合は、冷凍装置20の運転が停止された上で、収納室12に被保冷物が収納され、キャスタ23を利用して保冷庫を適宜に自走させつつ積載される。圧力付与部材80を介して、蒸発器部57L,57Rともども収納箱70が圧縮された状態で装備されているから、特に保冷庫を走行移動させる場合にも、個々の収納箱70がずれて外れることが防止される。
そして輸送中には、保冷庫に装備された庫内ファン28が駆動される。庫内ファン28が駆動されると、図3の矢線に示すように、収納室12内の空気が、仕切壁11の手前の吸込口13Aから吸い込まれて、蓄冷剤室13内を手前から奥側に向けて流通し、すなわち蓄冷剤群52が装着された左右の蒸発器部57L,57Rを手前から奥側に向けて流通し、この間に蓄冷剤51側の冷熱と熱交換されることで冷気が生成される。この冷気は、仕切壁11の奥側に設けられた吹出口13Bから吹き出されてダクト31内を立ち上ったのち、ファン収容室26の吹出面27から収納室12内に向けて吹き出されるといった循環流が生じ、これにより被保冷物が冷却保持される。
本実施形態の蓄冷装置50は端的には、収納箱70を構成する一対の伝熱板71で挟まれた2個ずつ蓄冷剤51が、蒸発器55を構成する弾性変位可能な蒸発管56を間に入れた状態で並んで配され、その蓄冷剤群52が、圧力付与部材80と蓄冷剤室13の側面との間で並び方向に圧縮されることによって、伝熱板71を介して蒸発管56と蓄冷剤51とが密着されるようになっている。そのため、部品点数が少なくかつ簡単な構造でもって、蒸発器55の冷熱を蓄冷剤51へ伝達しやすくできる。また、蓄冷剤51は言わば詰めて並んで配されることから、蓄冷剤室13内のスペースを有効利用して、多数の蓄冷剤51を配設することが可能となる。
蓄冷剤51を、蒸発器部57L,57Rにおける隣り合う蒸発管56の間の収容スペース60に収容するに際し、蓄冷剤51を上面開口の収納箱70に入れるようにしたことで取り扱いがしやすく、また、蒸発管56が弾性変位することを利用して、隣り合う蒸発管56の直線部59の間隔を広げて収納箱70を挿入することができ、結果、蓄冷剤51の収納作業を簡単に行うことができる。
収納箱70を構成する両伝熱板71の上部位置には通気口76が形成されているから、冷凍装置20の運転に伴い蓄冷剤室13に充満した冷気が通気口76から収納箱70内に導入され、その中の蓄冷剤51に当てられて蓄冷剤51の冷却が促進される。蓄冷剤51が収納箱70に入れられた際、特に上部側では伝熱板71と密着せず、伝熱板71からの冷熱の伝達が期待できないおそれがあるが、同部分に冷気が直接に当てられること冷却動作が補完される。
圧力付与部材80に設けた弾性変位可能な押圧板85を利用して、蓄冷剤群52を並び方向に圧縮する構造としたから、蓄冷剤51が凍結して体積膨張した場合も、押圧板85が弾性変位することで同体積膨張が吸収され、蒸発管56の潰れ変形や蓄冷剤51の袋の破損を未然に防止できる。
また圧力付与部材80は、両押圧板85に設けたガイド面86を蒸発器部57L,57Rの所定位置に当てて押し込むことで、両押圧板85を弾性変位させつつ、当接面87を左右の蒸発器部57L,57Rの対向した端面の間に滑り込ませることができ、すなわち、圧力付与部材80を、左右の蒸発器部57L,57Rの間の装着スペース78に挿入する作業をスムーズに行うことができる。
仕切壁11を張設する部分の構造において、仕切壁11は、周縁をブラケット40A〜40Cで支持されることに加えて、中央部等は蓄冷装置50における収納箱70で支持される構造としたから、簡単な構造でもって仕切壁11を安定して支持することができる。
また、収納箱70が蓄冷剤室13の全高にわたって配されることになるから、蓄冷剤室13内に吸い込まれた庫内空気が、無駄なく収納箱70の配設領域を流通し、収納箱70と効率良く熱交換される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、左右の蒸発器部におけるそれぞれ外側の端面を、蓄冷剤室の左右の側面に直接に当接する形態としたため、蓄冷剤を入れた収納箱を蒸発器に装着する場合に、左右のブラケットは外すようにしたのであるが、左右の蒸発器部の外側の端面と、蓄冷剤室の左右の側面との間に、ブラケットの水平部よりも幅広のスペーサを介設しておくと、左右のブラケットを取り付けたままの状態でも、蓄冷剤を入れた収納箱の挿抜作業を行うことができる。
(2)上記実施形態では、圧力付与部材を前後一対備えた場合を例示したが、幅広の押圧板を設ける等により、1個のみを装着するようにしてもよい。
(3)庫内の冷却温度が比較的高い場合や、庫内容積が小さい場合等で、蓄冷剤の使用量が少なくて済む場合は、蒸発器を2分割しないで一体的なものを蓄冷剤室の一側に設け、そこに蓄冷剤を入れた収納箱を装着するようにすればよい。その場合、圧力付与部材は、蒸発器並びに蓄冷剤群を蓄冷剤室の一方の側面との間で圧縮すればよいのであるから、圧力付与部材としては、押圧板を片側に設けただけの構造であってよい。
(4)上記実施形態では、圧力付与部材として自身に弾力性を有するものを例示したが、蒸発器部並びに蓄冷剤群を蓄冷剤室の側面との間で圧縮するように機能する限り、自身が弾力性を有しないものであってもよい。
(5)伝熱板の形状としては、前後いずれか一方の端面板を除去したもの、あるいは前後両端面板を除去したもの、さらには単なる板状のものであってもよい。
(6)伝熱板の上端部に設けた通気口は、除去するようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、一対の伝熱板の間に2個の蓄冷剤を挟む場合を例示したが、1個のみあるいは3個以上を挟むようにしてもよく、また、1個の蓄冷剤を折り畳んで挟むようにしてもよい。
(8)本発明は、キャスタを備えない形式の保冷庫にも適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る保冷庫の正面図 断熱扉を外した状態の保冷庫の斜視図 保冷庫の縦断面図 蓄冷剤室内の構造を示す縦断面図 仕切壁の斜視図 収納箱の分解斜視図 収納箱を組み付けて蓄冷剤を入れた状態の斜視図 蒸発器の斜視図 圧力付与部材の斜視図 圧力付与部材の組付途中の状態を示す斜視図 圧力付与部材の装着前の蓄冷剤室内の構造を示す平断面図 圧力付与部材の装着後の平断面図 仕切壁の装着動作を示す蓄冷剤室の部分縦断面図
符号の説明
10…保冷庫本体 11…仕切壁 12…収納室 13…蓄冷剤室 13A…吸込口 13B…吹出口 20…冷凍装置 23…キャスタ 28…庫内ファン 31…ダクト 50…蓄冷装置 51…蓄冷剤 52…蓄冷剤群 55…蒸発器 56…蒸発管 58…蛇行配管面 60…収容スペース 70…収納箱(伝熱板対) 71…伝熱板 76…通気口 80…圧力付与部材 81…基板(基部) 85…押圧板 86…ガイド面 87…当接面

Claims (10)

  1. 保冷庫内に区画形成された断熱性の蓄冷剤室に設けられた蓄冷装置であって、
    袋詰めの蓄冷剤と、
    冷凍装置と接続され冷媒を流通させる蒸発管が水平面上で蛇行状に配管されてなる蒸発器と、
    前記蓄冷剤を挟持可能で、かつ同蓄冷剤を挟んだ状態で前記蒸発器における隣り合う蒸発管の間のスペースに挿入される対をなす熱良導性の伝熱板と、
    前記伝熱板対で挟まれた蓄冷剤が前記蒸発器の前記スペースごとに挿入されて並んで配されてなる蓄冷剤群における並び方向の一面側に設けられ、同蓄冷剤群に対して並び方向の圧縮力を付与する圧力付与部材と、が具備されていることを特徴とする蓄冷装置。
  2. 前記伝熱板は、底板の三側縁から側板が立ち上げられた形状をなし、2枚の前記伝熱板が開口した側面を向き合わせた姿勢で配されることにより、前記対をなす伝熱板が構成されていることを特徴とする請求項1記載の蓄冷装置。
  3. 前記伝熱板の上端部には通気口が開口されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の蓄冷装置。
  4. 前記伝熱板対の間には、2つの蓄冷剤が並んだ状態で挟まれていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蓄冷装置。
  5. 前記圧力付与部材が、前記蓄冷剤群の一面に当接する当接面を設けかつ弾性変位可能な押圧板を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の蓄冷装置。
  6. 前記圧力付与部材が、前記蓄冷剤室の底面に固定される基部の両側に前記押圧板が設けられた構造となっていることを特徴とする請求項5記載の蓄冷装置。
  7. 前記圧力付与部材は、分割された蓄冷剤群の間のスペースに対し前後方向に沿って挿入されるようになっており、前記各押圧板の当接面における挿入方向の前側の端縁には、対向する蓄冷剤群の前記一面から離間するように斜めに屈曲されたガイド面が形成されていることを特徴とする請求項6記載の蓄冷装置。
  8. 断熱箱体からなる保冷庫本体内の下部位置に断熱性の仕切壁が張られることによって、この仕切壁の上側に被保冷物の収納室が、下側に蓄冷剤室が形成され、この蓄冷剤室に、請求項1記載の蓄冷装置が装備されるとともに、前記仕切壁の一端縁側に吸込口が、反対の端縁側に吹出口が設けられ、前記保冷庫本体内には、前記蓄冷剤室から前記収納室にわたる空気の循環路を形成する庫内ファンが設けられていることを特徴とする保冷庫。
  9. 前記蓄冷装置における前記伝熱板が、前記蓄冷剤室の底面から前記仕切壁の下面にわたる高さ寸法を有していることを特徴とする請求項8記載の保冷庫。
  10. 保冷庫本体にキャスタが備えられて走行可能となっていることを特徴とする請求項8または請求項9記載の保冷庫。
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