JP2009190445A - 水滴付着防止装置 - Google Patents

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卓司 山田
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Abstract

【課題】より適切にミラーの表面の水滴を除去することができる水滴付着防止装置を提供すること。
【解決手段】本発明による水滴付着防止装置1は、ミラー22の表面の水滴の付着を防止する空気風を生成する空気風生成手段16aと、空気風の風量を調整する風量調整手段16bと、空気風の風向を調整する風向調整手段16cと、風量及び風向を所定の情報に基づいて設定する設定手段2cを備えることを特徴とすることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗用車、トラック、バス等の車両のミラー装置に適用して好適な水滴付着防止装置に関する。
近年の車両には、運転者が入力した目的地を含む探索条件と、GPSにより検出した車両の現在位置とに基づいて走行予定経路を探索して運転者に案内して、利便性を高めるために運転補助を行うシステムとして、カーナビゲーションシステムが搭載される場合が多い。このようなカーナビゲーションシステムにおいては、運転者に走行予定経路を案内するにあたり、ディスプレイによるマップ及びテキスト表示やスピーカを用いた音声による案内が行われている。
このようなカーナビゲーションシステムを応用した車両のミラー装置に適用される水滴付着防止装置としては、特許文献1に記載されているようなものがあり、このような水滴付着防止装置においては、探索された走行予定経路で例えば右折又は左折等の進路変更を行う地点において、ウィンカースイッチが操作されている場合に、システムが水滴除去の必要度が高いと判断して、ミラーの表面に空気風を吹き付けて付着した水滴を除去することが提案されている。
特開平11−321585号公報
ところが、このようなカーナビゲーションシステムを利用した水滴付着防止装置においては、ミラー装置のミラーに付着した水滴を、例えば、走行予定経路の右折、左折等の進路変更を行う地点において、ウィンカースイッチが操作されているという、システムが水滴除去の必要度が高いと判断される限定的な場合のみしか除去しないため、運転者にとってミラー装置を利用したい場面において常に水滴除去がなされていないという問題があった。
ところが、水滴の除去に必要な空気風の風量や風向を考慮せずに常時、一定の風量や風向の空気風をミラーの表面に吹き付けるシステムとすると、水滴の除去に不必要な風量及び風向の空気風を吹き付けることによりエネルギー消費の無駄が生じて、より適切な水滴除去ができないとともに、水滴の除去に十分でない風量及び風向の空気風を吹き付けることが発生し、これによっては、ミラーの表面の水滴を適切に除去することができないという問題が生じる。
本発明は、上記問題に鑑み、より適切にミラーの表面の水滴を除去することができる水滴付着防止装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明に係る水滴付着防止装置は、
ミラーの表面の水滴の付着を防止する空気風を生成する空気風生成手段と、前記空気風の風量を調整する風量調整手段と、前記空気風の風向を調整する風向調整手段と、前記風量及び前記風向を所定の情報に基づいて設定する設定手段を備えることを特徴とする。
ここで、前記水滴付着防止装置において、
前記所定の情報が、雨の圧力、雨量、雨の角度を含むことが好ましい。
これによれば、検出の容易な項目に基づいて、前記設定手段が、前記風量調整手段の風量を設定し、前記風向調整手段の風向を設定することができる。
さらに、前記水滴付着防止装置において、
前記雨の圧力、雨量、雨の角度を検出する雨状態検出手段を備えることが好ましい。
これによれば、前記雨状態検出手段により前記雨の圧力、雨量、雨の角度を経時的に連続して検出することができ、その都度検出された前記雨の圧力、雨量、雨の角度に基づいて、前記設定手段が、前記風量調整手段の風量を設定し、前記風向調整手段の風向を設定することができる。
加えて、前記水滴付着防止装置において、
前記設定手段が、前記雨の圧力又は前記雨量が大きいほど前記風量を大きく設定することが好ましい。
これによれば、前記雨の圧力又は前記雨量が大きいほど、前記風量を大きくすることにより、前記雨の程度が大きくなって、前記ミラーの表面に水滴がより付着しやすい状況において、前記風量を大きくして前記ミラーの表面に水滴が付着することを効果的に防止するとともに、前記雨の程度が小さい場合においては、前記風量を小さくして必要最低限の風量として、無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
さらに、前記水滴付着防止装置において、
前記設定手段が、前記雨の角度に対して前記風向がなす角度を、前記風向調整手段の調整範囲内において最も垂直に近い角度となるように設定することが好ましい。
これによれば、前記雨の角度に対して、前記空気風の風向をなるべく垂直な方向として、前記空気風により形成される平板形状のエアカーテンにより、進行してくる前記雨を遮断する効率を高めることができる。
ここで、前記水滴付着防止装置において、
車両の位置を探索するとともに入力された目的地を含む探索条件と前記車両の位置と地図情報から前記目的地までの走行予定経路を探索する探索手段を備えるとともに、前記走行予定経路上において、前記設定手段が前記風量及び前記風向を設定するべき所定の位置を予測する予測手段を備えることが好ましい。ここで前記所定の位置とは、前記走行予定経路上において、例えば、前記車両が右折又は左折等の進路変更により、向きを変更する位置を指す。
これによれば、例えばカーナビゲーションシステムにより実現される前記探索手段により探索された前記走行予定経路上において、前記設定手段が前記風量及び前記風向を設定するべき所定の位置を、前記予測手段が予め予測することにより、前記所定の位置に車両が実際に到達した時点において、前記設定手段により前記風量及び前記風向が設定されるタイミングが遅れることを防止することができる。
さらに、前記水滴付着防止装置において、
前記所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度を路側のセンターから取得する取得手段を備えることが好ましい。
これによれば、前記路側のセンターで集計された気象情報に基づいて、前記所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度を、前記取得手段が取得することができるので、前記所定の位置において、前記設定手段が前記風量及び前記風向を設定するために用いる前記所定の情報を、より正確なものとすることができる。
さらに、前記水滴付着防止装置において、
前記予測手段が前記所定の地点における車両の予定車速を算出するとともに、前記取得手段が取得した前記所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度と前記予定車速に基づいて、前記設定手段が前記風量及び前記風向を設定することが好ましい。
これによれば、前記設定手段が前記風量及び前記風向を設定するために用いる前記所定の情報に、前記所定の地点における前記予定車速を加味することができるので、前記路側のセンターから取得した前記雨の圧力、雨量、雨の角度を適宜修正することができる。
さらに、前記水滴付着防止装置において、
車両が前記所定の地点に到達する時点又は直前において、前記雨状態検出手段の検出した前記雨の圧力、雨量、雨の角度に基づいて、前記設定手段が前記風量及び前記風向を再計算し、当該再計算された前記風量及び前記風向が、前記設定された前記風量及び前記風向に対して異なる場合に、前記設定手段が、当該再計算された前記風量及び前記風向により前記設定された前記風量及び前記風向を更新することが好ましい。
これによれば、前記予測手段が予測した前記所定の地点における、予め前記設定手段により設定された前記風量及び前記風向が、車両が前記所定の地点に到達する時点又は直前において、前記雨状態検出手段の検出した前記雨の圧力、雨量、雨の角度に基づいて、前記設定手段により再計算された前記風量及び前記風向に対して異なる場合には、前記再計算された前記風量及び前記風向を優先させて、前記設定手段による前記風量及び前記風向の設定をより正確なものとすることができる。
本発明によれば、より適切にミラーの表面の水滴を除去することができる水滴付着防止装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係わる水滴付着防止装置の一実施形態を示す模式図である。水滴付着防止装置1は、車両に備えられたカーナビゲーションECU2(Electronic Control Unit)と、路側のセンターに備えられたサーバ3と、基地局4とを備えて構成される。サーバ3と、基地局4とは、ネットワークを介して接続されると共に、カーナビゲーションECU2はネットワークに接続された基地局4と無線又は有線で通信可能に構成されている。
このネットワークは、例えば、公衆電話交換網(PSTN)やデジタル通信ネットワーク(ISDN)、光ファイバ等の有線、又は、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、無線LAN網、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)網、衛星電話、ビーコン等の無線にて構成されるものである。
次に路側のセンターのサーバ3について図を用いて詳細に説明する。図2は、本発明に係わる水滴付着防止装置1の一部をなす路側のセンターのサーバ3を示す模式図である。サーバ3は、本発明に係わる路側のセンターにおける制御を実行するものである。
図2に示すように、サーバ3はそれぞれバスで相互に接続されているCPU71、主記憶装置72、HDDなどの記憶装置73、表示装置74、入力装置75、ドライブ装置76及び通信装置77を備えて構成される。
ここで、CPU71は、OSやアプリケーションなどのプログラムを記憶装置73から読み込んで実行することで種々の機能を提供すると共に、サーバ3が行う処理を統括的に制御する。主記憶装置72はRAMにより構成され、OSやプログラム、データを一時保管する作業領域を構成する。記憶装置73は、HDDやフラッシュメモリなど不揮発性メモリにより構成され、OS、プログラム、ドライバ等のファイル及び気象庁その他の気象状況を提供するプロバイダーから通信装置77を介して受信された各地点の雨の圧力、雨量、雨の角度を含む気象情報が蓄積されて記憶されている。
さらに、表示装置74は、プログラムが指示する画面情報に基づくCPU71の指令により、所定の解像度や色数等で液晶などのディスプレイに描画するものであって、例えば、GUI(Graphical User Interface)画面を形成し、操作に必要な各種ウィンドウやデータ等をディスプレイに表示するものである。
加えて、入力装置75はキーボードやマウスなどで構成され、様々な操作指示を入力するために用いられる。また、ドライブ装置76は記憶媒体78が挿入可能に構成されており、記憶媒体78に記憶されたデータを読み取って主記憶装置72等に送出するものである。加えて、通信装置77は、インターネットやLANなどのネットワークに接続するためのインターフェースであり、例えばモデム、NIC等で構成される。
このように構成されるサーバ3において、CPU71がプログラムを実行することで、サーバ3は、後述するカーナビゲーションECU2の取得手段2fが通信装置15を介して送信した、後述する予測調整ポイントすなわち所定の位置における気象情報リクエスト信号を受信して、この所定の位置における雨の圧力、雨量、雨の角度を含む気象情報を記憶装置73から読み出して、カーナビゲーションECU2の取得手段2fに対して送信する。
次に車両側のカーナビゲーションECU2について図を用いて詳細に説明する。図3は、本発明に係わる水滴付着防止装置の一実施形態の一部を示す模式図である。また、図4は、本発明に係わる水滴付着防止装置の一実施形態の一部を示す模式図である。
図3に示すように、水滴付着防止装置1を構成するカーナビゲーションECU2(Car Navigation Electronic Control Unit)には、GPSアンテナ5(Global Positioning System:全地球測位システム)と、IMU6(Inertial Measurement Unit)と、ステアリングセンサ7と、受信機8と、データベース9と、ディスプレイ10と、タッチパネル11と、雨感知センサ12と、風センサ13が接続される。
さらに、カーナビゲーションECU2には、ABS14(Anti-lock Brake System)と、通信装置15と、ドアミラーECU16(Door Mirror Electronic Control Unit)がCAN(Controller Area Network)等の通信規格により接続される。さらに、ドアミラーECU16にはカバーアクチュエータ17と、ファンモータ18と、フラップアクチュエータ19と、フィンアクチュエータ20が接続されている。
ここで、カーナビゲーションECU2は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスと入出力インターフェースから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、以下に述べるそれぞれの制御を行う探索手段2a、表示手段2b、設定手段2c、雨状態検出手段2d、予測手段2e、取得手段2fとして機能するものである。
また、ドアミラーECU16は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスと入出力インターフェースから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、以下に述べるそれぞれの制御を行う空気風生成手段16a、風量調整手段16b、風向調整手段16cとして機能するものである。
ここで、GPSアンテナ5は、地球上空に打ち上げられた複数の衛星の内三個以上の衛星からの電波を受信するものであって、IMU6は車両のヨーレートを検出するものであり、ステアリングセンサ7は図示しない操舵装置の操舵角を検出するものであり、さらに、受信機8は光あるいは電波ビーコンに準拠したものであり、VICS(Vehicle Information & Communication System:道路交通情報システム)からの道路情報を受信する。加えて、データベース9はCD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体により構成され、表示用の地図情報と、探索用の地図情報を格納し記憶している。
また、ディスプレイ10は、運転者により入力された目的地等の探索条件をもとにカーナビゲーションECU2の探索手段2aが探索用の地図情報に基づいて探索した走行予定経路を、カーナビゲーションECU2の表示手段2bの指令に基づき表示用の地図情報とともに表示するものである。なお。ディスプレイ10は、マルチインフォメーションディスプレイにより構成されるものであって、タッチパネル11すなわち運転者が目的地を含む探索条件及びその他の入力情報を入力する手段としても機能する。
さらに、ABS14は、各車輪に対応して設けられた車輪速センサから各車輪速を検出し、それらの各車輪速の平均から車速を求め、車速に対して各車輪速のいずれかがロック判定閾値よりも離隔して低下した場合に、該当する車輪を制動するキャリパブレーキの油圧を低下させて、制動時において車輪のロックを防止する装置であり、その制御に用いるための車速を図示しないCANに対して出力しており、カーナビゲーションECU2及びドアミラーECU16はその車速をABS14からCAN等の通信規格による送信により取得している。
加えて、雨感知センサ12は、図4に示すドアミラー21を構成するミラー22とハウジング23のうち、ここではハウジング23の上面のいずれかの位置に設けられて、雨の圧力、雨量を検出して、検出結果をカーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dに送信するものである。また、風センサ13は、ドアミラー21のハウジング23の前方端部に設けられて、車両に吹き付ける風の方向、風圧を検出して検出結果をカーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dに送信するものである。なお、車両に吹き付ける風とは、自然風と車両の走行に伴う走行風を合成した風を示す。
ドアミラー21のハウジング23の内部には車両前方から空気を取り入れる入口を有して、ミラー22の上方端とハウジング23との隙間に車幅方向に延びるスリット状の出口を有する風導24が設けられ、風導24の入口には入口に対して取り込まれる空気の量を調整可能なカバー26が、カバーアクチュエータ17の駆動に基づいてハウジング23の車幅方向を中心として揺動可能に設けられ、風導24の入口と出口との中間部分には入口から出口に対して空気を強制的に送出することが可能なファン25が、ファンモータ18の駆動に基づいてハウジング23に対して車幅方向を中心に回転自在に設けられる。
なお、図4中、FRは車両前方を、INは車幅方向内側を、UPは上方を示し、図4中左側は車両斜め上方から視た斜視図を、図4中右側はドアミラー21を車幅方向に垂直な断面で示す模式断面図である。なお、図4中においては、図示の都合上、カバーアクチュエータ17、ファンモータ18、フラップアクチュエータ19、フィンアクチュエータ20についての図示は省略している。
さらに、風導24の出口には、出口から送出される空気風の風向を上下方向に調整可能な翼型のフラップ27が、フラップアクチュエータ19の駆動に基づいてハウジング23に対して車幅方向を中心に揺動自在に設けられ、フラップ27の上面又は下面には、出口から送出される空気風の風向を左右方向に調整可能なフィン28が、フィンアクチュエータ20の駆動に基づいてフラップ27の上面又は下面に垂直な軸を中心に揺動自在に設けられる。すなわち、フラップ27は空気風すなわちエアカーテンの上下方向の角度を調整し、フィン28は空気風すなわちエアカーテンの左右方向の角度を調整する。
これらに対応させて、ドアミラーECU16の空気風生成手段16aは、カーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dが風センサ13の検出結果に基づいて検出したドアミラー21のハウジング23の前方端部における風圧が、風導24の入口から取り込む空気により出口に発生する空気風の風量が、ミラー22の表面の水滴の付着防止に必要な風量を確保できる値であれば、カバーアクチュエータ17を駆動してカバー26を開口させて、ファンモータ18は駆動せずに従ってファン25を動作させずに、ミラー22の表面の水滴の付着を防止する空気風を生成する。この場合においては、ドアミラーECU16の風量調整手段16bは、カバーアクチュエータ17の駆動に基づいて、カバー26の開口面積を調整して、風導24の出口から送出される空気風の風量を調節する。
ドアミラーECU16の空気圧生成手段16aは、カーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dが風センサ13の検出結果に基づいて検出したドアミラー21のハウジング23の前方端部における風圧が、風導24の入口から取り込む空気により出口に発生する空気風の風量が、ミラー22の表面の水滴の付着防止に必要な風量を確保できる値でなければ、カバーアクチュエータ17を駆動してカバー26を開口させた上で、ファンモータ18を駆動させてファン25を動作させて、ミラー22の表面の水滴の付着を防止する空気風を生成する。この場合においては、ドアミラーECU16の風量調整手段16bは、ファンモータ18の駆動に基づいて、風導24の出口から送出される空気風の風量を調節する。
上記いずれの場合においても、ドアミラーECU16の風向調整手段16cは、フラップアクチュエータ19の駆動に基づいてフラップ27の角度を調整して、風導24の出口から送出される空気風の上下方向角度を調整し、フィンアクチュエータ20の駆動に基づいてフィン28の角度を調整して、風導24の出口から送出される空気風の左右方向角度を調整する。
なおここで、空気風の風向の角度の定義について図を用いて説明する。図5〜8は、本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態における空気風の風向の角度の定義を示す模式図である。上下方向角度とは、図5に示すように車両を車幅方向から視て前方を0度とし後方を180度として、上側を90度、下側を90度としたものである。従って、フラップ27の上下方向角度は支点に対して翼型の肉薄となる部分が、図6左側に示すように水平面より上方に位置する場合が上であり、ここでは上45度を示しており、図6右側に示すように水平面より下方に位置する場合が下であって、ここでは下45度を示している。
同様に、左右方向角度とは、図7に示すように車両を上方から視て前方を0度とし右側を90度、左側を90度としたものである。従って、フィン28の角度は、図8に示すように、車幅方向に対して左側に形成される角度が左であって、ここでは左45度を示している。
つづいて、カーナビゲーションECU2の機能について説明する。カーナビゲーションECU2の探索手段2aは、GPSアンテナ5の受信した電波をもとに、例えば三角測量の原理で車両の位置する現在位置つまりは経度と緯度を測定する。なお、経度と緯度に加え高度も測定する場合には四個の衛星を用いる。加えて、カーナビゲーションECU2の探索手段2aはABS14から車両の車速を、CANを介して取得している。
加えて、カーナビゲーションECU2の探索手段2aは、GPSアンテナ5が衛星から電波を受信できない場合においては、ABS14から取得した車両の車速とIMU6が検出したヨーレート、ステアリングセンサ7により検出した操舵装置の操舵角をもとにして、車両の移動距離と方向を計算して車両の現在位置を自律航法により測定する。これにより、GPSアンテナ5を用いた車両の現在位置の測定と併せて、トータルの車両の位置する現在位置の測定の精度を高めている。
すなわち、上述したGPSアンテナ5を用いたカーナビゲーションECU2の探索手段2aによる車両の位置する現在位置の測定は、衛星からの電波を利用する特性上、高層ビルの谷間に車両が位置する場合やトンネル内を車両が走行している場合、あるいは、高架橋の下を車両が走行している場合などでは衛星からの電波をGPSアンテナ5が受信できないため、車両の現在位置が測定できないという問題が生じるが、後者の自律航法による測定により、この問題を解消している。
つまり、カーナビゲーションECU2の探索手段2aは、このようにして測定した現在位置と、タッチパネル11すなわちディスプレイ10により運転者が入力した目的地とを結ぶ走行予定経路を、データベース9内の探索用の地図情報を用いてダイクストラ法等の手法により探索する。
そして、カーナビゲーションECU2の表示手段2bは、データベース9内の表示用の地図情報と、上述した方法により測定した車両の位置する現在位置と、タッチパネル11すなわちディスプレイ10により入力された目的地と、探索手段2aにより探索された現在位置から目的地に到る走行予定経路とを併せてディスプレイ10に表示する。
また、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、ドアミラーECU16の風量調整手段16bの調整する空気風の風量と、風向調整手段16cの調整する空気風の風向を、所定の情報に含まれる、雨の圧力、雨量に基づいて、図9に示すマップにより、雨の圧力又は雨量が大きいほど風量を大きく設定する。なお、図9においてLvとはレベルを示し、数値が大きいほど風量が大きいことを示す。
これとともに、設定手段2cは、雨の角度に対して風向がなす角度を、図10に示すマップにより、ドアミラーECU16の風向調整手段16cの調整範囲内において最も垂直に近い角度となるように設定する。なおここでは、図10に示すように風向調整手段16cの調整範囲内とは、上下方向においては上下それぞれにおいて45度であり、左右方向角度において左右それぞれにおいて67.5度である。
なお、設定手段2cが空気風の風量及び風向を設定するに当たって用いる所定の情報はカーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dが検出する。すなわち、カーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dは、雨感知センサ12の検出結果に基づいて、雨の圧力、雨量を検出し、風センサ13の検出結果に基づいて、雨の角度を検出する。
さらに、カーナビゲーションECU2の予測手段2eは、探索手段2aにより探索された走行予定経路上において、設定手段2cが風量及び風向を設定するべき予測調整ポイントすなわち所定の位置を予測する。ここで、所定の位置とは、探索手段2aが探索した走行予定経路上において、例えば、車両が右折又は左折等の進路変更により、向きを変更する位置であり、かつ、風の方向がドアミラー21のミラー22の表面に指向して、水滴がミラー22に付着しやすい状況である位置を指す。
さらに、カーナビゲーションECU2の取得手段2fは、予測調整ポイントすなわち所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度を路側のセンターのサーバ3から、通信装置77、通信装置15及びCANを介して取得する。また、予測手段2eは所定の地点における車両の予定車速を算出するとともに、取得手段2fが取得した所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度と予定車速に基づいて、設定手段2cが風量及び風向を設定することも行う。
さらに、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、車両が予測調整ポイントすなわち所定の地点に到達する時点又は直前において、雨状態検出手段2dの検出した雨の圧力、雨量、雨の角度に基づいて、風量及び風向を再計算し、再計算された風量及び風向が、予め設定された風量及び風向に対して異なる場合には、再計算された風量及び風向により予め設定された風量及び風向を更新する。
以下に以上述べた水滴付着防止装置1の制御内容を、フローチャートと図を用いて説明する。図11〜13は、本発明に係わる水滴付着防止装置1の制御内容を示すフローチャートである。
図11のS001に示すように、カーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dは、雨感知センサ12の検出結果に基づいて雨量に関する情報を取得し、S002において、雨量が水滴付着防止を行う必要がない閾値未満であれば、水滴付着防止装置1の機能作動を不要と判断して、処理を終了し、雨量が閾値未満でなければ、水滴付着防止装置の機能作動を必要と判断して、S003にすすむ。
つづいて、S003に示すように、カーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dは、雨感知センサ12の検出結果に基づいて、ドアミラー21のハウジング23に対する雨の圧力に関する情報を取得し、S004に示すように、ドアミラー21の風導24の入口で取り入れられる風圧に関する情報を取得する。つづいて、S005において、ドアミラーECU16の空気風生成手段16aは、CANを介してカーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dから取得したドアミラー21の風導24の入口での風圧に基づいて、走行中の風圧をそのまま利用できるかどうかを判定し、利用できる場合はS010にすすみ、利用できない場合にはS006にすすむ。
S006において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、現在の雨量、雨の圧力より、ドアミラー21の風導24の出口から送出される空気風すなわちエアーの風量を算出、すなわち、雨量及び風圧から求めた雨の圧力からドアミラー21に当たる水滴の量、圧力を算出して、水滴をドアミラー21のミラー22の表面に付着させないための最適の風量を図9に示したマップを用いて算出、すなわち雨の圧力及び雨量が大きいほど風量が大きくなるよう設定する。
S007において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、車両に吹き付ける風の方向に関する情報を風センサ13の検出結果に基づいて取得し、S008において、設定手段2cは、現在の風の方向により空気風の風向を算出、すなわち、車両に吹き付ける風の方向から、ミラー22に当たる水滴の上下左右方向の角度を算出して、この角度に対して、最適な風向の角度となるように、より具体的には、雨の角度に対して空気風の風向がなす角度を、図10に示したマップを用いて算出して、風向調整手段16cの風向の角度を、ドアミラーECU16の風向調整手段16cの調整範囲内において最も垂直に近い角度となるように設定する。
さらに、S009において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、設定された風量及び風向に関する情報をドアミラーECU16に対してCANを介して通知し、ドアミラーECU16の空気風生成手段16aは、通知された風量に基づいてドアミラー21に内蔵されたファンモータ18を駆動し、風量調整手段16b及び風向調整手段16cは通知された風向に基づいてドアミラー21に内蔵された、フラップアクチュエータ19及びフィンアクチュエータ20を駆動する。
ここで、S005において肯定と判定された場合には、S010にすすむが、S010においては、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、現状において車両に吹き付ける風の方向の情報を取得し、S011において、現在の風の方向により、ドアミラー21の風導24の出口から送出される空気風の風向を算出、すなわち、風の方向からドアミラー21に当たる水滴の上下左右方向の角度を算出し、その角度に合わせて、最適な風向の角度となるように、より具体的には、雨の角度に対して空気風の風向がなす角度を、ドアミラーECU16の風向調整手段16cの調整範囲内において最も垂直に近い角度となるように設定する。
S012において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、空気風の風向に関する情報をドアミラーECU16に対してCANを介して通知し、ドアミラーECU16の風向調整手段16cは通知された風向に基づいてドアミラー21に内蔵された、フラップアクチュエータ19及びフィンアクチュエータ20を駆動する。
S013において、カーナビゲーションECU2の探索手段2aが、運転者がタッチパネル11により入力した目的地を含む探索条件により探索した走行予定経路を、予測手段2eが取得して、S014において、走行予定経路及び現状の風の方向より、空気風の風向を調整するべき予測調整ポイントすなわち所定の地点を予測する。S015において、カーナビゲーションECU2の取得手段2fは、予測調整ポイントすなわち所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度を路側のセンターのサーバ3から通信装置77、通信装置15及びCANを介して取得する。
S016において、カーナビゲーションECU2の予測手段2eは、ABS14からCANを介して現状の車速に関する情報を取得し、S017において、予測調整ポイントすなわち所定の地点における予定車速を、走行予定経路、現状車速に基づいて算出する。S018において、予測手段2eは、予測調整ポイントすなわち所定の地点において予測されるドアミラー21の風導24の入口で取り入れられる風圧を算出し、S019において、予測手段2eは、予測調整ポイントにおいて予測される空気風の風量、風向を、予定車速、予測される風圧、予測調整ポイントでの風の方向、雨量により算出し、走行中の車両に吹き付ける風をそのまま利用するかどうかも予測する。
さらに、図12で示す、S020において、カーナビゲーションECU2の探索手段2aは、車両の現在位置に関する情報を取得し、S021において、カーナビゲーションECU2の予測手段2eは、現在位置から予測調整ポイントまでの距離を監視して、S022において、事前におけるドアミラー21の風導24の出口から送出される空気風の風量、予測調整ポイントすなわち所定の位置の風の方向、風圧及び雨量に基づいて、ドアミラー21のミラー22に水滴が付着しやすく、空気風の風量及び風向の事前調整が必要であるかどうかを判断、必要であると判断する場合には、S023にすすんで、必要であると判断しない場合には、制御を終了する。
S023において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、予測された風量及び風向を、CANを介してドアミラーECU16に通知し、ドアミラーECU16の空気風生成手段16aは、通知された風量に基づいてドアミラー21に内蔵されたカバーアクチュエータ17及び/又はファンモータ18を駆動し、風量調整手段16b及び風向調整手段16cは通知された風向に基づいてドアミラー21に内蔵された、フラップアクチュエータ19及びフィンアクチュエータ20を駆動する。
さらに、図13に示す、S024において、カーナビゲーションECU2の探索手段2aは、車両の現在位置に関する情報を取得し、S025において、カーナビゲーションECU2の予測手段2eは、現在位置から予測調整ポイントまでの距離を監視して、S026において、予測手段2eは、車両が予測調整ポイントに到着したかどうかを判定し、到着した場合にはS027にすすみ、到着しない場合には、制御を終了する。
つづいて、S027において、カーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dは、雨感知センサ12の検出結果に基づいて雨量に関する情報を取得し、S028において、雨量が水滴付着防止を行う必要がない閾値未満であれば、水滴付着防止装置1の機能作動を不要と判断して、処理を終了し、雨量が閾値未満でなければ、水滴付着防止装置の機能作動を必要と判断して、S029にすすむ。
つづいて、S029に示すように、カーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dは、雨感知センサ12の検出結果に基づいて、ドアミラー21のハウジング23に対する雨の圧力に関する情報を取得し、S030に示すように、ドアミラー21の風導24の入口で取り入れられる風圧に関する情報を取得する。つづいて、S031において、ドアミラーECU16の空気風生成手段16aは、CANを介してカーナビゲーションECU2の雨状態検出手段2dから取得したドアミラー21の風導24の入口での風圧に基づいて、走行中の風圧をそのまま利用できるかどうかを判定し、利用できる場合はS036にすすみ、利用できない場合にはS032にすすむ。
S032において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、現在の雨量、雨の圧力より、ドアミラー21の風導24の出口から送出される空気風すなわちエアーの風量を算出、すなわち、雨量及び風圧から求めた雨の圧力からドアミラー21に当たる水滴の量、圧力を算出して、水滴をドアミラー21のミラー22の表面に付着させないための最適の風量を再計算する。
S033において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、車両に吹き付ける風の方向に関する情報を風センサ13の検出結果に基づいて取得し、S034において、設定手段2cは、現在の風の方向により空気風の風向を算出、すなわち、車両に吹き付ける風の方向から、ミラー22に当たる水滴の上下左右方向の角度を算出して、この角度に対して、最適な風向の角度となるように、より具体的には、雨の角度に対して空気風の風向がなす角度を、ドアミラーECU16の風向調整手段16cの調整範囲内において最も垂直に近い角度となるように再計算する。
さらに、S035において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、予測手段2eが予測した予測調整ポイントにおいて、予測調整ポイントにおける車両の予定車速とから予め設定した風量及び風向と、再計算された風量及び風向を比較して、S039において、これらが異なる場合には、変更必要有りであると判定し、S040において、再計算された風量及び風向により予め設定された風量及び風向を更新する。
さらにS040において、設定手段2cは、更新された風量及び風向に関する情報をドアミラーECU16に対してCANを介して通知し、ドアミラーECU16の空気風生成手段16aは、通知された風量に基づいてドアミラー21に内蔵されたカバーアクチュエータ17及び/又はファンモータ18を駆動し、風量調整手段16b及び風向調整手段16cは通知された風向に基づいてドアミラー21に内蔵された、フラップアクチュエータ19及びフィンアクチュエータ20を駆動する。
ここで、S031において肯定と判定された場合には、S036にすすむが、S036においては、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、現状において車両に吹き付ける風の方向の情報を取得し、S037において、現在の風の方向により、ドアミラー21の風導24の出口から送出される空気風の風向を算出、すなわち、風の方向からドアミラー21に当たる水滴の上下左右方向の角度を算出し、その角度に合わせて、最適な風向の角度となるように、より具体的には、雨の角度に対して空気風の風向がなす角度を、ドアミラーECU16の風向調整手段16cの調整範囲内において最も垂直に近い角度となるように再計算する。
さらに、S038において、カーナビゲーションECU2の設定手段2cは、予測手段2eが予測した予測調整ポイントにおいて、車両の予定車速とから予め設定した風向と、再計算された風向を比較して、S039において、これらが異なる場合には、変更必要有りであると判定する。
づづいて、S040において、再計算された風向により予め設定された風向を更新する。さらに、設定手段2cは、更新された風向に関する情報をドアミラーECU16に対してCANを介して通知し、ドアミラーECU16の風量調整手段16bは通知された風向に基づいてドアミラー21に内蔵された、フラップアクチュエータ19及びフィンアクチュエータ20を駆動する。
これらの制御内容により実現される本実施例の水滴付着防止装置1によれば、以下のような作用効果を得ることができる。すなわち、ドアミラー21の風導24の出口から送出される風量及び風向を設定するにあたり用いられる所定の情報を、雨の圧力、雨量、雨の角度を含むこととすることにより、検出の容易な項目に基づいて、カーナビゲーションECU2の設定手段2cが、ドアミラーECU16の風量調整手段16bの風量を設定し、ドアミラーECU16の風向調整手段16cの風向を設定することができる。
さらに、雨の圧力、雨量、雨の角度を検出する雨状態検出手段2d及びそれに接続される雨感知センサ12及び風センサ13を備えることにより、雨状態検出手段2dにより雨の圧力、雨量、雨の角度を経時的に連続して検出することができ、その都度検出された雨の圧力、雨量、雨の角度に基づいて、カーナビゲーションECU2の設定手段2cが、ドアミラーECU16の風量調整手段16bの風量を設定し、ドアミラーECU16の風向調整手段16cの風向を設定することができる。
加えて、カーナビゲーションECU2の設定手段2cが、雨の圧力又は雨量が大きいほど風量を大きく設定することにより、雨の圧力又は雨量が大きいほど、ドアミラー21の風導24の出口から送出される空気風の風量を大きくすることができ、これにより、雨の程度が大きくなって、ミラー22の表面に水滴がより付着しやすい状況において、空気風の風量を大きくしてミラー22の表面に水滴が付着することを効果的に防止するとともに、雨の程度が小さい場合においては、風量を小さくして必要最低限の風量として、無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
さらに、カーナビゲーションECU2の設定手段2cが、雨の角度に対してドアミラー21の風導24の出口から送出される空気風の風向がなす角度を、風向調整手段16cひいてはフラップアクチュエータ19及びフィンアクチュエータ20の調整範囲内において最も垂直に近い角度となるように設定することにより、雨の角度に対して、ドアミラー21の風導24の出口から送出される空気風の風向をなるべく垂直な方向として、空気風により形成される平板形状のエアカーテンにより、進行してくる雨を遮断する効率を高めることができる。
さらに、カーナビゲーションECU2の探索手段2aにより探索した走行予定経路上において、設定手段2cが風量及び風向を設定するべき予測調整ポイントすなわち所定の位置を予測することにより、予測調整ポイントすなわち所定の位置に車両が実際に到達した時点において、設定手段2cにより風量及び風向が設定されるタイミングが遅れることを防止することができる。
さらに、カーナビゲーションECU2の取得手段2fが、予測調整ポイントすなわち所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度を路側のセンターから取得することにより、路側のセンターのサーバ3で集計された気象情報に基づいて、予測調整ポイントすなわち所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度を、取得することができるので、予測調整ポイントにおいて、設定手段2cが風量及び風向を設定するために用いる所定の情報を、より正確なものとすることができる。
加えて、カーナビゲーションECU2の予測手段2eが予測調整ポイントすなわち所定の地点における車両の予定車速を算出するとともに、取得手段2fが取得した予測調整ポイントすなわち所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度と予定車速に基づいて、設定手段2cが風量及び風向を設定することが好ましい。
これによれば、設定手段2cが空気風の風量及び風向を設定するために用いる所定の情報に、予測調整ポイントすなわち所定の地点における予定車速を加味することができるので、路側のセンターのサーバ3から取得した雨の圧力、雨量、雨の角度を適宜修正することができる。
さらに、車両が予測調整ポイントすなわち所定の地点に到達する時点又は直前において、雨状態検出手段2dの検出した雨の圧力、雨量、雨の角度に基づいて、設定手段2cが空気風の風量及び風向を再計算し、再計算された風量及び風向が、予め設定された風量及び風向に対して異なる場合に、設定手段2cが、再計算された風量及び風向により予め設定された風量及び風向を更新することにより、設定手段2cによる風量及び風向の設定をより正確なものとすることができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例においては、ドアミラー21の風洞24の入口から出口に空気を強制的に送出する手段としてファン25を用いたが、ファン25に換えて、空気圧縮機と電磁弁を組み合わせた形態のものを用いることもできる。
本発明は、車両のミラー装置のミラーの表面の水滴の付着を防止する技術に関するものであって、より適切にミラーの表面の水滴を除去することができる水滴付着防止装置を提供することができるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用して有益なものである。
本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態の一部を示すブロック図である。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態の一部を示すブロック図である。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態の一部を示す模式図である。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態における空気風の風向の上下方向角度を示す模式図である。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態における空気風の風向の上下方向角度を示す模式図である。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態における空気風の風向の左右方向角度を示す模式図である。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態における空気風の風向の左右方向角度を示す模式図である。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態における制御内容を示すマップである。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態における制御内容を示すマップである。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る水滴付着防止装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 水滴付着防止装置
2 カーナビゲーションECU
2a 探索手段
2b 表示手段
2c 設定手段
2d 雨状態検出手段
2e 予測手段
2f 取得手段
3 サーバ
4 基地局
5 GPSアンテナ
6 IMU
7 ステアリングセンサ
8 受信機
9 データベース
10 ディスプレイ
11 タッチパネル
12 雨感知センサ
13 風センサ
14 ABS
15 通信装置
16 ドアミラーECU
16a 空気風生成手段
16b 風量調整手段
16c 風向調整手段
17 カバーアクチュエータ
18 ファンモータ
19 フラップアクチュエータ
20 フィンアクチュエータ
21 ドアミラー
22 ミラー
23 ハウジング
24 風導
25 ファン
26 カバー
27 フラップ
28 フィン

Claims (9)

  1. ミラーの表面の水滴の付着を防止する空気風を生成する空気風生成手段と、前記空気風の風量を調整する風量調整手段と、前記空気風の風向を調整する風向調整手段と、前記風量及び前記風向を所定の情報に基づいて設定する設定手段を備えることを特徴とする水滴付着防止装置。
  2. 前記所定の情報が、雨の圧力、雨量、雨の角度を含むことを特徴とする請求項1に記載の水滴付着防止装置。
  3. 前記雨の圧力、雨量、雨の角度を検出する雨状態検出手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の水滴付着防止装置。
  4. 前記設定手段が、前記雨の圧力又は前記雨量が大きいほど前記風量を大きく設定することを特徴とする請求項3に記載の水滴付着防止装置。
  5. 前記設定手段が、前記雨の角度に対して前記風向がなす角度を、前記風向調整手段の調整範囲内において最も垂直に近い角度となるように設定することを特徴とする請求項3又は4に記載の水滴付着防止装置。
  6. 車両の位置を探索するとともに入力された目的地を含む探索条件と前記車両の位置と地図情報から前記目的地までの走行予定経路を探索する探索手段を備えるとともに、前記走行予定経路上において、前記設定手段が前記風量及び前記風向を設定するべき所定の位置を予測する予測手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の水滴付着防止装置。
  7. 前記所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度を路側のセンターから取得する取得手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の水滴付着防止装置。
  8. 前記予測手段が前記所定の地点における車両の予定車速を算出するとともに、前記取得手段が取得した前記所定の地点における雨の圧力、雨量、雨の角度と前記予定車速に基づいて、前記設定手段が前記風量及び前記風向を設定することを特徴とする請求項7に記載の水滴付着防止装置。
  9. 車両が前記所定の地点に到達する時点又は直前において、前記雨状態検出手段の検出した前記雨の圧力、雨量、雨の角度に基づいて、前記設定手段が前記風量及び前記風向を再計算し、当該再計算された前記風量及び前記風向が、前記設定された前記風量及び前記風向に対して異なる場合に、前記設定手段が、当該再計算された前記風量及び前記風向により前記設定された前記風量及び前記風向を更新することを特徴とする請求項8に記載の水滴付着防止装置。
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