JP2009190298A - 印刷装置、印刷方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の確認用画像を印刷して好ましい補正内容を容易に選択可能とする。
【解決手段】複数種類の補正内容を記憶しておき、画像データを受け取ると、それらの補正内容に従って補正した確認用画像を印刷することによって、適切な補正内容を選択する。確認用画像の印刷に際しては、補正内容をそのまま適用するのではなく、輪郭を強調する補正を行い、得られた画像を基準画像として印刷するとともに、輪郭が強調された画像に対して、記憶されている補正内容の補正を行って確認用画像を印刷する。こうすれば、専用紙以外の印刷媒体に確認用画像を印刷した場合でも、補正内容による微妙な効果の違いも容易に把握することができ、好ましい補正内容を容易に選択することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像データに補正を加えた後、画像を出力する技術に関する。
コンピュータを初めとする電子関連技術の進歩により、今日では、デジタルカメラなどで撮影した写真画像を、一般家庭においても十分な画質で印刷することが可能となっている。また、撮影した画像をそのまま印刷するのではなく、必要に応じて種々の補正を加えて印刷することも可能であり、更には、好ましいと思う写真画像が得られるように、補正の種類や補正の程度を細かく調整することも可能となっている。
もっとも、このように細かな調整が可能になると、その反面で、好ましいと思う写真画像が得られるような適切な補正内容を設定することが、次第に困難となる。そこで、予め設定しておいた種々の補正内容で補正した画像を確認用に印刷し、それら複数の確認用画像の中から好ましいと思う画像を選択することによって、適切な補正内容を簡単に選択可能とする技術が提案されている(特許文献1)。
特開2001−088399号公報
しかし、一般家庭においては、複数の確認用画像を印刷したからといって、必ずしも好ましい画像が得られる補正内容を設定できるわけではないという問題があった。これは次のような事情によるものである。先ず、写真画像を十分な画質で印刷するためには専用の印刷用紙(専用紙)に印刷しなければならないが、専用紙は高価なため、一般家庭では、確認用画像については専用紙ではなく、コピー用の印刷用紙(普通紙)に印刷されることが多い。もちろん、高価な専用紙を多量に使用することを避けるため、複数の確認用画像を1枚の専用紙に縮小して印刷することも可能となっているが、あまりに小さく縮小したのでは確認用画像の間での補正の違いを確認することができなくなってしまう。そこで、この場合は大きめの印刷用紙(例えば、A4版など)に印刷するようになっている。ところが、一般家庭には、このような大きめの印刷用紙は普通紙しか備えていないことが多いので、結局は、普通紙に確認用画像が印刷されることになる。その一方で、普通紙に印刷した場合に最も好ましい画像が得られる補正内容が、専用紙に印刷した場合でも最も好ましい補正内容であるとは限らない。このような事情から、一般家庭においては、確認用画像を印刷したからといって、好ましい補正内容を常に設定できるとは限らないという問題がある。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、複数の確認用画像を印刷することで、写真画像を印刷する際の好ましい補正内容を、容易に設定することを可能とする技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の印刷装置は次の構成を採用した。すなわち、
画像データを受け取ると、予め記憶されている複数の補正内容の候補の中から選択された1の補正内容に従って該画像データを補正し、得られた該画像データに基づいて画像を印刷する印刷装置であって、
前記候補としての補正内容を複数種類記憶している補正内容記憶手段と、
前記候補として記憶されている各補正内容を用いて前記画像データを補正することにより、該補正による効果を確認するための確認用画像を該補正内容毎に印刷する確認用画像印刷手段と、
前記複数の確認用画像の中から選択された1の確認用画像の印刷に用いられた前記候補の補正内容を、前記画像データに適用する補正内容として選択する補正内容選択手段と
を備え、
前記確認用画像印刷手段は、
前記画像データに対して輪郭を強調する補正を行った後、該輪郭が強調された画像を、前記確認用画像に対する基準画像として印刷するとともに、
前記輪郭が強調された画像データに対して、前記候補として記憶されている各補正内容を用いた補正を行うことにより、前記複数の確認用画像を印刷する手段であることを要旨とする。
また、上記の印刷装置に対応する本発明の印刷方法は、
画像データを受け取ると、予め記憶されている複数の補正内容の候補の中から選択された1の補正内容に従って該画像データを補正し、得られた該画像データに基づいて画像を印刷する印刷方法であって、
前記候補としての補正内容を複数種類記憶しておく工程と、
前記候補として記憶されている各補正内容を用いて前記画像データを補正することにより、該補正による効果を確認するための確認用画像を該補正内容毎に印刷する工程と、
前記複数の確認用画像の中から選択された1の確認用画像の印刷に用いられた前記候補の補正内容を、前記画像データに適用する補正内容として選択する工程と
を備え、
前記確認用画像を印刷する工程は、
前記画像データに対して輪郭を強調する補正を行った後、該輪郭が強調された画像を、前記確認用画像に対する基準画像として印刷するとともに、
前記輪郭が強調された画像データに対して、前記候補として記憶されている各補正内容を用いた補正を行うことにより、前記複数の確認用画像を印刷する工程であることを要旨とする。
かかる本発明の印刷装置および印刷方法においては、画像データに加える複数種類の補正内容が予め記憶されており、画像データを受け取ると、それらの補正内容に従って補正した確認用画像を印刷することによって、適切な補正内容を選択する。また、確認用画像を印刷するに際しては、補正内容をそのまま適用して補正するのではなく、輪郭を強調する補正を行い、得られた画像を基準画像として印刷するとともに、輪郭が強調された画像に対して、記憶されている補正内容の補正を行うことによって、複数の確認用画像を印刷する。
確認用画像は、補正内容の効果を確認するために印刷される画像であるから、必ずしも専用紙などの専用の印刷媒体に印刷されるとは限らない。しかし、予め輪郭を強調してから、各種の補正内容の補正を加えて確認用画像を印刷しておけば、専用紙以外の印刷媒体に印刷される場合でも、補正内容による微妙な効果の違いも容易に把握することが可能となる。加えて、基準画像と比較することで、輪郭が強調されていることによる効果に惑わされることなく、それぞれの補正内容による効果の違いを適切に把握することができるので、一般家庭においても、複数の確認用画像を印刷することで、好ましい補正内容を容易に選択することが可能となる。
尚、複数の確認用画像や基準画像は、必ずしも同じ印刷媒体に印刷される必要はなく、例えば、1枚ずつ別々の印刷媒体に印刷しても良い。このようにしても、印刷された基準画像や確認用画像を並べて比較することで、何れの補正内容が好ましいかを簡単に判断することが可能である。
また、かかる本発明の印刷装置においては、次のようにしても良い。先ず、確認用画像の印刷に先立って、確認用画像が印刷される印刷媒体の種類に関する情報(印刷媒体情報)を取得する。そして、確認用画像の印刷条件が所定の印刷条件に該当するか否かを、印刷媒体情報に基づいて判断し、所定の印刷条件に該当した場合には、画像データに対して輪郭を強調する補正を行って、基準画像および複数の確認用画像を印刷することとしてもよい。ここで、所定の印刷条件としては、例えば、確認用画像を印刷しようとしている印刷媒体が、専用紙などの専用の印刷媒体では無かった場合に、所定の印刷条件に該当すると判断することができる。あるいは、確認用画像を印刷しようとしている印刷媒体が、普通紙などの印刷媒体であった場合に、所定の印刷条件に該当すると判断してもよい。
確認用画像を印刷する際に、前もって輪郭を強調して印刷することで、適切な補正内容を選択することが、必ず容易になるとは限らない。従って、所定の印刷条件に該当した場合に、輪郭を強調することとしておけば、適切な場合にだけ輪郭を強調して確認用画像を印刷することができるので、適切な補正内容を選択することが可能となる。
また、かかる本発明の印刷装置においては、次のような補正内容を記憶しておいてもよい。すなわち、画像データの中から人物の顔が写っている顔領域を検出して、顔領域を縮小する補正を行うこととして、縮小の程度が異なる複数の補正内容を記憶しておいてもよい。
人物の顔は特に注視され易い部分であり、顔を僅かに縮小するだけでも、印象を大きく改善することが可能である。その反面、縮小しすぎると、今度は不自然な印象を与えてしまうので、顔を縮小して好ましい印象が得られるようにするためには、縮小する程度を微妙に調整する必要がある。従って、画像の輪郭を強調してから、顔の縮小の程度が異なる複数の補正内容で確認用画像を印刷してやれば、たとえ専用紙に印刷しない場合であっても、それぞれの確認用画像の間の微妙な違いを判別して、適切な補正内容を選択することが可能となる。
尚、顔を縮小する補正を行うに際しては、画像全体の輪郭を強調しても良いが、顔の部分だけの輪郭を強調するようにしても良い。こうすれば、輪郭を強調する補正を行う面積が少なくなるので、輪郭を強調する補正を迅速に行うことができる。また、画像全体の輪郭を強調することで、画像の印象が変わることを抑制することが可能となり、より適切な補正内容を選択することが可能となる。
また、上述した本発明の印刷装置においては、基準画像と確認用画像とを、同じ印刷媒体上に印刷することとしてもよい。この時、複数の確認用画像については、別々の印刷媒体上に印刷しても良いし、それら複数の確認用画像も基準画像と同じ印刷媒体上に印刷しても良い。
確認用画像は、それ単独ではなく、基準画像と比較することによって補正の効果を確認することができるから、確認用画像と基準画像とを同じ印刷媒体上に印刷しておけば、両者を対比して補正の効果を確認することが、容易となる。また、確認用画像と基準画像とを、異なる種類の印刷媒体に印刷してしまうという誤りも、確実に回避することが可能となる。更に、複数の確認用画像についても基準画像と同じ印刷媒体上に印刷しておけば、複数の補正内容の違いによる効果を容易に確認することが可能となるので好ましい。
更に本発明は、上述した印刷方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラムとしての態様も含んでいる。すなわち、上述した印刷方法に対応する本発明のプログラムは、
画像データを受け取ると、予め記憶されている複数の補正内容の候補の中から選択された1の補正内容に従って該画像データを補正し、得られた該画像データに基づいて画像を印刷する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記候補としての補正内容を複数種類記憶しておく機能と、
前記候補として記憶されている各補正内容を用いて前記画像データを補正することにより、該補正による効果を確認するための確認用画像を該補正内容毎に印刷する機能と、
前記複数の確認用画像の中から選択された1の確認用画像の印刷に用いられた前記候補の補正内容を、前記画像データに適用する補正内容として選択する機能と
をコンピュータにより実現するとともに、
前記確認用画像を印刷する機能は、
前記画像データに対して輪郭を強調する補正を行った後、該輪郭が強調された画像を、前記確認用画像に対する基準画像として印刷するとともに、
前記輪郭が強調された画像データに対して、前記候補として記憶されている各補正内容を用いた補正を行うことにより、前記複数の確認用画像を印刷する機能であることを要旨とする。
かかるプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各機能を実現させれば、確認用画像を印刷することで、適切な補正条件を容易に選択することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.装置構成:
B.画像印刷処理:
C.確認用画像印刷処理:
A.装置構成 :
図1は、本実施例の印刷装置10の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、本実施例の印刷装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を制御する制御部300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受け取って印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。
制御部300には、印刷装置10のユーザーが操作するための操作パネル302が搭載されており、制御部300の内部には、CPUや、ROM、RAMなどが搭載されている。印刷装置10のユーザーは、デジタルカメラなどで撮影した画像データを、記憶媒体あるいは接続ケーブルなどを介して読み込んだ後、制御部300の内部で所定の画像処理を施して、プリンタ部200から写真画像を出力することが可能である。また、制御部300の内部では、画像データに対して種々の補正を行ったり、あるいは補正の程度を調整することが可能となっている。そして、画像を印刷するに際しては、好ましい写真画像が得られるように、画像データに施す補正の種類を選択したり、あるいは補正の程度を調整することも可能となっている。
もっとも、好ましい写真画像が得られるように、適切な補正内容を設定することは、必ずしも容易なことではない。そこで、複数の補正内容を予め記憶しておき、画像データを受け取ると、それぞれの補正内容で補正した画像を確認のために印刷して、好ましいと思われる画像を選択することで、適切な補正内容を設定する機能が搭載されている。しかし、このような機能も、確認用画像を専用紙に印刷するのでなければ、十分な効果を得ることはできない。そして、専用紙は普通紙に較べて高価であるため、確認のためだけに専用紙に確認用画像を印刷することが、一般家庭においては躊躇されて、結局、専用紙に印刷されることも多い。その結果、一般家庭においては、好ましい写真画像が得られるような適切な補正内容を設定することが、必ずしも容易ではない。こうした点に鑑みて、本実施例の印刷装置10では、単に確認用画像を印刷するだけでなく、次のようにして画像を印刷することで、適切な補正内容を簡単に設定することが可能となっている。以下、詳しく説明する。
B.画像印刷処理 :
図2は、本実施例の印刷装置10が写真画像を印刷するために行う画像印刷処理の流れを示したフローチャートである。かかる処理は、印刷装置10の制御部300の内部に搭載されているCPUが、ROMに記憶されているプログラムを実行することによって実現される処理である。
図示されるように、画像印刷処理を開始すると、先ず始めに、印刷しようとする画像データを読み込む処理を行う(ステップS100)。前述したように画像データは、デジタルカメラなどで撮影した画像データが、記録媒体あるいは接続ケーブルなどを介して、制御部300内部のメモリに読み込まれる。
次に、読み込んだ画像データを用いて、複数の確認用画像を印刷する(ステップS102)。ここで確認用画像とは、次のような目的で印刷される画像である。前述したように、本実施例の印刷装置10では、好ましい写真画像を印刷することができるように、種々の補正を行うことが可能となっている。また、それら補正の程度も細かく調整することが可能となっている。もっとも、好ましい画像が得られるように、適切な補正の種類を選択して、更に、適切な補正量を設定することは必ずしも容易なことではない。こうした点に鑑みて、制御部300に搭載されたROMの内部には、予め複数の補正内容が記憶されており、それら補正内容で実際に画像を印刷してみて、最も好ましい画像を選択することで、適切な補正内容を簡単に選択することが可能となっている。確認用画像とは、記憶されている補正内容の中で何れの補正内容が最も好ましい結果が得られるかを確認するために印刷される画像のことである。
もっとも、確認用画像を印刷することで、適切な補正内容を選択することが可能であるためには、確認用画像も、写真画像を印刷するためのいわゆる専用紙に印刷することが前提となる。何故なら、例えば普通紙に印刷した場合と、専用紙に印刷した場合とでは、得られる画質が大きく異なるので、普通紙に印刷した場合に最も好ましい結果が得られる補正内容が、専用紙に印刷した場合でも最も好ましい結果が得られるとは限らないからである。ところが、前述したような理由から、一般家庭においては、専用紙に確認用画像が印刷されるとは限らず、従って、確認用画像を印刷しても、常に適切な補正内容が選択可能であるとは限らない。こうした点に鑑みて、本実施例の印刷装置10では、特別な方法で確認用画像を印刷することにより、一般家庭においても、常に適切な補正内容が選択可能となっている。確認用画像を印刷する処理の詳細な内容については、後ほど詳しく説明する。
印刷装置10のユーザーは、複数の確認用画像を印刷して、その中で最も好ましい確認用画像を選択すると、操作パネル302を操作することによって、選択した確認用画像を印刷装置10の制御部300に設定する。すると、印刷装置10の制御部300は、設定された確認用画像に対応する補正内容を、ROMの中から読み込んだ後(ステップS104)、読み込んだ補正内容に従って画像データを補正する(ステップS106)。そして、補正した画像データを用いて、実際に画像を印刷すると(ステップS108)、図2に示した画像印刷処理を終了する。
以上に説明した本実施例の画像印刷処理では、画像データを印刷するに際して、種々の補正内容に対応する確認用画像を印刷することにより、最も好ましい確認用画像を選択しているので、好ましい画像を印刷することが可能である。加えて、確認用画像を印刷する際には、特別な方法を用いて印刷しているため、確認用画像が印刷された印刷媒体が普通紙であっても、専用紙に印刷された場合に最も好ましい画像が得られるような補正内容を選択することが可能となっている。以下では、本実施例の印刷装置10が確認用画像を印刷する処理について説明する。
C.確認用画像印刷処理 :
図3は、本実施例の印刷装置10が、確認用画像を印刷する処理の流れを示したフローチャートである。かかる処理は、図2に示した画像印刷処理の中で、印刷装置10の制御部300によって実行される処理である。
確認用画像印刷処理を開始すると、先ず始めに、確認用画像を印刷しようとする印刷媒体の種類に関する設定を取得する(ステップS200)。確認用画像を印刷しようとする印刷媒体の種類は、本実施例では、印刷装置10のユーザーが制御部300の操作パネル302から予め設定しておき、この設定内容を参照することによって、印刷媒体の種類を取得するものとする。もちろん、印刷媒体の種類を自動的に検出することとしても良い。例えば、印刷装置10の給紙トレイなどにセットされている印刷媒体の表面に光を照射して、表面の光沢や平滑度などを検出することにより、印刷媒体の種類を自動的に検出するようにしても良い。
確認用画像を印刷しようとしている印刷媒体の種類を検出したら、印刷媒体が普通紙か否かを判断する(ステップS202)。そして、普通紙ではなかった場合は、制御部300のROMに予め記憶されている補正内容を1つ選択して、画像データを補正する(ステップS206)。補正内容としては、種々の補正内容を記憶しておくことができる。
図4は、記憶されている複数の補正内容を例示した説明図である。図示した例では、補正の種類としては、何れも、人物の顔が写っている領域(顔領域)を縮小する補正(いわゆる小顔補正)であるが、補正の程度を異ならせて、レベル1〜レベル4まで、複数の補正内容が記憶されている。また、参考として、小顔補正を行わないレベル0も設定されている。図3のステップS206では、制御部300のROMに記憶されている補正内容を1つ選択して、選択した補正内容で画像データを補正する処理を行う。
続いて、補正した画像データを用いて、確認用画像を印刷する(ステップS208)。例えば、図4に示した補正内容の中から「レベル1」が選択された場合には、人物の顔が97.5%に縮小された確認用画像が印刷されることになる。
こうして確認用画像を印刷したら、記憶されている全ての補正内容について確認用画像を印刷したか否かを判断する(ステップS210)。そして、未だ確認用画像を印刷していない補正内容が残っていると判断された場合には(ステップS210:no)、ステップS206に戻って、新たな補正内容を1つ選択した後、選択した補正内容で補正した確認用画像を印刷する(ステップS208)。こうした操作を繰り返し、最終的に、全ての補正内容に対応する確認用画像を印刷したと判断されたら(ステップS210:yes)、図3に示した確認用画像印刷処理を終了する。
尚、以上の説明では、補正内容としては、補正の種類は同じで、補正の程度が異なる補正内容が記憶されているものとして説明した。しかし、このような補正内容に限らず、補正の種類が異なる補正内容を、複数記憶しておいても構わない。例えば、図5に例示したように、人物の目の部分を大きく補正する補正内容と、目の大きさはそのままに、瞳の部分だけを大きく補正する補正内容など、異なる種類の補正内容を複数記憶しておくことも可能である。
以上、確認用画像を印刷しようとしている印刷媒体が、普通紙ではないと判断された場合(ステップS202:no)について説明した。これに対して、確認用画像を印刷しようとしている印刷媒体が普通紙であると判断された場合は(ステップS202:yes)、画像データに対して、輪郭を強調する補正を行う(ステップS204)。輪郭を強調する補正は、いわゆるシャープネスフィルタを作用させることで、容易に実現することができる。また、輪郭を強調する補正を行うに際しては、画像全体に対して補正を行っても良いが、画像の中から、人物の顔が写っている領域(顔領域)を検出して、顔領域の部分にのみ、輪郭を強調する補正を行うこととしても良い。
こうして輪郭を強調する補正を行ったら(ステップS204)、制御部300のROMに記憶されている補正内容の中から1つの補正内容を選択し、輪郭が強調された画像データに対して、選択した内容の補正を行う(ステップS206)。そして、補正した画像データを用いて確認用画像を印刷した後(ステップS208)、全ての補正内容に対応する確認用画像を印刷したか否かを判断し(ステップS210)、未だ確認用画像を印刷していない補正内容が残っている場合は(ステップS210:no)、ステップS206に戻って新たな補正内容を1つ選択する。そして、輪郭が強調された画像データに対して、新たに選択した補正内容の補正を行った後、確認用画像を印刷する(ステップS208)。こうした操作を繰り返しているうちに、制御部300のROMに記憶されている全ての補正内容について、確認用画像を印刷したと判断されたら(ステップS210:yes)、図3に示す確認用画像印刷処理を終了する。
前述したように、確認用画像は、記憶されている複数の補正内容の中で、何れの補正内容が最も好ましい画像が得られるかを判断するために印刷される画像である。すなわち、確認用画像は、記憶されている補正内容で補正した結果を、実際に印刷した画像で確認するために印刷されるものであるから、当然ながら、画像データに加える補正の内容は、記憶されている補正内容そのものとなる筈である。
ところが、上述したように、本実施例の確認用画像印刷処理では、必ずしも、記憶されている補正内容そのものを用いて確認用画像を印刷しているわけではない。すなわち、普通紙に確認用画像を印刷する場合には、印刷しようとする画像データに輪郭を強調する補正を加えた後、輪郭が強調された画像データに対して、記憶されている複数の補正内容の補正を行った確認用画像を印刷している。結果として、確認用画像を印刷するために用いられた補正内容は、実際に画像を印刷する際に用いる補正内容とは異なってしまう。そして、通常であれば、このようなことをしたのでは、適切な補正内容を選択することは困難であると思われる。
しかし、実際には、このようにすることで、より柔軟な条件で確認用画像を印刷することが可能となり、その結果、一般家庭においても、確認用画像を印刷することで適切な補正内容を選択することが可能となっている。以下では、この点について説明する。
図6は、小顔補正の補正レベルを異ならせた複数の確認用画像が専用紙に印刷された様子を示した説明図である。補正レベル0は、小顔補正を行っていない状態を表しており、補正レベル1〜補正レベル3は、何れも小顔補正を行った画像である。また、補正レベル1〜補正レベル3と、レベルの数値が増加するに従って、補正の程度も大きくなっている。図示されているように、各補正レベルによる違いは、一見して判別可能なわけではないが、それでも画像全体から受ける印象は異なっている。このように微妙な補正レベルの違いでも、実際に複数の補正レベルの確認用画像を印刷して比較すれば、最も好ましい補正レベルを、簡単に選択することができる。
もっとも、普通紙は専用紙に較べてインクが滲み易いので、図6に示すような、微妙な違いを確認することは困難となる。その結果、例えば、「補正レベル1」がちょうど良いところを「補正レベル3」を選択してしまうなどのように、誤った補正内容を選択してしまうことも起こり得る。これに対して、本実施例の確認用画像印刷処理では、普通紙に印刷する場合には、画像の輪郭を強調してから、それぞれの補正を行うので、以下に示すように、こうした問題を回避することが可能となる。
図7は、小顔補正の補正レベルを異ならせた複数の確認用画像が普通紙に印刷された様子を示した説明図である。尚、図7では、顔の部分だけ、輪郭を強調した場合が示されている。前述したように普通紙はインクが滲み易いので、輪郭がぼやけた画像になってしまう。しかし、図示されているように、輪郭が強調されているので、インクの滲みによる影響が補われ、顔の大きさの微妙な違いも判別可能となっている。
もちろん、このように輪郭を強調した結果、画像全体から受ける印象が異なってしまうことも起こり得る。そして、画像全体の印象が異なっているために、補正内容の選択を誤ってしまう可能性も考えられる。しかし、本実施例の確認用画像印刷処理では、補正レベル0の画像(基準画像)が参考として印刷されている。従って、たとえ輪郭が強調されて画像全体の印象が異なってしまっても、基準画像と比較することによって、小顔補正の程度を把握することが可能であり、輪郭が強調されていることに惑わされることなく、適切な補正内容を選択することが可能である。
このような理由から、本実施例の確認用画像印刷処理では、たとえ普通紙に印刷する場合でも、確認用画像を用いて適切な補正内容を選択することができ、その結果、一般家庭においても、常に好ましい印象の画像を印刷することが可能となっているのである。
以上、本実施例の画像表示装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上述した実施例では、記憶されている補正内容に対応する全ての確認用画像を印刷するものとして説明した。しかし、全ての補正内容に対応する確認用画像を印刷するのではなく、印刷する確認用画像を予め選択可能としても良い。こうすれば、たとえ多くの補正内容が記憶されている場合でも、必要な補正内容についてだけ確認用画像を印刷することができるので、印刷すべき確認用画像の数を抑制することが可能となり、迅速に且つ簡単に補正内容を選択することが可能となる。
本実施例の印刷装置10の外観形状を示す斜視図である。 本実施例の印刷装置10が写真画像を印刷するために行う画像印刷処理の流れを示したフローチャートである。 本実施例の印刷装置10が確認用画像を印刷する処理の流れを示したフローチャートである。 複数の補正内容が記憶されている様子を例示した説明図である。 種類の異なる複数の補正内容が記憶されている様子を例示した説明図である。 小顔補正の補正レベルを異ならせた複数の確認用画像が専用紙に印刷された様子を示した説明図である。 小顔補正の補正レベルを異ならせた複数の確認用画像が普通紙に印刷された様子を示した説明図である。
符号の説明
10…印刷装置、 100…スキャナ部、 200…プリンタ部、
300…制御部、 302…操作パネル

Claims (6)

  1. 画像データを受け取ると、予め記憶されている複数の補正内容の候補の中から選択された1の補正内容に従って該画像データを補正し、得られた該画像データに基づいて画像を印刷する印刷装置であって、
    前記候補としての補正内容を複数種類記憶している補正内容記憶手段と、
    前記候補として記憶されている各補正内容を用いて前記画像データを補正することにより、該補正による効果を確認するための確認用画像を該補正内容毎に印刷する確認用画像印刷手段と、
    前記複数の確認用画像の中から選択された1の確認用画像の印刷に用いられた前記候補の補正内容を、前記画像データに適用する補正内容として選択する補正内容選択手段と
    を備え、
    前記確認用画像印刷手段は、
    前記画像データに対して輪郭を強調する補正を行った後、該輪郭が強調された画像を、前記確認用画像に対する基準画像として印刷するとともに、
    前記輪郭が強調された画像データに対して、前記候補として記憶されている各補正内容を用いた補正を行うことにより、前記複数の確認用画像を印刷する手段である印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記確認用画像が印刷される印刷媒体の種類に関する情報たる印刷媒体情報を取得する印刷媒体情報取得手段と、
    前記確認用画像の印刷条件が所定の印刷条件に該当するか否かを、前記印刷媒体情報に基づいて判断する印刷条件判断手段と
    を備え、
    前記確認用画像印刷手段は、前記確認用画像の印刷条件が前記所定の印刷条件に該当する場合には、前記画像データに対して輪郭を強調する補正を行った後、該補正後の画像データに基づいて、前記基準画像および前記複数の確認用画像を印刷する手段である印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記画像データの中から人物の顔が写っている顔領域を検出する顔領域検出手段を備え、
    前記補正内容記憶手段は、前記候補の補正内容として、前記顔領域の縮小の程度が異なる複数の補正内容を記憶している手段である印刷装置。
  4. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記確認用画像印刷手段は、前記基準画像と前記確認用画像とを、同じ印刷媒体上に印刷する手段である印刷装置。
  5. 画像データを受け取ると、予め記憶されている複数の補正内容の候補の中から選択された1の補正内容に従って該画像データを補正し、得られた該画像データに基づいて画像を印刷する印刷方法であって、
    前記候補としての補正内容を複数種類記憶しておく工程と、
    前記候補として記憶されている各補正内容を用いて前記画像データを補正することにより、該補正による効果を確認するための確認用画像を該補正内容毎に印刷する工程と、
    前記複数の確認用画像の中から選択された1の確認用画像の印刷に用いられた前記候補の補正内容を、前記画像データに適用する補正内容として選択する工程と
    を備え、
    前記確認用画像を印刷する工程は、
    前記画像データに対して輪郭を強調する補正を行った後、該輪郭が強調された画像を、前記確認用画像に対する基準画像として印刷するとともに、
    前記輪郭が強調された画像データに対して、前記候補として記憶されている各補正内容を用いた補正を行うことにより、前記複数の確認用画像を印刷する工程である印刷方法。
  6. 画像データを受け取ると、予め記憶されている複数の補正内容の候補の中から選択された1の補正内容に従って該画像データを補正し、得られた該画像データに基づいて画像を印刷する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記候補としての補正内容を複数種類記憶しておく機能と、
    前記候補として記憶されている各補正内容を用いて前記画像データを補正することにより、該補正による効果を確認するための確認用画像を該補正内容毎に印刷する機能と、
    前記複数の確認用画像の中から選択された1の確認用画像の印刷に用いられた前記候補の補正内容を、前記画像データに適用する補正内容として選択する機能と
    をコンピュータにより実現するとともに、
    前記確認用画像を印刷する機能は、
    前記画像データに対して輪郭を強調する補正を行った後、該輪郭が強調された画像を、前記確認用画像に対する基準画像として印刷するとともに、
    前記輪郭が強調された画像データに対して、前記候補として記憶されている各補正内容を用いた補正を行うことにより、前記複数の確認用画像を印刷する機能であるプログラム。
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