JP2009190283A - 液体吐出装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出ヘッドのノズル面とヘッドキャップとの間の絶縁を確保することにより、高い検査精度を安定的に確保することができる液体吐出装置及び記録装置を提供する。
【解決手段】ロール紙プリンタ1は、往復移動可能なキャリッジ17と、このキャリッジ17に搭載されたインクジェットヘッド14と、インクジェットヘッド14に設けられたインクノズルを有するインクノズル面14aに対して下方側から接離可能なヘッドキャップ44とを有し、キャリッジ17には、ヘッドキャップ44を保持するスライダ41の押圧部48と当接してインクジェットヘッド14に対してヘッドキャップ44を面方向に位置決めする位置決め部47とインクジェットヘッド14との間を横切るように、下方側が開放された溝部80が形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、吐出ノズルから液滴を吐出する液体吐出装置及びそれを備えた記録装置に関する。
吐出ノズルから液滴を吐出する液体吐出装置には、液体を吐出する液体吐出ノズルと非接触状態にて設けられた感知部と、液体吐出ノズルから吐出された帯電した液体によって感知部に発生する誘導電流を検出する検出部と、検出部により検出された誘導電流に基づき、液体吐出ノズルから液体の吐出が正常に行われているか否かを判定する判定部とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−264243号公報
吐出ヘッドにおける吐出ノズルの液滴吐出検査は、吐出ノズルから帯電した液体をヘッドキャップに向けて吐出させ、その結果生じるヘッドキャップ内での電流変化を検出することにより行われる。このため、検査時には、電位差を発生させる必要性から吐出ヘッドのノズル面とヘッドキャップとに所定の間隔をあけてこれらの間を絶縁することになる。この液滴吐出検査においては、高い電圧をかけることが検査精度を高めるために必要であり、そのためには、検査状態でノズル面とヘッドキャップの間を確実に絶縁する必要がある。
ところで、ヘッドキャップは、吐出ヘッドに対して、ヘッドキャップを保持するホルダを吐出ヘッドに接触させて位置決めが行われると、この位置決めのための接触箇所を介して液体による導通経路が形成されてしまう場合がある。この状態では、ノズル面とヘッドキャップとの間の絶縁を確保できなくなって電圧低下を招き、高い検査精度を安定的に確保することができなくなってしまう。
そこで、本発明の目的は、吐出ヘッドのノズル面とヘッドキャップとの間の絶縁を確保することにより、高い検査精度を安定的に確保することができる液体吐出装置及び記録装置を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係る液滴吐出装置は、往復移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジに搭載された吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドに設けられた吐出ノズルを有するノズル面に対して下方側から接離可能なヘッドキャップと、を有し、
所定の検査隙間をあけて配置された前記ヘッドキャップに前記吐出ノズルから帯電した液体を吐出させて前記ヘッドキャップ内での電流変化に基づいて前記吐出ノズルからの液滴の吐出状態を検査する液体吐出装置であって、
前記キャリッジは、前記吐出ヘッドに対して前記ヘッドキャップを面方向に位置決めする位置決め部を有し、前記位置決め部と前記吐出ヘッドとの間には、下方側が開放された溝部が前記位置決め部と前記吐出ヘッドとの間を横切るように形成されていることを特徴とする。
この構成の液体吐出装置によれば、位置決め部と吐出ヘッドとの間に、下方側が開放された溝部が、位置決め部と前記吐出ヘッドとの間を横切るように形成されているので、吐出ヘッド側からあるいはヘッドキャップ側からの液体の流れを溝部で確実に遮断することができる。
これにより、吐出ヘッドとヘッドキャップとの液体の回り込みによる導通経路の形成を確実に防止することができ、したがって、検査時にノズル面とヘッドキャップとの間の絶縁を確保することができるため、高い検査精度を安定的に確保することができる。
本発明に係る液滴吐出装置において、前記溝部が複数列形成されていることが好ましい。
この構成の液体吐出装置によれば、複数列の溝部で、液体の流通を遮断して液体の回り込みによる導通経路の形成をさらに確実に防止することができ、絶縁性をさらに高め、検査精度を安定的に確保することができる。
本発明に係る液滴吐出装置において、前記ヘッドキャップは、前記位置決め部が当接される保持部材に保持され、前記保持部材は、絶縁材料から形成され、前記ヘッドキャップとは別部材であることが好ましい。
この構成の液体吐出装置によれば、互いに別部材のヘッドキャップと保持部材との間での液体の流通を遮断して液体の回り込みによる導通経路の形成をさらに確実に防止することができ、絶縁性をさらに高め、検査精度を安定的に確保することができる。
また、本発明に係る記録装置は、上記液体吐出装置の吐出ノズルからインク滴を吐出させて被印刷物に印刷処理を行うことを特徴とする。
この構成の記録装置によれば、吐出ヘッドの吐出ノズルからのインク吐出の信頼性が高く、高品質に印刷を行うことができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態に係る液体吐出装置及び記録装置を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る記録装置であるインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図、図2は図1に示したロール紙プリンタの開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。
図1に示すように、ロール紙プリンタ1は全体としてほぼ直方体形状をしたプリンタ本体2と、このプリンタ本体2の前面に取り付けられた開閉蓋3とを有している。プリンタ本体2の外装ケース2aの前面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に突出しており、当該排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6が配置されている。外装ケース2aにおける排紙ガイド5及び蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部2bが形成されており、この開口部2bが開閉蓋3によって封鎖されている。
蓋開閉レバー6を操作すると開閉蓋3のロックが解除される。ロック解除後、排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋3が開くと、プリンタ内部に形成されているロール紙収納部11が開放状態となり、同時に、ロール紙収納部11から記録紙排出口4に至る記録紙搬送経路が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙の交換作業などを簡単に行うことができるようになっている。なお、図2においては、開閉蓋3の外装部分及び蓋開閉レバー6を省略してある。
図3はロール紙プリンタの内部構成を示す説明図である。ロール紙プリンタ1の内部には、プリンタ本体フレーム10における幅方向の中央部分にロール紙収納部11が形成されている。ロール紙収納部11にはロール紙12がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納される。
ロール紙収納部11の上側には、プリンタ本体フレーム10の上端にヘッドユニットフレーム13が水平に取り付けられている。ヘッドユニットフレーム13には、インクジェットヘッド(吐出ヘッド)14、インクジェットヘッド14の位置を検出するためのリニアスケール15及びエンコーダセンサ16、インクジェットヘッド14及びエンコーダセンサ16を搭載しているキャリッジ17、キャリッジ17のプリンタ幅方向への移動をガイドするキャリッジガイド軸18が配置されている。また、キャリッジ17をキャリッジガイド軸18に沿って往復移動させるためのキャリッジモータ19及びタイミングベルト20を備えたキャリッジ搬送機構が配置されている。
インクジェットヘッド14はインクノズル面14aが下向きになるようにキャリッジ17に搭載されている。エンコーダセンサ16はインクジェットヘッド14の上端面14bに配置されている。キャリッジガイド軸18はプリンタ幅方向に水平に掛け渡されており、リニアスケール15は、インクジェットヘッド14の上方においてキャリッジガイド軸18と平行に掛け渡されている。
インクジェットヘッド14の下側には一定のギャップを開けてプリンタ幅方向に水平に延びるプラテン21が配置されている。プラテン21によってインクジェットヘッド14の印刷位置が規定されている。プラテン21の後端には下方に湾曲しているテンションガイド22が取り付けられている。テンションガイド22はバネによって上方に付勢されており、ロール紙収納部11に収納されているロール紙12から引き出された記録紙12aは、テンションガイド22によって所定の張力が付与された状態で印刷位置を経由する記録紙搬送経路に沿って引き出される。
プラテン21の後側には、後側紙送りローラ23がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。後側紙送りローラ23には所定幅の後側紙押えローラ24が記録紙12aを介して、所定の押圧力で押し付けられている。プラテン21における前端側の部位には、前側紙送りローラ25が配置されている。前側紙送りローラ25には、上側から前側紙押えローラ26が記録紙12aを介して、押し付けられている。後側紙送りローラ23及び前側紙送りローラ25は、プリンタ本体フレーム10に搭載されている紙送りモータ27によって駆動される。
キャリッジ17をキャリッジガイド軸18に沿って往復移動させながら、そこに搭載されているインクジェットヘッド14により、ロール紙12から繰り出されて印刷位置に位置している記録紙12aの部分の表面に印刷が行われる。印刷位置はエンコーダセンサ16の検出信号に基づいて制御されている。記録紙12aの幅方向への一連の行印刷が終了した後は、後側紙送りローラ23及び前側紙送りローラ25が回転駆動されて、所定ピッチだけ記録紙12aが送り出される。この後に、次の行の印刷が行われる。このように、記録紙12aは、所定ピッチで間欠的に送り出されながらインクジェットヘッド14によって印刷が施される。印刷後の記録紙12aが排出される記録紙排出口4には記録紙切断装置、例えば鋏式の記録紙切断装置28が配置されている。記録紙切断装置28によって、これらの間に位置する記録紙12aが幅方向に切断される。
ここで、開閉蓋3、プラテン21、テンションガイド22、後側紙送りローラ23、前側紙送りローラ25は、開閉蓋3と一緒に開閉するようになっている。
図4は、ヘッドユニットフレーム等の斜視図である。
図4に示すように、キャリッジガイド軸18は、ヘッドユニットフレーム13においてプリンタ幅方向を規定している左右一対のサイドフレーム29,30に水平に架け渡されている。キャリッジガイド軸18にスライド可能に支持されたキャリッジ17には、インクを供給するための可撓性のインク供給チューブ32が接続されており、インク供給チューブ32は、図示略のインク流路を介して、カートリッジ装着部33に装着されたインクカートリッジ34に接続されている。インクカートリッジ34はカートリッジケース内に複数個の色別のカラーインクパックを収容したものであり、各色のインクを個別にキャリッジ17の下面に露出するインクジェットヘッド14(図3参照)に供給する。
印字領域から外れた図4に示す位置が、キャリッジ17の待機位置(ホームポジション)であり、この待機位置の下方且つカートリッジ装着部33の上方には、キャリッジ17のインクジェットヘッド14(図3参照)の保守動作を行う際に使用されるヘッドキャップ機構40が配置されている。
図5はキャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す正面図、図6はキャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す側面図、図7はキャリッジ及びヘッドキャップ機構の図6におけるA−A断面図、図8はキャリッジ及びヘッドキャップ機構の図5におけるB−B断面図、図9はキャリッジ及びヘッドキャップ機構の図5におけるC−C断面図である。
図5及び図6に示すように、ヘッドキャップ機構40は、インクジェットヘッド14のインクノズル面14aを封止可能なもので、キャリッジ17の移動方向(図5左右方向)に沿ってスライド可能に設けられ、キャリッジ17に押圧されて移動するスライダ(保持部材)41と、インクジェットヘッド14に対して近接及び離間するようにスライダ41にスライド可能に設けられたキャップホルダ42と、キャップホルダ42のインクジェットヘッド14側に固定されたヘッドキャップ44と、スライダ41の位置に応じてキャップホルダ42とインクジェットヘッド14との距離を変更するカム機構45とを備えている。
スライダ41には、待機位置に向けて移動するキャリッジ17の待機位置側の位置決め部47に当接してこのキャリッジ17により押圧される当接部48が待機位置側に形成されており、図示略のスプリングで当接部48を位置決め部47に当接させる方向に付勢されている。スライダ41は、キャリッジ17が待機位置側の所定範囲にあるときに当接部48が位置決め部47で押圧されてキャリッジ17と一体に移動する。
カム機構45は、位置固定で設けられた複数のカム51,52と、スライダ41に設けられ、カム51,52のうちの対応するもので案内される複数のカムフォロア53,54とを有している。カム51には、カムフォロア53に接触する第1カム面51a、第2カム面51b、第3カム面51cが待機位置側から順に形成されており、第1カム面51a、第2カム面51b、第3カム面51cの順にインクジェットヘッド14からの距離が離れている。カム52にも、カムフォロア54に接触する第1カム面52a、第2カム面52b、第3カム面52cが待機位置側から順に形成されており、第1カム面52a、第2カム面52b、第3カム面52cの順にインクジェットヘッド14からの距離が離れている。
図7に示すように、インクジェットヘッド14は、挿通孔70が形成されたフランジ部71を有している。そして、このインクジェットヘッド14は、フランジ部71の挿通孔70に、下方側からネジ72を挿通し、キャリッジ17に形成されたネジ孔73にねじ込むことにより、キャリッジ17に固定されている。
また、図8及び図9にも示すように、キャリッジ17には、インクジェットヘッド14を囲うカバー74が取り付けられている。このカバー74は、絶縁性を有する樹脂から形成されたもので、このカバー74に、下方へ突出するように、前述の位置決め部47が形成されている。
そして、キャリッジ17が待機位置に向けて移動すると、位置決め部47がスライダ41の当接部48に当接し、キャリッジ17とスライダ41とが位置決めされる。また、位置決め部47には、位置決め片47aが形成されており、この位置決め片47aに、一方の当接部48が当接することにより、キャリッジ17の移動方向と直交する幅方向に対するキャリッジ17とスライダ41との位置決めが行われる。
また、スライダ41の当接部48が接触する位置決め部47を有するキャリッジ17のカバー74には、位置決め部47のインクジェットヘッド14側に、下方側が開放された溝部80が形成されている。さらに、このカバー74とインクジェットヘッド14との間にも、下方側が開放された溝部81を有している。
また、カバー74のインクジェットヘッド14との対向面82には、インクジェットヘッド14側へ突出する横リブ83及び複数の縦リブ84が形成されている。ここで、縦リブ84と対向面82との隅部85は、断面視円弧状に形成されており、これにより、この隅部85で毛細管現象によってインクが上方へ導かれないようになっている。また、インクジェットヘッド14のフランジ部71及びこのフランジ部71を固定するネジ72とカバー74の上面86との間にも隙間87が形成されている。これにより、カバー74とネジ72との間の絶縁が確保されている。
図10はヘッドキャップ機構の動きを示す正面図、図11はヘッドキャップの断面図である。
図10(a)に示すように、キャリッジ17が待機位置にあるとき、カムフォロア53はカム51の第1カム面51aに、カムフォロア54はカム52の第1カム面52aに乗り上げた状態になり、カムフォロア53,54を有するスライダ41がインクジェットヘッド14に最も近接する所定の近接位置に位置する。図10(b)に示すように、キャリッジ17が待機位置から所定距離離間した第1の位置にあるとき、カムフォロア53はカム51の第2カム面51bに、カムフォロア54はカム52の第2カム面52bに乗り上げた状態になり、スライダ41がインクジェットヘッド14から上記近接位置よりも若干離間した所定の中間位置に位置する。図10(c)に示すように、キャリッジ17が待機位置から第1の位置よりもさらに所定距離離間した第2の位置にあるとき、カムフォロア53はカム51の第3カム面51cに、カムフォロア54はカム52の第3カム面52cに乗った状態になり、スライダ41がインクジェットヘッド14から上記中間位置よりもさらに離間した所定の離間位置に位置する。
ここで、図10(a)に示すように、キャリッジ17が待機位置にあってスライダ41が近接位置に位置するとき、キャップホルダ42に設けられたヘッドキャップ44がインクジェットヘッド14のインクノズル面14aに当接する。つまり、このとき、ヘッドキャップ44がインクジェットヘッド14のインクノズル面14aに図示略のスプリングの付勢力で密着する。また、図10(b)に示すように、キャリッジ17が第1の位置にあってスライダ41が中間位置に位置するとき、キャップホルダ42に設けられたヘッドキャップ44がインクジェットヘッド14のインクノズル面14aから微少距離離間する。また、図10(c)に示すように、キャリッジ17が第2の位置にあってスライダ41が離間位置に位置するとき、キャップホルダ42に設けられたヘッドキャップ44がインクジェットヘッド14のインクノズル面14aからさらに離間する。
図11に示すように、ヘッドキャップ44は、インクノズル面14aを封止可能な大きさの開口を有する箱型状のゴムで形成されたもので、上端部はインクノズル面14aに密着可能なリップ部60とされている。ヘッドキャップ44は、収納凹部61を有し、この収納凹部61内に廃インクを吸収する多層構造の吸収材62が収納されている。この吸収材62は、図示略の押さえ部材によって保持され、その上面が、リップ部60の先端位置よりも下がった位置とされている。
このヘッドキャップ44には、図示略のインク吸引機構が接続されており、キャリッジ17が待機位置にありヘッドキャップ44がリップ部60においてインクノズル面14aに密着した状態で、インク吸引機構が駆動されることにより、ヘッドキャップ44内が減圧されてインクジェットヘッド14のインクノズルからインクを吸引する。吸引された廃インクは、インクカートリッジ34の廃インク貯留室に排出される。
また、このヘッドキャップ44の収納凹部61内には、電流検査用の金属軸64が立設されており、この金属軸64は吸収材62と導通可能とされ吸収材62とともに電流検査センサ65を構成している。この電流検査センサ65の金属軸64には、その下端にリード線66が接続されており、このリード線66を介して信号が取り出し可能とされている。
そして、ロール紙プリンタ1では、ヘッドキャップ機構40を用いてインクジェットヘッド14のクリーニングが行われる。なお、このクリーニングは、予め設定された所定のタイミングあるいはユーザの操作時に行われるもので、インクジェットヘッド14のインクノズル面14aにヘッドキャップ44を密着させて図示略のインク吸引機構によって内部を吸引してインクジェットヘッド14のインクノズルから増粘状態のインクを吸引する。このインク吸引処理を行うとき、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を待機位置に位置させ、スライダ41を近接位置に位置させることになる。
また、ロール紙プリンタ1では、インクジェットヘッド14のインクノズルでのインクのメニスカスを形成するために、印刷開始前あるいは定期的にインクジェットヘッド14のインクノズルから所定量のインク滴をヘッドキャップ44内に吐出するフラッシング処理を行う。このフラッシング処理を行うとき、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を第2の位置に位置させ、スライダ41を離間位置に位置させることになる。スライダ41が離間位置にあるときのヘッドキャップ44とインクジェットヘッド14のインクノズル面14aとの間隔が、所定の離間隙間となる。なお、フラッシング処理時にはインクノズルから多量のインクを吐出するため、吸収材62からのインクの跳ね返りを回避するように、この離間隙間は比較的広い値に設定されている(例えば、約2.5mm)。
また、ロール紙プリンタ1では、印刷休止後でキャリッジ17及びインクジェットヘッド14を待機位置に位置させることになり、スライダ41を近接位置に位置させる。これにより、インクジェットヘッド14のインクノズル面14aにヘッドキャップ44を密着させて保護し、インクノズルの詰まりを防止する。
さらに、ロール紙プリンタ1では、インクジェットヘッド14のインクノズルから正常にインク滴が吐出されるか否か、つまりドット抜けの有無を検査するインク滴吐出検査が行われる。このインク滴吐出検査を行うとき、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を第1の位置に位置させ、スライダ41を中間位置に位置させることになる。このようにスライダ41が中間位置にあるときのヘッドキャップ44とインクジェットヘッド14のインクノズル面14aとの間隔が所定の検査隙間となる。この検査隙間は、離間隙間よりも狭く、可能な限り小さい値に設定されている(例えば、約0.7mm)。
ところで、従来のインクジェットプリンタにおいては、インク滴吐出検査を行う際に、ヘッドキャップを保持するスライダがキャリッジによって位置決めされると、この位置決めのための接触箇所を介してインクが流通することがあり、このインクの流通は、導通経路を形成し、絶縁性の低下を招くことがある。
そこで、本実施形態に係るロール紙プリンタ1では、キャリッジ17に、インクジェットヘッド14と位置決め部47との間を横切るように、下方側が開放された溝部80,81が形成されているため、インクジェットヘッド14とヘッドキャップ44との間でのインクの回り込みが、溝部80,81で確実に遮断される。
これにより、インクジェットヘッド14とヘッドキャップ44とのインクの回り込みによる導通経路の形成を確実に防止することができる。そして、検査時にインクノズル面14aとヘッドキャップ44との間の絶縁を確保することができるため、高い検査精度を安定的に確保することができる。
また、複数列の溝部80,81を設けているため、絶縁を図る信頼性を高めることができる。
また、互いに別部材として構成したヘッドキャップ44とスライダ41との間においても、インクの流通を遮断することができる。そのため、インクの回り込みによる導通経路の形成をさらに確実に防止することができ、絶縁性をさらに高め、検査精度を安定的に確保することができる。
したがって、上記ロール紙プリンタ1によれば、インクジェットヘッド14のインクノズルからのインク吐出の信頼性が高く、高品質に印刷を行うことができる。
なお、本発明に係る液体吐出装置は、上記実施形態で例示したインクジェット式のプリンタをはじめとして、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材吐出ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材吐出ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物吐出ヘッド等の液体を吐出する液体吐出ヘッドを用いた液体吐出装置、精密ピペットとしての試料吐出装置等にも適用できる。
本発明の実施形態に係る記録装置であるインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図である。 図1のロール紙プリンタの開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。 図1のロール紙プリンタの内部構成を示す説明図である。 図1のロール紙プリンタのヘッドユニットフレーム等の斜視図である。 図1のロール紙プリンタのキャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す正面図である。 図1のロール紙プリンタのキャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す側面図である。 図1のロール紙プリンタのキャリッジ及びヘッドキャップ機構の図6におけるA−A断面図である。 図1のロール紙プリンタのキャリッジ及びヘッドキャップ機構の図5におけるB−B断面図である。 図1のロール紙プリンタのキャリッジ及びヘッドキャップ機構の図5におけるC−C断面図である。 図1のロール紙プリンタのキャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す側面図である。 図1のロール紙プリンタのヘッドキャップの断面図である。
符号の説明
1…ロール紙プリンタ(液体吐出装置、記録装置)、14…インクジェットヘッド(吐出ヘッド)、14a…インクノズル面(ノズル面)、17…キャリッジ、41…スライダ(保持部材)、44…ヘッドキャップ、47…位置決め部、80,81…溝部。

Claims (4)

  1. 往復移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジに搭載された吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドに設けられた吐出ノズルを有するノズル面に対して下方側から接離可能なヘッドキャップと、を有し、
    所定の検査隙間をあけて配置された前記ヘッドキャップに前記吐出ノズルから帯電した液体を吐出させて前記ヘッドキャップ内での電流変化に基づいて前記吐出ノズルからの液滴の吐出状態を検査する液体吐出装置であって、
    前記キャリッジは、前記吐出ヘッドに対して前記ヘッドキャップを面方向に位置決めする位置決め部を有し、前記位置決め部と前記吐出ヘッドとの間には、下方側が開放された溝部が前記位置決め部と前記吐出ヘッドとの間を横切るように形成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記溝部が複数列形成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体吐出装置において、
    前記ヘッドキャップは、前記位置決め部が当接される保持部材に保持され、
    前記保持部材は、絶縁材料から形成され、前記ヘッドキャップとは別部材であることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の吐出ノズルからインク滴を吐出させて被印刷物に印刷処理を行うことを特徴とする記録装置。
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