JP2009190059A - スパイラルスプリングの製造方法及び装置 - Google Patents

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孝一 日▲高▼
Kazuo Furukawa
和男 古川
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Abstract

【課題】外フックの形状が安定するスパイラルスプリングの製造方法及び装置を提供することを課題とする。
【解決手段】線材121のマンドレル111への巻き付けが終了すると、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121を上方から押さえ、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121が線材保持面133と同じ平面から上方に移動するのを禁止する第3の工程と、マンドレル111を上昇させ、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121に外フック105の予備曲げ形成を行う第4の工程と、予備曲げ形成した部分がマンドレルに巻き付けられた線材側にあるように線材121を切断し、線材121が曲げ方向に移動可能な状態で、線材121の予備曲げ形成した部分に外フック105を形成する第6の工程を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内端側には内フックが、外端側には外フックが形成されるスパイラルスプリングの製造方法及び装置に関する。
図11−図14を用いて、内端側には内フックが、外端側には外フックが形成される従来のスパイラルスプリングの製造方法及び装置を説明する。
図11において、外周面に線材1が巻き付けられるマンドレル3には、外周面から内部に向かって内フック形成溝5が形成されている。マンドレル3に空間を介して線材1を保持する線材保持面7を有する下刃9が設けられている。11は線材保持面7を介してマンドレル3に向かって線材1を送り出す線材送り出し手段である。線材保持面7とマンドレル3との間には、下刃9と上刃13とからなり、線材保持面7とマンドレル3との間に位置する線材1を切断する切断手段15が設けられている。切断手段15とマンドレル3との間には、ダイ17とパンチ19とからなり、線材1に外フックを形成する外フック形成手段21が設けられている。
そして、マンドレル3、線材送り出し手段11、切断手段15、外フック形成手段21を駆動する制御部は、以下のような作動を行う。
(1)図11に示すように、マンドレル3の外周面から内部に向かって形成された内フック形成溝5が、送り出される線材1を保持する線材保持面7と同一平面上に位置するようにマンドレル3を位置させ、線材送り出し手段を駆動してマンドレル3の内フック形成溝5に線材1を挿入する(第1の工程)。
(2)図12に示すように、中心軸を中心にマンドレル3を一方の方向へ回転させて、内フック25を形成し、更に、マンドレル3の外周に線材1を巻き付ける。そして、マンドレル3への巻き付けが終了すると、中心軸を中心にマンドレル3を他方の方向へ回転させ、スプリングバックを防止する(第2の工程)。
(3)図13に示すように、切断手段15を駆動して、線材保持面7とマンドレル3との間の空間に位置する線材1を切断する(第3の工程)。
(4)図14に示すように、外フック形成手段21を駆動して、線材保持面7とマンドレル3との間の空間に位置する線材に外フック23を形成する(第4の工程)(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−26737号公報(図2−図5)
しかし、上述したスパイラルスプリングの製造方法及び装置では、次のような問題点がある。
図14に示すように、外フック23は、外フック形成手段21を用いて1工程で形成している。よって、外フックの形状が安定しない。
又、外フック形成手段21のパンチ19の摩耗が進行すると、形成される外フック23の内面側にしわが発生する問題点もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、外フックの形状が安定するスパイラルスプリングの製造方法及び装置を提供することにある。
又、本発明の別の目的は、外フックにしわが発生しないスパイラルスプリングの製造方法及び装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、内端側には内フックが、外端側には外フックが形成されるスパイラルスプリングの製造方法において、マンドレルの外周面から内部に向かって形成された内フック形成溝が、送り出される線材を保持する線材保持面と同一平面上に位置するように前記マンドレルを位置させ、前記マンドレルの内フック形成溝に前記線材を挿入する第1の工程と、中心軸を中心に前記マンドレルを一方の方向へ略90°回転させると共に、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する前記線材が前記線材保持面と同じ平面上に位置するように、前記マンドレルを下降させ、前記内フックを形成する第2の工程と、前記線材を送り出しながら中心軸を中心に前記マンドレルを一方の方向へ回転させて前記マンドレルの外周に前記線材を巻き付けると共に、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面上に位置するように、前記マンドレルを下降させ、更に、前記線材の前記マンドレルへの巻き付けが終了すると、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を上方から押さえ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面から上方に移動するのを禁止する第3の工程と、前記マンドレルを上昇させ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材に外フックの予備曲げ形成を行う第4の工程と、中心軸を中心に前記マンドレルを他方の方向へ回転させる第5の工程と、前記予備曲げ形成した部分が前記マンドレルに巻き付けられた線材側にあるように前記線材を切断し、前記線材が曲げ方向に移動可能な状態で、前記線材の前記予備曲げ形成した部分に外フックを形成する第6の工程と、からなることを特徴とするスパイラルスプリングの製造方法である。
請求項2に係る発明は、内端側には内フックが、外端側には外フックが形成されるスパイラルスプリングの製造装置において、外周面に線材が巻き付けられ、外周面から内部に向かって内フック形成溝が形成され、中心軸を中心に回転し、上下方向に移動するマンドレルと、線材を保持する線材保持面を有する下治具と、前記線材保持面を介して前記マンドレルに向かって前記線材を送り出す線材送り出し手段と、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を上方から押さえ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面から上方に移動するのを禁止する押さえ手段と、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を切断する切断手段と、該切断手段と前記マンドレルとの間に設けられ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材に、前記線材が曲げ方向に移動可能な状態で、外フックを形成する外フック形成手段と、前記マンドレル、前記線材送り出し手段、前記押さえ手段、前記切断手段、前記外フック形成手段を駆動する制御部とを有し、前記制御部は、マンドレルの外周面から内部に向かって形成された内フック形成溝が、送り出される線材を保持する線材保持面と同一平面上に位置するように前記マンドレルを位置させ、前記線材送り出し手段を駆動して前記マンドレルの内フック形成溝に前記線材を挿入する第1の工程と、中心軸を中心に前記マンドレルを一方の方向へ略90°回転させると共に、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する前記線材が前記線材保持面と同じ平面上に位置するように、前記マンドレルを下降させ、前記内フックを形成する第2の工程と、前記線材送り出し手段を駆動して、前記線材を送り出しながら中心軸を中心に前記マンドレルを一方の方向へ回転させて前記マンドレルの外周に前記線材を巻き付けると共に、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面上に位置するように、前記マンドレルを下降させ、更に、前記線材の前記マンドレルへの巻き付けが終了すると、前記押さえ手段を駆動して前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を上方から押さえ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面から上方に移動するのを禁止する第3の工程と、前記マンドレルを上昇させ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材に外フックの予備曲げ形成を行う第4の工程と、中心軸を中心に前記マンドレルを他方の方向へ回転させる第5の工程と、前記予備曲げ形成した部分が前記マンドレルに巻き付けられた線材側にあるように前記線材を切断し、前記線材が曲げ方向に移動可能な状態で、前記線材の前記予備曲げ形成した部分に外フックを形成する第6の工程と、を行なうことを特徴とするスパイラルスプリングの製造装置。
請求項3に係る発明は、前記下治具の上方に配置され、前記下治具の前記マンドレルと対向する面近傍の線材保持面に当接可能な切断上刃部,前記下治具の前記マンドレルと対向する面と前記マンドレルとの間の線材に当接可能で、前記線材保持面と平行で、前記線材の送り出し方向と直交する軸を中心に回転可能に設けられた上フォーミング丸パンチ部を有し、前記制御部によって駆動される上移動体と、前記下治具の前記マンドレルと対向する面と前記マンドレルとの間であって、前記下治具の下方に配置され、前記下治具の前記マンドレルと対向する面に摺接しながら移動し、前記切断上刃部と協働して前記線材を切断する切断下刃部,前記上フォーミング丸パンチ部と協働して前記線材に外フックを形成する下フォーミングダイ部を有し、前記制御部によって駆動される下移動体とを設け、前記押さえ手段は、前記上移動体の上フォーミング丸パンチ部でなり、前記切断手段は、前記上移動体の切断上刃部と、前記下移動体の切断下刃部とでなり、前記外フック形成手段は、前記上移動体の上フォーミング丸パンチ部と、前記下移動体の下フォーミングダイ部とでなることを特徴とする請求項2に記載のスパイラルスプリングの製造装置である。
請求項1に係る発明によれば、第4の工程で、前記マンドレルを上昇させ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材に外フックの予備曲げ形成を行い、その後、第6の工程で、前記予備曲げ形成した部分に外フックを形成することにより、外フックの形状が安定する。
第3の工程で、前記線材の前記マンドレルへの巻き付けが終了すると、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を上方から押さえ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面から上方に移動するのを禁止することにより、第5の工程で、中心軸を中心に前記マンドレルを他方の方向へ回転させても、第4の工程で形成された外フックの予備曲げ成形した部分が上方に移動しないので、第6の工程で外フックを形成する場合に外フックの位置が定まる。
更に、第6の工程で、前記線材が曲げ方向に移動可能な状態で、前記線材の前記予備曲げ形成した部分に外フックを形成する際に、線材に加わる荷重のうちの長手(曲げ)方向の分力により、線材が曲げ方向に移動しながら曲げ形成される。即ち、外フックの内面側を延ばしながら曲げ加工が行われることにより、外フックにしわが発生しない。
請求項2に係る発明によれば、第4の工程で、前記マンドレルを上昇させ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材に外フックの予備曲げ形成を行い、その後、第6の工程で、前記予備曲げ形成した部分に外フックを形成することにより、外フックの形状が安定する。
第3の工程で、前記線材の前記マンドレルへの巻き付けが終了すると、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を上方から押さえ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面から上方に移動するのを禁止することにより、第5の工程で、中心軸を中心に前記マンドレルを他方の方向へ回転させても、第4の工程で形成された外フックの予備曲げ成形した部分が上方に移動しないので、第6の工程で外フックを形成する場合に外フックの位置が定まる。
更に、前記線材が曲げ方向に移動可能な状態で、前記線材の前記予備曲げ形成した部分に外フックを形成する際に、線材に加わる荷重のうちの長手(曲げ)方向の分力により、線材が曲げ方向に移動しながら曲げ形成される。即ち、外フックの内面側を延ばしながら曲げ加工が行われることにより、外フックにしわが発生しない。
請求項3に係る発明によれば、切断上刃部,上フォーミングパンチ部を有した上移動体と、前記切断上刃部と協働して前記線材を切断する切断下刃部,前記上フォーミングパンチ部と協働して前記線材に外フックを形成する下フォーミングダイ部を有した下移動体とを駆動する構成とすることにより、上フォーミングパンチ、下フォーミングダイ、切断上刃部、切断下刃をそれぞれ駆動する構成に比べ、構成が簡単である。
最初に、図7を用いて本形態例の製造装置で製造されるスパイラルスプリングの説明を行う。
線材をスパイラル状に形成してなるスパイラルスプリング101の内端部には内フック103が形成され、外端部には外フック105が形成されている。
次に、図1を用いて、本形態例のスパイラルスプリングの製造装置を説明する。マンドレル111は、中心軸(紙面に対して垂直な軸O)を中心に回転駆動され、更に、上下方向に駆動されるようになっている。マンドレル111の外周面に線材121が巻き付けられ、外周面から内部に向かって内フック形成溝113が形成されている。
マンドレル111に隣接して下治具131が配置されている。この下治具131は、線材121を保持する線材保持面133を有している。
下治具131の上方には、上下方向に駆動される上移動体141が配置されている。この上移動体141は、下治具131のマンドレル111と対向する面135近傍の線材保持面133に当接可能な切断上刃部143と、下治具135のマンドレル111と対向する面とマンドレル111との間の線材121に当接可能な上フォーミング丸パンチ部145を有している。
上フォーミング丸パンチ部145は、図10に示すように、下部の両サイドに、線材121の巻き方向に沿ってブラケット145a、145bが設けられている。これらブラケッ145a,145bに、丸パンチ145cが回転可能に取り付けられている。即ち、丸パンチ145cは、線材保持面133と平行で、線材121の送り出し方向と直交する軸を中心に回転可能に設けられている。
下治具131のマンドレル111と対向する面135とマンドレル111との間であって、下治具131の下方には、上下方向に駆動される下移動体151が配置されている。この下移動体151は、下治具131のマンドレル111と対向する面135に摺接しながら移動し、切断上刃部143と協働して線材121を切断する切断下刃部153,上フォーミング丸パンチ部145の丸パンチと協働して線材121に外フック105を形成する下フォーミングダイ部155を有している。
そして、上移動体141の上フォーミング丸パンチ部145が、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121を上方から押さえることにより、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121が線材保持面133と同じ平面から上方に移動するのを禁止する押さえ手段となっている。又、上移動体141の切断上刃部143と、下移動体151の切断下刃部153とで、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121を切断する切断手段となっている。更に、上移動体141の上フォーミング丸パンチ部145と、下移動体151の下フォーミングダイ部155とで線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121に外フック105を形成する外フック形成手段となっている。
尚、本形態例では、上移動体141を下降させ、下移動体151を上昇させることにより、線材121を切断すると共に、外フック105を形成することができるが、最初に線材121が切断され、次に外フック105が形成されるように、上移動体141の上フォーミング丸パンチ部145、切断上刃部143、下移動体151の下フォーミングダイ部155、切断下刃部153が形成されている。
線材送り出し手段としての一対の送りローラ161により、線材121は、線材保持面133を介してマンドレル111に向かって送り出されるようになっている。
そして、図8に示すように、マンドレル111、線材送り出し手段である送りローラ161、押さえ手段、切断手段、外フック形成手段を構成する上移動体141,下移動体151は、制御部201により、制御駆動されるようになっている。
次に、制御部201の作動を、図9と図1−図6を用いて説明する。
(1)図1に示すように、マンドレル111の外周面から内部に向かって形成された内フック形成溝113が、送り出される線材121を保持する線材保持面133と同一平面上に位置するようにマンドレル111を位置させ、線材送り出し手段である送りローラ161を駆動してマンドレル111の内フック形成溝113に線材121を挿入する(第1の工程)。
(2)図2に示すように、中心軸Oを中心にマンドレル111を一方の方向へ略90°回転させると共に、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121が線材保持面133と同じ平面上に位置するように、マンドレル111を下降させ、内フック103を形成する(第2の工程)。
(3)線材送り出し手段である送りローラ161を駆動して線材121を送り出しながら、中心軸Oを中心にマンドレル111を一方の方向へ回転させてマンドレル111の外周に線材121を巻き付けると共に、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121が線材保持面133と同じ平面上に位置するように、マンドレル111を下降させる。
そして、線材121のマンドレル111への巻き付けが終了すると、押さえ手段である上フォーミング丸パンチ部145を有する上移動体141を下降させ、上フォーミング丸パンチ部145で線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121を上方から押さえ、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121が線材保持面133と同じ平面から上方に移動するのを禁止する(第3の工程)。
尚、上移動体141を下降させることにより、上移動体141の切断上刃部143も、下治具131の線材保持面133上の線材121に当接する。
(4)マンドレル111を上昇させ、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121にフォーミング丸パンチ部145を支点とする曲げ変形を行ない、外フックの予備曲げ形成を行う(第4の工程)。
(5)中心軸Oを中心にマンドレル111を他方の方向へ回転させ、スプリングバックを防止する(第5の工程)。
(6)下移動体151を上昇させる。最初に、切断上刃部143と切断下刃部153とで、予備曲げ形成した部分がマンドレル111に巻き付けられた線材121側にあるように線材121を切断する。次に、線材121が曲げ方向に移動可能な状態で、上フォーミング丸パンチ部145と下フォーミングダイ部155とで、線材121の予備曲げ形成した部分に外フック105を形成することにより、スパイラルスプリング101が形成される(第6の工程)。
このようなスパイラルスプリングの製造方法及び装置では以下のような効果を得ることができる。
(1)第4の工程で、マンドレル111を上昇させ、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121に外フックの予備曲げ形成を行い、その後、第6の工程で、予備曲げ形成した部分に外フック105を形成することにより、外フック105の形状が安定する。
(2)上フォーミング丸パンチ部145の丸パンチ145cは、線材保持面133と平行で、線材121の送り出し方向と直交する軸を中心に回転可能に設けられている。第6の工程で、線材121の予備曲げ形成した部分に外フック105を形成する際に、丸パンチ145cにより線材121に加わる荷重のうちの長手(曲げ)方向の分力により、線材121が曲げ方向に移動しながら曲げ形成される。即ち、外フック105の内面側を延ばしながら曲げ加工が行われることにより、外フック105の内面側にしわが発生しない。
(3)第3の工程で、線材121のマンドレル111への巻き付けが終了すると、押さえ手段である上フォーミング丸パンチ部145を有する上移動体141を下降させ、上フォーミング丸パンチ部145で線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121を上方から押さえ、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121が線材保持面133と同じ平面から上方に移動するのを禁止することにより、第5の工程で、中心軸を中心にマンドレル111を他方の方向へ回転させても、第4の工程で形成された外フックの予備曲げ成形した部分が上フォーミング丸パンチ部145に当接し上方及び線材方向に移動しないので、第6の工程で外フック105を形成する場合に外フックの位置が定まる。
(4)切断上刃部143,上フォーミング丸パンチ部145を有した上移動体141と、切断上刃部143と協働して線材121を切断する切断下刃部153,上フォーミング丸パンチ部145と協働して線材121に外フック105を形成する下フォーミングダイ部155を有した下移動体151とを駆動する構成とすることにより、上フォーミングパンチ、下フォーミングダイ、切断上刃部、切断下刃をそれぞれ駆動する構成に比べ、構成が簡単である。
(5)第2の工程、第3の工程で、マンドレル111を回転させる際に、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121が線材保持面133と同じ平面上に位置するように、マンドレル111を下降させることにより、線材保持面133とマンドレル111との間の空間に位置する線材121には、曲げ力が作用せず、変形するのを防止できる。
尚、本発明は上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、上移動体141に上フォーミング丸パンチ部145、下移動体151に下フォーミングダイ部155を設けたが、上移動体141に上フォーミングダイ部、下移動体151に下フォーミングパンチ部を設けてもよい。
本形態例のスパイラルスプリングの製造装置の第1の工程の状態を説明する構成図である。 図1のスパイラルスプリングの製造装置の第2の工程の状態を説明する構成図である。 図1のスパイラルスプリングの製造装置の第3の工程の状態を説明する構成図である。 図1のスパイラルスプリングの製造装置の第4の工程の状態を説明する構成図である。 図1のスパイラルスプリングの製造装置の第5の工程の状態を説明する構成図である。 図1のスパイラルスプリングの製造装置の第6の工程の状態を説明する構成図である。 図1のスパイラルスプリングの製造装置で製造されるスパイラルスプリングを説明する図である。 図1のスパイラルスプリングの製造装置の電気的接続を説明するブロック図である。 図8の制御部の作動を説明するフロー図である。 図1の上フォーミング部のA方向矢視図である。 従来のスパイラルスプリングの製造装置の第1の工程の状態を説明する構成図である。 図11のスパイラルスプリングの製造装置の第2の工程の状態を説明する構成図である。 図11のスパイラルスプリングの製造装置の第3の工程の状態を説明する構成図である。 図11のスパイラルスプリングの製造装置の第4の工程の状態を説明する構成図である。
符号の説明
105 外フック
111 マンドレル
121 線材
133 線材保持面
145 上フォーミング丸パンチ部
145c 丸パンチ

Claims (3)

  1. 内端側には内フックが、外端側には外フックが形成されるスパイラルスプリングの製造方法において、
    マンドレルの外周面から内部に向かって形成された内フック形成溝が、送り出される線材を保持する線材保持面と同一平面上に位置するように前記マンドレルを位置させ、前記マンドレルの内フック形成溝に前記線材を挿入する第1の工程と、
    中心軸を中心に前記マンドレルを一方の方向へ略90°回転させると共に、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する前記線材が前記線材保持面と同じ平面上に位置するように、前記マンドレルを下降させ、前記内フックを形成する第2の工程と、
    前記線材を送り出しながら中心軸を中心に前記マンドレルを一方の方向へ回転させて前記マンドレルの外周に前記線材を巻き付けると共に、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面上に位置するように、前記マンドレルを下降させ、更に、前記線材の前記マンドレルへの巻き付けが終了すると、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を上方から押さえ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面から上方に移動するのを禁止する第3の工程と、
    前記マンドレルを上昇させ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材に外フックの予備曲げ形成を行う第4の工程と、
    中心軸を中心に前記マンドレルを他方の方向へ回転させる第5の工程と、
    前記予備曲げ形成した部分が前記マンドレルに巻き付けられた線材側にあるように前記線材を切断し、前記線材が曲げ方向に移動可能な状態で、前記線材の前記予備曲げ形成した部分に外フックを形成する第6の工程と、
    からなることを特徴とするスパイラルスプリングの製造方法。
  2. 内端側には内フックが、外端側には外フックが形成されるスパイラルスプリングの製造装置において、
    外周面に線材が巻き付けられ、外周面から内部に向かって内フック形成溝が形成され、中心軸を中心に回転し、上下方向に移動するマンドレルと、
    線材を保持する線材保持面を有する下治具と、
    前記線材保持面を介して前記マンドレルに向かって前記線材を送り出す線材送り出し手段と、
    前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を上方から押さえ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面から上方に移動するのを禁止する押さえ手段と、
    前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を切断する切断手段と、
    該切断手段と前記マンドレルとの間に設けられ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材に、前記線材が曲げ方向に移動可能な状態で、外フックを形成する外フック形成手段と、
    前記マンドレル、前記線材送り出し手段、前記押さえ手段、前記切断手段、前記外フック形成手段を駆動する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    マンドレルの外周面から内部に向かって形成された内フック形成溝が、送り出される線材を保持する線材保持面と同一平面上に位置するように前記マンドレルを位置させ、前記線材送り出し手段を駆動して前記マンドレルの内フック形成溝に前記線材を挿入する第1の工程と、
    中心軸を中心に前記マンドレルを一方の方向へ略90°回転させると共に、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する前記線材が前記線材保持面と同じ平面上に位置するように、前記マンドレルを下降させ、前記内フックを形成する第2の工程と、
    前記線材送り出し手段を駆動して、前記線材を送り出しながら中心軸を中心に前記マンドレルを一方の方向へ回転させて前記マンドレルの外周に前記線材を巻き付けると共に、
    前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面上に位置するように、前記マンドレルを下降させ、更に、前記線材の前記マンドレルへの巻き付けが終了すると、前記押さえ手段を駆動して前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材を上方から押さえ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材が前記線材保持面と同じ平面から上方に移動するのを禁止する第3の工程と、
    前記マンドレルを上昇させ、前記線材保持面と前記マンドレルとの間の空間に位置する線材に外フックの予備曲げ形成を行う第4の工程と、
    中心軸を中心に前記マンドレルを他方の方向へ回転させる第5の工程と、
    前記予備曲げ形成した部分が前記マンドレルに巻き付けられた線材側にあるように前記線材を切断し、前記線材が曲げ方向に移動可能な状態で、前記線材の前記予備曲げ形成した部分に外フックを形成する第6の工程
    を行なうことを特徴とするスパイラルスプリングの製造装置。
  3. 前記下治具の上方に配置され、前記下治具の前記マンドレルと対向する面近傍の線材保持面に当接可能な切断上刃部,前記下治具の前記マンドレルと対向する面と前記マンドレルとの間の線材に当接可能で、前記線材保持面と平行で、前記線材の送り出し方向と直交する軸を中心に回転可能に設けられた上フォーミング丸パンチ部を有し、前記制御部によって駆動される上移動体と、
    前記下治具の前記マンドレルと対向する面と前記マンドレルとの間であって、前記下治具の下方に配置され、前記下治具の前記マンドレルと対向する面に摺接しながら移動し、前記切断上刃部と協働して前記線材を切断する切断下刃部,前記上フォーミング丸パンチ部と協働して前記線材に外フックを形成する下フォーミングダイ部を有し、前記制御部によって駆動される下移動体とを設け、
    前記押さえ手段は、前記上移動体の上フォーミング丸パンチ部でなり、
    前記切断手段は、前記上移動体の切断上刃部と、前記下移動体の切断下刃部とでなり、
    前記外フック形成手段は、前記上移動体の上フォーミング丸パンチ部と、前記下移動体の下フォーミングダイ部とでなることを特徴とする請求項2に記載のスパイラルスプリングの製造装置。
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