JP2009189533A - 遊技媒体循環システム - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技媒体補給の必要性に囚われずに、遊技媒体が貯留タンク内に滞留してしまうのを抑制して、当該遊技媒体に対する洗浄機での洗浄頻度を高め得るようにする。
【解決手段】遊技機島にて用いられる遊技媒体循環システムにおいて、遊技媒体を貯留する貯留タンク21と、前記貯留タンク21から遊技媒体を受け取って洗浄する洗浄機23と、前記洗浄機23による洗浄後の遊技媒体をそのまま前記貯留タンク21内に戻す媒体循環手段24,25,26と、を備える。
【選択図】図5
【解決手段】遊技機島にて用いられる遊技媒体循環システムにおいて、遊技媒体を貯留する貯留タンク21と、前記貯留タンク21から遊技媒体を受け取って洗浄する洗浄機23と、前記洗浄機23による洗浄後の遊技媒体をそのまま前記貯留タンク21内に戻す媒体循環手段24,25,26と、を備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、遊技機島にて用いられる遊技媒体循環システムに関する。
一般に、遊技場に設置される遊技機島は、複数の並設された遊技媒体使用機(スロットマシンやパチンコ機等の遊技機や、これに付設されるメダル貸し機や玉貸し機等の遊技媒体貸し機等)に加えて、各遊技媒体使用機へ遊技媒体(メダルやパチンコ玉等)を補給するための補給コンベア、各遊技媒体使用機または補給コンベアから遊技媒体を回収するための回収コンベア、回収コンベアが回収した遊技媒体を受け取って貯留する貯留タンク、貯留タンクから繰り出された遊技媒体を洗浄する洗浄機、および、洗浄機による洗浄後の遊技媒体を揚送して補給コンベア上へ排出する揚送リフタを備え、当該遊技機島内で遊技媒体を循環させるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、従来における遊技機島では、補給コンベアが遊技媒体使用機への遊技媒体の補給を行い、当該補給コンベアと揚送リフタとの間に介在して遊技媒体の貯留を行う上タンクに空きが生じると、貯留タンク内から遊技媒体が繰り出され、その遊技媒体を洗浄機が洗浄し、その洗浄後の遊技媒体を揚送リフタが揚送して、上タンク内への遊技媒体の供給を行うようになっている。すなわち、上タンク内の空き発生を条件とし、その条件が成立しなければ、貯留タンク内からの遊技媒体の繰り出しおよび繰り出された遊技媒体の洗浄機での洗浄が行われることはない。
したがって、従来の遊技機島における遊技媒体循環システムでは、補給コンベアによる遊技媒体使用機への遊技媒体の補給の必要が生じなければ、遊技機島内で遊技媒体が循環せず、貯留タンク内に遊技媒体が滞留してしまうことになる。また、これに伴って、遊技機島内における全遊技媒体に対して、未洗浄である遊技媒体の比率が高くなってしまうことも考えられる。さらには、貯留タンク内に遊技媒体が滞留してしまうと、当該貯留タンクの隅部に位置する遊技媒体がそのまま動かずに、長期間にわたって貯留タンク内から繰り出されなくなってしまうおそれもある。
そこで、本発明は、遊技媒体補給の必要性に囚われずに、遊技媒体が貯留タンク内に滞留してしまうのを抑制して、当該遊技媒体に対する洗浄機での洗浄頻度を高めることのできる遊技媒体循環システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出されたものである。
請求項1に係る発明は、遊技機島にて用いられる遊技媒体循環システムであって、遊技媒体を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクから遊技媒体を受け取って洗浄する洗浄機と、前記洗浄機による洗浄後の遊技媒体をそのまま前記貯留タンク内に戻す媒体循環手段とを備えることを特徴とする遊技媒体循環システムである。
請求項1に係る発明は、遊技機島にて用いられる遊技媒体循環システムであって、遊技媒体を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクから遊技媒体を受け取って洗浄する洗浄機と、前記洗浄機による洗浄後の遊技媒体をそのまま前記貯留タンク内に戻す媒体循環手段とを備えることを特徴とする遊技媒体循環システムである。
上記構成の遊技媒体循環システムでは、媒体循環手段が、洗浄機による洗浄後の遊技媒体を、そのまま貯留タンク内に戻すようになっている。ここで、「そのまま」とは、遊技媒体使用機等への補給や当該遊技媒体使用機等からの回収を経ることなく、洗浄機から貯留タンクへ直接的にという意である。つまり、媒体循環手段を備えることによって、遊技媒体が、貯留タンク内に滞留してしまうことなく、貯留タンク→洗浄機→貯留タンクという順で循環することになる。
請求項2に係る発明は、洗浄モードを設定するためのモード設定手段と、前記洗浄モードが設定されている場合にのみ前記洗浄機による洗浄後の遊技媒体を前記貯留タンク内に戻すように前記媒体循環手段に指示を与える動作制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体循環システムである。
上記構成の遊技媒体循環システムでは、洗浄モードが設定されている場合にのみ、媒体循環手段が遊技媒体の循環を行うことになる。つまり、モード設定によっては、媒体循環手段による遊技媒体の循環を行わないようにすることも可能である。したがって、必要な場合にのみ媒体循環手段が遊技媒体の循環を行うといったこと、すなわち汎用性のあるシステム運用が実現可能となる。
請求項3に係る発明は、所定のタイミングで、前記洗浄機による洗浄後の遊技媒体を、前記遊技機島を構成する遊技媒体使用機または当該遊技機島と媒体授受手段を介して接続する他の遊技機島へ供給する媒体補給手段を備えるとともに、前記動作制御手段は、前記洗浄モードが設定されている場合に前記所定のタイミングになると、前記媒体循環手段よりも前記媒体補給手段を優先的に動作させることを特徴とする請求項2記載の遊技媒体循環システムである。
上記構成の遊技媒体循環システムでは、洗浄機による洗浄後の遊技媒体について、媒体循環手段よる処理動作と媒体補給手段よる処理動作とが競合する場合には、媒体補給手段よる処理動作を優先させるようになっている。したがって、洗浄モードが設定されていても、所定のタイミングになると、媒体補給手段よる遊技媒体使用機または他の遊技機島への遊技媒体の供給が行われることになり、当該遊技媒体の供給が滞ってしまことがない。
請求項4に係る発明は、前記動作制御手段が、前記媒体循環手段を動作させるのにあたり、当該媒体循環手段を常時動作させることを特徴とする請求項2または3記載の遊技媒体循環システムである。
上記構成の遊技媒体循環システムでは、媒体循環手段を常時動作させるので、当該動作にあたって煩雑な制御処理を必要とすることがない。
請求項5に係る発明は、前記動作制御手段が、前記媒体循環手段を動作させるのにあたり、当該媒体循環手段を所定間隔で間欠動作させることを特徴とする請求項2または3記載の遊技媒体循環システムである。
上記構成の遊技媒体循環システムでは、媒体循環手段を所定間隔で間欠動作させるので、当該所定間隔の設定によって媒体循環手段での遊技媒体の処理量を調整し得るようになる。
請求項6に係る発明は、前記動作制御手段が、前記洗浄機の未稼動状態が一定時間以上続くと前記媒体循環手段に動作指示を与えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の遊技媒体循環システムである。
上記構成の遊技媒体循環システムでは、洗浄機の未稼動状態、すなわち貯留タンク内に遊技媒体が滞留している状態が一定時間以上続くと、媒体循環手段を動作させるので、当該貯留タンク内における遊技媒体の滞留発生を有効に抑制し得るようになる。また、例えば遊技媒体使用機等への遊技媒体の補給を頻繁に行う場合のように、洗浄機の未稼動状態が一定時間以上続くことなく、貯留タンク内での遊技媒体の滞留が発生していないと考えられる場合には、媒体循環手段を動作させないので、当該媒体循環手段が無駄な動作を行うことも回避し得るようになる。
請求項7に係る発明は、前記貯留タンクにおける遊技媒体の貯留量を検知する検知手段を備えるとともに、前記動作制御手段は、前記貯留タンクにおける遊技媒体の貯留量が一定量以上であることを前記検知手段が検知した場合にのみ前記媒体循環手段に動作指示を与えることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の遊技媒体循環システムである。
上記構成の遊技媒体循環システムでは、貯留タンクにおける遊技媒体の貯留量が一定量以上である場合、すなわち貯留タンク内に繰り出すべき遊技媒体が確実に貯留されている場合にのみ、媒体循環手段に動作させるので、例えば貯留タンク内が空で遊技媒体が貯留されていない場合には媒体循環手段を動作させないといったことが実現可能となり、当該媒体循環手段が無駄な動作を行うことを回避し得るようになる。
本発明によれば、媒体循環手段を動作させることによって、遊技媒体が貯留タンク→洗浄機→貯留タンクという順で循環することになるので、遊技媒体使用機等への遊技媒体補給の必要性に囚われずに、遊技媒体が貯留タンク内に滞留してしまうのを抑制することが可能となる。したがって、当該遊技媒体に対する洗浄機での洗浄頻度を高めることができ、これにより遊技機島内における全遊技媒体に対する未洗浄の遊技媒体の比率を低く抑えることが実現可能となる。さらには、洗浄頻度を高めることで、遊技媒体に対する洗浄の度合い(奇麗さ)も向上することが期待できる。また、遊技媒体が貯留タンク→洗浄機→貯留タンクという順で循環することで、当該貯留タンク内において遊技媒体の攪拌作用が生じることになるので、当該貯留タンクの隅部に位置する遊技媒体がそのまま動かずに、長期間にわたって貯留タンク内から繰り出されなくなってしまう、といったことが生じるのを極力抑制し得るようになる。
以下、図面に基づき本発明に係る遊技媒体循環システムについて説明する。
先ず、本発明に係る遊技媒体循環システムの説明に先立ち、その遊技媒体循環システムが用いられる遊技機島の全体について簡単に説明する。なお、ここでは、メダルを遊技媒体として使用する複数のパチスロ機が並設された遊技機島を例に挙げて説明する。
図1は、遊技機島の一例を示す説明図である。
図例のように、遊技機島1は、パチスロ機11と、これに付設されるメダル貸し機12とが、複数並設されてなるものである。また、遊技機島1内には、これらの他に、メダルの計数機13が設けられていてもよい。これらの各装置11〜13は、いずれも、遊技媒体であるメダルを使用する遊技媒体使用機として機能するものである。
図例のように、遊技機島1は、パチスロ機11と、これに付設されるメダル貸し機12とが、複数並設されてなるものである。また、遊技機島1内には、これらの他に、メダルの計数機13が設けられていてもよい。これらの各装置11〜13は、いずれも、遊技媒体であるメダルを使用する遊技媒体使用機として機能するものである。
パチスロ機11およびメダル貸し機12の上方側には、これらパチスロ機11およびメダル貸し機12に対してメダルの補給を行うための補給コンベア14が設けられている。補給コンベア14は、パチスロ機11およびメダル貸し機12の並設方向に沿って延びるように配されたもので、その一端側にて供給された所定量のメダルからなるメダル群を、パチスロ機11およびメダル貸し機12が並ぶ列に沿って水平方向に向けて搬送するものである。
また、補給コンベア14上には、パチスロ機11およびメダル貸し機12のそれぞれに対応した位置、すなわち補給コンベア14上に設定された複数の補給箇所のそれぞれに、シャッタ機構15が設けられている。シャッタ機構15は、補給コンベア14が搬送するメダルを、その補給コンベア14から受け取ってパチスロ機11またはメダル貸し機12へ供給するか、あるいはその補給コンベア14にそのまま搬送方向下流側へ搬送させるかの切り換えを行うものである。このシャッタ機構15については、電磁ソレノイドによるフラッパ切り換え等の公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細な説明を省略する。なお、補給コンベア14のメダル搬送方向下流側端には、パチスロ機11またはメダル貸し機12へ供給されることなく搬送されてきたメダルを回収するための回収シュート16が設けられている。
また、補給コンベア14上には、パチスロ機11およびメダル貸し機12のそれぞれに対応した位置、すなわち補給コンベア14上に設定された複数の補給箇所のそれぞれに、シャッタ機構15が設けられている。シャッタ機構15は、補給コンベア14が搬送するメダルを、その補給コンベア14から受け取ってパチスロ機11またはメダル貸し機12へ供給するか、あるいはその補給コンベア14にそのまま搬送方向下流側へ搬送させるかの切り換えを行うものである。このシャッタ機構15については、電磁ソレノイドによるフラッパ切り換え等の公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細な説明を省略する。なお、補給コンベア14のメダル搬送方向下流側端には、パチスロ機11またはメダル貸し機12へ供給されることなく搬送されてきたメダルを回収するための回収シュート16が設けられている。
一方、パチスロ機11およびメダル貸し機12の下方側には、パチスロ機11、メダル貸し機12、計数機13または回収シュート16からのメダルの回収を行う回収コンベア17が設けられている。回収コンベア17は、パチスロ機11およびメダル貸し機12の並設方向に沿って延びるように配されたもので、例えばオーバーフローによって各パチスロ機11から排出されるメダル、計数機13に投入されて計数された後のメダル、または回収シュート16で回収されたメダルを受け取って、パチスロ機11およびメダル貸し機12が並ぶ列に沿って、補給コンベア14とは逆の水平方向に向けて搬送するものである。
また、遊技機島1には、その一方の端側、さらに詳しくは補給コンベア14上へのメダル供給端側に、遊技媒体循環システムとしての機能を有してメダルを下方側から上方側に揚送するメダル揚送装置20が配設されている。そして、このような構成により、遊技機島1では、補給コンベア14によるメダル搬送を通じてパチスロ機11またはメダル貸し機12に対するメダル補給を行うとともに、パチスロ機11等からの回収メダルを回収コンベア17が搬送してくると、これをメダル揚送装置20が上方へ向けて揚送する、といったメダル循環動作を行うようになっている。
なお、メダル揚送装置20には、補給コンベア14および回収コンベア17の他に、遊技機島1に並設される他の遊技機島との間でメダルの授受を行う島渡しコンベア(ただし不図示)が接続されていてもよい。すなわち、メダル揚送装置20は、他の遊技機島とメダルを授受する媒体授受手段として機能する島渡しコンベアを介して、当該他の遊技機島へのメダルの供給を行ったり当該他の遊技機島からのメダルの回収を行ったりするものであってもよい。
次に、以上のような遊技機島1におけるメダル揚送装置20、すなわち本発明に係る遊技媒体循環システムについて説明する。
図2は、本発明に係る遊技媒体循環システムの一例であるメダル揚送装置20の基本的な構成例を示す説明図である。
図例のように、メダル揚送装置20は、メインタンク21と、メインタンクコンベア22と、洗浄機23と、中継コンベア24と、リフタ25と、分岐コンベア26と、上タンク27と、上タンクコンベア28と、を備えて構成されている。
図2は、本発明に係る遊技媒体循環システムの一例であるメダル揚送装置20の基本的な構成例を示す説明図である。
図例のように、メダル揚送装置20は、メインタンク21と、メインタンクコンベア22と、洗浄機23と、中継コンベア24と、リフタ25と、分岐コンベア26と、上タンク27と、上タンクコンベア28と、を備えて構成されている。
メインタンク21は、メダルを貯留する貯留タンクとして機能するものである。このメインタンク21内には、主として、遊技機島1の回収コンベア17が回収したメダルや島渡しコンベアを介して他の遊技機島から受け取ったメダル等が貯留される。なお、メインタンク21には、例えばその上中下段のそれぞれに光電センサや近接センサ等からなる検出素子(ただし不図示)が付設されており、これにより当該メインタンク21内におけるメダルの貯留量が検知されるようになっている。
メインタンクコンベア22は、メインタンク21からのメダルの繰り出しを行うものである。すなわち、メインタンクコンベア22が動作すると、メインタンク21内に貯留されているメダルが当該メインタンク21内から繰り出されるようになっている。
洗浄機23は、メインタンクコンベア22によってメインタンク21内から繰り出されたメダルを受け取って、その受け取ったメダルに対する洗浄処理を行うものである。なお、洗浄処理の手法は、特に限定されるものではなく、公知技術を利用して行えばよい。
中継コンベア24は、洗浄機23での洗浄処理が行われた後のメダル(以下「洗浄済メダル」という。)、または、遊技機島1の回収コンベア17が回収したメダルで洗浄機3での洗浄処理が必要なもの(以下「未洗浄メダル」という。)を受け取って、その受け取ったメダルのリフタ25への搬送を行うものである。
リフタ25は、中継コンベア24から搬送されてきた洗浄済メダルまたは未洗浄メダルを受け取って、上方への揚送を行うものである。揚送は、例えば鉛直方向に延びる爪(リブ)付きベルトコンベアを用いるといったように、公知技術を利用して行えばよい。
分岐コンベア26は、リフタ25によって揚送されたメダルを受け取って、その受け取ったメダルの搬送を行うものである。ただし、分岐コンベア26は、メダルの搬送先として、メインタンク21内、上タンク27内、または島渡しコンベアのいずれかを選択し得るようになっているものとする。なお、搬送先の選択は、例えば電磁ソレノイド等の駆動源によりシャッタ板を動作させてメダルの進路を切り換えるといったように、公知技術を利用して行えばよい。
上タンク27は、分岐コンベア26から搬送されてきた洗浄済メダルを受け取って、その受け取った洗浄済メダルの貯留を行うものである。なお、上タンク27には、例えばその上中下段のそれぞれに光電センサや近接センサ等からなる検出素子(ただし不図示)が付設されており、これにより当該上タンク27内における洗浄済メダルの貯留量が検知されるようになっている。
上タンクコンベア28は、上タンク27からの洗浄済メダルの繰り出しを行うものである。すなわち、上タンクコンベア28が動作すると、上タンク27内に貯留されている洗浄済メダルが当該上タンク27内から繰り出され、遊技機島1の補給コンベア14上に排出されるようになっている。
なお、以上の各部21〜28における機構部分は、いずれも、公知技術を利用して構成したものであればよい。
メインタンクコンベア22は、メインタンク21からのメダルの繰り出しを行うものである。すなわち、メインタンクコンベア22が動作すると、メインタンク21内に貯留されているメダルが当該メインタンク21内から繰り出されるようになっている。
洗浄機23は、メインタンクコンベア22によってメインタンク21内から繰り出されたメダルを受け取って、その受け取ったメダルに対する洗浄処理を行うものである。なお、洗浄処理の手法は、特に限定されるものではなく、公知技術を利用して行えばよい。
中継コンベア24は、洗浄機23での洗浄処理が行われた後のメダル(以下「洗浄済メダル」という。)、または、遊技機島1の回収コンベア17が回収したメダルで洗浄機3での洗浄処理が必要なもの(以下「未洗浄メダル」という。)を受け取って、その受け取ったメダルのリフタ25への搬送を行うものである。
リフタ25は、中継コンベア24から搬送されてきた洗浄済メダルまたは未洗浄メダルを受け取って、上方への揚送を行うものである。揚送は、例えば鉛直方向に延びる爪(リブ)付きベルトコンベアを用いるといったように、公知技術を利用して行えばよい。
分岐コンベア26は、リフタ25によって揚送されたメダルを受け取って、その受け取ったメダルの搬送を行うものである。ただし、分岐コンベア26は、メダルの搬送先として、メインタンク21内、上タンク27内、または島渡しコンベアのいずれかを選択し得るようになっているものとする。なお、搬送先の選択は、例えば電磁ソレノイド等の駆動源によりシャッタ板を動作させてメダルの進路を切り換えるといったように、公知技術を利用して行えばよい。
上タンク27は、分岐コンベア26から搬送されてきた洗浄済メダルを受け取って、その受け取った洗浄済メダルの貯留を行うものである。なお、上タンク27には、例えばその上中下段のそれぞれに光電センサや近接センサ等からなる検出素子(ただし不図示)が付設されており、これにより当該上タンク27内における洗浄済メダルの貯留量が検知されるようになっている。
上タンクコンベア28は、上タンク27からの洗浄済メダルの繰り出しを行うものである。すなわち、上タンクコンベア28が動作すると、上タンク27内に貯留されている洗浄済メダルが当該上タンク27内から繰り出され、遊技機島1の補給コンベア14上に排出されるようになっている。
なお、以上の各部21〜28における機構部分は、いずれも、公知技術を利用して構成したものであればよい。
図3は、メダル揚送装置20の機能構成例を示すブロック図である。
図例のように、メダル揚送装置20は、メインタンク21に付設された検出素子21a、メインタンクコンベア22、洗浄機23、中継コンベア24、リフタ25、分岐コンベア26、上タンク27に付設された検出素子27aおよび上タンクコンベア28に加えて、遊技場の店員や保守員等がメダル揚送装置20の動作モードを設定するためのモード設定手段として機能するモード設定部29と、これら各部に対する動作制御手段として機能するコントロール部30と、を備えて構成されている。
図例のように、メダル揚送装置20は、メインタンク21に付設された検出素子21a、メインタンクコンベア22、洗浄機23、中継コンベア24、リフタ25、分岐コンベア26、上タンク27に付設された検出素子27aおよび上タンクコンベア28に加えて、遊技場の店員や保守員等がメダル揚送装置20の動作モードを設定するためのモード設定手段として機能するモード設定部29と、これら各部に対する動作制御手段として機能するコントロール部30と、を備えて構成されている。
モード設定部29は、液晶表示部やタッチパネル等の組み合わせによって実現されるものである。このモード設定部29で設定される動作モードとしては、詳細を後述するような通常モードと洗浄モードとがある。
コントロール部30は、所定プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を搭載した電子基板ユニットによって実現されるものである。さらに詳しくは、CPUが所定プログラムを実行することにより、検出素子21a,27a等の検知結果に基づいて、メインタンクコンベア22、洗浄機23、中継コンベア24、リフタ25、分岐コンベア26および上タンクコンベア28に対する駆動制御を行う。ただし、コントロール部30では、通常モードの設定時と洗浄モードの設定時とで、互いに異なる動作制御を行うようになっている。
なお、コントロール部30は、遊技機島1の上位機となる管理サーバ等が存在する場合には、当該管理サーバ等と通信可能に接続しており、当該管理サーバ等との間で各種データの授受を行い得るようになっているものとする。
なお、コントロール部30は、遊技機島1の上位機となる管理サーバ等が存在する場合には、当該管理サーバ等と通信可能に接続しており、当該管理サーバ等との間で各種データの授受を行い得るようになっているものとする。
図4は、通常モード設定時における動作制御例を示す説明図であり、当該動作制御によって構築されるメダル循環経路の具体例を示す図である。
通常モード設定時に、遊技機島1の回収コンベア17が回収した未洗浄メダルを受け取ると、コントロール部30は、当該未洗浄メダルが中継コンベア24、リフタ25および分岐コンベア26を経てメインタンク21内に貯留されるように、中継コンベア24、リフタ25および分岐コンベア26に対して駆動信号を与える(図中矢印A参照)。島渡しコンベアを介して他の遊技機島から受け取った未洗浄メダルについても同様である。
また、通常モード設定時には、上タンク27に付設された検出素子27aのうち、例えば上段の検出素子27aがメダル非検知状態になり、当該上タンク27内に空きが生じたことを検知すると、コントロール部30は、その検知結果に基づいて、メインタンクコンベア22に駆動信号を与え、メインタンク21内からのメダルの繰り出しを行わせる。そして、洗浄機23に駆動信号を与え、メインタンク21内から繰り出されたメダルに対する洗浄処理を行わせる。さらに、中継コンベア24に駆動信号を与えて当該中継コンベア24に洗浄済メダルの搬送を行わせるとともに、リフタ25に駆動信号を与えて中継コンベア24から搬送されてきた洗浄済メダルの上方への揚送を行わせる。その後、分岐コンベア26に対して、上タンク27内を搬送先とする駆動信号を与えて、リフタ25によって揚送された洗浄済メダルを上タンク27内に貯留させる。これにより、上タンク27からは、上タンクコンベア28を介して、補給コンベア14上に洗浄済メダルを排出し得る状態になる(図中矢印B参照)。
また、他の遊技機島からのメダルの補給要求があった場合についても同様に、コントロール部30は、メインタンク21内からのメダル繰り出し、洗浄機23でのメダル洗浄、中継コンベア24、リフタ25および分岐コンベア26によるメダル搬送を経て、洗浄済メダルを島渡しコンベア上に排出する。
また、他の遊技機島からのメダルの補給要求があった場合についても同様に、コントロール部30は、メインタンク21内からのメダル繰り出し、洗浄機23でのメダル洗浄、中継コンベア24、リフタ25および分岐コンベア26によるメダル搬送を経て、洗浄済メダルを島渡しコンベア上に排出する。
つまり、コントロール部30は、検出素子27aによる上タンク27内の空き検知または他の遊技機島からのメダルの補給要求に応じたタイミングで、メインタンク21内からのメダルの繰り出し、洗浄機23でのメダル洗浄、中継コンベア24、リフタ25および分岐コンベア26によるメダル搬送を行うようにする。このようなコントロール部30の動作制御によって、通常モード設定時には、所定のタイミングで、洗浄機23による洗浄済メダルを、遊技機島1を構成するパチスロ機11やメダル貸し機12等の遊技媒体使用機、または当該遊技機島1と島渡しコンベアを介して接続する他の遊技機島へ供給する媒体補給手段としての機能が構築されることになる。
図5は、洗浄モード設定時における動作制御例を示す説明図であり、当該動作制御によって構築されるメダル循環経路の具体例を示す図である。
洗浄モード設定時には、上述した通常モード設定時におけるメダル補給動作に加えて、以下に述べるような経路でのメダル循環動作を行う。
図5(a)に示すように、洗浄モード設定時において、コントロール部30は、後述する所定条件が成立すると、メインタンクコンベア22に駆動信号を与えてメインタンク21内からのメダルの繰り出しを行わせるとともに、洗浄機23に駆動信号を与えてメインタンク21内から繰り出されたメダルに対する洗浄処理を行わせる。そして、中継コンベア24に駆動信号を与えて当該中継コンベア24に洗浄済メダルの搬送を行わせるとともに、リフタ25に駆動信号を与えて中継コンベア24から搬送されてきた洗浄済メダルの上方への揚送を行わせる。さらには、分岐コンベア26に駆動信号を与える。ただし、このとき、コントロール部30は、分岐コンベア26に対して、メインタンク21内を搬送先とする駆動信号を与える。これにより、分岐コンベア26により搬送される洗浄済メダルは、メインタンク21へ送られて、そのメインタンク21内に貯留されることになる(図中矢印C参照)。
図5(a)に示すように、洗浄モード設定時において、コントロール部30は、後述する所定条件が成立すると、メインタンクコンベア22に駆動信号を与えてメインタンク21内からのメダルの繰り出しを行わせるとともに、洗浄機23に駆動信号を与えてメインタンク21内から繰り出されたメダルに対する洗浄処理を行わせる。そして、中継コンベア24に駆動信号を与えて当該中継コンベア24に洗浄済メダルの搬送を行わせるとともに、リフタ25に駆動信号を与えて中継コンベア24から搬送されてきた洗浄済メダルの上方への揚送を行わせる。さらには、分岐コンベア26に駆動信号を与える。ただし、このとき、コントロール部30は、分岐コンベア26に対して、メインタンク21内を搬送先とする駆動信号を与える。これにより、分岐コンベア26により搬送される洗浄済メダルは、メインタンク21へ送られて、そのメインタンク21内に貯留されることになる(図中矢印C参照)。
つまり、洗浄モード設定時には、図5(b)に示すように、メインタンク21内のメダルが、メインタンクコンベア22、洗浄機23、中継コンベア24、リフタ25および分岐コンベア26を経て、再びメインタンク21内に戻るように、コントロール部30が各部に対する動作制御を行う。このようなコントロール部30の動作制御によって、洗浄モード設定時には、洗浄機23による洗浄済メダルを、そのままメインタンク21内に戻す媒体循環手段としての機能が構築されることになる。ここで、「そのまま」とは、パチスロ機11やメダル貸し機12等の遊技媒体使用機または他の遊技機島への補給や当該遊技媒体使用機または他の遊技機島からの回収を経ることなく、洗浄機23からメインタンク21へ直接的にという意である。したがって、上述した媒体循環手段としての機能が構築された場合には、遊技媒体使用機または他の遊技機島への補給を行う必要が生じない場合であっても、メダルがメインタンク21内に滞留してしまうことなく、メインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順で循環することになる。
次に、以上のように構成されたメダル揚送装置20における処理動作例、特に当該メダル揚送装置20が備えるコントロール部30による制御処理動作例について説明する。
図6は、コントロール部30による制御処理動作例を示すフローチャートである。なお、図例では、パチスロ機11やメダル貸し機12等の遊技媒体使用機に対してメダル補給を行う場合の制御処理動作例を挙げているが、他の遊技機島からのメダル補給要求に対応する場合についても略同様の制御処理動作を行えばよい。
コントロール部30は、本発明に係る遊技媒体循環システムの一例であるメダル揚送装置20を動作させるのにあたり、先ず、モード設定部29で設定されている動作モードが、洗浄モードであるか否かを判断する(ステップ101、以下ステップを「S」と略す。)。
そして、洗浄モードが設定されていない場合、すなわち通常モード設定時であれば、コントロール部30は、上タンク27に付設された検出素子27aでの検知結果を基に、当該上タンク27におけるメダル貯留量が満杯であるか否かを判断し(S102)、当該上タンク27内に空きが生じると、その空き検知を契機にして、メインタンクコンベア22、洗浄機23、リフタ25および分岐コンベア26に対して順に駆動信号を与え(S103〜S106)、メインタンク21内のメダルを洗浄機23での洗浄を経た後に上タンク27内に貯留させる(S107)。
一方、洗浄モード設定時であれば、コントロール部30は、営業時間の設定がされているか否かを判断する(S108)。「営業時間」とは、遊技機島1が設置されている遊技場の営業時間(開店時刻〜閉店時刻)のことである。なお、営業時間の設定は、モード設定部29またはコントロール部30に接続する管理サーバ等で行われるものとする。
営業時間が設定されていれば、続いて、コントロール部30は、当該コントロール部30が有する計時機能を利用して、現在時刻が営業時間内であるか否かを判断する(S109)。その結果、現在時刻が営業時間内でなければ、洗浄モードによるメダル洗浄を行う必要性が低いことから、コントロール部30は、上述した通常モード設定時と同様の制御処理動作を行う(S102〜S107)。
営業時間が設定されていれば、続いて、コントロール部30は、当該コントロール部30が有する計時機能を利用して、現在時刻が営業時間内であるか否かを判断する(S109)。その結果、現在時刻が営業時間内でなければ、洗浄モードによるメダル洗浄を行う必要性が低いことから、コントロール部30は、上述した通常モード設定時と同様の制御処理動作を行う(S102〜S107)。
営業時間が設定されていない場合、または、営業時間が設定されており現在時刻が当該営業時間内である場合には、コントロール部30は、メインタンクコンベア22、洗浄機23、リフタ25および分岐コンベア26に対して順に駆動信号を与える(S110〜S113)。これにより、メインタンク21に貯留されているメダルは、上タンク27が満杯であるか否かに拘らず、当該メインタンク21内から繰り出されて、洗浄機23で洗浄され、リフタ25によって上方へ揚送されることになる。
その後、コントロール部30は、上タンク27に付設された検出素子27aでの検知結果を基に、当該上タンク27におけるメダル貯留量が満杯であるか否かを判断する(S114)。
その結果、上タンク27内に空きが生じていると、パチスロ機11やメダル貸し機12等の遊技媒体使用機に対するメダル補給を滞りなく行い得るようにすべく、コントロール部30は、分岐コンベア26によるメダル搬送先を上タンク27内とする。これにより、メインタンク21内から繰り出されたメダルは、洗浄機23での洗浄を経た後に、上タンク27内に貯留されることになる(S107)。
一方、上タンク27内に空きが生じていなければ、上タンク27内にメダルを供給しなくても遊技媒体使用機に対するメダル補給が滞ってしまうことはないので、コントロール部30は、分岐コンベア26によるメダル搬送先をメインタンク21内とする。これにより、メインタンク21内から繰り出されたメダルは、洗浄機23での洗浄を経た後に、そのままメインタンク21内に戻り、再び当該メインタンク21内に貯留されることになる(S115)。
その結果、上タンク27内に空きが生じていると、パチスロ機11やメダル貸し機12等の遊技媒体使用機に対するメダル補給を滞りなく行い得るようにすべく、コントロール部30は、分岐コンベア26によるメダル搬送先を上タンク27内とする。これにより、メインタンク21内から繰り出されたメダルは、洗浄機23での洗浄を経た後に、上タンク27内に貯留されることになる(S107)。
一方、上タンク27内に空きが生じていなければ、上タンク27内にメダルを供給しなくても遊技媒体使用機に対するメダル補給が滞ってしまうことはないので、コントロール部30は、分岐コンベア26によるメダル搬送先をメインタンク21内とする。これにより、メインタンク21内から繰り出されたメダルは、洗浄機23での洗浄を経た後に、そのままメインタンク21内に戻り、再び当該メインタンク21内に貯留されることになる(S115)。
以上のように、本実施形態で説明したメダル揚送装置20では、コントロール部30の動作制御によって媒体循環手段としての機能が構築されると、メインタンク21内から繰り出されたメダルが、洗浄機23での洗浄を経た後に、そのままメインタンク21内に戻ることになる。つまり、メダルがメインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順で循環することになる。
したがって、メインタンク21内においては、遊技媒体使用機等へのメダル補給の必要性に囚われずに、メダルが滞留してしまうのが抑制されることになる。しかも、メダル循環によって洗浄機23での洗浄を経るので、メインタンク21内におけるメダルに対する洗浄機23での洗浄頻度を高めることができ、これにより遊技機島1内における全メダルに対する未洗浄メダルの比率を低く抑えられるようになる。さらには、洗浄頻度を高めることで、メダルに対する洗浄の度合い(奇麗さ)も向上することが期待できる。また、メダルがメインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順で循環することで、当該メインタンク21内においてメダルの攪拌作用が生じることになるので、当該メインタンク21の隅部に位置するメダルがそのまま動かずに、長期間にわたってメインタンク21内から繰り出されなくなってしまう、といったことが生じるのを極力抑制し得るようにもなる。
したがって、メインタンク21内においては、遊技媒体使用機等へのメダル補給の必要性に囚われずに、メダルが滞留してしまうのが抑制されることになる。しかも、メダル循環によって洗浄機23での洗浄を経るので、メインタンク21内におけるメダルに対する洗浄機23での洗浄頻度を高めることができ、これにより遊技機島1内における全メダルに対する未洗浄メダルの比率を低く抑えられるようになる。さらには、洗浄頻度を高めることで、メダルに対する洗浄の度合い(奇麗さ)も向上することが期待できる。また、メダルがメインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順で循環することで、当該メインタンク21内においてメダルの攪拌作用が生じることになるので、当該メインタンク21の隅部に位置するメダルがそのまま動かずに、長期間にわたってメインタンク21内から繰り出されなくなってしまう、といったことが生じるのを極力抑制し得るようにもなる。
また、本実施形態で説明したメダル揚送装置20では、モード設定部29で洗浄モードが設定された場合にのみ、媒体循環手段としての機能によって、メインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順でのメダルの循環を行うようになっている。つまり、モード設定によっては、媒体循環手段としての機能によるメダル循環を行わないようにすることも可能である。モード設定部29からの動作モードの設定を通じて、必要な場合にのみメインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順でのメダル循環を行うことが可能となり、その結果として汎用性のあるシステム運用が実現可能となる。
また、本実施形態で説明したメダル揚送装置20では、洗浄モードが設定されている場合でも、上タンク27内に空きが生じていると、分岐コンベア26によるメダル搬送先を、メインタンク21内ではなく、上タンク27内とするようになっている(図6におけるS114,S107参照)。つまり、洗浄機23による洗浄後のメダルについて、媒体循環手段としての機能によるメダル循環動作と媒体補給手段としての機能によるメダル補給動作とが競合する場合には、媒体補給手段でのメダル補給動作を優先させるようになっている。したがって、洗浄モードが設定されていても、メダル補給動作を行うべきタイミングになると、遊技媒体使用機または他の遊技機島への洗浄済メダルの供給が行われることになり、当該洗浄済メダルの供給が滞ってしまことがない。
ところで、洗浄モード設定時におけるメインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順のメダル循環動作は、所定条件の成立を契機にして行うものとする。すなわち、所定条件として、洗浄モードが設定されており、かつ、現在時刻が営業時間内であるか、または営業時間の設定がない場合で、しかもメダル補給動作を行うタイミングではない場合に(図6におけるS101,S108,S109,S114参照。)、コントロール部30は、メインタンクコンベア22、洗浄機23、リフタ25および分岐コンベア26に対して駆動信号を与え、メインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順のメダル循環動作を行わせる。
このとき、コントロール部30は、メダル循環動作を行わせるのにあたり、メインタンクコンベア22、洗浄機23、リフタ25および分岐コンベア26を常時動作させるように、これらに対して駆動信号を与えることが考えられる。すなわち、所定条件の成立状態が解消されない限り、メインタンクコンベア22、洗浄機23、リフタ25および分岐コンベア26を動作させ続けるようにする。このようにすれば、洗浄モード設定時には、原則として、常時、メインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順のメダル循環動作が行われることになり、当該メダル循環動作にあたって煩雑な制御処理を必要とすることがない。
ただし、洗浄モード設定時におけるメダル循環動作は、必ずしも常時動作である必要はない。例えば、コントロール部30は、メダル循環動作を行わせるのにあたり、所定間隔(例えば、予め設定された動作時間と非動作時間とを交互に繰り返す場合の時間間隔)で間欠動作をさせるものであってもよい。間欠動作をさせれば、当該間欠動作の間隔の設定によって、メダル循環動作によって循環させる単位時間あたりのメダル量を調整し得るようになる。つまり、メインタンクコンベア22等の動作速度を可変させることなく、処理メダル量を調整し得るようになり、簡便な制御で所望の処理メダル量が得られるようになる。
また、例えば、コントロール部30は、洗浄機23の未稼動状態があらかじめ設定された一定時間以上続くと、メダル循環動作を行わせるものであってもよい。このように、洗浄機23の未稼動状態、すなわちメインタンク21内にメダルが滞留している状態が一定時間以上続いた場合に、メダル循環動作を行わせるようにすれば、当該メインタンク21内におけるメダルの滞留発生を有効に抑制し得るようになる。また、例えば遊技媒体使用機等へのメダル補給動作を頻繁に行う場合のように、洗浄機23の未稼動状態が一定時間以上続くことなく、メインタンク21内でのメダルの滞留が発生していないと考えられる場合には、メダル循環動作を行わないようにするので、無駄なメダル循環動作を行うことも回避し得るようになる。
また、例えば、コントロール部30は、メインタンク21におけるメダル貯留量が一定量以上であることを、当該メインタンク21に付設された検出素子21aが検知した場合にのみ、メダル循環動作を行わせるものであってもよい。このようにすれば、メインタンク21におけるメダル貯留量が一定量以上である場合、すなわちメインタンク21内に繰り出すべきメダルが確実に貯留されている場合にのみ、メダル循環動作を行わせることになる。つまり、例えばメインタンク21内が空でメダルが貯留されていない場合にはメダル循環動作を行わせないといったことが実現可能となるので、無駄なメダル循環動作を行うことも回避し得るようになる。
以上のようなメダル循環動作のための各所定条件は、それぞれを適宜組み合わせて用いても構わない。すなわち、上述した各所定条件は、当該所定条件の具体例を示したものに過ぎず、これらの全てが必須なわけではない。
例えば、上述したような営業時間についての判断を行えば、遊技場の開店前および閉店後にはメダル循環動作を自動的に停止させ、これにより無駄なメダル循環動作を回避することが実現可能となるが、当該営業時間についての判断はメダル循環動作可否を判断するための所定条件として必須の項目ではなく、当該判断を省くことも考えられる。
例えば、上述したような営業時間についての判断を行えば、遊技場の開店前および閉店後にはメダル循環動作を自動的に停止させ、これにより無駄なメダル循環動作を回避することが実現可能となるが、当該営業時間についての判断はメダル循環動作可否を判断するための所定条件として必須の項目ではなく、当該判断を省くことも考えられる。
なお、以上に説明した実施形態では、本発明の好適な実施具体例を例に挙げて説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、本実施形態では、メダル揚送装置20がメインタンク21、メインタンクコンベア22、洗浄機23、中継コンベア24、リフタ25および分岐コンベア26を備え、これらによってメダル補給動作およびメダル循環動作が行われる場合を例に挙げたが、これらの構成および機能は本発明の一実施具体例に過ぎない。すなわち、メインタンク21→洗浄機23→メインタンク21という順のメダル循環動作が実現可能であれば、メインタンクコンベア22や中継コンベア24等は必ずしも備えていなくとも構わない。また、メダル補給動作のための経路とメダル循環動作のための経路とは必ずしも同一または重複している必要はなく、例えば2系統のリフタやコンベア等を設け、メダル補給動作とメダル循環動作とをそれぞれ別個の経路で行うようにすることも考えられる。
また、例えば、本実施形態では、本発明に係る遊技媒体循環システムがメダル揚送装置20によって実現される場合、すなわちメダルを遊技媒体として使用する複数のパチスロ機11が並設された遊技機島1にて用いられる遊技媒体循環システムを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技媒体の他の例であるパチンコ玉を使用する遊技機島についても、全く同様の構成によって本発明を適用することが考えられる。
つまり、本発明は、本実施形態で説明した内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1…遊技機島、11…パチスロ機、12…メダル貸し機、13…計数機、14…補給コンベア、15…シャッタ機構、16…回収シュート、17…回収コンベア、20…メダル揚送装置、21…メインタンク、21a…検出素子、22…メインタンクコンベア、23…洗浄機、24…中継コンベア、25…リフタ、26…分岐コンベア、27…上タンク、27a…検出素子、28…上タンクコンベア、29…モード設定部、30…コントロール部
Claims (7)
- 遊技機島にて用いられる遊技媒体循環システムであって、
遊技媒体を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクから遊技媒体を受け取って洗浄する洗浄機と、
前記洗浄機による洗浄後の遊技媒体をそのまま前記貯留タンク内に戻す媒体循環手段と
を備えることを特徴とする遊技媒体循環システム。 - 洗浄モードを設定するためのモード設定手段と、
前記洗浄モードが設定されている場合にのみ前記洗浄機による洗浄後の遊技媒体を前記貯留タンク内に戻すように前記媒体循環手段に指示を与える動作制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体循環システム。 - 所定のタイミングで、前記洗浄機による洗浄後の遊技媒体を、前記遊技機島を構成する遊技媒体使用機または当該遊技機島と媒体授受手段を介して接続する他の遊技機島へ供給する媒体補給手段を備えるとともに、
前記動作制御手段は、前記洗浄モードが設定されている場合に前記所定のタイミングになると、前記媒体循環手段よりも前記媒体補給手段を優先的に動作させる
ことを特徴とする請求項2記載の遊技媒体循環システム。 - 前記動作制御手段は、前記媒体循環手段を動作させるのにあたり、当該媒体循環手段を常時動作させる
ことを特徴とする請求項2または3記載の遊技媒体循環システム。 - 前記動作制御手段は、前記媒体循環手段を動作させるのにあたり、当該媒体循環手段を所定間隔で間欠動作させる
ことを特徴とする請求項2または3記載の遊技媒体循環システム。 - 前記動作制御手段は、前記洗浄機の未稼動状態が一定時間以上続くと前記媒体循環手段に動作指示を与える
ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の遊技媒体循環システム。 - 前記貯留タンクにおける遊技媒体の貯留量を検知する検知手段を備えるとともに、
前記動作制御手段は、前記貯留タンクにおける遊技媒体の貯留量が一定量以上であることを前記検知手段が検知した場合にのみ前記媒体循環手段に動作指示を与える
ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の遊技媒体循環システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008032805A JP2009189533A (ja) | 2008-02-14 | 2008-02-14 | 遊技媒体循環システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012071024A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Takeya Co Ltd | 遊技島システム |
JP2015029531A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 株式会社オーイズミ | 遊技媒体補給装置 |
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-
2008
- 2008-02-14 JP JP2008032805A patent/JP2009189533A/ja active Pending
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JP2015029531A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 株式会社オーイズミ | 遊技媒体補給装置 |
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