JP2009189316A - 植木鉢 - Google Patents

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Abstract

【課題】植木鉢自体のデザイン性を高める。
【解決手段】植木鉢10が透明な植木鉢本体20と、植木鉢本体20の内面24の少なくとも一部分に塗装された夜光塗料層31を備えること。
さらに、植木鉢10が透明な植木鉢本体20と、植木鉢本体20の内面24の一部分に塗装された夜光塗料層31と、内面24のうち夜光塗料層31が塗装されていない部分に塗装された不透明塗料層または光反射塗料層を備えること。
【選択図】図1

Description

本発明は、植木鉢に関し、特に植木鉢自体のデザイン性を高くした植木鉢に関するものである。
従来、植木鉢は素焼の陶器や合成樹脂の成型品で形成されている。そして、複数の植木鉢を収容する化粧鉢がある(例えば特許文献1参照)。この化粧鉢は陶磁器製であり、その外面の文字、マーク、または絵の形状を彫り付けた部分に油性塗料、蓄光塗料、夜光塗料等を塗装したものである。これにより、化粧鉢のデザイン性を高くすることができるので、化粧鉢に収容された植木鉢のデザイン性の悪いことを隠すことができる。
さらに、プレート付き鉢がある(例えば特許文献2参照)。このプレート付き鉢は、生花用あるいは造花用の鉢の胴部の外周面にメッセージを表示したプレートを着脱可能に巻き付け固定したものである。これにより、鉢植えの装飾効果を高めることができる。
実用新案登録第3113482号公報 特開平11−243787号公報
しかし、上述の化粧鉢の場合は、複数の植木鉢を収容する化粧鉢のデザイン性を高くするものであり、植木鉢自体のデザイン性を高くするものではないという問題があった。
また、プレート付き鉢はプレートを鉢の胴部の外周面に巻き付けることが必要であるので、素焼の陶器や合成樹脂の成型品以外にプレートを必要とするという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、化粧鉢やプレートを使わずに、植木鉢自体のデザイン性を高くした植木鉢を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、透明な植木鉢本体と、前記植木鉢本体の内面の少なくとも一部分に塗装された夜光塗料層を備えることを特徴とする植木鉢である。なお、ここでは、夜光塗料は、発光塗料、蛍光塗料および蓄光塗料を含む概念である。
請求項1記載の発明により、透明な植木鉢本体の内面の少なくとも一部分に塗装された夜光塗料層が夜間に発光すると、この発光された光が透明な植木鉢本体を通過して植木鉢の外部に放射される。このため、夜間に植木鉢のデザイン性を高くすることができる。また、植木鉢本体の内面に夜光塗料層が塗装されているので、夜光塗料層を植木鉢本体の外面に塗装した場合に比べて、夜光塗料層が外力を受けて剥がれることが少なくなる。
さらに、請求項2記載の発明は、透明な植木鉢本体と、前記植木鉢本体の内面の一部分に塗装された夜光塗料層と、前記植木鉢本体の内面のうち前記夜光塗料層が塗装されていない部分に塗装された不透明塗料層を備えることを特徴とする植木鉢である。
請求項2記載の発明により、「透明な植木鉢本体の内面の一部分に塗装された夜光塗料層」と「前記植木鉢本体の内面のうち前記夜光塗料層が塗装されていない部分に塗装された不透明塗料層」により植木鉢本体の内面に模様、文字等を形成することができ、この模様、文字等を表す光が植木鉢本体を通過して植木鉢の外部に放射される。このため、夜間に植木鉢のデザイン性を高くすることができる。また、植木鉢本体の内面に夜光塗料層が塗装されているので、夜光塗料層を植木鉢本体の外面に塗装した場合に比べて、夜光塗料層が外力を受けて剥がれることが少なくなる。さらに、夜光塗料層と不透明塗料層により透明な植木鉢本体の内面を覆うので、植木鉢に充填された植木用の土等が透明な植木鉢本体を経て外部から見えることを防ぐことができる。
さらに、請求項3記載の発明は、透明な植木鉢本体と、前記植木鉢本体の内面の一部分に塗装された夜光塗料層と、前記植木鉢本体の内面のうち前記夜光塗料層が塗装されていない部分に塗装された光反射塗料層を備えることを特徴とする植木鉢である。
請求項3記載の発明により、「透明な植木鉢本体の内面の一部分に塗装された夜光塗料層」と「前記植木鉢本体の内面のうち前記夜光塗料層が塗装されていない部分に塗装された光反射塗料層」により植木鉢本体の内面に模様、文字等を形成することができ、この模様、文字等を表す光が植木鉢本体を通過して植木鉢の外部に放射される。このため、夜間に植木鉢のデザイン性を高くすることができる。また、植木鉢本体の内面に夜光塗料層が塗装されているので、夜光塗料層を植木鉢本体の外面に塗装した場合に比べて、夜光塗料層が外力を受けて剥がれることが少なくなる。さらに、光反射塗料層が光を反射するので、植木鉢が明るく見える。
請求項1記載の発明によれば、植木鉢本体の内面に塗装した夜光塗料の発光により夜間に植木鉢を視認でき、植木鉢のデザイン性を高くすることができる。このため、化粧鉢やプレートを使わずに、植木鉢自体のデザイン性を高くすることができる。さらに、植木鉢本体の内面に塗装した夜光塗料の耐久性が向上する。
さらに、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、植木鉢の内部に充填した土等が透明な植木鉢本体を経て外部から見えることを防ぐことができる。
さらに、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、光反射塗料層が光を反射するので、植木鉢が明るく見える。
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る植木鉢を示し、図2は図1の植木鉢を塗装する方法を示し、図3は図1の植木鉢の植木鉢本体の側壁の内面を展開した状態を示す。
図1に示すように、植木鉢10は植木鉢本体20に夜光塗料層31および不透明塗料層32(図3参照)を塗装したものである。
植木鉢本体20は透明であり、例えば透明な合成樹脂を型で成型した成型品である。そして、植木鉢本体20の上面が開口部21であり、側壁22の上端部が開口部21の縁23である。開口部21の内側が植木鉢本体20の内面24であり、開口部21の外側が植木鉢本体20の外面25である。
夜光塗料層31は植木鉢本体20の内面24の少なくとも一部分に塗装されている。具体的には、例えば、図3に示すように、内面24の上側の一部分に塗装された夜光塗料層31が模様を形成する場合がある。なお、側壁22の下端部26は、容器本体20の底部27に連設されている。
さらに、夜光塗料層31が植木鉢本体20の内面24の一部分に塗装されている場合に、植木鉢本体20の内面24のうち夜光塗料層31が塗装されていない部分に不透明塗料層32を塗装することができる。
植木鉢10の塗装方法は、以下のようになる。
例えば、図2に示すように、塗装装置40で夜光塗料31a(または不透明塗料32a)を吹きつけて植木鉢本体20の内面24に夜光塗料層31(または図3の不透明塗料層32)を塗装することができる。なお、植木鉢本体20の外面25には塗装しない。
具体的には、塗装装置40は本体41と本体41に接続されたノズル42を備えている。ノズル42の先端から夜光塗料31a(または不透明塗料32a)を植木鉢本体20の開口部21から内面24に吹き付けることにより、内面24に夜光塗料層31(または図3の不透明塗料層32)を塗装することができる。なお、上記塗装をする場合には、植木鉢本体20のうち塗装しない部分をテープ等でマスキングすることになる。夜光塗料31aおよび不透明塗料32aは例えば油性のものである。
上記構成の植木鉢10は、以下の作用効果ある。
透明な植木鉢本体20の内面24の少なくとも一部分に塗装された夜光塗料層31が夜間に発光すると、この発光された光が透明な植木鉢本体20を通過して植木鉢10の外部に放射される。このため、夜間に植木鉢10のデザイン性を高くすることができる。また、植木鉢本体20の内面24に夜光塗料層31が塗装されているので、夜光塗料層31を植木鉢本体20の外面25に塗装した場合に比べて、夜光塗料層31が外力を受けて剥がれることが少なくなる。
さらに、「透明な植木鉢本体20の内面24の一部分に塗装された夜光塗料層31」と「植木鉢本体20の内面24のうち夜光塗料層31が塗装されていない部分に塗装された不透明塗料層32」により植木鉢本体20の内面24に模様、文字等を形成することができ、この模様、文字等を表す光が植木鉢本体20を通過して植木鉢10の外部に放射される。このため、夜間に植木鉢10のデザイン性を高くすることができる。また、植木鉢本体20の内面24に夜光塗料層31が塗装されているので、夜光塗料層31を植木鉢本体20の外面25に塗装した場合に比べて、夜光塗料層31が外力を受けて剥がれることが少なくなる。さらに、夜光塗料層31と不透明塗料層32により透明な植木鉢本体20の内面24を覆うので、植木鉢10に充填された植木用の土等が透明な植木鉢本体20を経て外部から見えることを防ぐことができる。
なお、上記実施の形態において、植木鉢本体20の上面の開口部21の形状は、円形であるが、これに限定されず、四角形、三角形等でもよい。
また、内面24に塗装された夜光塗料層31は図示された模様に限らず、任意の模様でもよいし、文字、記号等を表してもよい。
また、夜光塗料層31は内面24の全面に塗装されている場合もある。
さらに、植木鉢本体20の外面25には塗装していないが、これに限定されず、外面25にも夜光塗料層31および不透明塗料層32を塗装してもよい。
さらに、不透明塗料層32の全部または一部分を光反射塗料層で置き換えてもよい。この場合、光反射塗料層が光を反射するので、植木鉢が明るく見える。
また、植木鉢本体20の透明な部分は、植木鉢本体20の全体であるが、これに限定されず、2色成型により、植木鉢本体20の一部分を透明にし、植木鉢本体20の他の部分を透明でないようにしてもよい。
また、植木鉢本体20の透明な部分は、無色透明でも、有色透明(例えば乳白色で透明)でもよい。有色透明の場合は、色相、彩度、明度を変えて模様を形成してもよい。
本発明の実施の形態に係る植木鉢を示す斜視図である。 図1の植木鉢を塗装する方法を示す斜視図である。 図1の植木鉢の植木鉢本体の側壁の内面の展開図である。
符号の説明
10 植木鉢
20 植木鉢本体
24 内面
25 外面
31 夜光塗料層
32 不透明塗料層

Claims (3)

  1. 透明な植木鉢本体と、
    前記植木鉢本体の内面の少なくとも一部分に塗装された夜光塗料層を備えることを特徴とする植木鉢。
  2. 透明な植木鉢本体と、
    前記植木鉢本体の内面の一部分に塗装された夜光塗料層と、
    前記植木鉢本体の内面のうち前記夜光塗料層が塗装されていない部分に塗装された不透明塗料層を備えることを特徴とする植木鉢。
  3. 透明な植木鉢本体と、
    前記植木鉢本体の内面の一部分に塗装された夜光塗料層と、
    前記植木鉢本体の内面のうち前記夜光塗料層が塗装されていない部分に塗装された光反射塗料層を備えることを特徴とする植木鉢。
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