JP2009189202A - 電力変換装置、ブラシレスdcモータおよび換気送風装置 - Google Patents

電力変換装置、ブラシレスdcモータおよび換気送風装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009189202A
JP2009189202A JP2008028810A JP2008028810A JP2009189202A JP 2009189202 A JP2009189202 A JP 2009189202A JP 2008028810 A JP2008028810 A JP 2008028810A JP 2008028810 A JP2008028810 A JP 2008028810A JP 2009189202 A JP2009189202 A JP 2009189202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
brushless
pulsation rate
capacitor
predetermined value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008028810A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyuki Tawara
章行 田原
Matsuo Shiraishi
松夫 白石
Shigeki Yamane
茂樹 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008028810A priority Critical patent/JP2009189202A/ja
Publication of JP2009189202A publication Critical patent/JP2009189202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】商用電源を整流・平滑して得られる直流電圧を電源とするブラシレスDCモータにおいて、平滑用のコンデンサの劣化を検知し、ブラシレスDCモータを停止させる。
【解決手段】制御部5gは、コンデンサ4の両端電圧の脈動率を検知する手段5cと、脈動率が所定値以上になったことを判定する手段5dと、モータ停止手段5fを備え、脈動率が所定値以上になったときに、インバータ13のスイッチング素子13aのスイッチング動作を停止させる。このことにより、モータの振動や騒音を防止できる。また、コンデンサ4の発熱も防止できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、ブラシレスDCモータなどの駆動電源として用いられる電力変換装置と、ブラシレスDCモータおよび、これを搭載した換気送風装置に関わり、これらに使用するコンデンサの劣化を検知して電力変換装置の動作やブラシレスDCモータの運転を停止させる技術に関する。
従来、ブラシレスDCモータは効率が良く(省電力)耐久性に勝れていることから長時間に亘り駆動される冷蔵庫や換気送風装置に使用されている。
この種のブラシレスDCモータは商用(交流)電源をダイオードとコンデンサによって整流・平滑した直流電源により駆動される。
この場合、整流・平滑した100V超のDC電圧をスイッチング電源式のDC−DCコンバータで10乃至数10Vに降圧し、トランジスタなどの半導体スイッチング素子をスイッチング動作させて、複数の固定子巻線を交番磁界が発生するように励磁して、磁石回転子を回転させるものと、電圧変換(電力変換)を用いずに、100V超のDC電圧で、半導体スイッチング素子をスイッチング動作させて、同様に磁石回転子を回転させるもの、あるいは、前述の100V超のDC電圧を直接PWM駆動して平均電圧を制御して、モータへの印加電圧を可変する高圧PWM駆動方式が知られている。
いずれの場合も、商用電源を整流した後に平滑するためのコンデンサとしては、静電容量の大きい(100μF以上)ものが必要となり、体積あたりの静電容量が大きい電解コンデンサが用いるのが一般的である。
また、前述のブラシレスDCモータは、AC直接ドライブ式の従来の誘導電動機等に比べてモータ以外の多数の電子部品が必要になり、構造が複雑になる欠点がある。
そこで、この欠点を解消し、モータをコンパクトに構成する方法として、例えば特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示すものを、図12で説明すると、端子107に商用電源が接続されるモータ100は、磁石回転子(図示しない)を装着した回転子101を固定子102で支え、この固定子102が、電子部品103を搭載したプリント基板104と合成樹脂105と一体成形された構成になっている。
特開2000−41370号公報
このような従来の電力変換装置やDCブラシレスモータは、平滑用のコンデンサに電解コンデンサを用いるために、以下に述べる不都合があった。
電解コンデンサは、使用時間の経過ともに静電容量が低下し、かつ損失角(tanδ)が増大する傾向がある。この傾向は、コンデンサの長時間使用時間の末期に顕著に発生する。
静電容量の低下は、前述の平滑された直流電圧の脈動率(リップル含有率)が増加し、損失角の増加は、コンデンサの発熱を増加させる。
直流電圧の脈動率が増加すると、特に、DCブラシレスモータにあっては、振動や、これによる騒音が発生する。特にDCブラシレスモータを搭載した換気送風装置にあっては、静音化が要求される寝室などにも設置されることもあり不都合である。
また、特に、電力変換装置にあっては、これを構成するスイッチング素子のスイッチング損失が増大し、装置が異常に発熱し、期待した出力が得られない場合が発生する。
本発明は、上記電解コンデンサの容量の低下に伴う不都合を解消した電力変換装置やブラシレスDCモータを提供することを主な目的としている。
また、電解コンデンサの劣化が進行した場合に、発熱によって内部圧力が上昇する以前の段階で、モータの運転を停止させることにより、電解コンデンサを他の電子部品と共にモータの固定子と一体成形して、防塵性の高い、シンプルでコンパクトな形状のブラシレスDCモータを提供することを第2の目的している。
本発明の電力変換装置およびブラシレスDCモータは、上記目的を達成するために、平滑用のコンデンサの電圧の脈動率を検知する手段を備え、脈動率が所定値を超えたことを検知して、電力変換装置およびブラシレスDCモータの運転を停止するように構成したものである。
また、停止手段を搭載したブラシレスDCモータの制御用の電子部品を、コンデンサも含め、モータの固定子と合成樹脂で一体成形したものである。
本発明によれば、電子部品の発熱を抑制した電力変換装置を提供できる。また、振動や騒音を防止し、かつ、形状がシンプルでコンパクトなブラシレスDCモータや、このブラシレスDCモータを搭載した換気送風装置を提供できる。
本発明の請求項1記載の電圧変換装置は、商用電源をダイオードとコンデンサとにより平滑・整流して得た直流電圧を、半導体スイッチング素子でスイッチング動作させて、降圧された直流電圧もしくは矩形波出力を得る電力変換装置であって、前記電力変換装置は、直流電圧の脈動率を検知する手段と、脈動率が所定値以上になったこと判定する脈動率判定手段と、電力変換装置の動作を停止する停止手段とを備え、脈動率が所定値以上になったときに、電力変換装置の動作を停止させることを特徴としている。
このことにより、コンデンサの劣化を早めに検知して電力変換装置の運転を停止するので、装置の異常な発熱や、振動、騒音の発生を未然に防止できる電力変換装置を提供できる。
また、本発明のブラシレスDCモータは、商用交流電源をダイオードとコンデンサとにより平滑・整流して得た直流電圧を、複数の半導体スイッチング素子でスイッチングして、複数の固定子巻線を励磁して回転磁界を発生し、磁石回転子を回転させる構成のブラシレスDCモータであって、ブラシレスDCモータは、直流電圧の脈動率を検知する手段と、脈動率が所定値以上になったこと判定する脈動率判定手段と、ブラシレスDCモータを停止するモータ停止手段とを備え、脈動率が所定値以上になったときに、ブラシレスDCモータを停止させることを特徴としている。
このことにより、コンデンサの劣化を早めに検知してモータの運転を停止するので、装置の異常な発熱や、振動、騒音の発生を未然に防止できるブラシレスDCモータを提供できる。
また、本発明の電力変換装置もしくはブラシレスDCモータにおいて、商用電源の周波数を判定する周波数判定手段を備え、周波数判定手段が判定する周波数により、脈動率判定手段が判定する所定値が設定されることを特徴としている。
このことにより、商用電源の周波数が異なる地域でモータを使用しても、コンデンサの劣化時期を精度よく検知できる。
また、本発明の電力変換装置もしくはブラシレスDCモータにおいて、電力変換装置もしくはブラシレスDCモータの電流を検知する電流検知手段を備え、電流検知手段が検知する電流値により、脈動率判定手段が判定する所定値が設定されることを特徴としている。
このことにより、負荷の大小の影響を受けることなく、コンデンサの劣化時期を精度よく検知できる。
また、本発明のブラシレスDCモータにおいて、ブラシレスDCモータの回転数により、脈動率判定手段が判定する所定値が設定されることを特徴としている。
このことにより、モータの負荷の大小の影響を受けることなく、コンデンサの劣化時期を精度よく検知できる。
また、本発明の電力変換装置もしくはブラシレスDCモータにおいて、商用交流電源の停電を検知する停電検知手段を備え、停電検知手段が停電を検知した期間は、脈動率判定手段の判定動作が停止されることを特徴としている。
このことにより、商用電源が誘導雷などの影響で瞬時停電した場合に、誤って運転が停止することを防止できる。
また、本発明の電力変換装置において、停止動作は、半導体スイッチング素子のスイッチング動作を停止さることにより実施されることを特徴としている。
このことにより、電力変換装置の運転を停止するためのブレーカなどの装置を設ける必要がなく、構造が簡素になる。
また、本発明のブラシレスDCモータにおいて、停止動作は、複数の半導体スイッチング素子のスイッチング動作を停止さることにより実施されることを特徴としている。
このことにより、モータの運転を停止するためのブレーカなどの装置を設ける必要がなく、構造が簡素になる。
また、本発明のブラシレスDCモータにおいて、ブラシレスDCモータの停止報知手段を備え、脈動率が所定値以上になったときに、ブラシレスDCモータを停止させたことを告知するようにしたことを特徴としている。
このことにより、使用者は、モータが寿命に到達して停止したことを知ることができる。
また、本発明のブラシレスDCモータは、商用交流電源をダイオードとコンデンサとにより平滑・整流して得た直流電圧を、複数の半導体スイッチング素子でスイッチングして、複数の固定子巻線を励磁して回転磁界を発生し、磁石回転子を回転させる構成のブラシレスDCモータであって、コンデンサはプリント基板に実装し、コンデンサの裏面にチップサーミスタを実装し、チップサーミスタの検知する温度が所定値を超えたときに、ブラシレスDCモータを停止させるようにしたことを特徴としている。
このことにより、コンデンサの劣化を早めに検知してモータの運転を停止するので、装置の異常な発熱や、振動、騒音の発生を未然に防止できるブラシレスDCモータを提供できる。
また、本発明のブラシレスDCモータにおいて、コンデンサが、ブラシレスDCモータの固定子と合成樹脂で一体成形されたことを特徴としている。
このことにより、防塵性の高い、シンプルでコンパクトな形状のモータを提供できる。
本発明の請求項12記載の発明の換気送風装置は、請求項2乃至11項のいずれか1項のブラシレスDCモータを搭載したものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明を分かり易くするため数字を例示するが、本発明は、この数字には拘束されない。
(実施の形態1)
本実施の形態は、本発明の電力変換装置の実施の形態であり、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、電力変換装置の電気的構成を示す図である。
電力変換装置1は、商用電源2を整流するダイオード3と、平滑用のコンデンサ4と、CPU(マイクロコンピュータ)を中心に構成される制御部5と、平滑用のコンデンサ4の両端の直流電圧を電源とする電力変換装置本体部6と、抵抗器7とで構成されている。この電力変換装置1の出力側に後述するブラシレスDCモータなどの負荷8が接続される。
まず、電力変換装置本体部6の構成と動作について説明する。
電力変換装置本体部6は、トランジスタなどの半導体スイッチング素子6aと、この半導体スイッチング素子6aを高周波でスイッチングさせるスイッチング素子駆動部6bと、トランスTと、ダイオードDと、平滑用のコンデンサCと、集積回路ICと、フォトカプラPCとで構成されている。
半導体スイッチング素子6aが高周波でスイッチングされると、トランスTによって降圧された高周波電力がダイオードDとコンデンサCにより整流・平滑された直流電圧が得られ、接続された負荷8に印可される。集積回路ICは、直流電圧もしくは負荷8に流れる負荷電流を検知し、フォトカプラPCを通じてスイッチング素子駆動部6bにフィードバックし、スイッチング素子駆動部6bは、直流電圧もしくは負荷電流が一定になるよう、半導体スイッチング素子6aの導通周期や導通率を変化させる。
次に、制御部5の構成について説明する。
制御部5は、商用電源2の周波数を判定する周波数判定手段5aと、商用電源2の停電を判定する停電判定手段5bと、コンデンサ4の両端電圧の脈動率(後述)を検知する脈動率検知手段5cと、脈動率を所定の基準値と比較判定する脈動率判定手段5dと、電力変換装置本体部6に流れ込む電流値を検知する電流検知手段5eと、半導体スイッチング素子6aのスイッチング動作を停止させる停止手段5fとより構成されている。
前述の周波数判定は、例えば、商用電源の電圧を制御部5が内蔵するA−Dコンバータを介して取り込み、電圧が0Vになる周期をカウンターでカウントすることにより判定することができる。また、停電の判定は、0Vの状態が所定時間(例えば10msec)以上継続することをカウンターで計測して得られる。また、脈動率も、コンデンサ4の両端電圧を同様に取り込んで、電圧の最大値と最小値を検知して、両者の数値を演算することにより得られる。また、電流値は、電流検知手段5eの一部を構成する抵抗器7(通常1Ω以下の低抵抗)の両端電圧を同様に取り込んで求めることができる。
次に、制御部5の動作について図2〜図5を用いて説明する。
まず、図2を用いてコンデンサ4の両端電圧の脈動率に関わる事項について説明する。
図2(a)は、コンデンサ4が正常な状態での電圧の脈動を示す図、図2(b)は、コンデンサ4が経年により劣化した状態での電圧脈動を示す図である。いずれも実線Aは電圧の脈動を示し、点線Bはコンデンサ4の容量値がゼロの場合の電圧の脈動を示している。
ここで、脈動率Mは、電圧のディップ(落ち込み)値ΔVの、電圧の最大値Vpに対する100比で定義する。
脈動率は、コンデンサ4の静電容量値が大きい程小さく、また、負荷が軽い程小さい。
また、商用電源の周波数により異なる。
通常では、脈動率が5%以下のできるだけ小さい値になるようにコンデンサ4の静電容量値が設計されている。
経年により、コンデンサ4の静電容量値が減少して脈動率が大きくなると、半導体スイッチング素子6aの導通周期や導通率が振動して、スイッチング損失が増大し、発熱量が増大するなどの不都合が発生する。また、負荷8がモータの場合は、振動や騒音が発生する。
そこで、本発明の電力変換装置は、図2(b)に示すように、脈動率が大きくなる前の脈動率、例えば20%程度になった場合は、これを検知して電力変換装置1の運転を停止するようにしたものである。
次に、脈動率が増大して、電力変換装置1が運転停止に至る一連の動作を、図1と図4を参照しながら図3のフローチャートを用いて説明する。
S(ステップ)1において、周波数判定手段5aが商用電源2の周波数を判定する。次にS2において、電流検知手段5eが電力変換装置本体部6に流れる電流値を検知する。次のS3において、前記の2つの情報を受けた脈動率判定手段5dは、図4に示す脈動率判定値テーブルを参照し、脈動率判定値Kを設定する。図4に示す脈動率の判定値は、商用電源2の周波数ごとの電流値と検知すべき脈動率の関係を示したもので、脈動率は、実験的に求めた数値であり、予め制御部5のROM内に収納されている。
次にS4において、脈動率検知手段5cがコンデンサ4の両端電圧の脈動率Mを検知する。
次にS5で、停電判定手段5bが商用電源2の停電の有無を検知する。停電が検知されればS1に戻り、停電が復帰するまでS1〜S5のループを繰り返すが、停電が認められなければ、次のS6で脈動率判定手段5dが、S4で測定した脈動率Mと、S3で設定した脈動率判定値Kを比較する。ここで、M≧KがNOであれば、S1に戻り、S1〜S6のループを繰り返す。通常は、この状態が長時間の運転で継続されるが、コンデンサ4が劣化し、静電容量が低下して、脈動率Mが増大して、M≧KがYESとなると、S7において、停止手段5fがスイッチング素子駆動部6bに指示して、半導体スイッチング素子6aをオフにし、電力変換装置本体部6の動作を停止する。
このことにより、電力変換装置1の運転が実質的に停止する。コンデンサ4には、電圧が印可されたままであるが、電流の放出が無くなるので発熱は発生しない。
以上のように、本発明の電力変換装置は、コンデンサの劣化を早めに検知して装置の運転を停止するので、装置の異常な発熱や、振動、騒音の発生を未然に防止できる。
また、コンデンサ劣化の検知方法として、コンデンサの容量低下による脈動率の増加を検知し、基準の脈動率と比較する構成において、基準の脈動率を、商用電源の周波数と装置の電流とにより較正するようにしたのでコンデンサの容量低下を正確に検知することができる。また、商用電源の停電を検知した場合は、判定動作を停止するようにしたので、商用電源に瞬時停電が発生した場合の誤動作を防止できる。
なお、本実施の形態では、電力変換装置1を、降圧された直流電圧が得られるスイッチング電源の例で示したが、このスイッチング電源部は、複数の半導体スイッチング素子をスイッチングして矩形波の高周波出力が得られるインバータ装置であってかまわない。
また、停止手段5fがスイッチング素子駆動部6bに指示して、半導体スイッチング素子6aをオフするようにしたが、別の方法、例えばブレーカを設けて、このブレーカを遮断するような構成にしてもかまわない。
(実施の形態2)
本実施の形態は、本発明のブラシレスDCモータの実施の形態であり、図5〜図9を用いて説明する。
図5は、換気送風機の構造外観図である。図6はブラシレスDCモータの電気的構成を示す図である。
このブラシレスDCモータは、図5に示すように建物の天井などに設置される換気送風装置に搭載して用いられる。
図5で、換気送風装置9は、ケーシング10にブラシレスDCモータ1aを取り付け、ブラシレスDCモータ1aの回転軸に送風ファン11を取り付けた構成になっている。
このブラシレスDCモータ1aについて、まず、図6を用いて全体構成を説明する。
ブラシレスDCモータ1aは、商用電源2を整流するダイオード3と、平滑用のコンデンサ4と、CPU(マイクロコンピュータ)を中心に構成される制御部5gと、インバータ駆動部12と、複数の半導体スイッチング素子13aで較正されたインバータ13と、インバータ13で励磁される複数の固定子巻線14と、磁石回転子15と、磁石回転子15の磁極の位置を検知する磁極位置検知素子16と、抵抗器7とで構成されている。
インバータ駆動部12は、磁極位置検知素子16の信号を受けて、複数の半導体スイッチング素子13aを適宜スイッチングし、複数の固定子巻線14を励磁して、磁石回転子15を回転させる。
次に、制御部5gの構成について説明する。
図6で、図1と同一の符号を付与した符号5a〜5fは、図1と同一の機能のものであり、説明を省略する。
制御部5gは、符号5a〜5fの構成に、停止報知手段5hと、発停スイッチ5iとを加えた構成である。
停止報知手段5hは、例えば発光ダイオードのような発光手段である。
発停スイッチ5iは、ブラシレスDCモータの運転を制御するためのスイッチである。
なお、抵抗器7も図1の抵抗器7と同じ機能を有するものである。
次に、制御部5gの動作について、図6と図8を参照しながら図7のフローチャートを用いて説明する。
図7において、制御部5gの動作は、実施の形態1の図3の制御部5の動作と基本の部分は同じである。
図7において、図3と同一の符号を付したS1〜S6のステップは、図3の動作と同じなので説明を省略する。
S6でコンデンサ4の脈動率が所定の脈動率を超えたと判断すると、S11において、停止手段5fがインバータ駆動部12に指示して半導体スイッチング素子13aをオフしてモータの運転を停止させる。次にS12において、停止報知手段5hが使用者にモータが寿命に到達して停止したことを告知する。
次に、図8について説明する。
図8は、モータ回転数とモータ電流との関係を示す図である。
モータの回転数は、図5のインバータ駆動部12が磁極位置検知素子16からの信号で把握しているので、この回転数の信号を脈動率判定手段5dが受けて、脈動率判定の基準値を設定する(S2〜S3に相当)ようにしてもかまわない。
この場合には、図6の電流検知手段5eと抵抗器7は不要となる。
次に、図9について説明する。
図9は、本発明のブラシレスDCモータの構造的な構成を示す一部破断の斜視図である。
図6で説明した構成要素の全てが一体に構成されている。
図で、ブラシレスDCモータ1aは、回転子17と固定子18と、この固定子18に取り付けた電源端子19と、プリント基板20が、合成樹脂21で一体成形された構造にしている。プリント基板20には、ダイオードや半導体スイッチング素子や抵抗器などの電子部品22と共に、図5のコンデンサ4も搭載されている。
このように、コンデンサの劣化が極端に進行する以前にモータの運転を停止させるので、コンデンサが異常に発熱することがないため、コンデンサを他の電子部品と共に合成樹脂で一体に成型することができる。ここで、合成樹脂は、例えば、不飽和ポリエステルを主成分とする熱硬化性樹脂である。
また、合成樹脂と一体成形することでコンデンサの放熱面積が増大して放熱性がよくなり、このためコンデンサの温度上昇が抑制され、コンデンサの劣化速度も鈍化できる。
以上のように、本発明のブラシレスDCモータは、コンデンサの劣化を早めに検知して運転を停止するので、ブラシレスDCモータの異常な発熱や、振動、騒音の発生を未然に防止できる。
また、コンデンサも他の部品と共に、モータの固定子と合成樹脂で一体成形することで、防塵性の高い、シンプルでコンパクトな形状のブラシレスDCモータを提供することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態は、本発明のブラシレスDCモータの実施の形態であり、図10〜図11を用いて説明する。
本発明のブラシレスDCモータも、実施の形態2のブラシレスDCモータと同様に、図5に示すように建物の天井などに設置される換気送風装置に搭載して用いられる。
また、図9で説明したように、コンデンサ4がモータの固定子と一体成形される。
図10は、ブラシレスDCモータ1bの電気的構成を示す図である。
図10で、前述の図6、9と同一の符号を付与した符号2、3、4、7、12、13、13a、14,15,16、20は、図6、9に同じなので説明を省略する。
温度検知手段5jをインバータ駆動部12に接続し、温度検知素子であるチップサーミスタ(プリント基盤に実装できるような形状にしたサーミスタ)23を、コンデンサ4を実装したプリント基板20の裏面の、コンデンサ4の底面に相当する位置に実装した構成である。
コンデンサ4の劣化が進行し、コンデンサ4の温度が上昇して、所定値を超えると、温度検知手段5jは、インバータ駆動部12に指示して、半導体スイッチング素子13aをオフしてモータの運転を停止させる。
このように、コンデンサの劣化を早めに検知して運転を停止するので、ブラシレスDCモータの異常な発熱や、振動、騒音の発生を未然に防止できる。
また、図9で示すように、コンデンサも他の部品と共に、ブラシレスDCモータの固定子と合成樹脂で一体成形することで、防塵性の高い、シンプルでコンパクトな形状のブラシレスDCモータを提供することができる。
本発明の電力変換装置は、ACアダプタなどの電源装置にも適用できる。また、ブラシレスDCモータは、換気扇などの換気送風装置の他、冷蔵庫、エアコン、空気清浄機、除湿機などの家庭電気機器用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1の電力変換装置の電気的構成を示す図 同、コンデンサ両端電圧の脈動率を説明するための図 同、動作を説明するためのフローチャート 同、脈動率の判定値を記載した図 本発明の実施の形態2のブラシレスDCモータを搭載した換気送風装置の外観を示す図 同、ブラシレスDCモータの電気的構成を示す図 同、動作を説明するためのフローチャート 同、動作の説明を補足するための、モータ回転数とモータ電流との関係図 同、モータの構造的な構成を示す一部破断の斜視図 本発明の実施の形態3のブラシレスDCモータの電気的構成を示す図 同、コンデンサとチップサーミスタの取り付け方法を示す図 従来のブラシレスDCモータの構造を示す図
符号の説明
1 電力変換装置
1a ブラシレスDCモータ
1b ブラシレスDCモータ
2 商用電源
3 ダイオード
4 コンデンサ
5 制御部(CPU)
5a 周波数判定手段
5b 停電判定手段
5c 脈動率検知手段
5d 脈動率判定手段
5e 電流検知手段
5f 停止手段
5g 制御部(CPU)
5j 温度検知手段
6 電力変換装置本体部
6a 半導体スイッチング素子
7 抵抗器
8 負荷
9 換気送風装置
10 ケーシング
11 送風ファン
12 インバータ駆動部
13 インバータ
13a 半導体スイッチング素子
14 固定子巻線
15 磁石回転子
16 磁極位置検知素子
17 回転子
18 固定子
19 電源端子
20 プリント基板
21 合成樹脂
22 電子部品
23 チップサーミスタ

Claims (15)

  1. 商用電源をダイオードとコンデンサとにより平滑・整流して得た直流電圧を、半導体スイッチング素子でスイッチング動作させて、降圧された直流電圧もしくは矩形波出力を得る電力変換装置であって、前記電力変換装置は、前記直流電圧の脈動率を検知する手段と、前記脈動率が所定値以上になったこと判定する脈動率判定手段と、前記電圧変換装置の動作を停止する停止手段とを備え、前記脈動率が所定値以上になったときに、前記電力変換装置の動作を停止させることを特徴とする電力変換装置。
  2. 電力変換装置は、前記商用電源の周波数を判定する周波数判定手段を備え、前記周波数判定手段が判定する周波数により、前記脈動率判定手段が判定する所定値が設定される請求項1記載の電力変換装置。
  3. 電力変換装置は、電力変換装置もしくはブラシレスDCモータの電流を検知する電流検知手段を備え、前記電流検知手段が検知する電流値により、前記脈動率判定手段が判定する所定値が設定される請求項1記載の電力変換装置。
  4. 電力変換装置もしくはブラシレスDCモータは、商用交流電源の停電を検知する停電検知手段を備え、前記停電検知手段が停電を検知した期間は、前記脈動率判定手段の判定動作が停止される請求項1記載の電力変換装置。
  5. 電圧変換装置の動作の停止は、前記半導体スイッチング素子のスイッチング動作を停止さることにより実施される請求項1記載の電力変換装置。
  6. 商用交流電源をダイオードとコンデンサとにより平滑・整流して得た直流電圧を、複数の半導体スイッチング素子でスイッチングして、複数の固定子巻線を励磁して回転磁界を発生し、磁石回転子を回転させる構成のブラシレスDCモータであって、前記ブラシレスDCモータは、前記直流電圧の脈動率を検知する手段と、前記脈動率が所定値以上になったこと判定する脈動率判定手段と、前記ブラシレスDCモータを停止する停止手段とを備え、前記脈動率が所定値以上になったときに、前記ブラシレスDCモータを停止させることを特徴とするブラシレスDCモータ。
  7. ブラシレスDCモータは、前記商用電源の周波数を判定する周波数判定手段を備え、前記周波数判定手段が判定する周波数により、前記脈動率判定手段が判定する所定値が設定される請求項6記載のブラシレスDCモータ。
  8. ブラシレスDCモータは、ブラシレスDCモータの電流を検知する電流検知手段を備え、前記電流検知手段が検知する電流値により、前記脈動率判定手段が判定する所定値が設定される請求項6記載のブラシレスDCモータ。
  9. ブラシレスDCモータの回転数により、前記脈動率判定手段が判定する所定値が設定される請求項6記載のブラシレスDCモータ。
  10. ブラシレスDCモータは、商用交流電源の停電を検知する停電検知手段を備え、前記停電検知手段が停電を検知した期間は、前記脈動率判定手段の判定動作が停止される請求項6記載のブラシレスDCモータ。
  11. ブラシレスDCモータの停止は、前記複数の半導体スイッチング素子のスイッチング動作を停止さることにより実施される請求項6記載のブラシレスDCモータ。
  12. ブラシレスDCモータは、前記ブラシレスDCモータの停止報知手段を備え、前記脈動率が所定値以上になったときに、前記ブラシレスDCモータを停止させたことを告知するようにした請求項6記載のブラシレスDCモータ。
  13. 商用交流電源をダイオードとコンデンサとにより平滑・整流して得た直流電圧を、複数の半導体スイッチング素子でスイッチングして、複数の固定子巻線を励磁して回転磁界を発生し、磁石回転子を回転させる構成のブラシレスDCモータであって、前記コンデンサはプリント基板に実装し、前記コンデンサの裏面にチップサーミスタを実装し、前記チップサーミスタの検知する温度が所定値を超えたときに、前記ブラシレスDCモータを停止させるようにしたブラシレスDCモータ。
  14. コンデンサが、前記ブラシレスDCモータの固定子と、合成樹脂で一体成形されたことを特徴とする請求項6もしくは13項記載のブラシレスDCモータ。
  15. 請求項6乃至14項のいずれか1項のブラシレスモータを搭載した換気送風装置。
JP2008028810A 2008-02-08 2008-02-08 電力変換装置、ブラシレスdcモータおよび換気送風装置 Pending JP2009189202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028810A JP2009189202A (ja) 2008-02-08 2008-02-08 電力変換装置、ブラシレスdcモータおよび換気送風装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028810A JP2009189202A (ja) 2008-02-08 2008-02-08 電力変換装置、ブラシレスdcモータおよび換気送風装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009189202A true JP2009189202A (ja) 2009-08-20

Family

ID=41071877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008028810A Pending JP2009189202A (ja) 2008-02-08 2008-02-08 電力変換装置、ブラシレスdcモータおよび換気送風装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009189202A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103038992A (zh) * 2010-09-02 2013-04-10 艾欧资讯有限公司 带保护功能的开关电源电路
JP2017150776A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 株式会社ノーリツ 制御装置
JP6216833B1 (ja) * 2016-06-01 2017-10-18 株式会社川本製作所 給水ユニット、及び、給水ユニットの制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103038992A (zh) * 2010-09-02 2013-04-10 艾欧资讯有限公司 带保护功能的开关电源电路
JP2013138608A (ja) * 2010-09-02 2013-07-11 I-O Data Device Inc 保護機能付きスイッチング電源回路およびそれを用いた電子機器
JP2017150776A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 株式会社ノーリツ 制御装置
JP6216833B1 (ja) * 2016-06-01 2017-10-18 株式会社川本製作所 給水ユニット、及び、給水ユニットの制御方法
JP2017216839A (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 株式会社川本製作所 給水ユニット、及び、給水ユニットの制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3400432B2 (ja) インバータ冷蔵庫の電流制限回路及びその制御方法
US8232755B2 (en) Motor with circuits for protecting motor from input power outages or surges
KR101653060B1 (ko) 모터-구동식 압축기
WO2003085265A1 (fr) Groupe compresseur et refrigerateur utilisant un tel groupe
JP6912038B2 (ja) モータ駆動装置、送風機、モータ駆動方法、および記録媒体
CN109565257B (zh) 无刷dc电动机
JP2003274694A (ja) 制御装置及び冷凍空調装置
JP2008011634A (ja) 交流電源直結型ブラシレスdcモータおよびそれを搭載した電気機器
JP2009189202A (ja) 電力変換装置、ブラシレスdcモータおよび換気送風装置
JPH11103585A (ja) インバータ保護装置
US9938976B2 (en) Motor-driven compressor with switching element
JP2006296028A (ja) 交流電源に直結する回路内蔵型のブラシレスdcモータおよびそれを搭載した換気送風装置
KR20120039455A (ko) 공기 조화기
KR20070059273A (ko) 전원공급장치
JP6074235B2 (ja) モータ制御装置
JP3965791B2 (ja) 冷凍機器用ファンモータ
JP4835267B2 (ja) ブラシレスdcモータを搭載した換気送風装置
JP2006223014A (ja) モータ駆動装置
JP5213774B2 (ja) 電源装置
JPH09145124A (ja) 空気調和機の運転制御装置
JP2008099554A (ja) インバータ装置及びモータ駆動装置
JP2006288125A (ja) インバータ制御装置
KR101023698B1 (ko) 공기 환풍 시스템용 제어장치
JP2005094982A (ja) モータの駆動装置
KR100281054B1 (ko) 직류모터의 구동회로