JP2009189178A - シール構造 - Google Patents

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Kazunori Yamada
和則 山田
Shigenori Ohira
滋規 大平
Hiromi Kawarai
広美 川原井
Shigeto Sano
成人 佐野
Katsuyoshi Kawachi
勝義 河内
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Abstract

【課題】1つの成形型で数多くのシール材を成形可能でコスト的に有利なシール材を用いることが可能であり、水密性にも優れるシール構造を提供すること。
【解決手段】棒状シール材8の両端部81,82をグロメット9の第1端部保持部96および第2端部保持部97に保持させて、棒状シール材8を、シール材配索用凹状溝536に収容させて円筒部532の先端面533に沿って環状に配索した状態で、蓋材を中間壁95に圧接させて先端面533に重ね合わせて、回路収容部57をシールしていることを特徴とするシール構造とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用のファンモータ装置などの室外で使用される電気機器などのように、高いシール性能が求められる部分に用いるのに好適なシール構造に関する。
従来、車両用のファンモータ装置などでは、駆動制御を行う電子部品を収容する収容室のシールに、Oリングを用いるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−209831号公報
上述のようなOリングを成形する場合、射出成形を用いるのが一般的である。この射出成形では、例えば、図8に示すように、Oリングを形成する環状の成形用凹部02を複数形成した成形型01を用い、スプール03からランナ04を介して、各成形用凹部02に樹脂を射出してOリングを成形する。
しかしながら、このような従来技術では、成形型01に、環状の成形用凹部02を形成した場合、環状の成形型01の内側部分に広い面積が必要であり、1個の成形型01に形成することのできる成形用凹部02の数が限られる。
このため、1回の成形で製造できるOリングの数が限られ、コストアップを招く。
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、1つの成形型で数多くのシール材を成形可能でコスト的に有利なシール材を用いることが可能であり、水密性にも優れるシール構造を提供することを目的とするものである。
上述の目的を達成するため本発明は、第1ハウジングと第2ハウジングとで形成される収容部を囲んで、両ハウジングにそれぞれ環状に設けられ、相互に当接して前記収納部をシールする環状の第1シール部および第2シール部と、前記第1シール部に沿って断面凹状に形成されたシール材配索用凹状溝と、前記シール材配索用凹状溝を遮断して前記第1シール部に設けられたシール材端部保持部材と、このシール材端部保持部材に端部を保持されて前記シール材配索用凹状溝に沿って配索され、弾性素材により棒状に形成された棒状シール材と、前記シール材端部保持部材の前記環状周方向の両端部に設けられ、それぞれ、前記シール材配索用凹状溝から前記棒状シール材の端部を導入可能に形成された導入部と、前記シール材端部保持部材に設けられ、各導入部から導入した前記棒状シール材の端部を、前記環状の内外方向にラップさせて保持可能に形成された1対の端部保持部と、前記シール材端部保持部材に設けられ、前記端部保持部に保持された前記棒状シール材の端部の間をシール可能な端部シール壁と、を備え、前記棒状シール材を、その両端部を前記シール材端部保持部材の前記端部保持部に保持させて前記シール材配索用凹状溝に沿って環状に配索させた状態で、前記第1シール部と第2シール部とを重ね合わせて、前記第2シール部を前記棒状シール材と前記端部シール壁とに当接させて前記収容部をシールしていることを特徴とするシール構造とした。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のシール構造では、前記シール材端部保持部材が、弾性素材により形成され、前記端部シール壁に、前記第1シール部よりも突出され、前記第1シール部と第2シール部とを重ね合わせた際に、前記第2シール部に押されて変形する変形代部が設けられていることを特徴とするシール構造とした。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のシール構造において、前記収容部が、電気回路を収容する回路収容部であり、前記シール材端部保持部材が、前記電気回路に接続されたハーネスを貫通して支持するとともに、前記ハーネスと前記第1ハウジングとの間をシールするグロメットであることを特徴とするシール構造とした。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のシール構造において、前記第1ハウジングと第2ハウジングが、モータ装置のハウジングであり、前記電気回路が、前記モータ装置の電磁石の位相を切り換える制御を行う回路であり、前記ハーネスに、前記電磁石への通電を行うハーネスが含まれていることを特徴とするシール構造とした。
本発明では、棒状シール材を、第1ハウジングの第1シール部のシール材配索用凹状溝に沿って配索させるとともに、棒状シール材の両端を、それぞれシール材保持部材の端部保持部に保持させ、この棒状シール材を、第1シール部に沿って環状に配置する。
そして、第1ハウジングの第1シール部と第2ハウジングの第2シール部とを重ね合わせ、第2シール部を、棒状シール材および端部シール壁に当接させて、収容室をシールする。
この棒状シール部材を用いた場合、棒状シール部材の端部どうしを当接させても、その軸方向に隙間が生じることがある。特に、棒状シール材が、円柱形状の場合、棒状シール材どうしを隙間無く当接させることが困難である。
そこで、本発明では、シール材端部保持部材に、棒状シール材の端部どうしの間をシールする端部シール壁が形成されており、この端部シール壁に、第2シール部を当接させることで、棒状シール部材の端部どうしの間も、シールされる。
このように、本発明では、棒状シール材を用いるようにしたため、1つの成形型で形成できる数を多くすることができ、高い生産性が得られることから、コストダウンを図ることが可能となる。
しかも、棒状シール材では、シール性に不利な端部部分では、シール材端部保持部材に設けた端部シール壁によりシールを行うようにして、Oリングに劣らない高いシール性能を得ることができる。
さらに、請求項2に記載の発明では、第1ハウジングと第2ハウジングとを重ね合わせた際に、第2ハウジングの第2シール部が、端部シール壁を、第1シール部よりも突出された変形代部の分だけ圧縮変形され、この変形の反力により、第2シール部と端部シール部との密着性を高めることができる。
よって、シール性能を更に向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、第1ハウジングに装着されるグロメットを、棒状シール材の端部を保持するシール材端部保持部材としたため、グロメットとは別個にシール材端部保持部材を用いるのと比較して、部品点数を減らすことができ、これにより、コストダウンを図ることが可能となる。
請求項4に記載の発明では、モータ装置の電磁石の位相を切り換える制御を行う電気回路のシールを行うことができるものであり、この電磁石への通電を行うハーネスを含むハーネスと第1ハウジングとの間のシールを行うグロメットを利用して、電気回路のシールを行うことができる。
したがって、車両のエンジンルームに搭載されて、水密要求性能の厳しいファンモータなどにも適用できる高いシール性能を得ることができるシール構造を、安価に提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の電動ファン装置は、第1ハウジング(53)と第2ハウジング(56)とで形成される収容部(57)を囲んで、両ハウジング(53,56)にそれぞれ環状に設けられ、相互に当接してその環状の内側を外部からシールする環状の第1シール部(533)および第2シール部(56a)と、前記第1シール部(533)に沿って断面凹状に形成されたシール材配索用凹状溝(536)と、前記シール材配索用凹状溝(536)を遮断して前記第1シール部(533)に設けられたシール材端部保持部材(9)と、前記シール材配索用凹状溝(536)の溝深さよりも大きな断面寸法の棒状に弾性素材により形成され、端部(81,82)を前記シール材端部保持部材(9)に保持されて前記シール材配索用凹状溝(536)に沿って配索された棒状シール材(8)と、前記シール材端部保持部材(9)の前記環状方向の両端部に設けられ、それぞれ、前記シール材配索用凹状溝(536)から前記棒状シール材(8)の端部を導入可能に形成された一対の導入部(93,94)と、前記シール材端部保持部材(9)に設けられ、前記一対の導入部(93,94)から導入した前記棒状シール材(8)の端部(81,82)を、前記環状の内外方向にラップさせて保持可能に形成された1対の端部保持部(96,97)と、前記シール材端部保持部材(9)に設けられ、前記端部保持部(96,97)に保持された前記棒状シール材(8)の端部(81,82)の間をシール可能に、前記シール材配索用凹状溝(536)の深さ以上の高さを有した端部シール壁(95)と、を備え、前記棒状シール材(8)を、その両端部(81,82)を前記シール材端部保持部材(9)の前記端部保持部(96,97)に保持させて前記シール材配索用凹状溝(536)に収容させて前記第1シール部(533)に沿って環状に配索した状態で、前記第2シール部(56a)と前記端部シール壁(95)とを当接させて、前記第1シール部(533)と第2シール部(56a)とを重ね合わせ、前記収容部(57)をシールしていることを特徴とするシール構造である。
以下に、図1〜図7に基づいて、この発明の最良の実施の形態の実施例1のシール構造について説明する。
この実施例1のシール構造は、図外の自動車のラジエータやコンデンサなどの冷却を行う電動ファン装置Aのモータ装置Mに用いられている。
この電動ファン装置Aは、図4に示すように、ファン1と、ファン1と一体に回転する回転軸2と、回転軸2を回転させるモータ装置Mと、を備えている。
また、モータ装置Mは、回転軸2の外周に固定されて回転軸2と一体に回転するロータ3と、ロータ3の外周に配置されたステータ4と、これらを収容するモータハウジング5と、を備えている。
ファン1は、回転軸2の車両前方(矢印FR方向)の先端に取り付けられ、回転時には、図において車両後方(矢印RR方向)の送風を形成する。
ロータ3は、回転軸2の外周に一体的に設けられ、内部に図示を省略した複数の永久磁石を備えている。一方、ステータ4は、ロータ3の外周に設けられ、周状に複数の電磁石4aが設けられており、これら電磁石4aにあらかじめ設定された位相の交流通電を行うことで、ロータ3、回転軸2、ファン1が一体に回転される。
モータ装置Mおよび回転軸2は、モータハウジング5に回転可能に支持されている。
このモータハウジング5は、フロントハウジング52とリアハウジング(第1ハウジング)53と蓋材(第2ハウジング)56とを備えている。
フロントハウジング52とリアハウジング53とは、アルミなどの熱伝導性に優れた金属鋳造製のもので、両者52,53の間に、前述した回転軸2、ロータ3、ステータ4などを収容するモータ収容部51を形成する。また、フロントハウジング52の中央部に、回転軸2の車両前方側の端部を支持するフロント側軸受54が設けられ、リアハウジング53の中央部に、回転軸2の車両後方側の端部を支持するリア側軸受55が設置されている。
一方、リアハウジング53および蓋材56は、電磁石4aの位相を切り換える制御を行う制御回路が設けられた基板7および電磁石4aへの電源供給を行うバスバーを備えたインナケース6を収容する回路収容部57を形成する。
リアハウジング53は、円盤状の底壁531の外周に円筒部532を立設させた略U字断面形状に形成さている。
円筒部532の第1シール部としての先端面533には、図1に示すように、蓋材56を固定するネジ(図示省略)を締結させるネジ穴534aを備えた受部534が周方向の3箇所に形成され、この受部534を含んで、円筒部532の外周に沿って、フランジ535が立設されている。
蓋材56は、フランジ535の内側で、その外周部(第2シール部)56aが円筒部532の先端面533に重なるように、円盤状の本体561と、その周方向の3箇所において外径方向に突出した取付片562と、を備えた形状に形成されている。また、取付片562には、ネジ穴534aに軸方向で重なる位置に、前述の図示を省略したネジを挿通するネジ挿通穴562aが開口されている。
実施例1のシール構造は、リアハウジング53の円筒部532と蓋材56との間で、回路収容部57を外部からシールするのに用いられている。以下、この実施例1のシール構造について詳細に説明する。
この実施例1のシール構造は、円筒部532の先端面533に形成されたシール材配索用凹状溝536と、このシール材配索用凹状溝536に嵌められた棒状シール材8と、この棒状シール材8の両端部81,82を支持するグロメット(シール材端部保持部材)9とを備えている。
シール材配索用凹状溝536は、図2に示すように、円筒部532において、フランジ535の内側の先端面533の径方向中間部に形成されている。
なお、円筒部532および先端面533は、全周のうちで、グロメット9を装着する切欠部537の部分が切り欠かれており、シール材配索用凹状溝536も、この切欠部537が形成されている部分を除く全先端面533に周方向に延在されている。
切欠部537は、前述したインナケース6や基板7への通電や信号を伝達する複数のハーネス11,12,13,14を、回路収容部57の外部から内部へ通すために形成されており、詳細な図示は省略するが、径方向から視て略長方形に切欠して形成されている。
切欠部537には、ハーネス11〜14との間のシール性を確保するために、グロメット9が装着されている。このグロメット9は、弾性素材により形成されており、一般的な構造であるので、前述した複数のハーネス11〜14をそれぞれ貫通させるとともに、内周をシール性を確保可能にハーネス11〜14に圧接させることのできる内径のハーネス挿通穴(図示省略)と、切欠部537の周縁をきつく挟み込んで切欠部537の周縁とグロメット9との間をシール可能な挟持溝91と、を備えている。
なお、このグロメット9を形成する弾性素材としては、天然ゴムや、天然ゴムの他にニトリルゴム、シリコンゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴムなどの合成ゴムや、四フッ化エチレンゴム(テフロン(登録商標))樹脂などを用いることができる。
さらに、グロメット9において、円筒部532の先端面533に連続する端面(図2において上方向の面)には、フランジ92と導入用凹状溝(導入部)93、94と中間壁(端部シール壁)95と第1端部保持部96および第2端部保持部97とが形成されている。
フランジ92は、円筒部532の外周に形成されたフランジ535の外周面に沿う位置に、フランジ535よりも高く延在されている。
導入用凹状溝93,94は、円筒部532の先端面533に形成されたシール材配索用凹状溝536に連続して形成されており、図示のように、シール材配索用凹状溝536と略同幅に形成された入口部93a,94aと、シール材配索用凹状溝536よりも拡幅された幅広部93b,94bと、を備えている。
中間壁95は、周方向に幅広部93b,94bを区画して、環状の内外方向である径方向に延在して立設された縦壁である。
第1端部保持部96および第2端部保持部97は、中間壁95を周方向に貫通して形成された溝であり、棒状シール材8を、図3および図5に示すように挿通可能な内径の円弧面を備え、かつ、図において上方に開口された断面略逆Ω状に形成された溝である。
さらに、本実施例1では、中間壁95において、1対の第1端部保持部96と第2端部保持部97との間に、先端面533よりも高く突出された変形代部95aが形成されている。
棒状シール材8は、弾性素材により円柱棒状に形成されたもので、例えば、図7に示す成形型100を用いて、射出成形により形成されている。すなわち、成形型100には、棒状シール材8の断面の半分を形成する複数(図7に示す例では19)の成形用凹状溝101が略平行に並んで形成されており、図示を省略した同様の成形型を型合わせした後、スプール102およびランナ103を介して、弾性素材を射出して成形する。
なお、この棒状シール材8を形成する弾性素材として、天然ゴムや、天然ゴムの他にニトリルゴム、シリコンゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴムなどの合成ゴムや、四フッ化エチレンゴム(テフロン)樹脂などを用いることができる。
この棒状シール材8は、図1に示すように、円筒部532のシール材配索用凹状溝536に収容した状態で先端面533に沿って設置されている。そして、棒状シール材8の両端部81,82は、図3に示すように、グロメット9の導入用凹状溝(導入部)93,94の幅広部93b,94bに導入され、かつ、それぞれ、中間壁95の第1端部保持部96および第2端部保持部97に挿通されて保持されている。
また、棒状シール材8の外形寸法は、シール材配索用凹状溝536の深さ寸法ならびにそれと略同じ深さ寸法である導入用凹状溝93,94の深さ寸法よりも大きな寸法に形成されている。よって、棒状シール材8を、図3に示すように、シール材配索用凹状溝536および導入用凹状溝93,94に沿って配索させ、かつ、両端部81,82を両保持部96,97に保持させた配索状態では、棒状シール材8の一部が、シール材配索用凹状溝536および導入用凹状溝93,94から突出した状態となっている。
この配索状態で、円筒部532の先端面533に蓋材56を被せてネジ止めし、蓋材56の外周部56aを先端面533に当接させたときには、棒状シール材8は、蓋材56に押圧され、蓋材56の外周部56aとリアハウジング53の先端面533のシール材配索用凹状溝536とに圧接された状態となる。
また、グロメット9の部分では、棒状シール材8は、導入用凹状溝93,94に配索された部分は、蓋材56と導入用凹状溝93,94とに圧接される。さらに、グロメット9の中間壁95では、変形代部95aが、図5に示す状態から蓋材56の外周部56aに押圧されて図6に示すように弾性変形し、中間壁95は、棒状シール材8の両端部81,82の径方向の間では、他の部分よりも強く蓋材56に圧接される。
以上のように構成された実施例1のシール構造では、棒状シール材8が、車両前後方向で、蓋材56と円筒部532とに圧接され、回路収容部57を外部からシールする。
さらに、棒状シール材8の両端部81,82は、図3および図6に示すように、径方向に離れて配置されているが、この部分には、中間壁95が立設されており、この両端部81,82の間は、中間壁95によりシールされる。
しかも、この中間壁95には、変形代部95aを形成したため、蓋材56を取り付けた際に、この部分の変形代が大きくなり、他の部位よりも高い反発が得られる。よって、棒状シール材8の両端部81,82の間のシール性が高まり、その分、シール性能が向上する。
以上説明したように、本実施例1では、以下に列挙する効果が得られる。
a)棒状シール材8を用いてシールするようにしたため、Oリングを用いたものと比較して、1個の成形型100での成形できる数が多くなり、生産性に優れ、コストダウンを図ることが可能となる。
b)両端部81,82のシール性を確保するのが難しい棒状シール材8材を用いながらも、棒状シール材8の両端部81,82を支持するグロメット9に、両端部81,82の間をシールする中間壁95を形成したため、Oリングを用いたのと同様の高いシール性能が得られる。
c)棒状シール材8の両端部81,82を支持する端部保持部材として、ハーネス11〜14を回路収容部57の内外に貫通させる部分のシールおよび保護を行う既存のグロメット9を利用したため、グロメット9とは別個に、端部保持部材を設定するのと比較して、コストダウンが可能となる。
d)グロメット9は、シール性を確保するべく弾性素材により形成しているため、蓋材56との密着性が高く、この点でもシール性に優れる。
e)中間壁95に変形代部95aを突出させ、蓋材56を取り付けた際に、変形代部95aが圧縮変形されるようにした。このため、中間壁95におけるシール性能を、さらに高めることができる。
f)グロメット9の外側にフランジ92を立設させ、このフランジ92が、蓋材56の外周端面に重なるようにしたため、フランジ92を立てないものと比較して、シール性能をさらに向上させることができる。
g)実施例1のシール構造は、上述のように優れたシール性能が得られるため、高いシール性能が要求される車両のエンジンルームに設置された電動ファン装置Aのモータ装置Mに適用するのに十分なシール性能を得ることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、自動車のラジエータなどの冷却用の電動ファン装置Aのモータ装置Mに用いたものを示したが、本発明のシール構造は、電動ファン装置A以外に用いられるモータや、モータ以外の産業機器、家電製品などに適用することが可能である。
また、実施例1では、棒状シール材として、円柱棒状の棒状シール材8を示したが、その断面形状は、円形のものに限定されることはなく、多角形断面形状のものなどを用いることができる。
また、実施例1では、第1ハウジングおよび第2ハウジングとして、金属製のリアハウジング53および蓋材56を示したが、両ハウジングとして、これらに限定されるものではなく、樹脂製などの他の素材で形成されたハウジングに適用することができる。
また、実施例1では、収容部としての回路収容部57を囲む第1シール部および第2シール部としての、先端面533および蓋材56の外周部56aとして、円環状に形成されたものを示したが、この環状の形状は、円形に限られるものではなく、楕円や多角形の環状のものにも適用することができる。
さらに、実施例1では、収容部を囲む環状の第1シール部としての先端面533に、1つのシール材端部保持部材としてのグロメットを1個設けた例を示したが、このシール材端部保持部材の数は、1個に限られず、2以上の複数設けることもでき、この場合、棒状シール材も、1以上設けることができ、シール材端部保持部材に保持されるのは、異なる棒状シール材の端部となる。
また、実施例1では、シール材端部保持部材において、導入部および端部保持部としての、導入用凹状溝93,94、第1端部保持部96,第2端部保持部97は、図において上方に開放された凹形状に形成したものを示したが、その形状は、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示すような穴形状に形成してもよい。
すなわち、図9に示す例では、棒状シール材の端部81,82を、シール材端部保持部材200の円形の導入穴201,202に差し込み、両導入穴201,202の間に存在する壁部203により、両穴201,202内の端部81,82の間をシールしている。
また、実施例1では、棒状シール材8を、シール材配索用凹状溝536の溝の深さよりも大径に形成して、第1シール部としての先端面533と、第2シール部としての外周部56aとを重ねた際に、棒状シール材8が圧縮されて高いシール性が得られるようにしたが、これに限定されない。例えば、外周部56aに、シール材配索用凹状溝536に嵌る凸条を形成したものでは、棒状シール材の外径がシール材配索用凹状溝536の深さよりも小さくても、棒状シール材が凸条に押さえられて、高いシール性が得られるようにすることができる。
端部シール壁としての中間壁95についても同様であり、第2シール部としての外周部56aに、中間壁95を押圧可能な凸部を形成した場合、実施例で示したように変形代部95aが、突出していなくても、中間壁に変形代部の機能を持たせることができる。
本発明の最良の実施の形態の実施例1のシール構造を適用したモータ装置Mの要部を示す分解斜視図である。 実施例1のシール構造の主要部を示す斜視図である。 実施例1のシール構造を示す斜視図である。 実施例1のシール構造を適用したモータ装置Mを備えた電動ファン装置Aを示す断面図である。 実施例1のシール構造の要部を示す断面図であって、蓋材56の装着前の状態を示している。 実施例1のシール構造の要部を示す断面図であって、蓋材56の装着状態を示している。 実施例1のシール構造に用いる棒状シール材の成形型を示す平面図である。 Oリングの成形型01を示す平面図である。 他の実施例としてシール材端部保持部材200を示す斜視図である。
符号の説明
8 棒状シール材
9 グロメット(シール材端部保持部材)
11,12,13,14 ハーネス
53 リアハウジング(第1ハウジング)
56 蓋材(第2ハウジング)
56a 外周部(第2シール部)
57 回路収容部
81 (棒状シール材の)端部
82 (棒状シール材の)端部
93 導入用凹状溝(導入部)
94 導入用凹状溝(導入部)
95 中間壁(端部シール壁)
95a 変形代部
96 第1端部保持部
97 第2端部保持部
533 先端面(第1シール部)
536 シール材配索用凹状溝

Claims (4)

  1. 第1ハウジングと第2ハウジングとで形成される収容部を囲んで、両ハウジングにそれぞれ環状に設けられ、相互に当接して前記収納部をシールする環状の第1シール部および第2シール部と、
    前記第1シール部に沿って断面凹状に形成されたシール材配索用凹状溝と、
    前記シール材配索用凹状溝を遮断して前記第1シール部に設けられたシール材端部保持部材と、
    このシール材端部保持部材に端部を保持されて前記シール材配索用凹状溝に沿って配索され、弾性素材により棒状に形成された棒状シール材と、
    前記シール材端部保持部材の前記環状周方向の両端部に設けられ、それぞれ、前記シール材配索用凹状溝から前記棒状シール材の端部を導入可能に形成された導入部と、
    前記シール材端部保持部材に設けられ、各導入部から導入した前記棒状シール材の端部を、前記環状の内外方向にラップさせて保持可能に形成された1対の端部保持部と、
    前記シール材端部保持部材に設けられ、前記端部保持部に保持された前記棒状シール材の端部の間をシール可能な端部シール壁と、
    を備え、
    前記棒状シール材を、その両端部を前記シール材端部保持部材の前記端部保持部に保持させて前記シール材配索用凹状溝に沿って環状に配索させた状態で、前記第1シール部と第2シール部とを重ね合わせて、前記第2シール部を前記棒状シール材と前記端部シール壁とに当接させて前記収容部をシールしていることを特徴とするシール構造。
  2. 前記シール材端部保持部材が、弾性素材により形成され、
    前記端部シール壁に、前記第1シール部よりも突出され、前記第1シール部と第2シール部とを重ね合わせた際に、前記第2シール部に押されて変形する変形代部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記収容部が、電気回路を収容する回路収容部であり、
    前記シール材端部保持部材が、前記電気回路に接続されたハーネスを貫通して支持するとともに、前記ハーネスと前記第1ハウジングとの間をシールするグロメットであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシール構造。
  4. 前記第1ハウジングと第2ハウジングが、モータ装置のハウジングであり、
    前記電気回路が、前記モータ装置の電磁石の位相を切り換える制御を行う回路であり、
    前記ハーネスに、前記電磁石への通電を行うハーネスが含まれていることを特徴とする請求項3に記載のシール構造。
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