JP2009188872A - 映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラム - Google Patents

映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009188872A
JP2009188872A JP2008028608A JP2008028608A JP2009188872A JP 2009188872 A JP2009188872 A JP 2009188872A JP 2008028608 A JP2008028608 A JP 2008028608A JP 2008028608 A JP2008028608 A JP 2008028608A JP 2009188872 A JP2009188872 A JP 2009188872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
video
degree
control
brightness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008028608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4244361B1 (ja
Inventor
Fumiaki Ise
史章 伊勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canvas Mapple Co Ltd
Original Assignee
Canvas Mapple Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canvas Mapple Co Ltd filed Critical Canvas Mapple Co Ltd
Priority to JP2008028608A priority Critical patent/JP4244361B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244361B1 publication Critical patent/JP4244361B1/ja
Publication of JP2009188872A publication Critical patent/JP2009188872A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】映像が逆光状態であるか否かを確認することなく、複雑な機構を必要としないで、映像の白飛びを補正して視認性を改善することが可能な仕組みを提供する。
【解決手段】本装置10は、撮影装置30の位置情報と撮影方位情報と時刻情報を測位装置31より取得し、位置情報及び時刻情報に基づき、太陽の方位情報を特定すると共に、撮影方位情報と太陽の方位情報とに基づき、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度を特定する。また、本装置は、撮影装置より映像情報を受信し、特定した制御度に基づき、受信した映像情報の明るさの度合いを制御する。そして、本装置は、明るさの度合いを制御した映像情報を、表示装置32へ出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影装置から送信される映像情報の明るさの度合いを制御するようにした調光技術に係り、詳しくは、撮影装置より送信される映像情報が逆光状態となるかどうかを予測し、逆光状態になる映像情報の出力前に明るさの度合いを制御することで、視認性良く映像をモニタリングできるようにする映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラムに関する。
従来、撮影装置が光源の方向、又はそれに近い方向に向けられた逆光条件下で情景等を撮影した場合、輝度の高い光が撮影装置に入射することで、撮影装置において再現できる明るさの幅、いわゆるダイナミックレンジの限界により、撮影した映像が真っ白に写る、いわゆる白飛びという現象が生じてしまうことがある。
しかしながらこのような現象は、たとえば、走行している車両から撮影した車外の情景映像に、地図情報と連携したナビゲーションを重ね合わせてディスプレイに表示する、いわゆるビューナビと称される機能の場合、安心・安全が求められているナビゲーションにおいて逆光で前方の映像が飛んでしまうことは、運転車のハンドル操作に影響を及ぼす虞があることから致命的である。
そのため、このような白飛び部分を補正して映像の視認性を改善する手段として、たとえば輝度分布ヒストグラムの特徴を利用してコントラストを強調した映像に変換する画像処理や、撮影装置に入射する太陽光の光量を制限することによって映像を暗くする絞りの調整が知られている。また、絞りの調整においては、センサ類を用いて撮影状態が逆光条件下であるか否か判定し、この判定に基づき逆光補正装置によって撮影装置の絞り開度を調整して明るさの度合いを少なくすることによって逆光の程度を補正する手法もある。
また、カメラとモニタ装置との間に、映像信号の黒レベル近傍の変化を大きく増幅しつつ白レベル近傍の変化を飽和圧縮させた信号を形成することで、被写体の輪郭や形状などを容易に確認することができる映像を形成するようにした補助増幅回路を有する逆光補正回路を備えた手段が提案されている(特許文献1を参照)。
また、撮像素子の全体又は一部に到達する光量を段階的に異ならせるグラデーション生成手段を備えることで、逆光状態の影響を受けることのないようにした手段も提案されている(特許文献2を参照)。
さらに、撮影した画像内から所定値以上の輝度を有する特定光源の像を検出し、この特定光源の像を除外した画像に対して最適な露光時間を用いることで、高精度に画像認識できるようにした手段も提案されている(特許文献3を参照)。
しかしながら、上述した従来技術は何れも、撮影装置より撮影された映像が逆光状態であるか否かを確認してから対処するものであり、また、複雑な機構を必要とするものであった。
したがって、映像が逆光状態であるか否かを確認することなく、複雑な機構を必要としないで、映像の白飛びを補正して視認性を改善することが可能な映像補正手段は、現在のところ提案されていない。
特許第3270341号公報 特開2005−123832号公報 特開2007−251258号公報
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、映像が逆光状態であるか否かを確認することなく、複雑な機構を必要としないで、映像の白飛びを補正して視認性を改善することが可能な仕組みを提供することを目的とする。
本発明の映像補正装置は、撮影装置から送信される映像情報の明るさの度合いを制御する映像補正装置であって、 位置情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、撮影方位情報と、太陽の方位情報と、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、前記撮影装置の位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報を取得する撮影地点情報取得手段と、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報及び前記時刻情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して太陽の方位情報を特定する太陽方位特定手段と、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記撮影方位情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第2記憶手段を参照して制御度を特定する制御度特定手段と、前記撮影装置より映像情報を受信する映像情報受信手段と、前記制御度特定手段で特定した前記制御度に基づき、前記映像情報受信手段で受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する映像明るさ補正手段と、前記映像明るさ補正手段で明るさの度合いを制御した前記映像情報を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の映像補正装置は、位置情報と、建物情報が含まれた道路地図情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段と、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報に基づき、前記第3記憶手段を参照して周囲に存在する建物情報を特定する周囲環境特定手段と、前記周囲環境特定手段で特定した建物情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報とに基づき、前記建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出する影領域算出手段と、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報と、前記影領域算出手段で算出した前記影領域とに基づき、前記位置情報が前記影領域に入るか否か撮影位置環境を判定する撮影位置環境判定手段と、をさらに備え、前記映像明るさ補正手段が、前記制御度特定手段で特定した前記制御度と、前記撮影位置環境判定手段で判定した前記撮影位置環境とに基づき、前記映像情報受信手段で受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御するものとしても良い。
また、本発明の映像補正装置は、天気情報を提供する天気情報提供装置と通信ネットワークを介して接続され、天気情報と、前記制御度を適応する程度を示す制御適応度と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段と、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報に基づき、前記天気情報提供装置より天気情報を取得する天気情報取得手段と、前記天気情報取得手段で取得した天気情報に基づき、前記第4記憶手段を参照して制御適応度を特定する制御適応度特定手段と、をさらに備え、前記映像明るさ補正手段が、前記制御度特定手段で特定した前記制御度と、前記制御適応度特定手段で特定した前記制御適応度に基づき、前記映像情報受信手段で受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御するものとしても良い。
また、本発明の映像補正装置は、撮影方向に向かって発光する照明装置とさらに接続され、前記映像明るさ補正手段が、前記制御度特定手段で特定した前記制御度に基づき、前記映像情報受信手段で受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御することができるか否か判断し、前記映像情報の明るさの度合いを制御することができない場合、前記照明装置に対して発光を指示する発光指示情報を送信する発光指示情報送信手段、をさらに備えたものとしても良い。
また、本発明の映像補正装置は、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報と、前記制御度特定手段で特定した前記制御度と、を互いに関連付けて記憶する第5記憶手段と、前記映像明るさ補正手段で制御した前記映像情報の明るさの度合いに対する適否の応答の入力を受け付ける制御適否応答取得手段と、前記制御適否応答取得手段で受け付けた応答が適している場合、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報とに基づき、前記制御度特定手段で特定した前記制御度を互いに関連付けて前記第5記憶手段に記憶する制御度履歴学習手段と、前記制御適否応答取得手段で受け付けた応答が適していない場合、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第5記憶手段を参照して前記制御度を特定し、特定した前記制御度を前記映像明るさ補正手段に対して送信する制御度補正手段と、をさらに備えたものとしても良い。
また、本発明の映像補正方法は、位置情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、撮影方位情報と、太陽の方位情報と、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、を備え、映像補正装置により撮影装置から送信される映像情報の明るさの度合いを制御する映像補正方法であって、撮影装置から前記映像補正装置に前記撮影装置の位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報を取得する第1ステップと、前記映像補正装置において、前記第1ステップで取得した前記位置情報及び前記時刻情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して太陽の方位情報を特定する第2ステップと、前記映像補正装置において、前記第1ステップで取得した前記撮影方位情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第2記憶手段を参照して制御度を特定する第3ステップと、前記映像補正装置において、前記撮影装置より映像情報を受信する第4ステップと、前記映像補正装置において、前記第3ステップで特定した前記制御度に基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する第5ステップと、前記第5ステップで明るさの度合いを制御した前記映像情報を出力する第6ステップと、を含んだことを特徴とする。
また、本発明の映像補正方法は、前記映像補正装置は、位置情報と、建物情報が含まれた道路地図情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段をさらに備え、前記第1ステップで取得した前記位置情報に基づき、前記第3記憶手段を参照して周囲に存在する建物情報を特定するステップα1と、前記映像補正装置において、前記ステップα1で特定した建物情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報とに基づき、前記建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出するステップα2と、前記映像補正装置において、前記第1ステップで取得した前記位置情報と、前記ステップα2で算出した前記影領域とに基づき、前記位置情報が前記影領域に入るか否か撮影位置環境を判定するステップα3と、をさらに含み、前記第5ステップは、前記第3ステップで特定した前記制御度と、前記ステップα3で判定した前記撮影位置環境とに基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御するものとしても良い。
また、本発明の映像補正方法は、前記映像補正装置は、天気情報を提供する天気情報提供装置と通信ネットワークを介して接続され、天気情報と、前記制御度を適応する程度を示す制御適応度と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段をさらに備え、前記第1ステップで取得した前記位置情報に基づき、前記天気情報提供装置より天気情報を取得するステップβ1と、前記映像補正装置において、前記ステップβ1で取得した天気情報に基づき、前記第4記憶手段を参照して制御適応度を特定するステップβ2と、をさらに含み、前記第5ステップは、前記第3ステップで特定した前記制御度と、前記ステップβ2で特定した前記制御適応度に基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御するものとしても良い。
また、本発明の映像補正方法は、前記映像補正装置は、撮影方向に向かって発光する照明装置とさらに接続され、前記第5ステップは、前記第3ステップで特定した前記制御度に基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御することができるか否か判定するステップγ1と、
前記映像補正装置において、前記ステップγ1で前記映像情報の明るさの度合いを制御することがない場合、前記照明装置に対して発光を指示する発光指示情報を送信するステップγ2と、をさらに含むものとしても良い。
また、本発明の映像補正方法は、前記映像補正装置は、前記第1ステップで取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報と、前記第3ステップで特定した前記制御度と、を互いに関連付けて記憶する第5記憶手段をさらに備え、前記第5ステップで制御した前記映像情報の明るさの度合いに対する適否の応答の入力を受け付けるステップδ1と、前記映像補正装置において、前記ステップδ1で受け付けた応答が適している場合、前記第1ステップで取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第3ステップで特定した前記制御度を互いに関連付けて前記第5記憶手段に記憶するステップδ2と、前記映像補正装置において、前記ステップδ1で受け付けた応答が適していない場合、前記第1ステップで取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第5記憶手段を参照して前記制御度を特定し、特定した前記制御度に基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御するステップδ3と、をさらに含むものとしても良い。
また、本発明の映像補正プログラムは、位置情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、撮影方位情報と、太陽の方位情報と、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、を備え、撮影装置から送信される映像情報の明るさの度合いを制御することを実行させるためにコンピュータを、前記撮影装置の位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報を取得する手段、取得した前記位置情報及び前記時刻情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して太陽の方位情報を特定する手段、取得した前記撮影方位情報と、特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第2記憶手段を参照して制御度を特定する手段、前記撮影装置より映像情報を受信する手段、特定した前記制御度に基づき、受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する手段、明るさの度合いを制御した前記映像情報を出力する手段、として機能させることを特徴とする。
また、本発明の映像補正プログラムは、位置情報と、建物情報が含まれた道路地図情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段、をさらに備え、前記コンピュータを、前記位置情報に基づき、前記第3記憶手段を参照して周囲に存在する建物情報を特定する手段、特定した前記建物情報と、前記太陽の方位情報とに基づき、前記建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出する手段、前記位置情報と、算出した前記影領域とに基づき、前記位置情報が前記影領域に入るか否か撮影位置環境を判定する手段、前記制御度と、判定した前記撮影位置環境とに基づき、前記映像情報の明るさの度合いを制御する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
また、本発明の映像補正プログラムは、天気情報を提供する天気情報提供装置と通信ネットワークを介して接続され、天気情報と、前記制御度を適応する程度を示す制御適応度と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段、をさらに備え、前記コンピュータを、前記位置情報に基づき、前記天気情報提供装置より天気情報を取得する手段、取得した天気情報に基づき、前記第4記憶手段を参照して制御適応度を特定する手段、前記制御度と、特定した前記制御適応度に基づき、前記映像情報の明るさの度合いを制御する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
また、本発明の映像補正プログラムは、撮影方向に向かって発光する照明装置とさらに接続され、前記コンピュータを、前記制御度に基づき、前記映像情報の明るさの度合いを制御することができるか否か判断し、前記映像情報の明るさの度合いを制御することができない場合、前記照明装置に対して発光を指示する発光指示情報を送信する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
また、本発明の映像補正プログラムは、前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽の方位情報と、前記制御度と、を互いに関連付けて記憶する第5記憶手段、をさらに備え、前記コンピュータを、制御した前記映像情報の明るさの度合いに対する適否の応答の入力を受け付ける手段、受け付けた前記応答が適している場合、前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽の方位情報とに基づき、前記制御度を互いに関連付けて前記第5記憶手段に記憶する手段、受け付けた前記応答が適していない場合、前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽の方位情報とに基づき、前記第5記憶手段を参照して制御度を特定し、特定した前記制御度に基づき、前記映像情報の明るさの度合いを制御する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
本発明の映像補正装置は、撮影装置の位置情報と撮影方位情報と時刻情報を取得し、位置情報及び時刻情報に基づき、太陽の方位情報を特定すると共に、撮影方位情報と太陽の方位情報とに基づき、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度を特定する。ゆえに、撮影装置より送信される映像情報が逆光状態となるかどうかを予測し、特定した制御度に基づき、撮影装置より受信した映像情報の明るさの度合いを制御して、出力することができる。
したがって、映像が逆光状態であるか否かを確認することなく、複雑な機構を必要としないで、映像の白飛びを補正して視認性を改善することが可能な仕組みを提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る映像補正装置、映像補正方法、映像補正プログラムの一例について説明する。
本発明に係る映像補正装置(以下、「本装置」という)10は、撮影装置30から送信される映像情報の明るさの度合いを制御する装置であって、図1に示すように、測位装置31より送信される位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報からなる撮影地点情報を取得する。また、本装置10は、この撮影地点情報に基づいて撮影装置30より送信される映像情報が逆光状態となるかどうかを前記映像情報の受信前に予測し、逆光状態になる映像情報の出力前に映像情報の明るさの度合いを制御する補正を行うことで、映像情報を視認性良く表示装置32に対して出力する。
また、本装置10は、天気情報提供装置40と通信ネットワークNWを介して接続される装置であり、天気情報提供装置40より取得した天気情報を加味して映像情報の明るさの度合いを制御する補正を行うことで、映像情報を視認性良く表示装置32に対して出力するものでもある。
さらに、本装置10は、照明装置50とさらに接続される装置であり、映像情報の明るさの度合いを制御することができない場合、照明装置50に対して発光を指示することで、映像情報を視認性良く表示装置32に対して出力するものでもある。
撮影装置30は、映像情報を生成する処理を行う手段であり、たとえばレンズを介してCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子によって得られる映像情報を生成・出力するカメラをいう。また、この撮影装置30は、車両に搭載されて走行中の屋外の情景を撮影する車載カメラをいう。そして、撮影装置30は、撮像(生成)した映像情報を本装置10へ送信する。
測位装置31は、撮影装置30の現在位置、撮影方位、及び撮影時刻といった各情報を取得する装置である。また、本装置10と測位装置31とは、たとえば衛星通信網等の通信回線を介して接続している。
現在位置は、たとえばGPSセンサによって測定し、撮影方位は、ジャイロセンサや加速度センサによって測定し、撮影時刻は、GPS衛星に搭載された原子時計から取得する。GPSセンサは、いわゆるGPS受信機と称されるものであり、GPS衛星から放射されるGPS信号を受信してGPS衛星とGPS受信機自身との距離(疑似距離)を測定し、複数の衛星からのGPS信号を同時に受信することによりGPS受信機自身の現在位置(GPS測位解)を算出する。この現在位置は、たとえば緯度と経度により構成される。なお、本発明は、現在位置、撮影方位、及び撮影時刻といった各情報を、入力装置を介して取得することを妨げるものではない。
表示装置32は、撮影装置30によって撮影された映像情報をモニタリングできるように出力・表示するディスプレイ(モニタ)である。
天気情報提供装置40は、晴れや曇り、雨といった太陽光の大まかな光量を推測することのできる天気情報を提供する装置である。本装置10と天気情報提供装置40とは、通信ネットワークNWとして、たとえばインターネットなどのコンピュータ通信網を介して接続している。
照明装置50は、撮影方向に向かって発光する装置である。したがって、撮影装置30が車載カメラであれば、照明装置50は、車両のヘッドライトとすることができる。
次に、本装置10の構成について説明する。
図2は、本装置10の一例を示すブロック構成図である。
本装置10は、図2に示すように、太陽方位情報テーブル(TB)と、制御度情報テーブル(TB)と、撮影地点情報取得部11と、太陽方位特定部12と、制御度特定部13と、映像情報受信部14と、映像明るさ補正部15と、出力部16と、を基本的に備えている。また、本装置10は、地図情報データベース(DB)と、周囲環境特定部17と、影領域算出部18と、撮影位置環境判定部19と、をさらに備えたものとしても良い。また、本装置10は、天気情報テーブル(TB)と、天気情報取得部20と、制御適応度特定部21と、をさらに備えたものとしても良い。また、本装置10は、発光指示情報送信部22をさらに備えたものとしても良い。さらに、本装置10は、学習情報データベース(DB)と、制御適否応答取得部23と、制御度履歴学習部24と、制御度補正部25と、をさらに備えたものとしても良い。なお、図中の符号26は、本装置10において制御信号、データ等を伝送するバスである。
本装置10は、情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータなどで実現される。また、本装置10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、キーボタン等の入力装置、ディスプレイ等の出力装置、OS(オペレーティング・システム)、等を有する。
CPUは、プログラム記憶部に記憶されたコンピュータプログラムに従い、本装置10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する手段である。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、本装置10が使用する各種コンピュータプログラムを記憶している手段である。
太陽方位情報TBは、位置情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、を互いに関連付けて記憶する手段である。ここで、位置情報は、たとえば緯度と経度の情報により構成されたものである。また、時刻情報には、時・分・秒だけでなく、年・月・日も含む。そして、太陽の方位情報は、位置情報を基準として、特定の時刻にはどの方角に太陽が位置しているのか、太陽光の入射方向及び高さ(角度)を特定する情報をいう。
図3は、太陽方位情報TBに記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図3に示す太陽方位情報テーブルでは、位置情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、を関連付けて構成することを示している。
制御度情報TBは、撮影方位情報と、太陽の方位情報と、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度と、を互いに関連付けて記憶する手段である。ここで、撮影方位情報は、位置情報を基準として、どの方角を撮影するのか、撮影方向及び高さ(角度)を特定する情報をいう。また、制御度とは、映像情報の明るさの度合いを制御する、いわゆる逆光フィルタの適応度であって、撮影時に撮影装置30に対して入射する太陽光の光量と、撮影装置30において再現できる明るさの幅(ダイナミックレンジ)とに基づき特定されるものである。
図4は、制御度情報TBに記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図4に示す制御度情報テーブルでは、撮影方位情報と、太陽の方位情報と、制御度と、を関連付けて構成することを示している。
地図情報DBは、位置情報と、建物情報が含まれた道路地図情報と、を互いに関連付けて記憶する手段である。ここで、位置情報は、たとえば緯度と経度の情報により構成されたものである。また、建物情報には、建物の高さや横幅といった大きさを特定する情報が含まれる。
図5は、地図情報DBに記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図5に示す地図情報データベースでは、位置情報(緯度、経度)をインデックスとして、道路地図情報を1レコードとしてデータベースを構成することを示している。
天気情報TBは、天気情報と、制御度を適応する程度を示す制御適応度と、を互いに関連付けて記憶する手段である。ここで、天気情報とは、晴れや曇り、雨といった、特定場所における、特定時刻もしくは一定の期間の大気の予測状態をいう。また、制御適応度とは、天気よって変化する太陽光の光量に応じた映像の明るさを制御する度合いをいう。
図6は、天気情報TBに記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図6に示す天気情報テーブルでは、天気情報と、制御適応度と、を関連付けて構成することを示している。
学習情報DBは、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報と、制御度特定部21で特定した制御度と、を互いに関連付けて記憶する手段である。
図7は、学習情報DBに記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図7に示す学習情報データベースでは、位置情報をインデックスとして、撮影方位情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、制御度と、を1レコードとしてデータベースを構成することを示している。
撮影地点情報取得部11は、撮影装置30の位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報を取得する処理を行う。この撮影方位情報には、位置情報を基準として、どの方角を撮影するのか、撮影方向及び高さ(角度)の情報を含み、道路の勾配により撮影高さ(角度)が変更される場合も考慮されている。撮影地点情報取得部11は、取得した位置情報及び時刻情報を太陽方位特定部12へ送信すると共に、取得した撮影方位情報を制御度特定部13へ送信する。また、撮影地点情報取得部11は、取得した位置情報を、周囲環境特定部17や撮影位置環境判定部19、天気情報取得部20、制御度履歴学習部24へ送信する機能を有する。
太陽方位特定部12は、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報及び時刻情報に基づき、太陽方位情報TBを参照して太陽の方位情報を特定する処理を行う。太陽方位特定部12は、特定した太陽の方位情報を制御度特定部13へ送信する。また、太陽方位特定部12は、特定した太陽の方位情報を影領域算出部18へ送信する機能を有する。
制御度特定部13は、撮影地点情報取得部11で取得した撮影方位情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、制御度情報TBを参照して制御度を特定する処理を行う。制御度特定部13は、特定した制御度の情報を映像明るさ補正部15へ送信する。
映像情報受信部14は、撮影装置30より映像情報を受信する処理を行う。
映像明るさ補正部15は、制御度特定部13で特定した制御度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御する処理を行う。明るさの度合いの制御は、明るさを調整する部分に対応する領域の輝度が変化する逆光補正フィルタにより行う。映像明るさ補正部15は、明るさの度合いを制御した映像情報を出力部16へ送信する。また、映像明るさ補正部15は、制御度に基づく映像情報の明るさの度合いを制御結果を、発光指示情報送信部22へ送信する。
また、映像明るさ補正部15は、制御度特定部13で特定した制御度と、撮影位置環境判定部19で判定した撮影位置環境とに基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御する機能を有する。ここで、映像情報の明るさの度合いの制御は、たとえば位置情報に基づく撮影地点が影領域に入る場合、映像情報の明るさの度合いを制御せず、一方、位置情報に基づく撮影地点が影領域に入らない場合は映像情報の明るさの度合いを制御するものとする。
また、映像明るさ補正部15は、制御度特定部13で特定した制御度と、制御適応度特定部21で特定した制御適応度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御する機能を有する。
出力部16は、映像明るさ補正部15で明るさの度合いを制御した映像情報を、表示装置32に対して出力する処理を行う。
周囲環境特定部17は、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報に基づき、地図情報DBを参照して周囲に存在する建物情報を特定する処理を行う。周囲環境特定部17は、特定した建物情報を影領域算出部18へ送信する。
影領域算出部18は、周囲環境特定部17で特定した建物情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出する処理を行う。影領域算出部18は、算出した影領域の情報を撮影位置環境判定部19へ送信する。
撮影位置環境判定部19は、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報と、影領域算出部18で算出した影領域とに基づき、この位置情報が影領域に入るか否か撮影位置環境を判定する処理を行う。
天気情報取得部20は、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報に基づき、天気情報提供装置40より天気情報を取得する処理を行う。天気情報取得部20は、取得した天気情報を制御適応度特定部21へ送信する。
制御適応度特定部21は、天気情報取得部20で取得した天気情報に基づき、天気情報TBを参照して制御適応度を特定する処理を行う。
発光指示情報送信部22は、映像明るさ補正部15が、制御度特定部13で特定した制御度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御することができない場合、照明装置50に対して発光を指示する発光指示情報を送信する処理を行う。
制御適否応答取得部23は、映像明るさ補正部15で制御した映像情報の明るさの度合いに対する適否の応答の入力を受け付ける処理を行う。制御適否応答取得部23は、受け付けた応答結果を、制御度履歴学習部24又は制御度補正部25へ送信する。
制御度履歴学習部24は、制御適否応答取得部23で受け付けた応答が適している場合、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、制御度特定部13で特定した制御度を互いに関連付けて学習情報DBに記憶する処理を行う。
制御度補正部25は、制御適否応答取得部23で受け付けた応答が適していない場合、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、学習情報DBを参照して制御度を特定し、特定した制御度を映像明るさ補正部15に対して送信する処理を行う。
制御部は、CPU、ROM、RAM等を具備し、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、本装置10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。
<第1の実施の形態>
次に、上述した映像補正方法を実施する本装置10の基本的な動作の一例を、図8を参照しながら説明する。図8は、本装置10での映像補正処理の一例を示すフローチャートである。本実施の形態では、車両に搭載された車載カメラを撮影装置30として、この車載カメラ30により進行方向の車外情景を撮影する。そして、本装置10においてこの撮影映像が逆光状態となると予測された場合に、撮影映像の明るさの度合いを制御する処理を行った後、ビューナビ装置が備える表示装置32であるディスプレイに出力・表示する場合を例に説明する。したがって、本装置10は、撮影装置30と共に車両に搭載されている。
まず、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報として、測位装置31であるGPSより撮影装置30の位置情報及び時刻情報を取得すると共に、車両の加速度センサより進行方向、すなわち車載カメラ30が撮影する撮影方位情報を取得したか否か判断する(S11)。
その結果、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報を取得した場合(Y)、引き続き、太陽方位特定部12が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報及び時刻情報に基づき、太陽方位情報TBを参照して太陽の方位情報を特定する(S12)。
一方、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報を取得していない場合(N)、撮影地点情報取得部11は、撮影地点情報を取得したか否か判断を繰り返す(S11)。
次いで、制御度特定部13が、撮影地点情報取得部11で取得した撮影方位情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、制御度情報TBを参照して制御度を特定する(S13)。
引き続き、映像情報受信部14が、撮影装置30より映像情報を受信したか否か判断する(S14)。
その結果、映像情報受信部14が、映像情報を受信した場合(Y)、さらに、映像明るさ補正部15が、制御度特定部13で特定した制御度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御(補正)する処理を行う(S15)。
一方、映像情報受信部14が、映像情報を受信していない場合(N)、映像情報受信部14は、映像情報を受信したか否か判断を繰り返す(S14)。
そして、出力部16が、映像明るさ補正部15で明るさの度合いを制御(補正)した映像情報を、ディスプレイ32に対して出力する(S16)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部での統制制御により実行される。
以上のように本実施の形態では、太陽の位置と撮影の方位を特定することで、撮影装置より送信される映像情報が逆光状態となるかどうかを予測し、この予測に基づいて映像情報の明るさの度合いを制御する制御度を特定する。そして、撮影装置より受信した映像情報の明るさの度合いを、特定した制御度基づいて制御し、出力する。
したがって、撮影装置にて撮影された映像が逆光状態であるか否かを確認することなく、複雑な機構を必要としないで、映像の白飛びを補正して視認性を改善することが可能となる。しかも、複雑な機構を必要とすることなく、安価に装置の開発・提供ができる。
<第2の実施の形態>
また、本発明では、太陽の方位情報に基づく位置だけでなく、車両が走行する周囲の環境を加味して、映像情報の明るさの度合いを精度良く制御することもできる。すなわち、本実施の形態は、上述した第1の実施の形態とは、周囲環境を特定し、この周囲環境に基づいて映像情報の明るさの度合いを制御する手段を備える点が異なる。
以下、第2の実施の形態における映像補正方法を実施する本装置10の動作の一例を、図9を参照しながら説明する。図9は、本装置10での映像補正処理の他の一例を示すフローチャートである。なお、以下に述べる他の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。したがって、第1の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
まず、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報として、測位装置31であるGPSより撮影装置30の位置情報及び時刻情報を取得すると共に、車両の加速度センサより進行方向、すなわち車載カメラ30が撮影する撮影方位情報を取得したか否か判断する(S21)。
その結果、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報を取得した場合(Y)、引き続き、太陽方位特定部12が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報及び時刻情報に基づき、太陽方位情報TBを参照して太陽の方位情報を特定する(S22)。
一方、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報を取得していない場合(N)、撮影地点情報取得部11は、撮影地点情報を取得したか否か判断を繰り返す(S21)。
ここまでの処理は、上述した第1の実施の形態と同様である。
次いで、周囲環境特定部17が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報に基づき、地図情報DBを参照して周囲に存在する建物の高さや幅といった大きさの情報を特定する(S23)。
引き続き、影領域算出部18が、周囲環境特定部17で特定した建物情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出する(S24)。
さらに、撮影位置環境判定部19が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報及び撮影方位情報と、影領域算出部18で算出した影領域とに基づき、撮影装置30の撮影地点が影領域に入るか否か撮影位置環境を判断する(S25)。
その結果、撮影位置環境判定部19が、撮影装置30の撮影地点が影領域に入らないと判断した場合(Y)、制御度特定部13が、撮影地点情報取得部11で取得した撮影方位情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、制御度情報TBを参照して制御度を特定する(S26)。
一方、撮影位置環境判定部19が、撮影装置30の撮影地点が影領域に入ると判断した場合(N)、映像情報の明るさの度合いを制御(補正)する処理を行わずに、本装置10での一連の動作はそのまま終了(エンド)する。
引き続き、映像情報受信部14が、撮影装置30より映像情報を受信したか否か判断する(S27)。
その結果、映像情報受信部14が、映像情報を受信した場合(Y)、さらに、映像明るさ補正部15が、制御度特定部13で特定した制御度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御(補正)する処理を行う(S28)。
一方、映像情報受信部14が、映像情報を受信していない場合(N)、映像情報受信部14は、映像情報を受信したか否か判断を繰り返す(S27)。
そして、出力部16が、映像明るさ補正部15で明るさの度合いを制御(補正)した映像情報を、ディスプレイ32に対して出力する(S29)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部での統制制御により実行される。
以上のように本実施の形態では、太陽の位置と撮影地点の周囲の環境(影領域)を特定することで、撮影装置より送信される映像情報が逆光状態となるかどうかを予測すると共に、撮影地点は影領域に入るか入らないか判断することで、映像情報の明るさの度合いを制御するか否か決定することができる。
したがって、逆光状態の予測だけに基づく制御度による映像情報の明るさの度合いの制御の精度を向上させ、映像情報の明るさの度合いの制御を、車両が走行する周囲の環境を加味して適切に行うことが可能となる。
<第3の実施の形態>
また、本発明では、太陽の方位情報に基づく位置や、車両が走行する周囲の環境だけでなく、車両が走行する地域の天気情報を加味して、映像情報の明るさの度合いを精度良く制御することもできる。すなわち、本実施の形態は、上述した各実施の形態とは、天気情報を取得し、この天気情報に基づいて映像情報の明るさの度合いの制御を行う手段を備える点が異なる。
以下、第3の実施の形態における映像補正方法を実施する本装置10の動作の一例を、図10を参照しながら説明する。図10は、本装置10での映像補正処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報として、測位装置31であるGPSより撮影装置30の位置情報及び時刻情報を取得すると共に、車両の加速度センサより進行方向、すなわち車載カメラ30が撮影する撮影方位情報を取得したか否か判断する(S31)。
その結果、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報を取得した場合(Y)、引き続き、太陽方位特定部12が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報及び時刻情報に基づき、太陽方位情報TBを参照して太陽の方位情報を特定する(S32)。
一方、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報を取得していない場合(N)、撮影地点情報取得部11は、撮影地点情報を取得したか否か判断を繰り返す(S31)。
次いで、周囲環境特定部17が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報に基づき、地図情報DBを参照して周囲に存在する建物の高さや幅といった大きさの情報を特定する(S33)。
引き続き、影領域算出部18が、周囲環境特定部17で特定した建物情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出する(S34)。
さらに、撮影位置環境判定部19が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報及び撮影方位情報と、影領域算出部18で算出した影領域とに基づき、撮影装置30の撮影地点が影領域に入るか否か撮影位置環境を判断する(S35)。
ここまでの処理は、上述した第2の実施の形態と同様である。
その結果、撮影位置環境判定部19が、撮影装置30の撮影地点が影領域に入らないと判断した場合(Y)、天気情報取得部20が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報に基づき、天気情報提供装置40より天気情報を取得する(S36)。
一方、撮影位置環境判定部19が、撮影装置30の撮影地点が影領域に入ると判断した場合(N)、映像情報の明るさの度合いを制御(補正)する処理を行わずに、本装置10での一連の動作はそのまま終了(エンド)する。
引き続き、制御適応度特定部21が、天気情報取得部20で取得した天気情報に基づき、天気情報TBを参照して制御適応度を特定する(S37)。
さらに、制御度特定部13が、撮影地点情報取得部11で取得した撮影方位情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、制御度情報TBを参照して制御度を特定する(S38)。
引き続き、映像情報受信部14が、撮影装置30より映像情報を受信したか否か判断する(S39)。
その結果、映像情報受信部14が、映像情報を受信した場合(Y)、さらに、映像明るさ補正部15が、制御度特定部13で特定した制御度と、制御適応度特定部21で特定した制御適応度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御(補正)する処理を行う(S40)。
一方、映像情報受信部14が、映像情報を受信していない場合(N)、映像情報受信部14は、映像情報を受信したか否か判断を繰り返す(S39)。
そして、出力部16が、映像明るさ補正部15で明るさの度合いを制御(補正)した映像情報を、ディスプレイ32に対して出力する(S41)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部での統制制御により実行される。
以上のように本実施の形態では、太陽の位置と撮影地点の天気を特定することで、撮影装置より送信される映像情報が逆光状態となるかどうかを予測すると共に、撮影地点の天気状況を判断することで、映像情報の明るさの度合いを制御するか否か決定することができる。
したがって、逆光状態の予測だけに基づく制御度や、周囲環境を加味した制御度による映像情報の明るさの度合いの制御の精度を一層向上させ、映像情報の明るさの度合いの制御を、車両が走行する地域(撮影地点)の天気情報を加味して適切に行うことが可能となる。
<第4の実施の形態>
また、本発明では、映像情報の明るさの度合いの制御を適切に行うことができない場合を考慮して対処することもできる。すなわち、本実施の形態は、上述した各実施の形態とは、撮影方向に向かって発光する照明装置50であるヘッドライトに対して、発光を指示する手段を備える点が異なる。
以下、第4の実施の形態における映像補正方法を実施する本装置10の動作の一例を、図11を参照しながら説明する。図11は、本装置10での映像補正処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報として、測位装置31であるGPSより撮影装置30の位置情報及び時刻情報を取得すると共に、車両の加速度センサより進行方向、すなわち車載カメラ30が撮影する撮影方位情報を取得したか否か判断する(S51)。
その結果、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報を取得した場合(Y)、引き続き、太陽方位特定部12が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報及び時刻情報に基づき、太陽方位情報TBを参照して太陽の方位情報を特定する(S52)。
一方、撮影地点情報取得部11が、撮影地点情報を取得していない場合(N)、撮影地点情報取得部11は、撮影地点情報を取得したか否か判断を繰り返す(S51)。
次いで、制御度特定部13が、撮影地点情報取得部11で取得した撮影方位情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、制御度情報TBを参照して制御度を特定する(S53)。
ここまでの処理は、上述した第1の実施の形態と同様である。
引き続き、発光指示情報送信部22が、映像明るさ補正部15において、制御度特定部13で特定した制御度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御することができるか否か(明るさ制御不可能か)判断する(S54)。
その結果、発光指示情報送信部22が、明るさの制御は不可能と判断した場合(Y)、さらに、発光指示情報送信部22は、車両のヘッドライト50に対して発光を指示する発光指示情報を送信する(S55)。これにより、ヘッドライト50が発光して露出を調整し、映像明るさ補正部15において映像情報の明るさの度合いの制御を行うことができようになる。
次に、発光指示情報送信部22が、ヘッドライト50に対して発光指示情報を送信した後、及び発光指示情報送信部22が、明るさの制御は可能と判断した場合(N)、映像情報受信部14が、撮影装置30より映像情報を受信したか否か判断する(S56)。
その結果、映像情報受信部14が、映像情報を受信した場合(Y)、さらに、映像明るさ補正部15が、制御度特定部13で特定した制御度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御(補正)する処理を行う(S57)。
一方、映像情報受信部14が、映像情報を受信していない場合(N)、映像情報受信部14は、映像情報を受信したか否か判断を繰り返す(S56)。
そして、出力部16が、映像明るさ補正部15で明るさの度合いを制御(補正)した映像情報を、ディスプレイ32に対して出力する(S58)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部での統制制御により実行される。
以上のように本実施の形態では、映像明るさ補正部において映像情報の明るさの度合いの制御を行うことができるか否か確認することで、映像情報の明るさの度合いの制御を行うことができない場合でも、撮影方向に向かってヘッドライトを発光させることにより、適切に対処することができる。
したがって、逆光状態の予測に基づく制御度による映像情報の明るさの度合いの制御を、幅広く確実に行うことが可能となる。
<第5の実施の形態>
さらに、本発明では、過去に実施した映像情報の明るさの度合いの制御の学習履歴を取得し、この学習履歴に基づいて、効率良く、かつ、最適に映像情報の明るさの度合いの制御を行うようにするもできる。すなわち、本実施の形態は、上述した各実施の形態とは、過去に実施した映像情報の明るさの度合いの制御情報を取得・記憶し、この制御情報に基づいて映像情報の明るさの度合いの制御を行う手段を備える点が異なる。
以下、第5の実施の形態における映像補正方法を実施する本装置10の動作の一例を、図12を参照しながら説明する。図12は、本装置10での映像補正処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、出力部16が、映像明るさ補正部15で明るさの度合いを制御(補正)した映像情報を、ディスプレイ32に対して出力する処理(S61)までは、上述した各実施の形態における処理と同様である。
次いで、制御適否応答取得部23が、映像明るさ補正部15で制御した映像情報の光量に対する適否の応答の入力を受け付け、受け付けた応答が映像情報の明るさの度合いが適しているか否か判断をする(S62)。
その結果、制御適否応答取得部23が、映像情報の明るさの度合いが適している応答を受け付けた場合(N)、引き続き、制御度履歴学習部24が、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、制御度特定部13で特定した制御度を互いに関連付けて学習情報DBに記憶する(S65)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部での統制制御により実行される。
一方、制御適否応答取得部23が、映像情報の明るさの度合いが適していない応答を受け付けた場合(Y)、制御適否応答取得部23は、撮影地点情報取得部11で取得した位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報と、太陽方位特定部12で特定した太陽の方位情報とに基づき、学習情報DBを参照して過去の適切な制御度を特定し、制御適否応答取得部23は、特定した制御度を映像明るさ補正部15に対して送信する(S63)。
そして、映像明るさ補正部15は、した制御度に基づき、映像情報受信部14で受信した映像情報の明るさの度合いを制御(補正)する処理を行う(S64)。
なお、その後は、上述した各実施の形態における処理と同様に、出力部16が、映像明るさ補正部15で明るさの度合いを制御(補正)した映像情報を、ディスプレイ32に対して出力する。
以上のように本実施の形態では、過去に実施した映像情報の明るさの度合いの制御の学習履歴を取得することで、この学習履歴による実績に基づいて映像情報の明るさの度合いの制御の補正を行うようにすることができる。
したがって、逆光状態の予測に基づく制御度による映像情報の明るさの度合いの制御を、効率良く、かつ、最適に行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態では何れも、車載カメラ30により進行方向の車外情景を撮影し、撮影映像が逆光状態となると予測された場合に、撮影映像の明るさの度合いを制御する処理を行った後、ビューナビ装置が備える表示装置32であるディスプレイに出力・表示する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、放送や映画などの映像においても適応することができるものである。
本発明は、撮影した映像の白飛びを補正して視認性を改善するようにした逆光補正システムを扱う業種において産業上有用であり、特に、電子地図と連携したナビゲーションを映像に重ね合わせて表示するビューナビ装置等の電化製品市場においても有用である。
本発明に係る映像補正装置を用いた映像補正システムの概要を示す図である。 本発明に係る映像補正装置の実施形態の一例を示すブロック構成図である。 本発明に係る映像補正装置が備える太陽方位情報記憶部に記憶されているテーブル構造の一例である。 本発明に係る映像補正装置が備える制御度情報記憶部に記憶されているテーブル構造の一例である。 本発明に係る映像補正装置が備える地図情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。 本発明に係る映像補正装置が備える天気情報記憶部に記憶されているテーブル構造の一例である。 本発明に係る映像補正装置が備える学習情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。 本発明に係る映像補正装置での映像補正処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る映像補正装置での映像補正処理の他の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る映像補正装置での映像補正処理の他の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る映像補正装置での映像補正処理の他の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る映像補正装置での映像補正処理の他の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 映像補正装置(本装置)、30 撮影装置(カメラ)、31 測位装置(GPS)、32 表示装置(ディスプレイ)、40 天気情報提供装置、50 照明装置(ライト)。

Claims (15)

  1. 撮影装置から送信される映像情報の明るさの度合いを制御する映像補正装置であって、
    位置情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、
    撮影方位情報と、太陽の方位情報と、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、
    前記撮影装置の位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報を取得する撮影地点情報取得手段と、
    前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報及び前記時刻情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して太陽の方位情報を特定する太陽方位特定手段と、
    前記撮影地点情報取得手段で取得した前記撮影方位情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第2記憶手段を参照して制御度を特定する制御度特定手段と、
    前記撮影装置より映像情報を受信する映像情報受信手段と、
    前記制御度特定手段で特定した前記制御度に基づき、前記映像情報受信手段で受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する映像明るさ補正手段と、
    前記映像明るさ補正手段で明るさの度合いを制御した前記映像情報を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする映像補正装置。
  2. 位置情報と、建物情報が含まれた道路地図情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段と、
    前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報に基づき、前記第3記憶手段を参照して周囲に存在する建物情報を特定する周囲環境特定手段と、
    前記周囲環境特定手段で特定した建物情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報とに基づき、前記建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出する影領域算出手段と、
    前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報と、前記影領域算出手段で算出した前記影領域とに基づき、前記位置情報が前記影領域に入るか否か撮影位置環境を判定する撮影位置環境判定手段と、
    をさらに備え、
    前記映像明るさ補正手段は、前記制御度特定手段で特定した前記制御度と、前記撮影位置環境判定手段で判定した前記撮影位置環境とに基づき、前記映像情報受信手段で受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像補正装置。
  3. 天気情報を提供する天気情報提供装置と通信ネットワークを介して接続され、
    天気情報と、前記制御度を適応する程度を示す制御適応度と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段と、
    前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報に基づき、前記天気情報提供装置より天気情報を取得する天気情報取得手段と、
    前記天気情報取得手段で取得した天気情報に基づき、前記第4記憶手段を参照して制御適応度を特定する制御適応度特定手段と、
    をさらに備え、
    前記映像明るさ補正手段は、前記制御度特定手段で特定した前記制御度と、前記制御適応度特定手段で特定した前記制御適応度に基づき、前記映像情報受信手段で受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の映像補正装置。
  4. 撮影方向に向かって発光する照明装置とさらに接続され、
    前記映像明るさ補正手段が、前記制御度特定手段で特定した前記制御度に基づき、前記映像情報受信手段で受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御することができるか否か判断し、前記映像情報の明るさの度合いを制御することができない場合、前記照明装置に対して発光を指示する発光指示情報を送信する発光指示情報送信手段、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の映像補正装置。
  5. 前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報と、前記制御度特定手段で特定した前記制御度と、を互いに関連付けて記憶する第5記憶手段と、
    前記映像明るさ補正手段で制御した前記映像情報の明るさの度合いに対する適否の応答の入力を受け付ける制御適否応答取得手段と、
    前記制御適否応答取得手段で受け付けた応答が適している場合、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報とに基づき、前記制御度特定手段で特定した前記制御度を互いに関連付けて前記第5記憶手段に記憶する制御度履歴学習手段と、
    前記制御適否応答取得手段で受け付けた応答が適していない場合、前記撮影地点情報取得手段で取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽方位特定手段で特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第5記憶手段を参照して前記制御度を特定し、特定した前記制御度を前記映像明るさ補正手段に対して送信する制御度補正手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の映像補正装置。
  6. 位置情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、撮影方位情報と、太陽の方位情報と、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、を備え、映像補正装置により撮影装置から送信される映像情報の明るさの度合いを制御する映像補正方法であって、
    撮影装置から前記映像補正装置に前記撮影装置の位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報を取得する第1ステップと、
    前記映像補正装置において、前記第1ステップで取得した前記位置情報及び前記時刻情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して太陽の方位情報を特定する第2ステップと、
    前記映像補正装置において、前記第1ステップで取得した前記撮影方位情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第2記憶手段を参照して制御度を特定する第3ステップと、
    前記映像補正装置において、前記撮影装置より映像情報を受信する第4ステップと、
    前記映像補正装置において、前記第3ステップで特定した前記制御度に基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する第5ステップと、
    前記第5ステップで明るさの度合いを制御した前記映像情報を出力する第6ステップと、
    を含んだことを特徴とする映像補正方法。
  7. 前記映像補正装置は、位置情報と、建物情報が含まれた道路地図情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段をさらに備え、
    前記第1ステップで取得した前記位置情報に基づき、前記第3記憶手段を参照して周囲に存在する建物情報を特定するステップα1と、
    前記映像補正装置において、前記ステップα1で特定した建物情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報とに基づき、前記建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出するステップα2と、
    前記映像補正装置において、前記第1ステップで取得した前記位置情報と、前記ステップα2で算出した前記影領域とに基づき、前記位置情報が前記影領域に入るか否か撮影位置環境を判定するステップα3と、
    をさらに含み、
    前記第5ステップは、前記第3ステップで特定した前記制御度と、前記ステップα3で判定した前記撮影位置環境とに基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の映像補正方法。
  8. 前記映像補正装置は、天気情報を提供する天気情報提供装置と通信ネットワークを介して接続され、天気情報と、前記制御度を適応する程度を示す制御適応度と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段をさらに備え、
    前記第1ステップで取得した前記位置情報に基づき、前記天気情報提供装置より天気情報を取得するステップβ1と、
    前記映像補正装置において、前記ステップβ1で取得した天気情報に基づき、前記第4記憶手段を参照して制御適応度を特定するステップβ2と、
    をさらに含み、
    前記第5ステップは、前記第3ステップで特定した前記制御度と、前記ステップβ2で特定した前記制御適応度に基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の映像補正方法。
  9. 前記映像補正装置は、撮影方向に向かって発光する照明装置とさらに接続され、
    前記第5ステップは、前記第3ステップで特定した前記制御度に基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御することができるか否か判定するステップγ1と、
    前記映像補正装置において、前記ステップγ1で前記映像情報の明るさの度合いを制御することがない場合、前記照明装置に対して発光を指示する発光指示情報を送信するステップγ2と、
    をさらに含んだことを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の映像補正方法。
  10. 前記映像補正装置は、前記第1ステップで取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報と、前記第3ステップで特定した前記制御度と、を互いに関連付けて記憶する第5記憶手段をさらに備え、
    前記第5ステップで制御した前記映像情報の明るさの度合いに対する適否の応答の入力を受け付けるステップδ1と、
    前記映像補正装置において、前記ステップδ1で受け付けた応答が適している場合、前記第1ステップで取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第3ステップで特定した前記制御度を互いに関連付けて前記第5記憶手段に記憶するステップδ2と、
    前記映像補正装置において、前記ステップδ1で受け付けた応答が適していない場合、前記第1ステップで取得した前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記第2ステップで特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第5記憶手段を参照して前記制御度を特定し、特定した前記制御度に基づき、前記第4ステップで受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御するステップδ3と、
    をさらに含んだことを特徴とする請求項6乃至9の何れかに記載の映像補正方法。
  11. 位置情報と、時刻情報と、太陽の方位情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、撮影方位情報と、太陽の方位情報と、映像情報の明るさの度合いを制御する程度を示す制御度と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、を備え、撮影装置から送信される映像情報の明るさの度合いを制御することを実行させるためにコンピュータを、
    前記撮影装置の位置情報、撮影方位情報、及び時刻情報を取得する手段、
    取得した前記位置情報及び前記時刻情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して太陽の方位情報を特定する手段、
    取得した前記撮影方位情報と、特定した太陽の方位情報とに基づき、前記第2記憶手段を参照して制御度を特定する手段、
    前記撮影装置より映像情報を受信する手段、
    特定した前記制御度に基づき、受信した前記映像情報の明るさの度合いを制御する手段、
    明るさの度合いを制御した前記映像情報を出力する手段、
    として機能させることを特徴とする映像補正プログラム。
  12. 位置情報と、建物情報が含まれた道路地図情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段、をさらに備え、
    前記コンピュータを、
    前記位置情報に基づき、前記第3記憶手段を参照して周囲に存在する建物情報を特定する手段、
    特定した前記建物情報と、前記太陽の方位情報とに基づき、前記建物の影が生じる領域(以下、「影領域」という。)を算出する手段、
    前記位置情報と、算出した前記影領域とに基づき、前記位置情報が前記影領域に入るか否か撮影位置環境を判定する手段、
    前記制御度と、判定した前記撮影位置環境に基づき、前記映像情報の明るさの度合いを制御する手段、
    としてさらに機能させることを特徴とする請求項11に記載の映像補正プログラム。
  13. 天気情報を提供する天気情報提供装置と通信ネットワークを介して接続され、天気情報と、前記制御度を適応する程度を示す制御適応度と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段、をさらに備え、
    前記コンピュータを、
    前記位置情報に基づき、前記天気情報提供装置より天気情報を取得する手段、
    取得した天気情報に基づき、前記第4記憶手段を参照して制御適応度を特定する手段、
    前記制御度と、特定した前記制御適応度に基づき、前記映像情報の明るさの度合いを制御する手段、
    としてさらに機能させることを特徴とする請求項11又は12に記載の映像補正プログラム。
  14. 撮影方向に向かって発光する照明装置とさらに接続され、
    前記コンピュータを、
    前記制御度に基づき、前記映像情報の明るさの度合いを制御することができるか否か判断し、前記映像情報の明るさの度合いを制御することができない場合、前記照明装置に対して発光を指示する発光指示情報を送信する手段、
    としてさらに機能させることを特徴とする請求項11乃至13の何れかに記載の映像補正プログラム。
  15. 前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽の方位情報と、前記制御度と、を互いに関連付けて記憶する第5記憶手段、をさらに備え、
    前記コンピュータを、
    制御した前記映像情報の明るさの度合いに対する適否の応答の入力を受け付ける手段、
    受け付けた前記応答が適している場合、前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽の方位情報とに基づき、前記制御度を互いに関連付けて前記第5記憶手段に記憶する手段、
    受け付けた前記応答が適していない場合、前記位置情報、前記撮影方位情報、及び前記時刻情報と、前記太陽の方位情報とに基づき、前記第5記憶手段を参照して制御度を特定し、特定した前記制御度に基づき、前記映像情報の明るさの度合いを制御する手段、
    としてさらに機能させることを特徴とする請求項11乃至14の何れかに記載の映像補正プログラム。
JP2008028608A 2008-02-08 2008-02-08 映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラム Expired - Fee Related JP4244361B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028608A JP4244361B1 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028608A JP4244361B1 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4244361B1 JP4244361B1 (ja) 2009-03-25
JP2009188872A true JP2009188872A (ja) 2009-08-20

Family

ID=40559942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008028608A Expired - Fee Related JP4244361B1 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244361B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011199671A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びにプログラム
KR101573890B1 (ko) * 2014-03-06 2015-12-02 인하대학교 산학협력단 외부 환경 정보를 반영한 비디오 보정 시스템 및 방법
CN109889786A (zh) * 2019-02-26 2019-06-14 国网辽宁省电力有限公司鞍山供电公司 一种基于全景相机的电力营销现场工作记录装置及方法
KR20200064543A (ko) * 2018-11-29 2020-06-08 현대엠엔소프트 주식회사 자율 주행 차량의 카메라 제어장치 및 그 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011199671A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びにプログラム
KR101573890B1 (ko) * 2014-03-06 2015-12-02 인하대학교 산학협력단 외부 환경 정보를 반영한 비디오 보정 시스템 및 방법
KR20200064543A (ko) * 2018-11-29 2020-06-08 현대엠엔소프트 주식회사 자율 주행 차량의 카메라 제어장치 및 그 방법
KR102599265B1 (ko) 2018-11-29 2023-11-06 현대오토에버 주식회사 자율 주행 차량의 카메라 제어장치 및 그 방법
CN109889786A (zh) * 2019-02-26 2019-06-14 国网辽宁省电力有限公司鞍山供电公司 一种基于全景相机的电力营销现场工作记录装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4244361B1 (ja) 2009-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5166124B2 (ja) カメラ付き携帯端末のバックライト調整装置
JPH1184457A (ja) 振れ補正機能付きカメラ
US8059183B2 (en) Image sensing apparatus and method for controlling the same
CN104469136A (zh) 摄像装置和摄像方法
JP4244361B1 (ja) 映像補正装置、映像補正方法、及び映像補正プログラム
US20120249583A1 (en) Display apparatus, display method, and computer-readable recording medium
JP5800288B2 (ja) 車両用画像処理装置
JP2009239501A (ja) 撮影システムおよび撮影方法
KR101888970B1 (ko) 자동밝기조절 카메라 모듈
US20120249840A1 (en) Electronic camera
JP4247547B2 (ja) カメラ用露光量制御方法および装置
JP4539400B2 (ja) ステレオカメラの補正方法、ステレオカメラ補正装置
US9565357B2 (en) Image pickup apparatus, and image correction method
KR20090099938A (ko) 지리 정보 파노라마 제작을 위한 자동 촬영 시스템
WO2011099049A1 (ja) 撮像システム
JP2018045268A (ja) 映像出力システム
JP6960875B2 (ja) 撮像装置および撮像システム
JP2014235022A (ja) ナビゲーション装置およびナビゲーション方法
KR101648561B1 (ko) 감시 카메라
JP2016085248A (ja) 露出演算装置
JP5764907B2 (ja) 撮像装置
JP5362981B2 (ja) 撮像装置
JP2015213338A5 (ja)
CN111683195B (zh) 一种摄像装置及其控制方法
JP2015213338A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees