JP5362981B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主にフラッシュ光を照射する閃光照射部とともに用いる撮像装置に関する。
近年、カメラが広く普及するとともに、撮影画像の画質向上のための種々の技術が研究されている。例えば、撮影された画像の撮像補正方法の一つとして、特許文献1に示すように、レンズに付着した異物を検出し、異物の影による像欠陥を補正する技術がある。
また、例えば、コンバージョンレンズや、レンズフードなど、カメラ本体に装着することにより、カメラ本体が予め備えるレンズとは異なるレンズ仕様による撮影を可能とする装着部品や、カメラ本体が予め備えるレンズの代わりに装着する交換レンズなどの装着部品が広く用いられている。このとき、例えば、広角レンズや望遠レンズなどのコンバージョンレンズを装着する場合、カメラ本体に備えられる閃光照射部による照射の範囲にコンバージョンレンズが重複してしまい、閃光がけられることがある。
図17は、カメラ1aが備える閃光照射部4aによる閃光の照射の範囲を示す図である。図17(a)は、コンバージョンレンズ10aをカメラ1aが予め備えるレンズ9aに装着しない例、図17(b)は、コンバージョンレンズ10aをレンズ9aに装着する例を示している。図17(a)に示すように、閃光照射部4aは、照射角γの範囲である照射範囲19aに閃光を照射する。
しかしながら、図17(b)に示すように、レンズ9aに装着したコンバージョンレンズ10aによって符号21aに示す範囲の閃光照射部4aの閃光がけられ、照射角γ‘の照射範囲20aにのみ閃光が照射され、符号21aに斜線のステッチで示す範囲には閃光が照射されないこととなる。
このとき、符号21aの範囲に存在する被写体にコンバージョンレンズ10aの影が映りこんでしまうことがある。このコンバージョンレンズ10aによる閃光のけられを回避する方法として、特許文献2に示すように、コンバージョンレンズ10aを装着する場合に、閃光照射部4aをカメラ1aから突出させ、閃光の照射の範囲は、閃光照射部4aから閃光照射部4a−1への突出方向に移動し、照射範囲をコンバージョンレンズ10aに重複させないようにすることで、閃光のけられを回避する技術がある。
特開2004−317377号公報 特開2003−295265号公報
しかしながら、上述した特許文献1において、撮影画像の像欠陥の補正を行う場合、像欠陥を補正するための異物検出用画像を予め撮影しておくことが必要となる。さらに、この異物検出用画像の解析処理後に撮影画像を読み込んで、像欠陥の補正を行うこととなる。これにより、撮影を行うユーザにとって、異物検出用画像の撮影や、解析処理を行う手間が発生するという問題がある。
また、図17(b)に示すように、特許文献2の技術は、閃光のけられを回避するが、閃光照射部4a−1とコンバージョンレンズ10aの先端部分の符号24aとを結ぶ破線25aの下方の範囲に閃光が照射されないこととなる。これにより、図17(b)の符号22aの位置の被写体には閃光が照射されるが、符号23aの位置の被写体には、閃光が照射されない。したがって、閃光を伴って撮影した場合であっても、撮影者の予測に反して、符号23aの位置にある被写体には閃光が照射されず、撮影画像において、符号23aの被写体が暗い画像となる。
このとき、閃光が一瞬であるために、撮影者は、撮影後の画像確認時に初めて符号23aに示す被写体の画像が、閃光照射のけられによる暗い画像であることを認識することになる。このため、例えば、一眼レフデジタルスチルカメラなど、液晶モニタなどの撮影した画像を表示する表示手段を備えていないカメラで、閃光によるけられのない画像を撮影するためには、撮影した画像をモニタなどの外部の表示手段に表示させることとなる。
図18は、閃光による装着部品の影が撮影された画像の例である。図18の閃光のけられによる影18aがある場合には、カメラの位置や角度などを撮影者が調整し、影が映りこまなくなるまで撮影しなおすという作業が必要となる問題があった。また、このような撮り直しは、撮影者にとって手間であるとともに、閃光照射回数も増加するため、閃光照射を行うための充電時間、電気量が増大するという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮し、上記の問題を解決すべくなされたもので、その目的は、閃光照射時における装着部品の影が撮影画像中に発生するか否かを撮影前に検出することができる撮像装置を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、被写体に閃光を照射するための閃光照射部を有し、本体装置に対しての所定の装着部品を取付け可能な撮像装置であって、予め装置本体の構造に関する第1の構造情報が記憶されるとともに、当該装置本体に装着部品が装着されたとき、当該装着部品自体又は外部からの入力に応じて、装着部品の構造に関する第2の構造情報が記憶される記憶部と、被写体から撮像素子の撮像中心までの距離を測定する距離測定部と、撮像素子による撮像範囲内における前記比車体の画像位置を算出する画像位置算出部と、記憶部から読み出した第1及び第2の構造情報に基づいて、撮像素子の撮像視野範囲における閃光照射部による照射範囲外となる影範囲を算出する影範囲算出部と、影範囲算出部により算出された影範囲と、距離測定部による測定結果と、画像位置算出部による算出結果とに基づき、被写体が当該影範囲に含まれるか否かを判定する影発生判定部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
この構成により、装置本体の構造に関する第1の情報と、装着部品の構造に関する第2の情報とに基づき、影範囲算出部が、閃光照射部による照射範囲外となる撮像視野範囲における影範囲を算出し、距離測定部による測定結果と、画像位置算出部により算出される被写体の位置情報とに基づき、影発生判定部が、被写体が影範囲に含まれるか否かを判定することが可能になる。
本発明によれば、撮像装置が、当該装置本体の構造に関する第1の情報と、当該撮像装置の装置本体に装着される装着部品の構造に関する第2の情報とに基づき、撮像視野範囲において閃光照射部による照射の範囲外となる位置に被写体が含まれるか否かを判定することとした。
これにより、閃光照射部による照射を伴う撮影処理の実行前に、撮像視野範囲において、閃光照射部の照射の範囲外に被写体があるか否かを撮像装置が判定することが可能になるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態による撮像装置であるカメラ1を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるカメラ1の内部構成を示す概略ブロック図である。カメラ1は、例えば、デジタル一眼レフカメラなどの閃光照射(閃光発光、フラッシュ発光)を行う装置を備え、自装置の本体(カメラ1の装置本体)に所定の装着部品が取付け可能な撮像装置であり、制御部2、撮像部3、閃光照射部4、表示部5、要求入力部6、画像記憶部7、本体構造情報記憶部8、装着部品構造情報入力部11、影範囲算出部12、距離情報入力部13、影発生判定部14、影発生範囲算出部15、及び、トリミング画像生成部16を備える。
制御部2は、CPU(central processing unit)及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。撮像部3は、制御部2から入力される画像信号出力要求に応じて、画像信号を連続出力する。本実施形態において、撮像部3が画像信号を連続出力していることを撮影モードとして説明する。
閃光照射部4は、制御部2から入力される照射要求に応じて、フラッシュ光(閃光)を照射(発光)する。表示部5は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイであり、制御部2から入力される画像信号の表示要求に基づき、表示を行う。
要求入力部6は、タッチパネル、ボタンやキーなどの入力手段を備えている。そして、要求入力部6が備える入力手段がユーザ(操作者)による操作を受けると、いずれの入力手段が操作されたか、どのように操作されたかなどを検出し、検出した情報を制御部2に出力する。
画像記憶部7は、撮影要求に基づき、撮像部3が出力する画像信号を撮影画像データとして記憶する。
本体構造情報記憶部8は、カメラ1の寸法や、各部の位置などのカメラ1の構造情報を予め記憶する。ここで、構造情報は、撮像部3の撮像素子部分、すなわち、撮像面の高さ及び幅の情報、予めカメラ1が備えるレンズの焦点距離情報、レンズの位置情報、レンズの寸法情報、閃光照射部4の寸法情報、ガイドナンバーなどの性能情報、また、カメラ1に装着可能な装着部品の装着位置情報などを含む情報である。ここで、位置情報とは、撮像部3の撮像中心からの相対位置情報である。
装着部品構造情報入力部11は、装着部品自体が予め備える電気接点を介して寸法情報や、焦点距離情報、製品識別情報などのカメラ1に装着される装着部品情報を読み出し、読み出した装着部品情報を制御部2に入力する。なお、装着部品情報は、ユーザの操作に基づいて要求入力部6が制御部2に入力することとしてもよいし、カメラ1が備える記憶部に予め記憶していることでもよい。
影範囲算出部12は、本体構造情報記憶部8が記憶する構造情報と、装着部品構造情報入力部11が入力する装着部品情報とに基づき、カメラ1の撮影視野範囲において、閃光照射部4の閃光が照射されない範囲を算出し、算出した範囲の情報を影範囲情報として制御部2に出力する。
距離情報入力部13は、被写体までの距離情報と当該被写体の座標情報とを対応付けて制御部2に入力する。被写体の座標情報は、撮像部3が入力する画像信号によって構成される画像において、情報入力対象の被写体がいずれの座標であるかを示す情報である。
なお、被写体までの距離情報は、距離情報入力部13が被写体までの距離を測定し、測定結果を距離情報として制御部2に入力することでもよい。距離情報入力部13が行う距離の測定は、例えば、カメラ1が有するAF(オートフォーカス)機能で、被写体のピントあわせを行った際のレンズの位置情報と、焦点距離情報とから、被写体までの距離情報を算出する方法でもよい。
また、距離情報入力部13は、被写体にレーザーを照射して被写体までの距離を測定するレーザー距離計を備えることとしてもよい。また、被写体までの距離を測定する方法のほか、ユーザの操作に基づいて要求入力部6が制御部2に被写体までの距離情報を入力するなど、距離情報入力部13による距離情報の入力は、被写体までの距離情報を取得する方法であればいずれの方法でも適用可能である。
影発生判定部14は、距離情報入力部13が入力する被写体までの距離情報と、当該被写体の座標情報と、構造情報と、装着部品情報とに基づき、当該被写体の位置を算出する。ここで、被写体の位置は、撮像部3の撮像素子の撮像中心からの相対位置である。影発生判定部14は、算出した被写体の位置情報と、影範囲算出部12から入力される影範囲情報とに基づき、被写体が影範囲に含まれるか否かを判定し、判定結果を被写体の座標情報とともに制御部2に出力する。
影発生範囲算出部15は、制御部2から入力される影発生判定部14による判定結果の情報に基づき、被写体が影範囲に含まれると判定された座標情報から、撮像部3の撮像視野における影発生範囲を算出し、算出結果を影発生範囲情報として制御部2に出力する。
トリミング画像生成部16は、影発生範囲算出部15が算出する影発生範囲情報に基づき、撮像部3が入力する画像信号によって構成される画像から影発生範囲を除いた画像を生成する。
次に、本発明の一実施形態によるカメラ1の動作処理の流れをフローチャートを用いて説明する。図2は、カメラ1の撮影処理の概略を示すフローチャートである。
カメラ1において、ユーザ操作に基づき撮影処理開始要求が要求入力部6から入力されると、制御部2は、影範囲算出要求を影範囲算出部12に出力する。影範囲算出部12は、入力される影範囲算出要求に基づき、影範囲を算出し、算出結果をカメラ1の画角情報とともに影範囲情報として制御部2に出力する(ステップS1)。
カメラ1が備える図示しないシャッターボタン(撮影要求ボタン)がユーザ操作により半押しされると、要求入力部6がユーザ操作によるシャッターボタンの半押し入力を検出し、シャッターボタンの半押し入力信号を制御部2に入力する(ステップS2)。制御部2は、半押し入力信号が入力されると、撮影対象が確定したことと判定して、影範囲算出部12から入力される影範囲情報に基づき、影範囲が存在するか否かを判定する(ステップS3)。
制御部2が行う影範囲が存在するか否かの判定処理における判定条件を以下に示す。
影範囲が存在することとして制御部2が判定する影範囲存在条件は、閃光照射部4による閃光を伴う撮影モードであり、かつ、カメラ1の撮影視野範囲に影範囲が発生することである。また、影範囲が存在しないこととして制御部2が判定する条件は、上述の影範囲存在条件を満たさないことである。また、制御部2は、影範囲算出部12が算出する影範囲情報に基づき、カメラ1の撮影視野範囲に影範囲が発生するか否かを判定する。
ステップS3において、制御部2が影範囲が存在しないと判定した場合、ステップS10に進む。ステップS3において、制御部2が影範囲が存在すると判定した場合、制御部2は、測距点ごとの被写体までの距離の測定を要求する距離測定要求を距離情報入力部13に出力する。距離情報入力部13は、制御部2から入力される距離測定要求に基づき、測距点に存在する被写体までの距離を測定し、測定結果を制御部2に出力する(ステップS4)。
ここで、測距点とは、被写体までの距離の測定対象であり、画像信号によって構成される画像上の所定の位置に存在している。測距点は、例えば、所定画素数ごとに周期的に複数設定されていることとして説明する。また、距離測定要求には、画像データ信号によって構成される画像上における測距点の位置情報(座標情報)を含む信号である。
制御部2は、距離情報入力部13から入力される測定結果に基づき、被写体までの距離の値と、フラッシュ到達距離の値とを比較する。被写体までの距離の値がフラッシュ到達距離の値以下となる場合、制御部2は、影発生判定要求を影発生判定部14に出力する。また、被写体までの距離の値がフラッシュ到達距離の値を超える場合、制御部2は、ステップS7の処理に進む(ステップS5)。
フラッシュ到達距離とは、閃光照射部4の閃光照射による被写体からの反射光が撮像部3において撮像可能となる被写体までの距離、すなわち、閃光照射部4によるフラッシュ光が被写体に届く距離を示すフラッシュ到達距離の値である。また、フラッシュ到達距離zの値は、カメラ1が備える閃光照射部4のガイドナンバーに基づき、以下に示す(式1)を用いて算出することが可能である。
Figure 0005362981
(式1)において、GNは、閃光照射部4のガイドナンバーの値を示す。Fは、カメラ1の絞り値を示す。ISOは、カメラ1のISO(International Organization for Standardization)感度設定の値を示す。
なお、制御部2が影発生判定部14に出力する影発生判定要求は、判定対象の測距点における被写体に閃光照射部4による影が発生するか否かの判定処理を影発生判定部14に要求する信号である。また、影発生判定要求は、判定対象の測距点の位置情報と、距離情報と、レンズの焦点距離情報と、影範囲算出部12が算出した影範囲情報とを含む。
影発生判定部14は、入力される影発生判定要求に基づき、判定対象の測距点において被写体に閃光照射部4による影が発生するか否かを判定し、判定結果を制御部2に出力する(ステップS6)。影発生判定部14は、判定対象の測距点に存在する被写体の距離情報と、判定対象の測距点の位置情報と、レンズの焦点距離情報と影範囲情報に含まれる画角情報とに基づき、撮影光学系の関係式から判定対象の測距点に存在する被写体の撮像部3に対する座標(位置)を算出する。そして、算出した被写体の座標が影範囲に含まれるか否かを判定することにより、判定対象の測距点において被写体に閃光照射部4による影が発生するか否かを判定する。
制御部2は、全ての測距点において、ステップS5〜ステップS7による影発生判定処理が終了したか否かを判定し、影発生判定処理が終了していない測距点について、ステップS5からの処理を繰り返す(ステップS7)。制御部2は、全ての測距点について影発生判定処理が終了すると、いずれか一つ又は複数の測距点の被写体に閃光照射部4による影が発生するか否かを判定する(ステップS8)。
制御部2は、いずれの測距点においても、被写体に閃光照射部4による影が発生しないと判定した場合、ステップS10に進み、いずれか一つでも測距点に被写体に閃光照射部4による影が発生すると判定した場合、表示部5に影発生通知要求を出力する。表示部5は、入力される影発生通知要求に基づき、影発生通知処理を行い、ステップS10の処理に進む(ステップS9)。
ここで、ステップS3において影範囲が存在しないと判定した場合、ステップS8において、被写体に閃光照射部4による影がいずれの測距点においても発生しない場合、ステップS9における影発生通知処理を行った場合、のいずれかの場合に、カメラ1が備える図示しないシャッターボタンがユーザ操作を受けた場合、以下の処理に進む。
カメラ1が備えるシャッターボタンがユーザ操作により全押しされる場合、要求入力部6は、ユーザ操作によるボタンの全押し入力を検出し、シャッターボタンの全押し入力信号を制御部2に入力する。制御部2は、全押し入力信号が入力されると、ユーザによる撮影実行要求が入力されたことと判定してステップS11に進む(ステップS10)。
また、カメラ1が備えるシャッターボタンがユーザ操作により半押しされる場合、要求入力部6がユーザ操作によるシャッターボタンの半押し入力を検出し、シャッターボタンの半押し入力信号を制御部2に入力する。制御部2は、半押し入力信号が入力されると、撮影対象が変更したことと判定し、ステップS3の処理に戻る。
制御部2は、全押し入力信号の入力に基づき、ユーザによる撮影実行要求が入力されたことと判定すると、撮像部3に撮影処理を要求する撮影要求を入力する。撮像部3は、入力される撮影要求に基づき、撮影処理を行い、画像データ信号を制御部2に出力する。なお、このとき、閃光照射部4の閃光照射を伴う撮影モードである場合、制御部2は、閃光照射部4の閃光照射と、撮像部3の撮影処理とを連動させ、撮影処理を実行させる(ステップS11)。
次に、図2のステップS1における影範囲算出処理について図面を用いて説明する。図3は、カメラ1の影範囲算出部12が行う影範囲算出処理の流れを示すフローチャートである。図3に示す影範囲算出処理の例として、カメラ1にレンズ装着部品10が装着された場合の影範囲算出手順を説明する。
図4は、カメラ1にレンズ装着部品10が装着された場合におけるカメラ1の側面図である。また、図5は、レンズ装着部品10を装着したカメラ1において、閃光照射部4の閃光が照射されない影範囲を模式的に示した側面図である。図6は、カメラ1にレンズ装着部品10が装着された場合におけるカメラ1の平面図である。また、図7は、レンズ装着部品10を装着したカメラ1において、閃光照射部4の閃光が照射されない影範囲を模式的に示した平面図である。
図3において、影範囲算出部12は、影範囲算出要求が入力されると、カメラ1に現在装着されている装着部品情報の入力要求を制御部2に出力する。制御部2は、装着部品構造情報入力部11に、装着部品情報の入力要求を出力し、装着部品構造情報入力部11から入力されるレンズ装着部品10の装着部品情報を影範囲算出部12に出力する(ステップS31)。なお、装着部品情報は、レンズ装着部品10の焦点距離、口径の値、カメラ1に装着した場合の撮像部3の撮像面からの鏡胴の長さの情報である。
影範囲算出部12は、装着部品情報が入力されると、カメラ1の構造情報の入力要求を制御部2に出力する。制御部2は、本体構造情報記憶部8からカメラ1の構造情報を読み出し、読み出した構造情報を影範囲算出部12に出力する(ステップS32)。なお、構造情報は、撮像部3の撮像面の高さと幅、閃光照射部4の中心から光軸までの距離、カメラ1が予め有するレンズ9の焦点距離の情報である。
影範囲算出部12は、入力される装着部品情報と、構造情報とに基づき、レンズ装着部品10が装着されているカメラ1において、撮像部3が撮像可能な範囲を示す画角を算出する(ステップS33)。
ステップS33において影範囲算出部12が行う画角の算出方法を以下に示す。図4に示す側面図において、撮像部3の撮像中心を通るカメラ1の光軸をZ軸とし、撮像部3の撮像面に接し、Z軸に直交する軸をX軸として座標軸を定める。また、Z軸とX軸との交点となる撮像部3の撮像中心を原点とする。影範囲算出部12は、図4に示すXZ平面におけるカメラ1の画角αを以下に示す(式2)に基づき算出する。
Figure 0005362981
(式2)において、eは、レンズ装着部品10を装着したカメラ1の焦点距離の値である。なお、撮像面からレンズまでの距離である焦点距離について、本実施形態において、説明の簡単のため、焦点距離を撮像部3の撮像面からレンズ装着部品10のZ軸方向の先端までの距離として説明する。また、xは、撮像部3の撮像面のX軸方向の幅の値、すなわち、像面の高さを示す値である。
同様に、図6に示す平面図において、撮像部3の撮像中心を通るカメラ1の光軸をZ軸とし、撮像部3の撮像面に接し、X軸及びZ軸に直交する軸をY軸として座標軸を定める。また、Z軸とY軸との交点となる撮像部3の撮像中心を原点とする。影範囲算出部12は、図4に示すXZ平面におけるカメラ1の画角αを以下に示す(式3)に基づき算出する。
Figure 0005362981
(式3)において、eは、レンズ装着部品10を装着したカメラ1の焦点距離の値である。また、yは、撮像部3の撮像面のY軸方向の幅の値、すなわち、撮像部3の像面の幅の値である。
上述した(式2)及び、(式3)に基づき、画角を算出すると、影範囲算出部12は、閃光照射部4のフラッシュ光の照射角を算出する。図4の側面図において、下方照射角βは、XZ平面における閃光照射部4の照射角である。下方照射角βは、閃光照射部4の発光中心(照射中心)と、レンズ装着部品10のZ軸方向の先端部分とを結ぶ直線と、レンズ装着部品10の先端部分を通り、Z軸に平行な直線とがなす角である。図3において、影範囲算出部12は、(式4)に基づき、下方照射角βを算出する(ステップS34)。
Figure 0005362981
(式4)において、bは、カメラ1から装着部品10の先端部までのZ軸方向の距離の値を示す。また、dは、閃光照射部4の発光中心から装着部品10の先端部までのX軸方向の距離の値であり、(式5)に基づき算出可能である。
Figure 0005362981
(式5)において、cは、撮像部3の像面中心から閃光照射部4の発光中心までのX軸方向の距離の値を示す。また、aは、装着部品10の先端部におけるX軸方向の高さの値を示す。なお、本実施形態において、装着部品10の先端部におけるY軸方向の幅の値は、X軸方向の高さの値aと同様であることとする。
図5と同様に、図6の平面図において、側方照射角βは、YZ平面における閃光照射部4の照射角である。側方照射角βは、閃光照射部4の発光中心と、レンズ装着部品10のZ軸方向の先端部分とを結ぶ直線と、レンズ装着部品10の先端部分を通り、Z軸に平行な直線とがなす角である。図3において、影範囲算出部12は、(式6)に基づき、側方照射角βを算出する(ステップS35)。
Figure 0005362981
(式6)において、gは、閃光照射部4の発光中心から装着部品10の先端部までのY軸方向の距離の値であり、(式7)に基づき算出可能である。
Figure 0005362981
(式7)において、fは、撮像部3の像面中心から閃光照射部4の発光中心までのY軸方向の距離の値を示す。
図3において、影範囲算出部12は、上述した(式1)に基づき、フラッシュ到達距離zを算出する(ステップS36)。影範囲算出部12は、ステップS33〜S36において算出したカメラ1の画角、閃光照射部4の照射角、閃光照射部4のフラッシュ到達距離zに基づき、影範囲を算出し、算出結果を制御部2に出力して影範囲算出処理を終了する(ステップS37)。
上述のステップS37において影範囲算出部12が行う影範囲の算出方法を図面を用いて説明する。図5のカメラ1の側面図に示すように、閃光照射部4のフラッシュ光は、フラッシュ光到達距離zまでの照射範囲20に照射される。しかしながら、レンズ装着部品10がフラッシュ光をさえぎるため、e≦Z≦zの範囲において、符号21−1に示す直線と、符号21−2に示す直線とで囲まれた影範囲21にはフラッシュ光が照射されない。したがって、影範囲算出部12は、「符号21−2に示す直線の式≦影範囲21≦符号21−1に示す直線の式」を満たし、かつ、「e≦Z≦z」を満たす範囲を影範囲21として算出する。
同様に、図7に示すカメラ1の平面図において、閃光照射部4のフラッシュ光は、フラッシュ光到達距離zまでの照射範囲22に照射される。しかしながら、レンズ装着部品10がフラッシュ光をさえぎるため、e≦Z≦zの範囲において、符号23−1に示す直線と、符号23−2に示す直線とで囲まれた影範囲23にはフラッシュ光が照射されない。したがって、影範囲算出部12は、「符号23−2に示す直線の式≦影範囲23≦符号23−1に示す直線の式」を満たし、かつ、「e≦Z≦z」を満たす範囲を影範囲23として算出する。
ここで、影範囲21に含まれ、かつ、影範囲23に含まれる範囲には、閃光照射部4のフラッシュ光が照射されないため、影範囲算出部12は、図5のXZ平面における影範囲21と、図7のYZ平面における影範囲23との両方に含まれる範囲を閃光照射部4による影が発生する影範囲として算出する。
次に、影範囲例を図を用いて示す。図8は、例として、カメラ1の撮像視野内におけるZ軸方向の影範囲の変化を示した模式図である。符号81、符号82、符号83は、それぞれ、XY平面に平行で、Zの値が異なる平面におけるカメラ1の撮像視野範囲を示している。図8の撮像視野範囲81において、符号811は、閃光照射部4のフラッシュ光が照射されない範囲を示している。
符号811と同様に、撮像視野範囲82における符号821に示す範囲、撮像視野範囲83における符号831に示す範囲は、それぞれ、閃光照射部4のフラッシュ光が照射されない範囲を示している。
図8に示すように、カメラ1に近ければ近いほど、カメラ1の撮像視野範囲において、閃光照射部4のフラッシュ光が照射されない影範囲の割合が大きくなることになる。
また、図9は、図3のステップS9において表示部5が行う影発生通知例である。図9に示すように、表示部5が影発生警告アイコン111を表示することにより、影発生をユーザに通知する。これにより、閃光照射部4の照射を伴う撮影処理において、閃光照射部4の照射範囲外の被写体がユーザの意に反して暗い画像となることを、カメラ1を操作するユーザに、撮影前に通知することが可能になる。これにより、ユーザは、通知に基づき、撮影処理前に被写体に閃光照射部4による影が発生しないようにカメラ1を設置したり、撮影する角度を変更したり、閃光照射部4の閃光照射処理を抑制することが可能になるという効果がある。
また、図3のステップS9の影発生通知処理を行う際に、影が発生する範囲を表示部5が表示することとしてもよい。図10は、表示部5が影が発生する範囲を表示する例である。影が発生する範囲として、図10の符号112に示す矩形を表示部5に表示させてもよい。また、影が発生すると判定された測距点の位置を表示部5に表示させて通知することでもよい。影が発生する範囲を表示部5が表示することにより、撮像される画像データ上のいずれの位置に閃光照射部4による影が発生するか、すなわち、いずれの被写体に閃光照射部4による影が発生するかをユーザに通知することができ、ユーザにとって、通知された範囲に影が発生してもよいか否かを判断することが可能になるという効果がある。
また、図3のステップS11の撮影処理を行う際、影が発生する範囲を表示部5が表示するとともに、トリミング画像生成部16が、影が発生する範囲112を含まない範囲を撮影された画像データから切り出した画像データを生成し、画像記憶部7に記憶させることとしてもよい。図11、図12、図13は、撮影された画像データのうち、いずれの範囲をトリミング画像生成部16が切り出すかを示す例である。トリミング画像生成部16は、例えば、図11の符号113や、図12の符号114、図13の符号115に示す範囲を切り出すこととしてもよい。また、保存する際に、ユーザに切り出す範囲を要求入力部6を介して入力させ、選択させることとしてもよい。
これにより、撮影された画像において、撮影画像全体から見ると不自然な印象を与える画像部分となる影発生部分を含まない画像を生成することが可能になるという効果がある。
また、閃光照射部4による影が発生する場合に、閃光照射部4による影を回避する方法として、カメラ1が可動部材を備え、この可動部材によって閃光照射部4をカメラ1に対して移動させ、閃光照射部4のフラッシュ光の照射範囲を移動させることとしてもよい。閃光照射部4の移動によるフラッシュ光の照射範囲の移動を可能にする構成例として、カメラ1が備える閃光照射部4が、例えば、折りたたみ式の構造を有する可動部材によって照射範囲を移動する場合について説明する。
図14は、閃光照射部4による影が発生しない場合、すなわち、通常の撮影における閃光照射部4の様子を示す図である。このとき、閃光照射部4において、斜線のステッチで示す照射部分は、カメラ1の略光軸方向を中心に照射する。図15は、閃光照射部4による影が発生する場合の閃光照射部4の様子を示す図である。このとき、閃光照射部4において、斜線のステッチで示す照射部分は、図14の位置に比してカメラ1の前方に移動している(ポップアップ状態)。また、閃光照射部4の照射の中心がカメラ1の光軸(Z軸)に対して平行ではなく、所定の角度となるように閃光照射部4の照射部分を移動する。
図16は、図14の閃光照射部4によるフラッシュ光の照射範囲と、図15の閃光照射部4によるフラッシュ光の照射範囲とを比較する図である。図16において、通常時の閃光照射部4と、影発生時の閃光照射部4との双方がフラッシュ光を照射可能となるカメラ1の撮像視野範囲を符号30で示している。また、符号32に示す範囲は、通常時の閃光照射部4と、影発生時の閃光照射部4との双方がフラッシュ光を照射しない影範囲を符号32で示す。
図16に示すように、影が発生する場合に、閃光照射部4の照射部分を移動させることにより、通常時の閃光照射部4の位置ではフラッシュ光を照射できない範囲31に、フラッシュ光を照射することが可能になるという効果がある。
また、他の閃光照射部4による影を回避する方法として、影発生時にカメラ1のISO感度設定値を上げ、閃光照射部4により閃光照射させずに撮影することとしてもよい。
上述した実施形態における図3のステップS3において、制御部2が、影範囲が存在するか否かを判定することにより、閃光照射部4による閃光照射を伴わない撮影モードや、カメラ1に装着される装着部品によって、閃光照射部4による閃光照射がけられない場合など、カメラ1の撮影視野範囲に含まれる被写体に閃光照射部4による影が発生しない場合には、測距点ごとに行う影発生判定処理を行わないこととした。これにより、カメラ1は、撮影視野範囲に含まれる被写体に閃光照射部4による影が発生しない場合の撮影処理を高速に行うことが可能になるという効果がある。
また、上述の実施形態において、測距点は、所定画素数ごとに周期的に設定されていることとしたが、これに限られず、シャッターボタンの半押し入力があった場合のピント合わせ対象(フォーカス対象)となる1又は複数の被写体の画像上の座標を測距点として設定することとしてもよい。また、閃光照射部4が、装着部品(例えば、レンズ装着部品10)に対して対向する方向に閃光照射による影が発生することから、撮像部3の撮像視野範囲において、閃光照射部4が存在する方向の画像範囲には測距点を設定しないこととしてもよい。これにより、被写体までの距離を測定する処理、及び、被写体が影範囲に含まれるか否かを判定する影発生判定処理による処理回数を抑制することができ、カメラ1は、影発生警告処理を伴う撮影処理を高速に行うことが可能になるという効果がある。
なお、本実施形態において、影発生警告アイコン111を表示部5に表示させることにより、ユーザに閃光照射による影が発生することを通知することとしたが、これに限られず、制御部2が表示部5に警告メッセージを表示させることでもよいし、AFの合焦位置を表示部5に表示させる際に、通常と異なる色や、形状で合焦位置を表示部5に表示させることとしてもよい。
また、例えば、カメラ1がスピーカをさらに備え、このスピーカに音声を出力することで影の発生を通知することとしてもよい。また、カメラ1が発光ダイオードなどによるパイロットランプをさらに備え、このパイロットランプを点灯させることで影の発生を通知することなど、ユーザに影の発生を通知する構成であれば、いずれの影発生通知部を備える構成でもカメラ1に適用可能である。
また、影発生判定部14が被写体が影範囲に含まれると判定した場合に、ユーザの操作を受けて要求入力部6から撮影要求が入力されても、制御部2が撮影処理を抑止することとしてもよい。
これにより、閃光照射部4の照射を伴う撮影処理において、撮影要求が入力された場合でも、閃光照射部4の照射範囲外の被写体がユーザの意に反して暗い画像となる撮影処理を抑止することになるため、閃光照射部4による照射回数や、撮影処理回数を抑制し、消費電力量を抑えることが可能になる効果がある。
また、ステップS2において、シャッターボタンの半押し入力に基づき、影が発生するか否かを判定する処理を行うこととしたが、例えば、カメラ1において、AFをロックした時点で判定処理を実行することとしてもよい。また、判定に用いる装着部品情報、カメラ1の構造情報、被写体までの距離情報が全て制御部2に入力された時点で判定を行うこととしてもよい。
なお、装着部品構造情報入力部11が行う装着部品情報の入力は、例えば、CPU(central processing unit)内蔵レンズなど、電気接点を備える装着部品が内部の記憶領域に装着部品情報を記憶しており、装着部品構造情報入力部11が装着部品の電気接点を介して装着部品情報を読み出し、制御部2に入力することとしてもよい。また、予め、カメラ1が装着部品情報を記憶していることとしてもよいし、ユーザ入力に基づき、装着部品情報を入力することとしてもよい。
また、上述の実施形態において、カメラ1に装着する装着部品をレンズ装着部品10として説明したが、装着部品としてフラッシュ光を照射する閃光照射装置をカメラ1に装着することとしてもよい。
また、影発生判定部14による被写体の位置の算出方法は、例えば、「岸川利郎著、「ユーザーエンジニアのための光学入門」、オプトロニクス社、2002年11月、p51−53」に示される方法や、「神崎洋治、西井美鷹著「体系的に学び直すデジタルカメラのしくみ」、日経BPソフトプレス社、2004年5月」に示される方法など、撮像部3の撮像素子の撮像中心からの被写体の相対位置が算出できる方法であればいずれの算出方法でもよい。
なお、本発明に記載の撮像装置は、カメラ1に対応する。また、本発明に記載の装置本体は、カメラ1本体、すなわち自装置に対応し、本発明に記載の記憶部に記憶される第1の構造情報は、本体構造情報記憶部8が記憶するカメラ1の構造情報に対応し、本発明に記載の記憶部に記憶される第2の構造情報は、装着部品構造情報入力部11が入力する装着部品情報に対応し、本発明に記載の距離測定部及び画像位置算出部は、距離情報入力部13に対応し、本発明に記載の影発生通知部は、表示部5に対応し、本発明に記載の可動部材は、図14及び図15に示す閃光照射部4とカメラ1とを接続する可動部材に対応する。
なお、上述のカメラ1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、カメラ1の制御部2、撮像部3、閃光照射部4、表示部5、要求入力部6、装着部品構造情報入力部11、影範囲算出部12、距離情報入力部13、影発生判定部14、影発生範囲算出部15、ならびに、トリミング画像生成部16の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、図3に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図4に示す影範囲算出部12の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、カメラ1に備えられる閃光照射部4のフラッシュ光による影が、撮影対象の被写体に発生するか否かを判定し、通知する処理を行ってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の一実施形態によるカメラ1の構成を示すブロック図である。 同実施形態による、カメラ1の撮影処理の概略を示すフローチャートである。 同実施形態によるカメラ1の影範囲算出部12が行う影範囲算出処理の流れを示すフローチャートである。 同実施形態におけるカメラ1にレンズ装着部品10が装着された場合におけるカメラ1の側面図である。 同実施形態におけるレンズ装着部品10を装着したカメラ1において、閃光照射部4による閃光が照射されない影範囲を模式的に示した側面図である。 同実施形態におけるカメラ1にレンズ装着部品10が装着された場合におけるカメラ1の平面図である。 同実施形態におけるレンズ装着部品10を装着したカメラ1において、閃光照射部4による閃光が照射されない影範囲を模式的に示した平面図である。 同実施形態におけるカメラ1の撮像視野内におけるZ軸方向の影範囲の変化を示した模式図である。 同実施形態における表示部5が行う影発生通知例である。 同実施形態における表示部5が影が発生する範囲を表示する例である。 同実施形態における撮影された画像データのうち、いずれの範囲をトリミング画像生成部16が切り出すかを示す例である。 同実施形態における撮影された画像データのうち、いずれの範囲をトリミング画像生成部16が切り出すかを示す例である。 同実施形態における撮影された画像データのうち、いずれの範囲をトリミング画像生成部16が切り出すかを示す例である。 同実施形態における通常の撮影における閃光照射部4の様子を示す図である。 同実施形態における閃光照射部4による影が発生する場合の閃光照射部4の様子を示す図である。 同実施形態における通常時の閃光照射部4によるフラッシュ光の照射範囲と、影発生時の閃光照射部4によるフラッシュ光の照射範囲とを比較する図である。 カメラの閃光照射部による照射範囲を示す図である。 閃光照射による装着部品の影が撮影された画像の例である。
符号の説明
1 カメラ
2 制御部
3 撮像部
4 閃光照射部
5 表示部
6 要求入力部
7 画像記憶部
8 本体構造情報記憶部
9 レンズ
10 レンズ装着部品
11 装着部品構造情報入力部
12 影範囲算出部
13 距離情報入力部
14 影発生判定部
15 影発生範囲算出部
16 トリミング画像生成部
20 照射範囲
21 影範囲
22 照射範囲
23 影範囲
111 影発生警告アイコン

Claims (4)

  1. 被写体に閃光を照射するための閃光照射部を有し、装置本体に対しての所定の装着部品を取付け可能な撮像装置において、
    予め前記装置本体の構造に関する第1の構造情報が記憶されるとともに、当該装置本体に前記装着部品が装着されたとき、当該装着部品自体又は外部からの入力に応じて、前記装着部品の構造に関する第2の構造情報が記憶される記憶部と、
    前記被写体から撮像素子の撮像中心までの距離を測定する距離測定部と、
    前記撮像素子による撮像範囲内における前記被写体の画像位置を算出する画像位置算出部と、
    前記記憶部から読み出した前記第1及び第2の構造情報に基づいて、前記撮像素子の撮像視野範囲における前記閃光照射部による照射範囲外となる、第1平面上での第1の影範囲と前記第1平面を横切る第2平面上での第2の影範囲の両方に含まれており、当該撮像装置の光軸方向において変化している、影範囲を、算出する影範囲算出部と、
    前記影範囲算出部により算出された影範囲と、前記距離測定部による測定結果と、前記画像位置算出部による算出結果とに基づき、前記被写体が当該影範囲に含まれるか否かを判定する影発生判定部とを備え
    前記第1平面は、当該撮像装置の光軸と、前記光軸に直交する、前記撮像素子の撮像面の高さ方向軸とを含む平面であり、前記第2平面は、前記光軸と、前記光軸及び前記高さ方向軸に直交する、前記撮像素子の撮像面の幅方向軸とを含む平面である
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記影発生判定部により前記被写体が前記影範囲に含まれると判定された場合、前記閃光照射部による閃光照射時に影が発生することをユーザに通知する影発生通知部を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記影発生判定部により前記被写体が前記影範囲に含まれると判定された場合、前記画像位置算出部により算出された前記被写体の画像位置に基づいて、前記撮像素子による撮像範囲内における影発生範囲を算出する影発生範囲算出部と、
    前記撮像素子から得られる撮影画像のうち、前記影発生範囲算出部により算出された前記影発生範囲を除いたトリミング画像を生成するトリミング画像生成部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の撮像装置。
  4. 前記影発生判定部により前記被写体が前記影範囲に含まれると判定された場合、前記閃光照射部の照射方向が前記影範囲の方向と一致又は近づくように、当該閃光照射部の位置及び方向の少なくとも一方を移動させる可動部材を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の撮像装置。
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