JP2009188676A - 撮像装置、撮像方法、およびプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被写体像を正しく復元することができる撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像装置は、被写体からの光を結像する光学系と、光学系により結像された被写体からの光を受光する複数の受光素子を有する受光部と、複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に線形な複数の画素値を、光学系の光学伝達関数に応じて補正する補正部と、補正部による補正後の複数の画素値を複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に非線形な画素値に変換する非線形処理部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置および撮像方法に関する。本発明は、特に、画像を撮像する撮像装置および撮像方法、ならびに撮像装置用のプログラムに関する。
画像データから収差特性を検出して、検出した収差特性に基づいて収差を補正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、受光素子アレイのピッチの2倍よりも大きなPSFを有する対物オプチクスを備えたカメラが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−261832号公報 特表2006−519527号公報
特許文献1に記載の技術では、色バランス調整、階調処理等の処理を行った後に、収差が補正される。しかしながら、色バランス調整、階調処理等によって、画素値が光量に線形でない値に変換された後では、被写体像を正しく復元することができない。また、特許文献2には、復元処理を行うタイミングについて一切記載されていない。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、撮像装置であって、被写体からの光を結像する光学系と、光学系により結像された被写体からの光を受光する複数の受光素子を有する受光部と、複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に線形な複数の画素値を、光学系の光学伝達関数に応じて補正する補正部と、補正部による補正後の複数の画素値を複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に非線形な画素値に変換する非線形処理部170とを備える。
本発明の第2の形態によると、撮像方法であって、被写体からの光を結像する光学系により結像された被写体からの光を受光する複数の受光素子で受光する受光段階と、複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に線形な複数の画素値を、光学系の光学伝達関数に応じて補正する補正段階と、補正段階によって補正された補正後の複数の画素値を複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に非線形な画素値に変換する画像処理段階とを備える。
本発明の第3の形態によると、撮像装置用のプログラムであって、撮像装置を、被写体からの光を結像する光学系により結像された被写体からの光を受光する複数の受光素子を有する受光部、複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に線形な複数の画素値を、光学系の光学伝達関数に応じて補正する補正部、補正部による補正後の複数の画素値を複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に非線形な画素値に変換する非線形処理部170として機能させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態に係わる撮像装置100のブロック構成の一例を示す。撮像装置100は、被写体を撮像して画像を生成する。撮像装置100は、光を結像する光学系の一例としてのレンズ系110、レンズ系110を通過した光を受光する受光部120、A/D変換部125、線形処理部130、補正部140、非線形処理部170、出力部150、領域特定部160、距離取得部165、条件格納部180、および補正制御部175を備える。
レンズ系110は、物点からの光に対する光学的伝達関数を物点からの距離によらず略同一にする。なお、レンズ系110の光学特性については図2に関連して定性的に説明する。
受光部120は、2次元的に配置された複数の受光素子を有する。複数の受光素子は、レンズ系110により結像された被写体からの光を受光する。A/D変換部125は、複数の受光素子がそれぞれ受光した受光量を示す信号をA/D変換して、受光量に線形なデジタルの画素値を線形処理部130に供給する。線形処理部130は、受光量に対して線形性を保持した状態で画素値を処理する。線形処理部130による処理としては、暗時補正、欠陥画素補正等を例示することができる。線形処理部130によって処理された画素値は、領域特定部160、補正部140、および非線形処理部170に供給される。
補正部140は、線形処理部130からの画素値によって示される画像を補正する。例えば、補正部140は、A/D変換部125から供給された複数の画素値およびレンズ系110の光学的伝達関数に基づいて、複数の画素値が示す画像を補正する。このように、補正部140は、複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に線形な複数の画素値を、レンズ系110の光学伝達関数に応じて補正する。
非線形処理部170は、補正部140によって補正された画像に画像処理を施す。非線形処理部170が施す画像処理としては、カラーバランス処理、γ補正処理、色同時化処理、輪郭補正処理、色補正処理等を例示することができる。このように、非線形処理部170は、補正部140による補正後の複数の画素値を、複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に非線形な画素値に変換する。
以上説明したように、非線形処理部170は、補正部140によって補正された画像の画素値を、受光素子の受光量に非線形な値に変換する。つまり、補正部140は、非線形処理部170による処理の前に光学伝達関数に基づいて画像を補正するので、被写体像を正しく復元することができる。
そして、出力部150は、画像補正部140および非線形処理部170によって処理されて得られた出力画像を出力する。例えば、出力部150は、出力画像を表示してよい。また、出力部150は、記録媒体に出力画像を記録してよい。他にも、出力部150は、通信回線に出力を送出してよい。なお、出力部150は、出力画像を圧縮してから出力してもよい。
なお、領域特定部160は、レンズ系110を通じて撮像された画像において、予め定められた条件に適合する部分領域を特定する。具体的には、条件格納部180は、補正部140により補正される部分領域が適合すべき条件を格納している。そして、領域特定部160は、画像において条件格納部180が格納している条件に適合する部分領域を特定する。そして、補正部140は、領域特定部160が特定した部分領域の画像を、レンズ系110の光学伝達関数に応じて補正する。
一例として、条件格納部180は、被写体までの距離に関する条件を格納している。具体的には、条件格納部180は、光学伝達関数が略同一となる物点までのレンズ系110からの距離範囲を格納している。そして、領域特定部160は、条件格納部180が格納している距離範囲内となる位置に存在する被写体が撮像されている部分領域を特定する。例えば、距離取得部165は、画像に撮像された被写体までのレンズ系110からの距離を取得する。そして、記領域特定部160は、距離取得部165が取得した距離が、条件格納部180が格納している距離範囲内である被写体が撮像されている部分領域を特定する。このように、領域特定部160は、条件格納部180が格納している条件に適合する距離に位置する被写体が撮像されている部分領域を特定する。
他にも、条件格納部180は、光学伝達関数が略同一となる物点までのレンズ系110からの距離範囲内となる位置に存在する被写体が照明光に照射されたときの画像の明るさに関する条件を格納してよい。そして、領域特定部160は、照明光が照射された被写体の画像において、条件格納部180が格納している明るさに関する条件に適合する明るさの部分領域を特定してよい。
他にも、条件格納部180は、被写体の種類に関する条件を格納してもよい。そして、領域特定部160は、条件格納部180が格納している被写体の種類の件に適合する種類の被写体が撮像されている部分領域を特定してもよい。また、条件格納部180は、被写体の色に関する条件を格納してもよい。そして、領域特定部160は、条件格納部180が格納している被写体の色に関する条件に適合する被写体が撮像されている部分領域を特定してもよい。
なお、領域特定部160は、補正部140により補正された画像において、レンズ系110の光学応答が過剰に補正された部分領域である過剰補正部分領域を特定する。具体的には、領域特定部160は、補正部140により補正された画像において、レンズ系110による光学応答が予め定められた値より大きく補正された周波数領域が存在する部分領域である過剰補正部分領域を特定する。そして、補正制御部175は、領域特定部160が特定した過剰に補正された部分領域において、補正部140による補正強度を抑制する。このため、出力部150から出力される画像にアーチファクトが含まれてしまうことを抑制することができる。
なお、A/D変換部125、線形処理部130、補正部140、非線形処理部170、出力部150、領域特定部160、距離取得部165、条件格納部180、および補正制御部175は、画像処理装置として実装され得る。
図2は、レンズ系110の光学特性の一例を模式的に示す。本図には、光軸上の物点からレンズ系110に入射した光線のうち、入射瞳205において光軸200から異なる位置に入射した3の光線210、光線220、光線230の軌跡が模式的に示されている。図示されるように、光線210、光線220、および光線230は、この順で入射瞳205において光軸200に近い位置に入射する。
図示されるように、光線210は、レンズ系110により、近軸焦点の位置250より光軸方向にレンズ系110より離れた位置215で光軸200と交差する。また、光線230は、レンズ系110により、位置215より光軸方向にレンズ系110より離れた位置235で光軸200と交差する。そして、光線220は、最も光軸200から離れた位置に入射する光線230は、レンズ系110により、位置215と位置235との間の位置225で光軸200と交差する。
図示されるように、レンズ系110による光の拡がりの大きさは、位置215から位置235の間では略同一の大きさになることが期待される。このように、レンズ系110は過剰補正された球面収差を有しており、光を近軸焦点の位置250より実質的に遠くに結像する。このため、レンズ系110によると、光軸方向の像面位置によらず物点からの光の拡がりの大きさが実質的に略同一となる光軸方向の距離を、球面収差が過剰補正されていない場合に比べて長くすることができる。
このように、当該光軸方向の距離が長くなると、レンズ系110からのより広い距離範囲に存在する物点からの光について、光の拡がりの大きさが実質的に略同一となる像面位置が存在し得る。このような像面位置に受光部120を設けると、物点までの距離によらず、受光部120が設けられた位置における光学伝達関数が実質的に略同一となる。このように、レンズ系110は、上述した収差特性によって、物点からの光に対する光学的伝達関数は物点までの距離によらず略同一となる。
以上、図2を用いてレンズ系110の光学特性を定性的に説明した。なお、図2に示したレンズ系110の模式図は、レンズ系110の光学特性を定性的に理解することを目的として作図したものであり、実スケールに従って作図されたものではないことに注意すべきである。
図3は、レンズ系110の構成の一例を示す。レンズ系110は、絞り700、レンズ710、レンズ720、およびレンズ730を有する。また、像面は符号780で示されている。なお、本図には、複数の光線がレンズ系110に重ねて描かれている。以下、レンズ710、レンズ720、およびレンズ730の配置およびそれらの光学特性を説明する。
レンズ710およびレンズ730の屈折率は、波長486.133nm、波長587.562nm、および波長656.273nmの光に対してそれぞれ1.53128710、1.52470166、および1.52196091である。また、レンズ720の屈折率は、波長486.133nm、波長587.562nm、および波長656.273nmの光に対してそれぞれ1.59943869、1.58546992、および1.57986377である。また、絞り700は、レンズ710の頂点より像面側に0.001566661mm離れて設けられる。
レンズ710の厚さは1.987091mmである。なお、本図の説明における厚さとは、レンズの光軸方向の長さを示す。また、レンズ710の物体側表面の曲率半径は15.48676mmであり、物体側の断面半径は1.188941mmであり、物体側表面の円錐定数は−90378.4である。また、レンズ710の像側表面の曲率半径は−12.09038mmであり、像側の断面半径は2.14803mmであり、物体側表面の円錐定数は28.79374。なお、本図の説明において、曲率半径が負である場合は、その表面形状が光に対して凹面であることを示す。
レンズ720は、レンズ710から像面方向に距離0.4005282mm離れて設けられる。なお、本図の説明で、レンズ間の距離は、光軸上における、物体側のレンズの像側表面と像側のレンズの物体側表面との間の距離を示す。レンズ720の厚さは0.09214797mmである。また、レンズ720の物体側表面の曲率半径は2.114035mmであり、物体側表面の断面半径は2.38122mmであり、物体側表面の円錐定数は−0.3929276である。また、レンズ720の像側表面の曲率半径は1.119414mmであり、像側の断面半径は2.362124mmであり、像側表面の円錐定数は−2.780465である。
レンズ730は、レンズ720から像面方向に距離1.770789mm離れて設けられる。レンズ730の厚さは0.5204438mmである。また、レンズ730の物体側表面の曲率半径は−0.6002893mmであり、物体側表面の断面半径は3.486572mmであり、物体側表面の円錐定数は−958.9289である。また、レンズ730の像側表面の曲率は−0.3018179mmであり、像側の断面半径は4.262504mmであり、像側表面の円錐定数は−465.3071である。そして、像面は、レンズ730から距離1.1mm離れた位置に設定されている。
このように、複数のレンズ710、レンズ720、およびレンズ730は、各レンズの中心軸をそろえて同軸に配列されている。したがって、レンズ系110は、光軸に関して回転対称である。
また、像面の法線の角度と主光線が像面に入射する角度との差の絶対値は、レンズ系110の光学伝達関数の算出誤差を予め定められた値より小さくすべく、予め定められた値より小さい。このように、レンズ系110のテレセントリック性をより大きくすることによって、光学伝達関数の算出誤差を低減することができる。例えば、MTFを算出する場合に、FFTによっても十分小さい誤差でMTFを算出することができる。このため、レンズ系110による画像のボケを高速に復元することが可能になる。
図4は、図3に示したレンズ系110の収差特性を示す。本図には、上から順に球面収差図、非点収差および歪曲収差図、および横収差図が示されている。最上段の球面収差図に示されるように、図3に示したレンズ系110の球面収差は過剰補正されている。なお、本図において、本球面収差図の横軸は設定された像面に対する位置を示しており、近軸焦点に対する位置を示していないことに注意すべきである。
図示されるように、像面の全面にわたって縦収差は正の値となっている。つまり、少なくとも、レンズ系110の入射瞳上において光軸から第1距離だけ離れた位置にある第1入射位置と光軸との間の範囲に入射した光に対して、縦収差の値は正の値となっている。
また、本図の最下段には、複数の像高における横収差を示すグラフが示されている。最左上のグラフは光軸上の横収差図を示しており、最右上のグラフは像高14.10mmにおける横収差図を示す。また、最左下のグラフは像高19.74mmにおける横収差図、最右下のグラフは像高28.20mmにおける横収差図を示す。このように、レンズ系110の横収差は、各像高において略同一の形状を示している。
図5は、図3に示したレンズ系110の光学伝達特性を示す。本図には、上から順にスポットダイアグラムの像高およびデフォーカス依存性を示すスポットダイアグラム図、MTFのデフォーカス依存性、およびMTFの空間周波数特性が示されている。
最上段のスポットダイアグラム図には、異なる複数の像高および異なる複数のデフォーカス量におけるスポットダイアグラムが示されている。本スポットダイアグラム図では、同一像高における、異なる複数のデフォーカス量での複数のスポットダイアグラムが横方向に並べられている。また、同一デフォーカス量における、異なる複数の像高における複数のスポットダイアグラムが縦方向に並べられている。
各スポットダイアグラムの左に数値で示された像高が示すように、本スポットダイアグラム図には、光軸上、光軸から14.10mm、光軸から19.74mm、および光軸から20.20mmの位置の像高におけるスポットダイアグラムが含まれている。また、各スポットダイアグラムの下に数値で示されたデフォーカス量が示すように、本スポットダイアグラム図には、設定した像面から−75μmの位置、像面から−37.5μmの位置、像面の位置、像面から37.5μmの位置、および像面から75μmの位置におけるスポットダイアグラムが含まれている。
本スポットダイアグラム図が示すように、スポットダイアグラムの拡がりは、少なくとも予め定められた範囲の光軸方向の像面位置にわたって略同一であり、像高によらず略同一であることがわかる。このように、レンズ系110による物点からの光の拡がりは、予め定められた範囲の光軸方向の像面位置にわたって略同一となる。なお、光の拡がりとは、本図に示すようにスポットダイアグラムの拡がりであってよく、点像分布関数が示す光の拡がりであってもよい。このように、レンズ系110による物点からの光の拡がりは、像高によらず略同一であり、レンズ系110による物点からの光の拡がりは、少なくとも予め定められた範囲の光軸方向の像面位置にわたって略同一であることがわかる。
また、本図中段に示されるMTFのデフォーカス依存性のグラフが示すように、複数の像高についても、サジタル光線及びメリジオナル光線についても、略同一のMTF値の分布を持つことが分かる。また、MTFは、少なくともグラフに示されるデフォーカスの範囲内では、略同一の値を示している。このように、広いデフォーカス範囲にわたってレンズ系110のMTFは略同一の値をとる。
また、本図最下段のMTFの空間周波数特性のグラフが示すように、レンズ系110は複数の像高についても、サジタル光線及びメリジオナル光線についても、略同一のMTF周波数特性を持つことが分かる。このように、レンズ系110のMTFは、像高によらず略同一であるといえる。また、レンズ系110のMTFは、予め定められた範囲の光軸方向の像面位置にわたって略同一となっているといえる。このように、レンズ系110は、物点からの光を物点までの距離によらず受光部120において略同一の大きさに拡げることにより、物点からの光に対するレンズ系110の光学伝達関数を物点までの距離によらず略同一にする。
図6は、受光部120が有する受光素子の配列の一例を示す。受光部120は、G成分の光を受光する複数の受光素子610aおよび受光素子610b、R成分の光を受光する受光素子620、およびB成分の光を受光する受光素子630から形成される受光素子ユニット650aを有する。また、受光部120は、受光素子ユニット650aと同様の受光素子配列を有する複数の受光素子ユニット(例えば、G成分の光を受光する複数の受光素子611aおよび受光素子611b、R成分の光を受光する受光素子621、およびB成分の光を受光する受光素子631から形成される受光素子ユニット650b)が2次元的に配列されて形成される。
このように、受光部120は、複数の色成分毎に、当該色成分の光をそれぞれ受光する複数の受光素子を有しており、複数の受光素子によって略平面状の受光面が形成されている。また、受光部120の受光面は、レンズ系110の光軸に略垂直に設けられる。なお、受光素子はCCD撮像素子であってよいし及びMOS型撮像素子であってもよい。
なお、受光部120が設けられた位置におけるレンズ系110による物点からの光の拡がりは、受光部120が有する複数の受光素子のピッチより大きい。なお、ここでいう受光素子のピッチとは、同じ色成分を示す波長領域の光を受光する受光素子のピッチを示す。例えば、受光素子のピッチとは、受光素子620が設けられた位置と受光素子621が設けられた位置との間の距離であってよい。このため、レンズ系110は、物点からの光を拡げることにより、複数の受光素子のうちの2以上の受光素子に受光させる。
この場合、物点からの光は、レンズ系110を通過することによって複数の受光素子によって受光される。このため被写体像はボケてしまうが、レンズ系110の光学伝達関数が既知であれば、光学伝達関数が示すレンズ系110による拡がりを補正する画像処理によって、被写体像を復元することができる。
例えば、受光部120が設けられた位置におけるレンズ系110による物点からの光の拡がりは、予め定められた数の受光素子が設けられた範囲の拡がりを有しているとするとすれば、補正部140は、予め定められた数の受光素子が受光した光量およびレンズ系110の光学伝達関数に基づいて、画像を補正することができる。より具体的には、補正部140は、予め定められた数の受光素子(例えば、3×3あるいは7×7等の配列内の受光素子)が受光した受光量を使用して、レンズ系110による光学応答を補正する逆フィルタを用いたデコンボリューション処理により、被写体像を鮮明なものに復元することができる。
このように、補正部140は、レンズ系110による物点からの光の拡がりによる複数の画素値への影響を低減すべく、複数の画素値のうちの2以上の画素値および光学伝達関数に応じて、複数の画素値をそれぞれ補正する。なお、補正部140は、各色成分毎の光に対するレンズ系110の光学伝達関数に応じて、複数の画素値を色成分毎に補正する。つまり、補正部140は、波長に応じた光学伝達関数の違いによる光の拡がりの影響を、適切に補正することができる。
図7は、非線形処理部170のブロック構成の一例を示す。非線形処理部170は、色補正処理部810、γ補正部820、色補間処理部830、YC変換部840、色差補正部850、および輪郭補正部860を有する。
色補正処理部810は、補正部140により補正された画素値を補正部140から取得する。色補正処理部810は、補正部140から取得した画素値のゲイン補正、色補正のマトリクス処理をする。例えば、色補正処理部810は、補正部140から取得したR成分、G成分、およびB成分の強度を示す画素値に対してゲイン調整する。
例えば、色補正処理部810は、各色成分の画素値のそれぞれに、色成分毎に定められたゲイン値を乗じてよい。他にも、色補正処理部810は、各色成分の画素値のそれぞれを、各色成分の画素値に色成分毎に定められた所定の計数を乗じたものの和の値に変換してよい。例えば、R成分、G成分、およびB成分の値をそれぞれR、G、およびBとすると、R成分の画素値をu×R+u×G+u×Bで示される値に変換する。なお、u、u、uの値は、出力画素値の色成分毎に異なってよい。このように、色補正処理部810は、マトリクス処理により色補正処理をしてよい。このようにして、色補正処理部810により、補正部140による補正後の複数の画素値が示す画像に、カラーバランス補正が施される。
色補正処理部810によって色補正処理された画素値は、γ補正部820に供給される。γ補正部820は、色補正処理部810から供給された画素値にγ補正を施す。γ補正によっても、画素値は受光量に非線形な値に変換され得る。なお、γ補正は、ダイナミックレンジの変換を伴ってよい。このように、γ補正部820により、補正後の複数の画素値は、異なるダイナミックレンジの画素値に変換されてよい。
γ補正部820によってγ補正処理された画素値は、色補間処理部830に供給される。色補間処理部830では、γ補正部820によって変換された補正後の複数の画素値について同時化処理が施される。具体的には、色補間処理部830によって色成分毎に補間処理が施されることによって、各受光素子が設けられた位置に対応する画素値が、各色成分について決定される。例えば、図6に示した受光素子配列のうち、受光素子620の位置では、G成分およびB成分の光は受光されていない。したがって、受光素子620の位置におけるG成分およびB成分の画素値は決定されていない。
そこで、色補間処理部830は、受光素子620が設けられた位置に対応する位置の近傍の画素値(例えば、受光素子610aの位置に対応するG成分の画素値および受光素子611aの位置に対応するG成分の画素値等)を使用した補間処理により、受光素子620が設けられた位置に対応する位置の近傍の画素値を算出する。色補間処理部830は、B成分の画素値についても同様にして算出することができる。また、色補間処理部830は、他の位置の画素値についても同様に、受光されていない色成分の画素値を算出することができる。
このように、色補間処理部830によって、補正部140による補正後の複数の画素値を用いて、補正後の複数の画素値に対して補間処理が施される。既に説明したように、補正部140は、各色成分毎の光に対するレンズ系110の光学伝達関数に応じて、複数の画素値を色成分毎に補正する。このため、撮像装置100によると、波長に対する光学伝達関数の違いによって生じる画素値への影響を、色補間処理部830による色補間処理の前に補正することができる。
YC変換部840は、色補間処理部830により補間処理されて得られたRGB値から、輝度信号および色差信号とを算出する。YC変換部840によって算出された輝度信号は、輪郭補正部860に供給され、輪郭補正部860において輪郭補正される。なお、輪郭補正部860による処理は、エッジエンハンス処理を含むことができる。このように、輪郭補正部860において、補正部140による補正後の複数の画素値が示す画像の空間周波数成分を変調する空間周波数処理が、当該画像に施される。また、色差信号は色差補正部850に供給され、色差補正部850において色調補正等の色差補正が施される。なお、色差補正部850による色差補正はカラーエンハンス処理を含むことができる。
以上説明したように、非線形処理部170において、画素値は受光量に非線形な値へと変換される。補正部140は、非線形処理部170による非線形処理がなされる前に、画素値が受光量に線形な段階で、光学伝達関数に基づく逆フィルタ等を用いた補正処理を施すことができるので、被写体像をより正しく復元することができる。
図8は、条件格納部180が格納しているデータの一例をテーブル形式で示す。条件格納部180は、被写体までの距離の範囲(距離D1〜D2)、被写体の輝度の範囲I1〜I2、被写体形状の特徴量である形状特徴量、被写体の色の特徴量である色特徴量を格納している。なお、条件格納部180は、形状特徴量および色特徴量をそれぞれ複数格納してよい。なお、バーコード領域を検出するための色特徴量としては白、黒、および灰色値の割合を例示することができ、2次元バーコード領域を検出するための形状特徴量としては、格子状のテクスチャパターンを例示することができる。なお、画像がレンズ系110によるボケを含んでいても、ボケが数画素分程度であれば、テクスチャ情報を十分に抽出することができる。
そして、領域特定部160は、条件格納部180が格納している条件に適合する被写体を含む部分領域を特定する。具体的には、領域特定部160は、距離D1〜D2の範囲に位置する被写体、輝度がI1〜I2の範囲である被写体、上記形状特徴量を有する被写体、あるいは上記色特徴量を有する被写体を含む部分領域を特定する。
図9は、領域特定部160により特定された複数の部分領域の一例を示す。領域特定部160が、条件格納部180が格納している条件に適合する部分領域として、画像900における部分領域910および部分領域920を特定したとする。この場合に、補正部140は、領域特定部160が特定した部分領域910および部分領域920を、それぞれの部分領域における光学伝達関数が示すレンズ系110の光学に応じて補正する。このため、像高によって光学伝達関数が異なる場合であっても、補正部140は像高に応じて適切に補正することができる。
なお、条件格納部180が格納している距離の範囲D1〜D2は、上述したように、レンズ系110からの距離が当該範囲内である物点からの光学伝達関数が略一定となる距離の範囲であってよい。このような場合、補正部140は、光学伝達関数が略一定となる部分領域を補正するが、当該部分領域以外の部分領域は補正しない。このため、撮像装置100によると、実際の光学応答とは異なる光学応答に対する逆フィルタで補正することによってアーチファクトが発生することを未然に防ぐことができる。
また、輝度がI1〜I2の範囲の部分領域について補正部140が補正する場合についても、上述したように同様の効果を有する。このことは、撮像装置100が内視鏡システムで使用される撮像デバイスである場合のように、撮像装置100が近傍の被写体を照明光の下で撮像する場合に特に有効となる。また、補正部140は、条件格納部180が格納している形状特徴量または色特徴量を有する部分領域を補正するので、観察したい被写体を含む部分領域を補正することができる。また、補正部140は特定の部分領域を補正して、他の部分領域を補正しないので、補正にかかる演算時間を短縮することができる。
図10は、レンズ系110における回折限界のMTFを示す。線1000は、回折限界におけるMTF特性を示す。なお、上記逆フィルタ等で補正部140が光学応答を補正することは、レンズ系110および補正部140による補正を含めた系全体のMTF特性を、回折限界を示すMTF特性に近づけることになる。
図11は、補正部140により補正されたMTF特性を示す。線1100は、補正部140がある逆フィルタを用いて画像を補正した場合における系全体のMTF特性を示す。このように、系全体のMTF特性は、回折限界のMTF特性(点線1000)からのずれが生じている。これは、補正部140が実際の光学伝達関数とは異なる光学伝達関数に対する逆フィルタで補正した場合に生じることがある。このようなずれが、人の目に高感度な空間周波数領域に生じていると、補正後の画像は人の目に目障りなものになってしまう。
したがって、領域特定部160は、回折限界のMTF特性とのずれが特定の空間周波数領域において生じている部分領域を特定する。例えば、領域特定部160は、補正部140による補正後の画像において、アーチファクトが発生している部分領域を特定してもよい。他にも、領域特定部160は、像高による光学伝達関数の違いに起因するものについては、各部分領域毎の光学伝達関数と、逆フィルタによる周波数領域毎のゲイン量とに基づいて、当該部分領域を特定することができる。そして、補正制御部175は、領域特定部160が特定した部分領域については、補正部140による補正を施さないか、上記の特定の周波数領域におけるゲイン量を低減する。このような処理によって、補正部140による補正処理によりアーチファクトが生じることを抑制することができる。
図12は、撮像装置100のハードウェア構成の一例を示す。撮像装置100は、CPU周辺部と、入出力部と、レガシー入出力部とを備える。CPU周辺部は、ホスト・コントローラ1582により相互に接続されるCPU1505、RAM1520、グラフィック・コントローラ1575、及び表示デバイス1580を有する。入出力部は、入出力コントローラ1584によりホスト・コントローラ1582に接続される通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、及びCD−ROMドライブ1560を有する。レガシー入出力部は、入出力コントローラ1584に接続されるROM1510、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570を有する。
ホスト・コントローラ1582は、RAM1520と、高い転送レートでRAM1520をアクセスするCPU1505、及びグラフィック・コントローラ1575とを接続する。CPU1505は、ROM1510、及びRAM1520に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部の制御をする。グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等がRAM1520内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示デバイス1580上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ1584は、ホスト・コントローラ1582と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ1540、通信インターフェイス1530、CD−ROMドライブ1560を接続する。ハードディスクドライブ1540は、CPU1505が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェイス1530は、ネットワーク通信装置1598に接続してプログラムまたはデータを送受信する。CD−ROMドライブ1560は、CD−ROM1595からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540、及び通信インターフェイス1530に提供する。
入出力コントローラ1584には、ROM1510と、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1510は、撮像装置100が起動するときに実行するブート・プログラム、あるいは撮像装置100のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ1550は、フレキシブルディスク1590からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540、及び通信インターフェイス1530に提供する。入出力チップ1570は、フレキシブルディスク・ドライブ1550、あるいはパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
CPU1505が実行するプログラムは、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ1540にインストールされ、RAM1520に読み出されてCPU1505により実行される。CPU1505により実行されるプログラムは、撮像装置100を、図1から図11に関連して説明したA/D変換部125、線形処理部130、補正部140、非線形処理部170、出力部150、領域特定部160、距離取得部165、条件格納部180、および補正制御部175として機能させる。
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595の他に、DVDまたはPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークあるいはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の記憶装置を記録媒体として使用して、ネットワークを介したプログラムとして撮像装置100に提供してもよい。このように、プログラムにより制御されるコンピュータが撮像装置100として機能する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
一実施形態に係わる撮像装置100のブロック構成の一例を示す図である。 レンズ系110の光学特性の一例を模式的に示す図である。 レンズ系110の構成の一例を示す図である。 図3に示したレンズ系110の収差特性を示す図である。 図3に示したレンズ系110の光学伝達特性を示す図である。 受光部120が有する受光素子の配列の一例を示す図である。 非線形処理部170のブロック構成の一例を示す図である。 条件格納部180が格納しているデータの一例をテーブル形式で示す図である。 領域特定部160により特定された複数の部分領域の一例を示す図である。 レンズ系110における回折限界のMTFを示す図である。 補正部140により補正されたMTF特性を示す図である。 撮像装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
符号の説明
100 撮像装置
110 レンズ系
120 受光部
125 A/D変換部
130 線形処理部
140 補正部
150 出力部
160 領域特定部
165 距離取得部
170 非線形処理部
175 補正制御部
180 条件格納部
200 光軸
205 入射瞳
210 光線
220 光線
230 光線
610 受光素子
620 受光素子
630 受光素子
611 受光素子
621 受光素子
631 受光素子
650 受光素子ユニット
700 絞り
710 レンズ
720 レンズ
730 レンズ
810 色補正処理部
820 γ補正部
830 色補間処理部
840 YC変換部
850 色差補正部
860 輪郭補正部
900 画像
910 部分領域
920 部分領域
1505 CPU
1510 ROM
1520 RAM
1530 通信インターフェイス
1540 ハードディスクドライブ
1550 フレキシブルディスク・ドライブ
1560 CD−ROMドライブ
1570 入出力チップ
1575 グラフィック・コントローラ
1580 表示デバイス
1582 ホスト・コントローラ
1584 入出力コントローラ
1590 フレキシブルディスク
1595 CD−ROM
1598 ネットワーク通信装置

Claims (14)

  1. 被写体からの光を結像する光学系と、
    前記光学系により結像された被写体からの光を受光する複数の受光素子を有する受光部と、
    前記複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に線形な複数の画素値を、前記光学系の光学伝達関数に応じて補正する補正部と、
    前記補正部による補正後の前記複数の画素値を前記複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に非線形な画素値に変換する非線形処理部と
    を備える撮像装置。
  2. 前記光学系は、物点からの光を拡げることにより、前記複数の受光素子のうちの2以上の受光素子に受光させ、
    前記補正部は、前記光学系による物点からの光の拡がりによる前記複数の画素値への影響を低減すべく、前記複数の画素値のうちの2以上の画素値および前記光学伝達関数に応じて、前記複数の画素値をそれぞれ補正する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記光学系は、物点からの光を物点までの距離によらず略同一の大きさに拡げることにより、物点からの光に対する前記光学伝達関数を物点までの距離によらず略同一にする
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記非線形処理部は、前記補正後の複数の画素値を、異なるダイナミックレンジの画素値に変換する
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記非線形処理部は、前記補正後の複数の画素値にガンマ補正を施す
    請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記非線形処理部は、前記補正後の複数の画素値を用いて、前記補正後の複数の画素値に補間処理を施す
    請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記受光部は、複数の色成分毎に、当該色成分の光をそれぞれ受光する前記複数の受光素子を有し、
    前記補正部は、各色成分毎の光に対する前記光学系の光学伝達関数に応じて、前記複数の画素値を色成分毎に補正する
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記非線形処理部は、色成分毎に前記補間処理を施す
    請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記非線形処理部は、前記補正後の複数の画素値について同時化処理を施す
    請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記非線形処理部は、前記補正後の複数の画素値が示す画像にカラーバランス補正を施す
    請求項7に記載の撮像装置。
  11. 前記非線形処理部は、前記補正後の複数の画素値が示す画像の空間周波数成分を変調する空間周波数処理を、前記補正後の複数の画素値が示す画像に施す
    請求項3に記載の撮像装置。
  12. 前記空間周波数処理は、エンハンス処理を含む
    請求項11に記載の撮像装置。
  13. 被写体からの光を結像する光学系により結像された被写体からの光を受光する複数の受光素子で受光する受光段階と、
    前記複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に線形な複数の画素値を、前記光学系の光学伝達関数に応じて補正する補正段階と、
    前記補正段階によって補正された補正後の前記複数の画素値を前記複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に非線形な画素値に変換する画像処理段階と
    を備える撮像方法。
  14. 撮像装置用のプログラムであって、前記撮像装置を、
    被写体からの光を結像する光学系により結像された被写体からの光を受光する複数の受光素子を有する受光部、
    前記複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に線形な複数の画素値を、前記光学系の光学伝達関数に応じて補正する補正部、
    前記補正部による補正後の前記複数の画素値を前記複数の受光素子のそれぞれが受光した光の量に非線形な画素値に変換する非線形処理部
    として機能させるプログラム。
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