JP2009188516A - 静電型スピーカ - Google Patents
静電型スピーカ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009188516A JP2009188516A JP2008023954A JP2008023954A JP2009188516A JP 2009188516 A JP2009188516 A JP 2009188516A JP 2008023954 A JP2008023954 A JP 2008023954A JP 2008023954 A JP2008023954 A JP 2008023954A JP 2009188516 A JP2009188516 A JP 2009188516A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- vibrating body
- vibrator
- size
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
Abstract
【解決手段】電極20U,20Lは、スポンジのように三次元の立体的な網目構造を有する金属多孔体を矩形で所定の厚みの板状に加工したものである。電極20形成する金属多孔体は、導電性と通気性(音響透過性)を有しており、振動体10に対向する裏面側にある孔の大きさは振動体10と反対側に向いている表面側にある孔の大きさより小さくなっている。電極20は多数の孔があるものの、振動体10側においては網目構造の枝が太く、孔の大きさが振動体10と反対側にある孔の大きさより小さくなっており、振動体10側において金属部分の面積を大きくとれているため、高い音響透過性を有しつつ振動体10の振幅が小さくなることがない。
【選択図】図2
Description
そして、このような静電型スピーカにおいては、特許文献1に記載されているように、2枚の固定電極として複数の孔を有するパンチングメタルを採用することも行われており、この構成においては、振動体で発生した音がパンチングメタルの孔を通り抜けてスピーカの外部へ放射される。
このため、パンチングメタルの固定電極においては、孔を有して音響透過性を確保しつつ、孔の径を小さくして電極としての面積を広くすることが好ましい。しかし、パンチングメタルは板状の金属板に金型で孔を抜くため、小さな孔を開けるには板厚が薄いほうが容易に孔を抜くことができるものの、固定電極が薄いと固定電極の剛性が小さくなり、固定電極と振動体との間の距離を一定に保つことが難しくなるという別の問題が生じてしまう。
図1は、本発明の一実施形態に係る静電型スピーカ1の外観を模式的に示した図、図2は、静電型スピーカ1の断面図、図3は、静電型スピーカ1の分解斜視図である。
図に示したように、この静電型スピーカ1は、振動体10、振動体10を挟んで対向する電極20Uと電極20L、スペーサ30Uおよびスペーサ30Lを有している。なお、本実施形態においては、電極20U,20Lの構成は同じであり、スペーサ30U,30Lの構成は同じであるため、両者を区別する必要が特に無い場合は「L」および「U」の記載を省略する。また、図中の振動体、電極等の各構成要素の寸法は、構成要素の形状を容易に理解できるように実際の寸法とは異ならせてある。また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは図面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは図面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
振動体10は、例えば、PET(polyethylene terephthalate、ポリエチレンテレフタレート)、PP(polypropylene、ポリプロピレン)などのフィルムに、金属膜を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものであり、その厚さは、数μm〜数十μm程度の厚さとなっている。
このように製造された金属多孔体においては、スラリーの膜厚は表面側より裏面側のほうが厚くなっているため、金属多孔体の網目構造を形成する枝は、中心側から裏面に向かうにつれて太くなっており、中心側から表面に向かうにつれて細くなっている。そして、裏面側においては枝が太いため多孔体の孔の大きさが小さくなっている一方、表面側においては枝が裏面側より細いため多孔体の孔が裏面側より大きくなっている。
静電型スピーカ1を組み立てる際には、電極20Lの周縁部にスペーサ30Lが固着され、スペーサ30Lの上に振動体10の周縁部が固着される。なお、振動体10は、張力が掛かけられた状態でスペーサ30Lに固着される。そして、振動体10の周縁部の上にスペーサ30Uが固着され、スペーサ30Uの上に電極20Uの周縁部が固着される。
この構成においては、電極20U,20Lは、振動体10を挟んで対向するようにスペーサ30U,30Lに固定され、振動体10は、電極20Uと電極20Lとの空間内において、電極20に垂直なZ方向に振動可能に支持される。
次に、静電型スピーカ1の電気的構成について説明する。図2に示したように、静電型スピーカ1は変圧器50、外部から音響信号が入力される入力部60、振動体10に対して直流バイアスを与えるバイアス電源70とを備えている。そしてバイアス電源70は、振動体10と、変圧器50の出力側の中点に接続されており、電極20Uは変圧器50の出力側の端子に接続され、電極20Lは変圧器50の出力側のもう一方の端子に接続されている。この構成においては、入力部60に音響信号が入力されると入力された音響信号に応じた電圧が電極20および振動体10にそれぞれ印加される。
また、電極20は孔が電極20全体に分布しているため高い通気性を有し音響透過性がよい。
また、電極20においては、裏面の金属部分の面積が振動体10を駆動する静電力に影響し、孔の大きさが大きくなるにつれ振動体の振幅が小さくなるが、本実施形態では、電極20は多数の孔があるものの、裏面側においては網目構造の枝が太く孔の大きさが表面側の孔の大きさより小さくなっており、裏面の金属部分の面積を大きくとれているため、高い音響透過性を有しつつ、振動体10の振幅が小さくなることがない。
また、本実施形態では、多孔体である電極20において、表面側では多孔体を形成する枝の太さが裏面側より細く裏面側より孔の大きさが大きい。
このように、本実施形態では表面側の枝の太さが細く、多孔体の枝の太さを全体で同じにして裏面側の孔の大きさを小さくした場合と比較すると、多孔体を形成する金属の量が少なくなるため、静電型スピーカ1の質量を軽くすることができる。
また、本実施形態においては、電極20において小さな孔を形成するに際し、パンチングメタルのように電極20の厚みを薄くする必要がないため、電極の剛性を大きくすることができ、固定電極と振動体との間の距離を一定に保つことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
この方法をとる場合、プレス加工により電極20の裏面側を曲面に加工し、電極20の中央部分から周縁に向かうにつれて電極20の厚みが変化するようにしてもよい。この構成の電極20を使用した場合、電極20から振動体10までの距離が中央部分と周縁部分とで異なることとなる。すると、電極20の厚みが均一である場合と比較して、振動体10の周縁部に作用する静電力の大きさおよび振動体10の振幅が異なることとなり、静電型スピーカ1から出力される音の放射特性が電極20の厚みが均一である場合と異なることとなる。
なお、この構成の電極20の形状としては、裏面側を凸レンズ状の曲面に加工し、中央部分が厚く周縁部分に向かうにつれて厚みが薄くなる形状がある。
Claims (2)
- 導電性と通気性とを有する三次元の網目構造の多孔体で形成された第1電極と、
導電性と通気性とを有する三次元の網目構造の多孔体で形成され、前記第1電極に対向して離間配置された第2電極と、
導電性を有し、前記第1電極と前記第2電極との間において前記第1電極および前記第2電極と離間して配置された振動体と
を有する静電型スピーカ。 - 前記第1電極と前記第2電極においては、前記振動体に対向している面にある孔の大きさが、前記振動体に対向している面と反対側の面にある孔の大きさより小さいこと
を特徴とする請求項1に記載の静電型スピーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008023954A JP4998299B2 (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | 静電型スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008023954A JP4998299B2 (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | 静電型スピーカ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009188516A true JP2009188516A (ja) | 2009-08-20 |
JP4998299B2 JP4998299B2 (ja) | 2012-08-15 |
Family
ID=41071376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008023954A Expired - Fee Related JP4998299B2 (ja) | 2008-02-04 | 2008-02-04 | 静電型スピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4998299B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009278479A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Foster Electric Co Ltd | 静電型スピーカ |
JP2013201512A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Yamaha Corp | 静電型スピーカ |
JP2013201513A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Yamaha Corp | 静電型スピーカ |
JP2021536700A (ja) * | 2018-09-07 | 2021-12-27 | グラフオーディオ・インコーポレイテッド | 透明な静電式変換器 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4936321A (ja) * | 1972-08-04 | 1974-04-04 | ||
JPS61124199U (ja) * | 1985-01-19 | 1986-08-05 | ||
JPH11178098A (ja) * | 1997-12-11 | 1999-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | 静電形スピーカ |
JP2006148612A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Yamaha Corp | 音響装置 |
JP2007195150A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-08-02 | Seiko Epson Corp | 静電型超音波トランスデューサの駆動制御方法、静電型超音波トランスデューサ、これを用いた超音波スピーカ、音声信号再生方法、超指向性音響システム及び表示装置 |
-
2008
- 2008-02-04 JP JP2008023954A patent/JP4998299B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4936321A (ja) * | 1972-08-04 | 1974-04-04 | ||
JPS61124199U (ja) * | 1985-01-19 | 1986-08-05 | ||
JPH11178098A (ja) * | 1997-12-11 | 1999-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | 静電形スピーカ |
JP2006148612A (ja) * | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Yamaha Corp | 音響装置 |
JP2007195150A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-08-02 | Seiko Epson Corp | 静電型超音波トランスデューサの駆動制御方法、静電型超音波トランスデューサ、これを用いた超音波スピーカ、音声信号再生方法、超指向性音響システム及び表示装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009278479A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Foster Electric Co Ltd | 静電型スピーカ |
JP2013201512A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Yamaha Corp | 静電型スピーカ |
JP2013201513A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Yamaha Corp | 静電型スピーカ |
JP2021536700A (ja) * | 2018-09-07 | 2021-12-27 | グラフオーディオ・インコーポレイテッド | 透明な静電式変換器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4998299B2 (ja) | 2012-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103444205B (zh) | 声发生器及使用了该声发生器的声发生装置 | |
JP6047575B2 (ja) | 音響発生器、音響発生装置および電子機器 | |
JP4998299B2 (ja) | 静電型スピーカ | |
CN210157382U (zh) | 扬声组件以及磁性组件 | |
US9848268B2 (en) | Acoustic generator, acoustic generation device, and electronic apparatus | |
US9781517B2 (en) | Acoustic generator, acoustic generation device, and electronic apparatus | |
JP2009117888A (ja) | 静電型スピーカ | |
CN104012116B (zh) | 声音产生器、声音产生装置以及电子设备 | |
JP4830933B2 (ja) | 静電型スピーカ | |
JP6495866B2 (ja) | スピーカーユニット | |
DE102015104478A1 (de) | Flachlautsprecher | |
US8085957B2 (en) | Method for converting electric signals into acoustic oscillations and an electric gas-kinetic transducer | |
JP2009038637A (ja) | 静電型スピーカ | |
US10924866B2 (en) | Piezoelectric speaker | |
JP2010016603A (ja) | 静電型スピーカ | |
JP2010004254A (ja) | 静電型スピーカ | |
JP6547272B2 (ja) | 電気音響変換器 | |
JP6251755B2 (ja) | 複合電子機器,スピーカーカートリッジおよび電子機器 | |
JP2009296125A (ja) | 静電型スピーカ | |
JP2009049913A (ja) | 静電型スピーカ | |
JP2008259158A (ja) | 静電型スピーカ | |
JP7099110B2 (ja) | 電気音響変換装置 | |
JP2010034779A (ja) | 静電型スピーカ | |
JP5030168B2 (ja) | 静電型スピーカ | |
JP2009232405A (ja) | 静電型スピーカ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120417 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120430 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |