JPH11178098A - 静電形スピーカ - Google Patents

静電形スピーカ

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JPH11178098A
JPH11178098A JP34117097A JP34117097A JPH11178098A JP H11178098 A JPH11178098 A JP H11178098A JP 34117097 A JP34117097 A JP 34117097A JP 34117097 A JP34117097 A JP 34117097A JP H11178098 A JPH11178098 A JP H11178098A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、全体を大形化することなく、音圧
を高めることを目的とするものである。 【解決手段】 ゴムやスポンジ等の復元力を有する弾性
体で構成され、振動板11の振動方向への張架枠13,
14の変位を許容する弾性スペーサ18により、張架枠
13,14を固定電極板15,16に支持するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電極膜が形成さ
れた振動板と、この振動板に対向する固定電極板とを備
えた静電形スピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の静電形スピーカの一例の断
面図である。図において、1はポリエステル等の薄いフ
ィルム上に電極膜2が形成されている振動板、3,4は
振動板1の周縁部の両面にそれぞれ固定され、振動板1
を一定の張力で張架している絶縁スペーサ枠、5,6は
振動板1の両面に対向するように絶縁スペーサ枠3,4
にねじ止め又は接着されている一対の固定電極板であ
り、これらの固定電極板5,6には、音を放射するとと
もに振動板1の振動を妨げないようにするための多数の
孔が設けられている。また、固定電極板5,6として
は、例えばパンチングメタル等が用いられている。
【0003】次に、動作について説明する。振動板1と
固定電極板5,6との間に直流電圧がかけられ、マッチ
ングトランス(図示せず)を介して音響電気信号が重畳
されることにより、クーロン力の変動により振動板1が
例えば固定電極板6側へ変位する。そして、音響電気信
号の変動に応じて振動板1が振動することにより、音波
が発生される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の静電形スピーカにおいては、音圧を決める振動
板1の振幅が振動板1の張力とオーディオ信号の入力レ
ベルとで決定されるが、その振幅が通常の動電形スピー
カに比べて小さいため、これを補うためには振動板1の
面積を大きくしなければならず、全体が大形化してしま
うという問題点があった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、全体を大形化
することなく、音圧を高めることができる静電形スピー
カを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る静
電形スピーカは、電極膜が形成されている振動板と、こ
の振動板を張架する張架枠と、振動板に対向する固定電
極板と、復元力を有する弾性体で構成され、振動板の振
動方向への張架枠の変位を許容しつつ張架枠を固定電極
板に支持する弾性スペーサとを備えたものである。
【0007】請求項2の発明に係る静電形スピーカは、
弾性スペーサとしてばねを用いたものである。
【0008】請求項3の発明に係る静電形スピーカは、
振動板の振動の周波数特性を調整するための調整機構を
弾性スペーサに設けたものである。
【0009】請求項4の発明に係る静電形スピーカは、
弾性スペーサに対する押圧力を調整可能な調整ねじを調
整機構として用いたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による静
電形スピーカの断面図、図2は図1の要部斜視図であ
る。図において、11はポリエステル等の薄いフィルム
上に電極膜12が形成されている振動板、13,14は
振動板11の周縁部の両面にそれぞれ固定され、振動板
1を一定の張力で張架している張架枠、15,16は振
動板1の両面に対向する一対の固定電極板であり、これ
らの固定電極板15,16には、音を放射するとともに
振動板1の振動を妨げないようにするための多数の孔が
設けられている。
【0011】17は一対の固定電極板15,16間に介
在されている絶縁スペーサ、18は張架枠13,14と
固定電極板15,16との間に介在され、振動板11の
振動方向への張架枠13,14の変位を許容しつつ張架
枠13,14を固定電極板15,16に支持する弾性ス
ペーサであり、これらの弾性スペーサ18は、例えばゴ
ムやスポンジなど、電気絶縁性で復元力を有する弾性体
で構成されている。
【0012】このような静電形スピーカは、従来と同様
の原理で音波を発生するが、固定電極板15,16に対
して張架枠13,14が弾性スペーサ18を介して支持
されているため、振動板11の振動時に張架枠13,1
4も同方向へ変位する。従って、振動板11の振幅が大
きくなり、全体を大形化することなく、音圧を高めるこ
とができる。
【0013】実施の形態2.なお、上記の例では弾性ス
ペーサ18としてゴムやスポンジなどの弾性体部材を示
したが、例えば図3に示すように、弾性スペーサとして
ばね19を用いてもよく、振動板11の振幅をさらに大
きくすることができる。
【0014】実施の形態3.また、上記の例では張架枠
13,14と固定電極板15,16との間に弾性スペー
サ18を介在させたが、例えば図4に示すように、絶縁
スペーサ17と張架枠13,14との間に弾性スペーサ
20を設け、絶縁スペーサ17及び弾性スペーサ20を
介して固定電極板15,16に張架枠13,14を支持
させてもよい。
【0015】実施の形態4.次に、図5はこの発明の実
施の形態4による静電形スピーカの要部断面図である。
実施の形態1において、振動板11は、弾性スペーサ1
8の弾性定数と、張架枠13,14の質量(振動板1の
質量は無視できる)とによって決まる固有振動数を持っ
ており共振する。そこで、この実施の形態5では、調整
機構として調整ねじ21を設け、弾性スペーサ18に対
する押圧力を調整できるようにしている。
【0016】このような静電形スピーカでは、調整ねじ
21を締め付けたり緩めたりすることで振動板11の共
振周波数を調整することができる。従って、音圧の低い
周波数に共振周波数を合わせることで、広い周波数帯域
について均等に音圧を高くすることができ、周波数特性
を良好にすることができる。
【0017】実施の形態5.なお、図6に示すように、
実施の形態2で示したようなばね19を用いる場合に
も、調整ねじ21を設けて共振周波数を調整することが
でき、これにより周波数特性を良好にすることができ
る。
【0018】実施の形態6.次に、図7はこの発明の実
施の形態6による静電形スピーカの要部断面図である。
図において、22は透明なフィルム上に透明な電極膜2
3が形成されている透明な振動板、24,25は振動板
22の両面に対向する一対の固定電極板であり、これら
の固定電極板24,25は、ガラス又はアクリル等の透
明な材料で構成されている固定板26と、固定板26上
に形成されている透明な電極膜27とをそれぞれ有して
いる。また、固定電極板24,25には、多数の孔が設
けられている。他の構成は、実施の形態1と同様であ
る。
【0019】このように、振動板22及び固定電極板2
4,25をそれぞれ透明な材料で構成することにより、
静電形スピーカ全体を透明にすることができる。また、
透明な静電形スピーカにおいても、弾性スペーサ18を
適用することで音圧を高めることができる。
【0020】なお、実施の形態6で示したような透明な
静電形スピーカについても、実施の形態2〜5のような
変形が可能であることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
静電形スピーカは、復元力を有する弾性体で構成され、
振動板の振動方向への張架枠の変位を許容する弾性スペ
ーサにより、張架枠を固定電極板に支持するようにした
ので、全体を大形化することなく、音圧を高めることが
できる。
【0022】請求項2の発明の静電形スピーカは、弾性
スペーサとしてばねを用いたので、簡単な構造で振動板
の振幅をより大きくすることができる。
【0023】請求項3の発明の静電形スピーカは、振動
板の振動の周波数特性を調整するための調整機構を弾性
スペーサに設けたので、振動板の共振周波数を調整する
ことで周波数特性を良好にすることができる。
【0024】請求項4の発明の静電形スピーカは、弾性
スペーサに対する押圧力を調整可能な調整ねじを調整機
構として用いたので、簡単な構造で周波数特性を容易に
調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による静電形スピー
カの断面図である。
【図2】 図1の要部断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による静電形スピー
カの断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による静電形スピー
カの断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による静電形スピー
カの要部断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による静電形スピー
カの要部断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による静電形スピー
カの要部断面図である。
【図8】 従来の静電形スピーカの一例の断面図であ
る。
【符号の説明】
11,22 振動板、12 電極膜、13,14 張架
枠、15,16,24,25 固定電極板、18 弾性
スペーサ、19 ばね(弾性スペーサ)、21調整ねじ
(調整機構)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極膜が形成されている振動板と、この
    振動板を張架する張架枠と、上記振動板に対向する固定
    電極板と、復元力を有する弾性体で構成され、上記振動
    板の振動方向への上記張架枠の変位を許容しつつ上記張
    架枠を上記固定電極板に支持する弾性スペーサとを備え
    ていることを特徴とする静電形スピーカ。
  2. 【請求項2】 弾性スペーサとしてばねを用いたことを
    特徴とする請求項1記載の静電形スピーカ。
  3. 【請求項3】 弾性スペーサには、振動板の振動の周波
    数特性を調整するための調整機構が設けられていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電形スピ
    ーカ。
  4. 【請求項4】 調整機構は、弾性スペーサに対する押圧
    力を調整可能な調整ねじであることを特徴とする請求項
    3記載の静電形スピーカ。
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