JP2009187811A - パック電池 - Google Patents

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卓也 松田
Osamu Inaoka
修 稲岡
Katsuji Mizuta
克二 水田
Michihisa Kurita
道久 栗田
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Abstract

【課題】小型化および低コスト化を図りながら、製造での作業性および完成品の外観品質をともに高く確保することができる構成のパック電池を提供する。
【解決手段】パック電池は、素電池と、素電池における4側面のそれぞれを囲む4側壁20a〜20dが一体に構成されてなる外装ケース20とを有する。そして、第1側壁20aの一端辺からは、第2側壁20bに向けて庇状の第1張出し部20eが形成されている。第1張出し部20eの先端が素電池における外面の一部に接触する。また、第1張出し部20eには、Y軸を中心軸とした曲げ変形に対して、他の領域に比べて剛性の低い幅狭領域20e1、20e2が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、パック電池に関し、特に外装ケースの構造に関する。
素電池に保護回路基板などが組みつけられ、当該状態で外装ケースに収納されたパック電池が、携帯電話やディジタルカメラ、さらにはPDA(Personal Digital Assistant)などのモバイル機器の電力源として広く用いられている。
パック電池に対しては、小型化および低コスト化が求められている。このような求めに応じるべく、外装ケースを小型・軽量なものとし、また、製造時における工数の低減を図るための種々が提案されている(例えば、特許文献1〜4)。これら文献1〜4で提案されているパック電池の構成について、その概略を図10および図11を用い説明する。
先ず、図10に示すように、特許文献1などで提案されているパック電池は、コアパック910を有する。コアパック910は、扁平六面体の外観構造を有する素電池911の一側壁(X軸方向の左側側壁)に保護回路基板912、基板ホルダ913などが組み付けられ構成されている。図10に示すように、コアパック910は、その厚み方向の上下から枠状の外装ケース920、921で挟み付けられて保持され、さらにその外周に外装ラベル930が巻き付けられることにより構成されている。なお、パック電池の製造においては、コアパック910に外装ケース920、921を組み付けた状態で粘着テープあるいは接着剤などで仮止めがなされる。
次に、図11に示すように、特許文献2などで提案されているパック電池では、上記同様に、扁平六面体の外観構造を有する素電池941の一側面に保護回路基板942および基板ホルダ943が組み付けられてコアパック940が構成されている。この文献で提案されているパック電池では、コアパック940の周壁を囲む状態の外装ケース950、951が、X軸方向に突き合わせられ、先端部分で接合されている。そして、このパック電池においても、コアパック940に外装ケース950、951が取り付けられた状態で、外周に外装ラベル960が巻き付けられることにより構成されている。
上記2種類のパック電池では、コアパック910、940の周壁のみを外装ケース920、921、950、951で囲み、Z軸方向における上下壁を外装ラベル930、940で覆うという構成を採用することで、小型化(薄型化)および低コスト化が実現されている。
特開2004−273174号公報 特開2006−164579号公報 特開2007−157452号公報 特開2007−250204号公報
しかしながら、上記従来技術に係るパック電池では、作業性という観点から改善の余地が残る。即ち、図10および図11に示す構成の従来技術に係るパック電池では、小型化(薄肉化)という目的は達成されるものの、その製造過程において、コアパック910、940に対して外装ケース920、921、950、951を取り付けた後、外装ラベル930、960の巻き付け作業が終了するまでの間に外装ケース920、921、950、951同士を少なくとも仮止めしておく必要がある。このため、上記従来技術に係るパック電池では、その製造において煩雑な作業が必要となり、作業性の改善が望まれる。
また、上記従来技術に係るパック電池では、外装ケース920、921、950、951を突き合わせ接合する必要があるので、各外装ケース920、921、950、951の寸法精度を確保しないと、突き合わせ部分近傍における互いの間に段差を生じたりすることで、外観品質という観点からも問題を生じることも考えられる。
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、小型化および低コスト化を図りながら、製造での作業性および完成品の外観品質をともに高く確保することができる構成のパック電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るパック電池では、次のような構成を採用することを特徴とする。
本発明に係るパック電池では、2主面と4側面から構成される偏平六面体の外観構造を有する素電池と、素電池における4側面のそれぞれを囲む4側壁が一体に構成されてなる外装ケースとを有する。ここで、「4側壁が一体に構成されている」とは、少なくとも素電池を挿入する(取り付ける)際には4側壁がつながった状態にあることをいうものであって、射出成型などを用いて4側壁を一体成型する場合や、予め複数のパーツを接合する場合などを含む。
外装ケースにおける4側壁の内の1側壁(以下では、「第1側壁」と記載する。)の一端辺(以下では、「第1端辺」と記載する。)からは、当該第1側壁に対向する側壁(以下では、「第2側壁」と記載する。)に向けて庇状の張出し部(以下では、「第1張出し部」と記載する。)が形成されている。
第1張出し部は、その先端が素電池における外面(主面あるいは側面)の一部に接触しており、これにより素電池を保持する機能が付与されている。また、第1張出し部は、一部領域が他の領域に比べて、幅狭化あるいは薄肉化されている。
なお、上記において、「幅狭化されている」とは、張出し幅が他の領域に比べて小さくなっていれば(幅狭であれば)よく、スリット状に切り欠かれている形態(張出し幅が”0”)でもよい。以下においては、幅狭化あるいは薄肉化されている領域を、「第1低剛性領域」と記載する。
本発明に係るパック電池では、外装ケースの4側壁が一体に形成されているので、図10や図11に示す従来技術に係るパック電池に対し、完成後における外観品質が優れる。即ち、上述のように、従来技術に係るパック電池では、外装ケース920、921、950、951の寸法精度によっては、互いの突き合わせ部分に段差を生じ、外観品質が低くなることが考えられる。これに対して、本発明に係るパック電池では、外装ケースの4側壁が一体に形成されているので、つき合わせの必要もなく、段差を生じることもない。よって、本発明に係るパック電池では、外観品質という観点から優位である。
また、上記本発明に係るパック電池では、第1側壁の上端辺から張出す第1張出し部が形成され、その第1張出し部の先端が素電池における外面の一部に接触している。このため、外装ケースへの素電池の保持が上記先端での接触を用いてなされる。このため、当該接触部分においては、外装ケースへの素電池の保持のために別途粘着や接着剤を用いて、素電池と外装ケースとを接合することを要せず、コスト面で優位である。
また、上記本発明に係るパック電池では、第1低剛性領域を有することにより、第1張出し部における上記他の領域の張り出し幅(第1端辺から先端辺までの幅)を広く設定した場合にあっても、外装ケースへの素電池の組み付け作業性を低下させ難い。即ち、本発明に係るパック電池では、その製造段階において、既に一体に形成された4側壁を有する外装ケースに対して素電池を組み付け(挿入)しようとする際に、第1低剛性領域を設けることによって、第1端辺を支点として第1張出し部を容易に撓ませることができ、素電池の挿入を円滑に行うことができる。よって、本発明に係るパック電池では、このような観点からも作業性が高く、製造コストの低減を図ることができる。
従って、本発明に係るパック電池は、小型化および低コスト化を図りながら、製造での作業性および完成品の外観品質をともに高く確保することが可能である。
上記本発明に係るパック電池では、例えば、次のようなバリエーションを採用することができる。
上記本発明に係るパック電池では、外装ケースの第1低剛性領域が、第1側壁に沿った方向の両端近傍に形成されている、という構成を採用することができる。ここで、「両端近傍」とは、第1側壁の両側に続く2つの側壁との境界部分あるいはその近傍領域をいう。
上記本発明に係るパック電池では、第2側壁の一端辺(以下では、「第2端辺」と記載する。)からも、第1張出し部に対し対向する状態で庇状の第2張出し部が形成されている、という構成を採用することができる。なお、第2張出し部についても、その先端が素電池における外面の一部に接触し、素電池を保持する役割を担うものである。
上記本発明に係るパック電池では、第2張出し部にも、上記第1張出し部の撓みを促進するために設けられた第1低剛性領域と同様の構成を有する第2低剛性領域が形成されている(幅狭化あるいは薄肉化された領域が設けられている)、という構成を採用することができる。
上記本発明に係るパック電池では、素電池の4側面の内、少なくとも外装ケースの第1側壁に対向する側面(以下では、「第1側面」と記載する。)が、その高さ方向中央部分で第1側壁に向けて膨出したラウンド形状を有する、という構成を採用することができる。
上記本発明に係るパック電池では、素電池に対し、第1側面の少なくとも一部に沿った状態で回路基板および基板ホルダが取り付けられている、という構成を採用することができる。
上記本発明に係るパック電池では、外装ケースにおいて、素電池の2主面の両方に対応する部分が開口されている、という構成を採用することができる。
上記本発明に係るパック電池では、外装ケースにおいて、第1張出し部が形成された側が開口されており、且つ、これとは反対側が底壁で覆われている、という構成を採用することができる。
上記本発明に係るパック電池では、外装ケースにおいて、上記開口がシート状部材の貼着をもって封止されている、という構成を採用することができる。
以下では、本発明を実施するための最良の形態について、一例を示して説明する。なお、以下の説明で用いる実施の形態は、本発明の構成および作用・効果を分かりやすく説明するために用いる一例であって、本発明は、その本質的な特徴部分以外に何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
(実施の形態1)
1.全体構成
実施の形態1に係るパック電池1の全体構成について、図1および図2(a)、(b)を用い説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るパック電池1は、コアパック10と外装ケース20、および外装ラベル30を有する。コアパック10は、素電池11に対して、保護回路基板12および基板ホルダ13が取り付けられ構成されている。より具体的には、図2(b)に示すように、素電池11は、面積の広い主面11aと、この主面の裏側にあたる主面と、4つの側面11c、11d、11e、11fから構成される扁平六面体の外観構造を有する。
保護回路基板12は、間に基板ホルダ13を挟み、素電池11の側面11cに沿う状態取り付けられる。保護回路基板12には、図示を省略する接続端子が設けられており、一方にPTC(Positive Temperature Coefficient)素子などの感熱素子14が接続され、他方にリード16が接続されている。なお、感熱素子14と素電池11との間には、絶縁性を確保するための絶縁シート15が介挿されている。また、リード16は、素電池11の側面11fに接合されたクラッド板18が介挿されている。
なお、保護回路基板12には、外面側に水没判定ラベル17が貼着されている。
図1に戻って、外装ケース20は、コアパック11における素電池11の4側面(図2(b)を参照。)のそれぞれに対向する状態の4つの側壁20a、20b、20c、20dが一体に形成されてなる。側壁20aには、コアパック10における保護回路基板12の外部端子12aに対応して窓部20gが設けられている。
また、外装ケース20は、Z軸方向上下が開口されている。そして、側壁20aおよび側壁20bのZ軸方向の両端辺からは、張出し部20e、20f、20h、20i(張出し部20h、20iについては、図2(a)を参照。)がそれぞれX軸方向に向け庇状に張り出されている。なお、図2(a)は、図1において、外装ケース20に対しコアパック10を組み付けた後のA−A断面を模式的に示す断面図である。
図2(a)に示すように、外装ケース20における各張出し部20e、20f、20h、20iは、コアパック10における素電池11の外面に対して、各先端が接触している。即ち、パック電池1では、張出し部20e、20f、20h、20iによりコアパック10がその厚み方向に挟み込まれ、外装ケース20に対しコアパック10が保持される。
なお、図2(a)に示すように、外装ラベル30は、各張出し部20e、20f、20h、20iおよびコアパック10の露出部分(素電池11の両主面)を覆うように貼着されている。
2.外装ケース20の形態
外装ケース20の構成について、図3を用い説明する。図3は、外装ケース20を、図1におけるZ軸方向上方から平面的にみた図である。
図3に示すように、外装ケース20は、4つの側壁20a、20b、20c、20dがコアパック10の外形に合わせて矩形の枠状に一体形成された構成を有する。そして、側壁20aの一端辺からは、対向する側壁20bに向けた方向(X軸下向き)に庇状の張出し部20eが形成されている。
また、側壁20bの一端辺からは、側壁20aに向けた方向(X軸上向き)に同じく庇状の張出し部20fが形成されている。即ち、張出し部20eと張出し部20fとは、互いの先端同士が向き合うようになっている。
そして、図3の二点鎖線で囲む部分に示すように、外装ケース20では、各張出し部20e、20fの両端部分が、その先端辺が入江状に入り込み、これらの各領域では、幅狭部分20e1、20e2、20f1、20f2が形成されている。なお、本実施の形態に係る外装ケース20では、幅狭部分20e1、20e2、20f1、20f2における張出し量を0[mm]とすることもできる。
このように張り出し部20e、20fの幅狭部分20e1、20e2、20f1、20f2を両端部分に設けるのは、コアパック10を組み付ける際に張り出し部20e、20fが撓みやすくなるようにするためである。これについて、図4を用い説明する。
3.外装ケース20へのコアパック10の挿入
図4に示すように、本実施の形態に係るパック電池1を製造する場合においては、外装ケース20に対し、保護回路基板12が取り付けられた側を張出し部20eと張出し部20hとの間に潜り込ませて行く。このとき、コアパック10は、外装ケース20における張出し部20eの主面に対し傾斜した状態となり、当該傾斜状態をもって張出し部20eと張出し部20hとの間に挿入される。このため、コアパック10の挿入に伴い、張出し部20eが外装ケース20の外側(Z軸方向上側)に向けて撓むことになる。
ここで、本実施の形態においては、張出し部20eにおける両端部分に幅狭部分20e1、20e2(図3を参照。)を設けているので、この部分の撓みに対する剛性が他の部分に比べて低くなる。よって、図4の二点鎖線で囲む部分に示すように、張出し部20eが外側に撓み(矢印Bで矢示する部分)、コアパック10の挿入が容易となる。なお、コアパック10を挿入した後は、各張出し部分20e、20h、20f、20i(図3を参照。)の各先端が素電池11における外面と接触して、コアパック10を確実に保持できる。
また、張出し部20eの撓みにより、コアパック10を外装ケース20に対し組み付ける際の、保護回路基板12の損傷なども抑制することができる。これは、コアパック10の挿入時における保護回路基板12へ大きな力が付加されるのを抑制できるためである。
4.素電池11における外側面の曲率と張出し部20eとの関係
次に、素電池11における外側面の曲率と張出し部20eの深さとの関係について、図5を用い説明する。
図5(a)に示すように、本実施の形態に係るパック電池1では、素電池11における側面11c(図2(b)を参照。)が外側に向けて膨出された形状を有する。そして、側面11cは、その曲率半径Rが大きく設定されており、略一つRに形成されている。この場合、外装ケース20における張出し部20eなどの張出し量は、コアパック10の確実な保持性を確保すべく、深く設定されることになる。
一方、図5(b)に示すように、変形例に係るコアパック70のように側面の曲率Rが小さい場合には、外装ケース80の張出し部80eの張出し量が浅くても、素電池の保持性を十分確保することができる。
ここで、図5(a)の形態と図5(b)の形態とを考慮するとき、図3に示すように、張出し部20e、20fの両端あるいはその近傍領域に幅狭部分20e1、20e2、20f1、20f2を設けることによって、外装ケース20へのコアパック10の挿入を容易とすることができるが、図5(a)に示すように、張出し量が深い場合には、本実施の形態の構成を採用することが特に有効である。
(実施の形態2)
1.全体構成
次に、実施の形態2に係るパック電池2の全体構成について、図6を用い説明する。
図6に示すように、本実施の形態に係るパック電池2も、コアパック40と外装ケース50、および外装ラベル60を有する。コアパック40は、基本的に上記実施の形態1に係るコアパック10と同様の構成要素を有してなり、素電池41に対して、保護回路基板42および基板ホルダ43が取り付けられ構成されている。なお、コアパック40には、一側壁に黒色シート49が貼着されている。
本実施の形態が上記実施の形態1と相違する主な点は、外装ケース50の構成にある。具体的には、本実施の形態に係る外装ケース50は、4つの側壁50a、50b、50c、50dに加え、底壁50jが一体に形成されてなる。
また、側壁50aおよび側壁50bにおける各上端辺(Z軸方向上方の端辺)からは、X軸方向に張出し部50eおよび張出し部50fがそれぞれ形成されている。そして、本実施の形態に係る外装ケース50においては、張出し部50eの両端部分には幅狭部分を設けておらず、張出し部50fの両端部分には上記外装ケース20と同様に幅狭部分を設けている。
外装ケース50に対してコアパック40を挿入する際には、先ずコアパック40における保護回路基板42の側を張出し部50eの下方へと差し入れ、次に素電池41における曲率を有する側面を張出し部50fの撓みを利用して、Z軸方向下向きに押し込む。
図6に示すように、外装ラベル60は、外装ケース50に対しコアパック40が取り付けられた状態で、主に、その上部開口から露出するコアパック40を覆うよう貼着される。外装ケース50の各側面には、対応する外装ラベル60の側面部分60s1、60s2、60s3、60s4が貼着されることになる。また、外装ラベル60には、貼着された際に外装ケース50における側面および裏面に貼着されることになるプルタブ部60hを備えている。
外装ラベル60におけるプルタブ部60hは、パック電池2を、電源としてモバイル機器に装着した際に、取り出しが容易に実施できるように設けられている。即ち、パック電池2が取り付けられたモバイル機器のユーザは、パック電池2を取り出す際に、外装ラベル60におけるプルタブ部60hを剥がし、これを指先で摘まんで引っ張ることになる。
2.コアパック40の構成
本実施の形態に係るパック電池2が有するコアパック40の構成について、図7を用い説明する。
図7に示すように、コアパック40が有する素電池41は、上記素電池11と同様に、面積の広い主面41aと、この主面の裏側にあたる主面と、4つの側面41c、41d、41e、41fから構成される扁平六面体の外観構造を有する。
基板ホルダ43は、素電池41の側面41cおよび側面41fの両方に沿うようにL字形状をしている。また、基板ホルダ43には、素電池41における端子41gに対応して、窓部が形成されている。
保護回路基板42は、間に基板ホルダ43を挟み、素電池41の側面41cに沿う状態に取り付けられる。保護回路基板42には、図示を省略する接続端子が設けられており、一方の接続端子にリード45が接続され、さらに、リード45には、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子などの感熱素子44が接続されている。本実施の形態に係るコアパック40では、感熱素子44の一方のリードがL字に折り曲げられており、全体が基板ホルダ43の外面に沿った状態で配されている。
リード46は、クラッド板48を介した状態で、素電池41の側面41eに接続されている。
なお、素電池41の側面41dには、黒色シート49が貼着されている。黒色シート49は、上記のように、ユーザがモバイル機器からパック電池2を取り出そうとする際にプルタブ部60hを剥がすことになるのであるが、ユーザが誤って外装ラベル60におけるプルタブ部60h以外の部分も剥がした場合でも、素電池41の外装体が露出しないようにするためのものである。これにより、パック電池2では、外観品質および安全の両観点からの保護が図られている。
3.外装ケース50の形態
本実施の形態に係る外装ケース50の形態について、図8を用い説明する。図8は、外装ケース50を図6のZ軸方向上方より見た平面図である。
図8に示すように、外装ケース50は、4つの側壁50a、50b、50c、50dおよび底壁50jが一体に形成されているものであって、全体として有底浅皿状をしている。そして、側壁50aの上端辺からは、X軸方向に張り出し部50eが設けられており、対向する側壁50bの上端辺からは、同じくX軸方向に張り出し部50fが設けられている。
張出し部50eは、Y軸方向に長い長方形状をしており、その両端が側壁50c、50dの各上端辺に接合されている。そして、張出し部50eには、上記外装ケース20における張出し部20eのような幅狭部分が設けられていない。
一方、張出し部50fは、その中央部分から両側壁50c、50dの方へと向けて先端辺がなだらかに傾斜されており、両端部分D1、D2が幅狭となっている。
4.優位性
本実施の形態に係るパック電池2では、外装ケース50における張出し部50eには幅狭部分を設けていないものの、対向する張出し部50fの両端部分D1、D2を幅狭としているので、上記実施の形態1に係るパック電池1と同様に、外装ケース50へのコアパック40の挿入が良好なものとなる。このため、製造時において煩雑な作業を伴うことがない。
また、図10や図11に示す従来技術に係るパック電池の構成では、外装ケースを各々2つの要素920、921、950、951から構成しているので、部品の管理および上述のようなコアパックへ組み付けた後の仮止めなどの作業が必要となる。このため、従来技術に係るパック電池の構成を採用する場合には、製造作業が煩雑となり、製造コストという観点から改善の余地があった。
これに対して、上記実施の形態1および本実施の形態2に係るパック電池1、2の構成を採用する場合には、外装ケース20、50を一体構成としているので、外装ケース20、50の部品管理が容易であり、また、コアパック10、40を取り付けた後に粘着テープなどでの仮止めなどを必要としない。よって、製造コストという観点から優位である。
また、図9(a)に示すように、本実施の形態2に係るパック電池2では、コアパック40が外装ケース50に取り付けられた後は、素電池41の厚み方向において、底壁50jと張出し部50eおよび張出し部50f(矢印E1、E2で示す部分。)とによって挟み込まれた状態となる。このため、本実施の形態に係るパック電池2では、完成後において、外装ケース50に対してコアパック40が移動することがなく(内部でガタツクことがない)、高い品質が確保される。なお、外装ラベル60の貼着により、ガタツキ抑制が一層確実なものとなっている。
一方、図9(b)に示すように、比較例に係るパック電池では、有底浅皿状の外装ケース1050にコアパック1040が挿入されているが、外装ケース1050における開口側にコアパック1040を押さえつけるための張出し部が形成されていないので、コアパック1040は、外装ケース1050の底壁と外装ラベル1051とによって挟み込まれるだけとなる。従って、比較例に係るパック電池では、外装ケース1050に対するコアパック1040の移動を抑制すべく、矢印F1、F2などに接着剤や両面粘着テープなどを用いることが必要となる。このため、製造部品点数の観点および製造作業の煩雑さなどの観点から改善を要する。
以上より、本実施の形態2に係るパック電池2では、外装ケース50に対するコアパック40の良好な取り付け性を確保しながら、取り付け後において、外装ケース50内でのコアパック40のガタツキを確実に防止することができる。また、接着剤や両面粘着テープなどを用いなくても、外装ケース50に対してコアパック40を確実に保持することができるので、製造コストおよび完成後の外観品質という観点から効果を有する。
なお、以上で説明した優位性については、上記実施の形態1に係るパック電池1においても、同様に奏することができる。
(その他の事項)
上記実施の形態1、2および変形例に係る各パック電池1、2、・・の構成については、その特徴とする部分以外であれば適宜変更が可能である。例えば、上記実施の形態1、2などでは、外装ケース20、50の張出し部20e、20f、50fの両端部分に幅狭部分20e1、20e2、20f1、20f2、・・を設けて張出し部20e、20f、50fの撓み性を確保したが、必ずしも幅を狭くする必要はない。代替構成として、一部の肉厚を他の領域に比べて薄肉化することでも、張出し部20e、20f、50fの撓み性を良好にすることができる。
また、張出し部20e、20f、50fにおける幅狭部分を設ける箇所は、必ずしも両端部分に限定されるものではない。例えば、両端部分から一定距離内側に入った箇所とすることもできるし、中央部分とすることもできる。そして、この場合にも、薄肉化により剛性を低下させるという構成を採用することもできる。
また、張出し部20e、20f、50fの各々に対する低剛性領域を設ける箇所数は、必ずしも2か所である必要はなく、1箇所であってもよいし、3箇所以上であってもよい。この場合には、外装ケース20、50に対するコアパック10、40の挿入の容易性と、挿入後におけるコアパック10、40の保持性とのバランスを考慮して設計すればよい。
また、上記実施の形態1、2では、コアパック10、40における保護回路基板12、42が取り付けられた側とその反対側とに対応して、張出し部20e、20f、50e、50fを設けているが、本発明では、張出し部を設ける位置がこれに限定されるものではない。例えば、図1において、側壁20cおよび側壁20dの上端辺から、Y軸方向に向けて庇状に張り出す張出し部を設けてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、素電池11、41に対して保護回路基板12、42などを取り付けコアパック10、40を構成することとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、素電池として、上記実施の形態1、2のような非水電解質系二次電池ではなく、ニッケル水素(MH)二次電池などのアルカリ系二次電池や一次電池を採用する場合においては、保護回路基板を必要としない場合もある。このような場合においても、本発明は有効である。
本発明は、携帯電話機やディジタルカメラなどのモバイル機器の電源として用いられるパック電池を実現する上で有用である。
実施の形態1に係るパック電池1の全体構成を示す展開斜視図である。 (a)は、パック電池1におけるコアパック10と外装ケース20との配置関係を示す断面図であり、(b)は、パックン電池1におけるコアパック10の構成を示す展開斜視図である。 パック電池1における外装ケース20の構成を示す平面図である。 パックン電池1の製造過程における外装ケース20へのコアパック10の組み付け途中の状態を示す斜視図である。 (a)は、素電池11における端面Rが大きい場合の外装ケース20の張出し部20eを示す断面図であり、(b)は、変形例に係るパック電池における外装ケース80の張出し部80eを示す断面図である。 実施の形態2に係るパック電池2の一部構成を示す展開斜視図である。 パック電池2におけるコアパック40の構成を示す展開斜視図である。 パック電池2における外装ケース50の構成を示す平面図である。 (a)は、パック電池2におけるコアパック40と外装ケース50との配置関係を示す断面図であり、(b)は、比較例としてのパック電池におけるコアパック1040と外装ケース1050、1051との配置関係である。 従来技術に係るパック電池の構成を示す展開斜視図である。 従来技術に係るパック電池の構成を示す展開斜視図である。
符号の説明
1、2.パック電池
10、40、70.コアパック
11、41.素電池
12、42.保護回路基板
13、43.基板ホルダ
14、44.感熱素子
15.絶縁シート
16、45、46.リード
17.水没判定ラベル
18、48.クラッド板
20、50、80.外装ケース
30、60.外装ラベル
20a、20b、20c、20d、50a、50b、50c、50d.側壁
20e、20f、20h、20i、50e、50f、80e.張出し部
20e1、20e2、20f1、20f2.幅狭領域
49.黒色シート
50j.底壁

Claims (9)

  1. 2主面と4側面から構成される扁平六面体の外観構造を有する素電池と、
    前記素電池における4側面のそれぞれを囲む4側壁が一体に構成されてなる外装ケースとを有し、
    前記4側壁の内の1側壁の一端辺からは、当該1側壁に対向する側壁に向けて庇状の張出し部が形成されており、
    当該張出し部は、その先端が前記素電池における外面の一部に接触することによって前記素電池を保持する機能を有するものであって、
    前記張出し部は、一部領域が他の領域に比べて、幅狭化あるいは薄肉化されている
    ことを特徴とするパック電池。
  2. 前記幅狭化あるいは薄肉化されている領域は、前記1側壁に沿った方向の両端近傍に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のパック電池。
  3. 前記1側壁に対向する側壁の一端辺からも、前記張出し部に対向する状態で庇状の第2張出し部が形成されており、
    前記第2張出し部も、その先端が前記素電池における外面の一部に接触することによって前記素電池を保持する機能を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパック電池。
  4. 前記第2張出し部も、一部領域が他の領域に比べて、幅狭化あるいは薄肉化されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のパック電池。
  5. 前記素電池では、前記4側面の内、少なくとも前記外装ケースにおける前記1側壁に対向する側面が、その高さ方向中央部分で前記1側壁に向けて膨出したラウンド形状を有する
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のパック電池。
  6. 前記素電池には、前記側面の少なくとも一部に沿った状態で回路基板および基板ホルダが取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のパック電池。
  7. 前記外装ケースでは、前記素電池における前記2主面の両方に対応する部分が開口されている
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のパック電池。
  8. 前記外装ケースでは、前記張出し部が形成された側が開口されており、且つ、これとは反対側が底壁で覆われている
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のパック電池。
  9. 外装ケースの開口は、シート状部材の貼着をもって封止されている
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のパック電池。
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