JP2009187605A - 磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法 - Google Patents

磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の評価方法では、完全に検出することのできなかった磁化状態が不安定な磁気抵抗効果型ヘッドの検出が可能となる磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法は、磁気抵抗効果型ヘッドに、所定温度下で、該磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面と平行に磁場を印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第1の磁化状態画像を取得する工程と、次いで、前記磁気抵抗効果型ヘッドに外部ストレスを印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第2の磁化状態画像を取得する工程と、次いで、前記第1の磁化状態画像、前記第2の磁化状態画像、もしくはそれらの比較によって、前記磁気抵抗効果型ヘッドの特性を評価する工程と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法に関し、さらに詳細には、Kerr効果により浮上面の磁化状態画像を取得することにより磁気抵抗効果型ヘッドの特性を評価する評価方法に関する。
磁気ディスク等の磁気媒体用の薄膜磁気ヘッドとして、例えば再生ヘッド部にMR素子等の磁気抵抗効果型再生素子を用いた磁気抵抗効果型ヘッドが実用化されている。
しかし、磁気抵抗効果型ヘッドは、磁性薄膜の磁気抵抗効果を利用したものであり、磁気媒体との相対速度に依存することなく大きな再生出力を得ることができる反面、磁気抵抗効果型再生素子を挟む配置に設けられた磁性層であるシールド層が外部磁場により磁区が変化してしまう等の原因により、出力が変動する不良品が生ずる点が問題となっている。すなわち、出力変動を誘発する磁気抵抗効果型ヘッドは、正常な再生動作が期待できないため、製造工程における評価試験によって、排除される必要がある。
しかしながら、シールド層の磁区(以下「シールド磁区」という)に変化を生じる等により特性が不安定となる磁気抵抗効果型ヘッドを定量的に把握することができなかったため、その評価方法が課題となっていた。
従来の磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法としては、磁気抵抗効果型ヘッドのシールド層に対して平行の方向であって、前記磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面に対して角度を0度として磁場の印加(以下「通常着磁」という)を行った後、出力電圧を測定するという操作を繰り返し、当該磁気抵抗効果型ヘッドの出力電圧の最大値と最小値との差を変動量として算出することによる出力変動評価による評価方法が用いられてきた。
しかしながら、この方法では、シールド磁区が変化しやすい等、磁化状態が不安定な磁気抵抗効果型ヘッドを完全に検出できないという課題があった。
ここで、磁気抵抗効果型ヘッドの評価試験を行う方法の従来例として、特開平10−124828号公報に記載されたものであって、図7の装置を用いる評価方法が提案されている。ここで、図中の符号は、71がMRヘッド、72がセンス電流供給源、73が出力電圧増幅器、74が磁場発生用コイルユニット、75がコイル用電流増幅器、76が任意波形発生器、77がデジタルオシロ、78がコンピュータである。
この評価方法は、MRストライプに対して斜めの方向にストレスとしての外部磁場を印加し、MRヘッドの特性を評価する方法であり、それによれば、MRヘッドが大口径(例えば5〜6インチ)のウエハ上に形成されることに起因して、当該ヘッドの中心付近と外周付近とではMRストライプの磁化方向が不均一になりやすく、また、前述の磁区制御膜も不均一になりやすいため、これらの不均一性のテストが可能となるというものである。
特開平10−124828号公報
本発明は、従来の評価方法では、完全に検出することのできなかった磁化状態が不安定な磁気抵抗効果型ヘッドの検出が可能となる磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
この評価方法は、磁気抵抗効果型ヘッドに、所定温度下で、該磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面と平行に磁場を印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第1の磁化状態画像を取得する工程と、次いで、前記磁気抵抗効果型ヘッドに外部ストレスを印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第2の磁化状態画像を取得する工程と、次いで、前記第1の磁化状態画像、前記第2の磁化状態画像、もしくはそれらの比較によって、前記磁気抵抗効果型ヘッドの特性を評価する工程と、を備えることを要件とする。
また、磁気抵抗効果型再生素子の上下にシールド層が設けられる磁気抵抗効果型ヘッドに、所定温度下で、該磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面と平行に磁場を印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第1の磁化状態画像を取得する工程と、次いで、前記磁気抵抗効果型ヘッドに外部ストレスを印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第2の磁化状態画像を取得する工程と、次いで、前記第1の磁化状態画像、前記第2の磁化状態画像、もしくはそれらの比較によって、前記シールド層の磁化状態を評価する工程と、を備えることを要件とする。
また、磁気抵抗効果型再生素子の上下にシールド層が設けられる磁気抵抗効果型ヘッドに、所定温度下で、該磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面と平行に磁場を印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第1の磁化状態画像を取得する工程と、次いで、前記磁気抵抗効果型ヘッドに外部ストレスを印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第2の磁化状態画像を取得する工程と、を複数回繰り返した後、複数得られる第1の磁化状態画像の比較、もしくは複数得られる第2の磁化状態画像の比較によって、前記シールド層の磁化状態を評価する工程を備えることを要件とする。
また、磁気抵抗効果型再生素子の上下にシールド層が設けられる磁気抵抗効果型ヘッドに、該磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面と平行に磁場を印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第1の磁化状態画像を取得する工程と、次いで、前記磁気抵抗効果型ヘッドに外部ストレスを印加する工程と、次いで、Kerr効果により前記浮上面の第2の磁化状態画像を取得する工程と、を異なる温度設定下で複数回繰り返した後、複数得られる第1の磁化状態画像の比較、もしくは複数得られる第2の磁化状態画像の比較によって、前記シールド層の磁化状態を評価する工程を備えることを要件とする。
また、前記外部ストレスを印加する工程が、前記磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面に平行な方向から角度をもたせて該磁気抵抗効果型ヘッドに磁場を印加する工程を備えることを要件とする。
また、前記外部ストレスを印加する工程が、前記磁気抵抗効果型ヘッドを構成する素子に所定電流を通電する工程を備えることを要件とする。
また、前記外部ストレスを印加する工程が、前記磁気抵抗効果型ヘッドを構成する記録ヘッド部に所定電流を通電する工程を備えることを要件とする。
請求項1によれば、磁気抵抗効果型ヘッドに関して、磁性材料からなる層の磁化状態の安定性を評価して、当該磁気抵抗効果型ヘッドの特性を評価することが可能となる。特に、請求項2に記載の通り、シールド層の安定性の評価に適用することが好適である。
請求項3によれば、外部ストレス印加工程を複数回繰り返すことによって、磁気抵抗効果型ヘッドの磁化状態に変化が生じる場合の評価が可能となる。
請求項4によれば、異なる温度条件の下で、外部ストレス印加工程を複数回繰り返して、磁気抵抗効果型ヘッドの磁化状態を評価することが可能となる。
請求項5によれば、外部ストレスとしての印加磁場を任意に設定して、磁気抵抗効果型ヘッドの磁化状態を評価することが可能となる。
請求項6によれば、磁気抵抗効果型再生素子、ヒータ素子等の素子に通電して、磁気抵抗効果型ヘッドの磁化状態を評価することが可能となる。
請求項7によれば、記録ヘッド部に通電して、磁気抵抗効果型ヘッドの磁化状態を評価することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る評価方法の評価対象となる磁気抵抗効果型ヘッド1の構成例を示す概略図である。図2は、本発明の実施の形態に係る評価方法を実施するための装置51の構成例を示す概略図である。図3は、本発明の実施の形態に係る磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法の手順を示すフローチャートである。図4(a)は、Kerr効果測定により得られるシールド層13の磁化状態画像であり、図4(b)は、その磁化状態を線図により模式的に表したものである(良品と評価される例)。図5(a)は、Kerr効果測定により得られるシールド層13の磁化状態画像であり、図5(b)は、その磁化状態を線図により模式的に表したものである(不良品と評価される例)。図6は、本発明の実施の形態に係る評価方法による磁気抵抗効果型ヘッドの評価例を説明するための説明図である(いずれも、Kerr効果測定により得られるシールド層13Aもしくは13Bの磁化状態画像を線図により模式的に表したものである)。
初めに、Kerr効果について説明する。Kerr効果とは、磁性体に光を入射すると、磁性体の磁化方向に応じて、磁気旋光(偏光面の回転)等を生じる効果である。このKerr効果を利用することにより磁性体の磁化状態を可視化して観察することが可能となる。
続いて、被評価対象となる磁気抵抗効果型ヘッドの構成の例について説明する。ただし、あくまでも一例示に過ぎず、当該構成に限定されるものではない。
図1に示すように、磁気抵抗効果型ヘッド1は、再生ヘッド部2と記録ヘッド部3とを備えて構成される。再生ヘッド部2は、多層構造の内層として下部シールド層13Aと上部シールド層13Bとの間に配置された磁気抵抗効果型再生素子4を備えて構成される。符号6は、浮上面すなわち媒体対向面である。なお、下部シールド層13Aと上部シールド層13Bの総称としてシールド層13の用語を用いる。
再生ヘッド部2の構成に関して、より具体的には、当該多層構造として、基板11上に、アンダーコート膜12、下部シールド層13A、磁気抵抗効果型再生素子4、上部シールド層13Bが積層される。例えば、基板11は、Al−TiC等の絶縁材料を用いて構成される。その上層のアンダーコート膜12は、Al等の絶縁材料を用いて構成される。
ここで、磁気抵抗効果型再生素子4は、例えば、TMR(Tunneling Magnetoresistance)素子もしくはGMR(Giant Magnetoresistance)素子を用いて構成される。これらTMR素子およびGMR素子の膜構成としては、種々の構成を採用することができる。なお、上記GMR素子として、CPP−GMR(Current Perpendicular to Plane−GMR)素子、もしくはCIP−GMR(Current In Plane−GMR)素子のいずれを用いても構わない。
下部シールド層13Aは、磁性材料(軟磁性材)であるパーマロイ等を用いて構成される。また、上部シールド層13Bも、下部シールド層13Aと同様にパーマロイ等の磁性材料(軟磁性材)を用いて構成される。特に、これらシールド層13の磁化状態は、再生ヘッド部2の再生特性に影響を与えるため、当該磁化状態は、温度、磁場、記録動作等の外乱要因に対して安定していること、より具体的には磁化方向が常に一方向に揃っていることが要求される。
ちなみに、下部シールド層13Aおよび上部シールド層13Bは、磁気抵抗効果型再生素子4にTMR素子もしくはCPP−GMR(Current Perpendicular to Plane−GMR)素子が用いられる場合に、当該素子の電極を兼用するが、CIP−GMR(Current In Plane−GMR)素子が用いられる場合は、当該素子の電極を兼用しない。
一方、本実施の形態においては、上部シールド層13Bの上層に磁性分離層14が積層され、その上層に記録ヘッド部3が設けられる。磁性分離層14は、Al等の絶縁材料を用いて構成される。ここで、符号5はヘッドの浮上面6方向の突き出し量を制御するヒータ素子である。
次に、記録ヘッド部3の構成に関して、より具体的には、磁性分離層14上方にパーマロイ等の磁性材料からなる下部磁極15および下部先端磁極16が設けられる。また、下部磁極15上には、絶縁層17が形成される。絶縁層17は、一例として、Al等の絶縁材料により構成される。
絶縁層17上には、導電性コイル19が所定の間隔を空けて形成される。導電性コイル19は、一例として、電気抵抗が低い導電性材料である銅を用いて、平面螺旋状に形成される。また、導電性コイル19の巻線間には、絶縁層18が形成される。絶縁層18は、一例として、Al等の絶縁材料により構成される。
さらに、導電性コイル19、絶縁層18、下部先端磁極16、導電性コイル19および絶縁層18の上には、ギャップ層20が形成される。ギャップ層20は、一例として、SiO等の絶縁材料を用いて構成される。
また、ギャップ層20上には、絶縁層21が形成される。絶縁層21は、絶縁材料により構成される。さらに、ギャップ層20および絶縁層21上には、上部磁極22が形成される。上部磁極22は、一例として、パーマロイ等の磁性材料により構成される。なお、上部シールド層13Bと下部磁極15が同一層で構成されている場合もあり、かかる場合には、磁性分離層14は設けられない。
続いて、本実施の形態に係る評価方法を実施するための装置構成を説明する。
図2に示す符号10はローバー状に形成され、複数個の磁気抵抗効果型ヘッド1が長手方向に直列に配置された被検査ヘッドである。被検査ヘッド10は、回転機能を有するXYZθステージ53上に設けられる試料台54に設置される。当該試料台54は加熱、冷却、測温機能を有するものである。
符号55は、Kerr効果により、被検査ヘッド10における磁性材料からなる層の磁化状態を観察するKerr効果測定ユニットであり、本実施の形態においては、制御装置52と接続されて磁化状態画像の取得、画像処理、判定が行われる。
符号56、57は被検査ヘッド10に外部ストレスとしての外部磁場を印加させることが可能な磁場発生コイルユニットであり、符号58は被検査ヘッド10に外部ストレスとしての電流を印加させることが可能な通電ユニットである。磁場発生コイルユニット56、57および通電ユニット58についても、制御装置52によって制御される。
続いて、本実施の形態に係る評価方法の手順を説明する。図3は、そのフローチャートである。
最初に、被検査ヘッド10を磁場発生コイルユニット56、57の間の試料台54上に設置して、評価測定を開始するための準備を行う。
次いで、試料台54の加熱・冷却機能により、被検査ヘッド10を所定の温度に保つ(ステップS1)。一例として、当該温度は、−50℃〜100℃程度の範囲内で適宜設定される。
次いで、磁場発生コイルユニット56、57によって被検査ヘッド10に所定の磁場を印加して着磁を行う(ステップS2)。このとき、印加される外部磁場の方向が被検査ヘッド10のシールド層13の積層面に対して平行で、且つ浮上面6に対して平行となるようにする。
次いで、Kerr効果測定ユニット55により、被検査ヘッド10における磁性層の磁化状態を観察する(ステップS3)。本実施の形態においては、制御装置52に磁化状態画像として取り込み、画像処理によって特性評価を行う方法を採用している。
次いで、被検査ヘッド10に外部ストレスを印加する(ステップS4)。外部ストレスとしては、XYZθステージ53を回転させて、被検査ヘッド10の浮上面6に平行な方向から角度をもたせて(すなわち、当該角度をθとすると、0°<θ<360°となる範囲内の所定角度で)、磁場発生コイルユニット56、57により外部磁場を印加する方法や、通電ユニット58によって、被検査ヘッド10(磁気抵抗効果型ヘッド1)を構成する記録ヘッド部3、または素子すなわち磁気抵抗効果型再生素子4もしくはヒータ素子5等に所定電流を通電する方法等が考えられる。また、それらの組合せであっても構わない。
ただし、上記の方法は外部ストレスの例であり、それらに限定されるものではない。
なお、本実施の形態においては、上記外部ストレスとしての印加磁場は、印加される磁場方向が被検査ヘッド10のシールド層13の積層面に対しては平行の方向であって、その強度が5KOe以下程度の磁場とした。
次いで、Kerr効果測定ユニット55により、上記外部ストレス印加後の被検査ヘッド10における磁性層の磁化状態を観察する(ステップS5)。その方法はステップS3と同様である。
次いで、ステップS1もしくはS5において予め定義した正常状態と異なる磁化状態を示した磁気抵抗効果型ヘッド1、およびステップS5において外部ストレスにより磁化状態がステップS1の状態から変化を示した磁気抵抗効果型ヘッド1を特性不良と評価して、選別する(ステップS6)。
なお、ステップS1からS5までを繰り返し実行した後、ステップS6を実行する評価方法も考えられる。その場合、ステップS1の温度条件、ステップS4の外部ストレス条件を、一定としたまま繰り返してもよく、また、各条件もしくは複数の条件
を変化させながら繰り返してもよい。複数回繰り返すことによって、磁気抵抗効果型ヘッド1の磁化状態に変化(例えば、磁壁の移動、磁化方向の反転等)が生じる場合の不安定性評価が可能となる。
このように、複数回繰り返す評価方法は、シールド磁区が変化しやすい特性が顕在化して、不良品として選別することが可能となる場合がある点で有効である。
ちなみに、上記評価を行った後に、ステップ7で所定の磁場を印加することによって、被検査ヘッド10が次の製造工程へ移行する前に、磁性材料層の磁化状態を整える工程を実行する。
続いて、評価を行う際の判定方法の一例について説明する。シールド層の評価を例にとれば、Kerr効果測定により得られるシールド層13の磁化状態画像は図4(a)および図5(a)のようになる。それぞれを線図により模式的に表したものが図4(b)および図5(b)である。なお、模式図中の矢印は、当該シールド層13の磁化方向を表している(図6においても同様)。
本実施の形態においては、図4のように、シールド層13の磁化方向が、分裂を生じることなく、一定方向に揃っているものが、特性良好と評価され、一方、図5に示す上部シールド層13Bのように、磁化方向の分裂が生じている、つまり磁壁が生じているものは特性不良と評価される。
さらに、特性不良と評価される他の例を、図6に模式的に表示した(下部シールド層13Aもしくは上部シールド層13Bとして図示)。例えば、図6(a)を特性良好と評価する基準とした場合に、図6(b)のように、磁化方向が逆転しているものや、図6(c)〜(h)のように磁化方向の分裂、つまり磁壁が生じているものを特性不良と評価するように定める評価方法が考えられる。ちなみに、評価者の目視による評価、画像認識による自動評価の何れで行っても構わない。
なお、その他の磁性材料層に関しても、所定の評価基準を設けて、それに基づく評価を行うことにより、当該磁性材料層の良・不良の特性評価、ひいては当該磁性材料層を含む磁気抵抗効果型ヘッドの良・不良の特性評価が可能となる。
以上説明した通り、従来の評価方法によって、不良と判定されない磁気抵抗効果型ヘッドは、磁気ディスク装置に搭載され、その後の磁気ディスク装置としての検査・評価工程を経ることとなるが、その工程まで至って初めて、特性が不安定なヘッドであったことが判明することがあった。しかし、本評価方法によれば、従来の評価方法では選別できなかったシールドや磁極の磁化状態の外部ストレスによる安定性を判定できる。特に、シールドの安定性が悪いヘッドを選別でき、これらが磁気ディスク装置に組み込まれることを防ぐことができるため、磁気ディスク装置の動作安定性、すなわち信頼性が向上する。また、スライダー加工後(ローバー加工後)にKerr効果測定試験を実施して選別すれば、スライダー個片化、HGA組立に掛かるコストを削減できる。
ちなみに、従来のKerr効果測定による評価方法と比較して、本評価方法は、外部ストレス印加前後でシールドや磁極の磁化状態を比較、判定できる点で有効である。
なお、磁気抵抗効果型ヘッド1が、ローバー状態の被検査ヘッド10として評価を行う場合を例にとり、説明を行った。これに関し、加工コスト、HGA組立コスト低減の面から、本評価方法の実施は、スライダー加工工程内のρH特性試験(リード性能)の前後のいずれか(ローバー状態)で実施するのが好適ではあるが、ヘッドの浮上面が観察できる工程であれば、スライダー加工後〜HGA組立間であれば実施工程位置は限定されるものではない。また、本評価方法を行うための装置にρH試験機能を持たせ、ρH特性試験と合わせて実施してもよい。
本発明の実施の形態に係る評価方法の評価対象となる磁気抵抗効果型ヘッドの構成例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る評価方法を実施するための装置の構成例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法の手順を示すフローチャートである。 Kerr効果測定により得られるシールド層の磁化状態画像の一例およびその模式図である。 Kerr効果測定により得られるシールド層の磁化状態画像の他の例およびその模式図である。 本発明の実施の形態に係る評価方法による磁気抵抗効果型ヘッドの評価例を説明するための説明図である。 従来の実施形態に係る評価方法を実施するための装置の構成例を示す概略図である。
符号の説明
1 磁気抵抗効果型ヘッド
2 再生ヘッド部
3 記録ヘッド部
4 磁気抵抗効果型再生素子
5 ヒータ素子
6 磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面
10 ローバー状の被検査ヘッド
13、13A、13B シールド層
14 磁性分離層
15 下部磁極
16 下部先端磁極
22 上部磁極
51 本評価方法の実施装置
52 制御装置
53 XYZθステージ
54 試料台
55 Kerr効果測定ユニット
56、57 磁場発生コイルユニット
58 通電ユニット

Claims (7)

  1. 磁気抵抗効果型ヘッドに、所定温度下で、該磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面と平行に磁場を印加する工程と、
    次いで、Kerr効果により前記浮上面の第1の磁化状態画像を取得する工程と、
    次いで、前記磁気抵抗効果型ヘッドに外部ストレスを印加する工程と、
    次いで、Kerr効果により前記浮上面の第2の磁化状態画像を取得する工程と、
    次いで、前記第1の磁化状態画像、前記第2の磁化状態画像、もしくはそれらの比較によって、前記磁気抵抗効果型ヘッドの特性を評価する工程と、を備えること
    を特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法。
  2. 前記磁気抵抗効果型ヘッドが、磁気抵抗効果型再生素子の上下にシールド層が設けられる磁気抵抗効果型ヘッドであり、
    前記磁気抵抗効果型ヘッドの特性を評価する工程が、前記シールド層の磁化状態を評価する工程であること
    を特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法。
  3. 磁気抵抗効果型再生素子の上下にシールド層が設けられる磁気抵抗効果型ヘッドに、所定温度下で、該磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面と平行に磁場を印加する工程と、
    次いで、Kerr効果により前記浮上面の第1の磁化状態画像を取得する工程と、
    次いで、前記磁気抵抗効果型ヘッドに外部ストレスを印加する工程と、
    次いで、Kerr効果により前記浮上面の第2の磁化状態画像を取得する工程と、を複数回繰り返した後、
    複数得られる第1の磁化状態画像の比較、もしくは複数得られる第2の磁化状態画像の比較によって、前記シールド層の磁化状態を評価する工程を備えること
    を特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法。
  4. 磁気抵抗効果型再生素子の上下にシールド層が設けられる磁気抵抗効果型ヘッドに、該磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面と平行に磁場を印加する工程と、
    次いで、Kerr効果により前記浮上面の第1の磁化状態画像を取得する工程と、
    次いで、前記磁気抵抗効果型ヘッドに外部ストレスを印加する工程と、
    次いで、Kerr効果により前記浮上面の第2の磁化状態画像を取得する工程と、を異なる温度設定下で複数回繰り返した後、
    複数得られる第1の磁化状態画像の比較、もしくは複数得られる第2の磁化状態画像の比較によって、前記シールド層の磁化状態を評価する工程を備えること
    を特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法。
  5. 前記外部ストレスを印加する工程が、前記磁気抵抗効果型ヘッドの浮上面に平行な方向から角度をもたせて該磁気抵抗効果型ヘッドに磁場を印加する工程を備えること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法。
  6. 前記外部ストレスを印加する工程が、前記磁気抵抗効果型ヘッドを構成する素子に所定電流を通電する工程を備えること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法。
  7. 前記外部ストレスを印加する工程が、前記磁気抵抗効果型ヘッドを構成する記録ヘッド部に所定電流を通電する工程を備えること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の磁気抵抗効果型ヘッドの評価方法。
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