JP2009186766A - 電気泳動表示装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示品位の低下を防ぐと共に歩留まり低下を防ぐことが可能な電気泳動表示装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】素子基板の第1面上の表示領域に電気泳動シートを貼り付け、接続電極を有する接続基板を前記素子基板の前記第1面とは反対の第2面に貼り合わせ、前記表示領域と前記接続電極とをワイヤーによって接続し、前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの周囲にスペーサを配置し、前記電気泳動シートの上面及び前記スペーサの上面に保護基板を貼り合わせることを特徴とする
【選択図】図6
【解決手段】素子基板の第1面上の表示領域に電気泳動シートを貼り付け、接続電極を有する接続基板を前記素子基板の前記第1面とは反対の第2面に貼り合わせ、前記表示領域と前記接続電極とをワイヤーによって接続し、前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの周囲にスペーサを配置し、前記電気泳動シートの上面及び前記スペーサの上面に保護基板を貼り合わせることを特徴とする
【選択図】図6
Description
本発明は、電気泳動表示装置の製造方法に関する。
透明基板に電気泳動物質層及び接着層が設けられてなる電気泳動シートを素子や回路の設けられた素子基板の表示領域に貼り付けた電気泳動表示装置が知られている。このような電気泳動装置の素子基板には、素子や回路に加えて、当該素子および回路と外部電気回路とを接続するための端子などが設けられていた。(例えば、特許文献1参照)。
外部電気回路は、例えばフレキシブル基板(FPC)上に形成されている構成が一般的であり、素子基板の端子とFPC上に設けられる端子との間は方性導電フィルム(ACF)を介して接続される構成が知られている。この構成の場合、ACFを用いた接続に、1.5mm以上の貼付代が必要となるため、非表示領域がその分大きくなってしまい、電気泳動表示装置の小型化を阻害してしまうという問題があった。
これに対して、素子基板と外部電気回路との間の電気的接続を図るため、別途接続基板を素子基板の背面に設けた構成が提案されている。この構成によれば、外部電気回路側の接続電極が接続基板上に配置され、当該接続電極と素子基板上の端子とがワイヤーボンディングなどによって接続されるようになっている。この構成では、素子基板上の接続端子(0.2mm×0.2mm程度の領域)と接続基板上の接続電極(0.2mm×0.2mm程度の領域)との間の0.1mm程度の距離間を接続すれば済むため、接続に要する長さは0.5mm程度となり、ACFを用いる場合に比べて接続領域を非常に狭くすることが可能となる。
上記のように接続基板を備えた電気泳動表示装置は、電気泳動シートを貼り付けた素子基板の背面に接続基板を貼り付け、素子基板と接続基板との間をワイヤーボンディングで接続し、電気泳動シート上にカバーガラスを貼り合わせた後に、電気泳動シートとカバーガラスとの間に封止部材(樹脂など)を充填させて封止することにより製造していた。
特開2005−114822号公報
しかしながら、上記の製造方法の場合、カバーガラスを貼り合わせる工程において、電気泳動シートよりも平面積の大きいカバーガラスを当該シートに押し圧しながら貼り付けるため、特に、電気泳動シートの周縁部に大きな応力が加わることとなり、周縁部のマイクロカプセルが押しつぶされて破損してしまう恐れがあった。これは、当該工程においてカバーガラスが撓むことに起因したものであり、表示品位の低下及び歩留まりの低下の原因となっていた。
上記のような事情に鑑みて、本発明は、表示品位の低下を防ぐことができる電気泳動表示装置の製造方法を提供することを目的の一つとする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法は、素子基板の第1面上の表示領域に電気泳動シートを貼り付け、接続電極を有する接続基板を前記素子基板の前記第1面とは反対の第2面に貼り合わせ、前記表示領域と前記接続電極とをワイヤーによって接続し、前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの周囲にスペーサを配置し、前記電気泳動シートの上面及び前記スペーサの上面に保護基板を貼り合わせることを特徴とする。
本発明によれば、素子基板に電気泳動シートを貼り付け、表示領域と接続電極とをワイヤーによって接続した後、電気泳動シートの周囲にスペーサを配置し、電気泳動シートの上面及び当該スペーサの上面に保護基板を貼り合わせることとしたので、当該スペーサによって保護基板の撓みを軽減させることができる。このため電気泳動シートが保護基板の撓みによって押しつぶされるのを防ぐことができる。これにより、表示品位の低下を防ぐことができ、歩留まりの低下を防ぐことができる。
上記の電気泳動表示装置の製造方法は、前記スペーサは、前記保護基板と前記素子基板との間を封止する封止部材を兼ねていることを特徴とする。
本発明によれば、スペーサが保護基板と素子基板との間を封止する封止部材を兼ねていることとしたので、保護基板を貼り付けた後、当該保護基板と素子基板との間に封止部材を封入する工程を省略することができる。これにより、製造工程の短縮化を図ることができる。
本発明によれば、スペーサが保護基板と素子基板との間を封止する封止部材を兼ねていることとしたので、保護基板を貼り付けた後、当該保護基板と素子基板との間に封止部材を封入する工程を省略することができる。これにより、製造工程の短縮化を図ることができる。
上記の電気泳動表示装置の製造方法は、前記電気泳動シートの上面と前記スペーサの上面とがほぼ面一状態になるように前記スペーサが形成されることを特徴とする。
本発明によれば、電気泳動シートの上面とスペーサの上面とがほぼ面一状態になるようにスペーサが形成されることとしたので、保護基板を貼り合わせたときに当該保護基板と電気泳動シートとの間に隙間が生じるのを極力防ぐことができる。
本発明によれば、電気泳動シートの上面とスペーサの上面とがほぼ面一状態になるようにスペーサが形成されることとしたので、保護基板を貼り合わせたときに当該保護基板と電気泳動シートとの間に隙間が生じるのを極力防ぐことができる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法は、マザー基板の第1面上に設けられた複数の表示領域のそれぞれに電気泳動シートを貼り付け、前記複数の表示領域に対応する接続電極を有するマザー接続基板を前記マザー基板の前記第1面とは反対側の第2面に貼り合わせ、前記表示領域と当該表示領域に対応する前記接続電極とをそれぞれワイヤーによって接続し、前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの周囲にスペーサを配置し、前記電気泳動シートの上面及び前記スペーサの上面にマザー保護基板を貼り合わせ、前記マザー基板、前記マザー接続基板、前記スペーサ及び前記マザー保護基板を前記表示領域毎に切断することを特徴とする。
本発明によれば、マザー基板上に表示領域毎に電気泳動シートを貼り付け、表示領域と当該表示領域に対応するマザー接続基板上の接続電極とをそれぞれワイヤーによって接続した後、電気泳動シートの周囲にスペーサを配置し、電気泳動シートの上面及びスペーサの上面にマザー保護基板を貼り合わせることとしたので、当該スペーサによってマザー保護基板の撓みを軽減させることができる。このため電気泳動シートがマザー保護基板の撓みによって押しつぶされるのを防ぐことができる。これにより、表示品位の低下を防ぐことができ、歩留まりの低下を防ぐことができる。
上記の電気泳動表示装置の製造方法は、前記スペーサは、前記マザー保護基板と前記マザー基板との間を封止する封止部材を兼ねていることを特徴とする。
本発明によれば、スペーサがマザー保護基板とマザー基板との間を封止する封止部材を兼ねていることとしたので、マザー保護基板を貼り付けた後、当該マザー保護基板とマザー基板との間に封止部材を封入する工程を省略することができる。これにより、製造工程の短縮化を図ることができる。
本発明によれば、スペーサがマザー保護基板とマザー基板との間を封止する封止部材を兼ねていることとしたので、マザー保護基板を貼り付けた後、当該マザー保護基板とマザー基板との間に封止部材を封入する工程を省略することができる。これにより、製造工程の短縮化を図ることができる。
上記の電気泳動表示装置の製造方法は、前記電気泳動シートの上面と前記スペーサの上面とがほぼ面一状態になるように前記スペーサが形成されることを特徴とする。
本発明によれば、電気泳動シートの上面とスペーサの上面とがほぼ面一状態になるようにスペーサが形成されることとしたので、マザー保護基板を貼り合わせたときに当該マザー保護基板と電気泳動シートとの間に隙間が生じるのを極力防ぐことができる。
本発明によれば、電気泳動シートの上面とスペーサの上面とがほぼ面一状態になるようにスペーサが形成されることとしたので、マザー保護基板を貼り合わせたときに当該マザー保護基板と電気泳動シートとの間に隙間が生じるのを極力防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本実施形態に係る電気泳動表示装置1の概略構成を示す平面図である。図2は図1におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。
図1は本実施形態に係る電気泳動表示装置1の概略構成を示す平面図である。図2は図1におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。
図1及び図2に示すように、電気泳動表示装置1は、素子基板2、電気泳動シート3、カバーガラス4、および接続基板8を備えており、素子基板2の表面(第1面)に電気泳動シート3が貼り付けられ、当該電気泳動シートの表面にカバーガラス4を配置するとともに、素子基板2の背面(第2面)に接続基板8を配置した構成になっている。
電気泳動表示装置1には静止画や動画等の画像を表示する表示領域5が設けられている。表示領域5内にはマトリクス状に配列された複数の画素が設けられており、画素ごとに表示が行われるようになっている。表示領域5の周囲の領域6は、画像が表示されない非表示領域6となっている。この非表示領域6には画素が設けられておらず、駆動回路素子22及び23、端子24などが設けられている。
電気泳動表示装置1には静止画や動画等の画像を表示する表示領域5が設けられている。表示領域5内にはマトリクス状に配列された複数の画素が設けられており、画素ごとに表示が行われるようになっている。表示領域5の周囲の領域6は、画像が表示されない非表示領域6となっている。この非表示領域6には画素が設けられておらず、駆動回路素子22及び23、端子24などが設けられている。
素子基板2は、基板20と、当該基板上に形成された画素電極などを含む駆動層21を有している。基板20としては、例えばガラス基板、石英基板、シリコン基板、ガリウム砒素基板などの無機基板や、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)等で構成されるプラスチック基板(樹脂基板)などを用いることができる。基板20のうち表示領域5に対応する領域には駆動層21が形成されている。この駆動層21には各画素に設けられる画素電極やスイッチング素子、当該スイッチング素子に接続されるデータ線及び走査線などが形成されている。平面的な駆動層21の形成領域は、表示領域5と略一致しており、駆動回路素子22及び23はこの駆動層21の周縁部(非表示領域6)に設けられている。当該駆動回路素子22及び23はデータ線や走査線に電気的に接続されており、駆動層21に信号を供給するようになっている。端子24は素子基板2の端部(図中では右端)に複数設けられており、素子基板2上に形成されている図示しない配線によって駆動回路素子22及び23に接続されている。
基板20の裏面20bには接続基板8が貼り付けられている。接続基板8は例えばガラスエポキシなどからなるコア部材8aとコア部材8a上に設けられた接続電極8bとを有している。コア部材8aは、一辺が基板20から張り出すように基板20の裏面20bに貼り付けられた矩形の板状部材である。接続電極8bは例えば銅、金などの金属からなり、コア部材8aにおける前記張り出した一辺に沿って複数設けられている。コア部材8aは基板20の裏面20bの全面を覆うように貼り付けられている。接続電極8bは例えば金や、アルミなどの金属からなるワイヤー10を介して基板20の表面20aに設けられた端子24に接続されている。
電気泳動シート3は透明基板30及び電気泳動層31を有している。
透明基板30は電気泳動層31を保持する基板であり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネイト(PC)など光透過性の高い材料からなる矩形の基板である。透明基板30の表面30a側は電気泳動表示装置1の表示面側になっている。透明基板30の内面30bにはほぼ全面に不図示の共通電極が形成されている。共通電極は例えばITOなどの光透過性の高い導電材料で構成されており、上下導通材9によって素子基板2に接続されている。
透明基板30は電気泳動層31を保持する基板であり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネイト(PC)など光透過性の高い材料からなる矩形の基板である。透明基板30の表面30a側は電気泳動表示装置1の表示面側になっている。透明基板30の内面30bにはほぼ全面に不図示の共通電極が形成されている。共通電極は例えばITOなどの光透過性の高い導電材料で構成されており、上下導通材9によって素子基板2に接続されている。
電気泳動層31は複数のマイクロカプセル(電気泳動物質層)32及び接着層33を有している。
マイクロカプセル32は電気泳動分散液が封入された略球状のカプセルであり、各カプセルの直径はほぼ同一(50μm〜100μm)になっている。マイクロカプセル32のカプセル壁膜を形成する材料としては、アラビアガム・ゼラチンの複合膜、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、尿素樹脂などの化合物が挙げられる。マイクロカプセル32に封入された電気泳動分散液は、複数の電気泳動粒子と、当該電気泳動粒子を分散させるための液層分散媒とからなる。
マイクロカプセル32は電気泳動分散液が封入された略球状のカプセルであり、各カプセルの直径はほぼ同一(50μm〜100μm)になっている。マイクロカプセル32のカプセル壁膜を形成する材料としては、アラビアガム・ゼラチンの複合膜、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、尿素樹脂などの化合物が挙げられる。マイクロカプセル32に封入された電気泳動分散液は、複数の電気泳動粒子と、当該電気泳動粒子を分散させるための液層分散媒とからなる。
液層分散媒としては、水やアルコール系溶媒、各種エステル類、ケトン類、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩又はその他の種々の油類等の単独、またはこれらの混合物に界面活性剤等を配合したものを用いることができる。
電気泳動粒子としては、液相分散媒中で電位差による電気泳動により移動する性質を有する有機あるいは無機の粒子(高分子あるいはコロイド)を用いることができる。具体的には、カーボンブラック、アニリンブラック等の黒色顔料、二酸化チタン等の白色顔料、モノアゾのアゾ系顔料、イソインドリノン等の黄色顔料、モノアゾのアゾ系顔料、キナクリドンレッド等の赤色顔料、フタロシアニンブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料等の1種又は2種以上を用いることができる。これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等を添加することができる。
マイクロカプセル32には、例えば白色顔料である二酸化チタンと黒色顔料であるカーボンブラックとの二種類の電気泳動粒子が封入されており、一方が負に、他方が正に帯電されている。勿論他の電気泳動粒子を用いても構わないし、電気泳動粒子を一種類のみ用い、これを共通電極側、あるいは画素電極側に泳動させることで表示可能となるように構成しても構わない。
接着層33は、バインダを兼ねた熱硬化タイプの接着剤である。接着層33としては、マイクロカプセル32のカプセル壁膜に対する親和性が良好で、共通電極および画素電極に対する接着性に優れ、かつ絶縁性の良い接着剤であることが好ましい。また、熱硬化タイプではあるが、硬化後も弾性がある接着剤が好ましい。
カバーガラス4は光透過性が高く、平坦度が優れ、キズつきにくいガラスなどが適している。具体的には、無機ガラスや、クリスタルガラスなどを用いることができる。また、サファイヤガラスや、アクリルガラスであっても良い。このカバーガラス4と電気泳動シート3との間は、例えば両面テープなどの透明な接着層11により固定されている。カバーガラス4と素子基板2との間には封止材7が設けられている。封止材7を構成する材料としては、例えばエポキシ系、アクリル系、シリコン系の樹脂などが挙げられる。本実施形態では、封止材7はエポキシ樹脂で形成されている。当該封止材7は接続基板8のコア部材8a及び接続電極8bを覆うと共にワイヤー10を全部覆うように設けられており、素子基板2と接続基板8との接続を構成する部位は封止材7によって覆われた状態になっている。
電気泳動層31は、素子基板2と透明基板30とで挟持された上に、カバーガラス4と接続基板8とで表裏を覆われている。さらに、電気泳動層31の周縁部は、封止材7で封止されているため、当該層への水分の浸入を確実に防止することができる構成になっている。
これにより、水分の浸入による電気泳動層31の動作不良を防ぐことが可能となり、表示品位の低下を防ぐことができる。
これにより、水分の浸入による電気泳動層31の動作不良を防ぐことが可能となり、表示品位の低下を防ぐことができる。
次に、上記のように構成された電気泳動表示装置1の動作を簡単に説明する。
画素電極と共通電極との間において、共通電極の電圧が相対的に高くなるように電圧を印加すると、正に帯電された黒色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内のうち画素電極側に引き寄せられる。一方、負に帯電された白色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内の共通電極側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル32内の透明基板30側には白色の電気泳動粒子が集まることになり、電気泳動表示装置1の表示領域5にはこの白色の電気泳動粒子の色(白色)が表示されることとなる。
画素電極と共通電極との間において、共通電極の電圧が相対的に高くなるように電圧を印加すると、正に帯電された黒色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内のうち画素電極側に引き寄せられる。一方、負に帯電された白色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内の共通電極側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル32内の透明基板30側には白色の電気泳動粒子が集まることになり、電気泳動表示装置1の表示領域5にはこの白色の電気泳動粒子の色(白色)が表示されることとなる。
逆に、画素電極の電位が共通電極に対して相対的に高くなるように電圧を印加すると、負に帯電された白色の電気泳動粒子はクーロン力によって画素電極側に引き寄せられる。一方、正に帯電された黒色の電気泳動粒子はクーロン力によって共通電極側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル32内の透明基板30側には黒色の電気泳動粒子が集まることになり、電気泳動表示装置1の表示領域5には黒色の電気泳動粒子の色(黒色)が表示されることとなる。
次に、上記のように構成された電気泳動表示装置1の製造方法を説明する。本実施形態では、複数の電気泳動表示パネルの集合体を形成し、当該集合体をダイシングテープ上に配置し、ダイシングブレード等によりこの集合体を切断することによって複数の電気泳動表示装置1に個片化する、いわゆる多面取りと呼ばれる手法を例に挙げて説明する。
まず、図3に示すように、マザー基板40の表面40a(第1面)に複数のパネル領域Pを形成する。各パネル領域Pのうち表示領域5には画素電極やスイッチング素子などを形成し、非表示領域6には上記の駆動回路素子や端子24、配線などを形成する。この1つ1つのパネル領域Pが1つ1つの電気泳動表示装置1となる。パネル領域Pを形成した後、粘着テープなどを介してマザー接続基板41をマザー基板40の裏面40b(第2面)に貼り付ける。マザー接続基板41を貼り付けた後、電気泳動シート3を各パネル領域Pの表示領域5に貼り付ける。
電気泳動シート3を貼り付けた後、図4に示すように、マザー基板40上の端子24とマザー接続基板41上の接続電極8bとの間をワイヤー10によって接続する。ワイヤー10による接続後、図5に示すように、マザー基板40上のうち電気泳動シート3を貼り付けた領域以外の領域に、スペーサ層42を形成する。このスペーサ層42を構成する材料としては、例えばエポキシ樹脂などが挙げられる。エポキシ樹脂は上記構成の電気泳動表示装置1の封止材7と同一の材料である。
図5に示す段階では、電気泳動シート3の周囲、端子24の形成領域、ワイヤー10及び接続電極8bの形成領域に例えばディスペンサなどによってエポキシ樹脂を塗布し、当該エポキシ樹脂を乾燥(仮乾燥)させて半硬化状態にする。スペーサ層42を形成したときのパネル領域Pの断面構成を図7に示す。同図に示すように、スペーサ層42が電気泳動シート3の間にほぼ隙間無く設けられている。このスペーサ層42は電気泳動シート3上の接着層11の上面とほぼ面一状態になるように形成される。
スペーサ層42の形成後、図6に示すように、電気泳動シート3の上方にマザー保護基板44を貼り合わせる。例えば複数のパネル領域のうち図6中上側の行のパネル領域を覆うように1枚のマザー保護基板44を配置し、図6中下側の行のパネル領域を覆うようにもう1枚のマザー保護基板44を配置する。これらのマザー保護基板44は、電気泳動シート3上に設けられた接着層11を介して電気泳動シート3に貼り合わされる。
マザー保護基板44を貼り合わせたときの構成を図8に示す。同図に示すように、接着層11を介して電気泳動シート3及びスペーサ層42とマザー保護基板44とがほぼ隙間無く貼り合わされている。この状態でスペーサ層42を乾燥(本乾燥)させ、当該スペーサ層42を本硬化することにより、マザー保護基板44が貼り合わされた状態で固定される。スペーサ層42が本硬化すると、上記構成の電気泳動表示装置1における封止材7となる。このように、スペーサ層42の構成材料を封止材7と同一の材料とし、スペーサ層42の形成範囲を封止材7の形成範囲と同一にすることで、スペーサ層42が封止材7を兼ねるように形成することができる。
スペーサ層42の本硬化後、図9に示すように、マザー接続基板41が下になるようにダイシングテープ(不図示)上に配置し、ダイシングブレード(不図示)によってマザー接続基板41、マザー基板40、スペーサ層42及びマザー保護基板44を切断する。これらの切断後、個々の電気泳動表示装置1を得る。
このように、本実施形態によれば、マザー基板40上の表示領域5と当該表示領域5に対応するマザー接続基板41上の接続電極8bとをそれぞれワイヤー10によって接続した後、電気泳動シート3の周囲にスペーサ層42を配置し、電気泳動シート3の上面及びスペーサ層42の上面にマザー保護基板44を貼り合わせることとしたので、当該スペーサ層42によってマザー保護基板44の撓みを軽減させることができる。このため電気泳動シート3がマザー保護基板44の撓みによって押しつぶされるのを防ぐことができる。これにより、表示品位の低下を防ぐことができ、歩留まりの低下を防ぐことができる。
なお、スペーサ層42の半硬化状態は、本硬化状態に近く、マザー保護基板44貼り付け時の押し圧に抗う硬度となるように、仮硬化の条件設定がなされていることが好ましい。また、仮硬化における硬化が進み過ぎて本硬化状態となってしまった場合であっても、接着剤を補充することにより、スペーサ層42の上面にマザー保護基板44を確実に貼り付けることができる。
なお、スペーサ層42の半硬化状態は、本硬化状態に近く、マザー保護基板44貼り付け時の押し圧に抗う硬度となるように、仮硬化の条件設定がなされていることが好ましい。また、仮硬化における硬化が進み過ぎて本硬化状態となってしまった場合であっても、接着剤を補充することにより、スペーサ層42の上面にマザー保護基板44を確実に貼り付けることができる。
また、本実施形態によれば、スペーサ層42がマザー保護基板44とマザー基板40との間を封止する封止部材を兼ねる構成としたので、マザー保護基板44を貼り付けた後、当該マザー保護基板44とマザー基板40との間に封止部材を封入する工程を省略することができる。これにより、製造工程の短縮化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、電気泳動シート3の上面とスペーサ層42の上面とがほぼ面一状態になるようにスペーサ層42が形成されることとしたので、マザー保護基板44を貼り合わせたときに当該マザー保護基板44と電気泳動シート3との間に隙間が生じるのを極力防ぐことができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、スペーサ層42をエポキシ樹脂からなる構成とし、当該スペーサ層42が封止部材を兼ねるように製造する例を挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば図10に示すように、スペーサ層42を角部材とて電気泳動シート3の周囲に配置し、このスペーサ層42とは別に封止部材を配置するようにしても構わない。この場合、スペーサ層42を配置してマザー保護基板44を貼り合わせた後、エポキシ樹脂などからなる封止部材を流体状にして当該マザー保護基板44とマザー基板40との間に封入することが好ましい。
例えば、上記実施形態においては、スペーサ層42をエポキシ樹脂からなる構成とし、当該スペーサ層42が封止部材を兼ねるように製造する例を挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば図10に示すように、スペーサ層42を角部材とて電気泳動シート3の周囲に配置し、このスペーサ層42とは別に封止部材を配置するようにしても構わない。この場合、スペーサ層42を配置してマザー保護基板44を貼り合わせた後、エポキシ樹脂などからなる封止部材を流体状にして当該マザー保護基板44とマザー基板40との間に封入することが好ましい。
また、上記実施形態においては、いわゆる多面取りと呼ばれる手法によって電気泳動表示装置1を製造する例を説明したが、これに限られることは無く、当該電気泳動表示装置1を1つずつ個別に製造する場合であっても本発明は適用可能である。
この場合、素子基板2の表面の表示領域5に電気泳動シート3を貼り付け、接続電極8bを有する接続基板8を素子基板2の裏面に貼り合わせ、表示領域5と接続電極8bとをワイヤー10によって接続し、当該ワイヤー10による接続後、電気泳動シート3の周囲にスペーサ層(上記実施形態と同様にスペーサ層42と表記する。)を配置し、電気泳動シート3の上面(接着層11の上面であっても良い)及びスペーサ層7の上面にカバーガラス4を貼り合わせることにより、電気泳動表示装置1を製造可能である。
この場合、スペーサ層42がカバーガラス4と素子基板2との間を封止する封止材7を兼ねていることとしても良い。これにより、上記実施形態と同様、封止材7を形成する工程を別途行う必要が無くなるため、製造工程の短縮化を図ることができる。なお、スペーサ層42が封止材7を兼ねることなく角部材から構成されている形態であっても勿論構わない。
また、上記実施形態と同様、電気泳動シート3の上面とスペーサ層42の上面とがほぼ面一状態になるようにスペーサ層42を形成することが好ましい。この構成によれば、カバーガラス4を貼り合わせるときに、電気泳動シート3の周縁部に貼り付け時の応力が集中することを防止することができる。
また、上記実施形態においては、封止材7及びスペーサ層42の構成材料をエポキシ樹脂としたが、これに限られることは無く、上記実施形態で挙げた材料を含む他の材料を構成材料としても勿論構わない。
1…電気泳動表示装置 2…素子基板 3…電気泳動シート 4…カバーガラス 5…表示領域 6…非表示領域 7…封止材 8…接続基板 10…ワイヤー 11…接着層 30…透明基板 31…電気泳動層 40…マザー基板 41…マザー接続基板 42…スペーサ層 44…マザー保護基板
Claims (6)
- 素子基板の第1面上の表示領域に電気泳動シートを貼り付け、
接続電極を有する接続基板を前記素子基板の前記第1面とは反対の第2面に貼り合わせ、
前記表示領域と前記接続電極とをワイヤーによって接続し、
前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの周囲にスペーサを配置し、
前記電気泳動シートの上面及び前記スペーサの上面に保護基板を貼り合わせる
ことを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。 - 前記スペーサは、前記保護基板と前記素子基板との間を封止する封止部材を兼ねている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置の製造方法。 - 前記電気泳動シートの上面と前記スペーサの上面とがほぼ面一状態になるように前記スペーサが形成される
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気泳動表示装置の製造方法。 - マザー基板の第1面上に設けられた複数の表示領域のそれぞれに電気泳動シートを貼り付け、
前記複数の表示領域に対応する接続電極を有するマザー接続基板を前記マザー基板の前記第1面とは反対側の第2面に貼り合わせ、
前記表示領域と当該表示領域に対応する前記接続電極とをそれぞれワイヤーによって接続し、
前記ワイヤーによる接続後、前記電気泳動シートの周囲にスペーサを配置し、
前記電気泳動シートの上面及び前記スペーサの上面にマザー保護基板を貼り合わせ、
前記マザー基板、前記マザー接続基板、前記スペーサ及び前記マザー保護基板を前記表示領域毎に切断する
ことを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。 - 前記スペーサは、前記マザー保護基板と前記マザー基板との間を封止する封止部材を兼ねている
ことを特徴とする請求項4に記載の電気泳動表示装置の製造方法。 - 前記電気泳動シートの上面と前記スペーサの上面とがほぼ面一状態になるように前記スペーサが形成される
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
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JP2008026689A JP2009186766A (ja) | 2008-02-06 | 2008-02-06 | 電気泳動表示装置の製造方法 |
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2008
- 2008-02-06 JP JP2008026689A patent/JP2009186766A/ja active Pending
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