JP2009185418A - シート材 - Google Patents

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JP2009185418A
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伸夫 見正
Norihisa Yoshida
典古 吉田
Tomoki Morita
朋樹 森田
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Abstract

【課題】 衛生材料や生活資材に好適に用いられるシート材であり、乾燥時と湿潤時の色相の違いによるインジケーター機能等が付与されたシート材を提供する。
【手段】 白色以外の顔料を含む長繊維で構成される長繊維不織布の少なくとも片面に、無着色不織布が積層され、長繊維不織布と無着色不織布とがそれぞれの不織布を構成する繊維同士が交絡することにより一体化したシート材で、該シート材は乾燥時と湿潤時のNBS単位で示される色差値が3.0以上であることを特徴とするシート材。
【選択図】なし

Description

本発明は、インジケータ機能を有するシート材に関する。
セルロース系繊維、特に木綿繊維は風合いも良く吸水性に優れるため、木綿繊維を用い水流交絡を施して得られるいわゆるスパンレース不織布は、衛生材料や生活資材をはじめ、様々な分野で利用されている。また、用途に応じて、視覚的な印象を良くするため、商品の外観を工夫することで、商品の差別化を図ることが行われている。例えば、ワイパー用途の場合凹凸を付けることで拭き取れそうなイメージを商品に与えたりすることなどが挙げられる(特許文献1)。
特開2007−8145号公報
本発明は、衛生材料や生活資材に好適に用いられるシート材であり、乾燥時と湿潤時の色相の違いによるインジケーター機能等が付与されたシート材を提供する。
本発明は、白色以外の顔料を含む長繊維で構成される長繊維不織布の少なくとも片面に、無着色不織布が積層され、長繊維不織布と無着色不織布とがそれぞれの不織布を構成する繊維同士が交絡することにより一体化したシート材で、該シート材は乾燥時と湿潤時のNBS単位で示される色差値が3.0以上であることを特徴とするシート材を要旨とするものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のシート材は、白色以外の顔料を含む長繊維不織布(以下、顔料を含む長繊維不織布ともいう。)の少なくとも片面に無着色不織布が積層されている。用途に応じて、無着色不織布は、顔料を含む長繊維不織布の両面に積層される。
無着色不織布は、顔料を含まず、また、染色されていない不織布である。無着色不織布を構成する素材は、再生セルロース、レーヨン、リヨセル、木綿等のセルロース系繊維がよく、特に木綿繊維がよい。片面に積層される無着色不織布の目付は、20〜60g/m2がよい。
白色以外の顔料を含む長繊維で構成される長繊維不織布(以下、顔料を含む長繊維不織布ともいう。)は、繊維形成性合成重合体より構成される。特に、構成繊維である長繊維の少なくとも一部がポリオレフィン系重合体からなることが好ましい。これは柔軟性が良好なためである。ポリオレフィン系重合体としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンとプロピレンの共重合体、またはこれらのブレンド体などが挙げられ、単独もしくは芯鞘型複合形態で使用される。芯鞘型複合形態で使用する場合の芯/鞘の組み合わせとしては、ポリエステル重合体/ポリオレフン系重合体、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリプロピレン/エチレン・プロピレン共重合体が挙げられる。顔料を含む長繊維不織布を構成する長繊維の繊維径は、無着色不織布を構成する繊維との交絡性と得られるシート材の風合いと考慮して、15〜35μmの範囲がよい。
顔料を含む長繊維不織布は、スパンボンド法によって得られる長繊維不織布が好適に使用でき、長繊維同士が熱接着することにより一体化したものがよい。熱接着は、熱風によるサーマルスルー法や、熱エンボス装置を使用した方法が挙げられる。熱エンボス装置をしようする場合、部分的に熱圧接部が形成されるが、熱圧接部の形状は特に規制はなく、円形、菱形、楕円、など適宜使用すればよい。熱圧接部の1つの大きさは、0.85mm以下であることが好ましい。熱圧接部は実質的にフイルム化しているため、後述する水流交絡の工程において、高水圧で水を噴射しても、圧接点は水を反射してしまうので、製品の外観を著しく損なう原因となってしまう。また、圧接点の彫刻深さが0.6mmに満たないものは、非圧接点であっても、繊維に熱が加わり易くなり、熱による硬化、擬似的なフイルム化が起こるため、水流交絡による作用が利きにくくなり、短繊維不織布と長繊維不織布の一体化が阻害される。
長繊維不織布を構成する長繊維に顔料を含有させる方法は、高濃度に顔料を含むいわゆるマスターバッチの添加によって行うとよい。この方法によれば、マスターバッチの添加量に応じて色の濃度を容易に変更することが可能である。また、本発明において、長繊維不織布を着色させる方法として、染色ではなく、顔料を含有させる理由は、シート材を製品として利用する際、予め含むもしくは使用時に薬液などを付与しても、着色成分が溶け出す恐れがないためである。着色濃度によっては本発明の効果が得られないので、濃すぎたり薄すぎたりしない範囲で濃度は決定される。着色濃度は、一般的な色差計で示されるLabの数値から下記式により色差値を求めた場合、3.0以上あると著しい色の変化があると認められる。
色差値[dE]=sqr(dLxdL+daxda+dbxdb)
dL=乾燥時のL−湿潤時のL
da=乾燥時のa−湿潤時のa
db=乾燥時のb−湿潤時のb
本発明のシート材の目付は、特に限定されず用途に応じて適宜選択すればよいが、一般的に60〜120g/m程度がよい。
本発明のシート材は以下の方法によって得ることができる。
まず、顔料を含む長繊維不織布の上に着色されていない繊維からなるウェブを載せ、積層ウエブとする。この工程は、コンベア上で連続的に行うとよい。次いで積層ウエブはメッシュ状支持体に担持する(顔料を含む長繊維不織布が支持体側とする。)。メッシュ状支持体としては、シート材の用途に応じて任意のものを採用すればよい。比較的平滑なシート表面のものを得る場合は80〜100メッシュの細目織物からなるメッシュ状支持体を用いればよいし、シート材の表面に凹凸を付与する場合は、所定の目開きを有する荒目織物(15〜25メッシュ)からなるメッシュ状支持体を用いることが出来る。なお、ここでいうメッシュとは、1インチ当たりの線の和を指し、例えば100メッシュの織物は、1インチ当たり100本の線が存在するものを指す。
次いで、積層ウェブへ高圧水流を施し、ウエブの構成繊維同士を三次元的に交絡させるとともに、ウェブと顔料を含む長繊維不織布の構成繊維同士を互いに交絡させて、積層一体化したシート材とする。この高圧水流は、孔径0.05〜2.0mmの噴射孔が、噴射孔間隔が0.05〜10mmで一列または複数列配置されている噴射装置を用い、水を噴射孔から1.5〜40MPaの圧力で噴射して得るものである。この運動エネルギーにより構成繊維は相互に交絡する。次いで、乾燥工程を経てロール状に巻き取り、シート材とする。
本発明のシート材は、化粧水や美容液、乳液等の化粧料を含浸させて用いるフェイスマスクやフェイスパフに使用できる。使用する際は、無着色不織布側を肌に接するように用い、シート材の着色濃度が薄くなると、化粧料が肌に浸透して使用終了との目印となるインジケータ機能となる。また、おむつや尿取りパット、生理用ナプキン、パンティライナー等の各種部材に使用でき、肌に接触する表面材として良好に使用できる。その他、生活関連資材として使用できる。
本発明のシート材は、白色以外の顔料を含む長繊維不織布の少なくとも片面に無着色不織布が積層されている。シート材は、乾燥時、顔料を含む長繊維不織布の有する色は淡く発色している。ここに使用用途に応じた液体を含ませる、あるいは、液体を含浸したときは、濃い発色を呈するようになる。液体が含浸されたことが視覚的にもよりはっきりと認識することができる。また、使用中に液体が揮発・蒸発したり、他のものに移行することにより、発色が薄くなり、液体の含浸量が減ったことを認識できるインジケーター機能としての効果を奏する。また、一方で、液体を含浸した際に、濃い発色を呈するようになり、意匠性をも発揮する。
以下、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例および比較例の各種物性値は以下の方法により測定した。
(1)目付(g/m2
タテ10cm×ヨコ10cmの試料片を10点作成し、標準状態の各試料片の質量(g)を秤量し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算して、目付(g/m2)とした。
(2)不織布の色調(L
ミノルタ社製色彩色差計(型式:CR310)を用い、試料接地面が透けないよう、目付300g/m2以上になるようシートを重ねて測定した。乾燥時は標準状態のシートを、湿潤時は日本薬局方/蒸留水を200%含ませた後測定した。
実施例1
無着色不織布用の繊維として、木綿繊維(平均繊維長25mm)を用意し、カード機を用いて目付30g/m2のウエブを得た。
一方、顔料を含む長繊維不織布として、ポリエチレン(鞘)/ポリエステル(芯)の芯鞘長繊維からなるユニチカ株式会社製 商品名「エルベス」(銘柄S0203BDK、目付20g/m2、熱エンボスによるスパンボンド不織布)を用意した。この不織布は青色でLab値がそれぞれL=67.9、a=−15.0、b=14.3である。
木綿繊維ウェブと顔料を含む長繊維不織布とを、木綿繊維ウエブ/長繊維不織布/木綿繊維ウエブの順で積層し、この積層物を100メッシュの金属製支持体上に載置して、積層物側より高圧水流を施した。高圧水流は、支持体の上方50mmに位置する、孔径0.1mmの噴射孔が、孔間隔0.6mmで1列配置され、かつその列を3列備えた高圧水流噴射装置を用い、各々9.8MPaの圧力で水を噴射した。得られた積層不織布は120℃の乾燥機で乾燥させ、シート材を得た。
得られたシート材の色差計での評価結果を表1に示すが、色変化が明らかに判断できるインジケータ機能と意匠性に優れたものであった。
実施例2
顔料を含む長繊維不織布として、ポリエチレン(鞘)/ポリエステル(芯)の芯鞘長繊維からなるユニチカ株式会社製 商品名「パスライト」(銘柄S0203RGE、目付20g/m2、熱エンボスによるスパンボンド不織布)を用意したこと以外は、実施例1と同様にしてシート材を得た。
実施例3
顔料を含む長繊維不織布として、ポリプロピレンからなる日本不織布株式会社製 商標名「スプリトップ」(銘柄SP−1020Eバイオレット、目付20g/m2)を用意したこと以外は、実施例1と同様にしてシート材を得た。
実施例4
顔料を含む長繊維不織布として、ポリプロピレンからなる日本不織布株式会社製 商標名「スプリトップ」(銘柄SP−1020Eブラック、目付20g/m2)を用意したこと以外は、実施例1と同様にしてシート材を得た。
実施例2〜4のシート材の評価結果を表1に示すが、いずれも色変化が明らかに判断できるインジケータ機能と意匠性に優れたものであった。
比較例1
顔料を含む長繊維不織布を用いずに、木綿繊維ウェブの目付を80g/mとしたこと以外は、実施例1と同様にして木綿繊維からなるシート材を得た。

Claims (4)

  1. 白色以外の顔料を含む長繊維で構成される長繊維不織布の少なくとも片面に、無着色不織布が積層され、長繊維不織布と無着色不織布とがそれぞれの不織布を構成する繊維同士が交絡することにより一体化したシート材で、該シート材は乾燥時と湿潤時のNBS単位で示される色差値が3.0以上であることを特徴とするシート材。
  2. 無着色不織布が、木綿繊維で構成された目付20〜60g/m2であることを特徴とする請求項1記載のシート材。
  3. 白色以外の顔料を含む長繊維で構成される長繊維不織布の両面に、無着色不織布が積層されていることを特徴とする請求項1または2記載のシート材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシート材に、化粧料を含浸させて用いることを特徴とするフェイスマスク。
JP2008027628A 2008-02-07 2008-02-07 シート材 Pending JP2009185418A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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