JP2009185003A - 水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤及び方法 - Google Patents

水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水産動物の品質低下が抑制され、人が体内に摂取しても安全で、水質汚染の原因になることが防止される水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤及び方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、多種類の生物を灰化して抽出した生物ミネラルと、該生物ミネラルの含有成分と略同一の組成になるように配合された配合ミネラルの少なくとも一方を含有し、水産動物に経口摂取させることにより細菌性・ウィルス性疾患を予防・治療する。
【選択図】図1

Description

この発明は水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤及び方法に関する。
近年、養殖する水産動物(魚類、甲殻類及び水生爬虫類等)の多様化や過密養殖等により、養殖現場における細菌・ウィルス感染が多発しており、その被害も甚大なものになっている。例えば、海面養殖魚であるブリ(ハマチ)、マダイ、カンパチ等の養殖現場ではイリドウィルス感染症、連鎖球菌感染症、類結節症、ビブリオ感染症等やこれらの合併症による被害が、淡水養殖魚であるアユ等の養殖現場では冷水病、シュードモナス病等やこれらの合併症による被害が、養殖甲殻類であるクルマエビの養殖現場では急性ウィルス血症等による被害が発生しており、問題が顕在化している。
上記問題を改善するものとして、特定の細菌・ウィルスに対して高い抵抗力を有する種を作り出す特許文献1に示す手段や、体内摂取させる(体内投与する)ことにより細菌性・ウィルス性疾患(細菌・ウィルス感染症)の予防・治療を行う特許文献2,3及び4に示す予防・治療剤が公知になっている。
特開2000−279055号公報 特開2006−312646号公報 特開2007−84492号公報 国際公開第00/57719号公報
しかし、特許文献1に示すものは、交配することにより特定の細菌・ウィルスに高い抵抗力を有する種を作り出していくため、非常に時間と手間がかかり、養殖現場における細菌・ウィルス感染症に対する対策としては有効性が低い。
これに対して特許文献2,3及び4に示す予防・治療剤は、経口摂取させることにより所定の細菌・ウィルス感染症に対して予防・治療効果が期待できるため作業負担が軽減される反面、上記予防・治療剤の上記水産動物の体内での意図しない作用(副作用)により水産動物の品質が低下する可能性があるとともに上記予防・治療剤が体内に残存している水産動物を食した場合の人体への影響も懸念される他、上記予防・治療剤が水質汚染の原因になる可能性があり、課題が残る。
本発明は、上記課題を解決し、水産動物の品質低下が抑制され、人が体内に摂取しても安全で、水質汚染の原因になることが防止される水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤は、第1に、多種類の生物を灰化して抽出した生物ミネラルと、該生物ミネラルの含有成分と略同一の組成になるように配合された配合ミネラルの少なくとも一方を含有し、水産動物に経口摂取させることにより細菌性・ウィルス性疾患を予防・治療することを特徴としている。
第2に、飼料に添加して用いることを特徴としている。
第3に、前記配合ミネラルが少なくともナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムを含むことを特徴としている。
第4に、水産動物が甲殻類であることを特徴としている。
第5に、水産動物が水生爬虫類であることを特徴としている。
第6に、水産動物が魚類であることを特徴としている。
上記課題を解決するため本発明の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療方法は、第1に、多種類の生物を灰化して抽出した生物ミネラルと、該生物ミネラルの含有成分と略同一の組成になるように配合された配合ミネラルの少なくとも一方を水産動物に経口摂取させることにより、細菌性・ウィルス性疾患の予防・治療を行うことを特徴としている。
第2に、前記生物ミネラル又は配合ミネラルを飼料に添加して水産動物に経口摂取させることを特徴としている。
第3に、水産動物が甲殻類であることを特徴としている。
第4に、水産動物が水生爬虫類であることを特徴としている。
第5に、水産動物が魚類であることを特徴としている。
以上のように構成される本発明によれば、人や水産動物等の動物が元来摂取を必要とするとともに有機物を分解して水質を浄化する作用のある生物ミネラル又は配合ミネラルにより水産動物の細菌性・ウィルス性疾患を予防・治療するため、水産動物の品質低下が抑制され、人が体内に摂取しても安全で、水質汚染の原因になることが防止されるという効果がある。
また、生物ミネラル又は配合ミネラルは飼料に添加して水産動物に経口摂取させることにより、水産動物の飼料の食べ残しを少なくするという作用があるため、水産動物が食べ残した飼料により水質が汚染させることを抑制するという効果がある。
本願発明者らは、人や水産動物等の動物が元来摂取を必要とするものであるとともに水中の有機物を分解して水質を浄化する作用があるミネラルを、魚類や甲殻類等の水産動物(水生動物)に経口摂取させることにより、上記水産動物の細菌・ウィルス感染症に対して予防・治療効果があること及び水産動物に対して成長促進作用があることを見出し、本発明を完成するに至った。
なお水産動物(水生動物)とは、ブリ(ハマチ)、タイ(マダイ・イシダイ)、ヒラメ、トラフグ、カンパチ、シマアジ、ヒラマサ、ウナギ、コイ、フナ等の魚類、エビ・カニ等の甲殻類、スッポン、ミドリガメ等の主として水の中にすむ爬虫類(水生爬虫類)等である。
上記ミネラルは、生物ミネラルと配合ミネラルの内の一方のみから構成してもよいし、両方から構成してもよい。上記生物ミネラルは多種類の生物を灰化して抽出したものであり、上記配合ミネラルは上記生物ミネラルの含有成分と略同一の組成になるように配合されたものである。
このミネラルを全体に対して0.025〜5%の割合で添加する。例えば飼料(餌)にミネラルを添加して混合した混合飼料1kgには0.25〜50gのミネラルが含有される。この添加飼料を水産動物に与えることにより、水産動物に上記ミネラルを経口摂取させる。1日あたりの給餌回数は複数回で概ね2〜3回とし、これを数日間から数十日間繰返す。水産動物が飽食状態となるように、毎回、水産動物に餌を与えてもよい。
なお、上記ミネラルを水産動物に直接経口摂取させてもよい。
このようにして、上記ミネラルを摂取した水産動物は、生体防御機能が向上し、種々の細菌、ウィルスに対して高い抵抗力(免疫力)を有するようになるため、上記ミネラルを細菌性疾患(細菌感染症,細菌症)、ウィルス性疾患(ウィルス感染症,ウィルス症)の予防剤及び治療剤として用いることが可能になる。
くわえて、上記ミネラルを摂取した水産動物は食べる餌の量が増加するため、上記ミネラルを、成長促進作用を有する成長剤として用いることもできる。そして、これによって、水産動物が残す餌の量も減少するため、水質汚染を抑制することも可能になる。
ちなみに、上記ミネラルにおける生体防御機能の向上作用及び成長促進作用は、水産動物のなかでも主に魚類及び甲殻類及び水生爬虫類において確認された。
次に、上記生物ミネラルの生産方法及び成分について詳述する。生物ミネラルの主成分は、多種類でそれぞれが生物体中に微量に存在する元素からなる主として野生生物由来のミネラルである。
魚介類等の動物や海草・海藻類、陸上の植物等の多種類の生物を灰化して上記生物ミネラルを抽出する方法は、本発明者等の提案による特許第3084687号に示されるもののほか、古くから特開昭51−121562号、特公昭61−8721号、特公平6−92273号等に示される方法が知られている。また上記のように灰化抽出した生物ミネラルは、加熱によって気化又は昇華された元素を除き、灰化した生物が含有する成分を全て含んでいる。
原料としては野草類(クズ、イタドリ、ドクダミ、ヨモギ等)、樹木枝葉類(マツ枝葉、ヒノキ枝葉、スギ枝葉、イチョウ葉等)、海藻類(ホンダワラ、コンブ等)、竹、熊笹、苔類、シダ類、シジミ、カニ殻等のできるだけ人工的に育成されたものではなく、自然の条件下で育った野性のものが、多様なミネラル成分を比較的多量に含む点で望ましい。これらの原料を原材料毎に洗浄及び天日乾燥後、200〜2000℃の温度下で1次的に灰化させ、さらにその灰化物を同様に加熱して残存未燃焼有機物を除去する2次加熱工程を経て、粗粉砕後20メッシュの篩にかけて選別し、再度の過熱・放冷後、金属探知機による金属除去工程を経て、微粉砕して上記生物ミネラルを得る。
多種類の原料を用いることにより、ミネラル成分の種類を豊富にし、生物ミネラルを生産毎に概ね同一の組成とすることができる。また上記灰化物は多種類の乾燥原料を予め得ようとする所定のミネラルバランスに対応した配分量で混合して灰化してもよいが、原料毎に灰化したものを後で略等量ずつ又は上記所定のミネラルバランスを考慮して適量ずつ配合して用いてもよい。後者の方法によれば、生産毎に得られる生物ミネラル成分含有率がより均一化される。上記方法によって得られた生物ミネラルの成分は表1に示す通りである。
Figure 2009185003
「ウィルス感染症(イリドウィルス感染症)の予防実験」
ウィルス感染症のうちイリドウィルス感染症に着目し、本発明の生物ミネラルを混合(添加)した混合飼料をマダイに与えることにより、ウィルス感染症の予防が図れたか否かを検証した実験について説明する。
<実験方法>
1)供試品
表1に示した生物ミネラルを供試品とした。
2)供試魚
マダイ60尾(平均体重約926g、平均体長約38cm)を水槽に導入し、1日ならした後、無作為に30尾ずつ別々の(水槽)に分けた。その後5日間、表2の飼料を与え、試験環境になじませて試験に供した。
3)飼育試験環境
上記各水槽には屋外型陸上養殖用水槽(平面4m×5m、深さ2m)を用いた。海水はポンプを用いて沖合50m地点から採水し、水温調節は行わず海水温のまま上記2つの水槽に常時流入させた。ちなみに2つの水槽は同一箇所から採水された海水を用いているので、各水槽には同一種且つ同一量のウィルスが存在している。
4)試験区の設定
2つの水槽の内の一方を飼料のみを与える対照区とし、他方を供試品を2.5%の割合(飼料+供試品:供試品=100:2.5)で混合した混合飼料を与える投与区として、30日間の飼育を行った。給餌量は飽食を目安とし、1日の給餌を2回以上に分け、残餌状況に応じ給餌量を調整した。なお本実験に使用した飼料の原材料名及び配合組成とその成分量を表2に示す。
Figure 2009185003
<結果>
飼育試験期間中のマダイの生残率を図1に示した。飼育開始18日目において対照区でイリドウィルス感染により1尾の斃死が認められ、その後23日目にはさらに4尾の斃死が認められ生残率は83%に低下した。さらに24〜26日目にかけて大量斃死が起こり、残りの25尾全てが死亡した。一方、投与区においてはこの期間中、斃死は認められず、飼育開始から30日後にかけて生残率100%を維持していた。
「細菌感染症(連鎖球菌症)の予防実験」
次に、細菌感染症のうち連鎖球菌症に着目し、本発明の生物ミネラルを混合した混合飼料をシマアジに与えることにより、連鎖球菌症の予防が図れたか否かを検証した実験について説明する。
<実験方法>
1)供試品
表1に示した生物ミネラルを供試品とした。
2)供試魚
シマアジ60尾(平均体重約570g、平均体長約37cm)を水槽に導入し、1日ならした後、無作為に30尾ずつ別々の水槽に分けた。その後5日間、飼料を与え、試験環境になじませて試験に供した。
3)飼育試験環境
各水槽は屋外型陸上養殖用水槽(平面4m×5m、深さ2m)を用いた。
4)試験区の設定
上記2つの水槽の内の一方を表2の飼料のみを与える対照区とし、他方を供試品を2.5%の割合(飼料+供試品:供試品=100:2.5)で混合した混合飼料を与える投与区として、30日間の飼育を行った。給餌量は飽食を目安とし、1日の給餌を2回以上に分け、残餌状況に応じ給餌量を調整した。なおシマアジの試験においてもマダイと同じ飼料(表2)を用いた。
<結果>
飼育試験期間中のシマアジの生残率を図2に示した。飼育開始7日目において対照区で連鎖球菌の感染による斃死が認められ、その後15〜20日目にかけて徐々に斃死が進行し、20日目以後の対照区におけるシマアジの生残率は77.8%であった。一方、投与区においてはこの期間中の斃死は認められず、飼育開始から30日後にかけての生残率は100%を維持していた。
<考察>
前述の2つの試験結果より、生物ミネラルを混合した混合飼料を摂取した投与区(試験区)において、イリドウィルス感染症および連鎖球菌感染症を予防できることが明確に示された。ここで飼育開始20日目に行ったサンプリング調査により、各試験区のマダイおよびシマアジにおける赤血球数(RBC)、顆粒球数、リンパ球数、顆粒球の貪食能(貪食させる異物としてザイモザン(酵母細胞壁多糖類)を使用)について顕微鏡観察を行ったところ、投与区のほうが対照区に比べ、いずれの魚種においても赤血球数、顆粒球数、リンパ球数、顆粒球の貪食能がそれぞれ増加していたことが確認できた。よって生物ミネラルを摂取することによりマダイおよびシマアジの体内免疫力が向上し、イリドウィルスや連鎖球菌の感染を予防できたものと推察できた。
「細菌感染症(連鎖球菌症)の治療実験」
上述の「細菌感染症(連鎖球菌症)の予防実験」にて連鎖球菌に感染している対照区のシマアジ5尾を別の水槽に移し、供試品を2.5%の割合(飼料+供試品:供試品=100:2.5)で混合した飼料を7日間与えたところ、連鎖球菌に感染した魚に特異的に見られる目の突出が軽減されていたことから、生物ミネラルの摂取により細菌感染症を治療できることが示唆された。
「ヒラメの成長促進および生体防御機能の向上に関する実験」
魚の成長および生体防御機能に着目し、本発明の生物ミネラルを飼料と混合した混合飼料をヒラメ稚魚に与えることにより、成長促進と生体防御機能の向上が図れたか否かを検証した実験について説明する。
<実験方法>
1)供試品
表1に示した生物ミネラルを供試品とした。
2)供試魚
ヒラメ稚魚(平均体重約6g、平均体長約8.5cm)を水槽に導入し、数日間ならした後、無作為に50尾ずつ3つの水槽に分けた。その後、表2の飼料を与え、試験環境になじませて試験に供した。
3)飼育試験環境
上記各水槽には屋外型陸上養殖用水槽(平面4m×5m、深さ2m)を用いた。海水はポンプを用いて沖合50m地点から採水し、水温調節は行わず海水温のまま上記3つの水槽に常時流入させた。
4)試験区の設定
3つの水槽の内の1つは表2の飼料のみを与える対照区とし、1つは飼料に供試品を0.25%の割合(飼料+供試品:供試品=100:0.25)で混合したものを与える0.25%区、もう1つは飼料に2.5%の割合(飼料+供試品:供試品=100:2.5)で混合したものを与える2.5%区として、42日間の飼育を行った。給餌量は飽食を目安とし、1日の給餌を2回以上に分け、残餌状況に応じ給餌量を調整した。
<結果>
飼育6週目のヒラメの平均体重を図4に示した。0.25%区、2.5%区、対照区の順に平均体重が重く、0.25%区において最も良好な結果が得られた。なお、各区とも平均体重の偏り(標準偏差)は、略同程度になった。
また生体防御能の向上が図られたか否かを検証した際のヒラメの飼育6週目の生体防御活性指標を表5に示す。
Figure 2009185003
対照区に比べ、0.25%区および2,5%区では、生体防御活性に関係する顆粒球数の増加および顆粒球の殺菌能を示すNBT(ニトロブルーテトラゾリウム)還元活性値の上昇が認められた。また0.25%区では、顆粒球の貪食能も高くなった。なお、表5の各欄には平均値±標準偏差が示されている。
<考察>
前述の試験結果より、生物ミネラルを混合した混合飼料を摂取した投与区において、成長の促進が確認できた。よって生物ミネラルを摂取することにより、ヒラメの成長が促進されると共に、免疫力が向上し寄生虫に対する抵抗力を有するものと考えられる。
本発明の生物ミネラルを混合した飼料を与えることによりイリドウィルス感染の予防が図れたか否かを検証した際のマダイの生残率変化を示すグラフである。 本発明の生物ミネラルを混合した飼料を与えることにより連鎖球菌症の予防が図れたか否かを検証した際のシマアジの生残率変化を示すグラフである。 本発明の生物ミネラルを混合した飼料を与えることにより成長が促進されるか否かを検証した際のヒラメの体重を比較したグラフである。

Claims (11)

  1. 多種類の生物を灰化して抽出した生物ミネラルと、該生物ミネラルの含有成分と略同一の組成になるように配合された配合ミネラルの少なくとも一方を含有し、水産動物に経口摂取させることにより細菌性・ウィルス性疾患を予防・治療する水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤。
  2. 飼料に添加して用いる請求項1の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤。
  3. 前記配合ミネラルが少なくともナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムを含む請求項1又は2の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤。
  4. 水産動物が甲殻類である請求項1,2又は3の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤。
  5. 水産動物が水生爬虫類である請求項1,2又は3の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤。
  6. 水産動物が魚類である請求項1,2又は3の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤。
  7. 多種類の生物を灰化して抽出した生物ミネラルと、該生物ミネラルの含有成分と略同一の組成になるように配合された配合ミネラルの少なくとも一方を水産動物に経口摂取させることにより、細菌性・ウィルス性疾患の予防・治療を行う水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療方法。
  8. 前記生物ミネラル又は配合ミネラルを飼料に添加して水産動物に経口摂取させる請求項6の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療剤。
  9. 水産動物が甲殻類である請求項7又は8の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療方法。
  10. 水産動物が水生爬虫類である請求項7又は8の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療方法。
  11. 水産動物が魚類である請求項7又は8の水産動物の細菌性・ウィルス性疾患用予防・治療方法。
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