JP2009183829A - 塗装用ガン装置 - Google Patents

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Takanori Ota
孝紀 太田
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Abstract

【課題】高粘度液体塗料を使用した場合であっても小スポット連続塗装が可能である塗装
用ガン装置を提供する。
【解決手段】内部に液体塗料の供給回収流路51と弁室53が形成されたガン本体55と、前記
ガン本体の弁室内に収容されるニードル57弁と、前記ニードル弁を閉弁方向と開弁方向と
にスライドさせるシフト装置59と、前記ガン本体の先端部に設けられ、内部に前記液体塗
料の供給回収流路51と連通する長孔ノズル61と、前記液体塗料を霧状にして外部に吐出さ
せるエア流路63,65とが形成されたノズル構成部67とを備え、前記ニードル弁の先端部は
、前記長孔ノズルの出口114から離間した位置に設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、高粘度液体塗料を使用してワークに対して小スポット連続塗装するのに好適
な塗装用ガン装置に関するものである。
一般に使用されている塗装用ガン装置は、下記の特許文献1に示すように、広い面積に
対する塗装を効率良く実行できるように塗料の吐出パターンが大きく、塗料の吐出量も数
g/secと比較的多めに設定されている。しかし、塗装する面積が小さい場合には塗料
の吐出パターンが大きいと、ノズル出口から霧状に吐出された塗料のほとんどがワーク表
面に付着しないことになり、無駄な塗料が大量に出てしまう。
塗装用ガン装置には塗料の吐出量を調整するための調整ノブが設けられているものがあ
る。この調整ノブを操作することによって前記塗料の吐出パターンを小さくすることがで
きるようになっている。
特開平4−190865号公報
しかし、上記調整ノブでは大まかな吐出量の調整しかできず、また吐出パターンを小さ
くしようとして吐出量を少なくし過ぎると、吐出量にばら付きが出て均一な塗装は実行で
きない問題がある。そして、この問題は液体塗料が高粘度になるほど顕著に現れる。また
、連続吐出時間が長くなっても同様に顕著になる。
本発明者は、上記従来の問題は、ニードル弁がノズルの出口部分に設けられ、該出口部
分に設けられている弁座に対して脱着することで開弁状態と閉弁状態が切り替わる構造が
原因であることを把握した。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は高粘度液体塗料を使用し
た場合であっても小スポット連続塗装が可能である塗装用ガン装置を提供することにある
上記目的を達成するために本発明の第1の態様に係る塗装用ガン装置は、内部に液体塗
料の供給回収流路と弁室が形成されたガン本体と、前記ガン本体の弁室内に収容されるニ
ードル弁と、前記ニードル弁を閉弁方向と開弁方向とにスライドさせるシフト装置と、前
記ガン本体の先端部に設けられ、内部に前記液体塗料の前記供給回収流路と連通する長孔
ノズルと、前記液体塗料を霧状にして外部に吐出させるエア流路とが形成されたノズル構
成部とを備え、前記ニードル弁の先端部は、前記長孔ノズルの出口から離間した位置に設
けられていることを特徴とするものである。
本態様によれば、ニードル弁の先端部が長孔ノズルの出口から離間した位置に設けられ
ているので、ニードル弁はノズル出口の流路構造に無関係なものになる。従って、液体塗
料に対するノズル出口の吐出特性を設定するための流路構造を、他部材(ニードル弁)と
の構造的関係に基づく制約無しに自由に設定することが可能となる。すなわち、一様な流
路構造の長孔ノズルの先端をそのまま出口とするノズル構造を採用することができる。
これにより、液体塗料はニードル弁の部位を通過して長孔ノズルに入り、該長孔ノズル
内で流動が安定し、その安定した流動状態のまま、ノズル出口から吐出されることになる
ので、高粘度液体塗料を使用した場合であっても、安定して小スポットの吐出パターンに
することができ、また連続塗装を安定して行うことができるようになる。また、ニードル
弁の先端部が従来のように外部空気と接触することはないので、出口の詰まりの問題が生
じにくい。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係る液塗装用ガン装置において、前記長孔ノ
ズルは、多段絞り構造によって形成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、長孔ノズルに流入した液体塗料は流れを乱されることなく段階的に流
路径が小さくなるので、小さな吐出パターンを安定して形成できるようになる。
本発明の第3の態様は、前記第1の態様又は第2の態様に係る塗装用ガン装置において
、前記ニードル弁の開弁位置は、前記ニードル弁の開弁方向の移動量を機械的に設定する
ストッパ装置によって規定されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、ニードル弁の閉弁位置はニードル弁の先端部がガン本体に対して形成
されている弁座部に当接することによって機械的に設定され、一方、ニードル弁の開弁位
置はストッパ装置の作用で同じく機械的に設定されている。従って、ニードル弁のON、
OFFの切替え動作が確実になり、液体塗料の吐出量を少なくしても吐出ムラが生じない
から長時間に亘る安定した均一な連続塗装が可能になる。高粘度の液体塗料にも一層対応
できる。
本発明の第4の態様は、前記第3の態様に係る塗装用ガン装置において、前記ストッパ
装置は、前記ニードル弁と一体になって変位するストップピンと、該ストップピンに当接
することによって前記ニードル弁の開弁位置を調整自在に設定するマイクロメータヘッド
とを備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、マイクロメータヘッドの採用によってニードル弁の開弁位置を高精度
に調整することが可能になる。また、マイクロメータヘッドの目盛りに基づいてニードル
弁の開弁位置を調整できるからニードル弁の開弁位置の調整が容易になる。
本発明の第5の態様は、前記第1の態様から第4の態様に係る液塗装用ガン装置におい
て、前記塗装用ガン装置は自動塗装装置の走査ヘッドに取り付けられることを特徴とする
ものである。
本態様によれば、長時間の連続塗装が実行される環境下でも安定した品質の液体塗料の
塗装が実行される。
以下、本願発明に係る塗装用ガン装置の構造と作動態様について説明する。最初に本願
発明に係る塗装用ガン装置を使用してローラ軸と一体の送りローラの表面に合成樹脂塗膜
を形成する場合を例に採って合成樹脂塗膜の形成に必要な主要な周辺部材の構成を中心に
自動塗装装置の概略と、該自動塗装装置を使用することによって実行される合成樹脂塗膜
が形成されるまでの作業手順について簡単に説明する。
図1は本発明の塗装用ガン装置を適用した自動塗装装置の概略を示す斜視図、図9は本
発明の塗装用ガン装置を使用した塗装の様子を示す正面図である。また図10はローラ軸
及び送りローラの成形から合成樹脂塗膜の形成までの作業手順を段階的に(a)〜(c)
に示す説明図、図11は塗装用ガン装置に対する塗料供給経路及び塗料回収流路とエア供
給流路を示す経路図である。
自動塗装装置11は塗装用ガン装置1を搭載した状態で少なくとも水平方向Xに移動(
走査)可能な走査ヘッド13と、上記水平方向Xに沿うようにワークWを保持するワーク
保持装置15と、ワークWのうち合成樹脂塗膜7を形成しない部位を被覆するマスキング
装置17とを備えている。
図示の実施の形態では、走査ヘッド13は水平方向Xに加えて、該水平方向Xと直交す
る垂直方向Zにも所定ストローク移動できるように構成されている。また、ワーク保持装
置15は、水平方向Xの両端に設けられ、ワークWの両端部を保持するチャック部19、
21と、ワークWを保持した状態の上記チャック部19、21を軸回りに回転させる図示
しない回転駆動装置とを備えている。
また、図1及び図10に示したように、マスキング装置17は、ワークWのうち合成樹
脂塗膜7を形成しない部位を直接覆う複数枚のマスク片23、23、23、・・・と、こ
れらのマスク片23、23、23、・・・を作用位置Oと退避位置Qとの間で移動させる
図示しない移動装置とを備えている。
図11に示すように、更に自動塗装装置11には、合成樹脂塗膜7の原料となる液体塗
料Lを貯溜する貯溜タンク25と、貯溜タンク25内の液体塗料Lを塗装用ガン装置1に
向けて圧送する圧送ポンプ27と、大、小2基のアキュムレータ29、31と、塗装用ガ
ン装置1に供給する液体塗料Lの最終的な流量を調整するレギュレータ33と、これら各
部材と塗装用ガン装置1とをつなぐ塗料供給経路35と、塗装に使用しなかった余剰塗料
Uを貯溜タンク25に戻す塗料回収経路37と、上記容量の大きな上流に位置するアキュ
ムレータ29から供給された液体塗料Lの一部を貯溜タンク25に戻す塗料調整経路39
とが設けられている。
図11において併せて示すように、自動塗装装置11には、塗装用ガン装置1に向けて
圧縮されたエアAを供給するためのエアコンプレッサ41と、エアコンプレッサ41から
供給されたエアAを塗装用ガン装置1に導くためのエア供給経路43とが設けられている
。また、上記エア供給経路43は、途中で2経路に分岐しており、そのうち1本が液体塗
料Lに噴射に必要な推進力を付与する推進経路45、他の1本が液体塗料Lを霧化させる
ための霧化経路47になっている。
また、本発明の塗装用ガン装置1の塗装対象であるワークWとしては、種々の大きさ、
形状のものが採用可能であるが、図示の実施の形態にあっては、一例としてインクジェッ
トプリンタにおける排出用駆動ローラをワークWとしている。このワークWは、水平方向
Xに延びる長尺なローラ軸3と、該ローラ軸3に対して適宜の間隔で一例として6個配置
されている送りローラ5とから構成されている。
図10(a)に示すように、上記ローラ軸3と送りローラ5とは射出成形によって一体
成形されている。そして、上記送りローラ5の周面の小さな範囲のみに、図10(b)に
示すようにマスク片23を使用することによって液体塗料Lが小スポット連続塗装され、
液体塗料Lの硬化後、図10(c)に示すように、マスク片23を作用位置Oから退避位
置Qに移動させることによって、合成樹脂塗膜7が送りローラ5の周面に形成されたワー
クWが製品としてワーク保持装置15から取り出される。
尚、液体塗料Lとしては例えば粘度がICP6100以上の高粘度液体塗料が使用でき
、本実施の形態では一例として水系ポリウレタン樹脂塗料を液体塗料Lとして使用してい
る。そして、当該液体塗料Lが硬化することによって形成される合成樹脂塗膜7は軟質で
あり、合成ゴム相当あるいは合成ゴムを上回るグリップ力を耐摩耗性粒子等を添加しない
で得ることができる。また、上記合成樹脂塗膜7は成形が容易で、有機溶剤を使用しない
から環境汚染の問題も生じない。そして、吹付け塗工によって形成された上記合成樹脂塗
膜7は均一な塗膜を形成するから、送りローラ5の外形寸法精度を高め、送りローラ5の
送り精度を向上させる他、紙粉等の送りローラ5への付着を防止する作用効果も得られる
[実施例]
次に、このようにして構成される自動塗装装置11に対して適用される本発明に係る実
施例の塗装用ガン装置1について図面に基づいて具体的に説明する。
図2は塗装用ガン装置を示す分解斜視図、図3は同塗装用ガン装置の閉弁状態の縦断正
面図である。図4は同塗装用ガン装置の左側面図、図5は図3中の矢視Jから見た底面図
である。図6は図3中のB−B断面図、図7は塗装用ガン装置を示す開弁状態の縦断正面
図である。また図8は同塗装用ガン装置のノズル周辺を拡大して示す縦断正面図である。
本実施例の塗装用ガン装置1は、内部に液体塗料Lの供給回収流路51と弁室53が形
成されたガン本体55と、上記ガン本体55の弁室53内に収容されるニードル弁57と
、上記ニードル弁57を閉弁方向Cと開弁方向Dとにスライドさせるシフト装置59と、
上記ガン本体55の先端部に設けられ、内部に液体塗料Lの供給回収流路51と連通する
出口近傍まで一様な流路径の長孔ノズル61と、液体塗料Lを霧状にして外部に吐出させ
る2つのエア流路63、65とが形成されたノズル構成部67とを備えている。
ガン本体55は、ブロック状の部材で上下面の中心を貫くように上下方向に貫通する断
面円形状の弁室53が設けられている。また、ガン本体55には、上記弁室53を横切る
ように左右方向に貫通する同じく断面円形状の供給回収流路51が形成されており、該供
給回収流路51の一方の端部が前記塗料供給経路35と接続される供給ポート69、他方
の端部が前記塗料回収経路37と接続される回収ポート71になっている。そして、上記
供給ポート69と回収ポート71には、ホースジョイント73、74がそれぞれ取り付け
られている。
また、上記弁室53の上部には拡径部75が設けられており、該拡径部75には後述す
るシフト装置59のスライドロッド77の外周面に摺接して弁室53内のシール性を保持
するリング状のシール部材79が内嵌されている。また、上記ガン本体55の下面にはニ
ードル受板81が取り付けられている。該ニードル受板81の中心には次に述べるニード
ル弁57のテーパ状の先端部58と嵌合する摺鉢状のテーパ穴によって構成されている弁
座部83が設けられている。また、上記弁座部83の外方の上面にはリング状の凹陥部8
4が形成されており、該凹陥部84に挿嵌されるOリング82によって上記ガン本体55
とニードル受板81とのシール性が保持されている。また、上記ニードル受板81の下面
には、位置決めピン97が下方に突出するように一例として2本設けられており、後述す
るノズル取付けブロック99に形成されている位置決め穴101に挿嵌されて位置決めさ
れるようになっている。
ニードル弁57は、上述したようにテーパ状の先端部58を備える径の細い丸棒状の部
材で、基端部にはシフト装置59における上記スライドロッド77の先端部に刻設されて
いる雌ネジ部85と螺合する雄ネジ部87が設けられている。従って、ニードル弁57は
、上記スライドロッド77の移動に伴ってスライドロッド77と一体になって上下方向に
一定ストローク移動できるようになっている。そして、ニードル弁57が下方に移動して
ニードル弁57の先端部58が上記ニードル受板81の弁座部83に当接した状態が閉弁
位置、ニードル弁57が上方に移動して後述するストッパ装置89によって規定される上
限位置に達した状態が開弁位置になっている。
シフト装置59は、一例としてエアシリンダによって構成されており、上記ガン本体5
5の上面に固定されるシリンダ本体91と、シリンダ本体91の上下面の中心を貫くよう
に上下方向に貫通し、上述したニードル弁57の移動ストローク分、スライドする上記ス
ライドロッド77とを備えている。また、上記シリンダ本体91の一例として前面には、
シフト装置59を駆動するエア流路95、96と接続するための2つのエア継手93、9
4が取り付けられている。
ノズル構成部67は、上述した長孔ノズル61と推進用エア流路63とが形成されてい
るノズル本体103と、該ノズル本体103を上記ニードル受板81の下面に密着させた
状態で取り付けるための上記ノズル取付けブロック99と、上記ノズル本体103の下部
を覆うノズルキャップ105と、該ノズルキャップ105をノズル取付けブロック99に
固定するためのキャップ固定ナット107とを備えることによって構成されている。
図2に示したように、ノズル本体103は、軸部109と、頭部111と、突起部11
3とを備える段差棒状の部材で、上記軸部109と、頭部111と、突起部113とのそ
れぞれの中心を貫くように長尺な長孔ノズル61が設けられている。また、軸部109の
中間付近の高さにはリング状に抉られた凹陥部115が形成されており、該凹陥部115
の下方には一例として6本の連絡流路117が鉛直方向下方に向けて形成されている。ま
た、上記凹陥部115と頭部111との間の軸部109の外周面には雄ネジ部119が刻
設されており、後述するノズル取付けブロック99の中心を上下方向に貫いている嵌合穴
121の内周面下部に形成されている雌ネジ部123と螺合するようになっている。
また、上記長孔ノズル61は長尺に形成されており、該長孔ノズル61の上方に位置す
るニードル弁57の先端部58は長孔ノズル61下端の出口114から離間した位置に配
設されるようになっている。また、上記長孔ノズル61には絞り構造131が一つ形成さ
れており、長孔ノズル61の口径が上記絞り構造131の上方で拡径され、上記絞り構造
131の下方で縮径されるように構成されている。尚、頭部111の外径は、上述したノ
ズル取付けブロック99の嵌合穴121の内径よりも幾分、大きめに形成されており、後
述するノズルキャップ105を取り付けた状態で頭部111の下面及び突起部113の外
周面と、上記ノズルキャップ105との間に推進用エア流路63の一部となる隙間Sが形
成されるようになっている。
ノズル取付けブロック99は、上部にフランジ部125を備える段差ブロック状の部材
で、上下面の中心を貫くように上下方向に貫通する嵌合穴121が上述したように設けら
れている。尚、上記嵌合穴121は、径の違う段差穴によって形成されており、嵌合穴1
21の中間付近の高さには、上述したノズル本体103の軸部109の外周面に形成され
ている凹陥部115と合致する位置にリング状の溝部127が形成されている。そして、
上記溝部127の上の嵌合穴121の内周面が上記ノズル本体103の軸部109の外周
面と嵌合する嵌合面になっており、上記溝部127の下の嵌合穴121の内周面に上述し
た雌ネジ部123が刻設されている。
また、ノズル取付けブロック99には上記溝部127と連通し、図3、図7中、右側方
に延びている上記推進用エア流路63の一部である連絡用エア流路129と、図3、図7
中、左側方から内方に向かって水平に形成された後、ノズル取付けブロック99の下面に
かけて鉛直方向下方に延びている上記霧化用エア流路65の一部である他の連絡用エア流
路133とが形成されている。そして、上記連絡用エア流路129の側方側の端部と、上
記他の連絡用エア流路133の側方側の端部に、それぞれエア継手135とエア継手13
6とが取り付けられている。エア継手135には前記推進経路45が、エア継手136に
は前記霧化経路47がそれぞれ接続されるようになっている。また、ノズル取付けブロッ
ク99の下部外周面には、後述するキャップ固定ナット107の雌ネジ部147と螺合す
る雄ネジ部149が刻設されている。
ノズルキャップ105は、上記ノズル本体103の頭部111を被覆する上面が開放さ
れた円筒状の部材であるキャップ本体137と、該キャップ本体137の外周面に形成さ
れた鍔状の外フランジ部139と、上記キャップ本体137の下面板138の外周部から
対向するように下方に向けて延長形成されている2つの霧化ノズル141、141とを備
えている。そして、上記下面板138の中心には、上記ノズル本体103における突起部
113の外径より大きな円形の開口143が形成されている。また、上記対向する2つの
霧化ノズル141、141の下方に向けて傾斜している2つの対向面141a、141a
には、それぞれ2つずつ霧化ノズル142、142が形成されており、上記外フランジ部
139の上面から霧化ノズル141、141にかけて鉛直方向下方に向けて延びている延
長流路145と霧化ノズル141、141の内部で合流するように構成されている。
図2、図8に示したように、キャップ固定ナット107は、上記ノズル取付けブロック
99の下部外周面に刻設されている雄ネジ部149と螺合する雌ネジ部147と、上記ノ
ズルキャップ105における外フランジ部139の下面に当接することによってノズルキ
ャップ105を上記ノズル取付けブロック99に固定する内フランジ部151とが設けら
れている。
この他、本実施例に係る塗装用ガン装置1には、上記ニードル弁57の開弁方向Dの移
動量Eを機械的に設定するストッパ装置89が設けられている。該ストッパ装置89は、
上記ニードル弁57及びスライドロッド77と一体になって変位するストップピン155
と、該ストップピン155に当接することによって上記ニードル弁57の開弁位置を調整
自在に設定するマイクロメータヘッド163とを備えることによって構成されている。
そして、上記ストップピン155は、上部に上記当接ヘッド157、下部に雄ネジ部1
59を備えたボルト様の部材であり、シフト装置59のスライドロッド77の上端部に形
成されている雌ネジ部161に対して螺合されることによって上記スライドロッド77の
上端部に締結固定されるようになっている。一方、マイクロメータヘッド163は、マイ
クロメータヘッド本体164と、上記ストップピン155における当接ヘッド157に当
接するスピンドル165と、該スピンドル165の突出量を調整するための調整つまみ1
67と、上記スピンドル165の突出量を目視によって確認しながら調整するための目盛
り169とを備えている。また、上記マイクロメータヘッド本体164は、上記ガン本体
55の上面から上方に向けて立ち上げられている一例として門型をした取付けブラケット
171によって支持固定されている。
次に、このようにして構成される本実施例の塗装用ガン装置1の作動態様を(1)液体
塗料の吐出時と、(2)液体塗料の吐出停止時とに分けて説明する。
(1)液体塗料の吐出時(図7、図8、図11参照)
液体塗料Lを長孔ノズル61から吐出させる場合には、シフト装置59を開弁方向Dに
作動させるためにエア流路96にエアAを供給し、エア継手94からシリンダ本体91内
にエアAを流入させる。シリンダ本体91内に流入したエアAの圧力によってスライドロ
ッド77は上方に移動するようになる。スライドロッド77の上端部に固定されているス
トップピン155における当接ヘッド157が、マイクロメータヘッド163のスピンド
ル165に当接する移動量Eだけ移動したところでスライドロッド77の移動は停止され
る。
上記スライドロッド77の移動に伴って、スライドロッド77に対して一体に取り付け
られているニードル弁57も開弁方向Dに移動し、ニードル弁57の先端部58が弁座部
83から離れて、両者の間に隙間S’が形成される。また、上記ニードル弁57の開弁動
作とほぼ同時に圧送ポンプ27が駆動されて、貯溜タンク25内の液体塗料Lは塗料供給
経路35内に流入し、途中、大小のアキュムレータ29、31及びレギュレータ33を通
って供給ポート69からガン本体55内の供給回収流路51に流入する。
そして、上記供給回収流路51内に流入した液体塗料Lの一部は弁室53内に流入し、
ニードル弁57の先端部58と弁座部83との間の上記隙間Sを通って長孔ノズル61内
に至り、ノズル本体103の突起部113に形成されている出口114からワークWに向
けて吐出される。一方、上記供給回収流路51内に流入した液体塗料Lの残りは、回収ポ
ート71から塗料回収経路37を通って上記貯溜タンク25内に戻されて再利用される。
また、上記ニードル弁57の開弁動作とほぼ同時にエアコンプレッサ41が駆動されて
、エア供給経路43に圧縮されたエアAが供給される。そして、エア供給経路43内に流
入したエアAの一部は推進経路45を通ってエア継手93からノズル取付けブロック99
、ノズル本体103及びノズル本体103とノズルキャップ105との間の隙間Sに形成
されている推進用エア流路63内に流れ込み、上記長孔ノズル61の出口114から吐出
された液体塗料Lに推進力を付与して一例として0.1g/sec程度の吐出量で霧状に
吐出させるように作用する。
また、エア供給経路43内に流入したエアAの他の一部は、霧化経路47を通ってエア
継手136からノズル取付けブロック99、ノズルキャップ105とキャップ固定ナット
107との間の空間F及びノズルキャップ105に形成されている霧化用エア流路65内
に流れ込み、上記長孔ノズル61の出口114から吐出される。そして、更に上記推進用
エア流路63内を流れるエアAによって推進力が付与されて噴射されている液体塗料Lに
対して斜め側方から作用して当該液体塗料Lを霧化させる。そして、このようにして形成
される液体塗料Lの吐出パターンは、長孔ノズル61と出口114との間のノズル長が所
定の長さ離れており、真っ直ぐな流路で接続されていることで他部材(ニードル弁)の影
響を受けないことから、小さな面積に絞られており、安定した吐出量が得られることから
高粘度の液体塗料Lを使用しての小スポット連続塗装が可能になっている。
(2)液体塗料の吐出停止時(図3、図4、図11参照)
液体塗料Lの長孔ノズル61からの吐出を停止させる場合には、シフト装置59を閉弁
方向Cに作動させるためにエア流路95にエアAを供給し、エア継手93からシリンダ本
体91内にエアAを流入させる。シリンダ本体91内に流入したエアAの圧力によってス
ライドロッド77は下方に移動するようになり、上記スライドロッド77に対して一体に
取り付けられているニードル弁57も閉弁方向Cに移動する。そして、ニードル弁57の
先端部58がニードル受板81に形成されている弁座部83に当接することによって弁室
53から長孔ノズル61への液体塗料Lの流入が規制されて長孔ノズル61からの液体塗
料Lの吐出が停止される。
また、上記ニードル弁57の閉弁動作とほぼ同時に圧送ポンプ27とエアコンプレッサ
41の駆動が停止されて、ガン本体55内への液体塗料Lの流入と、ノズル取付けブロッ
ク99内へのエアAの流入も停止される。以下、上記液体塗料Lの吐出と吐出の停止とを
繰り返してワークWに対する液体塗料Lによる塗装を実行して行く。
また、機種切替え等に伴うワークWの変更やワークW表面の塗膜の形成状況等によって
液体塗料Lの吐出量を調整したい場合には、マイクロメータヘッド163の調整つまみ1
67を回してニードル弁57の開弁位置を変更して所望の液体塗料Lの吐出量が得られる
ようにする。
[他の実施例]
本願発明に係る塗装用ガン装置1は、以上述べたような構成を基本とするものであるが
、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能
である。例えば、本発明の塗装用ガン装置1は、走査ヘッド13が直交座標上を移動する
自動塗装装置11に限らず、走査ヘッド13が円筒座標上や曲座標上を移動するアームロ
ボット式の自動塗装装置11に対して適用したり、ハンドガンタイプの塗装用ガン装置に
適用することが可能である。
また、図12に示すように、前記長孔ノズル61の絞り構造131は複数設けることが
可能であり、絞り構造131を複数設けた多段絞り構造173を採用することも可能であ
る。因みに図12に示す実施例にあっては、絞り構造131を3つ設けており、上方から
下方に行くに従って段階的に長孔ノズル61の口径が小さくなるように構成されている。
そして、このような多段絞り構造173の長孔ノズル61を適用した場合には、長孔ノズ
ル61に流入した液体塗料Lは流れを乱されることなく段階的に絞られて小さな吐出パタ
ーンでも安定して連続的に吐出されるようになる。
この他、長孔ノズル61のノズル長や口径及び絞り構造131の個数は、ワークWの形
状や大きさ等に応じて適宜調整することが可能であり、予め長孔ノズル61のノズル長、
口径ないし絞り構造131の個数が違うノズル構成部67を複数組用意しておき、ワーク
Wの形状や大きさ等に応じて付け替えて使用することも可能である。
本発明の塗装用ガン装置を適用した自動塗装装置の概略を示す斜視図。 本発明の塗装用ガン装置を示す分解斜視図。 本発明の塗装用ガン装置を示す閉弁状態の縦断正面図。 本発明の塗装用ガン装置を示す閉弁状態の左側面図。 図3中の矢視Jから見た底面図。 図3中のB−B断面図。 本発明の塗装用ガン装置を示す開弁状態の縦断正面図。 同塗装用ガン装置のノズル周辺を拡大して示す縦断正面図。 本発明の塗装用ガン装置を使用した塗装の様子を示す正面図。 送りローラの成形から合成樹脂塗膜の形成までの流れを示す説明図。 塗装用ガン装置に対する塗料供給経路及び塗料回収経路とエア供給経路を示す経路図。 長孔ノズルに多段絞り構造を適用した他の実施例を示すノズルの拡大縦断正面図。
符号の説明
1 塗装用ガン装置、3 ローラ軸、5 送りローラ、7 合成樹脂塗膜、11 自動
塗装装置、13 走査ヘッド、15 ワーク保持装置、17 マスキング装置、19 チ
ャック部、21 チャック部、23 マスク片、25 貯溜タンク、27 圧送ポンプ、
29 アキュムレータ、31 アキュムレータ、33 レギュレータ、35 塗料供給経
路、37 塗料回収経路、39 塗料調整経路、41 エアコンプレッサ、43 エア供
給経路、45 推進経路、47 霧化経路、51 供給回収流路、53 弁室、55 ガ
ン本体、57 ニードル弁、58 先端部、59 シフト装置、61 長孔ノズル、63
(推進用)エア流路、65 (霧化用)エア流路、67 ノズル構成部、69 供給ポ
ート、71 回収ポート、73 ホースジョイント、74 ホースジョイント、75 拡
径部、77 スライドロッド、79 シール部材、81 ニードル受板、82 Oリング
、83 弁座部、84 凹陥部、85 雌ネジ部、87 雄ネジ部、89 ストッパ装置
、91 シリンダ本体、93 エア継手、94 エア継手、95 エア流路、96 エア
流路、97 位置決めピン、99 ノズル取付けブロック、101 位置決め穴、103
ノズル本体、105 ノズルキャップ、107 キャップ固定ナット、109 軸部、
111 頭部、113 突起部、114 出口、115 凹陥部、117 連絡流路、1
19 雄ネジ部、121 嵌合穴、123 雌ネジ部、125 フランジ部、127 溝
部、129 連絡用エア流路、131 絞り構造、133 他の連絡用エア流路、135
エア継手、136 エア継手、137 キャップ本体、138 下面板、139 外フ
ランジ部、141 霧化ノズル、141a 対向面、142 霧化長孔ノズル、143
開口、145 延長流路、147 雌ネジ部、149 雄ネジ部、151 内フランジ部
、155 ストップピン、157 当接ヘッド、159 雄ネジ部、161 雌ネジ部、
163 マイクロメータヘッド、164 マイクロメータヘッド本体、165 スピンド
ル、167 調整つまみ、169 目盛り、171 取付けブラケット、173 多段絞
り構造、X 走査方向、W ワーク、Z 走査方向、O 作用位置、Q 退避位置、L
液体塗料、A エア、U 余剰塗料、C 閉弁方向、D 開弁方向、S 隙間、S’ 隙
間、E 移動量、F 空間

Claims (5)

  1. 内部に液体塗料の供給回収流路と弁室が形成されたガン本体と、
    前記ガン本体の弁室内に収容されるニードル弁と、
    前記ニードル弁を閉弁方向と開弁方向とにスライドさせるシフト装置と、
    前記ガン本体の先端部に設けられ、内部に前記液体塗料の前記供給回収流路と連通する
    長孔ノズルと、前記液体塗料を霧状にして外部に吐出させるエア流路とが形成されたノズ
    ル構成部とを備え、
    前記ニードル弁の先端部は、前記長孔ノズルの出口から離間した位置に設けられている
    ことを特徴とする塗装用ガン装置。
  2. 請求項1に記載の塗装用ガン装置において、
    前記長孔ノズルは、多段絞り構造によって形成されていることを特徴とする塗装用ガン
    装置。
  3. 請求項1又は2に記載の塗装用ガン装置において、
    前記ニードル弁の開弁位置は、前記ニードル弁の開弁方向の移動量を機械的に設定する
    ストッパ装置によって規定されていることを特徴とする塗装用ガン装置。
  4. 請求項3に記載の塗装用ガン装置において、
    前記ストッパ装置は、
    前記ニードル弁と一体になって変位するストップピンと、
    該ストップピンに当接することによって前記ニードル弁の開弁位置を調整自在に設定
    するマイクロメータヘッドと、を備えていることを特徴とする塗装用ガン装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗装用ガン装置において、
    前記塗装用ガン装置は自動塗装装置の走査ヘッドに取り付けられることを特徴とする塗
    装用ガン装置。
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