JP2009183622A - 電気掃除機 - Google Patents

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Koichi Nakai
康一 中井
Kazuhiko Takenaka
和彦 武中
Akihiro Morita
明宏 森田
Hideya Tsuchida
英也 土田
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Abstract

【課題】はたきによる掃除を行うことができ、はたきから塵埃を除去することができる電気掃除機を提供すること。
【解決手段】電気掃除機1の本体2では、電動送風機9の生じる吸引力によって、床用吸込具3から床面(被清掃面)の塵埃が吸引されて集塵部7に捕獲される。本体2には、はたき浄化ユニット5が設けられており、はたき浄化ユニット5の挿入孔36からはたき40を取り出して、はたき40による掃除を行うことができる。つまり、電気掃除機1では、床用吸込具3における床面の掃除だけでなく、はたき40による掃除も行うことができる。はたき40による掃除の後に、はたき40を挿入孔36に挿入すると、電動送風機9の生じる吸引力によって、はたき40から塵埃が吸引されて集塵部7に捕獲されるので、電気掃除機1では、はたき40から塵埃を除去することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、電気掃除機に関し、特に、縦型(アップライト型)電気掃除機に関し、より特定的には、掃除機本体が比較的小型軽量のスティック型と呼ばれる縦型電気掃除機に関する。また、この発明は、掃除に使用したはたきに付着している塵挨を吸引除去して、はたきを浄化するための電気掃除機に関する。
従来より、スティック型と呼ばれる縦型電気掃除機が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の縦型掃除機では、床用吸込具や操作用ハンドルを有するスティック部に、電動送風機や集塵部を有する掃除機本体と、床用吸込具と集塵部とを連通させるホースとが取り付けられている。操作用ハンドルを掴んで縦型掃除機を床面上で移動させると、電動送風機が発生する吸引力によって、床面上の塵埃が床用吸込具およびホースを通過して集塵部に捕獲される。
特許文献1に記載の縦型掃除機では、掃除機本体およびホースをスティック部に対して着脱可能である。そのため、掃除機本体およびホースをスティック部から離脱して持ち運ぶことにより、これらをスティック部に取り付けた状態では掃除が困難な高い場所や狭い場所の掃除が可能となる。
また、はたきを用いる掃除機具が知られている(特許文献2参照)。
特許文献2に記載の掃除機具では、はたきが帯電する静電気によって、塵埃をはたきに吸着させる。そして、掃除機具を構成する筒部にはたきを挿入すると、筒部に接続された吸引機によって、はたきから塵埃が除去される。
特開2005−40245号公報 特開平8−336494号公報
特許文献1に記載の縦型掃除機では、床面の掃除中に高い場所や狭い場所に塵埃を発見した場合、これらの場所を掃除するために掃除機本体およびホースをスティック部から離脱しなければならず、手間が掛かる。
そこで、特許文献2に記載のはたきを特許文献1に記載の縦型掃除機に組み合わせれば、上述した場所をはたきで容易かつ迅速に掃除することができるが、特許文献1に記載の縦型掃除機を含め、スティック型の縦型電気掃除機では、はたきを縦型電気掃除機に組み合わせることは提案されていなかった。
はたきを縦型電気掃除機に組み合わせる場合、縦型電気掃除機においてはたきから塵埃を除去できると便利である。この場合、はたきから塵埃をどのように効率的に除去するかということが検討事項となる。
そして、はたきを縦型電気掃除機に組み合わせても、縦型電気掃除機において、部品点数の増加および大型化を抑えることができると好ましい。
また、一般的な縦型電気掃除機では、空気の流れ方向における電動送風機の上流側にフィルタを設け、集塵部に捕獲された塵埃が電動送風機へ浸入するのを防止しているが、はたきによって捕獲される塵埃は、縦型電気掃除機によって捕獲される塵埃より全般的に細かいので、はたきによって捕獲される塵埃によってフィルタの早期目詰りが発生する虞がある。
本発明の目的は、かかる背景のもとでなされたもので、はたきによる掃除を行うことができ、はたきから塵埃を除去することができる電気掃除機を提供することである。
また、本発明の別の目的は、はたきから塵埃を効率的に除去することができる電気掃除機を提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、はたきによる掃除を行うことができながら、部品点数の増加および大型化を抑えることができる電気掃除機を提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、はたきによる掃除を行うことができながら、フィルタの早期目詰りを抑えることができる電気掃除機を提供することである。
請求項1記載の発明は、電動送風機および集塵部を有する本体と、前記本体の一端側に備えられた床用吸込具と、前記本体に設けられ、はたきを挿入できる挿入孔を有し、前記電動送風機によって、前記挿入孔に挿入されたはたきに付着している塵挨を前記集塵部に捕獲させるためのはたき浄化ユニットと、を含むことを特徴とする電気掃除機である。
請求項2記載の発明は、前記電動送風機と前記集塵部との間には、前記集塵部に捕獲された塵挨が前記電動送風機へ侵入するのを防止するためのフィルタが備えられており、前記集塵部に対向する前記フィルタの表面には、ティッシュを取り付けるためのティッシュ取り付け部が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機である。
請求項3記載の発明は、前記はたき浄化ユニットは、一端に底面を有し、他端に入口を有し、前記挿入孔を区画している内筒と、前記内筒の周囲を所定の空隙を隔てて取り囲んでいる外筒とを含み、前記内筒は、前記底面が前記集塵部に臨むように配置されていて、前記内筒には、周面を内外に貫通する多数の吸込孔が周面全体に分布するように形成されており、前記電動送風機が駆動すると、前記内筒内の空気が前記吸込孔から前記内筒の外側へ流出し、前記外筒との間の空隙を通って前記集塵部へと流入する風路が形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の電気掃除機である。
請求項4記載の発明は、前記内筒の内周面には、径方向に内方へ突出する環状リブが、軸方向に間隔をあけて複数設けられており、各前記環状リブは、その先端が周方向にうねるように突出量が周方向の角度位置によって変化されており、軸方向に隣接する前記環状リブ相互の周方向の先端のうねりが重ならないように配列されていることを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機である。
請求項5記載の発明は、前記内筒の周面に形成された前記吸込孔は、前記底面に近い領域ほど開口面積が狭くされていることを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機である。
請求項6記載の発明は、前記内筒と前記外筒との間の空隙は、前記内筒底面側が広くされていることを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機である。
請求項7記載の発明は、前記床用吸込具が吸込動作をする際に、前記挿入孔の入口を閉じるための蓋が備えられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電気掃除機である。
請求項8記載の発明は、前記蓋は、前記挿入孔に挿入するはたきの一部により形成されていることを特徴とする、請求項7記載の電気掃除機である。
請求項9記載の発明は、前記挿入孔に挿入したときに、前記挿入孔の外方へ突出するハンドルが、前記本体および前記床用吸込具を操作するためのハンドルとなるはたきを有することを特徴とする、請求項8記載の電気掃除機である。
請求項10記載の発明は、吸引力を生じる電動送風機およびその電動送風機の生じる吸引力で吸込まれる空気に含まれる塵挨を捕獲するための集塵部を有する本体と、前記本体に設けられ、はたきを挿入できる挿入孔を有し、前記電動送風機の生じる吸引力によって、前記挿入孔に挿入されたはたきに付着している塵挨を前記集塵部に捕獲させるためのはたき浄化ユニットと、前記本体に設けられ、一端側は前記集塵部に連通しており、他端側は前記本体に係止された不使用状態と、前記本体から外されて本体近傍の被清掃面の塵挨を吸い込むための使用状態とに切り換え可能なホースと、を含むことを特徴とする電気掃除機である。
請求項11記載の発明は、前記ホースは、前記本体の側方に配置されていることを特徴とする、請求項10記載の電気掃除機である。
請求項12記載の発明は、前記ホースが配置された前記本体の側方に、前記電動送風機に電力を付与するための電源コードが設けられていることを特徴とする、請求項11記載の電気掃除機である。
請求項13記載の発明は、前記電動送風機と前記集塵部との間には、前記集塵部に捕獲された塵挨が前記電動送風機へ侵入するのを防止するためのフィルタが設けられており、前記集塵部に対向する前記フィルタの表面には、ティッシュを取り付けるためのティッシュ取り付け部が備えられていることを特徴とする、請求項11または12記載の電気掃除機である。
請求項14記載の発明は、前記挿入孔内には、挿入されたはたきの先端を回転自在に保持する先端保持部が備えられ、前記はたきの後方側のハンドルに着脱自在に嵌合でき、かつ、前記挿入孔の入口に回転自在に装着できるプロペラユニットを有することを特徴とする、請求項10記載の電気掃除機である。
請求項15記載の発明は、前記電動送風機の生じる吸引力による空気が前記集塵部へ流入する場合に、風の流れ方向に見て、前記集塵部の上流側には、前記挿入孔からの空気を流入させるか、前記ホースの一端からの空気を流入させるかを択一的に切り換えるための流路切り換え部材が設けられていることを特徴とする、請求項10記載の電気掃除機である。
請求項1記載の発明によれば、この電気掃除機の本体では、電動送風機の生じる吸引力によって、本体の一端側の床用吸込具から床面(被清掃面)の塵埃が吸引されて集塵部に捕獲される。
この本体には、はたき浄化ユニットが設けられており、はたき浄化ユニットの挿入孔にはたきを挿入することで、この電気掃除機では、はたきを備えることができる。そして、挿入孔からはたきを取り出して、はたきによる掃除を行うことができる。つまり、この電気掃除機では、床用吸込具における被清掃面の掃除だけでなく、はたきによる掃除も行うことができる。
そして、はたきによる掃除の後に、はたきを挿入孔に挿入すると、電動送風機の生じる吸引力によって、はたきから塵埃が吸引されて集塵部に捕獲されるので、この電気掃除機では、はたきから塵埃を除去することができる。
請求項2記載の発明によれば、この電気掃除機では、電動送風機と集塵部との間にフィルタが備えられており、このフィルタによって、集塵部に捕獲された塵挨が電動送風機へ侵入するのを防止することができる。
そして、集塵部に対向するフィルタの表面には、ティッシュ取り付け部が設けられている。そのため、はたきによって捕獲され、集塵部から電動送風機へ浸入しようとする微細な塵埃は、フィルタに先立って、ティッシュ取り付け部に取り付けられたティッシュによって捕獲される。つまり、この電気掃除機では、はたきによる掃除を行うことができながら、はたきによって捕獲された微細な塵埃によるフィルタの早期目詰りを抑えることができる。さらに、塵埃を捕獲することによってティッシュが汚れても、このティッシュを新しいティッシュに替えれば済むので、フィルタ全体のお手入れが容易である。
請求項3記載の発明によれば、はたき浄化ユニットは、挿入孔を区画し、周面に多数の吸込孔が形成された内筒と、内筒の周囲を所定の空隙を隔てて取り囲む外筒とを含んでいる。ここで、電動送風機が駆動すると、電動送風機の生じる吸引力によって、内筒内の空気が吸込孔から内筒の外側へ流出し、外筒との間の空隙を通って内筒の底面側の集塵部へと流入する風路が形成される。
そのため、はたきを内筒の入口から挿入孔に挿入した後に電動送風機が駆動すると、はたきに付着した塵埃を内筒内の空気にとともに風路から集塵部へ流入させることができるので、はたきから塵埃を除去することができる。
また、吸込孔が内筒の周面全体に分布するように形成されているので、内筒内の空気および塵埃を内筒の外側へ円滑に流出させて風路から集塵部へ流入させることができる。これにより、はたきから塵埃を効率的に除去することができる。
請求項4記載の発明によれば、内筒の内周面には、径方向に内方へ突出する環状リブが、軸方向に間隔をあけて複数設けられている。そのため、はたきを内筒の入口から挿入孔に挿入すると、各環状リブがはたきに接触してはたきから塵埃を掻き出す。これにより、はたきから塵埃を効率的に除去することができる。
ここで、各環状リブは、その先端が周方向にうねるように突出量が周方向の角度位置によって変化されているので、各環状リブの先端が、周方向に強弱をつけてはたきに接触することとなり、はたきから塵埃を良好に掻き出すことができる。
そして、軸方向に隣接する環状リブ相互の周方向の先端のうねりが重ならないように配列されているので、はたきを挿入孔に挿入するときに、隣接する環状リブのいずれの先端もはたきに接触することができる。これにより、はたきから塵埃を良好に掻き出すことができる。
請求項5記載の発明によれば、内筒の周面に形成された吸込孔は、内筒において集塵部に臨む底面に近い領域ほど開口面積が狭くされている。この場合、たとえば、この領域の吸込孔の数を相対的に少なくすることが挙げられる。
一般的に、この領域における吸込孔の開口面積が他の領域(底面から遠い領域)の開口面積と同じであると、内筒内の空気(塵埃も含む。以下同じ。)は、底面に近い領域の吸込孔から偏って内筒の外側へ流出するので、はたきでは、内筒の底面に近い部分だけから塵埃が除去される。つまり、はたき全体から均一に塵埃を除去することが困難である。
しかし、本発明のように底面に近い領域ほど吸込孔の開口面積を狭くすることにより、内筒内の空気の吸込孔からの流出量を、底面に近い領域と底面から遠い領域とでほぼ等しくすることができる。これにより、内筒内の空気が底面に近い領域の吸込孔から偏って流出することを抑制できるので、はたき全体から均一に(つまり効率的に)塵埃を除去することができる。
請求項6記載の発明によれば、内筒と外筒との間の空隙は、内筒において集塵部に臨む内筒底面側が広くされている。
内筒内から内筒と外筒との間の空隙に流出した全ての空気は集塵部へ流入するので、内筒底面側の空隙では、この空隙に直接流出した内筒内の空気だけでなく、内筒底面から遠い側の空隙に流出した内筒内の空気も通過する。そのため、内筒底面側の空隙が内筒底面から遠い側の空隙と同じ広さであると、内筒底面側の空隙に直接流出した内筒内の空気だけが集塵部へ円滑に流入する一方で、内筒底面から遠い側の空隙に流出した内筒内の空気は集塵部へ円滑に流入することができない。つまり、内筒内の空気は、内筒底面側から偏って内筒の外側へ流出するので、はたきでは、内筒底面に近い部分だけから塵埃が除去される。これにより、はたき全体から均一に塵埃を除去することが困難である。
しかし、本発明のように内筒と外筒との間の空隙を内筒底面側で広くすることにより、内筒底面側の空隙において、この空隙に直接流出した内筒内の空気と、内筒底面から遠い側の空隙に流出した内筒内の空気とを、ともに集塵部へ円滑に流入させることができる。これにより、内筒内の空気が内筒底面側から偏って流出することを抑制できるので、はたき全体から均一に(つまり効率的に)塵埃を除去することができる。
請求項7記載の発明によれば、床用吸込具が吸込動作をする際に、挿入孔の入口が蓋によって閉じられるので、電動送風機の生じる吸引力を床用吸込具の吸込動作のためだけに効率的に使うことができる。
請求項8記載の発明によれば、蓋は、挿入孔に挿入するはたきの一部により形成されているので、蓋を別途設けなくて済み、電気掃除機における部品点数の増加を抑えることができる。
請求項9記載の発明によれば、はたきを挿入孔に挿入したときにはたきにおいて挿入孔の外方へ突出するハンドルが、本体および床用吸込具を操作するためのハンドルを兼ねるので、電気掃除機における部品点数の増加を抑えることができる。
請求項10記載の発明によれば、この電気掃除機の本体には、一端側が集塵部に連通しているホースが設けられている。ホースの状態を不使用状態から使用状態に切り換えることによってホースの他端側を本体から外して本体近傍の被清掃面の塵挨に近付けると、この塵埃は、電動送風機の生じる吸引力によってホースに吸込まれ、集塵部に捕獲される。
また、この本体には、はたき浄化ユニットが設けられており、はたき浄化ユニットの挿入孔にはたきを挿入することで、この電気掃除機では、はたきを備えることができる。そして、挿入孔からはたきを取り出して、はたきによる掃除を行うことができる。これにより、たとえば、被清掃面の塵埃をはたきによって本体近傍に掻き集め、上述したように、使用状態にあるホースの他端側を塵埃に近付けて塵埃を集塵部に捕獲させることができる。
そして、はたきによる掃除の後に、はたきを挿入孔に挿入すると、電動送風機の生じる吸引力によって、はたきから塵埃が吸引されて集塵部に捕獲されるので、この電気掃除機では、はたきから塵埃を除去することができる。
請求項11記載の発明によれば、ホースは、本体の側方に配置されているので、ホースを本体から容易に外すことができ、外したホースを本体に容易に係止することができる。
請求項12記載の発明によれば、ホースが配置された本体の側方に、電動送風機に電力を付与するための電源コードが設けられている。つまり、本体からはみ出てやすいホースおよび電源コードを本体の側方にまとめて配置しているので、これらを本体において離して配置する場合に比べて、電気掃除機の大型化を抑えることができる。
請求項13記載の発明によれば、この電気掃除機では、電動送風機と集塵部との間にフィルタが備えられており、このフィルタによって、集塵部に捕獲された塵挨が電動送風機へ侵入するのを防止することができる。
そして、集塵部に対向するフィルタの表面には、ティッシュ取り付け部が設けられている。そのため、はたきによって捕獲され、集塵部から電動送風機へ浸入しようとする微細な塵埃は、フィルタに先立って、ティッシュ取り付け部に取り付けられたティッシュによって捕獲される。つまり、この電気掃除機では、はたきによる掃除を行うことができながら、はたきによって捕獲された微細な塵埃によるフィルタの早期目詰りを抑えることができる。さらに、塵埃を捕獲することによってティッシュが汚れても、このティッシュを新しいティッシュに替えれば済むので、フィルタ全体のお手入れが容易である。
請求項14記載の発明によれば、はたきを挿入孔に挿入すると、挿入孔内に備えられた先端保持部によって、はたきの先端が回転自在に保持される。
そして、プロペラユニットを、はたきの後方側のハンドルに嵌合し、かつ、挿入孔の入口に回転自在に装着すると、電動送風機の生じる吸引力によって挿入孔に流れる風により、プロペラユニットが回転し、はたきがプロペラユニットと共回りする。これにより、はたきには、回転による遠心力と電動送風機の吸引力とが同時に作用するので、はたきから塵埃を効率的に除去することができる。
請求項15記載の発明によれば、風の流れ方向に見て集塵部の上流側に設けられた流路切り換え部材を作動させて、挿入孔からの空気を集塵部へ流入させると、電動送風機の生じる吸引力を、挿入孔に挿入されたはたきから塵埃を除去するためだけに効率的に使うことができる。一方、流路切り換え部材を作動させて、ホースの一端からの空気を集塵部に流入させると、電動送風機の生じる吸引力を、ホースを用いた被清掃面の塵挨の吸込みのためだけに効率的に使うことができる。
以下には、この発明の一実施形態に係る電気掃除機を、図面を参照して詳細に説明する。この発明に係る電気掃除機は、その形状に応じて、スティック型(図1参照)とサイドホース型(図6参照)とに主に区別される。そこで、以下では、スティック型の電気掃除機とサイドホース型の電気掃除機とを個別に説明する。
1.スティック型の電気掃除機
図1は、この発明の一実施形態に係るスティック型の電気掃除機1の右側縦断面である。図2は、電気掃除機1の平面図である。図3は、図1において、はたき40を取り付けた状態を示す。
ここで、電気掃除機1およびその構成要素(構成部品)の説明に関し、便宜上、図1における電気掃除機1の姿勢を基準とし、そして、図1における左側を正面(前)側、右側を背面(後)側、手前を右側、奥を左側として説明する。なお、左右方向と幅方向とは同義である。また、上面と天面とは同義であり、下面と底面とは同義である。
図1に示す電気掃除機1は、全体的に上下方向に細長いので、一般的に、スティック型と呼ばれる。
電気掃除機1は、本体2と、床用吸込具3と、スティック部4と、はたき浄化ユニット5とを備えている。
(1)本体
本体2は、上下方向に長手で中空の本体ケーシング6を備えている。本体ケーシング6の外表面は、丸みを帯びている。本体ケーシング6内には、上から順に、集塵部7と、フィルタ8と、電動送風機9とが配置されている。
集塵部7は、後上側が凹んだ中空体であり、本体ケーシング6内の略上半分の領域に配置されている。集塵部7には、集塵部7内に連通する第1吸込口10、第2吸込口11および開口12が形成されている。第1吸込口10は、集塵部7の後面(上述した凹んだ部分)に形成されており、第2吸込口11は、集塵部7の上端(天面)に形成されており、開口12は、集塵部7の下端(底面)に形成されている。
フィルタ8は、メッシュ状フィルタ13およびプリーツ状フィルタ14から構成されている。メッシュ状フィルタ13は、相対的に大きな塵埃を捕獲し、プリーツ状フィルタ14は、相対的に小さな塵埃を捕獲する。メッシュ状フィルタ13およびプリーツ状フィルタ14のそれぞれは、全体的に見て、矩形の板状であり、メッシュ状フィルタ13がプリーツ状フィルタ14の上に積み重ねられている。フィルタ8は、メッシュ状フィルタ13が集塵部7の開口12を下から塞ぐように、本体ケーシング6内の上下方向略中央位置において、下側から集塵部7に取付けられている。
電動送風機9は、モータ、ファンおよびディフューザ(図示せず)を内蔵している。電動送風機9において、上端(天面)には、吸込口15が形成され、下端部には、吐出口16が形成されている。電動送風機9が駆動すると、モータが作動してファンが回転することにより、吸引力が発生する。この吸引力によって、吸込口15側の空気が電動送風機9内部に吸い込まれ、吐出口16から吐出される。電動送風機9は、吸込口15がフィルタ8のプリーツ状フィルタ14に下から臨むように、本体ケーシング6内の略下半分の領域に配置されている。
以上より、本体2において、電動送風機9と集塵部7との間にフィルタ8が備えられていることがわかる。
(2)床用吸込具
床用吸込具3は、本体2の下端側に備えられており、図2に示すように、平面視で略T字の中空体である。床用吸込具3は、幅方向に長手の吸込部17と、吸込部17より幅が狭く、吸込部17の幅方向略中央から後側へ連続して延びる連続部18とを一体的に備えている。
図1に示すように、吸込部17の底面には、床面(被清掃面)に対向する床用吸込口19が形成されている。連続部18の後端部の幅方向略中央には、下側へ略球体状に窪む凹部20が形成されている。凹部20の内周面の前側には、連続部18の内部に連通する連通口21が形成されている。連続部18の幅方向両側面のそれぞれには、キャスター22が回転自在に設けられている(図2参照)。キャスター22により、電気掃除機1の移動が容易なものとなっている。
(3)スティック部
スティック部4は、吸込管23とスティック24とを含んでいる。
吸込管23は、全体的に上下方向に延びているが、詳しくは、下端部23Aは、斜め前側下方へ延びており、上端部23Bは、折れ曲って前側へ延びている。下端部23Aは、略球体状であり、その周上1箇所に、下端部23A内部(つまり吸込管23内部)に連通する連通孔25が形成されている。そして、下端部23Aは、床用吸込具3の連続部18の凹部20に上から嵌め込まれている。上端部23Bは、集塵部7の第1吸込口10に接続されており、第1吸込口10は、上端部23Bを介して、吸込管23内部に連通している。
スティック24は、上下方向に長手である。スティック24の上端部は、後側へ緩やかに湾曲しており、ハンドル26とされる。ハンドル26を掴むことにより、本体2および床用吸込具3を操作することができる。また、ハンドル26には、図示しない操作ボタンが設けられており、この操作ボタンを操作することによって、電動送風機9の駆動を制御できる。
スティック部4は、本体2に固定されている。詳しくは、吸込管23において下端部23Aと上端部23Bとの間の部分が本体2に後側から固定されており、スティック24の下側部分が本体2に後側から固定されている。そして、上述したように、吸込管23の下端部23Aが床用吸込具3の凹部20に嵌め込まれていることから、ハンドル26を掴んで前後に動かすことによって、スティック部4および本体2は、吸込管23の下端部23Aを中心として、床用吸込具3に対して前後に揺動可能である。
詳しくは、スティック部4および本体2は、図1(図3も参照)に示すように上下方向に沿って起立した起立位置と、この起立位置から後側へ傾倒した傾倒位置(図示せず)との間で揺動可能である。起立位置は、電気掃除機1を使用しないときの位置であり、このとき、吸込管23の下端部23Aの連通孔25は、床用吸込具3の凹部20の連通口21に連通していない。一方、傾倒位置は、電気掃除機1を使用して床面を掃除するときの位置であり、このとき、図示しないが、連通孔25が連通口21に連通する。
(4)はたき浄化ユニット
はたき浄化ユニット5は、本体2の上部に一体的に設けられている。はたき浄化ユニット5は、外筒30と内筒31とを含んでいる。
外筒30および内筒31は、ともに上下方向に延びる中心軸を有する略円筒形状である。
外筒30は、ともに環状の天面および底面を有している。つまり、外筒30の天面および底面には、外筒30の内部に連通する開口が形成されている。ここでは、外筒30の底面の開口を、出口32という。外筒30の底面は、出口32が本体2の集塵部7の第1吸込口11に上から対向して連通するように、本体2(本体ケーシング6)の天面に接続されている。
内筒31は、外筒30よりも小径であり、また、外筒30よりも上下方向において小さい。内筒31は、外筒30内に同心状に配置され、上端に、内部に連通する入口33を有し、下端に、底面34を有している。そして、内筒31には、その周面を内外に貫通する多数の吸込孔35が、周面全体に分布するように形成されている。ここで、内筒31の内部は、挿入孔36とされる。挿入孔36は、内筒31の内周面によって区画された空間であり、入口33および吸込孔35に連通している。
また、内筒31の内周面には、内筒31の径方向において内方(内筒31の中心軸)へ突出する環状リブ37が、内筒31の中心軸方向(つまり上下方向)に間隔を隔てて複数(ここでは4つ)設けられている。最上位にある環状リブ37は、内筒31の上端をなし、この環状リブ37の内側部分から、図2に示すように、内筒31の入口33および挿入孔36が上方ヘ露出されている。この最上位にある環状リブ37の外周縁は、内筒31の外周面よりも、内筒31の径方向における外側へ突き出ている(図1参照)。そして、各環状リブ37では、その先端(内筒31の中心軸側の端)が、環状リブ37の周方向(内筒31の内周面の周方向でもある。)にうねるように、環状リブ37の突出量が周方向の角度位置によって変化されている。詳しくは、各環状リブ37の先端38は、うねりながら(ぎざぎざに屈曲しながら)環状をなしている。そのため、この先端38には、交互に連続する凸部38Aと凹部38Bとが形成されている。
そして、内筒31の中心軸方向に隣接する環状リブ37相互の周方向の先端38のうねりは、重ならないように配列されている。つまり、平面視において、手前側(上側)の環状リブ37の先端38の各凹部38Bから、この環状リブ37に対して奥側(下側)に隣接する環状リブ37の先端38の凸部38A(ドットを示した部分参照)が露出されている。このことは、全ての環状リブ37において当てはまる。
このような内筒31は、図1に示すように、外筒30内に配置されている。換言すれば、外筒30は、内筒31の周囲を所定の空隙39を隔てて取り囲んでいる。空隙39は、外筒30の内周面と内筒31の外周面とによって区画されており、中心軸が上下方向に延びる環状の空間である。内筒31の内部(つまり挿入孔36)は、吸込孔35を介して、空隙39に連通している。そして、内筒31が外筒30内に配置された状態において、内筒31の底面34は、外筒30の底面および出口32に対し、所定の間隔を隔てて上側から対向しており、出口32および第2吸込口11を介して、集塵部7に上から臨んでいる。そして、内筒31の上端部は、外筒30における環状の天面の内側に嵌め込まれている。このとき、最上位にある環状リブ37の外周縁が外筒30の天面に対して上から接触しているので、内筒31が外筒30内で位置決めされている。
そして、この状態では、図2に示すように、内筒31の入口33が、はたき浄化ユニット5の外方(上方)ヘ露出されている。これに伴い、入口33を介して、挿入孔36も、はたき浄化ユニット5の外方(上方)ヘ露出されている。ここで、はたき浄化ユニット5には、図3に示すように、入口33を開閉するための蓋29が設けられている。
そして、はたき浄化ユニット5に関連して、電気掃除機1には、図3に示すはたき40が備えられている。はたき40は、上下方向に長手の柄41と、柄41に下半分部分に植立されたブラシ束42とを有している。ブラシ束42は、静電気を帯電し易い材料で形成された超極細繊維の束である。柄41の上端部は、斜め後側上方へ曲げられており、ハンドル43とされる。上述したはたき浄化ユニット5の挿入孔36にはたき40を挿入することで、電気掃除機1では、はたき40を備えることができる。
(5)電気掃除機による掃除
このような電気掃除機1では、床用吸込具3による床掃除と、はたき40を用いた掃除が可能である。
床用吸込具3による床掃除を行う場合(床用吸込具3が後述する吸込動作をする場合)、まず、はたき浄化ユニット5の挿入孔36からはたき40を取り外した後に、蓋29によってはたき浄化ユニット5の入口33を閉じる(点線で示した蓋29を参照)。ここで、はたき浄化ユニット5には、ロック機構44が設けられており、ロック機構44によって、蓋29が入口33を閉じた状態でロックされる。
そして、ハンドル26を掴んで、スティック部4および本体2を、上述した起立位置(図1および図3参照)から傾倒位置(図示せず)へ揺動させる。これにより、上述したように、吸込管23の下端部23Aの連通孔25が、床用吸込具3の凹部20の連通口21に連通するので(図示せず)、床用吸込具3の床用吸込口19が、吸込管23を介して、本体2の集塵部7の内部に連通する。そして、電動送風機9を駆動させると、上述したように吸引力が発生し、この吸引力によって、床用吸込口19の周囲の空気が、床用吸込口19に吸い込まれ、床用吸込具3、吸込管23、集塵部7、フィルタ8を順に通過した後に、電動送風機9の吸込口15から電動送風機9の内部に吸い込まれ、吐出口16から吐出される。そのため、床用吸込口19を床面の塵埃に近付けると、この塵埃は、上述したように床用吸込口19に吸い込まれる空気に乗って集塵部7へ吸い込まれ、集塵部7に捕獲される。ここで、集塵部7の開口12を通過して電動送風機9へ向おうとする塵埃は、フィルタ8によって捕獲される。詳しくは、比較的大きな塵埃はメッシュ状フィルタ13によって捕獲され、比較的小さな塵埃はプリーツ状フィルタ14によって捕獲される。このように、フィルタ8は、集塵部7に捕獲された塵埃が電動送風機9へ浸入するのを防止する。ここで、集塵部7に対向するフィルタ8の表面8A(つまりメッシュ状フィルタ13において集塵部7の開口12に露出された部分)には、ほぼ全域に亘ってティッシュ46を取り付けることができる。そのため、電動送風機9へ浸入しようとする塵埃は、フィルタ8に先立ってティッシュ46によって捕獲される。このように、フィルタ8の表面8Aは、ティッシュ取り付け部として機能する。
以上のように、床用吸込具3が床面の塵埃の吸込動作を行う。ここで、床用吸込具3が吸込動作をする際に、上述したように挿入孔36の入口33が蓋29によって閉じられるので、電動送風機9の生じる吸引力は、床用吸込具3の床用吸込口19側に集中して作用する。そのため、この吸引力を床用吸込具3の吸込動作のためだけに効率的に使うことができる。
一方、はたき40を用いた掃除を行う場合、まず、スティック部4および本体2を、起立位置(図示せず)に配置させる。これにより、上述したように、吸込管23の下端部23Aの連通孔25は、床用吸込具3の凹部20の連通口21に連通しないので、床用吸込具3の床用吸込口19は本体2の集塵部7の内部に連通しない。そのため、電動送風機9を駆動させても、電動送風機9で発生する吸引力が床用吸込口19まで作用しないので、床用吸込口19の周囲の空気および塵埃は、床用吸込口19に吸い込まれない。そして、蓋29が入口33を閉じている場合には、蓋29を動かしてはたき浄化ユニット5の入口33を開く。
次いで、挿入孔36にはたき40が挿入されている場合にはハンドル43を掴んで挿入孔36からはたき40を取り出してから、はたき40を移動させ、静電気が帯電されたブラシ束42を室内(室外でもよい。)の塵埃に近付けると、静電気によって塵埃がブラシ束42に絡みついて捕獲される。その後、はたき浄化ユニット5の入口33を介して挿入孔36にはたき40を挿入する。このとき、はたき40のブラシ束42が、内筒31内(つまり挿入孔36)において、各環状リブ37に順番に接触する。各環状リブ37では、先端38(図2参照)がブラシ束42に接触してはたき40(ブラシ束42)から塵埃を掻き出す。
このようにはたき40を挿入孔36に挿入してから、電動送風機9を駆動させる。これにより、本体2およびはたき浄化ユニット5の内部には、電動送風機9で発生する吸引力によって、図示太線矢印で示す風路45が形成される。風路45では、内筒31内の空気が吸込孔35から内筒31の外側へ流出し、外筒30と内筒31の間の空隙39を通って集塵部7へと流入する。そのため、内筒31の挿入孔36に挿入されたはたき40(詳しくはブラシ束42)に絡みついた塵埃は、風路45を流れる空気に乗って集塵部7へ吸い込まれて捕獲される。そして、集塵部7から電動送風機9へ向おうとする塵埃は、フィルタ8において、その大きさに応じて、上述したようにメッシュ状フィルタ13およびプリーツ状フィルタ14によって捕獲される。
以上のように、はたき浄化ユニット5は、電動送風機9の生じる吸引力によって、挿入孔36に挿入されたはたき40に付着している塵埃を集塵部7に捕獲させる。
このように、この電気掃除機1では、床用吸込具3における床面の掃除だけでなく、はたき40による掃除も行うことができる。そして、はたき40による掃除の後に、はたき40を挿入孔36に挿入すると、電動送風機9の生じる吸引力によって、はたき40から塵埃が吸引されて集塵部7に捕獲されるので、この電気掃除機1では、はたき40から塵埃を除去することができる。
そして、上述した吸込孔35が内筒31の周面全体に分布するように形成されているので、内筒31内の空気および塵埃を内筒31の外側へ円滑に流出させて風路45から集塵部7へ流入させることができる。これにより、はたき40から塵埃を効率的に除去することができる。特に、吸込孔35を内筒31の底面34側まで設けているので、はたき40において底面34側の部分から塵埃が除去されないことを防止できる。
さらに、はたき40を内筒31の入口33から挿入孔36に挿入すると、各環状リブ37がはたき40に接触してはたき40から塵埃を掻き出すので、これによっても、はたき40から塵埃を効率的に除去することができる。
特に、図2に示すように、各環状リブ37は、その先端38が周方向にうねるように突出量が周方向の角度位置によって変化されているので、各環状リブ37の先端38が、周方向に強弱をつけてはたき40に接触することとなり、はたき40から塵埃を良好に掻き出すことができる。
そして、上述したように、隣接する環状リブ37相互の周方向の先端38のうねりが重ならないように配列されているので、はたき40を挿入孔36に挿入するときに、隣接する環状リブ37のいずれの先端38(特に凸部38A)もはたき40に接触することができる。これにより、はたき40から塵埃を良好に掻き出すことができる。
また、図3に示すように、はたき40によって捕獲され、集塵部7から電動送風機9へ浸入しようとする塵埃は、床用吸込具3で吸込される塵埃より全般的に微細だが、この微細な塵埃は、フィルタ8に先立って、フィルタ8の表面8Aに取り付けられたティッシュ46によって捕獲される。つまり、この電気掃除機1では、はたき40による掃除を行うことができながら、はたき40によって捕獲された微細な塵埃によるフィルタ8の早期目詰りを抑えることができる。さらに、塵埃を捕獲することによってティッシュ46が汚れても、このティッシュ46を新しいものに替えれば済むので、フィルタ8全体のお手入れが容易である。
(6)電気掃除機の別の構成
図4において、(a)は、図1の電気掃除機1に第1の変形例を適用した図であり、(b)は、図1の電気掃除機1に第2の変形例を適用した図である。なお、図1で説明した部品と対応する部品には、同一の符号を付して説明を省略する(以下同様)。
図1に示す電気掃除機1において、はたき浄化ユニット5の内筒31の周面全体に分布するように形成された吸込孔35の大きさは、全ての吸込孔35において等しく設定されている。また、上述した外筒30と内筒31との間の空隙39の広さ(換言すれば外筒30の内周面と内筒31の外周面との間隔)は、上下方向、および、外筒30(内筒31)の周方向の全てに亘って均一に設定されている。
これに対し、図4(a)に示す第1の変形例では、吸込孔35の開口面積が、内筒31において集塵部7に臨む底面34に近い第1領域31Aほど(つまり集塵部7に近付くほど)、狭くされている。ここで、吸込孔35の開口面積を狭くするということは、図4(a)に示すように、第1領域31Aにおける吸込孔35の数を、底面34から遠い第2領域31Bにおける吸込孔35の数に比べて少なくすることであるが、第1領域31Aの吸込孔35の大きさを第2領域31Bの吸込孔35より小さくすること(図示せず)も含まれる。
一般的に、第1領域31Aにおける吸込孔35の開口面積が他の領域(第2領域31B)の開口面積と同じであると(図1参照)、内筒31内の空気(塵埃も含む。以下同じ。)は、第1領域31Aの吸込孔35から偏って内筒31の外側へ流出するので、はたき40(図3参照)では、第1領域31Aに近い部分だけから塵埃が除去される。つまり、はたき40全体から均一に塵埃を除去することが困難である。
しかし、第1の変形例のように第1領域31Aほど吸込孔35の開口面積を狭くすることにより、内筒31内の空気の吸込孔35からの流出量を、第1領域31Aと第2領域31Bとでほぼ等しくすることができる。これにより、内筒31内の空気が第1領域31Aの吸込孔35から偏って流出することを抑制できるので、はたき40全体から均一に(つまり効率的に)塵埃を除去することができる。
また、図4(b)に示す第2の変形例では、上述した空隙39の広さが、内筒31において集塵部7に臨む底面34側で広くされている。詳しくは、外筒30の内周面が内筒31の底面34側(つまり下側)へ向って拡径されており、これに伴って、上述したように空隙39を区画する外筒30の内周面と内筒31の外周面との間隔が、下側へ向って広がっている。
内筒31内から内筒31と外筒30との間の空隙39に流出した全ての空気は集塵部7へ流入するので、底面34側の空隙39では、この空隙39に直接流出した内筒31内の空気だけでなく、底面34から遠い側(上側)の空隙39に流出した内筒31内の空気も通過する。そのため、底面34側の空隙39が底面34から遠い側の空隙39と同じ広さであると(図1参照)、底面34側の空隙39に直接流出した内筒31内の空気だけが集塵部7へ円滑に流入する一方で、底面34から遠い側の空隙39に流出した内筒31内の空気は集塵部7へ円滑に流入することができない。つまり、内筒31内の空気は、底面34側から偏って内筒31の外側へ流出するので、はたき40(図3参照)では、底面34に近い部分だけから塵埃が除去される。これにより、はたき40全体から均一に塵埃を除去することが困難である。
しかし、第2の変形例のように空隙39を底面34側で広くすることにより、底面34側の空隙39において、この空隙39に直接流出した内筒31内の空気と、底面34から遠い側の空隙39に流出した内筒31内の空気とを、ともに集塵部7へ円滑に流入させることができる。これにより、内筒31内の空気が底面34側から偏って流出することを抑制できるので、はたき40全体から均一に(つまり効率的に)塵埃を除去することができる。
図5は、図1の電気掃除機1に第3の変形例を適用した図である。
図5では、上述したスティック24(図1参照)が省略されている。ここで、上述したはたき40をはたき浄化ユニット5の挿入孔36に挿入すると、はたき40のハンドル43は、挿入孔36の外方(上方)へ突出するので、このハンドル43を、省略されたスティック24のハンドル26(図1参照)の代わりに使用する。つまり、はたき40のハンドル43が、電気掃除機1のハンドル26を兼ねるので、電気掃除機1における部品点数の増加を抑えることができる。
また、はたき浄化ユニット5の入口33を開閉する蓋29(図3参照)が、はたき40の一部により形成されている。詳しくは、蓋29がはたき40の柄41と一体化されている。そのため、蓋29を別途設けなくて済み、電気掃除機1における部品点数の増加を抑えることができる。
なお、このはたき40では、蓋29が、上述したロック機構44によって、入口33を閉じた状態でロックされるので、はたき40のハンドル43を掴んでも、はたき40がはたき浄化ユニット5から不意に外れることはなく、ハンドル43は、スティック24のハンドル26(図1参照)の代わりとして十分に機能する。
2.サイドホース型の電気掃除機
(1)電気掃除機の全体構成
図6は、この発明の一実施形態に係るサイドホース型の電気掃除機101の正面図であって、(a)では、ホース103が不使用状態にあり、(b)では、ホース103が使用状態にある。図7は、図6(a)のA−A矢視断面図である。図8は、図6(a)のB−B矢視断面図である。なお、図1のスティック型の電気掃除機1で説明した部品と対応する部品には、同一の符号を付して説明を省略する(以下同様)。また、電気掃除機101およびその構成要素(構成部品)の説明に関し、便宜上、図7における電気掃除機101の姿勢を基準とし、そして、図7における左側を正面(前)側、右側を背面(後)側、手前を右側、奥を左側として説明する。
図6に示す電気掃除機101は、全体的に見て、上下方向に長手の略ボックス形状である。そして、電気掃除機101は、その本体102の側方(正面102A)にホース103が設けられていることから、一般的に、サイドホース型と呼ばれる。ホース103は、たとえば蛇腹状のホースであり、伸縮性および可撓性を有している。そして、サイドホース型の電気掃除機101は、たとえばワンルームマンション等の比較的狭い室内において、所定の場所に据え置かれた状態で使用される。
ここで、本体102の正面102Aの上下方向略中央に、正面視において縦長で矩形状の窪み104が形成されており(図7および図8も参照)、この窪み104にホース103が収容されている。
また、ホース103が配置された本体102の正面102Aにおいて、窪み104の下方には、電源コード105が設けられている。この電源コード105は、外部電源に接続されて、後述する電動送風機111に電力を付与する。このように、本体102からはみ出てやすいホース103および電源コード105を本体102の正面102Aにまとめて配置しているので、これらを本体102において離して配置する場合に比べて、電気掃除機101の大型化を抑えることができる。とくに、サイドホース型の電気掃除機101は、部屋の角に据え置かれることが多いので、ホース103および電源コード105が正面102Aにまとめて配置されている場合には、本体102における正面102A以外の部分を部屋の壁に接近させることができ、電気掃除機101を部屋の中で目立たせずに配置できる。なお、ここでは、ホース103および電源コード105を、正面102Aにまとめて配置したが、正面102Aに限らず、本体102の他の側面にまとめて配置してもよい。
図7および図8に示すように、本体102の内部空間は、隔壁106によって、第1室107と第2室108とに上下に区画されている。
第1室107は、上述した窪み104の下端部周辺から下の空間であり、第1室107内には、上から順に、集塵部109と、フィルタ110と、電動送風機111とが配置されている。
集塵部109は、中空体であり、第1室107の上端部において、窪み104の下端部の後側に配置されている。ここで、窪み104の下端部の右側には(図6参照)、ホース103の一端側103Aが固定されており、一端側103Aは、集塵部109の内部に連通している(図7参照)。そして、集塵部109の底面には、集塵部109内に連通する開口112が形成されている。
フィルタ110は、上述したフィルタ8(図1参照)に対して、メッシュ状フィルタ13が省かれている点で異なるものの、それ以外の構造は、フィルタ8とほぼ同じである。フィルタ110は、集塵部109の開口112を下から塞ぐように、下側から集塵部109に取付けられている。
電動送風機111は、上述した電動送風機9(図1参照)とほぼ同じであり、集塵部109との間にフィルタ110が設けられるように、フィルタ110の下側に配置されている。また、フィルタ110と電動送風機111との間には、不織布などで形成されたプレフィルタ165が配置されている。プレフィルタ165は、フィルタ110と同様の機能を有する。
第2室108は、第1室107より上の空間であり、第2室108には、はたき浄化ユニット113が配置されている。はたき浄化ユニット113は、内筒114を含んでいる。内筒114は、上述したはたき浄化ユニット5の内筒31(図1参照)とほぼ同形状であり、内筒31と同様に、上端に、内部に連通する入口33を有し、また、周面に多数の吸込孔35が形成されている。入口33は、上方へ向かって外部に露出されている。そして、内筒114の内部には、内筒31と同様に、挿入孔36が形成されている。この挿入孔36には、はたき120が挿入されるので、この電気掃除機101では、はたき120を備えることができる。このはたき120は、上述したはたき40(図3参照)とほぼ同じであるが、はたき120では、はたき40のブラシ束42に相当する部分が、静電気を帯電し易い超極細繊維で綿状に形成されており、綿部分121とされる。なお、スティック型の電気掃除機1(図1参照)およびサイドホース型の電気掃除機101を問わず、はたき40およびはたき120は任意で選択できる。
そして、第2室108における本体102の外壁の内周面が、上述した外筒30(図1参照)の内周面と同様に機能しており、内筒114の周囲を、空隙115を隔てて取り囲んでいる。ここで、窪み104の下端部よりやや上側の部分の左側には、エルボ管116が固定されており、本体102の一部をなしている(図6参照)。図8に示すように、エルボ管116の一端部116Aは、後側へ延びて、第2室108の下端部に連通している。一方、エルボ管116の他端部116Bは、窪み104において、一端部116Aの前端部から連続して上側へ延びている。エルボ管116の他端部116Bには、上述したホース103の他端側103Bが係止(詳しくは接続)される。
このように本体102(詳しくはエルボ管116の他端部116B)に他端側103Bが係止されたホース103の状態を、不使用状態をいう。不使用状態にあるホース103は、図6(a)に示すように、窪み104において、正面視で逆U字状に折れ曲っており、第1室107の集塵部109と第2室108とを連通させている(図7および図8参照)。
一方、ホース103の他端側103Bは、図6(b)に示すように、本体102(エルボ管116の他端部116B)から外すことができ、このときのホース103の状態を、使用状態をいう。このように、ホース103は、不使用状態と使用状態とに切り換え可能である。そして、ホース103は、上述したように、本体102の側方(正面102A)に配置されているので、ホース103の他端側103Bを本体102(詳しくはエルボ管116の他端部116B)から容易に外すことができ(図6(b)参照)、外したホース103を本体102に容易に係止することができる(図6(a)参照)。
次に、電気掃除機101による掃除について説明する。この電気掃除機101でも、上述したスティック型の電気掃除機1(図3参照)と同様に、図7および図8に示す挿入孔36からはたき120を取り出して、はたき120による掃除を行うことができる。
まず、ホース103を不使用状態にする(図6(a)、図7および8図参照)。そして、はたき120の柄122を掴んで、はたき120を、はたき浄化ユニット113の内筒114の挿入孔36から引き出す。次いで、はたき120において静電気が帯電された綿部分121を、棚の上や隙間といった高い所や狭い所の塵埃に近付けると、静電気によって塵埃が綿部分121に絡みついて捕獲される。
そして、このようなはたき120による掃除の後に、はたき浄化ユニット113の入口33を介して挿入孔36にはたき120を挿入する。
はたき120を挿入孔36に挿入してから、電動送風機111を駆動させる。これにより、不使用状態にあるホース103によって互いに連通している第1室107の集塵部109および第2室108の内部には、電動送風機111で発生する吸引力によって、図示太線矢印で示す風路126が形成される。風路126では、図8に示すように、内筒114内の空気が、吸込孔35から内筒114の外側へ流出し、上述した空隙115、エルボ管116、ホース103を順に通過して、図7に示すように集塵部109へと流入する。そのため、内筒114の挿入孔36に挿入されたはたき120(詳しくは綿部分121)に絡みついた塵埃は、風路126を流れる空気に乗って集塵部109へ吸い込まれ、集塵部109によって捕獲される。また、集塵部109の開口112を通過して電動送風機111へ向おうとする塵埃は、フィルタ110によって捕獲される。つまり、フィルタ110によって、集塵部109に捕獲された塵埃が電動送風機111へ浸入するのが防止される。
以上のように、はたき浄化ユニット113は、電動送風機111の生じる吸引力によって、挿入孔36に挿入されたはたき120に付着している塵埃を集塵部109に捕獲させるので、この電気掃除機101では、はたき120から塵埃を除去することができる。
また、はたき120をほうきのように使用してもよい。つまり、はたき120で床面を掃き、床面上の塵埃を電気掃除機101の本体102の近傍に掻き集める。そして、ホース103を使用状態(図6(b)参照)に切り換えてから電動送風機111を駆動させると、電動送風機111で発生する吸引力によって、ホース103の他端側103Bの周囲の空気が、ホース103内に吸い込まれ、集塵部109、フィルタ110を順に通過する。そのため、ホース103の他端側103B(図6(b)参照)を、本体102の近傍の床面に掻き集められた塵埃に近付けると、この塵埃は、上述したように電動送風機111の生じる吸引力によってホース103に吸い込まれる空気に乗って集塵部109へ吸い込まれ、集塵部109に捕獲される。つまり、集塵部109は、吸い込まれる空気に含まれる塵埃を捕獲する。そして、集塵部109の開口112を通過して電動送風機111へ向おうとする塵埃は、上述したように、フィルタ110によって捕獲される。
このように、この電気掃除機101では、はたき120を用いることにより、高い所や狭い所だけでなく、床面上も掃除できる。
ここで、集塵部109に対向するフィルタ110の表面110A(詳しくは集塵部109の開口112に露出された部分)には、ほぼ全域に亘ってティッシュ46を取り付けることができる。そのため、電動送風機111へ浸入しようとする塵埃(特に、はたき120によって捕獲され、集塵部109から電動送風機111へ浸入しようとする微細な塵埃)は、フィルタ110に先立ってティッシュ46によって捕獲される。このように、フィルタ110の表面110Aは、ティッシュ取り付け部として機能する。そして、この電気掃除機101では、はたき120による掃除を行うことができながら、はたき120によって捕獲された微細な塵埃によるフィルタ110の早期目詰りを抑えることができる。さらに、塵埃を捕獲することによってティッシュ46が汚れても、このティッシュ46を新しいものに替えれば済むので、フィルタ110全体のお手入れが容易である。
(2)電気掃除機の別の構成
図9は、図7および図8に示す電気掃除機101に第1の変形例を適用した図である。図10は、図9のC−C矢視断面を部分的に示した図である。
図9に示す電気掃除機101では、ホース103は、本体102の正面102Aでなく、本体102の左側面に設けられている(図10参照)。これに応じて、上述した窪み104(図6〜図8参照)も、本体102の左側面に設けられている(図10参照)。本体102の正面102Aには、ホース103の代わりに、1対のフック124が設けられている。これらのフック124に、上述した電源コード105(図6参照)が掛けられる。
また、図9に示す電気掃除機101において、第1室107の集塵部109と第2室108とは、ホース103(図6参照)を介することなく、直接連通している。図10に示すように、ホース103の一端側103Aは、第2室108に連通している。
電気掃除機101の第1の変形例において、ホース103が上述した不使用状態にあるとき、ホース103の他端側103Bは、本体102において窪み104の上端部に相当する部分に設けられた塞ぎ部分125に密着している(実線で示した他端側103Bを参照。)。これにより、ホース103が他端側103Bにおいて塞がれるので、電動送風機111を駆動させても、電動送風機111で発生する吸引力がホース103の他端側103Bまで作用しないので、他端側103Bの周囲の空気および塵埃は、ホース103に吸い込まれない。代わりに、図9に示すように直接連通している第1室107の集塵部109および第2室108の内部には、電動送風機111で発生する吸引力によって、図9において太線矢印で示す風路126が形成される。風路126では、内筒114内の空気が吸込孔35から内筒114の外側へ流出してから、直接集塵部109へと流入する。そのため、内筒114の挿入孔36に挿入されたはたき120に絡みついた塵埃は、風路126を流れる空気に乗って集塵部109へ吸い込まれ、集塵部109によって捕獲される。
ホース103が上述した使用状態にあるときには、図10の点線で示すように、ホース103の他端側103Bが塞ぎ部分125から外れるので、ホース103が他端側103Bにおいて開放される。そのため、電動送風機111を駆動させると、電動送風機111で発生する吸引力によって、ホース103の他端側103Bの周囲の空気(塵埃も含む。)が、ホース103内に吸い込まれ、第2室108を通過してから、第1室107の集塵部109(図9参照)によって捕獲される。
(3)フィルタユニット
図11は、図9に示す電気掃除機101に第2の変形例を適用した図である。図12は、第2の変形例に係る電気掃除機101におけるフィルタユニット130の右側断面図である。図13は、図12に示すフィルタユニット130の分解図である。図14は、図12に示すフィルタユニット130をメンテナンスする様子を、(a)から(c)へ向って経時的に示している。
図11に示す電気掃除機101では、図9で示した集塵部109およびフィルタ110が、フィルタユニット130として、ユニット化されている。フィルタユニット130は、電気掃除機101の本体102に対して着脱可能である。
詳しくは、フィルタユニット130は、上述した集塵部109およびフィルタ110に加えて、図12および図13に示すように、第1ホルダ131および第2ホルダ132を含んでいる。
図13に示すように、第2の変形例に係る電気掃除機101における集塵部109は、上下方向に薄い中空体である。集塵部109の天面の平面視における外縁部は、集塵部109において天面より下側の部分に比べて前後左右方向に突き出ており、突出部133とされる。また、集塵部109の天面には、吸込口134が形成されており、集塵部109の上下方向略中央には、集塵部109の内部を上下に区画する区画壁135が一体的に設けられている。ここで、集塵部109の内部において、区画壁135より上側の領域を上領域136とし、区画壁132より下側の領域を下領域137とする。上領域136に吸込口134が連通している。下領域137は、集塵部109の底面の開口112から下側に露出されている。そして、区画壁132には、貫通穴138が形成されており、この貫通穴138を介して、上領域136と下領域137とが連通している。
第1ホルダ131は、天面および底面がそれぞれ開放された中空体であり、その前面の上下方向途中には、前側へ突出する突出部139が一体的に設けられている。
第2ホルダ132は、天面および底面がそれぞれ開放された中空体である。第2ホルダ132の後面および左側面には、上側へ延びるプレート140が一体的に設けられている。そして、第2ホルダ132の内部空間において、その上端より下側の下領域141は、上端の領域よりも前後方向に狭くなっている。
フィルタ110は、上述したプリーツ状フィルタ14と、通気性を有するウレタンで形成されたウレタンフィルタ142とを含んでいる。プリーツ状フィルタ14は、第2ホルダ132の下領域141にちょうど納まる大きさを有しており、下領域141に収容されている。ウレタンフィルタ142は、弾性を有するウレタンスポンジで形成されており、集塵部109の下領域137にちょうど納まる大きさを有している。
次に、フィルタユニット130の組み立てについて説明する。
まず、図13に示すように、集塵部109、ティッシュ46、ウレタンフィルタ142、第1ホルダ131および第2ホルダ132を、この順番で上から並べる。そして、ウレタンフィルタ142の天面にティッシュ46を載せた状態で、ウレタンフィルタ142を集塵部109の下領域137に下側から嵌め込む。これにより、ティッシュ46が、ウレタンフィルタ142によって、集塵部109において下領域137を区画する部分(区画壁135を含む。)に弾性的に押し付けられる(図12参照)。そのため、ティッシュ46が適正位置でずれなく固定される。また、ティッシュ46と集塵部109との間に無駄な隙間が生じない。さらに、ティッシュ46が破れることを防止できる。なお、予めティッシュ46を下領域137に対して下側から宛がっておき、その後ウレタンフィルタ142を下領域137に下側から嵌め込むことによっても、ティッシュ46を集塵部109に押し付ける(取り付ける)ことができる。
その後、第1ホルダ131が、集塵部109を外側から取り囲むように、集塵部109に対して下側から嵌め込まれる。集塵部109の突出部133が第1ホルダ131の上端縁に当接すると、集塵部109に対する第1ホルダ131の嵌め込みが完了する(図12参照)。これにより、ティッシュ46において集塵部109の下領域137(詳しくは開口112)からはみ出た部分が、集塵部109と第1ホルダ131との間に収容される(図12参照)。次いで、第2ホルダ132が、第1ホルダ131を外側から取り囲むように、第1ホルダ131に対して下側から嵌め込まれる。第1ホルダ131の突出部139が第2ホルダ132の前面の上端縁に当接すると、第1ホルダ131に対する第2ホルダ132の嵌め込みが完了する(図12参照)。
以上により、図12に示すように、フィルタユニット130の組み立てが完了する。この状態において、集塵部109では、ティッシュ46が、区画壁135の貫通穴138を介して、上領域136に露出されている。そして、ウレタンフィルタ142の底面がプリーツ状フィルタ14の天面に対向している。
そして、このように組み立てられたフィルタユニット130を、図11に示すように、電気掃除機101の本体102に組み付ける。このとき、フィルタユニット130では、第2ホルダ132のプレート140が本体102の後壁の一部になる。
その後、電動送風機111を駆動させると、上述したように、塵埃が、第2室108から、集塵部109の吸込口134を介して、直接、集塵部109の上領域136へと流入する。そして、上領域136に流入した塵埃145は、ティッシュ46において上領域136に露出された部分で捕獲される。なお、集塵部109の吸込口134と第2室108との間には、パッキン167が介在されているので、第2室108からの塵埃は、漏れなく、集塵部109の吸込口134を通過して集塵部109の上領域136へ流入する。パッキン167は、フィルタユニット130とプレフィルタ165との間にも介在されており、詳しく、フィルタユニット130の第2ホルダ132に取り付けられている(図13参照)。
このように塵埃145を捕獲することでティッシュ46がある程度汚れると、フィルタユニット130を本体102から取り外す。そして、フィルタユニット130において、図14(a)に示すように第2ホルダ132(図13参照)を取り外してから、図14(b)に示すように第1ホルダ131を取り外し、最後に、図14(c)に示すように塵埃145を捕獲したティッシュ46を載せた状態にあるウレタンフィルタ142を、集塵部109の下領域137から外し、ティッシュ46を新しいものに交換する。ここで、塵埃145を捕獲したティッシュ46は、塵埃145を包み込むように丸めこまれてから捨てられる。
(4)プロペラユニット
図15は、図9に示す電気掃除機101に第3の変形例を適用した図である。図16において、(a)は、第3の変形例に係る電気掃除機101におけるプロペラユニット150の右側断面図であり、(b)は、図15の電気掃除機101の平面図である。
図15に示す電気掃除機101では、はたき120から塵埃を効率的に除去するために、プロペラユニット150が設けられている。
プロペラユニット150は、図16(a)に示すように、プロペラ151とプロペラホルダ152とを含んでいる。
プロペラ151は、上下方向に延びる中心軸を有する略円筒形状の回転軸153と、回転軸153の外周面(詳しくは後述する鍔部156の外周面)に、その周方向に等しい間隔を隔てて複数設けられる羽根154とを一体的に備えている。図16(b)に示すように、回転軸153の内周面には、その周方向に等しい間隔を隔てて、上下方向に延びるキー溝155が複数(ここでは4つ)形成されている。また、図16(a)に示すように、回転軸153の上端部の全周には、径方向外側へ延びた後に下方へ折れ曲がる鍔部156が一体的に設けられている。鍔部156の下端には、回転軸153側へ僅かに突出する爪156Aが形成されている。
プロペラホルダ152は、平面視において略円形の皿状に形成されている。そして、プロペラホルダ152の底壁の円中心部分には、丸い第1貫通穴157が形成されており、さらに、この貫通穴157を取り囲んで上方ヘ突出する略筒状のボス158が一体的に形成されている。ボス158の外周面の下端には、その周方向に沿って延びる溝158Aが形成されている。そして、プロペラホルダ152の底壁において、ボス158より径方向外側には、第2貫通穴159が形成されている。
次に、プロペラユニット150の組み立てについて説明する。
まず、プロペラ151をプロペラホルダ152の上方に配置してから、プロペラ151をプロペラホルダ152に嵌め込む。ここで、プロペラ151の回転軸153がプロペラホルダ152のボス158の内側に配置されて第1貫通穴157に挿通される一方で、回転軸153側の鍔部156は、ボス158の外側に配置される。つまり、ボス158が、ある程度の遊びを持って、回転軸153と鍔部156とによって挟持される。そして、鍔部156の爪156Aがボス158の溝158Aに遊嵌される。また、プロペラ151の羽根154は、プロペラホルダ152の第2貫通穴159に対して間隔を隔てて上から対向する。
これにより、プロペラユニット150の組み立てが完了する。この状態において、プロペラ151は、プロペラホルダ152によって、回転軸153まわりに回転自在に支持されている。なお、上述したように、プロペラ151側の爪156Aがプロペラホルダ152側の溝158Aに遊嵌されているので、プロペラ151の回転中にプロペラ151がプロペラホルダ152から不意に外れることはない。
また、プロペラユニット150に関連して、図15に示すように、はたき浄化ユニット113の内筒114の底面の円中心部分には、挿入孔36内において上方ヘ突出する先端保持部160が一体的に備えられている。先端保持部160の上端は、尖っている。そして、はたき120の柄122の上方側は、ハンドル123とされており、ハンドル123の外周面には、その周方向に等しい間隔を隔てて、柄122の延びる方向(ここでは上下方向)に沿って延びるキー161が複数(ここでは4つ)形成されている。なお、はたき120において、綿部分121を先端側と捉えた場合には、ハンドル123は後方側と捉えることができる。また、柄122の先端(ここでは下端)には、挿通孔162が形成されている。
このようなはたき120を挿入孔36に対して上側から挿入すると、はたき120の柄122の挿通孔162に、先端保持部160の上端が下側から挿通される。これにより、はたき120の先端(ここでは下端)が、先端保持部160によって、挿入孔36において回転自在に保持される。
次いで、プロペラユニット150をはたき120の上方に配置する(図示せず)。そして、プロペラユニット150を挿入孔36の入口33に上から嵌め込む。このとき、プロペラユニット150は、プロペラホルダ152の外周縁が内筒114の上端縁に係合することによって、位置決めされる。ここで、プロペラユニット150のプロペラホルダ152の第2貫通穴159は、外部と入口33(つまり挿入孔36)とを連通させている。また、はたき120のハンドル123が、プロペラユニット150のプロペラ151の回転軸153の内側に対して下側から挿通され、ハンドル123のキー161が、回転軸153のキー溝155に嵌まる(図16(b)参照)。これにより、プロペラ151とはたき120とが一体となる。
このように、プロペラユニット150は、はたき120のハンドル123に嵌合され、かつ、挿入孔36の入口33に、プロペラ151が回転自在となるように、装着される。なお、プロペラユニット150をはたき120のハンドル123に嵌合してから、はたき120を挿入孔36に挿入し、プロペラユニット150を挿入孔36の入口33に装着してもよい。
そして、この状態において電動送風機111を駆動させると、上述したように、電動送風機111で発生する吸引力によって、内筒114内の空気を吸込孔35から内筒114の外側へ流出させてから直接集塵部109へと流入させる風路126が形成される(図9参照)。この風路126が形成されると、電動送風機111の吸引力によって、外部の空気が、プロペラホルダ152の第2貫通穴159および入口33を介して内筒114内(挿入孔36)に吸い込まれるので、挿入孔36に流れる風によって、プロペラ151が回転する。そして、上述したようにプロペラ151と一体となったはたき120も、柄122(ハンドル123)を中心に回転する。これにより、はたき120には、回転による遠心力と電動送風機111の吸引力とが同時に作用するので、はたき120の綿部分121では、奥側(柄122側)から塵埃を効率的に除去することができる。
なお、このようにはたき120から塵埃を除去した後でプロペラユニット150を引き上げることにより、プロペラユニット150をハンドル123から離脱させることができる。
(5)流路切り換え部材
図17は、図9に示す電気掃除機101に第4の変形例を適用した図である。図18は、図17のD−D矢視断面図であって、(a)は、流路切り換え部材171が第1位置にある状態を示し、(b)は、流路切り換え部材171が第2位置にある状態を示す。図19は、図17の電気掃除機101において流路切り換え部材171が第2位置にある状態を示す。
図17に示す電気掃除機101では、上述したホース103および窪み104は、本体102の正面102Aに設けられているものの、ホース103が上述した不使用状態にあるときには、第1の変形例の電気掃除機101と同様(図10参照)、ホース103の他端側103Bは、本体102の塞ぎ部分125に密着している。
また、図17に示す電気掃除機101では、第1の変形例の電気掃除機101(図10参照)と異なり、ホース103の一端側103Aと第2室108とは、第1室107の集塵部109に対して別々に連通している。つまり、ホース103の一端側103Aは、集塵部109に直接連通している。そして、第1室107と第2室108とを区画する隔壁106には連通口170が形成されており、連通口170によって、第2室108は、第1室107の集塵部109に直接連通している。
ここで、集塵部109には、流路切り換え部材171が設けられている。詳しくは、電動送風機111の生じる吸引力によって集塵部109に流入する空気(風)の流れ方向(図示した太い実線矢印参照)に見て、集塵部109の上流側に流路切り換え部材171が設けられている。流路切り換え部材171は、薄い円板状であり(図18参照)、その円中心部分が、本体102において集塵部109を区画する壁(ここでは隔壁106)によって、回動自在に支持されている。図18に示すように、流路切り換え部材171では、その周方向において異なる2箇所に丸穴が形成されている。これらの丸穴は、流路切り換え部材171を肉厚方向に貫通しており、第1丸穴172と第2丸穴173とに区別される。ここで、第1丸穴172は、ホース103の一端側103Aの開口(図17参照)とほぼ同じ大きさであり、第2丸穴173は、隔壁106の連通口170(図17参照)とほぼ同じ大きさである。そして、流路切り換え部材171の周縁部の周上1箇所には、径方向外側へ突出する突起174が一体的に形成されている。突起174は、本体102から外側にはみ出ている。なお、この状態において、本体102(詳しくは集塵部109)内の気密性は十分に保たれている。
このような流路切り換え部材171は、突起174を掴んで動かすことにより、第1位置(図17および図18(a)参照)と第2位置(図18(b)および図19参照)との間で回動自在である。
流路切り換え部材171が第1位置にある場合には、図17および図18(a)に示すように、第1丸穴172がホース103の一端側103Aの開口に対向して連通する。その一方で、第2丸穴173は、隔壁106の連通口170に連通せず(図18(a)参照)、代わりに、流路切り換え部材171において第1丸穴172および第2丸穴173以外の部分によって、連通口170が塞がれる。なお、この部分に、シール部材175を設け、シール部材175によって連通口170を確実に塞ぐことが望ましい(図17参照)。
これにより、流路切り換え部材171が第1位置にある場合には、図17の太い破線矢印で示すように、ホース103の一端側103Aからの空気だけを集塵部109に流入させることができる。
一方、流路切り換え部材171が第2位置にある場合には、図18(b)および図19に示すように、第2丸穴173が隔壁106の連通口170に対向して連通する。その一方で、第1丸穴172は、ホース103の一端側103Aの開口に連通せず(図18(b)参照)、代わりに、流路切り換え部材171において第1丸穴172および第2丸穴173以外の部分によって、一端側103Aの開口が塞がれる。なお、この部分に、シール部材176を設け、シール部材176によって一端側103Aの開口を確実に塞ぐことが望ましい(図19参照)。
これにより、流路切り換え部材171が第2位置にある場合には、図19の太い1点鎖線矢印で示すように、連通口170(つまり第2室108および挿入孔36)からの空気だけを集塵部109に流入させることができる。
以上のように、流路切り換え部材171は、図19に示すように挿入孔36からの空気を集塵部109に流入させるか、図17に示すようにホース103の一端側103Aからの空気を集塵部109に流入させるかを択一的に切り換えることができる。そして、流路切り換え部材171を作動させて、図19に示すように挿入孔36からの空気を集塵部109へ流入させると、電動送風機111の生じる吸引力を、挿入孔36に挿入されたはたき120から塵埃を除去するためだけに効率的に使うことができる。一方、流路切り換え部材171を作動させて、図17に示すようにホース103の一端側103Aからの空気を集塵部109に流入させると、電動送風機111の生じる吸引力を、ホース103を用いた床面の塵挨の吸込みのためだけに効率的に使うことができる。
(6)はたきの別の構成
図20は、別の構成に係るはたき180を示した図であって、(a)は、はたき180の傘部分182を閉じた状態を示し、(b)は、傘部分182を開いた状態を示し、(c)は、(a)のE−E矢視断面図である。
上述したはたき40(図3参照)およびはたき120(図7参照)だけでなく、図20に示すはたき180も使用することができる。
はたき180は、傘と同じ構造を有しており、具体的には、柄181と、柄181の一端側に取り付けられた傘部分182とを備えている。傘部分182は、図20(c)に示すように、骨183と布184とを含んでいる。骨183は、柄181の一端部分の外周面において、その周方向に並ぶように複数設けられている。布184は、隣り合う骨183の間に架設されるように、骨183に部分的に取り付けられている。そして、傘部分182は、開いたり閉じたりすることができる(図20(a)および図20(b)参照)。傘部分182を閉じると、図20(c)に示すように、布184が、隣り合う骨183の間で折り畳まれる。折り畳まれた布184において山状になった部分(外側へ突出した部分)の先端には、上述したはたき40のブラシ束42(図3参照)やはたき120の綿部分121(図7参照)に相当し、塵埃を捕獲する捕獲部材186が取り付けられている。
そのため、傘部分182を閉じた状態にあるはたき180を動かして、傘部分182を塵埃に近付けると、この塵埃は、捕獲部材186によって捕獲される。その後、傘部分182を開くと、そのときの衝撃によって、捕獲部材186から塵埃を除去することができる。また、傘部分182を閉じたときに折り畳まれた布184において谷状になった部分に溜まった塵埃も、傘部分182を開いたときの衝撃によって、布184から除去される。
このように傘部分182を開くだけで捕獲部材186から塵埃を除去できるが、このはたき180を、上述したように、はたき浄化ユニット5(図3参照)やはたき浄化ユニット113(図7参照)の挿入孔36に挿入して、電動送風機9や電動送風機111の吸引力によって、捕獲部材186から塵埃を除去してもよい。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係るスティック型の電気掃除機1の右側縦断面である。 電気掃除機1の平面図である。 図1において、はたき40を取り付けた状態を示す。 (a)は、図1の電気掃除機1に第1の変形例を適用した図であり、(b)は、図1の電気掃除機1に第2の変形例を適用した図である。 図1の電気掃除機1に第3の変形例を適用した図である。 この発明の一実施形態に係るサイドホース型の電気掃除機101の正面図であって、(a)では、ホース103が不使用状態にあり、(b)では、ホース103が使用状態にある。 図6(a)のA−A矢視断面図である。 図6(a)のB−B矢視断面図である。 図7および図8に示す電気掃除機101に第1の変形例を適用した図である。 図9のC−C矢視断面を部分的に示した図である。 図9に示す電気掃除機101に第2の変形例を適用した図である。 第2の変形例に係る電気掃除機101におけるフィルタユニット130の右側断面図である。 図12に示すフィルタユニット130の分解図である。 図12に示すフィルタユニット130をメンテナンスする様子を、(a)から(c)へ向って経時的に示している。 図9に示す電気掃除機101に第3の変形例を適用した図である。 (a)は、第3の変形例に係る電気掃除機101におけるプロペラユニット150の右側断面図であり、(b)は、図15の電気掃除機101の平面図である。 図9に示す電気掃除機101に第4の変形例を適用した図である。 図17のD−D矢視断面図であって、(a)は、流路切り換え部材171が第1位置にある状態を示し、(b)は、流路切り換え部材171が第2位置にある状態を示す。 図17の電気掃除機101において流路切り換え部材171が第2位置にある状態を示す。 別の構成に係るはたき180を示した図であって、(a)は、はたき180の傘部分182を閉じた状態を示し、(b)は、傘部分182を開いた状態を示し、(c)は、(a)のE−E矢視断面図である。
符号の説明
1 電気掃除機
2 本体
3 床用吸込具
5 はたき浄化ユニット
7 集塵部
8 フィルタ
8A 表面
9 電動送風機
26 ハンドル
29 蓋
30 外筒
31 内筒
31A 第1領域
33 入口
34 底面
35 吸込孔
36 挿入孔
37 環状リブ
38 先端
39 空隙
40 はたき
43 ハンドル
45 風路
46 ティッシュ
101 電気掃除機
102 本体
102A 正面
103 ホース
103A 一端側
103B 他端側
105 電源コード
109 集塵部
110 フィルタ
110A 表面
111 電動送風機
113 はたき浄化ユニット
120 はたき
123 ハンドル
150 プロペラユニット
160 先端保持部
171 流路切り換え部材

Claims (15)

  1. 電動送風機および集塵部を有する本体と、
    前記本体の一端側に備えられた床用吸込具と、
    前記本体に設けられ、はたきを挿入できる挿入孔を有し、前記電動送風機によって、前記挿入孔に挿入されたはたきに付着している塵挨を前記集塵部に捕獲させるためのはたき浄化ユニットと、
    を含むことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記電動送風機と前記集塵部との間には、前記集塵部に捕獲された塵挨が前記電動送風機へ侵入するのを防止するためのフィルタが備えられており、前記集塵部に対向する前記フィルタの表面には、ティッシュを取り付けるためのティッシュ取り付け部が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記はたき浄化ユニットは、一端に底面を有し、他端に入口を有し、前記挿入孔を区画している内筒と、
    前記内筒の周囲を所定の空隙を隔てて取り囲んでいる外筒とを含み、
    前記内筒は、前記底面が前記集塵部に臨むように配置されていて、前記内筒には、周面を内外に貫通する多数の吸込孔が周面全体に分布するように形成されており、
    前記電動送風機が駆動すると、前記内筒内の空気が前記吸込孔から前記内筒の外側へ流出し、前記外筒との間の空隙を通って前記集塵部へと流入する風路が形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の電気掃除機。
  4. 前記内筒の内周面には、径方向に内方へ突出する環状リブが、軸方向に間隔をあけて複数設けられており、
    各前記環状リブは、その先端が周方向にうねるように突出量が周方向の角度位置によって変化されており、
    軸方向に隣接する前記環状リブ相互の周方向の先端のうねりが重ならないように配列されていることを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機。
  5. 前記内筒の周面に形成された前記吸込孔は、前記底面に近い領域ほど開口面積が狭くされていることを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機。
  6. 前記内筒と前記外筒との間の空隙は、前記内筒底面側が広くされていることを特徴とする、請求項3記載の電気掃除機。
  7. 前記床用吸込具が吸込動作をする際に、前記挿入孔の入口を閉じるための蓋が備えられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電気掃除機。
  8. 前記蓋は、前記挿入孔に挿入するはたきの一部により形成されていることを特徴とする、請求項7記載の電気掃除機。
  9. 前記挿入孔に挿入したときに、前記挿入孔の外方へ突出するハンドルが、前記本体および前記床用吸込具を操作するためのハンドルとなるはたきを有することを特徴とする、請求項8記載の電気掃除機。
  10. 吸引力を生じる電動送風機およびその電動送風機の生じる吸引力で吸込まれる空気に含まれる塵挨を捕獲するための集塵部を有する本体と、
    前記本体に設けられ、はたきを挿入できる挿入孔を有し、前記電動送風機の生じる吸引力によって、前記挿入孔に挿入されたはたきに付着している塵挨を前記集塵部に捕獲させるためのはたき浄化ユニットと、
    前記本体に設けられ、一端側は前記集塵部に連通しており、他端側は前記本体に係止された不使用状態と、前記本体から外されて本体近傍の被清掃面の塵挨を吸い込むための使用状態とに切り換え可能なホースと、
    を含むことを特徴とする電気掃除機。
  11. 前記ホースは、前記本体の側方に配置されていることを特徴とする、請求項10記載の電気掃除機。
  12. 前記ホースが配置された前記本体の側方に、前記電動送風機に電力を付与するための電源コードが設けられていることを特徴とする、請求項11記載の電気掃除機。
  13. 前記電動送風機と前記集塵部との間には、前記集塵部に捕獲された塵挨が前記電動送風機へ侵入するのを防止するためのフィルタが設けられており、
    前記集塵部に対向する前記フィルタの表面には、ティッシュを取り付けるためのティッシュ取り付け部が備えられていることを特徴とする、請求項11または12記載の電気掃除機。
  14. 前記挿入孔内には、挿入されたはたきの先端を回転自在に保持する先端保持部が備えられ、
    前記はたきの後方側のハンドルに着脱自在に嵌合でき、かつ、前記挿入孔の入口に回転自在に装着できるプロペラユニットを有することを特徴とする、請求項10記載の電気掃除機。
  15. 前記電動送風機の生じる吸引力による空気が前記集塵部へ流入する場合に、風の流れ方向に見て、前記集塵部の上流側には、前記挿入孔からの空気を流入させるか、前記ホースの一端からの空気を流入させるかを択一的に切り換えるための流路切り換え部材が設けられていることを特徴とする、請求項10記載の電気掃除機。
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