JP2009182862A - シチュエーション推定装置、及び、シチュエーション推定プログラム - Google Patents

シチュエーション推定装置、及び、シチュエーション推定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザのシチュエーションを高い精度で推定することが可能なシチュエーション推定装置、及び、シチュエーション推定プログラムを提供する
【解決手段】モデル定義部13は、平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを定義する。位置情報取得部14は、移動通信端末100の現在の位置情報を取得する。時刻情報取得部15は、現在の時刻を表す時刻情報を取得する。シチュエーションを推定部16は、取得された位置情報及び時刻情報と、ユーザの遷移前のシチュエーションとに基づき、さらに今日が前記ユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、ユーザの現在のシチュエーションを推定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ユーザの状態を表すシチュエーションを推定するシチュエーション推定装置、及び、シチュエーション推定プログラムに関する。
従来、ユーザが現在居る位置及び時刻に基づいて様々なサービスをユーザに提供することが行われている。例えば、特許文献1には、基地局から取得したユーザ端末の位置及び現在時刻に基づいて、ユーザは夕方に自宅の付近に居る、朝又は昼に勤務地付近に居る、夕方又は夜に地下鉄又はバスに乗って自宅の付近に移動している等のユーザのシチュエーションを予測し、当該予測結果に応じて、「ここが家ですか?」、「会社に出勤したのですね?」、「次の駅は、家の付近である教大駅です。右側に降りてください。」等のメッセージをユーザ端末に表示するシステムが開示されている。
特開2006−65870号公報
しかしながら、特許文献1のようにユーザの現在の位置及び時刻のみに基づいてユーザのシチュエーションを予測する場合、その予測精度には限界がある。したがって、精度の低い予測結果に基づいて表示するメッセージは質問形式とならざるを得ず、適切なメッセージを表示してユーザに癒しを与えることができない。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、ユーザのシチュエーションを高い精度で推定することが可能なシチュエーション推定装置、及び、シチュエーション推定プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、ユーザの状態を表すシチュエーションを推定するシチュエーション推定装置であって、ユーザの1日のライフサイクルを表すライフサイクル情報と前記ユーザが居る場所を表す位置情報とに依存する前記ユーザのシチュエーションの遷移順を定義したシチュエーション遷移モデルを記憶するモデル定義手段と、現在の前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、現在の時刻を表す時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、前記シチュエーション遷移モデルと前記位置情報取得手段により取得された位置情報と前記時刻情報取得手段により取得された時刻情報と前記ユーザの遷移前のシチュエーションとに基づいて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定手段とを備え、前記モデル定義手段は、平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを定義し、前記シチュエーション推定手段は、今日が前記ユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって前記2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定することを特徴とするシチュエーション推定装置を提供する。
本発明によれば、前記シチュエーション推定手段は、今日が前記ユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって前記2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するため、従来のように位置と時刻とに基づいてユーザのシチュエーションを推定する場合に比較して、平日と休日とで異なるシチュエーションの遷移順をも考慮した精度の高いシチュエーション推定を行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシチュエーション推定装置において、前記シチュエーション推定手段は、前記ユーザへの質問に対する回答に基づいて、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を決定することを特徴とする。
本発明によれば、前記シチュエーション推定手段は、前記ユーザへの質問に対する回答に基づいて、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を決定するため、使用すべきシチュエーション遷移モデルを正確に決定し、ユーザのシチュエーションを高い精度で推定することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のシチュエーション推定装置において、前記シチュエーション推定手段は、現在使用しているシチュエーション遷移モデルの種類と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報と、前記時刻情報取得手段により取得された時刻情報と、の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザへの質問の内容を決定することを特徴とする。
本発明によれば、前記シチュエーション推定手段は、現在使用しているシチュエーション遷移モデルの種類と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報と、前記時刻情報取得手段により取得された時刻情報と、の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザへの質問の内容を決定するため、使用すべきシチュエーション遷移モデルの種類を決定するために有効な質問の内容を決定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のシチュエーション推定装置において、前記ユーザが目的に応じて滞在するエリアを位置情報と対応付けて定義するエリア定義手段をさらに備え、前記エリア定義手段は、前記ユーザの第1の居住場所であるホームエリアと、前記ユーザの第2の居住場所である仮ホームエリアと、前記ユーザの第1の勤務場所であるワークエリアと、前記ユーザの第2の勤務場所である仮ワークエリアと、のうちの少なくとも1つのエリアを定義し、前記シチュエーション推定手段は、前記休日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザがワークエリア又は仮ワークエリアに所定時間以上滞在していた場合、前記ユーザが仕事中であるか否かの質問を通知し、該質問に対して仕事中である旨の回答があった場合、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を休日用から平日用に切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、前記シチュエーション推定手段は、前記休日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザがワークエリア又は仮ワークエリアに所定時間以上滞在していた場合、前記ユーザが仕事中であるか否かの質問を通知し、該質問に対して仕事中である旨の回答があった場合、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を休日用から平日用に切り替えるため、使用すべきシチュエーション遷移モデルの種類を正確に把握して、精度の高いシチュエーションの推定を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のシチュエーション推定装置において、前記シチュエーション推定手段は、前記平日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザがホームエリア又は仮ホームエリアに所定時間以上滞在していた場合、該ユーザに対して休日であるか否かの質問を通知し、該質問に対して休日である旨の回答があった場合、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を平日用から休日用に切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、前記シチュエーション推定手段は、前記平日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザがホームエリア又は仮ホームエリアに所定時間以上滞在していた場合、該ユーザに対して休日であるか否かの質問を通知し、該質問に対して休日である旨の回答があった場合、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を平日用から休日用に切り替えるため、使用すべきシチュエーション遷移モデルの種類を正確に把握して、精度の高いシチュエーションの推定を行うことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5項に記載のシチュエーション推定装置において、前記シチュエーション推定手段は、前記平日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザが前記ホームエリア又は前記仮ホームエリアから第1の所定の距離以上離れている未定義のエリアに移動した場合、前記ユーザが旅行を開始したと判定することを特徴とする。
本発明によれば、前記シチュエーション推定手段は、シチュエーション遷移モデルの種類及びエリアに基づいて、精度の高いシチュエーションの推定を行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項4から6の何れか1項に記載のシチュエーション推定装置において、前記シチュエーション推定手段は、前記休日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザが前記ワークエリア又は前記仮ワークエリアから第2の所定の距離以上離れている未定義のエリアに移動した場合、前記ユーザが出張を開始したと判定することを特徴とする。
本発明によれば、前記シチュエーション推定手段は、シチュエーション遷移モデルの種類及びエリアに基づいて、精度の高いシチュエーションの推定を行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7の何れか1項に記載のシチュエーション推定装置において、前記シチュエーション推定手段により推定された前記ユーザの現在のシチュエーションに基づいて、該ユーザに提示するためのセリフを決定するセリフ決定手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記セリフ決定手段は、高い精度で推定された前記ユーザの現在のシチュエーションに基づいてセリフを決定するため、適切なセリフをユーザに提示することができ、あたかもユーザを見守っている人がいるような印象をユーザに与えて、癒しを提供することができる。
請求項9に記載の発明は、コンピュータを、ユーザの1日のライフサイクルを表すライフサイクル情報と前記ユーザが居る場所を表す位置情報とに依存する前記ユーザの状態を表すシチュエーションの遷移順を定義したシチュエーション遷移モデルを記憶するモデル定義手段と、現在の前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、現在の時刻を表す時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、前記シチュエーション遷移モデルと前記位置情報取得手段により取得された位置情報と前記時刻情報取得手段により取得された時刻情報と前記ユーザの遷移前のシチュエーションとに基づいて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定手段として機能させるためのシチュエーション推定プログラムであって、前記モデル定義手段は、平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを定義し、前記シチュエーション推定手段は、今日が前記ユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって前記2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定することを特徴とするシチュエーション推定プログラムを提供する。
本発明によれば、前記シチュエーション推定手段は、今日が前記ユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって前記平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するため、従来のように位置と時刻とに基づいてユーザのシチュエーションを推定する場合に比較して、平日と休日とで異なるシチュエーションの遷移順をも考慮した精度の高いシチュエーション推定を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るエージェントシステムの全体構成を示す図である。同図に示すように、エージェントシステムは、ユーザが携帯する、折りたたみ式の移動通信端末100と、移動通信端末100と、移動通信端末100にダウンロードするためのアプリケーションプログラムを管理するサーバ200と、GPS(Global Positioning System)による移動通信端末100の位置計測を行う位置測位装置300と、を含んで構成される。
(移動通信端末のハードウェア構成)
図2は、移動通信端末100のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、移動通信端末100は、全体を制御するCPU101と、プログラムやデータ等のソフトウェアを記憶する記憶装置102と、無線通信を行うための通信インターフェース103と、各種画面を表示する表示装置104と、キーの押下、端末の開閉等の操作に応じた入力信号を出力する入力装置105と、音声や効果音等の音を出力する音出力装置106と、ユーザの声を入力するマイクロホン等の声入力装置107と、日時を計時する内部時計108と、位置測位装置300からGPS信号を受信するためのGPS受信機109と、を備えている。
記憶装置102は、ROM121と、RAM122と、不揮発性メモリ123とを備えている。ROM121には、オペレーティングシステム、Java(登録商標)仕様に準拠したアプリケーションプログラムを実行するためのソフトウェア等が記憶されている。また、RAM122には、各種プログラムやデータが一時的に記憶される。
不揮発性メモリ123には、アプリ保存領域123aとスクラッチパッド123bとが設けられている。アプリ保存領域123aには、サーバ200からダウンロードされたアプリケーションプログラムが記憶される。なお、ダウンロードに限らず、当該アプリケーションプログラムを移動通信端末100の製造時からアプリ保存領域123aに記憶させておくことも可能である。スクラッチパッド123bには、サーバ200からダウンロードされたデータや、アプリケーションプログラムを起動することにより、又は、アプリケーションプログラムを実行することによって作成されたデータが記憶される。本実施形態では、スクラッチパッド123bには、曜日を判定するためのカレンダーデータ、音出力装置106から出力するための音データ、表示装置104に表示するための画像データ等が記憶される。なお、移動通信端末100は、データを記憶するためのメモリとして、スクラッチパッド123b以外の外部記憶装置を備えていてもよい。
(移動通信端末の機能構成)
次に、図3を参照して、移動通信端末100の機能構成について説明する。なお、同図に示す機能構成は、移動通信端末100のCPU101がROM121やアプリ保存領域123a等に記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより、或いは、RAM122やスクラッチパッド123b等の記憶領域により、実現される。
(エリア定義部)
エリア定義部11は、位置情報に対応付けて、ユーザが目的に応じて滞在するエリアを定義する。本実施形態では、エリアには、ホームエリア(以下「HA」という)、仮ホームエリア(以下、「仮HA」という)、ワークエリア(以下「WA」という)、仮ワークエリア(以下、「仮WA」という)、「お気に入りエリア」、及び「特定エリア」が存在する。ここで、「HA」とは、自宅、実家等のユーザの主たる居住場所である。「仮HA」とは、友人宅、ホテル等の、ユーザが旅行、出張等で稀に就寝する場所である。「WA」とは、ユーザの主な勤務場所である。「仮WA」とは、客先、イベント会場等の、ユーザが営業、打合せ等で稀に勤務する場所である。「お気に入りエリア」とは、ユーザのお気に入りの場所として設定されるエリアである。「特定エリア」とは、コンテンツプロバイダが当該エリアでユーザにサービスを提供するために設定されるエリアである。
エリア定義部11は、入力装置105からのユーザによる入力に基づいてエリア名を定義する。エリア定義部11は、入力されたエリア名を、移動通信端末100の位置情報と対応付けて、スクラッチパッド123bに記憶する。
また、エリア定義部11は、未定義のエリアにユーザが所定時間(例えば、1時間)以上滞在している場合にユーザに質問を通知し、当該質問に対する回答に基づいて、当該未定義のエリアを定義する。なお、ユーザに質問を通知する方法としては、表示装置104に質問内容を文字で表示したり、音出力装置106から質問内容を音声で出力する方法が考えられる。また、質問に対してユーザが回答する方法としては、キー等の入力装置105から回答内容を入力したり、声入力装置107から音声を入力する方法が考えられる。
(ユーザ履歴ログ記憶部)
ユーザ履歴ログ記憶部12は、ユーザの行動の履歴を表すユーザ履歴ログをスクラッチパッド123bに記憶する。図4には、ユーザ履歴ログのデータ構成の一例を示す。同図に示すように、ユーザ履歴ログには、日時、平日・休日区分、位置情報、エリアの種類、シチュエーション、推定起床時刻・推定就寝時刻、表示したセリフID、質問に対する回答、及び、端末開閉時刻・キー操作時刻等の端末操作ログが含まれる。これらのユーザ履歴ログは、例えば、表示装置104にセリフを含む画像が表示された時、ユーザが質問に答えた時、GPSによる位置測位が行われた時、ユーザが移動通信端末100の操作を行った時等に記憶される。
(モデル定義部)
モデル定義部13は、シチュエーション遷移モデルを定義し、当該定義したシチュエーション遷移モデルをスクラッチパッド123bに記憶する。ここで、「シチュエーション遷移モデル」とは、ユーザの1日のライフサイクルを表すライフサイクル情報と、ユーザが居る場所を表す位置情報とに依存するユーザのシチュエーションの遷移順を定義したモデルである。
また、「ライフサイクル情報」とは、ユーザの起床時刻、就寝時刻、始業時刻、終業時刻、起床時間帯、就寝時間帯等の、ユーザ毎に異なる1日のライフサイクルを表す情報をいう。モデル定義部13は、ユーザにより入力された、起床時刻、就寝時刻、始業時刻、終業時刻等の時刻を表すユーザ設定時刻情報と、「起床時間帯」、「就寝時間帯」、「起床時刻」、「就寝時刻」、「始業時刻」、「就業時刻」等のライフサイクルの分類項目と、を対応付けることにより、ライフサイクル情報を定義する。
また、「シチュエーション」とは、ユーザのおかれている状況や状態を表す。本実施形態では、シチュエーションは、主にポイントシチュエーション(PS)と、ラインシチュエーション(LS)と、スペシャルシチュエーション(SS)と、に分類できる。
「ポイントシチュエーション(PS)」とは、ユーザのライフサイクル情報とユーザが居るエリアとに基づいて推定される、行動の起点となるシチュエーションである。ポイントシチュエーションには、起床、出勤開始、仕事開始、仕事終了、帰宅、就寝、外出等が存在する。ポイントシチュエーションは、関連するラインシチュエーションに自動的に遷移する。
「ラインシチュエーション(LS)」とは、2つのポイントシチュエーション同士を結ぶシチュエーションであり、身支度中、出勤中、仕事中、残業中、帰宅中、在宅中、就寝中、外出中等が存在する。
「スペシャルシチュエーション(SS)」とは、ポイントシチュエーション及びラインシチュエーションの何れでもないシチュエーションであり、本実施形態では「迷子中」と呼ばれるシチュエーションが存在する。初回起動時や初めての位置情報取得前等の、現在のユーザのシチュエーションが不明な時のシチュエーションである。
図5には、シチュエーション遷移モデルの一例を示す。同図では、「就寝中」、「外出中」、「起床」、「身支度中」等のシチュエーションが、「就寝時刻前」、「就業時刻前」等のライフサイクル情報、及び、「HA」、「WA」、「EX」等のエリアに応じて遷移する様子が概念的に示されている。なお、図中の「EX」とは、定義されているエリア以外の未定義のエリア(except area)のことである。
図6には、図5に示すシチュエーション遷移モデルをテーブル形式で表現した場合の一例を示す。同図に示すテーブルでは、ユーザの遷移前のシチュエーションと、エリア(HA、仮HA、WA、仮WA、EX)と、ライフサイクル情報(起床時間帯、始業時刻、就業時刻等)と、現在のシチュエーションと、が対応付けられている。
また、図6に示す(a)、(b)列では、位置情報に依存しないシチュエーションの遷移順(位置非依存シチュエーション遷移モデル)が定義されている。具体的には、(a)列では、ユーザの位置情報を取得できない時間が一定時間(例えば、2時間)未満である場合のシチュエーションの遷移順が定義されている。ユーザの位置情報を取得できない時間が一定時間未満である場合には当該(a)列が参照されて、遷移前のシチュエーションのみに依存して現在のシチュエーションが決定される。一方、(b)列では、ユーザの位置情報を取得できない時間が一定時間以上継続した場合のシチュエーションの遷移順が定義されている。ユーザの位置情報を取得できない時間が一定時間以上継続した場合には(b)列が参照されて、ユーザの現在のシチュエーションは常にシチュエーションが不明であることを表す「迷子中」と推定される。なお、位置情報を取得できない場合とは、移動通信端末100が圏外に存在する等で位置測位装置300と通信できない場合が考えられる。また、ユーザの位置情報を取得できない時間は、例えばユーザ履歴ログを参照することにより算出できる。なお、図6に示す(a)、(b)列では、位置情報に加えてライフサイクル情報にも依存しないシチュエーション遷移順が定義されているが、ライフサイクル情報に依存し位置情報のみに依存しないシチュエーション遷移順を定義してもよい。
図7には、平日における一般的なシチュエーションの遷移パターンを示し、図8には、休日における一般的なシチュエーションの遷移パターンを示す。これらの図に示すように、一般的に平日と休日とでシチュエーションの遷移パターンが異なるため、モデル定義部13は、平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを定義して記憶しておく。
(ライフサイクル情報の補正)
ライフサイクル情報は、ユーザにより入力されたユーザ設定時刻情報に基づいて定義される。当該ライフサイクル情報で表されるライフサイクルは、ユーザのライフサイクルの変化等により実際のライフサイクルと誤差が生じる場合がある。このため、モデル定義部13は、ユーザ履歴ログ記憶部12に記憶されたユーザ履歴ログに基づいてライフサイクル情報を補正する機能を有する。具体的には、例えば、モデル定義部13は、ユーザの過去の推定就寝時刻の平均値や過去の推定起床時刻の平均値を用いて、ライフサイクル情報に含まれる就寝時刻、起床時刻、就寝時間帯、起床時間帯等を補正する。
推定就寝時刻の平均値μs及び標準偏差σは、以下の式で算出される。
平均値μs=Σxi/N(N:過去の推定就寝時刻のデータ総数、xi:データ値)
標準偏差σ=(Σ(xi−μs)/(N−1))1/2
同様に、推定起床時刻の平均値μwと標準偏差σは、以下の式で算出される。
平均値μw=Σxi/N(N:過去の推定起床時刻のデータ総数、xi:データ値)
標準偏差σ=(Σ(xi−μw)/(N−1))1/2
また、モデル定義部13は、日々所定のタイミングで直近の就寝時刻及び起床時刻を推定し、当該推定就寝時刻及び推定起床時刻をユーザ履歴ログとして記録する。図9は、過去に各時刻が就寝/起床時刻として推定された回数を示すグラフである。
ここで、直近の就寝時刻の推定方法について詳細に説明する。モデル定義部13は、日々所定のタイミングでユーザ履歴ログを参照し、例えば、HA又は仮HAにおいて、移動通信端末100のキー操作、開閉操作等の操作が最後に発生した時刻(以下、「第1の所定の契機が発生した時刻」という)を用いて、直近の就寝時刻を推定する。モデル定義部13は、第1の所定の契機が発生した時間帯によって、図9に示すように計算ロジックを3通りに分けて就寝時刻の推定を行う。
Logic1:(μs−σ)よりも前の時間帯に第1の所定の契機が発生した場合の就寝時刻推定ロジックである。この時間帯における推定就寝時刻の履歴ログは少ないため、就寝時刻の推定の確信度を上げるために、モデル定義部13は、起床のシチュエーションが発生した時に、ユーザの直近の就寝時刻をユーザに問い合わせる。回答があった場合は、その回答の時刻を就寝時刻と推定する。回答が無い場合、又は、起床のシチュエーションが発生しなかった場合は、ユーザ設定時刻情報により設定された就寝時刻を直近の就寝時刻と推定する。
Logic2:ユーザの推定就寝時刻の平均値を含む就寝時間帯(μs±σの時間帯)に第1の所定の契機が発生した場合の就寝時刻推定ロジックである。ただし、推定就寝時刻のデータ個数が10個以下の場合は、ユーザ設定時刻情報により設定された就寝時刻の前後1時間を就寝時間帯とする。この就寝時間帯に第1の所定の契機が発生した場合には、その時刻を就寝時刻とする。
Logic3:(μs+σ)以降の時間帯に第1の所定の契機が発生した場合の就寝時刻推定ロジックである。この時間帯における推定就寝時刻の履歴ログは少ないため、就寝時刻の推定の確信度を上げるために、モデル定義部13は起床のシチュエーションが発生した時にユーザの直近の就寝時刻をユーザに問い合わせる。回答があった場合は、その回答の時刻を就寝時刻と推定する。回答が無い場合、又は、起床のシチュエーションが発生しなかった場合は、ユーザ設定時刻情報により設定された就寝時刻を就寝時刻と推定する。
次に、起床時刻の推定方法について詳細に説明する。モデル定義部13は、日々所定のタイミングでユーザ履歴ログを参照し、例えば、HA又は仮HAにおいて移動通信端末100の操作が就寝後最初にあった時刻又はユーザがHA外に移動した時刻(以下、「第2の所定の契機が発生した時刻」という)を用いて、直近の起床時刻を推定する。モデル定義部13は、第2の所定の契機が発生した時間帯により、図9に示すようにロジックを3通りに分けて起床時刻の推定を行う。
Logic3:(μw−σ)よりも前の時間帯に第2の所定の契機が発生した場合の起床時刻推定ロジックである。この時間帯における推定起床時刻の履歴ログは少ないため、就寝時刻の推定の確信度を上げるために、例えば起床のシチュエーションが発生したタイミングで、直近の起床時刻をユーザに問い合わせる。回答があった場合は、その回答の時刻を起床時刻と推定する。回答が無い場合、又は、起床のシチュエーションが発生しなかった場合は、ユーザが設定した起床時刻を起床時刻と推定する。
Logic4:ユーザの起床時刻の平均値を含む起床時間帯(μw±σの時間帯)に第2の所定の契機が発生した場合の起床時刻推定ロジックである。ただし推定起床時刻のデータ個数が10個以下の場合は、ユーザ設定時刻情報で設定された起床時刻の前後1時間を起床時間帯とする。この起床時間帯に第2の所定の契機が発生した場合には、その時刻を起床時刻と推定する。
Logic5:(μw+σ)以降の時間帯に第2の所定の契機が発生した場合の起床時刻推定ロジックである。平日においては、第2の所定の契機が発生した時刻を起床時刻とする。休日においては、第2の所定の契機が発生した時に、ユーザに起床時刻を問い合わせる。
(位置情報取得部)
位置情報取得部14は、ユーザが携帯する移動通信端末100の位置情報をユーザの位置情報として取得する。本実施形態では、位置情報取得部14は、移動通信端末100に搭載されているGPS受信機109により所定の周期毎に位置測位装置300から受信されるGPS信号に基づいて、移動通信端末100の位置情報を算出する。GPS信号を受信する所定の周期は、ユーザが滞在しているエリアに応じて変化する。例えば、ユーザがHAに滞在している場合には30分周期であり、ユーザがWAに滞在している場合には15分周期となる。なお、位置情報の取得方法はGPSに限定されることはなく、例えば、移動通信端末100が在圏する基地局の位置情報をユーザの位置情報とみなしてもよい。
(時刻情報取得部)
時刻情報取得部15は、移動通信端末100が備える内部時計108から現在時刻を表す時刻情報を取得する。なお、時刻情報の取得方法はこれに限定されることはなく、例えば、外部のサーバ装置から時刻情報を取得することも可能である。
(シチュエーション推定部)
シチュエーション推定部16は、モデル定義部13により定義されたシチュエーション遷移モデルと、位置情報取得部14により取得された位置情報と、時刻情報取得部15により取得された時刻情報と、ユーザの遷移前のシチュエーションとに基づいて、ユーザの現在のシチュエーションを推定する。
具体的には、シチュエーション推定部16は、ライフサイクル情報に基づいて、時刻情報取得部15により取得された時刻情報で表される現在時刻がユーザのライフサイクルのどの分類項目(起床時間帯、始業時刻、就業時刻等)に該当するかを判定する。また、シチュエーション推定部16は、位置情報取得部14により取得された位置情報に対応するエリアを判定する。なお、位置情報に対応するエリアが複数判定された場合には、例えば、HA>WA>お気に入りエリア>仮HA>仮WA>特定エリアの順に優先順位を予め設定しておくことにより、優先順位が高い1つのエリアを特定する。
さらに、シチュエーション推定部16は、ユーザ履歴ログから、直近のシチュエーション、つまり遷移前のシチュエーションを取得する。そして、シチュエーション推定部16は、判定したライフサイクルの分類項目と、判定したエリアと、取得した遷移前のシチュエーションと、に対応する現在のシチュエーションをシチュエーション遷移モデルから取得し、当該取得した現在のシチュエーションをユーザの現在のシチュエーションと推定する。当該推定されたシチュエーションはユーザ履歴ログに記憶され、次のシチュエーション推定のために使用される。
(平日・休日別の推定)
また、シチュエーション推定部16は、ユーザにとって今日が平日と休日との何れに該当するかに応じて2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、ユーザの現在のシチュエーションを推定する。スクラッチパッド123bには、例えばアプリケーションプログラムの起動によって、図10に示すようなデフォルトの平休日データが記憶される。シチュエーション推定部16は、当該平休日データに基づいて、ユーザにとって今日が平日と休日との何れに該当するかを判定する。当該デフォルトの平休日データは、ユーザの入力により変更可能である。なお、当該平休日データを用いる以外に、直近のユーザ履歴ログに記録されている「平日・休日区分」に基づいて、ユーザにとって今日が平日と休日との何れに該当するかを判定することも可能である。
(質問に対する回答に基づく推定)
また、シチュエーション推定部16は、ユーザへの質問に対する回答に基づいて、ユーザの現在のシチュエーションを推定する。
例えば、シチュエーション推定部16は、複数のシチュエーションの候補を推定し、ユーザへの質問に対する回答に基づいて、ユーザのシチュエーションの候補を1つに特定する。
(質問に対する回答に基づく平休日の入れ替え)
また、シチュエーション推定部16は、ユーザへの質問に対する回答に基づいて、平日用と休日用とのシチュエーション遷移モデルの何れを使用するかを決定し、当該決定したシチュエーション遷移モデルを用いてユーザの現在のシチュエーションを推定する。
この際、シチュエーション推定部16は、現在使用しているシチュエーション遷移モデルの種類と、位置情報取得部15により取得された位置情報と、時刻情報取得部15により取得された時刻情報と、の少なくとも1つに基づいて、ユーザへの質問の内容を決定する。
具体的には、シチュエーション推定部16は、休日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに、ユーザがWA又は仮WAに所定時間以上滞在している場合、休日用のシチュエーション遷移モデルにおいてWA及び仮WAは定義されていないため、ユーザに仕事中であるか否かの質問を通知し、当該質問に対して仕事中である旨の回答があった場合に、使用するシチュエーション遷移モデルを休日用から平日用に切り替える。また、シチュエーション推定部16は、平日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときにユーザがHA又は仮HAに所定時間以上滞在している場合、当該ユーザに対して休日であるか否かの質問を通知し、当該質問に対して休日である旨の回答を取得した場合に、使用するシチュエーション遷移モデルを平日用から休日用に切り替える。
ここで、具体的な平休日の入れ替えの例について図11を参照して説明する。遷移前のシチュエーションが休日の「外出中」であって、ユーザがWAに所定時間以上滞在している場合、シチュエーション推定部16は、ユーザに対して「今日は仕事?」という質問を通知する。ユーザの回答が「仕事」ならば、シチュエーション推定部16は、使用するシチュエーション遷移モデルを休日用から平日用に切り替える。そして、ユーザのシチュエーションは、平日の「仕事中」に遷移する。一方、ユーザの回答が「休み」又は無回答ならば、使用するシチュエーション遷移モデルは休日用のままであり、ユーザのシチュエーションは休日の「外出中」に遷移する。
また、図12に示すように、ユーザの遷移前のシチュエーションが平日の「身支度中」であり、ユーザがHA又は仮HAに居て始業開始時刻が過ぎた場合、シチュエーション推定部16は、「今日は仕事?休み?」という質問をユーザに通知する。当該質問に対するユーザの回答が「休み」の場合、シチュエーション推定部16は、使用するシチュエーション遷移モデルを平日用から休日用に切り替える。そして、ユーザのシチュエーションは休日の「在宅中」に遷移する。また、ユーザがEXに居り、かつ、始業開始時刻が過ぎており、ユーザの質問に対する回答が、「休み」の場合、シチュエーション推定部16は、使用するシチュエーション遷移モデルを平日用から休日用に切り替える。そして、ユーザのシチュエーションは、休日の「外出中」に遷移する。
また、図13に示すように、ユーザの遷移前のシチュエーションが休日の「在宅中」であって、ユーザがWA又は仮WAに所定時間以上滞在した場合、シチュエーション推定部16は、「今日は仕事?」という質問を通知する。ユーザ回答が「仕事」の場合、シチュエーション推定部16は、使用するシチュエーション遷移モデルを休日用から平日用に切り替える。そして、ユーザのシチュエーションは平日の「仕事中」に遷移する。
また、シチュエーション推定部16は、平日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに、ユーザがHA又は仮HAから第1の距離(例えば、500m)以上離れたEXに移動した場合に、ユーザは旅行を開始したと判定する。さらに、シチュエーション推定部16は、休日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに、ユーザがWA又は仮WAから第2の距離(例えば、300m)以上離れたEXに移動した場合に、ユーザは出張を開始したと判定する。
(セリフ決定部)
セリフ決定部17は、シチュエーション推定部16により推定されたユーザのシチュエーションに基づいて、音声や画像によりユーザに提示するための適切なセリフを決定する。セリフの決定の方法としては、例えば、セリフ決定部17は、予め設定されたシチュエーションとセリフとの対応関係を定義した情報を参照することにより、推定されたユーザのシチュエーションに対応するセリフを決定する。
(シチュエーション推定プログラム)
上述したように、ROM121に記憶されているプログラム及びアプリ保存領域123aに記憶されているアプリケーションプログラム(「シチュエーション推定プログラム」に対応)は、移動通信端末(「コンピュータ」に対応)100に、ユーザの1日のライフサイクルを表すライフサイクル情報とユーザが居る場所を表す位置情報とに依存する前記ユーザの状態を表すシチュエーションの遷移順を定義したシチュエーション遷移モデルを記憶するモデル定義部11と、現在の位置情報を取得する位置情報取得部14と、現在の時刻を表す時刻情報を取得する時刻情報取得部15と、シチュエーション遷移モデルと位置情報取得部14により取得された位置情報と時刻情報取得部15により取得された時刻情報とユーザの遷移前のシチュエーションとに基づいてユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定部16として機能させるためのプログラムであり、モデル定義部13は、平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを定義し、シチュエーション推定部16は、今日がユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって前記2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、ユーザの現在のシチュエーションを推定することを特徴としている。
(動作)
次に、図14に示すフローチャートを参照して、本発明の実施形態に係るシチュエーション推定処理の基本的な流れについて説明する。
まず、ユーザは、移動通信端末100を操作して、アプリケーションプログラムをサーバ200からダウンロードする指示を行う。これにより、移動通信端末100は、サーバ200からアプリケーションプログラム及び付随するデータをダウンロードし、アプリ保存領域123aにアプリケーションプログラムを保存し、スクラッチパッド123bにデータを保存する。
次いで、ユーザは、アプリケーションプログラムを起動する操作を行う。これにより、移動通信端末100は、当該アプリケーションプログラムに従って処理を実行することにより、初期設定画面を表示装置104に表示する。ユーザは当該初期設定画面から対話形式で初期設定項目を入力していく。初期設定項目としては、ユーザの名前と、誕生日と、起床時刻、就寝時刻、始業時刻、就業時刻等のユーザ設定時刻情報と、曜日別の平休日区分と、HA、WA、お気に入りエリア等のエリア名とが存在する。
移動通信端末100は、入力されたデータに基づいて初期設定を行う(ステップS1)。具体的には、移動通信端末100は、入力されたデータをスクラッチパッド123bに記憶する。エリア定義部11は、入力されたHA、WA等のエリア名と、エリア名が入力された時の位置情報とを対応付けることにより、エリアを定義してスクラッチパッド123bに記憶する。また、モデル定義部13は、入力されたユーザ設定時刻情報に基づいてライフサイクル情報を定義する。そして、モデル定義部13は、定義されたライフサイクル情報とエリアと平休日とに依存するユーザのシチュエーションの遷移順を平休日別に定義し、当該定義した情報を平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルとしてスクラッチパッド123bに記憶する。
シチュエーション推定部16は、シチュエーションを初期設定する。本実施形態では、HA、WAがそれぞれ1つ以上ユーザにより入力された場合、シチュエーションは「迷子中」に初期設定される。
次に、位置情報取得部14は、所定周期毎に位置測位装置300からGPS信号を受信することにより、移動通信端末100の位置情報を取得する(ステップS2)。次に、時刻情報取得部15は、内部時計108から時刻情報を取得する(ステップS3)。
次に、シチュエーション推定部16は、ユーザの平休日を判定する(ステップS4)。判定方法としては、直近のユーザ履歴ログの「平日・休日区分」を参照してもよいし、図10に示す平休日データを参照してもよいし、ユーザへの質問に対する回答から判定してもよい。
平日と判定した場合は、シチュエーション推定部16は、平日用のシチュエーション遷移モデルと、位置情報取得部14により取得された位置情報と、時刻情報取得部15により取得された時刻情報と、ユーザ履歴ログから取得した遷移前のシチュエーションとに基づいて、ユーザの現在のシチュエーションを推定する(ステップS5)。
休日と判定した場合は、シチュエーション推定部16は、休日用のシチュエーション遷移モデルと、位置情報取得部14により取得された位置情報と、時刻情報取得部15により取得された時刻情報と、ユーザ履歴ログから取得した遷移前のシチュエーションとに基づいて、ユーザの現在のシチュエーションを推定する(ステップS6)。
次に、セリフ決定部17は、推定された現在のシチュエーションに適合するセリフを決定し、当該決定したセリフが表示された画像を表示装置104に出力するか、或いは、音声を音出力装置106から出力する(ステップS7)。
以上説明したように、移動通信端末100は、ユーザの1日のライフサイクルを表すライフサイクル情報とユーザが居る場所を表す位置情報と平休日とに依存するユーザのシチュエーションの遷移順を定義した平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを記憶し、今日が前記ユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、ユーザの現在のシチュエーションを推定するため、従来のように位置と時刻とに基づいてユーザのシチュエーションを推定する場合に比較して、平日と休日とで異なるシチュエーションの遷移順をも考慮した精度の高いシチュエーション推定を行うことが可能となる。また、移動通信端末100は、平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルの何れを使用するかを正確に判定するために、ユーザに質問をする機能を有する。
また、移動通信端末100は、ユーザのシチュエーションに応じた適切なセリフをユーザに提示することにより、あたかもユーザを見守っている人がいるような印象をユーザに与えて、癒しを提供することができる。
なお、上述した実施形態では、移動通信端末100が図3に示す各機能を備えているとして説明したが、これに限定されることはなく、サーバ200が図3に示す各機能を備えていてもよいし、複数の装置が図3に示す各機能を備えていてもよい。
本発明は、ユーザにユーザ端末を携帯させるのみでユーザの現在のシチュエーションを精度高く推定することができ、ユーザの現在のシチュエーションに適した各種サービスを提供することができる。
本発明の実施形態に係るエージェントシステムの全体構成を示す図である。 同実施形態に係る移動通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る移動通信端末の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態に係るユーザ履歴ログのデータ構成の一例を示す図である。 同実施形態に係るシチュエーション遷移モデルの一例を示す図である。 図5に示すシチュエーション遷移モデルをテーブル形式で表現した場合の一例を示す図である。 同実施形態に係る平日のシチュエーションの遷移パターンの一例を示す図である。 同実施形態に係る休日のシチュエーションの遷移パターンの一例を示す図である。 同実施形態に係る就寝時刻及び起床時刻の推定に用いられるグラフの一例である。 同実施形態に係るデフォルトの平休日データの一例を示す図である。 同実施形態に係る質問に対するユーザの回答及びエリアに応じた遷移先のシチュエーションを示す図である。 同実施形態に係る質問に対するユーザの回答及びエリアに応じた遷移先のシチュエーションを示す図である。 同実施形態に係る質問に対するユーザの回答及びエリアに応じた遷移先のシチュエーションを示す図である。 同実施形態に係るシチュエーション推定の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100 移動通信端末
11 エリア定義部
12 ユーザ履歴ログ記憶部
13 モデル定義部
14 位置情報取得部
15 時刻情報取得部
16 シチュエーション推定部
17 セリフ決定部
102 記憶装置
103 通信インターフェース
104 表示装置
105 入力装置
106 音出力装置
107 入力装置
108 内部時計
109 GPS受信機
123 不揮発性メモリ
123a アプリ保存領域
123b スクラッチパッド
200 サーバ
300 位置測位装置

Claims (9)

  1. ユーザの状態を表すシチュエーションを推定するシチュエーション推定装置であって、
    ユーザの1日のライフサイクルを表すライフサイクル情報と前記ユーザが居る場所を表す位置情報とに依存する前記ユーザのシチュエーションの遷移順を定義したシチュエーション遷移モデルを記憶するモデル定義手段と、
    現在の前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    現在の時刻を表す時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記シチュエーション遷移モデルと前記位置情報取得手段により取得された位置情報と前記時刻情報取得手段により取得された時刻情報と前記ユーザの遷移前のシチュエーションとに基づいて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定手段とを備え、
    前記モデル定義手段は、平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを定義し、
    前記シチュエーション推定手段は、今日が前記ユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって前記2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定することを特徴とするシチュエーション推定装置。
  2. 前記シチュエーション推定手段は、前記ユーザへの質問に対する回答に基づいて、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を決定することを特徴とする請求項1に記載のシチュエーション推定装置。
  3. 前記シチュエーション推定手段は、
    現在使用しているシチュエーション遷移モデルの種類と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報と、前記時刻情報取得手段により取得された時刻情報と、の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザへの質問の内容を決定することを特徴とする請求項2に記載のシチュエーション推定装置。
  4. 前記ユーザが目的に応じて滞在するエリアを位置情報と対応付けて定義するエリア定義手段をさらに備え、
    前記エリア定義手段は、前記ユーザの第1の居住場所であるホームエリアと、前記ユーザの第2の居住場所である仮ホームエリアと、前記ユーザの第1の勤務場所であるワークエリアと、前記ユーザの第2の勤務場所である仮ワークエリアと、のうちの少なくとも1つのエリアを定義し、
    前記シチュエーション推定手段は、前記休日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザがワークエリア又は仮ワークエリアに所定時間以上滞在していた場合、前記ユーザが仕事中であるか否かの質問を通知し、
    該質問に対して仕事中である旨の回答があった場合、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を休日用から平日用に切り替えることを特徴とする請求項3に記載のシチュエーション推定装置。
  5. 前記シチュエーション推定手段は、前記平日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザがホームエリア又は仮ホームエリアに所定時間以上滞在していた場合、該ユーザに対して休日であるか否かの質問を通知し、
    該質問に対して休日である旨の回答があった場合、使用するシチュエーション遷移モデルの種類を平日用から休日用に切り替えることを特徴とする請求項3又は4に記載のシチュエーション推定装置。
  6. 前記シチュエーション推定手段は、前記平日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザが前記ホームエリア又は前記仮ホームエリアから第1の所定の距離以上離れている未定義のエリアに移動した場合、前記ユーザが旅行を開始したと判定することを特徴とする請求項4又は5項に記載のシチュエーション推定装置。
  7. 前記シチュエーション推定手段は、前記休日用のシチュエーション遷移モデルを使用しているときに前記ユーザが前記ワークエリア又は前記仮ワークエリアから第2の所定の距離以上離れている未定義のエリアに移動した場合、前記ユーザが出張を開始したと判定することを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載のシチュエーション推定装置。
  8. 前記シチュエーション推定手段により推定された前記ユーザの現在のシチュエーションに基づいて、該ユーザに提示するためのセリフを決定するセリフ決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のシチュエーション推定装置。
  9. コンピュータを、
    ユーザの1日のライフサイクルを表すライフサイクル情報と前記ユーザが居る場所を表す位置情報とに依存する前記ユーザの状態を表すシチュエーションの遷移順を定義したシチュエーション遷移モデルを記憶するモデル定義手段と、
    現在の前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    現在の時刻を表す時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記シチュエーション遷移モデルと前記位置情報取得手段により取得された位置情報と前記時刻情報取得手段により取得された時刻情報と前記ユーザの遷移前のシチュエーションとに基づいて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定手段として機能させるためのシチュエーション推定プログラムであって、
    前記モデル定義手段は、平日用と休日用との2種類のシチュエーション遷移モデルを定義し、
    前記シチュエーション推定手段は、今日が前記ユーザにとって平日と休日との何れに該当するかによって前記2種類のシチュエーション遷移モデルを使い分けて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定することを特徴とするシチュエーション推定プログラム。
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