JP2009182412A - 固体撮像装置およびカメラならびに固体撮像装置の駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置およびカメラならびに固体撮像装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】階調数を高めるモードとフレームレートを高めるモードとを動的に変更することができ、しかもアナログの画素信号に含まれる情報を十分に有効利用する。
【解決手段】固体撮像装置は、カウンタを用いた計数型AD変換を施すAD変換回路と、カウンタにクロック入力の許否を規定するイネーブル信号のイネーブル期間を可変とするクロックイネーブル生成部213と、読み出すべき画像のフレームレートを基準フレームレートに対する倍率で特定するためのデータを保持する制御レジスタ202と、特定されたフレームレートが基準フレームレート及びそれの2の整数冪倍以外の倍率M(2<M<2m+1)の場合において、イネーブル期間を、基準フレームレートの2倍のフレームレートのときより短く、2m+1倍のフレームレートのときより長い予め決められた値に設定するよう、前記クロックイネーブル生成部を制御する制御部211とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタルカメラ等に用いられる固体撮像装置に関し、特に、カラム型AD変換方式を採用した固体撮像装置に関する。
従来、固体撮像装置として主流であったCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)型のイメージセンサ(以後、「CCDセンサ」と称する)に加えて、今日ではロジックLSIに使われている標準プロセスを活用したMOS型のイメージセンサ(以後、「MOSセンサ」と称する)が広く市場に出回るようになってきている。
MOSセンサは、CCDセンサとは異なり、各種アナログ回路やデジタル回路を画素アレイと同一基板上に集積化できるという特徴を備えている。CCDセンサでは、アナログ信号増幅機能やAD変換機能に特化したアナログフロントエンドプロセサ(以後、AFE)や、AFEの機能を備えたデジタル信号処理プロセッサ(以後、DSP)など、AD変換機能を備えた別個のチップを画素アレイに接続することで、はじめてデジタル出力を得ることができる。これに対し、MOSセンサでは、画素アレイとともにAD変換回路を同一チップ上に集積したものが既に製品化されている。
MOSセンサにAD変換回路を搭載する方式としては、AFEに広く採用されている方式でもあるパイプライン型AD変換方式、1ライン分の画素データを同時並列的にAD変換するカラム型AD変換方式、さらには、1フレーム分の画素データを同時並列的にAD変換する方式まで多岐にわたり提案されている。またAD変換自体の方式としても、計数型AD変換の一類型であるランプ型AD変換(Ramp Run-up ADC)や、電圧比較型AD変換の一類型である逐次比較型AD変換などが提案されている。例えば、カラム型AD変換方式のMOSセンサにランプ型AD変換を適用した構成に絞っても、特許文献1〜4に開示されたものがある。
ランプ型AD変換は、時間的に単調に変化する参照信号(ランプ信号)と画素信号とを比較して、参照信号のレベルが変化を開始したときから参照信号のレベルと画素信号のレベルとが一致したときまでにカウンタによりカウントされたカウント値を得ることによりアナログ信号からデジタル信号への変換が実現される。ランプ型AD変換では画素信号の階調数はカウンタのビット数により決定付けられる。例えば10ビットカウンタを採用すれば階調数は1024となり、8ビットカウンタを採用すれば階調数は256となる。またAD変換に要する時間は、8ビットカウンタを採用した場合には0から255までカウントする時間に相当し、10ビットカウンタを採用した場合には0から1023までカウントする時間に相当する。したがってカウンタに入力されるクロックの周波数を固定的とすれば、AD変換に要する時間は8ビットカウンタに比べて10ビットカウンタのほうが4倍長くなる。このようにランプ型AD変換は、カウンタのビット数を大きくするほど画素信号の階調数を高くすることができる一方でAD変換に要する時間が長くなり、場合によってはフレームレートが低下してしまうという性質をもつ。通常、カウンタのビット数は、階調数とフレームレートとの折り合いを適度につけて設計される。
一方、MOSセンサをビデオカメラ等に適用した場合、撮像対象シーンによってはフレームレートを犠牲にしてでも階調数を高めたい場合や、逆に階調数を犠牲にしてでもフレームレートを高めたい場合がある。そこで特許文献5は(特に段落0021参照)、階調数を高める場合にはnビットカウンタを2回までカウントし、フレームレートを高める場合にはnビットカウンタのカウントを2(n/m)回で打ち切るMOSセンサを提案している(nは整数、mはnの約数)。この技術によれば、2までカウントするかカウントを2(n/m)で打ち切るかを適宜選択することにより、階調数を高めるモードとフレームレートを高めるモードとを動的に変更することができる。
特開2005-347931号公報 米国特許5,877,715号 特開2005-323331号公報 特開2005-278135号公報 特開2005-333316号公報
上記特許文献5に開示された技術では、例えば10ビットカウンタを採用した場合、階調数を高めるモードではカウンタに1024回カウントさせ、フレームレートを高めるモードではカウントを512回あるいは256回などで打ち切ることになる。いずれにしてもカウント回数は1024、512、256のように2の整数冪により表される数値しか取り得ない。そのためAD変換に割当可能な時間に余裕がある場合でも2の整数冪により表されるカウント回数でカウントが打ち切られ、アナログの画素信号に含まれる情報を十分に有効利用できない場合がある。
そこで本発明は、階調数を高めるモードとフレームレートを高めるモードとを動的に変更することができ、しかもアナログの画素信号に含まれる情報を十分に有効利用することができる固体撮像装置およびカメラを提供することを目的とする。
本発明に係る固体撮像装置は、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイから所望のフレームレートで画素信号を読み出す固体撮像装置であって、前記画素アレイに含まれる複数の画素から行単位で読み出された各画素信号の信号レベルを、クロックをカウントするカウンタのカウント値に対応する参照信号のレベルと比較することによりデジタル量に変換するAD変換回路と、前記カウンタにクロック入力の許否を規定するイネーブル信号のイネーブル期間を可変とするクロックイネーブル生成部と、読み出すべき画像のフレームレートを基準フレームレートに対する倍率で特定するためのデータを保持する制御レジスタと、特定されたフレームレートが基準フレームレート及びそれの2の整数冪倍以外の倍率M(2<M<2m+1)の場合において、イネーブル期間を、基準フレームレートの2倍のフレームレートのときより短く、2m+1倍のフレームレートのときより長い予め決められた値に設定するよう、前記クロックイネーブル生成部を制御する制御部とを備える。
本発明に係るカメラは、上記固体撮像装置を備える。
本発明に係る固体撮像装置の駆動方法は、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイと、前記画素アレイに含まれる複数の画素から行単位で読み出された各画素信号の信号レベルを、クロックをカウントするカウンタのカウント値に対応する参照信号のレベルと比較することによりデジタル量に変換するAD変換回路と、前記カウンタにクロック入力の許否を規定するイネーブル信号のイネーブル期間を可変とするクロックイネーブル生成部とを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、フレーム期間毎にフレームレートの倍率を特定し、特定されたフレームレートが基準フレームレート及びそれの2の整数冪倍以外の倍率M(2<M<2m+1)の場合において、イネーブル期間を、基準フレームレートの2倍のフレームレートのときより長く、2m+1倍のフレームレートのときより短い予め決められた値に設定する。
上記構成によればクロックを入力する期間(イネーブル期間)の長さがフレームレートに応じて適宜選択されるので、階調数を高めるモードとフレームレートを高めるモードとを動的に変更することができる。またフレームレートの倍率は、2の整数冪倍に限られず任意に変更可能である。例えば、フレームレートの倍率が3倍の場合、イネーブル期間は2倍のフレームレートのときより短く4倍のフレームレートのときより長い予め決められた値に調整される。したがって2の整数冪倍に限られる場合に比べてアナログの画素信号に含まれる情報を十分に有効利用することができる。
また本発明に係る固体撮像装置は、複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイと、
前記画素アレイに含まれる複数の画素から行単位で読み出された各画素信号の信号レベルを、クロックをカウントするカウンタのカウント値に対応する参照信号の信号レベルと比較することによりデジタル量に変換するAD変換回路と、前記AD変換回路に含まれるカウンタにクロックを入力し、クロックを入力する期間の長さを、2の整数冪により表されるカウント値に相当する時間長および2の整数冪により表されないカウント値に相当する時間長の両方を含む二種類以上の時間長のうち外部から入力されたデータにより特定される時間長に設定するタイミング制御部とを備える。
上記構成によれば、クロックを入力する期間(イネーブル期間)の長さが2の整数冪により表されるカウント値に相当する時間長に限られず、2の整数冪で表されないカウント値に相当する時間長にも設定可能である。したがってAD変換に割当可能な時間に応じたカウント値でカウントを打ち切ることができるため、アナログの画素信号に含まれる情報を十分に有効利用することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置(MOSセンサ)の構成を示す図である。
デジタルカメラに搭載されるMOSセンサは、画素アレイ101、AD変換回路110、垂直走査回路121、垂直画素ドライバ122、水平走査回路123、デジタル出力回路124、LVDSトランシーバ125、出力信号バス126およびタイミング制御部141を備える。
画素アレイ101には複数の画素102が行列状に配列されている。画素とは、少なくともフォトダイオードやフォトゲートなどの光感応素子を含み、光電変換により生じた信号を読み出すためのデバイス構造や、初期化動作を可能とする構造が必要に応じて設けられた単位素子のことである。
AD変換回路110は、画素アレイ101の各列に対応して配設されたカラムAD回路111、入力されたクロックCKadをカウントするバイナリカウンタ131、およびバイナリカウンタ131のカウント値に応じたレベルの参照信号RAMPを出力するDA変換回路132を備えている。各カラムAD回路111は、参照信号RAMPのレベルと対応する列の画素から出力された画素信号のレベルとを比較するコンパレータ112、入力されたクロックCKadをカウントするnビットのカラムカウンタ(非同期アップダウンカウンタ)113、およびコンパレータ112の比較結果が一致を示したときのカラムカウンタ113のカウント値を保持するメモリ114を含んでいる。各メモリ114に保持されたカウント値は、デジタル形式で表された画素信号として、nビット幅の出力信号バス126、デジタル出力回路124、LVDSトランシーバ125を介して外部に出力される。
タイミング制御部141は、AD変換回路110、垂直走査回路121、垂直画素ドライバ122および水平走査回路123を駆動する。タイミング制御部141の駆動により、画素信号の生成、画素信号のAD変換、画素信号の外部出力等が行われる。以下に画素信号のAD変換に関する動作について説明する。
タイミング制御部141は、初期化信号CN1によりカラムカウンタ113を初期化し、さらに初期化信号CN2によりバイナリカウンタ131を初期化する。バイナリカウンタ131の初期化により参照信号RAMPのレベルも初期化され、コンパレータ112には参照信号RAMPの初期レベルが入力される。
次いで、垂直画素ドライバ122は、選択ラインの画素102から画素信号を読み出させる。読み出された画素信号は垂直信号線104を通じてコンパレータ112に入力される。これによりコンパレータ112には参照信号の初期レベルと画素信号のレベルとが入力されている状態になる。
次いで、タイミング制御部141は、開始タイミングになれば、カラムカウンタ113およびバイナリカウンタ131へのクロックCKadの入力を開始する。これによりバイナリカウンタ131のカウントおよびカラムカウンタ113のカウントが開始される。DA変換回路132は、バイナリカウンタ131のカウントがひとつ進むたびに、参照信号RAMPのレベルをΔRAMPだけ変化させる。
クロックCKadの入力に伴い参照信号RAMPのレベルが変化していき、参照信号RAMPのレベルと画素信号のレベルとの大小関係が反転すると、コンパレータ112の出力信号が反転する。コンパレータ112の出力信号が反転したとき、カラムカウンタ113のカウントが停止し、そのときのカウント値がカラムカウンタ113に保持される。これにより、画素102から出力された画素信号のレベル(アナログ信号)がカラムカウンタ113に保持されたカウント値(デジタル信号)に変換されたことになる。
次いで、タイミング制御部141は、停止タイミングになれば、カラムカウンタ113およびバイナリカウンタ131へのクロックCKadの入力を停止する。カラムカウンタ113およびバイナリカウンタ131にクロックCKadが入力される期間が、AD変換に要するAD変換期間となる。なおタイミング制御部141は、クロックCKadを入力する期間を、外部から入力されたデータに基づいて変更することができる。この点については後に詳しく説明する。
上記のAD変換に関する動作は、全てのカラムの画素信号について、コンパレータ112の出力信号の反転タイミングの違いを除き、同時並行的に行われる。
図2は、タイミング制御部141に含まれる、クロックCKadを生成するための構成を示す図である。また図3は、基準クロックCLK、水平カウンタのカウント値CNT、クロックイネーブルEN、ADクロックCKadおよび参照信号RAMPの波形を示す図である。
タイミング制御部141は、レジスタI/F201、制御レジスタ202、水平カウンタ203、ADクロック生成部204を備える。またADクロック生成部204は、制御部211、テーブル保持部212、クロックイネーブル生成部213およびNAND回路214を備える。
制御レジスタ202は、例えばICなどのシリアル通信をサポートするレジスタI/F201を通じて外部から入力された制御データを保持する。制御データにはフレームレートの倍率を特定するための情報が含まれている。水平カウンタ203は、外部から入力された基準クロックCLKをカウントし、制御部211により指定されたカウント値になればカウントをリセットする。水平カウンタ203のカウント値CNTは、クロックイネーブル生成部204に入力される。
クロックイネーブル生成部213は、水平カウンタ203のカウント値CNTが制御部211により指定されたカウント値になればクロックイネーブルENのレベルをローレベルからハイレベルに反転させ、あるいはハイレベルからローレベルに反転させる。図3には、カウント値CNTが0になればハイレベルにし、1023になればローレベルにした場合の例と、カウント値CNTが0になればハイレベルにして、723になればローレベルにした場合の例とが示されている。
NAND回路214は、クロックイネーブルENと基準クロックCLKとのNANDをとる。これにより基準クロックCLKは、クロックイネーブルENがローレベルのときNAND回路205によりマスクされ、クロックイネーブルENがハイレベルのときADクロックCKadとして出力される。
制御部211は、制御レジスタ202に保持されたデータおよびテーブル記憶部212に記憶されたテーブルに基づいて、水平カウンタ203をリセットさせるカウント値、クロックイネーブルENをローレベルからハイレベルに反転させるカウント値、クロックイネーブルENをハイレベルからローレベルに反転させるカウント値を特定する。制御部211は、特定された各カウント値を、水平カウンタ203およびクロックイネーブル生成部213に通知する。
上記構成により、タイミング制御部141は、ADクロックCKadを入力する期間の長さを二種類以上の時間長のうち外部から入力された制御データにより特定される時間長に設定することができる。またタイミング制御部141は、2の整数冪により表されるカウント値(例えば210=1024)に相当する時間長および2の整数冪により表されないカウント値(例えば29.5=724)に相当する時間長のどちらにも設定することができる。
次に、本発明の実施の形態に係るMOSセンサの第1の動作例について説明する。
図4は、第1の動作例においてテーブル記憶部212に記憶されているテーブルを示す図である。また図5は、第1の動作例における水平期間の内訳を説明するための図である。
第1の動作例は、MOSセンサのフレームレートを等倍、2倍、3倍、4倍のいずれかに適宜変更することができる仕様であることを前提としている。なお「等倍」とは基準フレームレートと同等であることを意味する。図5中「α」は画素102からカラムAD回路111まで画素信号を読み出すのに要する読出期間を示し、「β」はブランキング期間を示す。
フレームレートが等倍のとき、水平カウンタのリセット設定は「1350」、クロックイネーブルのローからハイへの反転設定は「40」、クロックイネーブルのハイからローへの反転設定は「1064」が特定される(図4参照)。この場合、水平期間にはカウント数換算で「1350」の時間長が割り当てられる。また水平期間のうちの読出期間にはカウント数換算で「40」の時間長が割り当てられ、AD変換期間にはカウント数換算で「1024」の時間長が割り当てられ、ブランキング期間にはカウント数換算で「286」の時間長が割り当てられる(図5(a)参照)。
フレームレートが2倍のとき、水平カウンタのリセット設定は「675」、クロックイネーブルのローからハイへの反転設定は「40」、クロックイネーブルのハイからローへの反転設定は「552」が特定される(図4参照)。この場合、フレームレートが等倍のときに比べて水平期間が1/2となり、水平期間にはカウント数換算で「675」の時間長が割り当てられる。また水平期間のうちの読出期間にはカウント数換算で「40」の時間長が割り当てられ、AD変換期間にはカウント数換算で「512」の時間長が割り当てられ、ブランキング期間にはカウント数換算で「123」の時間長が割り当てられる(図5(b)参照)。
フレームレートが3倍のとき、水平カウンタのリセット設定は「450」、クロックイネーブルのローからハイへの反転設定は「40」、クロックイネーブルのハイからローへの反転設定は「380」が特定される(図4参照)。この場合、フレームレートが等倍のときに比べて水平期間が1/3となり、水平期間にはカウント数換算で「450」の時間長が割り当てられる。また水平期間のうちの読出期間にはカウント数換算で「40」の時間長が割り当てられ、AD変換期間にはカウント数換算で「340」の時間長が割り当てられ、ブランキング期間にはカウント数換算で「70」の時間長が割り当てられる(図5(c)参照)。
フレームレートが4倍のとき、水平カウンタのリセット設定は「337」、クロックイネーブルのローからハイへの反転設定は「40」、クロックイネーブルのハイからローへの反転設定は「296」が特定される(図4参照)。この場合、フレームレートが等倍のときに比べて水平期間が1/4となり、水平期間にはカウント数換算で「337」の時間長が割り当てられる。また水平期間のうちの読出期間にはカウント数換算で「40」の時間長が割り当てられ、AD変換期間にはカウント数換算で「256」の時間長が割り当てられ、ブランキング期間にはカウント数換算で「41」の時間長が割り当てられる(図5(d)参照)。
このように第1の動作例では、フレームレートが3倍のとき、AD変換期間には2の整数冪により表されないカウント数「340」に相当する時間長が割り当てられる。一方、従来技術では、AD変換期間には2の整数冪により表されるカウント値しかとり得ないため、カウント数「256」に相当する時間長が割り当てられると考えられる(図5(e)参照)。そうすると第1の動作例では従来技術に比べてAD変換期間がカウント数換算で「84」長く、その分だけ画素信号の階調数を高くすることができる。そのため量子化ノイズをできるだけ抑制することができる。なお階調数が「340」の場合、画素信号は9ビットのデータとして外部に出力される。
図6は、第1の動作例に係るMOSセンサのAD変換期間および信号出力期間の関係を説明するための図である。図中「AD(m)」は第mラインの画素信号についてのAD変換期間を示し、「OUT(m)」は第mラインの画素信号を外部出力する信号出力期間を示す。また「γ」は外部出力を待機する期間を示す。なおフレームレートが4倍の例については記載を省略している。
フレームレートが等倍のとき、第mラインに属する画素から画素信号が読み出され(OP00)、第mラインの画素信号のレベルがカラムカウンタのカウント値に変換され(OP01)、第mラインの画素信号に相当するカウント値がメモリに転送される(OP02)。メモリに保持された第mラインの画素信号は、第(m+1)ラインの画素信号がAD変換されている間に外部に出力される(OP03)。フレームレートが2倍、3倍のときも同様である。
図7は、本発明の実施の形態に係るMOSセンサが奏する効果を説明するための図である。ここでは上記第1の動作例におけるフレームレートが3倍のときの効果を説明する。
AD変換期間として2の整数冪で表されるカウント数しかとり得ない場合、カラムカウンタ113は0から255までカウントすればカウントを停止する。この場合、デジタル出力としてのカウント値は最大で255であり、これに対応するアナログ入力としての画素信号のレベルの最大値はVa1である(図7(a)参照)。
一方、上記第1の動作例のように、AD変換期間として2の整数冪で表されないカウント数「340」をとり得る場合、カラムカウンタ113は0から339までカウントする。この場合、デジタル出力としてのカウント値は最大で339であり、これに対応するアナログ入力としての画素信号のレベルの最大値はVa2である(図7(b)参照)。このようにアナログ入力のレンジを広げることができる。
またDA変換回路132における1カウント当たりの参照信号の変化量ΔRAMPを変更することにより、アナログ入力のレンジはそのままで階調数を高めることができる(図7(c)参照)。このようにすれば量子化ノイズを低減することができる。
次に、本発明の実施の形態に係るMOSセンサの第2の動作例について説明する。
図8は、第2の動作例に係るMOSセンサのAD変換期間および信号出力期間の関係を説明するための図である。
第2の動作例は、画素混合を実施しないモード(フレームレートが等倍)と垂直3画素混合を実施するモード(フレームレートが3倍)のいずれかに適宜変更することができる仕様を前提としている。
画素混合を実施しないモードのときの動作は、第1の動作例におけるフレームレートが等倍であるときの動作と同様である。
垂直3画素混合を実施するモードのとき、第mラインに属する画素から画素信号が読み出され(OP30)、第mラインの画素信号のレベルがカラムカウンタのカウント値に変換される(OP31)。このときカラムカウンタはカウント値をそのまま保持している。引き続き、第(m+2)ラインに属する画素から画素信号が読み出され(OP32)、カラムカウンタが保持しているカウント値に対して第(m+2)ラインの画素信号のレベルに相当するカウント値が加算される(OP33)。カラムカウンタはカウント値をそのまま保持する。さらに第(m+4)ラインに属する画素から画素信号が読み出され(OP34)、カラムカウンタが保持しているカウント値に対して第(m+4)ラインの画素信号のレベルに相当するカウント値が加算される(OP35)。これにより第mライン、第(m+2)ライン、第(m+4)ラインの画素信号が混合される。画素混合により得られたカウント値はメモリに転送され(OP36)、第(m+6)ライン、第(m+8)ライン、第(m+10)ラインの画素信号がAD変換されている間に外部に出力される(OP37)。
このように垂直3画素混合を実施するとき、第1の動作例においてフレームレートを3倍にしたときと同様に、1ライン分の画素信号のAD変換に許容される期間が約1/3になる。そのため読出期間、AD変換期間、ブランキング期間に対する時間の割り当ては、図5(c)と同様となる。
以上、本発明に係る固体撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限られない。
例えば、フレームレートを3倍にするときAD変換期間にはカウント数換算で「340」の時間長が割り当てられているが、これに限らずカウント数換算で「256」よりも大きな時間長が割り当てられれば、従来技術に比べて階調数を高める効果を得ることができる。
また実施の形態ではフレームレートを2倍にするときAD変換期間にはカウント数換算で「512」の時間長が割り当てられているが、これに限らず、AD変換に許容される期間を最大限に利用して2の整数冪で表されないカウント数に相当する時間長を割り当てることとしてもよい。フレームレートを4倍にするときも同様である。
また実施の形態ではブランキング期間「β」を設けているが、ブランキング期間を設けずにその分だけAD変換期間を延長することとしてもよい。
また実施の形態ではカラムカウンタは各カラムに対応して配設されているが、これに限らない。例えば、図9に示すように、カウンタ115をひとつだけ設け、コンパレータの出力信号が反転したときのカウント値をメモリが保持するという構成でもよい。
また実施の形態では制御データに基づいてAD変換期間の長さを特定するのにテーブルを利用しているが、これに限らない。例えば制御データからAD変換期間の長さを特定するための論理回路を組み込むこととしてもよい。
本発明の活用例として、例えばデジタルカメラが挙げられる。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置(MOSセンサ)の構成を示す図 タイミング制御部141に含まれる、クロックCKadを生成するための構成を示す図 基準クロックCLK、水平カウンタのカウント値CNT、クロックイネーブルEN、ADクロックCKadおよび参照信号RAMPの波形を示す図 第1の動作例においてテーブル保持部に保持されているテーブルを示す図 第1の動作例における水平期間の内訳を説明するための図 第1の動作例に係るMOSセンサのAD変換期間および信号出力期間の関係を説明するための図 本発明の実施の形態に係るMOSセンサが奏する効果を説明するための図 第2の動作例に係るMOSセンサのAD変換期間および信号出力期間の関係を説明するための図 本発明の変形例に係る固体撮像装置(MOSセンサ)の構成を示す図
符号の説明
101 画素アレイ
102 画素
103 行制御線
104 垂直信号線
110 AD変換回路
111 カラムAD回路
112 コンパレータ
113 カラムカウンタ
114 メモリ
115 カウンタ
121 垂直走査回路
122 垂直画素ドライバ
123 水平走査回路
124 デジタル出力回路
125 LVDSトランシーバ
126 出力信号バス
131 バイナリカウンタ
132 DA変換回路
141 タイミング制御部
201 レジスタI/F
202 制御レジスタ
203 水平カウンタ
204 ADクロック生成部
211 制御部
212 テーブル記憶部
213 クロックイネーブル生成部
214 NAND回路

Claims (9)

  1. 複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイから所望のフレームレートで画素信号を読み出す固体撮像装置であって、
    前記画素アレイに含まれる複数の画素から行単位で読み出された各画素信号の信号レベルを、クロックをカウントするカウンタのカウント値に対応する参照信号のレベルと比較することによりデジタル量に変換するAD変換回路と、
    前記カウンタにクロック入力の許否を規定するイネーブル信号のイネーブル期間を可変とするクロックイネーブル生成部と、
    読み出すべき画像のフレームレートを基準フレームレートに対する倍率で特定するためのデータを保持する制御レジスタと、
    特定されたフレームレートが基準フレームレート及びそれの2の整数冪倍以外の倍率M(2<M<2m+1)の場合において、イネーブル期間を、基準フレームレートの2倍のフレームレートのときより短く、2m+1倍のフレームレートのときより長い予め決められた値に設定するよう、前記クロックイネーブル生成部を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記制御レジスタは、外部から入力された制御データに基づいてフレームレートの倍率を特定すること
    を特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記固体撮像装置は、さらに、前記AD変換回路により得られたデジタル形式の画素信号を外部に出力するnビット幅の出力信号バスを備え、特定されたフレームレートが基準フレームレートの場合には、nビットの画素信号が出力され、特定されたフレームレートが基準フレームレートのM倍の場合には、(n−m)ビットの画素信号が出力されること
    を特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記制御レジスタは、外部から入力された制御データが垂直M画素混合を実施する場合には、読み出すべき画像のフレームレートが基準フレームレートのM倍であると特定すること
    を特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記固体撮像装置は、さらに、前記AD変換回路により得られたデジタル形式の画素信号を外部に出力するnビット幅の出力信号バスを備え、垂直方向の画素混合を実施しない場合には、nビットの画素信号が出力され、垂直M画素混合を実施した場合にはM個の画素信号の混合により得られたnビットの画素信号が出力されること
    を特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイと、
    前記画素アレイに含まれる複数の画素から行単位で読み出された各画素信号の信号レベルを、クロックをカウントするカウンタのカウント値に対応する参照信号のレベルと比較することによりデジタル量に変換するAD変換回路と、
    前記AD変換回路に含まれるカウンタにクロックを入力し、クロックを入力する期間の長さを、2の整数冪により表されるカウント値に相当する時間長および2の整数冪により表されないカウント値に相当する時間長の両方を含む二種類以上の時間長のうち外部から入力されたデータにより特定される時間長に設定するタイミング制御部と
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 前記タイミング制御部は、クロックを入力する期間の長さを、読み出すべき画像のフレームレートを基準フレームレートとするときにはカウント値2(nはカウンタのビット数)に相当する時間長に設定し、フレームレートを基準フレームレートのM倍(Mは2<M<2m+1を満たす実数、mは整数)とする場合には2n−mよりも大きく2n−m+1よりも小さな範囲で予め定められたカウント値に相当する時間長に設定すること
    を特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 請求項1または請求項6に記載の固体撮像装置を備えるカメラ。
  9. 複数の画素を行列状に配列してなる画素アレイと、前記画素アレイに含まれる複数の画素から行単位で読み出された各画素信号の信号レベルを、クロックをカウントするカウンタのカウント値に対応する参照信号のレベルと比較することによりデジタル量に変換するAD変換回路と、前記カウンタにクロック入力の許否を規定するイネーブル信号のイネーブル期間を可変とするクロックイネーブル生成部とを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、
    フレーム期間毎にフレームレートの倍率を特定し、特定されたフレームレートが基準フレームレート及びそれの2の整数冪倍以外の倍率M(2<M<2m+1)の場合において、イネーブル期間を、基準フレームレートの2倍のフレームレートのときより長く、2m+1倍のフレームレートのときより短い予め決められた値に設定すること
    を特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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