JP2009181701A - 燃料電池装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気口より入り込む不純物を収集することで、故障や異常が生じることを抑制できる燃料電池装置を提供する。
【解決手段】複数の燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュール4と、燃料電池モジュール4より排出される排ガスの熱を回収するための熱交換器7とを外装ケース2に収納してなり、外装ケース2は、熱交換器7にて熱交換された後の排ガスを外装ケース2の外部に排気するための排気口8を備えるとともに、熱交換7と排気口8とが、排気流路の途中に排気口8より入り込む不純物を収集するためのセパレート部材9を介して接続されていることから、不純物が熱交換器7や燃料電池モジュール4に入り込むことを抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】複数の燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュール4と、燃料電池モジュール4より排出される排ガスの熱を回収するための熱交換器7とを外装ケース2に収納してなり、外装ケース2は、熱交換器7にて熱交換された後の排ガスを外装ケース2の外部に排気するための排気口8を備えるとともに、熱交換7と排気口8とが、排気流路の途中に排気口8より入り込む不純物を収集するためのセパレート部材9を介して接続されていることから、不純物が熱交換器7や燃料電池モジュール4に入り込むことを抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池モジュールと、燃料電池モジュールからの排ガスと水とで熱交換するための熱交換器とを具備する燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、水素含有ガスと空気(酸素含有ガス)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルの複数個を電気的に直列に接続してなる燃料電池セルスタックを収納容器に収納してなる燃料電池モジュールを外装ケースに収納してなる燃料電池装置、さらにはその運転方法(システム)が種々提案されている。
このような燃料電池装置においては、燃料電池モジュールより排出される排ガスを有効利用すべく、排ガスの熱と水とで熱交換するための熱交換器を具備するとともに、熱交換器にて熱交換が行われた後の排ガスは、燃料電池装置の側面や上面に設けられた排気口より外部に排気することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−234374号公報
ところで、燃料電池装置(外装ケース)を屋外に設置した場合に、燃料電池装置の内部に雨水や風等が排気口から入り込む場合がある。この場合、雨水や風に含まれる不純物(雨水においては雨水に溶解している各種成分、風においてはほこり等)が熱交換器内や収納容器(燃料電池モジュール)内に入り込み、燃料電池装置に故障や異常が生じるおそれがある。
また、不純物を多く含む雨水が、外装ケース内に入り込むことで熱交換により生じた凝縮水と混合する場合においては、凝縮水を浄化するためのイオン交換樹脂等の水処理装置の寿命が短くなるおそれもある。
したがって、本発明は、燃料電池装置の稼動に伴い生じる排ガスを排気するための排気口より雨水や風等が入り込んだ場合において、雨水や風に含まれる不純物を効率よく排出でき、燃料電池装置の故障や異常を抑制(防止)することが可能な燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池装置は、複数の燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールより排出される排ガスの熱を回収するための熱交換器とを外装ケースに収納してなり、該外装ケースは、前記熱交換器にて熱交換された後の排ガスを前記外装ケースの外部に排気するための排気口を備えるとともに、前記熱交換器と前記排気口とが、排気流路の途中に前記排気口より入り込む不純物を収集するためのセパレート部材を介して接続されていることを特徴とする。
このような燃料電池装置においては、熱交換器と排気口とが排気流路の途中にセパレート部材を介して接続されていることから、排気口より入り込む雨水や、風に含まれるほこり等をセパレート部材にて収集することができる。
したがって、熱交換器内や燃料電池モジュール内に、雨水や、風に含まれるほこり等の不純物が入り込むことを抑制でき、故障や異常の発生を抑制することができる燃料電池装置とすることができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記排気口が前記外装ケースの上面もしくは側面に設けられていることが好ましい。
このような燃料電池装置においては、排気口が外装ケースの上面もしくは側面に設けられていることから、雨水や、風に含まれるほこり等の不純物が燃料電池装置内に入り込みやすくなる。
それゆえ、セパレート部材を有効に活用して、熱交換器や燃料電池モジュール内に、雨水や、風に含まれるほこり等の不純物が入り込むことを抑制でき、故障や異常の発生を抑制することができる燃料電池装置とすることができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記熱交換器と前記セパレート部材とが、熱交換により生じる凝縮水と熱交換後の排ガスとを分離するための気液分離部材を介して接続されていることが好ましい。
このような燃料電池装置においては、熱交換器とセパレート部材とを気液分離部材を解して接続する、すなわち、熱交換器とセパレート部材との間に気液分離部材が配置されていることから、気液分離部材により熱交換器での熱交換により生じる凝縮水を効率よく回収することができる。
また、気液分離部材と、セパレート部材と、排気口とが順に接続されていることから、気液分離部材にて分離された熱交換後の排ガスは、セパレート部材と排気口とを介して外装ケースの外部に排気することができる。
そして、あわせて外部より入りこむ不純物が、熱交換器や燃料電池モジュール内に入り込むことを抑制できることから、熱交換器での熱交換により生じる凝縮水に雨水が混合することも抑制でき、凝縮水を浄化するためのイオン交換樹脂等の水処理装置の寿命が短くなることも抑制できる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記セパレート部材が前記気液分離部材よりも高い位置に配置されていることが好ましい。
このような燃料電池装置においては、セパレート部材が気液分離部材よりも高い位置に配置されていることから、熱交換後の排ガスがセパレート部材に向けて流れている間に凝縮水が生成された場合には、凝縮水は気液分離部材側に流れやすくなり、それにより凝縮水をより多く回収することができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記セパレート部材が前記気液分離部材よりも低い位置に配置されていることが好ましい。
このような燃料電池装置においては、セパレート部材が気液分離部材よりも低い位置に配置されていることから、排気口より風が入り込んだ場合に、風に含まれる不純物はセパレート部材より排出するとともに、風自体が熱交換器側に流れ込むことを抑制することができる。それにより、故障や異常の発生を抑制することができる。
また、本発明の燃料電池装置は、前記気液分離部材と前記セパレート部材とが排気管にて接続され、該排気管が一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲した形状であることが好ましい。
このような燃料電池装置においては、気液分離部材とセパレート部材とを接続する排気管が一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲していることから、排気口より風が入り込んだ場合に、風自体が熱交換器側に流れ込むことを抑制することができるとともに、熱交換後の排ガスが気液分離部材から上方に向けて流れる間に凝縮水をさらに生成できる。
それゆえ、故障や異常の発生を抑制することができるとともに、凝縮水をより多く回収することができる燃料電池装置とすることができる。
本発明の燃料電池装置は、複数の燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールと、燃料電池モジュールより排出される排ガスの熱を回収するための熱交換器とを外装ケースに収納してなり、外装ケースは、熱交換器にて熱交換された後の排ガスを外装ケースの外部に排気するための排気口を備えるとともに、熱交換器と排気口とが、排気流路の途中に排気口より入り込む不純物を収集するためのセパレート部材を介して接続されていることから、排気口より入り込む雨水や、風に含まれるほこり等を収集することができ、それにより故障や異常の発生を抑制することができる。
図1および図2は、本発明の燃料電池装置1および燃料電池装置21を概略的に示す側面図であり、外装ケース2を構成する側面部を取り外して、外装ケース2の内部が見えるようにして示している。なお、以降の図において同一の構成については、同一の番号を付与するものとする。また、図1および図2に示した燃料電池装置の構成については、燃料電池装置1を用いて説明する。
図1において、燃料電池装置1は、外装ケース2内に仕切部材3を有し、仕切部材3の上部に、収納容器内に複数の燃料電池セルを収納してなる燃料電池モジュール4(以下、モジュール4という場合がある。)が配置された燃料電池モジュール収納室5(以下、モジュール収納室という場合がある。)が形成されている。また、仕切部材3の下部にはモジュール4を動作させるにあたり必要な補機類(図1においては、後述するモジュール4の排ガスと水とで熱交換を行う熱交換器7を示している。)を収納するための補機収納室6が形成されている。なお、仕切部材3はモジュール収納室5と補機収納室6とを区画していればよく、モジュール収納室5と補機収納室6とが隙間を有して区画されていてもよい。
また、例えば外装ケース2を仕切部材3により左右に区画するとともに、一方がモジュール4を収納するモジュール収納室5、他方が補機類を収納する補機収納室6とした燃料電池装置1とすることもできる。
なお、図1に示したような仕切部材3を用いて、外装ケース2を上下に区画した形状とすることにより、燃料電池装置1をコンパクトな形状とすることができる。
ここで、本発明の燃料電池装置1において使用するモジュール4について以下に説明する。モジュール4は、収納容器内に、例えば、内部をガスが流通するガス流路を有する柱状の燃料電池セルを立設させた状態で配列し、隣接する燃料電池セル間に集電部材を介して電気的に直列に接続するとともに、燃料電池セルの下端をガラスシール材等の絶縁性接合材でマニホールドに固定してなるセルスタックと、燃料電池セルの上方に配置され、燃料電池セルに水素含有ガスを供給するための改質器とを収納して構成される(図示せず)。
ここで、セルスタックを構成する燃料電池セルとしては、各種燃料電池セルが知られているが、燃料電池装置1を小型化する上で、固体酸化物形燃料電池セルとすることができる。それにより、燃料電池セルのほか、燃料電池セルの動作に必要な補機類を小型化することができ、燃料電池装置1を小型化することができる。またあわせて、家庭用燃料電池で求められる変動する負荷に追従する負荷追従運転を行なうことができる。
なお、燃料電池セルの形状としては各種形状の燃料電池セルを用いることができるが、効率よく燃料電池セルの発電を行なう上で、中空平板型の燃料電池セルとすることができる。このような中空平板型の燃料電池セルとしては、内側に燃料極が、外側に酸素極が形成された燃料極支持タイプの中空平板型燃料電池を用いることができる。
燃料電池セルは、改質器より供給される水素含有ガスと、収納容器の外部より供給される酸素含有ガスとにより発電を行なう。なお、発電において余剰となった水素含有ガスは、燃料電池セルの上方にて収納容器の外部より供給される酸素含有ガスと燃焼させることにより、燃料電池セルの上方に配置された改質器を加熱することができ、それにより改質反応を効率よく行なうことができる。
ここで、燃料電池装置1の稼動に伴ってモジュール4にて生じる排ガス中に含まれる一酸化炭素などの有害成分を排ガス処理装置(図示せず)にて処理した後の排ガスが熱交換器7に供給され、排ガス(処理後の排ガス)と水とで熱交換されることとなる。
図1においては、熱交換器7の内部に設けられ、水を流通させる水流通路を斜線にて示し、排ガスを流通させる排ガス流通路がその水流通路と隣接して設けられているプレートフィン型の熱交換器7を模式的に示している。ここで、図1における燃料電池装置1においては、熱交換器7の内部に設けられた排ガス流通路が上下方向を向き、処理後の排ガスが排ガス流通路を上から下に流通するように、熱交換器7がモジュール4の底面に接続されている。それゆえ、図1に示す燃料電池装置1においては、外装ケースの大きさ(横幅や奥行き)をよりコンパクトとすることができる。
なお、本発明においては、熱交換器7として、プレートフィン型の熱交換器の他、水流通路を形成する配管の外壁に複数のフィンを排ガス流通路と平行となるように設けた熱交換器等を用いることができる。なお、以降の図において、プレートフィン型の熱交換器を用いて説明する。
そして、熱交換器7にて熱交換された後の排ガス(以下、熱交換後排ガスという場合がある。)は、外装ケース2に設けられた排気口8と熱交換器7との間の排気流路を流れて、排気口8より燃料電池装置1の外部に排気される。なお、図1における燃料電池装置1においては外装ケース2の側面に排気口8を設けた例を、図2における燃料電池装置21においては外装ケース2の上面に排気口8を設けた例を示している。
ここで、燃料電池装置1を屋外に設置した場合に、燃料電池装置1の内部に雨水や風等が排気口8より燃料電池装置1内に入り込む場合がある。そして、雨水や風に含まれる不純物(雨水においては雨水に溶解している各種成分、風においてはほこり等を意味し、以降これらをまとめて不純物というものとする。)が熱交換器7内やモジュール4内に入り込むことで、熱交換器7やモジュール4に故障や異常が生じるおそれがある。
また、熱交換器7での熱交換により生じる凝縮水に不純物を多く含む雨水が混合した場合においては、凝縮水を浄化するためのイオン交換樹脂等の水処理装置(図示せず)の寿命が短くなるおそれがある。
それゆえ、本発明の燃料電池装置1においては、熱交換器7と排気口8とを接続する排気流路の途中にセパレート部材9を設け、熱交換器7と排気口8とがセパレート部材9を介して接続されている。それにより、排気口8より入り込む雨水や、風に含まれるほこり等は、セパレート部材9により収集される。それにより、熱交換器7やモジュール4内にこれらの不純物が入り込むことを抑制でき、故障や異常の発生を抑制することができる。
なお、図1および図2においては、セパレート部材9の底面側に燃料電池装置1(外装ケース2)の下方に向けて伸びる不純物排出管10が接続されている。それにより、セパレート部材9にて収集された不純物は、不純物排出管10を通じて、燃料電池装置1の外部に排出することができる。
また、排気口8は、外装ケース2の上面もしくは側面に設けることが好ましい。それにより、モジュール4にて生じる排ガス(熱交換後排ガス)を効率よく排気することができ、あわせて、セパレート部材9を有効に利用することができることにより、故障や異常を抑制できる燃料電池装置とすることができる。
また、図1に示す燃料電池装置1においては、熱交換器7の底面に、熱交換器7での熱交換により生じる凝縮水と熱交換後排ガスとを分離するための気液分離部材11が接続されている。それにより、熱交換器7での熱交換により生じる凝縮水を効率よく回収することができる。なお、気液分離部材11の底面側には、回収した凝縮水をイオン交換樹脂装置等の水処理装置(図示せず)に供給するための凝縮水供給管12が接続されている。
すなわち、熱交換器7にて生じた凝縮水は、気液分離部材11により凝縮水と熱交換後排ガスに分離され、分離された凝縮水が、凝縮水供給管12を通じて水処理装置に供給されるとともに、分離された熱交換後排ガスが排気口8に向けて排気されることなる。
ここで、気液分離部材11にて分離・回収される凝縮水に排気口8より入り込んだ雨水が混合した場合には、雨水に含まれる各種の不純物により、凝縮水を処理するイオン交換樹脂装置等の水処理装置の寿命が短くなるおそれがある。
それゆえ、本発明の燃料電池装置においては、熱交換器7(気液分離部材11)と排気口8とを排気流路の途中にセパレート部材9介して接続することにより、気液分離部材11に雨水が入り込むことを抑制することができることから、イオン交換樹脂装置等の水処理装置の寿命が短くなることも抑制することができる。
なお、気液分離部材11は、熱交換器7の底面側に直接接続するほか、排気管により熱交換器7と気液分離部材11とを接続するように配置することもできる。
さらにセパレート部材9は、熱交換器7や気液分離部材11と別個に設けることもでき、また熱交換器7や気液分離部材11の一部とすることもできる。さらには熱交換器7と排気口8とを排気管により接続する場合には、排気管の一部の形状を大きくし、その大きくした排気管の部位をセパレート部材とすることもできる。
図3に示す燃料電池装置31においては、セパレート部材9の底面の一部に凹部13を有するとともに、凹部13と不純物排出管10とが接続されている例を示している。
セパレート部材9の底面の一部に凹部13を設けることにより、排気口8より入り込んだ雨水やほこり等の不純物をより効率よく収集することができ、熱交換器7やモジュール4内に不純物が入り込むことをより抑制することができる。
なお、排気口8より入り込んだ雨水やほこり等の不純物をより効率よく収集するにあたり、セパレート部材9の底面全体を凹部13とすることもでき、図3に示したセパレート部材9においては底面全体を凹部13とした例を示している。
なお、気液分離部材11とセパレート部材9とを一体として構成することもでき、また気液分離部材11とセパレート部材9とを排気管により接続して構成することもできる。
図4に示す燃料電池装置41は、セパレート部材9が気液分離部材11よりも高い位置に配置されるとともに、セパレート部材9と気液分離部材11とが、モジュール4の発電により生じる排ガス(熱交換後排ガス)を排気するための排気管14にて接続されている例を示している。なお、図4において排気管14は、セパレート部材9より気液分離部材11に向けて下側に傾斜して配置されている。
それにより、セパレート部材9が気液分離部材11よりも高い位置に配置されていることから、モジュール4の発電により生じ、熱交換器7にて熱交換された後の排ガス(熱交換後排ガス)が排気管14を流れる間に冷却されて凝縮水が生成された場合に、その生成された凝縮水は排気管14を伝って気液分離部材11に向けて流れることとなり、より多くの凝縮水を効率よく回収することができる。
なお、セパレート部材9が気液分離部材11よりも高い位置に配置されているとは、セパレート部材9の底面が、気液分離部材11の底面よりも高い位置となるように配置されていることを意味しており、さらに、排気管14のセパレート部材9との接続部の位置と、排気管14の気液分離部材11との接続部の位置を比較した場合に、セパレート部材9との接続部の位置が気液分離部材11との接続部の位置よりも高い位置となるように配置されていることが好ましい。それにより、排気管14を流れる間に冷却されて生成された凝縮水が排気管14を伝って気液分離部材11に向けて流れやすくなる。
また、図4において、セパレート部材9と気液分離部材11とを接続する排気管14を、セパレート部材9より気液分離部材11に向けて下側に傾斜して配置した例を示したが、排気管14を流れる間に冷却されて生成された凝縮水が排気管14を伝って気液分離部材11に向けて流れることができれば、傾斜以外の形状とすることもできる。
また、セパレート部材9と気液分離部材11とを排気管14とで接続する例を示したが、セパレート部材9もしくは気液分離部材11とを直接接続する形状とすることもできる。
一方、図5に示す燃料電池装置51においては、セパレート部材9が気液分離部材11よりも低い位置に配置されているとともに、セパレート部材9と気液分離部材11とが、モジュール4の発電により生じる排ガス(熱交換後排ガス)を排気するための排気管14にて接続されている例を示している。なお、図5において、排気管14はセパレート部材9より気液分離部材11に向けて上側に傾斜して配置されている。
それにより、排気口8より雨水や風が入り込んだ場合に、雨水や、風に含まれる不純物はセパレート部材9により収集され、燃料電池装置1の外部に排出される。
ところで、排気口8より入り込んだ風が、熱交換器7やモジュール4内に入り込んだ場合、燃料電池セルの発電出力が停止するとともに、燃料電池装置が緊急停止する等の問題が生じるおそれがある。
ここで、図5に示す燃料電池装置51においては、排気管14がセパレート部材9より気液分離部材11に向けて上側に傾斜して配置されていることから、排気口8から風が入り込んだ場合に、その風が熱交換器7側に流れ込むことを抑制することができ、それにより、モジュール4や熱交換器7の故障や異常の発生を抑制することができる。
なお、セパレート部材9が気液分離部材11よりも低い位置に配置されているとは、セパレート部材9の底面が、気液分離部材11の底面よりも高い位置となるように配置されていることを意味しており、さらに、排気管14のセパレート部材9との接続部の位置と、排気管14の気液分離部材11との接続部の位置を比較した場合に、セパレート部材9との接続部の位置が気液分離部材11との接続部の位置よりも低い位置となるように配置されていることが好ましい。それにより、排気口8より入り込んだ風が、熱交換器7側へ流れることを抑制できる。
また、図5において、セパレート部材9と気液分離部材11とを接続する排気管14を、パレート部材8より気液分離部材11に向けて上側に傾斜して配置した例を示したが、排気口8より入り込んだ風が、熱交換器7側へ流れることを抑制できれば、傾斜以外の形状とすることもできる。
また、気液分離部材11で分離された凝縮水が、排気管14を伝ってセパレート部材9に流れると、凝縮水の回収効率が低下するため、例えば気液分離部材11の底面の一部もしくは全部を凹部とし、その凹部に(凹部の最も下方に位置する部位に)凝縮水供給管12を接続することにより、気液分離部材11で分離された凝縮水が排気管14を伝ってセパレート部材9側に流れることを抑制することができる。さらには、気液分離部材11と排気管14との接続部の下端側に、凝縮水がセパレート部材9側へ流れないように、例えば板状の部材を設けることもできる。
また、セパレート部材9と気液分離部材11とを排気管14とで接続する例を示したが、セパレート部材9もしくは気液分離部材11とを直接接続する形状とすることもできる。
図6に示す燃料電池装置61は、セパレート部材9と気液分離部材11とが排気管14により接続されるとともに、排気管14が一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲した形状である例を示している。
排気管14を一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲させることにより、排気口8より風が入り込んだ場合は、風が熱交換器7側に向けて流れることを抑制でき、モジュール4や熱交換器7の故障や異常の発生を抑制する、もしくは燃料電池セルの発電出力が停止する、燃料電池装置が緊急停止することを抑制することができる。
さらに、熱交換後排ガスが一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲した排気管14を上方に向けて流れる間に冷却されて生成された凝縮水は、気液分離部材11に流れる(滴下する)こととなり、それにより多くの凝縮水を効率よく回収することができる。
ちなみに、セパレート部材9と気液分離部材11とを接続する排気管14が一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲した形状である場合には、セパレート部材9と気液分離部材11とを同じ高さに配置してもよく、また排気口8より入り込む風が熱交換器7側に向けて流れることを抑制することに重点をおく場合にはセパレート部材9を気液分離部材11よりも低い位置に配置することが好ましく、また排気管14を流れる間に生成される凝縮水を多く回収することに重点をおく場合にはセパレート部材9を気液分離部材11よりも高い位置に配置することが好ましい。
なお、排気管14を一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲させるにあたっては、熱交換後排ガスの排気効率を考慮した上で、排気管14の長さを熱交換後排ガスの排気を十分に行うことができる長さとすることが好ましい。
図7に示す燃料電池装置71は、図6に示した燃料電池装置61において、気液分離部材11の底面15がセパレート部材9側より凝縮水供給管12に向けて下側に傾斜している例を示している。
このような燃料電池装置71においては、熱交換後排ガスが一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲した排気管14を上方に向けて流れる間に冷却されて生成された凝縮水は、気液分離部材11の底面をセパレート部材9側より凝縮水供給管12に向けて流れることから、より多くの凝縮水を効率よく回収することができる。
なお、気液分離部材11の底面全体を凹部とし、その凹部に凝縮水供給管12を接続することもできる。この場合においては、熱交換器7での熱交換により生じる凝縮水と、排気管14を上方に向けて流れる間に冷却されて生成された凝縮水とを、効率よく回収することができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、排気口8にフィルター等の不純物流入抑制部材を設けることもできる。それにより大きいサイズの不純物(落ち葉等)が燃料電池装置内に入り込むことを抑制できる。また排気口8の外側に、雨水が燃料電池装置内に入り込むことを抑制するための雨よけ部材を設けることもできる。
1、21、31、41、51、61、71:燃料電池装置
2:外装ケース
3:仕切部材
4:モジュール
5:モジュール収納室
6:補機収納室
7:熱交換器
8:排気口
9:セパレート部材
10:不純物排出管
11:気液分離部材
12:凝縮水供給管
14:排気管
2:外装ケース
3:仕切部材
4:モジュール
5:モジュール収納室
6:補機収納室
7:熱交換器
8:排気口
9:セパレート部材
10:不純物排出管
11:気液分離部材
12:凝縮水供給管
14:排気管
Claims (6)
- 複数の燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールより排出される排ガスの熱を回収するための熱交換器とを外装ケースに収納してなり、該外装ケースは、前記熱交換器にて熱交換された後の排ガスを前記外装ケースの外部に排気するための排気口を備えるとともに、前記熱交換器と前記排気口とが、排気流路の途中に前記排気口より入り込む不純物を収集するためのセパレート部材を介して接続されていることを特徴とする燃料電池装置。
- 前記排気口が前記外装ケースの上面もしくは側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
- 前記熱交換器と前記セパレート部材とが、熱交換により生じる凝縮水と熱交換後の排ガスとを分離するための気液分離部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池装置。
- 前記セパレート部材が前記気液分離部材よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
- 前記セパレート部材が前記気液分離部材よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
- 前記気液分離部材と前記セパレート部材とが排気管にて接続され、該排気管が一旦上方に向かった後下方に折り返すように屈曲した形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008017244A JP2009181701A (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 燃料電池装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008017244A JP2009181701A (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 燃料電池装置 |
Publications (1)
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