JP2009181611A - 熱アシスト磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コアと磁極との距離をより近づける事が可能であり、かつ、コアと磁極との間の距離を所定の範囲内に制御することが容易な熱アシスト磁気ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】第1クラッド層38A上に、第1クラッド層38A側から順にコア層35及び第1研磨停止層ST1を含む第1積層体L1を形成する第1積層体形成工程と、第1積層体L1をパターニングし、パターニングされた第1積層体L1の周囲に第1クラッド層L2を露出させる第1積層体パターニング工程と、露出された第1クラッド層38A及びパターニングされた第1積層体L1上に、第1クラッド層38A側から順に、第2クラッド層38B及び第2研磨停止層ST2を含む第2積層体L2を形成する第2積層体形成工程と、第2積層体L2における第1積層体L1上に形成された突出部L2Pを研磨により除去する除去工程と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、高密度記録が可能な熱アシスト磁気ヘッドの製造方法に関する。
ハードディスク装置のさらなる高記録密度化の一手段として、Kの大きな磁性材料を記録媒体として用いる一方で、書き込み磁界印加の直前に記録媒体に熱を加えることによって、保磁力を小さくして書き込みを行う、いわゆる熱アシスト磁気記録方式が提案されている。
このような熱アシスト磁気記録方式に用いる熱アシスト磁気ヘッドとして、特許文献1のように、スライダ内にコア層及びコア層を取り囲むクラッド層を設け、クラッド層の上に電磁コイル素子を積層し、さらに、コア層の媒体対向面にプラズモンプローブを設けたものが知られている。コア層に光を供給することによってプラズモンプローブから生ずる近接場光と、電磁コイル素子の磁極から生ずる磁場とにより、媒体に対して書き込みがなされる。
特開2007−257753号公報
上述のような熱アシスト磁気ヘッドにおいて、書き込み能力を十分に高めるには、媒体対向面から見てコア層と電磁コイル素子の磁極とを十分に接近させる必要がある。しかしながら、従来のように、コア層取り囲むクラッド層を形成し、クラッド層を平坦化して、クラッド層の平坦化された面上に電磁コイル素子を形成するだけでは、コア層と磁極とを十分近づけることは困難である。なぜなら、コア層上のクラッド層の研磨をコア層の直前で止めることは困難であり、コア層上のクラッド層の厚みを十分薄くしようとしてコア層まで研磨してしまう虞や、素子間でクラッド層の厚み、すなわち、コア層と磁極との間隔が大きくばらつく虞があるからである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、コアと磁極との距離をより近づける事が可能であり、かつ、コアと磁極との間の距離を所定の範囲内に制御することが容易な熱アシスト磁気ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る熱アシスト磁気ヘッドの製造方法は、
第1クラッド層上に、第1クラッド層側から順にコア層及び第1研磨停止層を含む第1積層体を形成する第1積層体形成工程と、
第1積層体をパターニングし、パターニングされた第1積層体の周囲に第1クラッド層を露出させる第1積層体パターニング工程と、
露出された第1クラッド層及びパターニングされた第1積層体上に、第1クラッド層側から順に、第2クラッド層及び第2研磨停止層を含む第2積層体を形成する第2積層体形成工程と、
第2積層体における第1積層体上に形成された部分を研磨により除去する除去工程と、を備える。
本発明によれば、除去工程の実行時に、第2積層体における第1積層体上に形成された部分(以下、第2積層体の突出部と呼ぶことがある)は、第2積層体における第1積層体の周囲に形成された部分に比べて相対的に突出しているので、この除去工程によって第2積層体の突出部は容易に除去される。そして、この第2積層体の突出部が研磨される際に、コア層が研磨されることが第1積層体中の第1研磨停止層により抑制され、これにより、コア層上の第2クラッド層の膜厚を、コア層を研磨しないようにかつゼロにすることが容易であり、しかも、多数の素子を一度に形成する場合であっても、コア層を研磨しないようにかつそれぞれ第2クラッド層の厚みをゼロにすることが容易である。また、この研磨の際に、第2クラッド層におけるコア層の周囲の部分が第2研磨停止層によって覆われているので、この第2クラッド層におけるコア層の周囲の部分の不要な研磨も抑制され、この第2クラッド層におけるコア層の周囲の部分の厚みを所望の厚みに維持することが容易である。したがって、除去工程の後に、コア層及びその周囲の第2クラッド層上に、さらなる研磨工程を行うことなく比較的平坦な第3クラッド層を所定の微小な厚みで形成することができる。さらに、第3クラッド層上に磁極を形成すれば、コアと磁極との距離をより近づける事が可能であり、かつ、複数のヘッドについて同一の工程を同時に行う場合であっても、複数のヘッド間でそれぞれコアと磁極との間の距離を所定の範囲内に制御することも容易となる。
ここで、第2積層体形成工程において、第2クラッド層の厚みを、第1積層体におけるコア層の厚み以上とすることが好ましい。
これによれば、第2研磨停止層の下面がコア層の上面以上の高さとなるので、第2研磨停止層によっても、コア層が研磨されることが抑制される。
また、除去工程の後に、第1研磨停止層及び第2研磨停止層を除去し、コア層及び第2クラッド層上に第3クラッド層を形成する工程をさらに備えることが好ましい。
これによれば、研磨することなく第3クラッド層の表面を平坦にすることが容易である。
本発明によれば、コアと磁極との距離をより近づける事が可能であり、かつ、コアと磁極との間の距離を所定の範囲内に制御することが容易な熱アシスト磁気ヘッドの製造方法が提供される。
以下に、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同一の要素は、同一の参照番号を用いて示されている。また、図面中の構成要素内及び構成要素間の寸法比は、図面の見易さのため、それぞれ任意となっている。
(ハードディスク装置)
図1は、実施の形態に係るハードディスク装置の斜視図である。
ハードディスク装置1は、スピンドルモータ11の回転軸の回りを回転する複数の磁気記録媒体である磁気ディスク10、熱アシスト磁気ヘッド21をトラック上に位置決めするためのアセンブリキャリッジ装置12、この熱アシスト磁気ヘッド21のライト及びリード動作を制御し、さらに後に詳述する熱アシスト磁気記録用のレーザ光を発生させる光源であるレーザダイオードを制御するためのリードライト制御回路13を備えている。
アセンブリキャリッジ装置12には、複数の駆動アーム14が設けられている。これらの駆動アーム14は、ボイスコイルモータ(VCM)15によってピボットベアリング軸16を中心にして揺動可能であり、この軸16に沿った方向に積層されている。各駆動アーム14の先端部には、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)17が取り付けられている。各HGA17には、熱アシスト磁気ヘッド21が、各磁気ディスク10の表面に対向するように設けられている。磁気ディスク10の表面に対向する面が熱アシスト磁気ヘッド21の媒体対向面S(エアベアリング面とも呼ばれる)である。なお、磁気ディスク10、駆動アーム14、HGA17及び熱アシスト磁気ヘッド21は、単数であってもよい。
(HGA)
図2は、HGA17の斜視図である。同図は、HGA17の媒体対向面Sを上にして示してある。
HGA17は、サスペンション20の先端部に、熱アシスト磁気ヘッド21を固着し、さらにその熱アシスト磁気ヘッド21の端子電極に配線部材203の一端を電気的に接続して構成される。サスペンション20は、ロードビーム200と、このロードビーム200上に固着され支持された弾性を有するフレクシャ201と、フレックシャの先端に板ばね状に形成されたタング部204と、ロードビーム200の基部に設けられたベースプレート202と、フレクシャ201上に設けられておりリード導体及びその両端に電気的に接続された接続パッドからなる配線部材203とから主として構成されている。
なお、HGA17におけるサスペンションの構造は、以上述べた構造に限定されるものではないことは明らかである。なお、図示されていないが、サスペンション20の途中にヘッド駆動用ICチップを装着してもよい。
(熱アシスト磁気ヘッド)
図3は、図1に示した熱アシスト磁気ヘッド21の近傍の拡大斜視図である。図4は、図3のIV−IV断面図である。
熱アシスト磁気ヘッド21は、スライダ22と、光源支持基板230及び熱アシスト磁気記録用の光源となるレーザダイオード40を備えた光源ユニット23とが、スライダ基板220の背面2201及び光源支持基板230の接着面2300を接面させて接着、固定された構成を有している。ここで、スライダ基板220の背面2201は、スライダ22の媒体対向面Sとは反対側の面である。また、光源支持基板230の底面2301がフレクシャ201のタング部204に、例えば、エポキシ樹脂等の接着剤により接着されている。
(スライダ)
スライダ22は、スライダ基板220及びデータ信号の書き込み及び読み出しを行う磁気ヘッド部32を備えている。
スライダ基板220は、板状を呈し、適切な浮上量を得るように加工された媒体対向面Sを有する。スライダ基板220は、例えば、導電性のアルティック(Al−TiC)等から形成されている。
磁気ヘッド部32は、図3及び図4に示すように、スライダ基板220の媒体対向面Sに対して略垂直な側面である集積面2202に形成されている。磁気ヘッド部32は、磁気情報を検出する磁気検出素子としてのMR効果素子33、磁界の生成により磁気情報を書き込む垂直(面内でも良い)磁気記録素子としての電磁コイル素子34、MR効果素子33及び電磁コイル素子34の間を通して設けられている平面導波路のコアとしてのコア層35、磁気ディスクの記録層部分を加熱するための近接場光を発生させる近接場光発生部(プラズモン・プローブとも呼ばれる)36、及び、これらMR効果素子33、電磁コイル素子34、コア層35及び近接場光発生部36を覆うように集積面2202上に形成されたクラッド層として機能する絶縁層38とを備えている。
更に、磁気ヘッド部32は、図3に示すように、絶縁層38の露出面上に形成され、MR効果素子33の入出力端子にそれぞれ接続された一対の信号端子用の電極パッド371、371、電磁コイル素子34の両端にそれぞれ接続された一対の信号端子用の電極パッド373、373、及び、スライダ基板220と電気的に接続されたグランド用の電極パッド375を備えている。図4に示すように、ビアホール375aを介して、スライダ基板220と電気的に接続された電極パッド375は、フレクシャ201の電極パッド247と、ボンディングワイヤにより接続されており、スライダ基板220の電位は電極パッド247により、例えばグラウンド電位に制御されている。
MR効果素子33、電磁コイル素子34、及び近接場光発生部36の各端面は、媒体対向面S上に露出している。
MR効果素子33は、図4に示すように、MR積層体332と、このMR積層体332を挟む位置に配置されている下部シールド層330及び上部シールド層334とを含む。下部シールド層330及び上部シールド層334は、例えば、フレームめっき法を含むパターンめっき法等によって形成された厚さ0.5〜3μm程度のNiFe、CoFeNi、CoFe、FeN若しくはFeZrN等の磁性材料で構成することができる。上下部シールド層334及び330は、MR積層体332が雑音となる外部磁界の影響を受けることを防止する。
MR積層体332は、面内通電型(CIP(Current In Plane))巨大磁気抵抗(GMR(Giant Magneto Resistance))多層膜、垂直通電型(CPP(Current Perpendicular to Plane))GMR多層膜、又はトンネル磁気抵抗(TMR(Tunnel Magneto Resistance))多層膜等の磁気抵抗効果膜を含み、非常に高い感度で磁気ディスクからの信号磁界を感受する。
MR積層体332は、例えば、TMR効果多層膜を含む場合、IrMn、PtMn、NiMn、RuRhMn等からなる厚さ5〜15nm程度の反強磁性層と、例えば強磁性材料であるCoFe等、又はRu等の非磁性金属層を挟んだ2層のCoFe等から構成されており反強磁性層によって磁化方向が固定されている磁化固定層と、例えばAl、AlCu等からなる厚さ0.5〜1nm程度の金属膜が真空装置内に導入された酸素によって又は自然酸化によって酸化された非磁性誘電材料からなるトンネルバリア層と、例えば強磁性材料である厚さ1nm程度のCoFe等と厚さ3〜4nm程度のNiFe等との2層膜から構成されておりトンネルバリア層を介して磁化固定層との間でトンネル交換結合をなす磁化自由層とが、順次積層された構造を有している。
MR効果素子33とコア層35との間には、下部シールド層330と同様の材料からなる素子間シールド層148が形成されている。素子間シールド層148は、MR効果素子33を、電磁コイル素子34より発生する磁界から遮断して読み出しの際の外来ノイズを防止する役割を果たす。
MR積層体332の媒体対向面Sとは反対側のシールド層330、334間、シールド層330、334、148の媒体対向面Sとは反対側、下部シールド層330とスライダ基板220との間、及び、素子間シールド層148とコア層35との間にはアルミナ等から形成された絶縁層38が形成されている。
なお、MR積層体332がCIP−GMR多層膜を含む場合、上下部シールド層334及び330の各々とMR積層体332との間に、アルミナ等により形成されたアルミナ等の絶縁用の上下部シールドギャップ層がそれぞれ設けられる。さらに、図示は省略するが、MR積層体332にセンス電流を供給して再生出力を取り出すためのMRリード導体層が形成される。一方、MR積層体332がCPP−GMR多層膜又はTMR多層膜を含む場合、上下部シールド層334及び330はそれぞれ上下部の電極層としても機能する。この場合、上下部シールドギャップ層とMRリード導体層とは不要であって省略される。
MR積層体332のトラック幅方向の両側には、磁区の安定化用の縦バイアス磁界を印加するための、CoTa,CoCrPt,CoPt等の強磁性材料からなるハードバイアス層(不図示)が形成される。
電磁コイル素子34は、垂直磁気記録用が好ましく、図4に示すように、主磁極層340、ギャップ層341a、コイル絶縁層341b、コイル層342、及び補助磁極層344を備えている。
主磁極層340は、コイル層342によって誘導された磁束を、書き込みがなされる磁気ディスク(媒体)の記録層まで収束させながら導くための導磁路である。ここで、主磁極層340の媒体対向面S側の端部のトラック幅方向(図4の紙面奥行き方向)の幅及び積層方向(図4の左右方向)の厚みは、他の部分に比べて小さくすることが好ましい。この結果、高記録密度化に対応した微細で強い書き込み磁界を発生可能となる。
主磁極層340に磁気的に結合した補助磁極層344の媒体対向面S側の端部は、補助磁極層344の他の部分よりも層断面が広いトレーリングシールド部を形成している。補助磁極層344は、主磁極層340の媒体対向面S側の端部とアルミナ等の絶縁材料により形成されたギャップ層341a,コイル絶縁層341bを介して対向している。
補助磁極層344は、例えば、厚さ約0.5〜約5μmの、例えばフレームめっき法、スパッタリング法等を用いて形成されたNi、Fe及びCoのうちいずれか2つ若しくは3つからなる合金、又はこれらを主成分として所定の元素が添加された合金等から構成されている。
ギャップ層341aは、コイル層342と主磁極層340とを離間しており、例えば、厚さ約0.01〜約0.5μmの、例えばスパッタリング法、CVD法等を用いて形成されたAl又はDLC等から構成されている。
コイル層342は、例えば、厚さ約0.5〜約3μmの、例えばフレームめっき法等を用いて形成されたCu等から構成されている。主磁極層340の後端と補助磁極層344の媒体対向面Sから離れた部分とが結合され、コイル層342はこの結合部分を取り囲むように形成されている。なお、コイル層342は、図4等において1層であるが、2層以上又はヘリカルコイルでもよい。
コイル絶縁層341bは、コイル層342と、補助磁極層344とを離間し、例えば、厚さ約0.1〜約5μmの熱硬化されたアルミナやレジスト層等の電気絶縁材料から構成されている。
図5は、媒体対向面側から見た磁気ヘッド主要部の平面図である。
リーディング側すなわちスライダ基板220側の辺の長さがトレーリング側の辺の長さよりも短い逆台形となるように、媒体対向面S側の主磁極層340の先端は、先細り形状にされている。
主磁極層340の媒体対向面側の端面には、ロータリーアクチュエータでの駆動により発生するスキュー角の影響によって隣接トラックに不要な書き込み等を及ぼさないように、ベベル角θが付けられている。ベベル角θの大きさは、例えば、15°程度である。実際に、書き込み磁界が主に発生するのは、トレーリング側の長辺近傍であり、磁気ドミナントの場合には、この長辺の長さによって書き込みトラックの幅が決定される。
ここで、主磁極層340は、例えば、媒体対向面S側の端部での全厚が約0.01〜約0.5μmであって、この端部以外での全厚が約0.5〜約3.0μmの、例えばフレームめっき法、スパッタリング法等を用いて形成されたNi、Fe及びCoのうちいずれか2つ若しくは3つからなる合金、又はこれらを主成分として所定の元素が添加された合金等から構成されていることが好ましい。また、トラック幅は、例えば、100nmとすることができる。
コア層35は、図4に示すように、MR効果素子33と電磁コイル素子34との間に位置していて集積面2202と平行に延びており、磁気ヘッド部32の媒体対向面Sから、磁気ヘッド部32の媒体対向面Sとは反対側の面32aまで延びており、本例では矩形の板状のものである。図5に示すように、コア層35の、トラック幅方向において対向する2つの側面351a,351b、及び、集積面2202と平行な2つの側面352a、側面352bは、コア層35よりも屈折率が小さくコアとしてのコア層35に対するクラッド層として機能する絶縁層38と接している。
図4に戻って、コア層35の厚み方向をX軸、コア層35の幅方向をY軸、コア層35の長手方向(媒体に垂直な方向)をZ軸とした場合、レーザダイオード40の発光面からZ軸に沿って出射された光は、光入射面354に入射する。コア層35は、光入射面354から入射した光を、その側面で反射させつつ、媒体対向面S側の端面である光出射面353に導くことが可能となっている。図5に示す、コア層35のトラック幅方向の幅W35は例えば、0.05〜200μmとすることができるが、0.05〜10μmとすることが好ましい。厚みT35は例えば0.5〜10μmとすることができ、図4に示す高さH35は10〜300μmとすることができる。特に、本実施形態では、媒体対向面から見て(図5参照)、主磁極340とコア層35との距離WWGは、好ましくは、0.05〜0.5μmである。
コア層35は、何れの部分においても、クラッド層として機能する絶縁層38を形成する材料よりも高い屈折率nを有する、例えばスパッタリング法等を用いて形成された誘電材料から構成されている。例えば、クラッド層としての絶縁層38が、SiO(n=1.5)から形成されている場合、コア層35は、Al(n=1.63)から形成されていてもよい。さらに、絶縁層38が、Al(n=1.63)から形成されている場合、コア層35は、Ta(n=2.16)、Nb(n=2.33)、TiO(n=2.3〜2.55)又はTiO(n=2.3〜2.55)から形成されていてもよい。コア層35をこのような材料で構成することによって、材料そのものが有する良好な光学特性によるだけではなく、界面での全反射条件が整うことによって、レーザ光の伝播損失が小さくなり、近接場光の発生効率が向上する。
近接場光発生部36は、図5に示すように、コア層35の光出射面353に配置されている板状部材である。近接場光発生部36は、図4に示すように、その端面が媒体対向面Sに露出するようにコア層35の光出射面353に埋設されている。近接場光発生部36は、図5に示すように、媒体対向面Sから見て三角形状を呈し、導電材料により形成されている。導電材料としては、Au等の金属や合金等が挙げられる。
本例では、三角形の底辺36dがスライダ基板220の集積面2202と平行すなわちトラック幅方向と平行に配置され、底辺36dと向き合う尖った尖端部36cが底辺36dよりも電磁コイル素子34の主磁極層340側に配置されており、具体的には、尖端部36cが主磁極層340のリーディング側エッジと対向するように配置されている。近接場光発生板36の好ましい形態は、底辺36dの両端の2つの底角がいずれも同じとされた二等辺三角形である。
近接場光発生部36の三角形の高さH36は、入射されるレーザ光の波長よりも十分に小さく、20〜400nmとすることが好ましい。底辺36dの幅W36は、入射されるレーザ光の波長よりも十分に小さく、20〜400nmとすることが好ましい。先端36cを与える頂点の角度は例えば60度である。
近接場光発生部36の厚みは10〜100nmとすることが好ましい。このようなコア層35、近接場光発生部36等は、リフトオフ法等のフォトリソグラフィー技術等を用いて容易に形成できる。
そして、レーザダイオード40からの光が近接場光発生部36に照射されることで主として尖端部36cから近接場光が発生する。これは、近接場光発生部36に光を照射すると、近接場光発生部36を構成する金属内の電子がプラズマ振動し、その先端部において電界の集中が生じるためと考えられる。
このような近接場光発生部36から発生する近接場光は、入射されるレーザ光の波長及びコア層35の形状にも依存するが、一般に、媒体対向面Sから見て近接場光発生部36の境界で最も強い強度を有する。例えば、したがって、先端361c近傍にて最も強い近接場光の放射が起こる。すなわち、磁気ディスクの記録層部分を光により加熱する熱アシスト作用において、この先端361c近傍と対向する部分が、主要な加熱作用部分となる。この近接場光の電界強度は、入射光に比べて桁違いに強く、この非常に強力な近接場光が、磁気ディスク表面の対向する局所部分を急速に加熱することができる。
(光源ユニット)
次いで、図3、図4及び図6を参照して、熱アシスト磁気ヘッド21の光源ユニット23の構成要素について説明する。光源ユニット23は、光源支持基板230、及び、外形形状が板状のレーザダイオード(光源)40を主として備えている。
光源支持基板230は、例えばアルティック(Al−TiC)等からなる基板であり、図4に示すように、スライダ基板220の背面2201に接着している接着面2300を有している。接着面2300には、好ましくは、アルミナ等の断熱層230aが形成されている。
この接着面2300を底面とした際の一つの側面である素子形成面2302上に、絶縁材料から形成された絶縁層41が設けられており、この絶縁層41の上に、図3に示すように、電極パッド47、48が形成され、電極パッド47上にレーザダイオード40が固定されている。絶縁層41の材料は、特に限定されないが、熱伝導性が高い電気絶縁材料であることが好ましく、例えば、AlN,ダイアモンドライクカーボン、SiC等が挙げられる。
電極パッド47は、図4に示すように、絶縁層41内に設けられたビアホール47aにより光源支持基板230と電気的に接続されている。また、電極パッド47は、レーザダイオード40駆動時の熱をビアホール47aを介して光源支持基板230側へ逃がすためのヒートシンクとしても機能する。また、電極パッド47は光源支持基板230と電気的に接続されているため、電極パッド247により光源支持基板230の電位を例えばグラウンド電位に制御することが可能となっている。
電極パッド47は、図3に示すように、絶縁層41の面411の中央部にトラック幅方向に延びて形成されている。一方、電極パッド48は、電極パッド47からトラック幅方向に離間した位置に形成されている。各電極パッド47、48は、半田リフローによるフレクシャ201との接続のために、さらに、フレクシャ201側に向かって延びている。
電極パッド47、48は、例えば、厚さ10nm程度のTa、Ti等からなる下地層を介して形成された、厚さ1〜3μm程度の、例えば真空蒸着法やスパッタリング法等を用いて形成されたAu、Cu等の層から形成することができ。
そして、レーザダイオード40は、電極パッド47の上にAu−Sn等の導電性の半田材料からなる半田層42(図4参照)により電気的に接続されている。本実施例では、レーザダイオード40は、いわゆる端面発光型のレーザダイオードである。レーザダイオード40の構成は特に限定されないが、例えば、多重量子井戸(InGaP/InGaAlP、GaAl/GaAlAs)等からなる活性層を有するレーザダイオードを使用できる。このようなレーザダイオード40は、電圧が印加されることにより、出光端400からレーザ光を出射する。なお、レーザダイオード40の固定方法は特に限定されず、例えば、光源支持基板230の底面に溝を設け、この溝内にレーザダイオード40を設けることも可能であり、基板上に直接、半導体材料をエピタキシャル成長させることによって形成してもよい。
放射されるレーザ光の波長λに関しては、上述のように近接場光発生部36の形状及び金属材料、及びコア層35を構成する材料の屈折率nを考慮して、適当な波長λのレーザ光を出射するレーザダイオードを選択する。
レーザダイオード40の一端の電極面が電極パッド47にAuSn等の半田層42(図4参照)により固定されている。ここで、レーザダイオード40の出光端(光出射面)400が図4の下向き(−Z方向)、すなわち出光端400が接着面2300と平行になるようにレーザダイオード40が光源支持基板230に固定されており、出光端400はスライダ22のコア層35の光入射面354と対向している。レーザダイオード40の固定においては、例えば、電極パッド47の表面に厚さ0.7〜1μm程度のAuSn合金の蒸着膜を成膜し、レーザダイオード40を乗せた後、熱風ブロア下でホットプレート等による200〜300℃程度までの加熱を行って固定すればよい。
また、図3に示すように、例えば、電極パッド48と、レーザダイオード40の他端の電極面と、がボンディングワイヤにより電気的に接続されている。
そして、上述のスライダ22の背面2201と光源ユニット23の接着面2300とが、例えば、UV硬化型接着剤やAuSn等の半田層等の接着剤層44(図4参照)により接着されている。
なお、スライダ22及び光源ユニット23の大きさは任意であるが、例えば、スライダ22は、トラック幅方向の幅700μm×長さ(奥行き)850μm×厚み230μmの、いわゆるフェムトスライダであってもよい。この場合、光源ユニット23は、これとほぼ同じ幅及び長さを有することができる。
また、コア層35の光入射面354に達したレーザ光の遠視野像(ファーフィールドパターン)のスポットにおいて、トラック幅方向の径を、例えば0.5〜1.0μm程度とし、この径に直交する径を、例えば1〜5μm程度とすることができる。これに対応して、このレーザ光を受け取るコア層35の厚みT35(図5参照)を、例えばスポットよりも大きな2〜10μm程度とし、コア層35のトラック幅方向の幅(W35)を、例えば1〜200μm程度とすることが好ましい。
(熱アシスト磁気ヘッドとフレクシャとの電気的接続関係)
図3に示すように、配線部材203を構成する配線の1つは電極パッド247に接続され、電極パッド247は光源ユニット23の電極パッド47とリフロー半田Rを介して接続されている。また、別の配線は電極パッド248に接続され、電極パッド248は電極パッド48とリフロー半田Rにより接続されている。電極パッド247,248間に駆動電流を供給するとレーザダイオード40が発光する。
配線部材203を構成する別の一対の配線は、電極パッド237及びボンディングワイヤを介して電極パッド371に接続されており、電磁コイル素子34(図4等参照)の両端に電圧の印加が可能となっている。一対の電極パッド371間に電圧を印加すると、磁気記録素子としての電磁コイル素子34に通電が行われ、書き込み磁界が発生する。
配線部材203を構成する別の一対の配線は、電極パッド238及びボンディングワイヤを介して電極パッド373に接続されており、MR効果素子33(図4参照)の両端に電圧を印加可能となっている。一対の電極パッド373に電圧を印加するとMR効果素子33にセンス電流が流れる。記録媒体に書き込まれた情報は、MR効果素子33にセンス電流を流すことで読み出すことができる。
続いて、本実施形態にかかる熱アシスト磁気ヘッド21の作用について説明する。
書き込み又は読み出し動作時には、熱アシスト磁気ヘッド21は、回転する磁気ディスク(媒体)10の表面上において流体力学的に所定の浮上量をもって浮上する。この際、MR効果素子33及び電磁コイル素子34の媒体対向面S側の端が磁気ディスク10と微小なスペーシングを介して対向することによって、データ信号磁界の感受による読み出しとデータ信号磁界の印加による書き込みとが行われる。
ここで、データ信号の書き込みの際、光源ユニット23からコア層35を通って伝播してきたレーザ光が近接場光発生部36に到達し、近接場光発生部36から近接場光が発生する。したがって、媒体対向面に対向する磁気記録媒体の所定の記録領域の温度が上昇し、記録領域の保磁力が一時的に低下する。この保磁力の低下期間内に電磁コイル素子34に通電を行い、書き込み磁界を発生させることで、記録領域に情報を書き込むことができる。
熱アシスト磁気記録方式を採用することにより、高保磁力の磁気ディスクに垂直磁気記録用の薄膜磁気ヘッドを用いて書き込みを行い、記録ビットを極微細化することによって、例えば、1Tbits/in級の記録密度を達成することも可能となり得る。
そして、特に、本実施形態では、図5に示す、媒体対向面から見た、主磁極340とコア層35との距離WWGは、きわめて微小な値とされているので、近接場光発生部36により加熱された磁気記録媒体の記録領域に対して迅速に主磁極340から磁界を印加できるので、効率のよい書込みが可能となる。
(製造方法)
次に、上述の熱アシスト磁気ヘッドの製造方法の内、特に、コア層及びクラッドとなる絶縁層38の形成方法について詳しく説明する。
図6の(A)〜図7の(A)、及び、図8の(A)〜図9の(B)は、熱アシスト磁気ヘッドの製造方法を説明するための熱アシスト磁気ヘッド中間体の斜視図である。なお、斜視図で示される素子の周辺にも他の要素が存在するが、同図中では特徴部の明確化のため、その記載を省略している。また、これらの図において、手前左側の面が、媒体対向面に相当する面である。また、図7の(B)は、図7の(A)の媒体対向面側に相当する面の拡大図である。
まず、図6の(A)に示すように、基板220上に、絶縁層(クラッド層)38の一部となる第1クラッド層38Aを形成する。続いて、第1クラッド層38A上にコア層35を形成し、その後コア層35上に第1研磨停止層ST1を形成する(第1積層体形成工程)。ここで、コア層35及び第1研磨停止層ST1が、第1積層体L1を構成する。これらの層は、スパッタリング法等の公知の方法により形成できる。なお、コア層35内には、図5に示す近接場光発生部36が含まれるが図6以降での図示は省略する。また、近接場光発生部36も、スパッタリング法やフォトリソグラフィー法等により形成できる。
ここで、第1研磨停止層ST1は、後述する研磨により第2クラッド層38Bの一部を除去する際に、コア層35よりも研磨され難い、すなわち研磨速度が遅い材料により形成された層である。例えば、研磨方法としてはCMP研磨を用い、コア層35の材料style='font-family:"MS 明朝"'>としてAl、Ta、Nb、TiO、TiO等の金属酸化物を採用する場合には、第1研磨停止層ST1の材料として、style='font-family:"MS 明朝"'>Ta,Ti,TiN、AlN、Ru等の材料を使用することができる。また、第1研磨停止層ST1の厚みは、特に限定されないが、例えば、10〜100nm程度とすることができる。
続いて、第1研磨停止層ST1上にレジスト材料からなる例えば幅W35のマスクM1を形成し、図6の(B)に示すように、マスクM1を介して第1積層体L1の一部を除去し、第1積層体L1のパターニングを行う(第1積層体パターニング工程)。これにより、図3〜図5に示すコア層35の幅W35が規定される。また、第1クラッド層38Aの表面が露出する。なお、パターニングされたコア層35の側面が第1クラッド層38Aとなす角φ(図6の(B)参照)は、90°でもよいし、90°未満、すなわち、側面がオーバーハングしてコア層35の断面が逆台形型となってもよいし、90°以上、すなわち、下方が広がるように側面が傾斜してコア層35の断面が台形型となっても構わない。特に、φは70°以上110°以下が好ましい。
続いて、好ましくは、マスクM1を、公知の方法により除去する。その後、パターニングされた第1積層体L1、及び、その両側に露出された第1クラッド層38A上にわたって、絶縁層(クラッド層)38の一部をなす第2クラッド層38Bを形成し、さらに、第2クラッド層38Bの上に第2研磨停止層ST2を形成する(第2積層体形成工程)。ここで、第2クラッド層38B及び第2研磨停止層ST2が第2積層体L2を構成する。
ここで、第2クラッド層38Bの厚さT38Bは特に限定されないが、後述する研磨による除去工程において、第1研磨停止層ST1が第2研磨停止層ST2よりも突出して第1研磨停止層ST1が過度に研磨されることを抑制すべく、図7の(B)に示されるように、第2クラッド層38Bの厚さT38Bは、コア層35の厚みT35以上であることが好ましく、T35超であることがより好ましい。
また、第2研磨停止層ST2は、後述する研磨により第2クラッド層38Bの一部を除去する際に、第2クラッド層38Bよりも研磨され難い、すなわち研磨速度が遅い材料により形成された層である。例えば、研磨方法としてはCMP研磨を用い、第2クラッド層38Bとして、SiO、Al等の金属酸化物を採用する場合には、style='font-family:"MS 明朝"'>第2研磨停止層ST2の材料として、"MS 明朝"'>Ta,Ti,TiN、AlN、Ru等の材料を使用することができる。また、第2研磨停止層ST2の厚みも、特に限定されないが、例えば、10〜100nm程度とすることができる。本工程により、図7の(B)に示すように、パターニングされた第1積層体L1上に、第2積層体L2の突出部L2Pが形成される。
続いて、"MS 明朝"'>第2積層体L2の突出部L2Pを研磨により除去する(図8の(A)参照)。ここでは、CMP(化学機械研磨)法を用いた平坦化手法を用いることが好ましい。CMP法は、研磨すべき表面に、回転するポリシングパッドを押し付けると共に、この研磨面にスラリー化された研磨剤を供給することにより行われる。研磨剤は、機械的研磨作用を担うアルミナやシリカ等の微粒子と、化学的研磨作用を担う酸化剤を含んでおり、CMP法では、機械的及び化学的研磨作用が行われる。
この除去工程では、図7の(B)に示すように、第2積層体L2の突出部L2Pが、他の部分に比して突出しているので、突出部L2Pが第2研磨停止層ST2に覆われていても、応力集中等によりこの第2研磨停止層ST2は容易に除去され、従って、突出部L2Pの第2クラッド層38Bも研磨により除去され、図8の(A)のように表面が平坦化された状態となる。ここで、コア層35の表面が第1研磨停止層ST1に覆われているので、コア層35を研磨することなく第1研磨停止層ST1上の第2クラッド層38Bを厚みがゼロとなるまで研磨することができる。さらに、コア層35の周囲の第2クラッド層38Bは、第2研磨停止層ST2に覆われているので、コア層35の周囲の第2クラッド層38Bの厚みの維持も容易である。
ここで、効率よく図7の突出部L2Pを除去するには、コア層の幅W35を、例えば、10μm以下と十分に細くすることが好ましく、スライダとした状態で、図3のX方向から見たコア層35の面積を、予めスライダ基板220の面積の10%以下としておくことが好ましい。
続いて、第1研磨停止層ST1及び第2研磨停止層ST2を除去する(図8の(B)参照)。なお、第1研磨停止層ST1及び第2研磨停止層ST2を除去しても、コア層35の厚みT35に比較して表面は十分に平坦化された状態となる。除去方法は特に限定されず、例えば、イオンミリング法、反応性イオンエッチング法等の公知のドライエッチング法等を用いることができる。なお、第1研磨停止層ST1や第2研磨停止層ST2の材料によっては、これらを除去しなくても本発明の実施は可能である。
続いて、図9の(A)に示すように、コア層35上及び第2クラッド層38B上に、絶縁層(クラッド層)38の一部となる第3クラッド層38Cを形成する。第3クラッド層38Cの膜厚は、例えば、0.05〜0.5nmとすることができる。第3クラッド層38Cの形成は、微細な膜厚の制御が容易な方法を用いることが好ましく、金属酸化物を形成する場合には特にスパッタリング法を用いることが好ましい。
なお、絶縁層38を構成する、第1クラッド層38A、第2クラッド層38B、第3クラッド層38C等には同一の屈折率を有する材料を用いることが好ましいが、それぞれ、異なる材料のものを用いた多層構造でも実施は可能である。
続いて、図9の(B)に示すように、第3クラッド層38C上に、フォトリソグラフィー法等の公知の方法により主磁極層340を形成し、その後、更に、図示は省略するが、コイル層等を形成して電磁コイル素子を完成させ、更に、絶縁層の一部となる例えば第3クラッド層38Bと同様の誘電材料からなる絶縁層をオーバーコート層として形成し、その後、媒体対向面のラッピング等の公知の工程を経ることによりスライダ22が完成する。なお、第3クラッド層38Cがほぼ平坦であると、主磁極のY方向の幅を制御することは容易である。
本発明によれば、除去工程の実行時に、第2積層体L2の突出部L2P(図7の(B)参照)は、第2積層体L2における第1積層体L1の周囲に形成された部分に比べて相対的に突出しているので、この除去工程によって第2積層体L2の突出部L2Pは容易に除去される。そして、この第2積層体L2の突出部L2Pが研磨される際に、第1積層体L1中の第1研磨停止層ST1によりコア層35が研磨されることが抑制され、これにより、コア層35上の第2クラッド層38Bの膜厚を、コア層35を研磨しないようにかつゼロにすることが容易である。これにより、基板220上において、多数の素子を一度に形成する場合であっても、コア層35を研磨しないようにかつそれぞれの素子において第2クラッド層38Bの厚みをゼロにすることが容易となる。
また、この研磨による除去工程の際に、第2クラッド層38Bにおけるコア層35の周囲の部分が第2研磨停止層ST2によって覆われているので、この第2クラッド層38Bにおけるコア層35の周囲の部分の不要な研磨も抑制され、この第2クラッド層38Bにおけるコア層35の周囲の部分の厚みT38を所望の厚みに維持することが容易である。したがって、除去工程の後に、図9に示すように、コア層35及びその周囲の第2クラッド層38B上に、さらなる研磨工程を行うことなく比較的平坦な第3クラッド層38Cを所定の微小な厚みで形成することができる。さらに、第3クラッド層38C上に主磁極層340を形成すれば、コア層35と主磁極層340との距離WWGを従来に比してより近づける事が可能である。また、複数の磁気ヘッド部を同一の工程で多数製造する場合であっても、複数の磁気ヘッド部間でそれぞれコア35と主磁極層340との間の距離WWGを、バラツキを抑えて所定の範囲内に制御することも容易となる。
さらに、第2積層体形成工程において、第2クラッド層の厚みT38B(図7の(B)参照)を、第1積層体L1におけるコア層35の厚みT35以上、好ましくは、T35超の厚みとすることにより、第2研磨停止層ST2の下面がコア層35の上面以上、好ましくは上面超の高さとなるので、第2研磨停止層ST2によっても、コア層35が研磨されることが抑制される。なお、研磨停止層ST1が存在するので、第2クラッド層の厚みT38Bが、第1積層体L1におけるコア層35の厚みT35未満となっても実施は可能である。
本発明は上記実施形態に限定されずに様々な変形態様が可能である。
例えば、上記実施形態では光源としてレーザダイオードを採用しているが、LED等の他の発光素子でも実施可能である。
また、電磁コイル素子34が、長手磁気記録用であってもかまわない。この場合、主磁極層340及び補助磁極層344の代わりに、下部磁極層及び上部磁極層が設けられ、さらに、下部磁極層及び上部磁極層の媒体対向面S側の端部に挟持された書き込みギャップ層が設けられる。この書き込みギャップ層位置からの漏洩磁界によって書き込みが行われる。
また、近接場光発生部36の形状は、上述のものに限定されず、様々な変形が可能である。例えば、三角形状または台形状の板を、その頂点同士または短辺同士が所定距離離間して対向するように一対配置した、いわゆる「蝶ネクタイ型」構造でも実施可能である。また、近接場光発生部として、板に替えて微小開口にしてもよく、近接場光発生部を設けずに直接レーザ光をコア層を介して記録媒体に当てる形態でも実施は可能である。また、図5では、近接場光発生部の先端部36cが主磁極層340の方向(−X方向)を向いているが、±Y方向を向いていても構わない。
また、上述の例では、コア層35の形状として直線コア層を用いたが、これはYZ平面内における外形形状が放物線を描くパラボラ型のコア層とし、その焦点位置に近接場光発生部を配置してもよく、また、YZ平面内における外形形状を楕円形状などとしてもよく、媒体に近い側の先端が先細となるテーパ形状でもよい。なお、上記熱アシスト磁気ヘッド及びHGAを備えたハードディスク装置では、書き込み動作中記録媒体の加熱不足による書き込み不良の発生が十分に防止され、また、サイドイレーズの発生が十分に防止される。
また、熱アシスト磁気ヘッドは、磁気ドミネント記録方式と光ドミネント記録方式とに大別される。そして、磁気ドミネント記録方式においては、書き込みの主体は電磁コイル素子であり、光の放射径はトラック幅(記録幅)に比べて大きくなっている一方、光ドミネント記録方式においては、書き込みの主体は光放射部であり、光の放射径はトラック幅(記録幅)とほぼ同じとなっている。すなわち、磁気ドミネント記録方式は、空間分解能を磁界に持たせているのに対し、光ドミネント記録方式は、空間分解能を光に持たせている。そして、本発明は、いずれの方式の熱アシスト磁気ヘッドの製造にも対応可能である。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
実施の形態に係るハードディスク装置の斜視図である。 HGA17の斜視図である。 図1に示した熱アシスト磁気ヘッド21の近傍の拡大斜視図である。 図3に示した熱アシスト磁気ヘッド21のIV−IV矢印断面図である。 媒体対向面側から見た磁気ヘッド主要部の平面図である。 (A)及び(B)はそれぞれ熱アシスト磁気ヘッドの製造方法をこの順に説明するための熱アシスト磁気ヘッド中間体の斜視図である。style='font-family:"MS 明朝"'> (A)は熱アシスト磁気ヘッドの製造方法を説明するための図6の(A)に続く熱アシスト磁気ヘッド中間体の斜視図であり、(B)は、(A)の媒体対向面の拡大図である。style='font-family:"MS 明朝"'> (A)及び(B)は、図7の(A)に続いて、熱アシスト磁気ヘッドの製造方法をこの順に説明するための熱アシスト磁気ヘッド中間体の斜視図である。style='font-family:"MS 明朝"'> (A)及び(B)は、図8の(B)に続いて、熱アシスト磁気ヘッドの製造方法をこの順に説明するための熱アシスト磁気ヘッド中間体の斜視図である。
符号の説明
1…ハードディスク装置、10…磁気ディスク(記録媒体)、17…ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)、20…サスペンション、21…熱アシスト磁気ヘッド、22…スライダ、220…スライダ基板、2202…集積面、23…光源ユニット、230…光源支持基板、32…磁気ヘッド部、33…MR効果素子(磁気検出素子)、34…電磁コイル素子(磁気記録素子)、340…主磁極層、35…コア層、353…光出射面、354…光入射面(端面)、36…近接場光発生部、38…絶縁層、38A…第1クラッド層、38B…第2クラッド層、38C…第3クラッド層、40…レーザダイオード(光源)、260…測温抵抗体(温度センサ)、400…出光端、S…媒体対向面、L1…第1積層体、L2…第2積層体、ST1…第1研磨停止層、ST2…第2研磨停止層。

Claims (3)

  1. 第1クラッド層上に、前記第1クラッド層側から順にコア層及び第1研磨停止層を含む第1積層体を形成する第1積層体形成工程と、
    前記第1積層体をパターニングし、パターニングされた前記第1積層体の周囲に前記第1クラッド層を露出させる第1積層体パターニング工程と、
    前記露出された第1クラッド層及び前記パターニングされた第1積層体上に、前記第1クラッド層側から順に、第2クラッド層及び第2研磨停止層を含む第2積層体を形成する第2積層体形成工程と、
    前記第2積層体における第1積層体上に形成された部分を研磨により除去する除去工程と、
    を備える熱アシスト磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記第2積層体形成工程において、前記第2クラッド層の厚みを、前記第1積層体におけるコア層の厚み以上とする請求項1記載の熱アシスト磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記除去工程の後に、前記第1研磨停止層及び前記第2研磨停止層を除去し、前記コア層及び前記第2クラッド層上に第3クラッド層を形成する工程をさらに備える請求項1又は2記載の熱アシスト磁気ヘッドの製造方法。
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