JP2009180506A - 角速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、検出精度の良い角速度センサを提供することを目的とする。
【解決手段】 内リング部2と、内リング部2を囲うように、前記内リング部2の径方向外側に配置された外リング部3と、外リング部3を内リング部2と連動させるための、内リング部2と外リング部3とを接続するビーム部4とを備え、内リング部2を1次振動をさせて外リング部3を1次振動させ、外リング部3に生じた2次振動を外リング部に対向配置された2次検出電極12を用いて検出し、検出した2次振動から角速度を検出することを特徴とする角速度センサ1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体の角速度を検出する角速度センサに関する。
角速度センサとして、図8に示す構成の角速度センサ100が知られている。図8に示す角速度センサ100は、リング部101と、1次駆動電極102と、1次検出電極103と、2次検出電極104とを備え、1次駆動電極102と、1次検出電極103と、2次検出電極104とがリング部101の周囲において、該リング部101と対向配置されている。このような構成の角速度センサ100では、次のようにして角速度が検出される。
まず、1次駆動電極102に交流電圧を印加して、リング部101と1次駆動電極102との間に静電力を作用させ、図8(a)の破線で示すようにリング部101を1次振動させる。リング部101が1次振動しているときに、リング部101が含まれる平面内の回転運動がリング部101に生じると、該回転運動の角速度に応じた図8(b)の破線で示す2次振動がリング部101に生じる。2次振動が生じると、2次検出電極104とリング部101との間の距離が変動し、2次検出電極104とリング部101との間の静電容量が変動する。この静電容量に基づいて、角速度センサ100は、角速度を検出する。また、1次検出電極103は、1次振動を安定的に行うために備えられている。1次振動が生じると、1次検出電極103とリング部101との間の距離が変動し、1次検出電極103とリング部101との間の静電容量が変動する。よって、1次検出電極103とリング部101との間の静電容量に基づいて1次振動を検出でき、該静電容量に基づいて、1次駆動電極102に印加する交流電圧を制御することで、1次振動を安定的に行うことができる。
このような構成の角速度センサ100においては、2次検出電極104をリング部101の周方向に長くして、2次検出電極104とリング部101との対向面積を大きくすることで、角速度の検出精度を高めることができる。しかし、図8に示すように、リング部101の周囲には、2次検出電極104の他、1次駆動電極102及び1次検出電極103が配置されている。このため、2次検出電極104とリング部101との対向面積を大きくすることには限界がある。また、2次検出電極104とリング部101との対向面積を大きくするために、2次検出電極104と、1次駆動電極102及び1次検出電極103との間隔を小さくして、2次検出電極104をリング部101の周方向に長くする方法が考えられる。しかし、2次検出電極104と、1次駆動電極102及び1次検出電極103との間隔を小さくすると、2次検出電極104と1次駆動電極102及び1次検出電極103との間において、電気信号が他の電極に流れ込むクロストークが発生する恐れがある。このようなクロストークが発生すると、角速度の検出精度が低下する。
そこで、本発明は、検出精度の良い角速度センサを提供することを目的とする。
本発明は、第1の手段として、内リング部と、前記内リング部を囲うように、前記内リング部の径方向外側に配置された外リング部と、前記外リング部を前記内リング部と連動させるための、前記内リング部と前記外リング部とを接続するビーム部と、前記内リング部の径方向内側において、前記内リング部と対向配置され、交流電圧が印加されることにより、前記内リング部との間で静電力を作用させ、前記内リング部に1次振動をさせる1次駆動電極と、前記内リング部の径方向内側において、前記内リング部と対向配置され、前記1次振動によって、前記内リング部との間の静電容量が変動する1次検出電極と、前記内リング部と前記1次検出電極との間の静電容量に基づいて、前記1次駆動電極に印加する交流電圧を制御して、前記1次振動を制御する制御手段と、前記外リング部の径方向内側及び径方向外側の少なくとも何れか一方において、前記外リング部と対向配置され、前記内リング部及び外リング部が含まれる平面に垂直な軸周りの回転運動の角速度と前記1次振動とにより、前記外リング部に生じる2次振動によって前記外リング部との間の静電容量が変動する2次検出電極と、前記外リング部と前記2次検出電極との間の静電容量に基づいて、前記角速度を検出する角速度検出手段とを備えることを特徴とする角速度センサを提供する。
第1の手段に係る角速度センサにおいては、1次駆動電極が内リング部に対向配置されている。よって、内リング部と1次駆動電極との間に静電力を作用させることによって、内リング部を1次振動させることができる。内リング部と外リング部とは、ビーム部によって連動可能に接続されている。よって、外リング部は、内リング部が1次振動すると、内リング部と連動して1次振動する。このため、第1の手段に係る角速度センサおいては、内リング部及び外リング部が含まれる平面に垂直な軸周りの回転運動が内リング部又は外リング部に生じたとき、該回転運動の角速度に対応する2次振動が外リング部に生じることが可能な構成とされている。この外リング部には、2次検出電極が対向配置されている。よって、第1の手段に係る角速度センサは、2次検出電極によって、角速度を検出することができる。外リング部には、2次検出電極のみが対向配置されているので、1次駆動電極及び1次検出電極に妨げられることなく、2次検出電極を外リング部の周方向に長くすることができる。また、外リング部には、2次検出電極のみが対向配置されているので、2次検出電極を長くしても、隣り合う2次検出電極間の間隔をクロストークが発生し難い大きさに保つことが可能である。また、1次駆動電極及び1次検出電極は、内リング部の内側に配置されているので、2次検出電極とは、内リング部を挟んだ位置に配置されている。よって、1次駆動電極及び1次検出電極と2次検出電極とは互いに離れた位置に配置されている。従って、1次駆動電極及び1次検出電極と、2次検出電極との間でクロストークが発生し難い。よって、第1の手段に係る角速度センサは、クロストークの発生を抑えつつ、2次検出電極と外リング部との対向面積を大きくすることができるので、角速度の検出精度が高い。
第1の手段に係る角速度センサの好ましい構成として、前記外リング部の径方向内側及び径方向外側の少なくとも何れか一方において、前記外リング部と対向配置された2次抑制電極と、前記外リング部と前記2次検出電極との間の静電容量の変化を打ち消すように、前記2次抑制電極に交流電圧を印加して、前記2次振動を抑制する抑制手段とを備え、前記角速度検出手段は、前記外リング部と前記2次検出電極との間の静電容量に代えて、前記抑制手段によって前記2次抑制電極に印加される交流電圧の大きさに基づいて角速度を検出する構成を挙げることができる。
かかる好ましい構成では、外リング部と2次検出電極との間の静電容量の変化を打ち消すように、2次抑制電極に交流電圧を印加して、2次振動の発生を抑制し、該2次振動の抑制に要した交流電圧に基づいて角速度を検出する。2次振動は、回転運動の角速度に応じた大きさを有するコリオリ力によって生じるものである。よって、2次検出電極と外リング部との間の静電容量の変化を打ち消すことに要した交流電圧は、角速度に応じた大きさを有し、従って、該交流電圧から角速度を検出することが可能である。このように、2次振動を抑制することで、2次振動を発生させること無く、角速度を検出することができる。よって、内リング部及び外リング部が含まれる平面に垂直な軸周りの回転運動と2次振動とによって新たにコリオリ力が生じ、該コリオリ力によって、外リング部が1次振動及び2次振動とは別の新たな振動をすることを防止することができる。よって、かかる好ましい構成では、新たな振動による角速度の検出精度の低下を防止することができる。
本発明は、第2の手段として、内リング部と、前記内リング部を囲うように、前記内リング部の径方向外側に配置された外リング部と、前記外リング部を前記内リング部と連動させるための、前記内リング部と前記外リング部とを接続するビーム部と、前記内リング部及び前記外リング部の法線方向の磁界を発生させる磁界発生手段と、前記内リング部に沿って配置され、交流電流が流れることにより、該電流と前記磁界とによって発生する電磁力により前記内リング部に1次振動をさせる1次駆動電線と、前記内リング部に沿って配置され、前記内リング部の前記1次振動と前記磁界とによって前記内リング部の前記1次振動に応じた大きさの電圧が発生する1次検出電線と、前記1次検出電線に発生する電圧の大きさに基づいて、前記1次駆動電線に印加する交流電流を制御して、前記内リング部の前記1次振動を制御する制御手段と、前記外リング部に沿って配置され、前記内リング部及び外リング部が含まれる平面に垂直な軸周りの回転運動の角速度と前記1次振動とにより、前記外リング部に生じる2次振動と、前記磁界とによって、該2次振動に応じた大きさの電圧が発生する2次検出電線と、前記2次検出電線に発生する電圧の大きさに基づいて、前記角速度を検出する角速度検出手段とを備えることを特徴とする角速度センサを提供する。
第2の手段に係る角速度センサは、内リング部の1次振動の駆動及び制御と、角速度の検出とが電磁力を利用して行われている点が、第1の手段に係る角速度センサと異なる。電磁力を用いて角速度の検出を行う場合であっても、第1の手段に係る角速度センサの2次検出電極に対応する2次検出電線の長さを外リング部の周方向に長くすることで、角速度の検出精度を高めることができる。第2の手段に係る角速度センサにおいては、外リング部には、2次検出電線のみが配置されている。よって、第1の手段に係る角速度センサの1次駆動電極及び1次検出電極に対応する1次駆動電線及び1次検出電線に妨げられることなく、2次検出電線を長くすることができる。また、外リング部には、2次検出電線のみが配置されているので、2次検出電線を長くしても、隣り合う2次検出電線間の間隔をクロストークが発生し難い大きさに保つことが可能である。
第2の手段に係る角速度センサの好ましい構成として、前記外リング部に沿って配置された2次抑制電線と、前記2次検出電線に発生する電圧の大きさの変化を打ち消すように、前記2次抑制電線に交流電流を流して、前記2次振動を抑制する抑制手段とを備え、前記角速度検出手段は、前記2次検出電線に発生する電圧の大きさに代えて、前記抑制手段によって前記2次抑制電線に流される交流電流の大きさに基づいて角速度を検出する構成を挙げることができる。
かかる好ましい構成は、第1の手段に係る好ましい構成と同様に、2次振動の抑制に要した交流電流に基づいて角速度を検出する。よって、かかる好ましい構成は、第1の手段に係る好ましい構成と同様に、外リング部が1次振動及び2次振動とは別の新たな振動をすることで、角速度の検出精度が低下することが防止されている。
本発明は、第3の手段として、内リング部と、前記内リング部を囲うように、前記内リング部の径方向外側に配置された外リング部と、前記外リング部を前記内リング部と連動させるための、前記内リング部と前記外リング部とを接続するビーム部と、前記内リング部の内側部分又は外側部分に、前記内リング部の周方向に延びるように配置され、交流電圧が印加されることにより前記内リング部の周方向に収縮し、該収縮により前記内リング部に1次振動をさせる1次駆動圧電素子と、前記内リング部の内側部分又は外側部分に、前記内リング部の周方向に延びるように配置され、前記1次振動による前記内リング部の収縮に応じた大きさの電流が発生する1次検出圧電素子と、前記1次検出圧電素子に発生する電流の大きさに基づいて、前記1次駆動圧電素子に印加する交流電圧を制御して、前記内リング部の前記1次振動を制御する制御手段と、前記外リング部の内側部分又は外側部分に、前記外リング部の周方向に延びるように配置され、前記内リング部及び外リング部が含まれる平面に垂直な軸周りの回転運動の角速度と前記1次振動とにより、前記外リング部に生じる2次振動による前記外リング部の収縮に応じた大きさの電流が発生する2次検出圧電素子と、前記2次検出圧電素子に発生する電流の大きさに基づいて、前記角速度を検出する角速度検出手段とを備えることを特徴とする角速度センサを提供する。
第3の手段に係る角速度センサは、内リング部の1次振動の駆動及び制御と、角速度の検出とが圧電素子を利用して行われている点が、第1の手段に係る角速度センサと異なる。圧電素子を用いて角速度の検出を行う場合であっても、第1の手段に係る角速度センサの2次検出電極に対応する2次検出圧電素子の長さを外リング部の周方向に長くすることで、角速度の検出精度を高めることができる。第3の手段に係る角速度センサにおいては、外リング部には、2次検出圧電素子のみが配置されているので、第1の手段に係る1次駆動電極及び1次検出電極に対応する1次駆動圧電素子及び1次検出圧電素子に妨げられることなく、2次検出圧電素子を長くすることができる。また、外リング部には、2次検出圧電素子のみが配置されているので、2次検出圧電素子を長くしても、隣り合う2次検出圧電素子間の間隔をクロストークが発生し難い大きさに保つことが可能である。
第3の手段に係る角速度センサの好ましい構成として、前記外リング部の内側部分又は外側部分に、前記外リング部の周方向に延びるように配置された2次抑制圧電素子と、前記2次検出圧電素子に発生する電流の大きさの変化を打ち消すように、前記2次抑制圧電素子に交流電圧を印加して、前記2次抑制圧電素子を前記外リング部の周方向に収縮させて、前記2次振動を抑制する抑制手段とを備え、前記角速度検出手段は、前記2次検出圧電素子に生じる電流の大きさに代えて、前記抑制手段によって前記2次抑制圧電素子に印加される交流電圧の大きさに基づいて角速度を検出する構成を挙げることができる。
かかる好ましい構成は、第1の手段に係る好ましい構成と同様に、2次振動の発生を抑制し、2次振動の発生の抑制に要した交流電圧に基づいて角速度を検出する。よって、かかる好ましい構成は、第1の手段に係る好ましい構成と同様に、外リング部が1次振動及び2次振動とは別の新たな振動をすることで、角速度の検出精度が低下することが防止されている。
本発明は、検出精度の良い角速度センサを提供することができる。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る角速度センサ1の概略構成図である。図1に示すように、角速度センサ1は、内リング部2と、内リング部2を囲うように、内リング部2の径方向外側に配置された外リング部3と、外リング部3を内リング部2と連動させるための、内リング部2と外リング部3とを接続するビーム部4とを備えている。
図1に示すように、内リング部2及び外リング部3の形状は円形であり、且つ、内リング部2及び外リング部3は同心円状に配置されている。更に、内リング部2と外リング部3とは、同一平面上に配置されている。尚、内リング部2及び外リング部3の形状は、円形に限定されるものでなく、例えば、正m角形(m:3以上の正の整数)であってもよい。ただし、内リング部2及び外リング部3の形状が多角形の場合、多角形の頂点の屈曲部に、応力の集中が発生したり加工時の誤差が発生しやすいため、内リング部2及び外リング部3の形状は、円形が望ましい。
内リング部2と外リング部3とは、ビーム部4によって連動可能に接続されていることにより、内リング部2が平面内cosnθモード(nは、振動モードの次数であり、2以上の正の整数)の振動をすると、外リング部3は、内リング部2と連動して平面内cosnθモードの振動をする。
図1に示すように、ビーム部4は、2n(本明細書の以下においては、nは2とする。)個備えられている。図2は、内リング部2が行う平面内cosnθモード(即ち、ここでは、平面内cos2θモード)の振動を示す図である。尚、図2において、実線で表される内リング部2は、静止状態の内リング部2であり、破線で表される内リング部2は振動状態の内リング部2である。図2に示すように、内リング部2が平面内cosnθモードの振動をする場合、最大変位点Pは内リング部2に2n(=4)個現れる。よって、ビーム部4が2n個備えられると、内リング部2が平面内cosnθモードの振動をしたときに現れる全ての最大変位点Pを外リング部3と接続することができる。この全ての最大変位点Pを外リング部3と接続することで、内リング部2の動きを外リング部3に精度良く伝達することができる。また、内リング部2のビーム部4が接続される部位は、内リング部2の周方向に360°/2n(=90°)間隔とされている。これは、cosnθモードの振動においては、最大変位点Pが、周方向に360°/2n間隔で現れるためである。
また、外リング部3のビーム部4が接続される部位は、内リング部2のビーム部4が接続される部位に対して、内リング部2の径方向(図2の矢印R方向)外側とされている。外リング部3のこのような部位をビーム部4と接続すると、図3に示すように、内リング部2及び外リング部3の径方向における内リング部2及び外リング部3の伸縮方向が常に一致する。即ち、図3に示すように、内リング部2と外リング部3とが常に相似形となるように、内リング部2と外リング部3とが連動して振動することができる。
また、図2に示すように、内リング部2は、内リング部2の径方向内側に配置された固定部5に、サポート部5aを介して支持され、ビーム部4及び外リング部3は、サポート部5a及び内リング部2を介して固定部5に支持されている。図2に示すように、内リング部2のサポート部5aが接続される部位は、最大変位点Pに対して内リング部2の周方向に360°/4n(=45°)ずれた位置とされている。このずれた位置は、内リング部2のcosnθモードの振動においては、内リング部2の径方向には変位しない不動点P’となる。このような不動点P’をサポート部5aが接続される部位とすることにより、内リング部2のcosnθモードの振動がサポート部5aの接続によって妨げられることを防止することができる。尚、図1及び図2に示すように、本実施形態では、サポート部5aの形状は、直線状であるが、S字状等に蛇行した形状であってもよい。蛇行した形状の場合、不動点P’以外の部位にサポート部5aを接続しても、内リング部2のcosnθモードの振動を妨げることを防止することができる。しかし、後述の1次駆動電極11及び1次検出電極12の配置を考えると、サポート部5aの形状は、直線状であり、不動点P’に接続することが好ましい。
内リング部2、外リング部3、ビーム部4、固定部5及びサポート部5aは、1枚の半導体基板をMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術等を利用して加工して形成されている。
更に、図2に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1は、内リング部2の径方向内側において、内リング部2と対向配置された1次駆動電極11を備える。1次駆動電極11は、内リング部2と対向配置しているので、電圧が印加されると、内リング部2との間で静電力が作用する。かかる1次駆動電極11には、交流電圧が印加され、印加される交流電圧の大きさの変動に伴って、1次駆動電極11と内リング部2との間に作用する静電力が変動する。従って、1次駆動電極11は、交流電圧が印加されることにより、1次駆動電極11と内リング部2との間に作用する静電力を変動させることで、図2に示す平面内cosnθモードの1次振動を内リング部2に生じさせることができる。
この1次駆動電極11は、内リング部2の周方向に360°/n(=180°)間隔で配置されている。このように1次駆動電極11が配置されると、1次駆動電極11に交流電圧を印加すれば、平面内cosnθモードの1次振動を内リング部2に生じさせることができる。
更に、1次駆動電極11は、内リング部2のビーム部4が接続される部位と内リング部2の径方向に対向する位置に配置されている。1次駆動電極11に交流電圧を印加すれば、1次駆動電極11の配置位置に対して径方向に対向する位置、及び、各1次駆動電極11の配置位置の周方向における中間位置に対して径方向に対向する位置に最大変位点Pを有する平面内cosnθモードの1次振動を内リング部2に生じさせることができる。よって、このように1次駆動電極11を配置すれば、図2に示すように、1次振動の最大変位点Pと、内リング部2のビーム部4が接続される部位とが一致する。従って、内リング部2の1次振動を外リング部3に精度良く伝達することができる。尚、1次駆動電極11の配置位置とは、内リング部2の周方向における1次駆動電極11の中央部の位置を指す。
また、内リング部2の1次振動を共振現象を利用して行うために、1次駆動電極11に印加される交流電圧の周波数は、図3で示された振動の固有振動数に等しく設定されることが望ましい。1次振動に共振現象を利用すれば、1次振動の振幅を容易に大きくすることができる。
更に、図2に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1は、内リング部2の径方向内側において、内リング部2と対向配置され、内リング部2の1次振動によって、内リング部2との間の静電容量が変動する1次検出電極12を備える。かかる1次検出電極12は、内リング部2の周方向に360°/n間隔で、且つ、内リング部2の周方向において、1次駆動電極11の配置位置と360°/2n異なる位置に配置されている。よって、図2に示すように、1次検出電極12は、内リング部2の1次振動の最大変位点Pに対して内リング部2の径方向に対向する位置に配置されている。最大変位点Pに対して対向する位置に配置されると、内リング部2が1次振動したときの1次検出電極12と内リング部2との間の距離の変動量が大きく、1次検出電極12と内リング部2との間の静電容量の変動が大きい。よって、このように2次検出電極12を配置すれば、1次検出電極12と内リング部2との間の静電容量に基づいて、内リング部2の1次振動を精度良く検出することができる。尚、1次検出電極12の配置位置とは、内リング部2の周方向における1次検出電極12の中央部の位置を指す。
更に、図1に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1は、内リング部2と1次検出電極12との間の静電容量に基づいて、1次駆動電極11に印加する交流電圧を制御して、内リング部2の1次振動を制御する制御手段6を備える。制御手段6は、1次検出電極12と内リング部2との間の静電容量に基づいて1次振動を検出し、検出した1次振動に応じて交流電圧を制御することで、1次振動をフィードバック制御する。1次振動をフィードバック制御することで、角速度センサ1が使用される雰囲気の温度等の環境要因が変化しても、一次振動を安定した状態で継続することができる。尚、静電容量の検出は、例えば、内リング部2に直流電圧を印加して、内リング部2の電位を1次検出電極12に対して高電位とし、内リング部2の1次振動によって、1次検出電極12に発生する電流の大きさに基づいて算出することで行うことができる。
更に、図1に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1は、外リング部3の径方向内側及び径方向外側に外リング部3と対向配置された2次検出電極13a〜13hを備える。外リング部3が内リング部2と連動して1次振動しているときに、外リング部3が含まれる平面内の回転運動が生じると、図3に示すように、1次振動と該回転運動とに基づいて、該回転運動の角速度に応じたコリオリ力Fが外リング部3に生じる。図4は、このコリオリ力Fによって外リング部3に生じる平面内cosnθモードの2次振動を示す図である。図4において、実線で表される外リング部3は静止状態の外リング部3であり、破線で表される外リング部3は振動状態の外リング部3である。尚、内リング部2は、外リング部3と同様に2次振動をし、図4において実線で表される内リング部2は静止状態の内リング部2であり、破線で表される内リング部2は振動状態の内リング部2である。外リング部3は、1次振動と共に、図4に示す2次振動をする。この2次振動における最大変位点Qは、1次振動の最大変位点Pに対して外リング部3の周方向に360°/4n異なる位置に現れる。このように、回転運動が生じると、平面内cosnθモードの2次振動が生じるため、2次検出電極13a〜13hと外リング部3との間の距離が変動し、よって、2次検出電極13a〜13hと外リング部3との間の静電容量が変動する。従って、該静電容量に基づいて、2次振動を検出することができる。尚、発生する2次振動に対し、2次検出電極13a、13d、13e、13hと、2次検出電極13b、13c、13f、13gとが検出する信号(静電容量)は、互いに逆位相である。よって、2次振動の検出は、2次検出電極13a、13d、13e、13hと、2次検出電極13b、13c、13f、13gとが検出する信号の差分を用いて行う。
2次検出電極13a〜13hは、内リング部2及び外リング部3の周方向において、1次駆動電極11の配置位置に対して360°/4n異なる位置に配置されている。尚、2次検出電極13a〜13hの配置位置とは、外リング部3の周方向における2次検出電極13a〜13hの中央部の位置を指す。前述のように、2次振動の最大変位点Qは、外リング部3の周方向に1次振動の最大変位点P、即ち、1次駆動電極11の配置位置に対して360°/4n異なる。よって、このように2次検出電極13a〜13hが配置されることで、2次検出電極13a〜13hは、2次振動の最大変位点Qに対して外リング部3の径方向に対向する位置に配置される。最大変位点Qに対して対向する位置に配置されると、外リング部3が2次振動したときの2次検出電極13a〜13hと外リング部3との間の距離の変動量が大きく、2次検出電極13a〜13hと外リング部3との間の静電容量が大きく変動する。よって、このように2次検出電極13a〜13hを配置すると、2次検出電極13a〜13hと外リング部3との間の静電容量に基づいて、外リング部3の2次振動を精度良く検出することができる。
また、図1に示すように、2次検出電極13a〜13hは、内リング部2の周方向において、2次振動の最大変位点Qを跨ぎ、該最大変位点Qから、外リング部3の周方向の両方向に同一距離延びている。外リング部3は、前述のように1次振動と2次振動と同時に行う。よって、2次検出電極13a〜13hと外リング部3と距離は、2次振動だけでなく1次振動にも影響される。1次振動による動きは、図2に示すように、内リング部2及び外リング部3の周方向に1次振動の不動点P’を境にして、径方向外側に移動する部分と、径方向内側に移動する部分とに分かれる。1次振動の不動点P’と2次振動の最大変位点Qとは共に、1次振動の最大変位点Pに対して、内リング部2及び外リング部3の周方向に360°/4n(=45°)異なる。よって、1次振動の不動点P’と2次振動の最大変位点Qとは、周方向に置いては同一位置である。従って、2次振動の最大変位点Qを跨ぎ、該最大変位点Qから、外リング部3の周方向の両方向に同一距離延びるように配置することで、2次検出電極13a〜13hの最大変位点P’の両側のそれぞれの部分における1次振動によって起る静電容量の変動が相殺される。従って、このように2次検出電極13a〜13hを配置することで、2次検出電極13a〜13hと外リング部3との間の静電容量について、1次振動の影響を排除することができる。
更に、図1に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1は、外リング部3と2次検出電極13a〜13hとの間の静電容量に基づいて、外リング部3が含まれる平面内の回転運動の角速度を検出する角速度検出手段7を備える。角速度検出手段7は、静電容量に基づいて角速度を検出するため、例えば、静電容量と角速度の対応関係を記憶し、該対応関係に基づいて角速度を検出するようにしてもよい。
尚、2次検出電極13a〜13hと外リング部3との間の静電容量の検出は、1次検出電極12と内リング部2との間の静電容量の検出と同様に、2次検出電極13a〜13hに発生する電流の大きさに基づいて行うことができる。
また、2次検出電極13a〜13hに発生する電流は、外リング部3との間の静電容量だけでなく、内リング部2との間の静電容量にも影響される。内リング部2との間の静電容量の影響を排除するため、例えば、2次検出電極13a〜13hは、内リング部2よりも外リング部3からの距離が近い位置に配置することが好ましい。あるいは、外リング部3の内側に配置された2次検出電極13b、13d、13f、13hと内リング部2との間に定電位のプレートを配置して、電気的な影響を消すことが好ましい。
尚、2次検出電極は、外リング部3の径方向外側にのみ配置されてもよい。径方向外側にのみ配置すれば、2次検出電極と内リング部2との間の距離を大きくすることができ、2次検出電極に発生する電流が、2次検出電極と内リング部2との間の静電容量に影響され難い。また、2次検出電極は、外リング部3の径方向内側にのみ配置されてもよい。径方向内側にのみ配置すれば、角速度センサ1の小型化を図ることができる。
以上のように、本実施形態に係る角速度センサ1においては、外リング部3には、2次検出電極13a〜13hのみが対向配置されているので、1次駆動電極11及び1次検出電極12に妨げられることなく、2次検出電極13a〜13hを外リング部3の周方向に長くすることができる。また、2次検出電極13a〜13hは、外リング部3の径方向内側及び径方向外側の両側に対向配置されている。よって、径方向内側及び径方向外側の何れか一方に配置されている場合に比べて、2次検出電極13a〜13hと外リング部3との対向面積が大きい。また、外リング部3には、2次検出電極13a〜13hのみが対向配置されているので、2次検出電極13a〜13hを長くしても、隣り合う2次検出電極13a〜13h間の間隔をクロストークが発生しがたい大きさに保つことが可能である。また、1次駆動電極11及び1次検出電極12は、内リング部2の内側に配置されているので、2次検出電極13a〜13hとは、内リング部2を挟んだ位置に配置されている。よって、1次駆動電極11及び1次検出電極12と2次検出電極13a〜13hとは互いに離れた位置に配置されている。従って、1次駆動電極11及び1次検出電極12と、2次検出電極13a〜13hとの間でクロストークが発生し難い。よって、本実施形態に係る角速度センサ1は、クロストークの発生を抑えつつ、2次検出電極13a〜13hと外リング部3との対向面積を大きくすることができるので、角速度の検出精度が高い。
次に、本実施形態に係る角速度センサ1の変形例を説明する。本変形例に係る角速度センサ1の構成は、2次抑制電極と抑制手段とを備える点が、上記した角速度センサ1と異なる。本変形例に係る角速度センサ1について、図1を用いて説明する。
本変形例においては、図1の参照符号13a〜13gで示す部材のうち、何れかを2次検出電極13とし、残りを2次抑制電極とすることができる。ここでは、参照符号13a、13d、13e、13hの部材を2次検出電極とし、参照符号13b、13c、13f、13gを2次抑制電極として説明する。2次抑制電極は、外リング部3と対向配置されている。よって、2次抑制電極に電圧が印加されると、外リング部3との間で静電力が作用する。2次抑制電極の配置位置、すなわち、上述した本実施形態における2次検出電極13b、13c、13f、13gの配置位置は、2次振動の最大変位点Qに対して外リング部3の径方向に対向する位置である。よって、2次抑制電極は、外リング部3の2次振動により変位する部位との間で静電力を作用させることができるので、2次抑制電極に印加する電圧を制御することで外リング部3の2次振動を抑制することができる。
抑制手段8は、外リング部3と2次検出電極との間の静電容量の変化を打ち消すように、2次抑制電極に交流電圧を印加して、2次振動を抑制する。角速度検出手段7は、抑制手段8が印加した交流電圧に基づいて角速度を検出する。即ち、本変形例においては、角速度検出手段7は、外リンク部3と2次検出電極との間の静電容量の変化を打ち消すように、2次抑制電極に交流電圧を印加して、2次振動を抑制し、該2次振動の抑制に要した交流電圧に基づいて角速度を検出する。2次振動は、回転運動の角速度に応じた大きさを有するコリオリ力によって生じるものである。よって、2次検出電極と外リング部との間の静電容量の変化を打ち消すことに要した交流電圧は、角速度に応じた大きさを有し、該交流電圧から角速度を検出することが可能である。このように、2次振動を抑制することで、2次振動を発生させること無く、角速度を検出することができる。よって、2次振動と外リング部3が含まれる平面内の回転運動とによって生じたコリオリ力により、外リング部3が1次振動及び2次振動とは別の新たな振動をすることを防止することができる。よって、かかる変形例の角速度センサ1は、この新たな振動による角速度の検出精度の低下が防止されている。
(実施形態2)
本実施形態に係る角速度センサ1Aは、内リング部の1次振動の駆動及び制御と、角速度の検出とが電磁力を利用して行われている点が実施形態1に係る角速度センサ1と異なる。図5は角速度センサ1Aの概略構成図である。図5に示すように、角速度センサ1Aは、本実施形態1に係る角速度センサ1と同様に、内リング部2A、外リング部3A、ビーム部4A、固定部5A及びサポート部5Aaを備えている。尚、図5では、説明のため内リング部2A及び外リング部3Aを実施形態1の内リング部2及び外リング部3よりも太く描いている。
更に、本実施形態に係る角速度センサ1Aは、内リング部2A及び外リング部3Aの法線方向の磁界を発生させる磁界発生手段を備える。磁界の発生方法は、例えば、内リング部2A及び外リング部3Aの法線方向一方側(例えば、図5の表側)に所定の磁極を有する磁石を、該法線方向他方側(例えば、図5の裏側)に、該法線方向一方側の磁石と磁極の異なる磁石を配置することで行うことができる。
更に、図5に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1Aは、内リング部2Aに沿って配置された1次駆動電線11Aを備える。1次駆動電線11Aは、内リング部2Aに沿って配置されることで、1次駆動電線11Aに流れる電流の向きと、磁界発生手段が発生させた磁界との向きとが直交する。このため、1次駆動電線11Aに電流が流れると、内リング部2に電磁力が生じる。この1次駆動電線11Aは、内リング部2の周方向に延びるように、円弧状に配置されている。よって、1次駆動電線11Aに電流が流れると、内リング部2Aの1次駆動電線11Aが配置された部位には、内リング部2Aの径方向(図5の矢印R方向)の電磁力が生じる。また、1次駆動電線11Aは、実施形態1の1次駆動電極11と同様に、内リング部2Aの周方向に、360°/n(=180°)間隔で配置されている。よって、1次駆動電線11Aに流れる交流電流と磁界とによって発生する電磁力によって、cosnθモードの1次振動が内リング部2Aに生じる。更に、1次駆動電線11Aの配置位置は、内リング部2Aのビーム部4Aが接続される部位と同一位置とされている。1次駆動電線11Aの配置位置は、1次振動の最大変位点Pとなるため、1次振動の最大変位点Pと内リング部2Aのビーム部4Aが接続される部位とが一致するので、内リング部2Aの1次振動が精度良く外リング部3Aに伝達される。尚、1次駆動電線11Aの配置位置とは、内リング部2Aの周方向における1次駆動電線11Aの中央部を指す。
更に、図5に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1Aは、内リング部2Aに沿って配置された1次検出電線12Aを備える。かかる1次検出電線12Aは、内リング部2Aの周方向に延びるように配置されている。内リング部2Aが1次振動したとき、1次検出電線12Aは、内リング部2Aの径方向に移動する。よって、1次振動が生じると、1次検出電線12Aの移動と、磁界発生手段が発生させる磁界とによって、1次検出電線12Aが移動する速度に応じた電圧が1次検出電線12Aに発生する。更に、1次検出電線12Aは、実施形態1に係る角速度センサ1の第1検出電極12と同様に、内リング部2Aの周方向に360°/n間隔で、且つ、内リング部2Aの周方向において、1次駆動電線11Aの配置位置と360°/2n異なる位置に配置されている。よって、実施形態1に係る角速度センサ1の1次検出電極と同様に、1次検出電線12Aは、内リング部2Aの1次振動の最大変位点Pとなる位置に配置されている。最大変位点Pに配置されると、内リング部2Aが1次振動したときの1次検出電線12Aが移動する速度が、最大変位置Pに対して他の位置に配置されたときよりも大きい。従って、1次振動によって1次検出電線12Aに大きな電圧が発生するため、1次検出電線12Aに発生する電圧に基づいて、精度良く1次振動を検出することができる。尚、1次検出電線12Aの配置位置とは、内リング部2Aの周方向における1次検出電線12Aの中央部を指す。
更に、図5に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1Aは、1次検出電線12Aに発生する電圧の大きさに基づいて、1次駆動電線11Aに印加される交流電流を制御して、内リング部2Aの1次振動を制御する制御手段6Aを備える。角速度センサ1Aは、制御手段6Aを備えることで、実施形態1に係る角速度センサ1と同様に、1次振動をフィードバック制御することができる。
更に、図5に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1Aは、外リング部3Aに沿って配置された2次検出電線13Aa〜13Adを備える。2次検出電線13Aa〜13Adは、外リング部3Aの周方向に延びるように配置されている。よって、1次検出電線12Aに電流が流れることと同様に、外リング部3Aが2次振動すると、2次検出電線13Aa〜13Adには、2次検出電線13Aa〜13Adが移動する速度に応じた電圧が発生する。更に、2次検出電線13Aa〜13Adは、実施形態1に係る2次検出電極13a〜13hと同様に、1次駆動電線11Aの配置位置に対して360°/4n異なる位置に配置されている。即ち、2次検出電線13Aa〜13Adは、外リング部3の2次振動の最大変位点Qとなる位置に配置されている。よって、1次検出電線12Aと同様に、外リング部3Aが2次振動したとき、2次検出電線13Aa〜13Adには大きな電圧が発生する。このため、2次検出電線12Aa〜13Adに発生する電圧の大きさに基づいて、精度良く2次振動を検出することができる。尚、2次検出電線13Aa〜13Adの配置位置とは、外リング部3Aの周方向における1次検出電線13Aa〜13Adの中央部を指す。
また、図5に示すように、2次検出電線13Aa〜13Adは、実施形態1の2次検出電極13a〜13hと同様に、外リング部3Aの周方向において、2次振動の最大変位点Qを跨ぎ、該最大変位点Qから、外リング部3Aの周方向の両方向に同一距離延びている。これにより、1次振動によって、最大変位点Qの両側のそれぞれの部分に発生する電圧が相殺される。従って、2次検出電線13Aa〜13Adに発生する電圧についての、1次振動の影響を排除できる。本実施形態に係る角速度センサ1Aは、実施形態1に係る角速度センサ1と同様に、角速度検出手段7Aによって、2次検出電線13Aa〜13Adに発生する電圧の大きさに基づいて、外リング部3Aの回転運動の角速度を検出する。
このように電磁力を用いて、角速度を検出する場合であっても、2次検出電線13Aa〜13Adの長さを外リング部3Aの周方向に長くすることで、角速度の検出精度を高めることができる。角速度センサ1Aにおいては、外リング部3Aには、2次検出電線13Aa〜13Adのみが配置されているので、1次駆動電線11A及び1次検出電線12Aに妨げられることなく、2次検出電線13Aa〜13Adを長くすることができる。また、外リング部3Aには、2次検出電線13Aa〜13Adのみが配置されているので、2次検出電線13Aa〜13Adを長くしても、隣り合う2次検出電線13Aa〜13Adの間隔をクロストークが発生し難い大きさに保つことが可能である。また、固定部5Aを外リング部3Aの径方向外側に設け、サポート部5Aaにより固定部5Aと外リング部3Aとを接続することで、固定部5Aに内リング部2A、外リング部3A及びビーム部4Aを支持してもよい。この場合、固定部5A及びビーム部4Aを通じて、2次検出電線13Aa〜13Adから電線を外リング部3の径方向外側に導出でき、2次検出電線13Aa〜13Adと各2次検出電線13Aa〜13Adに発生する電圧を測定する電圧計とを容易に接続することが可能となる。
次に、本実施形態に係る角速度センサ1Aの変形例を説明する。本変形例に係る角速度センサ1Aは、実施形態1に係る角速度センサ1の変形例と同様に、2次振動の抑制に要した交流電流に基づいて角速度を検出する。本変形例に係る角速度センサ1Aの構成は、2次抑制電線と抑制手段とを備える点が、上記した角速度センサ1Aと異なる。本変形例に係る角速度センサ1Aについて、図5を用いて説明する。
2次抑制電線は、外リング部3に沿って配置される。本変形例においては、図5の参照符号13Aa〜13Adで示す部材のうち、何れかを2次検出電線とし、残りを2次抑制電線とすることができる。ここでは、参照符号13Aa、13Acの部材を2次検出電線とし、参照符号13Ab、13Adを2次抑制電線として説明する。2次抑制電線13Ab、13Adは、外リング部3Aの周方向に延びるように配置されている。よって、1次駆動電線11Aと同様に、2次抑制電線13Ab、13Adに交流電流が印加されると、外リング部3Aの径方向の電磁力が生じる。また、2次抑制電線13Ab、13Adは、2次振動の最大変位点Qに配置されている。よって、2次抑制電極13Ab、13Adは、2次振動によって変位する部分に電磁力を発生させることができる。従って、2次抑制電極13Ab、13Adに印加される交流電流を制御することで、外リング部3Aの2次振動を抑制することができる。
抑制手段8Aは、2次検出電線13Aa、13Acに流れる電流の大きさの変化を打ち消すように、2次抑制電線13Ab、13Adに交流電圧を印加して、2次振動を抑制する。角速度検出手段7Aは、抑制手段8Aが2次抑制電線13Ab、13Adに印加した交流電圧に基づいて角速度を検出する。このように、2次振動の発生を抑制することで、実施形態1に係る変形例と同様に、外リング部3Aが1次振動及び2次振動とは別の新たな振動をすることを防止することができ、該新たな振動による角速度の検出精度の低下が防止されている。
(実施形態3)
本実施形態に係る角速度センサ1Bは、内リング部の1次振動の駆動及び制御と、角速度の検出とが圧電素子を利用して行われている点が実施形態1に係る角速度センサ1と異なる。図6は角速度センサ1Bの概略構成図である。図6に示すように、角速度センサ1Bは、本実施形態1に係る角速度センサ1と同様に、内リング部2B、外リング部3B、ビーム部4B、固定部5B及びサポート部5Baを備えている。尚、図6では、説明のため内リング部2B及び外リング部3Bを実施形態1の内リング部2及び外リング部3よりも太く描いている。
更に、図6に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1Bは、内リング部2Bの内側部分に、内リング部2Bの周方向に延びるように配置された1次駆動圧電素子11Bが配置されている。内リング部2Bの内側部分とは、図6に示すように、内リング部2Bの太さ方向において、中心部Xよりも径方向内側(矢印R’方向側)の部分をいう。1次駆動圧電素子11Bに電圧が印加されると、1次駆動圧電素子11Bは、内リング部2Bの周方向の中央部を中心にして、内リング部2Bの周方向に収縮する。1次駆動圧電素子11Bが収縮すると、図7に示すように、内リング部2Bの1次駆動圧電素子11Bが配置された部位の曲率が大きくなる。
この1次駆動圧電素子11Bは、図6に示すように、実施形態2に係る角速度センサ1Aの1次駆動電線11Aと同一位置に配置されている。各1次駆動圧電素子11Bに交流電圧を印加して、各1次駆動圧電素子11Bを周期的に収縮させると、内リング部2Bは、1次駆動圧電素子11Bの配置された部位及び各1次駆動圧電素子11Bが配置された部位の中間位置を最大変位点Pとしたcosnθモードの1次振動をする。尚、1次駆動圧電素子11Bの配置位置とは、内リング部2Bの周方向における1次駆動圧電素子11Bの中央部を指す。
更に、図1に示すように、1次駆動圧電素子11Bは、実施形態2に係る角速度センサ1Aの1次駆動電線11Aと同様に、内リング部2Bのビーム部4Bが接続される部位に配置されている。よって、1次振動の最大変位点Pとビーム部4Bが接続される部位が一致するため、内リング部2Aの1次振動が精度良く外リング部3Aに伝達される。
更に、図6に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1Bは、内リング部2Bの内側部分に、内リング部2Bの周方向に延びるように配置された1次検出圧電素子12Bを備える。1次検出圧電素子12Bは、内リング部2Aの1次振動により内リング部2Bの周方向に収縮すると、収縮に応じた大きさの電流が発生する。この1次検出圧電素子12Bは、実施形態2に係る角速度センサ1Aの1次検出電線12Aと同一位置に配置されている。従って、1次検出圧電素子12Bは、内リング部2Bの1次振動の最大変位点Pとなる位置に配置されている。このため、内リング部2Bが1次振動したときの1次検出圧電素子12Bの収縮量は、最大変位置Pに対して他の位置に配置されたときよりも大きい。従って、1次振動によって1次検出圧電素子12Bに大きな電流が発生するため、1次検出圧電素子12Bに発生する電流に基づいて、精度良く1次振動を検出することができる。尚、1次検出圧電素子12Bの配置位置とは、内リング部2Bの周方向における1次検出圧電素子12Bの中央部を指す。
更に、図6に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1Bは、1次検出圧電素子12Bに発生する電流の大きさに基づいて、1次駆動圧電素子11Bに印加する交流電圧を制御して、内リング部2Bの1次振動を制御する制御手段6Bを備える。角速度センサ1Bは、制御手段6Bを備えることで、実施形態1に係る角速度センサ1と同様に、1次振動をフィードバック制御することができる。
更に、図6に示すように、本実施形態に係る角速度センサ1Bは、外リング部3Bの内側部分に、外リング部3の周方向に延びるように配置された2次検出圧電素子13Ba〜13Bdを備える。外リング部3Bの内側部分とは、外リング部3Bの太さ方向において、中心部Yよりも径方向内側R’の部分をいう。2次検出圧電素子13Ba〜13Bdは、外リング部3Bの2次振動によって外リング部3Bの周方向に収縮すると、収縮に応じた大きさの電流が発生する。
更に、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdは、外リング部3Bの周方向において、実施形態2に係る角速度センサ1Aの2次検出電線13Aa〜13Adと同一位置に配置されている。従って、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdは、2次振動の最大変位点Qに配置されている。よって、外リング部3Bが2次振動したときの2次検出圧電素子13Ba〜13Bdの収縮量が、最大変位置Qに対して他の位置に配置されたときよりも大きく、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdに大きな電流が発生する。このため、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdに発生する電流に基づいて、精度良く2次振動を検出することができる。尚、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdの配置位置とは、外リング部3Bの周方向における2次検出圧電素子13Ba〜13Bdの中央部を指す。
また、図6に示すように、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdは、実施形態1の2次検出電極13a〜13hと同様に、外リング部3Aの周方向において、2次振動の最大変位点Qを跨ぎ、該最大変位点Qから、周方向の両方向に同一距離延びている。これにより、実施形態1の2次検出電極13a〜13hと同様に、1次振動によって、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdの最大変位点Qの両側のそれぞれの部分に発生する電流が相殺される。従って、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdに発生する電流についての、1次振動の影響を排除できる。本実施形態に係る角速度センサ1Bは、実施形態1に係る角速度センサ1と同様に、角速度検出手段7Bによって、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdに発生する電圧の大きさに基づいて、外リング部3Bの回転運動の角速度を検出する。
このように圧電素子を用いて角速度を検出する場合であっても、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdの長さを外リング部3Bの周方向に長くすることで、角速度の検出精度を高めることができる。角速度センサ1Bにおいては、外リング部3Bには、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdのみが配置されているので、1次駆動圧電素子11B及び1次検出圧電素子12Bに妨げられることなく、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdを長くすることができる。また、外リング部3Bには、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdのみが配置されているので、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdを長くしても、隣り合う2次検出圧電素子13Ba〜13Bdの間隔をクロストークが発生し難い大きさに保つことが可能である。
次に、本実施形態に係る角速度センサ1Bの変形例を説明する。本変形例に係る角速度センサ1Bは、実施形態1に係る角速度センサ1の変形例と同様に、2次振動の抑制に要した交流電圧に基づいて角速度を検出する。本変形例に係る角速度センサ1Bの構成は、2次抑制圧電素子と抑制手段とを備える点が、上記した角速度センサ1Bと異なる。本変形例に係る角速度センサ1Bについて、図6を用いて説明する。
2次抑制圧電素子は、外リング部3Bの内側部分に、外リング部3Bの周方向に延びるように配置される。本変形例においては、図6の参照符号13Ba〜13Bdで示す部材のうち、何れかを2次検出圧電素子とし、残りを2次抑制圧電素子とすることができる。ここでは、参照符号13Ba、13Bcの部材を2次検出圧電素子とし、参照符号13Bb、13Bdを2次抑制圧電素子として説明する。
2次抑制圧電素子13Bb、13Bdは、外リング部3Bの周方向に延びるように配置されている。よって、2次抑制圧電素子13Bb、13Bdは、電圧が印加されることで、自身が配置された外リング部3Bの部位の曲率を大きくさせる力を発生させることができる。2次抑制圧電素子13Bb、13Bdは、外リング部3の2次振動の最大変位点Qに配置されている。外リング部3Bの最大変位点Qは、2次振動の際に、曲率が変動する。よって、2次抑制圧電素子13Bb、13Bdが配置された外リング部3Bの最大変位点Qが2次振動によって曲率が大きくなるときに、2次抑制圧電素子13Bb、13Bdに電圧を印加して、2次抑制圧電素子13Bb、13Bdが配置された最大変位点Qの曲率を小さくする力を発生させれば、2次振動を抑制することができる。
抑制手段8Bは、2次検出圧電素子13Ba、13Bcに発生する電流の大きさの変化を打ち消すように、2次抑制圧電素子13Bb、13Bdに交流電圧を印加して、2次振動を抑制する。角速度検出手段7Bは、抑制手段8Bが2次抑制圧電素子13Bb、13Bdに印加した交流電圧に基づいて角速度を検出する。このように、2次振動の発生を抑制することで、実施形態1に係る変形例と同様に、外リング部3Bが1次振動及び2次振動とは別の新たな振動をすることを防止することができ、該新たな振動による角速度の検出精度の低下することができる。
本実施形態に係る角速度センサ1Bにおいては、1次駆動圧電素子11B、1次検出圧電素子12Bは、内リング部2Bの外側部分に配置されてもよい。内リング部2Bの外側部分とは、図6に示すように、内リング部2Bの太さ方向においての中心部Xよりも径方向外側の部分をいう。
1次駆動圧電素子11Bが内リング2Bの外側部分に配置された場合、1次駆動圧電素子11Bが収縮すると、内リング2Bの1次駆動圧電素子11Bが配置された部位の曲率が大きくなり、内リング部2Bの1次駆動圧電素子11Bが配置された部位の中間位置の部位の曲率が小さくなる。よって、1次駆動圧電素子11Bを内リング部2Bの外側部分に配置しても、内リング部2Bに1次振動をさせることができる。また、1次検出圧電素子12Bが内リング2Bの外側部分に配置した場合、内側部分に配置した場合とは逆に、内リング部2Bの1次検出圧電素子12Bが配置された部位の曲率が大きくなると、1次検出圧電素子12Bが収縮する。よって、1次検出圧電素子12Bを内リング2Bの外側部分に配置しても、1次振動を検出することができる。
また、2次検出圧電素子及び2次抑制圧電素子は、外リング部3Bの外側部分あるいは、内外両方の部分に配置されても良い。外リング部3Bの外側部分とは、外リング部3Bの太さ方向における中心部Yよりも径方向外側の部分をいう。
2次検出圧電素子を外リング部3Bの外側部分に配置した場合、内側部分に配置した場合とは逆に、外リング部3Bの2次検出圧電素子が配置された部位の曲率が大きくなると、2次検出圧電素子が収縮する。よって、2次検出圧電素子を外リング3Bの外側部分に配置しても、2次振動を検出することができる。また、2次抑制圧電素子を外リング3Bの外側部分に配置した場合、外リング3の2次抑制圧電素子が配置された部位の曲率が大きくなると、2次抑制圧電素子が収縮する。よって、2次抑制圧電素子が配置された外リング部3Bの部位が2次振動によって曲率が小さくなるときに、2次抑制圧電素子に電圧を印加して、2次抑制圧電素子が配置された外リング部3Bの部位の曲率を大きくする力を発生させれば、2次振動を抑制することができる。また、2次検出圧電素子及び2次抑制圧電素子を、外リング部3Bの内外両方の部分に配置すると、検出電流量は倍になるため、角速度の検出精度が高くなる。尚、2次検出圧電素子及び2次抑制圧電素子を、外リング部3Bの内外両方の部分に配置した場合は、実施形態1に記載の角速度センサ1と同様に、2次検出圧電素子及び2次抑制圧電素子のぞれぞれの半数と、残りの半数とは、互いに逆位相の信号を検出することになる。よって、この場合、2次振動を検出は、逆位相の信号の差分を用いて行う。
上記の1〜3の各実施形態において、内リング部の1次振動は、1次駆動電極11、1次駆動電線11A、及び、1次駆動圧電素子11Bが1つであっても発生させることは可能である。具体的には、内リング部のcosnθモードに対応する固有振動数で内リング部を振動させれば、1次駆動電極11、1次駆動電線11A、及び、1次駆動圧電素子11Bが1つであっても発生させることが可能である。よって、1〜3の各実施形態の角速度センサ1、1A、1Bは、1次駆動電極11、1次駆動電線11A、及び、1次駆動圧電素子11Bを1つのみ備えてもよい。また、同様に、外リング部の2次振動の抑制は、2次抑制電極、2次抑制電線、及び、2次駆動圧電素子が1つであっても可能である。又、内リング部の1次振動の検出は、1次検出電極12、1次検出電線12A、及び、1次検出圧電素子12Bが1つであっても可能であり、外リング部の2次振動の検出は、2次検出電極13a〜13g、2次検出電線13Aa〜13Ad、及び、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdが1つであっても可能である。尚、感度の向上などの観点から、1次駆動電極11、1次駆動電線11A、及び、1次駆動圧電素子11B、2次抑制電極、2次抑制電線、及び、2次駆動圧電素子、1次検出電極12、1次検出電線12A、及び、1次検出圧電素子12B、2次検出電極13a〜13g、2次検出電線13Aa〜13Ad、及び、2次検出圧電素子13Ba〜13Bdの数は、実施形態1〜3に記載したような数が望ましい。
図1は、実施形態1に係る角速度センサの概略構成図である。 図2は、実施形態1の内リング部が行う平面内cosnθモードの振動を示す図である。尚、図2においては、2次検出電極を省略している。 図3は、連動して1次振動している内リング部と外リング部とを示す図である。 図4は、このコリオリ力によって外リング部に生じる平面内cosnθモードの2次振動を示す図である。尚、図4においては、固定部及びサポート部を省略している。 図5は、実施形態2に係る角速度センサの概略構成図である。 図6は、実施形態3に係る角速度センサの概略構成図である。 図7は、圧電素子による内リング部の振動の発生について説明した図である。 図8は、従来の角速度センサの概略構成図である。
符号の説明
1、1A、1B 角速度センサ
2、2A、2B 内リング部
3、3A、3B 外リング部
4、4A、4B ビーム部
11 1次駆動電極
11A 1次駆動電線
11B 1次駆動圧電素子
12 1次検出電極
12A 1次検出電線
12B 1次検出圧電素子
13a〜13h 2次駆動電極
13Aa〜13Ad 2次検出電線
13Ba〜13Bd 2次検出圧電素子

Claims (6)

  1. 内リング部と、
    前記内リング部を囲うように、前記内リング部の径方向外側に配置された外リング部と、
    前記外リング部を前記内リング部と連動させるための、前記内リング部と前記外リング部とを接続するビーム部と、
    前記内リング部の径方向内側において、前記内リング部と対向配置され、交流電圧が印加されることにより、前記内リング部との間で静電力を作用させ、前記内リング部に1次振動をさせる1次駆動電極と、
    前記内リング部の径方向内側において、前記内リング部と対向配置され、前記1次振動によって、前記内リング部との間の静電容量が変動する1次検出電極と、
    前記内リング部と前記1次検出電極との間の静電容量に基づいて、前記1次駆動電極に印加する交流電圧を制御して、前記1次振動を制御する制御手段と、
    前記外リング部の径方向内側及び径方向外側の少なくとも何れか一方において、前記外リング部と対向配置され、前記内リング部及び外リング部が含まれる平面に垂直な軸周りの回転運動の角速度と前記1次振動とにより、前記外リング部に生じる2次振動によって前記外リング部との間の静電容量が変動する2次検出電極と、
    前記外リング部と前記2次検出電極との間の静電容量に基づいて、前記角速度を検出する角速度検出手段とを備えることを特徴とする角速度センサ。
  2. 前記外リング部の径方向内側及び径方向外側の少なくとも何れか一方において、前記外リング部と対向配置された2次抑制電極と、
    前記外リング部と前記2次検出電極との間の静電容量の変化を打ち消すように、前記2次抑制電極に交流電圧を印加して、前記2次振動を抑制する抑制手段とを備え、
    前記角速度検出手段は、前記外リング部と前記2次検出電極との間の静電容量に代えて、前記抑制手段によって前記2次抑制電極に印加される交流電圧の大きさに基づいて角速度を検出することを特徴とする請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 内リング部と、
    前記内リング部を囲うように、前記内リング部の径方向外側に配置された外リング部と、
    前記外リング部を前記内リング部と連動させるための、前記内リング部と前記外リング部とを接続するビーム部と、
    前記内リング部及び前記外リング部の法線方向の磁界を発生させる磁界発生手段と、
    前記内リング部に沿って配置され、交流電流が流れることにより、該電流と前記磁界とによって発生する電磁力により前記内リング部に1次振動をさせる1次駆動電線と、
    前記内リング部に沿って配置され、前記内リング部の前記1次振動と前記磁界とによって前記内リング部の前記1次振動に応じた大きさの電圧が発生する1次検出電線と、
    前記1次検出電線に発生する電圧の大きさに基づいて、前記1次駆動電線に印加する交流電流を制御して、前記内リング部の前記1次振動を制御する制御手段と、
    前記外リング部に沿って配置され、前記内リング部及び外リング部が含まれる平面に垂直な軸周りの回転運動の角速度と前記1次振動とにより、前記外リング部に生じる2次振動と、前記磁界とによって、該2次振動に応じた大きさの電圧が発生する2次検出電線と、
    前記2次検出電線に発生する電圧の大きさに基づいて、前記角速度を検出する角速度検出手段とを備えることを特徴とする角速度センサ。
  4. 前記外リング部に沿って配置された2次抑制電線と、
    前記2次検出電線に発生する電圧の大きさの変化を打ち消すように、前記2次抑制電線に交流電流を流して、前記2次振動を抑制する抑制手段とを備え、前記角速度検出手段は、前記2次検出電線に発生する電圧の大きさに代えて、前記抑制手段によって前記2次抑制電線に流される交流電流の大きさに基づいて角速度を検出することを特徴とする請求項3に記載の角速度センサ。
  5. 内リング部と、
    前記内リング部を囲うように、前記内リング部の径方向外側に配置された外リング部と、
    前記外リング部を前記内リング部と連動させるための、前記内リング部と前記外リング部とを接続するビーム部と、
    前記内リング部の内側部分又は外側部分に、前記内リング部の周方向に延びるように配置され、交流電圧が印加されることにより前記内リング部の周方向に収縮し、該収縮により前記内リング部に1次振動をさせる1次駆動圧電素子と、
    前記内リング部の内側部分又は外側部分に、前記内リング部の周方向に延びるように配置され、前記1次振動による前記内リング部の収縮に応じた大きさの電流が発生する1次検出圧電素子と、
    前記1次検出圧電素子に発生する電流の大きさに基づいて、前記1次駆動圧電素子に印加する交流電圧を制御して、前記内リング部の前記1次振動を制御する制御手段と、
    前記外リング部の内側部分又は外側部分に、前記外リング部の周方向に延びるように配置され、前記内リング部及び外リング部が含まれる平面に垂直な軸周りの回転運動の角速度と前記1次振動とにより、前記外リング部に生じる2次振動による前記外リング部の収縮に応じた大きさの電流が発生する2次検出圧電素子と、
    前記2次検出圧電素子に発生する電流の大きさに基づいて、前記角速度を検出する角速度検出手段とを備えることを特徴とする角速度センサ。
  6. 前記外リング部の内側部分又は外側部分に、前記外リング部の周方向に延びるように配置された2次抑制圧電素子と、
    前記2次検出圧電素子に発生する電流の大きさの変化を打ち消すように、前記2次抑制圧電素子に交流電圧を印加して、前記2次抑制圧電素子を前記外リング部の周方向に収縮させて、前記2次振動を抑制する抑制手段とを備え、
    前記角速度検出手段は、前記2次検出圧電素子に生じる電流の大きさに代えて、前記抑制手段によって前記2次抑制圧電素子に印加される交流電圧の大きさに基づいて角速度を検出することを特徴とする請求項5に記載の角速度センサ。
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