JP2009179363A - 積層体及びそれを用いた包装袋 - Google Patents
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Abstract
包装体の製袋時及び内容物の充填時における適正な滑り性及び安定した低温シール性が得られる包装袋に用いる積層体を提供する。
【解決手段】
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体を用いた、この順にA層、B層、C層からなる3層の積層体において、A層、B層、C層の密度勾配が、A層の密度=C層の密度でかつ0.005≦(B層の密度−C層の密度)≦0.015であることを特徴とする積層体を包装袋に用いる。
【選択図】図1
Description
本発明の請求項3の発明は、請求項1または2に記載の積層体を用いた、前記C層を最内面として構成されることを特徴とする包装袋である。
本発明の請求項4の発明は、前記積層体にフィルム基材を積層したことを特徴とする請求項3に記載の包装袋である。
本発明の請求項5の発明は、フィルム基材と積層体との間にガスバリア層を設けたことを特徴とする請求項4に記載の包装袋である。
これらのシングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体の特性を維持しつつ、滑り性を向上させるために、多層製膜の構成層の間に密度勾配を付けること及び無機系フィラーを添加して製膜することによって必要な滑り性を確保することに成功した。これによって、包装袋の製袋適性や内容物の充填適性に必要な滑り性を確保出来、また、低温でのヒートシールが可能である。
しての機能を十分に果たすことができない場合がある。また、蒸着薄膜層の膜厚が300nmを超えた場合は蒸着薄膜にフレキシビリティを保持させることができず、成膜後に折り曲げ、引っ張りなどの外的要因により、蒸着薄膜に亀裂を生じる恐れがあるため良くない。
<実施例1>
フィルム基材1の厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの上に、ドライラミネート機で、塗布量3g/m2(乾燥状態)に塗工したポリウレタン系接着剤Dを介して、3層共押出し製膜した厚さ50μmの、シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体樹脂フィルムの積層体2を貼り合わせて包装袋を作成した。積層体2は、膜厚比がA:B:C=1:1:1、密度がA層0.920、B層0.925、C層0.920であった。また、C層には、酸化珪素系フィラーの平均粒径6μmのものを3wt%添加した。
<実施例2>
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体樹脂フィルム2のB層の密度を0.935とした以外は、実施例1と同様にして本発明の包装袋を作製した。
<実施例3>
フィルム基材1の厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの上に、ドライラミネート機で、塗布量3g/m2(乾燥状態)に塗工したポリウレタン系接着剤Dを介して、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフィルムに厚さ50nmの酸化珪素の蒸着膜層を積層したバリア層Eを積層した。引き続き前記バリア層Eの蒸着薄膜層の上に塗工した塗布量3g/m2(乾燥状態)のポリウレタン系接着剤Dを介して厚さ50μmの、シングルサイト系触媒を用いて重合した、エチレン−αオレフィン共重合体樹脂フィルムの積層体2を貼り合わせて包装袋を作成した。積層体2は、膜厚比がA:B:C=1:1:1、密度がA層0.920、B層0.925、C層0.920であった。また、C層には、酸化珪素系フィラーの平均粒径6μmのものを3wt%添加した。
<実施例4>
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体樹脂フィルムの積層体2のB層の密度を0.935とした以外は、実施例3と同様にして本発明の包装袋を作製した。
<比較例1>
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体樹脂フィルムの積層体2のB層の密度を0.920とした以外は、実施例1と同様にして包装袋を作製した。
<比較例2>
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体樹脂フィルムの積層体2のB層の密度を0.945とした以外は、実施例1と同様にして包装袋を作製した。
<比較例3>
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体樹脂フィルムの積層体2のB層の密度を0.920とした以外は、実施例3と同様にして包装袋を作製した。
<比較例4>
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体樹脂フィルムの積層体2のB層の密度を0.945とした以外は、実施例3と同様にして包装袋を作製した。
<評価方法>
・包装袋の滑り性測定:
滑り始める角度から静摩擦係数を算出する傾斜法で包装袋のC層表面の静摩擦係数を測定した。
・包装袋の低温シール性:
ヒートシール条件: 温度160℃、圧力196KPa(実圧)、時間1秒
ヒートシール強度測定(JIS Z1707準拠)
2…積層体(エチレン−αオレフィン共重合体樹脂)
A…エチレン−αオレフィン共重合体樹脂層
B…エチレン−αオレフィン共重合体樹脂層
C…エチレン−αオレフィン共重合体樹脂層
D…接着剤層
E…バリア層
Claims (5)
- シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体を用いた、A層、B層、C層の順に積層された3層からなる積層体において、A層、B層、C層の密度勾配が、A層の密度=C層の密度でかつ0.005≦(B層の密度−C層の密度)≦0.015であることを特徴とする積層体。
- 前記C層に平均粒径3 〜20μmの無機系フィラーを1 〜10重量%添加することを特徴とする請求項1に記載の積層体。
- 請求項1または2に記載の積層体を用いた、前記C層を最内面として構成されることを特徴とする包装袋。
- 前記積層体にフィルム基材を積層したことを特徴とする請求項3に記載の包装袋。
- フィルム基材と積層体との間にガスバリア層を設けたことを特徴とする請求項4に記載の包装袋。
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JP2008020654A JP5303940B2 (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 積層体及びそれを用いた包装袋 |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPH1086300A (ja) * | 1996-09-10 | 1998-04-07 | Toyobo Co Ltd | 線状低密度ポリエチレン系複合フィルム |
JPH10278196A (ja) * | 1997-04-09 | 1998-10-20 | Daicel Chem Ind Ltd | 複合フィルムおよびその製造方法 |
JP2005014461A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 界面活性剤を含む内容物を収納する包装袋 |
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2008
- 2008-01-31 JP JP2008020654A patent/JP5303940B2/ja active Active
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