JP2009177366A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データを記憶する記憶部を装置のウォームアップ時にデータ転送速度の低下しない安定動作状態に早期に立ち上げることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の電源オンによるウォームアップ動作の開始後に(S101)、画像形成装置に搭載されたハードディスク装置の温度を測定し(S102)、この測定温度がハードディスク装置のデータ転送速度が低下する温度(20℃以下)の場合は(S103;Yes)、ハードディスク装置への所定時間のダミー転送を行い(S104)、ハードディスク装置を動作させて昇温を加速させる。さらにこの所定時間のダミー転送は、ハードディスク装置の温度が設定温度を超過する(S105;No)まで繰り返し行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハードディスク装置などを画像データの記憶装置として備えた画像形成装置に関する。
一般にハードディスク装置は、大容量化や高密度化に伴い温度の影響を受けやすくなるため、低温時や高温時の信頼性を確保する対策を講じているものがある。しかし、その影響で使用環境温度やハードディスク装置自体の温度が低温または高温となったときにデータの読み書き動作(データ転送)に速度制限が生じる。また、通電開始から安定動作するまでの制御の初期状態にも同様に動作速度(データ転送速度)の低下が発生する。
このようなハードディスク装置を画像データの記憶装置として搭載した画像形成装置においては、画像形成装置の動作状態にハードディスク装置が低温になると冷却FANの回転を停止する制御を行ってハードディスク装置の温度上昇を早める、あるいは、低速アクセス状態でのジョブの投入や多重投入を禁止する制御を行うなどして、ハードディスク装置の低速動作中の不具合を防止するようにした技術が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−56062号公報
しかし、上記の技術は画像形成装置の動作状態におけるハードディスク装置の温度制御に関するものであり、たとえば電源投入時や省電力モードからの起動時などのウォームアップ状態の温度制御までは考慮されていない。
電子写真方式の画像形成装置の場合、画像形成部においては高温で動作する定着装置の昇温、すなわち、定着装置が正常動作する規定温度まで定着装置の温度を上昇させる動作準備に最も時間が掛かるため、画像形成装置のウォームアップでは定着装置の昇温(規定温度への到達)が完了すれば印刷可能となる。ただし、ハードディスク装置が本来のデータ転送速度を発揮できる温度、すなわち、データ転送速度の低下しない安定動作状態になる前に印刷が開始されると、ハードディスク装置による画像データの入出力が印刷出力に間に合わなくなり、処理の中断や生産性の低下を招いてしまうことがある。
このように、ハードディスク装置を搭載した画像形成装置においては、ウォームアップを行い印刷可能状態となった直後から装置の最速条件で印刷出力を実施したい場合などに、上述したようなハードディスク装置の温度環境因子が生産性に影響するため解決しなければならない問題となっている。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、画像データを記憶する記憶部を装置のウォームアップ時にデータ転送速度の低下しない安定動作状態に早期に立ち上げることができる画像形成装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]画像データの入力部と、
前記入力部から出力された画像データを記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した画像データに基づいて用紙上に画像形成する画像形成部と、
前記記憶部の温度を測定する温度測定部と、
当該画像形成装置のウォームアップ時に前記温度測定部による測定結果に基づいて前記記憶部に対するデータ転送を行うか否かを制御する制御部と、
を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、画像形成装置のウォームアップ時に、温度測定部が測定した記憶部の温度に基づいて記憶部に対するデータ転送を行うか否かを制御する。たとえば、記憶部の測定温度がデータ転送速度の低下を発生する所定温度を超える場合は記憶部に対するデータ転送を行わず、所定温度以下の場合は記憶部に対するデータ転送を行い、記憶部を動作させて昇温を加速させるなどの制御を実行する。
これにより、画像形成装置のウォームアップ時に記憶部をデータ転送速度の低下しない安定動作状態に早期に立ち上げられるようになり、画像形成装置が印刷可能状態になるまでの間に記憶部を安定動作状態にすることが可能となる。したがって、画像形成装置がウォームアップを行い印刷可能状態となった直後から印刷を開始しても、記憶部をデータ転送の低下しない状態でアクセスすることができる。またこの場合は、たとえば予備的なデータ転送を行って記憶部のデータ転送速度を測定するなどしなくても、記憶部の温度を測定するだけでデータ転送の必要性の有無やデータ転送の終了タイミングを判断できるため、制御が簡単になる。
[2]画像データの入力部と、
前記入力部から出力された画像データを記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した画像データに基づいて用紙上に画像形成する画像形成部と、
前記記憶部のデータ転送速度を測定するデータ転送速度測定部と、
当該画像形成装置のウォームアップ時に前記データ転送速度測定部による測定結果に基づいて前記記憶部に対するデータ転送を行うか否かを制御する制御部と、
を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、画像形成装置のウォームアップ時に、データ転送速度測定部が測定した記憶部のデータ転送速度に基づいて記憶部に対するデータ転送を行うか否かを制御する。たとえば、記憶部が本来のデータ転送速度で動作している場合は記憶部に対するデータ転送を行わず、本来のデータ転送速度で動作していない場合は記憶部に対するデータ転送を行い、記憶部を動作させて昇温を加速させるなどの制御を実行する。
これにより、画像形成装置ではウォームアップ時に記憶部がデータ転送速度の低下しない安定動作状態に早期に立ち上げられるようになり、画像形成装置が印刷可能状態となった直後から印刷を開始しても、記憶部をデータ転送の低下しない状態でアクセスできるようになる。またこの場合は、測定した実際のデータ転送速度に基づいてデータ転送の必要性の有無やデータ転送の終了タイミングを適切に判断することができるため、たとえば必要以上にデータ転送を行って記憶部に負荷を掛けたり、記憶部が安定動作状態になる前にデータ転送が終了したりするようなことを回避できる。
[3]画像データの入力部と、
前記入力部から出力された画像データを記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した画像データに基づいて用紙上に画像形成する画像形成部と、
前記記憶部の温度を測定する温度測定部と、
前記記憶部のデータ転送速度を測定するデータ転送速度測定部と、
当該画像形成装置のウォームアップ時に前記温度測定部による測定結果に基づいて前記記憶部に対するデータ転送の開始を制御し、前記データ転送速度測定部による測定結果に基づいて前記データ転送の終了を制御する制御部と、
を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、画像形成装置のウォームアップ時に、温度測定部が測定した記憶部の温度に基づいて記憶部に対するデータ転送の開始を制御し、データ転送速度測定部が測定した記憶部のデータ転送速度に基づいてデータ転送の終了を制御する。たとえば、記憶部の測定温度がデータ転送速度の低下を発生する所定温度を超える場合は記憶部に対するデータ転送を行わず、所定温度以下の場合は記憶部に対するデータ転送を開始する。そして、記憶部が本来のデータ転送速度になるとデータ転送を終了するなどの制御を実行することにより、記憶部を動作させて昇温を加速させる。
これにより、画像形成装置ではウォームアップ時に記憶部がデータ転送速度の低下しない安定動作状態に早期に立ち上げられるようになり、画像形成装置が印刷可能状態となった直後から印刷を開始しても、記憶部をデータ転送の低下しない状態でアクセスできるようになる。またこの場合は、たとえば予備的なデータ転送を行って記憶部のデータ転送速度を測定するなどしなくても、記憶部の温度を測定するだけで簡単にデータ転送の必要性の有無(データ転送の開始タイミング)を判断することができると共に、必要性無しのときは無駄なデータ転送を行わなくて済むようになる。データ転送の終了タイミングは、測定した実際のデータ転送速度に基づいて適切に判断できるため、たとえば必要以上にデータ転送を行って記憶部に負荷を掛けたり、記憶部が安定動作状態になる前にデータ転送が終了したりするようなことを回避できる。
[4]前記データ転送の動作はリード動作である
ことを特徴とする[1]乃至[3]いずれか1項に記載の画像形成装置。
上記発明では、記憶部に記憶されているデータを読み出すリード動作であれば、記憶部にデータを書き込むライト動作などに比べて記憶部に掛かる負荷が小さいため、記憶部の劣化を抑制して長寿命化を図ることができる。
[5]前記データ転送の動作にはライト動作も含まれ、前記ライト動作を行うか否かを設定するための操作部を備える
ことを特徴とする[4]に記載の画像形成装置。
一般にライト動作はリード動作に比べて単位時間当たりの記憶部の通電量や動作量が大きいため、発熱量が増して記憶部がより速く昇温する。そこで上記発明では、記憶部に対するデータ転送の動作をリード動作に加えてライト動作でも行えるようにし、ライト動作を行うか否かは操作部により設定できるようにする。これにより、画像形成装置のユーザなどは、記憶部の立ち上げ時間(画像形成装置のウォームアップ時間)や記憶部に掛かる負荷などを考慮して、画像形成装置のウォームアップ時に記憶部のライト動作を行うか否かを任意に選択できるようになる。
[6]前記温度測定部による測定結果が第1所定温度以下の場合は前記データ転送をリード動作で行い、前記第1所定温度よりも低い第2所定温度以下の場合は前記データ転送をライト動作で行う
ことを特徴とする[1]または[3]に記載の画像形成装置。
上記発明では、たとえば記憶部の温度がデータ転送速度の低下する所定温度を大幅に下回る場合(第2所定温度以下の場合)はライト動作によるデータ転送を行い、所定温度を小幅に下回る場合(第2所定温度を超過しかつ第1所定温度以下の場合)はリード動作によるデータ転送を行うなど、記憶部の温度に応じてリード動作とライト動作を切り替えるようにする。これにより、記憶部の温度が所定温度より大幅に低い場合などでも、画像形成装置がウォームアップを行って印刷可能状態となるまでの間などに、記憶部に掛かる負荷を最小限に抑えつつ記憶部を安定動作状態に立ち上げられるようになる。
本発明に係る画像形成装置によれば、画像データを記憶する記憶部を装置のウォームアップ時にデータ転送速度の低下しない安定動作状態に早期に立ち上げられるようになる。したがって、画像形成装置がウォームアップを行い印刷可能状態となった直後から印刷を開始する場合などでも記憶部をデータ転送速度の低下しない状態でアクセスすることができ、最大の生産性で印刷出力できるようになる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、原稿のコピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機(MFP;Multi Function Peripheral/Multi Function Printer)として構成されている。また画像形成装置10は、画像データの記憶装置(記憶部)としてハードディスク装置を搭載しており、電源オンによるウォームアップ時にハードディスク装置の状態(温度やデータ転送速度)を監視してデータ転送を行うか否かを制御する機能を備えている。
このウォームアップ時におけるハードディスク装置のデータ転送は、リード動作またはライト動作で行われる。画像形成装置10の初期状態(デフォルト)ではリード動作が設定されており、ユーザによる操作でライト動作に切り替えられるようになっている。
図1に示すように、画像形成装置10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11に、バス12を介してROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ハードディスク装置16(図中、HDD;Hard Disk Driveと表示)と、操作表示部17と、通信部18と、画像処理部19と、スキャナ部20と、プリンタ部21と、時計部23とを接続して構成される。
CPU11は、ROM13に格納されているプログラムに基づいて画像形成装置10の動作を制御する。RAM14はCPU11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして使用されるほか、画像データを保存するための画像メモリなどにも使用される。不揮発メモリ15は、電源がオフされても記憶が保持されるメモリであり、装置固有の各種パラメータ、ユーザ情報や各種の設定情報、ハードディスク装置16のデータ転送制御に使用する制御データなどが記憶される。
操作表示部17は、ユーザに各種の操作画面や案内画面を表示する機能およびユーザから各種の操作を受け付ける機能を果たす。ここでは、操作表示部17は液晶ディスプレイとその画面上に設けられたタッチパネルと各種スイッチ類とで構成される。また、画像形成装置10のウォームアップ時におけるハードディスク装置16のデータ転送をリード動作またはライト動作にする切り替えは、この操作表示部17で設定できるようになっている。通信部18は、図示しないネットワークを通じて外部の端末装置などと通信する機能を果たす。
スキャナ部20は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部20は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、原稿からの反射光を受光して原稿を幅方向に1ライン分読み取るイメージセンサと、イメージセンサによるライン単位の読み取り位置を原稿の長さ方向に移動させるスキャン機構と、原稿からの反射光をイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーからなる光学経路などで構成される。画像処理部19は画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を施す機能を果たす。
プリンタ部21は、入力された画像データに対応する画像を記録紙に印刷して出力する機能を果たす。たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置22などを備え、電子写真プロセスによって記録紙上に画像を形成するレーザープリンタなどとして構成される。なお、定着装置22は記録紙上に転写された画像(トナー像)を加熱および加圧して定着させる熱定着式とされている。
時計部23は、時刻を刻む。ハードディスク装置16は、スキャナ部20による原稿の読み取りで取得した画像データの複数部の印刷出力などを可能とするために、大量の画像データを記憶し蓄積する機能を果たす。またハードディスク装置16は、装置自体の使用時間や装置内部の温度などを含む各種の検査項目をリアルタイムに検出してその情報を保持する自己診断機能としてのSMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)を搭載している。
なお、ハードディスク装置16がSMARTを搭載していない場合などには、ハードディスク装置16の温度を測定するための温度センサ24を別途設ける。この温度センサ24は、たとえばハードディスク装置16の表面に取り付けて装置外部の温度を測定する、あるいは、ハードディスク装置16の周辺に取り付けて装置周辺の環境温度を測定するようにし、さらにバス12に接続して測定した温度情報をCPU11が取得できるように構成する。また、温度センサ24をCPU11の汎用ポートに接続して温度情報を取得するようにしてもよい。
CPU11はプログラムを実行することで、画像形成装置10のウォームアップ時にハードディスク装置16の温度に基づいてハードディスク装置16に対するデータ転送を行うか否かを制御する制御部としての機能を果たす。
次に、画像形成装置10による通常のコピー動作とプリント動作における画像データの入力から出力までの流れを説明する。
コピー動作の場合は、スキャナ部20で原稿画像の読み取りを行うと、スキャナ部20から画像データが順次出力されRAM14に入力される。この画像データはRAM14に一時的に格納され、更にRAM14からハードディスク装置16に転送され格納される。
プリント動作の場合は、通信部18は図示しない外部端末からネットワークを通じて印刷データを受信すると、印刷データを画像データに展開する。この画像データはRAM14に入力され、コピー動作と同様にRAM14に一時的に格納され、RAM14からハードディスク装置16に転送され格納される。
コピー動作およびプリント動作共に、ハードディスク装置16に格納された画像データは出力時に読み出されて画像処理部19へ出力され、画像処理部19で各種の画像処理を施された後、プリンタ部21へ出力される。プリンタ部21は、入力される画像データに従ってレーザーユニットの点灯制御を行って画像を用紙上に形成し、印刷出力する。
次に、画像形成装置10のウォームアップ時に実施するハードディスク装置16のデータ転送制御について説明する。
背景技術で説明したように、ハードディスク装置は低温になり温度が一定の閾値以下になると、データ転送速度の低下を招くことがある。また、この温度要因によるデータ転送速度の低下は機種によって異なっていることがあり、中にはデータ書き込み速度が大幅に低下する機種もある。そのため、特に高解像度および高速出力を実現した画像処理装置においては、電源投入時や省電力モードからの起動時などにウォームアップを行って印刷可能状態になったが、ハードディスク装置が本来のデータ転送速度を発揮できる温度、すなわち、データ転送速度の低下しない安定動作状態になる前に印刷が開始されると、印刷出力に対してハードディスク装置による画像データの入出力が間に合わずにデータ待ち時間が発生してしまい、処理の中断や生産性の低下を招いてしまうことがある。
そこで、本実施の形態では画像形成装置10に搭載するハードディスク装置16の温度とデータ転送速度の関係(特性)を予め測定して、データ転送速度の低下が発生する温度を設定しておき、画像形成装置10のウォームアップ時にはその設定温度を用いてハードディスク装置16に対するデータ転送制御を行い、ハードディスク装置16を動作させて昇温を加速させるようにする。
詳細には、ハードディスク装置16における上記の測定結果に基づいて設定した温度を不揮発メモリ15に予め記憶しておき、画像形成装置10のウォームアップ開始に伴いハードディスク装置16の温度を測定する。この測定温度が不揮発メモリ15に記憶されている設定温度以下の場合は、ハードディスク装置16への所定時間のダミー転送を行い、ハードディスク装置16を動作させて昇温を加速させる制御を行う。さらにこの所定時間のダミー転送は、ハードディスク装置16の温度が設定温度を超過するまで繰り返し行うようにする。
たとえば、ハードディスク装置16が20℃以下になるとデータ転送速度(データ書き込み速度)の低下を発生するような場合には、ダミー転送の開始条件となる温度を20℃に設定する。また、一定のマージン(たとえば1℃など)を加えてこの温度を設定するようにしてもよい。このようにして設定した温度を用いて以下に説明するデータ転送制御処理を実施する。
図2は、本実施形態の画像形成装置10が実施するハードディスク装置16のデータ転送制御処理の流れを示している。
ユーザによる画像形成装置10の電源スイッチの投入操作、または、省電力モードからの起動などで画像形成装置10が電源オンすると、CPU11は画像形成装置10のウォームアップ動作を開始する(ステップS101)。
続いてCPU11は、ハードディスク装置16のSMARTがリアルタイムに検出するハードディスク装置16の内部の温度情報を取得する(ステップS102)。また、ハードディスク装置16がSMARTを搭載していないなどの場合には、別途設けた温度センサ24がリアルタイムに検出する温度情報(ハードディスク装置16の外部温度または装置周辺の環境温度)を取得する。
CPU11は、取得した温度情報を不揮発メモリ15に記憶されている設定温度情報と比較し、ハードディスク装置16の現時点の温度が設定温度以下であるか否かを判断する(ステップS103)。たとえば、設定温度が20℃の場合は、ハードディスク装置16の現時点の温度が20℃以下であるか否かを判断する。
設定温度以下の場合は(ステップS103;Yes)、CPU11はハードディスク装置16に対するダミー転送を行い(ステップS104)、ダミー転送の開始時に時計部23から時刻情報を取得する。
ダミー転送はリード動作またはライト動作で行われるが、これらの動作の切り替えの設定が初期状態のままである、あるいは、ライト動作が設定解除された状態である場合は、ダミー転送がリード動作で行われる。リード動作の詳細は、たとえばハードディスク装置16が格納しているデータの中から所定のサイズ単位(たとえば10Mバイト単位や100Mバイト単位)で任意のデータを繰り返し読み出すなどの動作である。
また、ユーザによる操作表示部17の操作でライト動作が設定されている場合は、ダミー転送がライト動作で行われる。ライト動作の詳細は、たとえばハードディスク装置16に所定のサイズ単位(たとえば10Mバイト単位や100Mバイト単位)のダミーデータを繰り返し書き込む(上書きする)などの動作である。
続いてCPU11は、ダミー転送を開始してから所定時間(たとえば1分間)が経過したか否かを判断する(ステップS105)。この判断は、ダミー転送の開始時に時計部23から取得した時刻情報(ダミー転送の開始時刻)と、時計部23から現在取得した時刻情報(現在時刻)とに基づいて行う。
判断の結果、所定時間を経過していない場合は(ステップS105;No)、ステップS104へ戻り、CPU11はダミー転送を継続する。所定時間を経過した場合は(ステップS105;Yes)、ステップS102へ戻り、CPU11はステップS102以降の処理を行う。
また、ハードディスク装置16の温度が設定温度を超過した場合は(ステップS103;No)、CPU11はウォームアップ完了の許可フラグ(HDD温度フラグ)をセットする(ステップS106)。この許可フラグは、フラグクリアがハードディスク装置16の温度が設定温度以下であることを示し、フラグセットがハードディスク装置16の温度が設定温度を超過していることを示す。
本実施の形態に係る画像形成装置10では、ウォームアップは複数の完了条件を満たす(複数設けられた許可フラグが全てセットされる)ことで完了するようになっている。具体的には、プリンタ部21の定着装置22が正常に動作する規定温度以上になる第1完了条件(定着温度フラグセット)と、ハードディスク装置16が設定温度を超過する第2完了条件(HDD温度フラグセット)とを満たすことで完了するようになっている。そしてこの画像形成装置10によるウォームアップでは、上記のデータ転送制御処理によりウォームアップ時のハードディスク装置16の昇温が加速されるため、第1完了条件よりも第2完了条件の方を早期に成立させることが可能となる。
このように、本実施の形態に係る画像形成装置10では、ウォームアップ時にハードディスク装置16をデータ転送速度の低下しない安定動作状態に早期に立ち上げられるようになり、定着装置22が昇温して画像形成装置10が印刷可能状態になるまでの間にハードディスク装置16を安定動作状態にすることが可能となる。したがって、印刷可能状態となった直後から印刷を開始しても、ハードディスク装置16をデータ転送の低下しない状態でアクセスすることができ、最大の生産性で印刷出力できるようになる。特に本実施の形態では、たとえば最初に予備的なデータ転送を行ってハードディスク装置16のデータ転送速度を測定するなどしなくても、ハードディスク装置16の温度を測定するだけでダミー転送の必要性の有無やダミー転送の終了タイミングを判断できるため、制御が簡単になる。
また、データ転送制御処理におけるダミー転送はリード動作またはライト動作に切り替えられるようになっている。一般にライト動作はリード動作よりも単位時間当たりのヘッドの通電量などが大きいため、ハードディスク装置はライト動作を行うと単位時間当たりの発熱量が増して、より速く昇温するようになる。ただし、装置に掛かる負荷は大きくなる。これにより、ユーザはハードディスク装置16の立ち上げ時間(画像形成装置10のウォームアップ時間)やハードディスク装置16に掛かる負荷などを考慮して、画像形成装置10のウォームアップ時にハードディスク装置16のライト動作を行うか否かを任意に選択できるようになる。またリード動作を選択した場合には、ライト動作に比べてハードディスク装置16に掛かる負荷が小さくなり、ハードディスク装置16の劣化が抑制されて長寿命化が図られるようになる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るデータ転送制御処理を説明する。
本実施の形態に係るデータ転送制御処理は、ハードディスク装置16のダミー転送におけるリード動作とライト動作をハードディスク装置16の温度に応じて自動的に切り替えるようにしたものである。詳細には、第1の実施の形態で説明した設定温度を第1設定温度(第1所定温度)として、その他に第1設定温度よりも低い第2設定温度(第2所定温度)を設け(第1設定温度>第2設定温度)、ハードディスク装置16の温度が第2設定温度以下の場合は、ダミー転送をライト動作で行ってハードディスク装置をより速く昇温させるようにする。また、第2設定温度は上回っているが第1設定温度以下の場合は、ダミー転送をリード動作で行ってハードディスク装置に掛かる負荷が小さくなるようにしている。
たとえば、第1の実施の形態と同様にハードディスク装置16が20℃以下になるとデータ転送速度の低下を発生するような場合には、リード動作によるダミー転送の開始条件となる第1設定温度を20℃にする。ライト動作によるダミー転送の開始条件となる第2設定温度は、画像形成装置10が印刷可能状態になるまでの間に、ライト動作によるダミー転送を行ってハードディスク装置16を安定動作状態にすることができる温度にする。この第2設定温度は、本実施の形態では10℃にしている。また第1設定温度および第2設定温度の各情報は、第1の実施の形態と同じく不揮発メモリ15に予め記憶しておく。この2つの設定温度を用いて、以下に説明するデータ転送制御処理を実施する。
図3は、第1の実施の形態で説明した画像形成装置10が実施する本実施の形態に係るハードディスク装置16のデータ転送制御処理の流れを示している。
画像形成装置10が電源オンすると、CPU11は第1の実施の形態で説明したステップS101と同じステップS111(ウォームアップ動作の開始)、および、ステップS102と同じステップS112(ハードディスク装置16の温度情報の取得)を行う。
続いてCPU11は、取得した温度情報を不揮発メモリ15に記憶されている第1設定温度情報と比較し、ハードディスク装置16の温度が第1設定温度以下であるか否かを判断する(ステップS113)。たとえば、第1設定温度が20℃の場合は、ハードディスク装置16の現時点の温度が20℃以下であるか否かを判断する。
第1設定温度以下の場合は(ステップS113;Yes)、CPU11は、取得した温度情報を不揮発メモリ15に記憶されている第2設定温度情報と比較し、ハードディスク装置16の温度が第2設定温度以下であるか否かを判断する(ステップS114)。たとえば、第2設定温度が10℃の場合は、ハードディスク装置16の現時点の温度が10℃以下であるか否かを判断する。
第2設定温度以下の場合は(ステップS114;Yes)、CPU11はハードディスク装置16に対しライト動作でダミー転送を行う(ステップS115)。続いてCPU11は、ライト動作によるダミー転送を開始してから所定時間が経過したか否かを、第1の実施の形態と同様に時計部23から取得した時刻情報(ダミー転送の開始時刻と現在時刻)に基づいて判断する(ステップS116)。
所定時間を経過していない場合は(ステップS116;No)、ステップS115へ戻り、CPU11はライト動作によるダミー転送を継続する。所定時間を経過した場合は(ステップS116;Yes)、ステップS112へ戻り、CPU11はステップS112以降の処理を行う。
一方、ステップS114の判断でハードディスク装置16の温度が第2設定温度を超過している場合は(ステップS114;No)、CPU11はハードディスク装置16に対しリード動作でダミー転送を行う(ステップS117)。続いてCPU11は、リード動作によるダミー転送を開始してから所定時間が経過したか否かを時計部23から取得した時刻情報(ダミー転送の開始時刻と現在時刻)に基づいて判断する(ステップS118)。
所定時間を経過していない場合は(ステップS118;No)、ステップS117へ戻り、CPU11はリード動作によるダミー転送を継続する。所定時間を経過した場合は(ステップS118;Yes)、ステップS112へ戻り、CPU11はステップS112以降の処理を行う。
また、ハードディスク装置16の温度が第1設定温度を超過した場合は(ステップS113;No)、CPU11はウォームアップ完了の許可フラグ(HDD温度フラグ)をセットする(ステップS119)。
このように、本実施の形態ではハードディスク装置16の温度がデータ転送速度の低下する所定温度(第1設定温度)を大幅に下回る場合(第2設定温度以下の場合)はライト動作によるデータ転送を行い、所定温度を小幅に下回る場合(第2設定温度を超過しかつ第1設定温度以下の場合)はリード動作によるデータ転送を行う。これにより、ハードディスク装置16の温度がデータ転送速度の低下する所定温度より大幅に低い場合でも、画像形成装置10がウォームアップを行って印刷可能状態(定着温度フラグセット)となるまでの間に、ハードディスク装置16に掛かる負荷を最小限に抑えつつハードディスク装置16を安定動作状態に立ち上げられるようになる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係るデータ転送制御処理を説明する。
第1および第2の実施の形態ではデータ転送制御をハードディスク装置16の温度に基づいて行うようにしているが、第3の実施の形態はデータ転送制御をハードディスク装置16の実際のデータ転送速度に基づいて行うようにしたものである。
詳細には、ハードディスク装置16が安定動作状態のときに発揮する本来のデータ転送速度(最高速度)の情報を不揮発メモリ15に予め記憶しておく。このデータ転送速度は、ハードディスク装置16の仕様(カタログ値など)に基づいて設定してもよく、実測した結果に基づいて設定してもよい。そして画像形成装置10のウォームアップ開始に伴いハードディスク装置16のデータ転送速度を測定し、この測定結果が不揮発メモリ15に記憶されている設定速度以下の場合は、ハードディスク装置16にて所定時間のダミー転送を行い、ハードディスク装置16を動作させて昇温を加速させる制御を行う。さらにこの所定時間のダミー転送は、ハードディスク装置16のデータ転送速度が設定速度を超過するまで繰り返し行うようにする。
また、データ転送速度の測定はライト動作で行う。たとえば、ハードディスク装置16に所定のサイズ(10Mバイトなど)のダミーデータを書き込んで読み出し、このときのデータ書き込み開始から完了までの時間を計測する。この時間でデータ転送量(書き込み量)を除算することによりデータ転送速度を求める(データ転送速度=データ転送量/単位時間)。このようなデータ転送速度の測定方法を用いて以下に説明するデータ転送制御処理を実施する。
なお、本実施の形態では、CPU11はプログラムを実行することで、ハードディスク装置16のデータ転送速度を測定するデータ転送速度測定部と、画像形成装置10のウォームアップ時にハードディスク装置16のデータ転送速度に基づいてハードディスク装置16に対するデータ転送を行うか否かを制御する制御部としての機能を果たす。
図4は、第1の実施の形態で説明した画像形成装置10が実施する本実施の形態に係るハードディスク装置16のデータ転送制御処理の流れを示している。
画像形成装置10が電源オンすると、CPU11は第1の実施の形態で説明したステップS101と同じステップS121(ウォームアップ動作の開始)を行い、上記の測定方法によりハードディスク装置16のデータ転送速度を測定する(ステップS122)。
続いてCPU11は、データ転送速度の実測値を不揮発メモリ15に記憶されている設定速度情報と比較し、ハードディスク装置16のデータ転送速度が設定速度以下であるか否かを判断する(ステップS123)。
設定速度以下の場合は(ステップS123;Yes)、CPU11はハードディスク装置16に対するダミー転送を行い(ステップS124)、ステップS122へ戻ってデータ転送速度の測定と、続くステップS123の判断を繰り返し行う。ダミー転送は、第1の実施の形態と同様にリード動作またはライト動作で行われる。また、このときのデータ転送速度の測定は、ダミー転送を行いながら所定の時間間隔(たとえば1分間隔)で行う。なお、ダミー転送がリード動作に設定されている場合でもデータ転送速度の測定はライト動作で行われる。
また、ハードディスク装置16のデータ転送速度が設定速度を超過した場合は(ステップS123;No)、CPU11はウォームアップ完了の許可フラグ(HDDデータ転送速度フラグ)をセットする(ステップS125)。
このように、ハードディスク装置16の実際のデータ転送速度に基づいてデータ転送制御を行う本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、画像形成装置10のウォームアップ時にハードディスク装置16をデータ転送速度の低下しない安定動作状態に早期に立ち上げられるようになり、画像形成装置10が印刷可能状態となった直後から印刷を開始しても、ハードディスク装置16をデータ転送の低下しない状態でアクセスすることができ、最大の生産性で印刷出力できるようになる。
また本実施の形態では、データ転送速度の実測値に基づいてダミー転送の必要性の有無やダミー転送の終了タイミングを適切に判断することができるため、必要以上にダミー転送を行ってハードディスク装置16に負荷を掛けたり、ハードディスク装置16が安定動作状態になる前にデータ転送が終了したりするようなことが回避できるようになる。
また本実施の形態の場合も、ダミー転送にリード動作を選択した場合はハードディスク装置16の劣化が抑えられて長寿命化が図られるようになる。さらに、ユーザはハードディスク装置16の立ち上げ時間やハードディスク装置16に掛かる負荷などを考慮して、ダミー転送のライト動作を行うか否かを選択できるようになる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係るデータ転送制御処理を説明する。
第4の実施の形態は、第1の実施の形態で説明したハードディスク装置16の温度に基づくデータ転送の開始の制御と、第3の実施の形態で説明したハードディスク装置16のデータ転送速度に基づくデータ転送の終了の制御とを組み合わせたものである。
図5は、第1の実施の形態で説明した画像形成装置10が実施する本実施の形態に係るハードディスク装置16のデータ転送制御処理の流れを示している。
画像形成装置10が電源オンすると、CPU11は第1の実施の形態で説明したステップS101と同じステップS131(ウォームアップ動作の開始)、ステップS102と同じステップS132(ハードディスク装置16の温度情報の取得)、および、ステップS103と同じステップS133(ハードディスク装置16の温度と設定温度の比較・判断)を行う。
ハードディスク装置16の温度が設定温度以下の場合は(ステップS133;Yes)、CPU11は第3の実施の形態で説明したステップS124と同じステップS134(ハードディスク装置16のダミー転送)、ステップS122と同じステップS135(ハードディスク装置16のデータ転送速度の測定)、および、ステップS123と同じステップS136(ハードディスク装置16のデータ転送速度と設定速度の比較・判断)を行う。なお、ステップS135におけるハードディスク装置16のデータ転送速度を測定するためのデータ転送はライト動作で行われる。
ハードディスク装置16のデータ転送速度が設定速度以下の場合は(ステップS136;Yes)、CPU11はステップS134〜ステップS136を繰り返す。また、ハードディスク装置16のデータ転送速度が設定速度を超過した場合は(ステップS136;No)、ステップS132へ戻り、CPU11はステップS132以降の処理を行う。
また、ハードディスク装置16の温度が設定温度を超過した場合は(ステップS133;No)、CPU11はウォームアップ完了の許可フラグ(HDD温度・データ転送速度フラグ)をセットする(ステップS137)。
このように、ハードディスク装置16の温度に基づいてデータ転送の開始を制御し、ハードディスク装置16のデータ転送速度に基づいてデータ転送の終了を制御する本実施の形態においても、第1および第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
また本実施の形態では、画像形成装置10のウォームアップ開始後にダミー転送を行ってハードディスク装置16のデータ転送速度を測定するなどしなくても、ハードディスク装置16の温度を測定するだけで簡単にダミー転送の必要性の有無(データ転送の開始タイミング)を判断することができると共に、必要性無しのときは無駄なデータ転送を行わなくて済むようになる。ダミー転送の終了タイミングは、データ転送速度の実測値に基づいて適切に判断できるため、必要以上にダミー転送を行ってハードディスク装置16に負荷を掛けたり、ハードディスク装置16が安定動作状態になる前にデータ転送が終了したりするようなことが回避できるようになる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、上述した実施の形態に係る画像形成装置10は、ハードディスク装置16が安定動作状態になること(許可フラグセット)をウォームアップの完了条件の一つにしているが、この完了条件を使用するか否かを操作表示部17による設定で切り替えられるように構成してもよい。
また第1、第2、および第4の実施の形態で説明したデータ転送制御処理では、ダミー転送の開始条件となる設定温度をハードディスク装置16のデータ転送速度が低下する温度にしているが(設定温度=データ転送速度の低下する温度)、この設定温度はデータ転送速度の低下する温度より小さくするようにしてもよい(設定温度<データ転送速度の低下する温度)。
一般にハードディスク装置を搭載した画像形成装置では、電源オンによるウォームアップ時にハードディスク装置は通電が開始されてモータ(ディスク)が回転し、データ転送時に比べれば小さいが自己発熱する。そのため、電源オン直後(通電開始直後)のハードディスク装置の温度がデータ転送速度の低下する温度であっても、その低下幅が小さければ、画像形成装置が印刷可能状態になるまでの間に通電のみでハードディスク装置が安定動作状態になる場合もある。
そこで、画像形成装置が印刷可能状態になる前に通電のみでハードディスク装置が安定動作状態になる最低温度の閾値を理論値や実測値に基づいて決定し上記の設定温度とするようにしてもよい。たとえば実測による場合は、ハードディスク装置の通電時の温度上昇率、画像形成装置が電源オンから印刷可能状態になるまでの時間、すなわち、定着装置が正常動作する規定温度に達するまでの時間、あるいは、定着装置の温度上昇率などの測定データに基づいて上記の閾値を決定することができる。
上述の実施の形態で説明したように、たとえば20℃以下になるとデータ転送速度が低下するハードディスク装置16において、18℃以下になると、画像形成装置10が印刷可能状態になる前にハードディスク装置16を通電のみで安定動作状態にできなくなるような場合には、ダミー転送の開始条件となる設定温度を18℃にするなどしてもよい。
また、第4の実施の形態で説明したデータ転送制御処理に、第2の実施の形態で説明したハードディスク装置16の温度に応じてダミー転送のリード動作とライト動作を自動的に切り替える制御を盛り込むようにしてもよい。
また、第4の実施の形態ではハードディスク装置16の温度に基づいてダミー転送を開始するか否かを判断し(データ転送開始の制御)、ハードディスク装置16のデータ転送速度に基づいてダミー転送を終了するか否かを判断するようにしたが(データ転送終了の制御)、この判断条件(制御条件)を逆にして、ハードディスク装置16のデータ転送速度に基づいてダミー転送を開始するか否かを判断し、ハードディスク装置16の温度に基づいてダミー転送を終了するか否かを判断するようにしてもよい。すなわち、ハードディスク装置16に対するダミー転送を行うか否かは、ハードディスク装置16の温度およびデータ転送速度の一方または両方を用いて判断(制御)することができ、両方を用いる場合は、温度およびデータ転送速度の一方をダミー転送の開始の判断条件にして他方をダミー転送の終了の判断条件にすることができる。
また、ハードディスク装置16のダミー転送を行う所定時間は、時計部23から時刻情報を取得して計測するようにしているが、このような時計部に換えてタイマーなどを使用して計測するようにしてもよい。
また、実施の形態では画像データの記憶装置(記憶部)としてハードディスク装置を例に説明したが、温度要因でデータ転送速度が低下するものであればハードディスク装置以外の記憶装置でもかまわない。
また、本発明は実施の形態で説明した複合機に限らず、複写機やプリンタ機などの他の画像形成装置にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るハードディスク装置のデータ転送制御処理を示す流れ図である。 本発明の第2の実施の形態に係るハードディスク装置のデータ転送制御処理を示す流れ図である。 本発明の第3の実施の形態に係るハードディスク装置のデータ転送制御処理を示す流れ図である。 本発明の第4の実施の形態に係るハードディスク装置のデータ転送制御処理を示す流れ図である。
符号の説明
10…画像形成装置
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ハードディスク装置
17…操作表示部
18…通信部
19…画像処理部
20…スキャナ部
21…プリンタ部
22…定着装置
23…時計部
24…温度センサ

Claims (6)

  1. 画像データの入力部と、
    前記入力部から出力された画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から読み出した画像データに基づいて用紙上に画像形成する画像形成部と、
    前記記憶部の温度を測定する温度測定部と、
    当該画像形成装置のウォームアップ時に前記温度測定部による測定結果に基づいて前記記憶部に対するデータ転送を行うか否かを制御する制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像データの入力部と、
    前記入力部から出力された画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から読み出した画像データに基づいて用紙上に画像形成する画像形成部と、
    前記記憶部のデータ転送速度を測定するデータ転送速度測定部と、
    当該画像形成装置のウォームアップ時に前記データ転送速度測定部による測定結果に基づいて前記記憶部に対するデータ転送を行うか否かを制御する制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像データの入力部と、
    前記入力部から出力された画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から読み出した画像データに基づいて用紙上に画像形成する画像形成部と、
    前記記憶部の温度を測定する温度測定部と、
    前記記憶部のデータ転送速度を測定するデータ転送速度測定部と、
    当該画像形成装置のウォームアップ時に前記温度測定部による測定結果に基づいて前記記憶部に対するデータ転送の開始を制御し、前記データ転送速度測定部による測定結果に基づいて前記データ転送の終了を制御する制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記データ転送の動作はリード動作である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記データ転送の動作にはライト動作も含まれ、前記ライト動作を行うか否かを設定するための操作部を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記温度測定部による測定結果が第1所定温度以下の場合は前記データ転送をリード動作で行い、前記第1所定温度よりも低い第2所定温度以下の場合は前記データ転送をライト動作で行う
    ことを特徴とする請求項1または3に記載の画像形成装置。
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