JP2009176640A - 高圧放電灯点灯装置、照明器具 - Google Patents

高圧放電灯点灯装置、照明器具 Download PDF

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健史 強力
Hiroyasu Eriguchi
裕康 江里口
Takeshi Kamoi
武志 鴨井
Jun Kumagai
潤 熊谷
Naoki Komatsu
直樹 小松
Akira Yufuku
晶 祐福
Nobutoshi Matsuzaki
宣敏 松崎
Akira Osada
暁 長田
Daisuke Yamahara
大輔 山原
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Abstract

【課題】高圧始動パルスの発生タイミングと、そのパルス検出タイミングを最適に制御することにより、パルス検出回路を簡略化する。
【解決手段】始動パルス発生回路7は、少なくともコンデンサC1とトランスT1の1次巻線N1とスイッチング素子Q7の直列接続からなる1次巻線回路と、トランスT1の2次巻線N2を高圧放電灯8に接続し、トランスT1の1次巻線N1に発生する電圧を昇圧した高圧パルス電圧を高圧放電灯8に印加する2次巻線回路と、トランスT1に設けられた3次巻線N3に発生する電圧により高圧パルス電圧の電圧レべルを検出する3次巻線回路とからなり、トランスT1の3次巻線回路による検出値を前記始動パルス制御回路9にフィードバックすることで高圧パルス電圧を略一定化する手段を備え、少なくとも低周波矩形波交流出力の極性反転期間内に高圧始動パルスを発生しない。
【選択図】図1

Description

本発明は始動時の高圧パルス電圧のピーク値を調整する手段を具備する高圧放電灯点灯装置及びこれを用いた照明器具に関するものである。
図15は従来の高圧放電灯点灯装置を示すブロック図である。高圧放電灯点灯装置は、商用電源1が投入されると、制御電源回路10が制御電源を生成して、制御回路9が動作し、昇圧チョッパ回路3、降圧チョッパ回路4、極性反転回路6、始動パルス発生回路7に制御信号を送り、それぞれが動作を開始する。昇圧チョッパ回路3は、整流回路2で整流された出力を規定の電圧に昇圧し、降圧チョッパ回路4は高圧放電灯8に流れる電流が規定の電流になるように出力を調整する。極性反転回路6は、高圧放電灯8に規定の周波数の交流矩形波電圧を出力する。始動パルス発生回路7は、高圧パルス電圧を発生させて高圧放電灯8を始動させる。
図16は、始動パルス発生回路7の詳細図である。始動パルス発生回路7は、高圧放電灯8の始動時のみ動作し、高圧パルス電圧を発生する。始動パルス発生回路7は、トランスT1、外部制御信号によりオン/オフ可能なスイッチング素子Q7、商用電源1の交流電圧を整流し、昇圧チョッパ回路3で昇圧した直流電圧Vc3で充電されるコンデンサC1、スイッチング素子Q7の過電流保護を行うインダクタL1、トランスT1で発生した高電圧パルスが極性反転回路6に回り込まないようにブロックするコンデンサC2を有する。
このような従来の点灯装置では、出力配線長が長くなると始動パルス電圧が出力容量の増大によって減衰するため、ランプの始動パルス電圧規定値を下回ることがあった。そこで、特許文献1(特開2007−52977)では、図16に示すように、トランスT1の3次巻線N3から高電圧パルスのピーク値をフィードバックして一定の目標パルス電圧を出力するように始動パルス発生回路7の1次側のスイッチング素子Q7を制御することが提案されている。トランスT1の3次巻線N3には電圧分圧回路11を介してパルス検出回路12を接続し、始動パルス電圧成分のみを検出する。そして、パルス検出回路12の出力を、制御回路9にフィードバックさせることで始動パルス電圧Vpが所定値になるように、制御回路9が1次巻線電圧Vp1を制御する。これにより、出力配線長が増加して出力容量が増加しても、高圧パルス電圧を規定値内に維持することが可能となる。
特開2007−52977号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、パルス検出回路12において、必要な始動パルス電圧成分以外の種々の電圧成分が含まれる元信号の中から始動パルス電圧成分のみを検出する、とされているが、その検出は容易ではない。特許文献1で示されている「始動パルス電圧成分のみの検出」とは、一つには低周波矩形波交流出力の極性反転時に3次巻線に誘起される始動パルス以外の電圧成分の除去、もう一つには始動パルス電圧のある一定周波数成分のみの電圧値を検出することと理解できる。
図18(a)〜(f)に始動パルス電圧波形の一例を示し、その理由を説明する。始動パルスは図18(a)のように図18(d)の低周波矩形波交流出力の上に重畳される形で印加される。
先の一つの理由として、始動パルス電圧を検出する3次巻線に誘起される電圧は、その構成上、低周波矩形波交流出力のDC成分は除外されたものとなり、仮に図17(a)のように低周波矩形波交流出力の全範囲に始動パルスが重畳されたとしても、その検出電圧は図17(b)のようになり、全範囲にわたって同様の電圧値として検出されるはずである。ただし、矩形波極性反転時においては、コンデンサC2あるいは高圧放電灯両端の浮遊容量等に充電されている電荷が放出されることによって始動パルス以外の電圧成分が3次巻線に誘起される。このとき、本来の始動パルスとしての電圧値に先の電荷放出の電圧が重畳されることにより、本来の始動パルス電圧値を読み間違えたり、あるいは、その電荷放出の電圧値を検出してしまうことにより誤検出することがある。極性反転時には上記電荷放出による不要な電圧の他、フルブリッジ回路の中点電位が大きく変動することにより、不要なノイズ電圧等、種々の不安定な電圧も多く印加される。これらの点から極性反転時のパルス検出には「始動パルス電圧成分のみの検出」のためのフィルタ効果を有する「パルス検出回路」が必要となることは容易に推測できるとともに、そのパルス検出回路が非常に複雑になることも容易に推察できる。
先のもう一つの理由として、始動パルスが図18(a)のように図18(d)の低周波矩形波交流出力の極性反転期間に、その低周波矩形波の上に重畳される形で印加された場合、この始動パルスは図18(c)のように通常100kHzから数MHzの周波数帯域の波形となる(本例は250kHz)。
一方、図18(f)のように低周波矩形波交流出力もその極性反転の際には非常に高周波数帯域の波形となり、その周波数帯域は回路構成によって異なるが、数十kHzから数MHzとなる(本例は6.25MHz)。
上記のように低周波矩形波交流出力の上に重畳された始動パルス電圧は種々の周波数成分から構成されており、また、その他回路内部で発生する不要なノイズ(電気雑音)等も発生していることから、本来必要な「始動パルス電圧のある一定周波数成分のみの電圧値検出」のためには、非常に帯域が狭く、且つ、非常に高感度なバンドパスフィルタが必要となり、それを「パルス検出回路」として具備する必要がある。また、この周波数帯域はそれぞれの放電灯点灯装置の設計により異なり、それらの設計の都度、調整する必要が生じ、パルス検出回路の設計を非常に煩雑とする。
上記二つの例において、「パルス検出回路」が必要とされる理由は、いずれも「極性反転時」の「始動パルス電圧成分のみの検出」である点に注目したい。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高圧始動パルスの発生タイミングと、そのパルス検出タイミングを最適に制御することにより、パルス検出回路を簡略化することにある。
請求項1の発明は、前記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電源Eの出力を電力変換して負荷である高圧放電灯8に電力を供給する電力変換回路(降圧チョッパ回路4)と、電力変換回路の出力を矩形波交流に変換し、高圧放電灯8に印加する極性反転回路6と、始動用の高圧パルス電圧を高圧放電灯8に印加する始動パルス発生回路7と、始動パルス発生回路7を制御する始動パルス制御回路9を備えた高圧放電灯点灯装置において、前記始動パルス発生回路7は、少なくともコンデンサC1とトランスT1の1次巻線N1とスイッチング素子Q7の直列接続からなる1次巻線回路と、前記トランスT1の2次巻線N2を高圧放電灯8に接続し、トランスT1の1次巻線N1に発生する電圧を昇圧した高圧パルス電圧を高圧放電灯8に印加する2次巻線回路と、前記トランスT1に設けられた3次巻線N3に発生する電圧により高圧パルス電圧の電圧レべルを検出する3次巻線回路とからなり、前記トランスT1の3次巻線回路による検出値を前記始動パルス制御回路9にフィードバックすることで高圧パルス電圧を略一定化する手段を備え、少なくとも低周波矩形波交流出力の極性反転期間内に高圧始動パルスを発生しないことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、高圧パルス電圧が出力されている一定期間のみ、パルス電圧レベルを検出することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、低周波矩形波交流出力と同極性の高圧パルス電圧のみ、パルス電圧レべルを検出することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の高圧放電灯点灯装置を搭載した照明器具である(図14)。
本発明によれば、高圧始動パルスの発生タイミングと、そのパルス検出タイミングを最適に制御することにより、パルス検出回路を簡略化し、且つ、安定した検出感度を有することができ、その検出値をパルス制御回路にフィードバックすることにより、始動パルス電圧を略一定化することで、高圧放電灯点灯装置と高圧放電灯までの出力線を長く延長されて施工される場合にも、その出力線の延長により始動パルスが大きく減衰することなく、安定して高圧放電灯を始動できる高圧放電灯点灯装置及び照明器具を提供することができる。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の全体構成を示す回路図である。以下、その回路構成について説明する。整流回路2は、ダイオードブリッジDBよりなり、商用交流電源1を全波整流して脈流電圧を出力する。ダイオードブリッジDBの出力端には、インダクタL2とスイッチング素子Q1の直列回路が接続されており、スイッチング素子Q1の両端にはダイオードD1を介して平滑コンデンサC3が接続されている。インダクタL2、スイッチング素子Q1、ダイオードD1、平滑コンデンサC3は昇圧チョッパ回路3を構成している。スイッチング素子Q1のオン・オフはチョッパ制御回路30により制御される。チョッパ制御回路30は市販の集積回路(例えばMC33262など)を用いて容易に実現可能である。スイッチング素子Q1が商用交流電源1の商用周波数よりも十分に高い周波数でオン・オフ制御されることにより、ダイオードブリッジDBの出力電圧は、規定の直流電圧に昇圧されて平滑コンデンサC3に充電されると共に、商用交流電源1からの入力電流と入力電圧の位相がずれないように回路に抵抗性を持たせる力率改善制御を行っている。なお、ダイオードブリッジDBの交流入力端に高周波漏洩阻止用のフィルタ回路を設けても良い。
本実施形態で用いる直流電源Eは、商用交流電源1を整流・平滑した平滑コンデンサC3の直流電圧であり、ダイオードブリッジDBの出力に接続された昇圧チョッパ回路3の出力電圧であるが、これに限定されるものではなく、直流電源Eは電池でもよいし、市販の直流電源でもよい。
直流電源Eには、電力変換回路としての降圧チョッパ回路4が接続されている。降圧チョッパ回路4は負荷である高圧放電灯8に目標電力を供給するための安定器としての機能を有している。また、始動時からアーク放電移行期間を経て安定点灯期間に至るまで高圧放電灯8に適正な電力を供給するように降圧チョッパ回路4の出力電圧を可変制御される。
降圧チョッパ回路4の回路構成について説明する。直流電源Eである平滑コンデンサC3の正極はスイッチング素子Q2、インダクタL3を介してコンデンサC4の正極に接続されており、コンデンサC4の負極は平滑コンデンサC3の負極に接続されている。コンデンサC4の負極には回生電流通電用のダイオードD2のアノードが接続されており、ダイオードD2のカソードはスイッチング素子Q2とインダクタL3の接続点に接続されている。
降圧チョッパ回路4の回路動作について説明する。スイッチング素子Q2は出力制御回路40からの制御信号により高周波でオン・オフ駆動され、スイッチング素子Q2がオンのとき、直流電源Eからスイッチング素子Q2、インダクタL3、コンデンサC4を介して電流が流れ、スイッチング素子Q2がオフのとき、インダクタL3、コンデンサC4、ダイオードD2を介して回生電流が流れる。これにより、直流電源Eの直流電圧を降圧した直流電圧がコンデンサC4に充電される。出力制御回路40によりスイッチング素子Q2のオンデューティ(一周期に占めるオン時間の割合)を変えることにより、コンデンサC4に得られる電圧を可変制御できる。
降圧チョッパ回路4の出力には極性反転回路6が接続されている。極性反転回路6はスイッチング素子Q3〜Q6よりなるフルブリッジ回路であり、スイッチング素子Q3,Q6のペアとQ4,Q5のペアが出力制御回路40からの制御信号により低周波で交互にオンされることで、降圧チョッパ回路4の出力電力を矩形波交流電力に変換して高圧放電灯8に供給するものである。負荷である高圧放電灯8は、メタルハライドランプや高圧水銀ランプのような高輝度高圧放電灯(HIDランプ)である。
始動パルス発生回路7は、高圧放電灯8の始動時のみ動作し、高圧放電灯8を絶縁破壊させるための高圧パルス電圧を発生する。始動パルス発生回路7は、昇圧チョッパ回路3で昇圧した直流電源Eから充電素子22を介して所定の電圧値Vc1に充電されるコンデンサC1と、トランスT1の1次巻線N1と、外部制御信号によりオン/オフ可能なスイッチング素子Q7と、スイッチング素子Q7の過電流保護を行うインダクタL1とを直列に接続したトランス1次巻線回路と、トランスT1の1次巻線N1に発生する電圧を2次巻線N2との巻数比からN2/N1倍(以後、トランスの結合係数は1として説明する)に昇圧して高圧放電灯8に極性反転回路6の出力に重畳して高圧パルス電圧を印加するトランスT1の2次巻線N2とを有している。コンデンサC2は、トランスT1で発生した高圧パルス電圧が極性反転回路6の入力側に回り込まないようにブロックする高周波バイパス用のコンデンサであり、このコンデンサC2とトランスT1の2次巻線N2と高圧放電灯8とで直列閉回路を構成している。トランスT1の2次巻線N2に高圧パルス電圧が発生すると、コンデンサC2を介して高圧放電灯8の両端に印加されることになる。
高圧放電灯8が不点灯状態から安定点灯に至るまでには、次の過程を通る。
まず、無負荷モードでは、高圧放電灯8は不点灯状態にあり、始動パルス発生回路7から高圧放電灯8の電極間に絶縁破壊のための高圧パルス電圧を印加する。
次に、始動モードでは、高圧パルス電圧により高圧放電灯8が絶縁破壊すると、グロー放電を経てアーク放電に至るが、アーク放電の開始直後から発光管内温度が均一化され、安定するまでの過程においては、ランプ電圧は始動初期の数Vから安定電圧まで数分かけて徐々に上昇する。
最後に、安定点灯モードでは、ランプ点灯後、数分経過して発光管内温度が上昇し、安定した状態となり、ランプ電圧はほぼ一定となる。
前記無負荷モードにおいて、高圧放電灯8に印加する高圧パルス電圧は通常3〜5kVが必要とランプスペックで規定されており、従来から高圧放電灯点灯装置はこれを満たすように設計されている。しかし、昨今、市場から出力線5m〜10m程の延長が要望されており、従来の始動パルス発生回路でこの距離を延長すると、出力線間容量が数百〜数千pFオーダーで増加し、高圧パルス電圧のピーク値が低下するため、ランプ規格値を満足できず、高圧放電灯が始動しなくなる。
図1の高圧放電灯点灯装置においては、この点に鑑みて、トランスT1の2次巻線N2に発生する高圧パルス電圧のピーク値を検出するトランスT1の3次巻線N3を含むトランス3次巻線回路を備え、3次巻線N3の出力を電圧分圧回路11により分圧し、制御回路9により検出している。ここまでの構成は従来例と同じであるが、本実施形態では、従来例に比べると、必要な始動パルス電圧成分以外の種々の電圧成分が含まれる元信号の中から始動パルス電圧成分のみを検出するパルス検出回路12を簡略化ないしは実質的に省略しており、代わりに、トリガ遅延回路61とワントリガショットトリガ回路62と論理積回路63を追加している点が異なる。すなわち、トリガ遅延回路61で低周波矩形波交流出力の極性反転から所定時間遅れた幅を有する遅延信号を生成し、その遅延信号を受けて始動パルス発生回路7内のスイッチング素子Q7を駆動するワンショット信号をワントリガショットトリガ回路62で生成し、ワントリガショットトリガ回路62の出力と従来のパルス制御回路9の論理積でもってスイッチング素子Q7を駆動する構成としている。トリガ遅延回路61は簡単なCR時定数等を用いた遅延回路で構成されても良いし、タイマIC等で構成されても良い。
本実施形態における始動パルス電圧波形を図2に示す。また、始動パルス発生動作のタイムチャートを図3に示す。極性反転回路6が極性反転するタイミング信号をt1とし、そこからトリガ遅延回路61によって生成される一定期間の遅延時間Tdを極性反転期間Txよりも長く設定し、遅延時間Tdの経過後に、タイミングt2で始動パルスを発生させることで、少なくとも極性反転期間が終わってから始動パルスを発生することが可能となる。図中のToは低周波矩形波の半周期の長さである。
図4は本実施形態の一変形例の回路図である。本例では、マイコンを制御回路9として使用した例である。制御回路は8ビットマイコン(例えばルネサス製R8C_Tiny)などを使用すれば良い。
基本動作としては、極性反転回路6で低周波矩形波交流電圧を生成し、それに始動パルス発生回路7で発生させる高圧始動パルスを重畳させ、マイコンを用いた制御回路9で始動パルスを発生させるタイミング等を制御するものである。
始動パルス発生の動作のフローチャートを図5に示す。マイコンを用いた制御回路9により、低周波矩形波出力の極性切替の処理を行い、低周波矩形波の継続時間をカウントする。この処理を繰り返すことで低周波矩形波出力を実現する一方、タイミングt1から、パルス発生までの遅延時間Tdのカウントを設け、その遅延時間Tdを極性反転期間Txよりも長く設定し、遅延時間Tdの経過後に、タイミングt2で始動パルスを発生させることで、少なくとも極性反転期間が終わってから始動パルスを発生することが可能となる。
本実施形態において、遅延時間Tdは少なくとも極性反転期間Txの終了後に始動パルスが発生するように設定する必要があるが、それ以外にも図18(e),(f)で示されるような極性反転後のオーバーシュート期間を避けるために数十μ秒から数百μ秒後に始動パルスを発生させることもある。ただし、低周波矩形波の半周期の後半に始動パルスが出力される場合は、始動パルスによる高圧放電灯の絶縁破壊の後の電流押し込み期間が十分確保される前に極性反転され、高圧放電灯の放電が十分持続せず、立ち消えることがあるため、始動パルス発生のタイミングは少なくとも低周波矩形波半周期の前半であることが必要である。
このように構成することで極性反転期間中の不安定な始動パルス電圧検出を避けることができるので、パルス検出回路は簡略化できるか実質的に不要となり、非常に簡便な回路で構成することができると共に、より安定した検出感度を有することができる。
(実施形態2)
図6は本発明の実施形態2の回路図である。実施形態1の図1の構成に加えて、トリガ遅延回路64、トリガ遅延回路65、反転器66、スイッチング素子Q61を追加し、トリガ遅延回路64で低周波矩形波交流出力の極性反転から所定の遅延時間Taの遅延信号を生成し、その遅延時間Taから更に所定の遅延時間Tb遅れた遅延信号をトリガ遅延回路65で生成し、その信号を反転器66により信号反転させることで、遅延時間Tbの間のみ3次巻線N3からの始動パルス検出信号を有効にするようにスイッチング素子Q61を動作させる構成とする。トリガ遅延回路64、65は簡単なCR時定数等を用いた遅延回路で構成されても良いし、タイマIC等で構成されても良い。
本実施形態の始動パルス電圧波形を図7に示す。また、始動パルス発生動作のタイムチャートを図8に示す。
実施形態1の動作に加えて、極性反転回路6が極性反転するタイミングt1をトリガとし、そこから一定期間の遅延時間Taの遅延信号を生成し、この遅延信号の立下りから一定期間の遅延時間Tbの遅延信号Tbを生成し、Ta<Td<Ta+Tbと設定することにより、制御回路9のパルス検出部には検出したい始動パルスが発生している期間にのみ信号が入力されることで、回路内部の不要なノイズによる誤動作を極力少なくすることができる。
図9は制御回路9としてマイコンを使用した場合の動作を示すフローチャートである。回路構成は図4と同じで良い。
実施形態1の図5で説明した動作に加えて、パルス検出遅延時間Taのカウントと、予め設定された一定期間のみパルス検出回路からの信号を有効にするための高圧パルス検出期間Tbのカウントを設け、Ta、Tbのカウント時間と遅延時間Tdのパルス発生タイミングを、Ta<Td<Ta+Tbとなるように設定することにより、検出したい始動パルスが発生している期間のみにパルス検出の処理が実施されることで、回路内部の不要なノイズによる誤動作を極力少なくすることができる。
本実施形態において、遅延時間TaはTa<Td<Ta+Tbの関係を満たした上で、実施形態1で示した遅延時間Tdと同様の理由で数十μ秒から数百μ秒以上に設定されることもある。また、遅延時間Tbは始動パルス波形の出力時間に左右されるが、図18(b),(c)で見られるように始動パルス波形は、通常、数μ秒から数十μ秒間出力されるので、それと同等の時間に設定される。
このように構成することで極性反転期間中の不安定な始動パルス電圧検出を避けることができるので、パルス検出回路は簡略化できるか実質的に不要となり、非常に簡便な回路で構成することができると共に、より安定した検出感度を有することができる。
(実施形態3)
図10は本発明の実施形態3の回路図である。図示された始動パルス発生回路7の構成によると、低周波矩形波と始動パルスの極性は図17で説明したように、低周波矩形波は基準電位(グランドライン)に対し、必ず正負に極性反転するのに対し、始動パルスは基準電位(グランドライン)に対し、必ず正方向にしか出力されないものとなる。即ち、低周波矩形波が基準電位に対し、正方向に出力されている時に始動パルスが出力されると、その電圧値は「始動パルス電圧値+低周波矩形波電圧値」となるが、低周波矩形波が負方向に出力されている時に始動パルスが出力されると、その電圧値は「始動パルス電圧値−低周波矩形波電圧値」となる。よって、高圧放電灯の始動に必要な絶縁破壊電圧としては、低周波矩形波が正方向に出力されている時に始動パルスが出力される際の「始動パルス電圧値+低周波矩形波電圧値」が有効となる。
本実施形態では、実施形態2の図6に加えて、極性判定回路67、反転器68、スイッチング素子Q62を追加し、極性判定回路67で判定された低周波矩形波交流出力に同期する極性判定信号を反転器68により反転させることで、極性反転の有効な極性(正極)側のみの始動パルス検出信号を有効にするようにスイッチング素子Q62を動作させる構成とする。極性判定回路67は極性反転回路6の駆動信号を用いてもよいし、比較器等で極性反転回路出力を判定して構成してもよい。
本実施形態の始動パルス電圧波形を図11に示す。また、始動パルス発生動作のタイムチャートを図12に示す。
実施形態2で説明した動作に加えて、極性判定回路67による低周波矩形波極性判定信号を生成し、負極であればパルス電圧を検出せず、正極であれば先の実施形態2の通り、一定期間のみパルス検出回路を有効にすることにより、実施形態2よりも更に回路内部の不要なノイズによる誤動作を少なくすることができる。
図13は制御回路9としてマイコンを使用した場合の動作を示すフローチャートである。回路構成は図4と同じで良い。
実施形態2で説明した動作に加えて、低周波矩形波の正極/負極の判定ステップを付加し、負極であればパルス検出はせず、パルス発生もせず、正極であれば先の実施形態2の通り、一定期間のみパルス検出回路を有効にする。このように制御することで、実施形態2よりも更に回路内部の不要なノイズによる誤動作を少なくすることができる。
このように構成することで極性反転期間中の不安定な始動パルス電圧検出を避けることができるので、パルス検出回路は簡略化できるか実質的に不要となり、非常に簡便な回路で構成することができると共に、より安定した検出感度を有することができる。
(実施形態4)
図14は本発明の高圧放電灯点灯装置を用いた照明器具の構成例を示す。(a)、(b)はそれぞれスポットライトにHIDランプを用いた例、(c)はダウンライトにHIDランプを用いた例であり、図中、8は高圧放電灯、81は高圧放電灯を装着した灯体、82は配線、83は点灯装置の回路を格納した安定器である。これらの照明器具を複数組み合わせて照明システムを構築しても良い。これらの点灯装置として前述の実施形態1〜3のいずれかの高圧放電灯点灯装置を用いることで、始動パルスのピーク値を適正化でき、配線82が長くても始動可能となる。また、配線82が短いときには始動パルスのピーク値を低減できる。
出力線長を延長しても始動パルス電圧の減衰しない本発明の高圧放電灯点灯装置を搭載することで、配線82を例えば2m〜10mの範囲で延長することが可能となり、施工性が高まったり、安定器83の一括設置が可能となり、電源線の引き回し距離が短くできたり、安定器83の一括点検が可能となる等の利点がある。
本発明の実施形態1の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1の無負荷時の出力電圧を示す波形図である。 本発明の実施形態1の要部動作を示す波形図である。 本発明の実施形態1の一変形例の回路図である。 図4の制御回路の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の無負荷時の出力電圧を示す波形図である。 本発明の実施形態2の要部動作を示す波形図である。 本発明の実施形態2の制御回路の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態3の無負荷時の出力電圧を示す波形図である。 本発明の実施形態3の要部動作を示す波形図である。 本発明の実施形態3の制御回路の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4の照明器具の外観を示す斜視図である。 従来例のブロック図である。 従来例の始動パルス発生回路の回路図である。 従来例の動作波形図である。 従来例の課題を説明するための波形図である。
符号の説明
E 直流電源
4 降圧チョッパ回路(電力変換回路)
6 極性反転回路
7 始動パルス発生回路
8 高圧放電灯
9 始動パルス制御回路
C1 コンデンサ
Q7 スイッチング素子
T1 トランス
N1 1次巻線
N2 2次巻線
N3 3次巻線
61 トリガ遅延回路
62 ワンショットトリガ回路

Claims (4)

  1. 直流電源の出力を電力変換して負荷である高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、
    電力変換回路の出力を矩形波交流に変換し、高圧放電灯に印加する極性反転回路と、
    始動用の高圧パルス電圧を高圧放電灯に印加する始動パルス発生回路と、
    始動パルス発生回路を制御する始動パルス制御回路を備えた高圧放電灯点灯装置において、
    前記始動パルス発生回路は、
    少なくともコンデンサとトランスの1次巻線とスイッチング素子の直列接続からなる1次巻線回路と、
    前記トランスの2次巻線を高圧放電灯に接続し、トランスの1次巻線に発生する電圧を昇圧した高圧パルス電圧を高圧放電灯に印加する2次巻線回路と、
    前記トランスに設けられた3次巻線に発生する電圧により高圧パルス電圧の電圧レべルを検出する3次巻線回路とからなり、
    前記トランスの3次巻線回路による検出値を前記始動パルス制御回路にフィードバックすることで高圧パルス電圧を略一定化する手段を備え、
    少なくとも低周波矩形波交流出力の極性反転期間内に高圧始動パルスを発生しないことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 請求項1において、高圧パルス電圧が出力されている一定期間のみ、パルス電圧レベルを検出することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  3. 請求項2において、低周波矩形波交流出力と同極性の高圧パルス電圧のみ、パルス電圧レべルを検出することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置を搭載した照明器具。
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