JP2009175006A - 光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、更なる小型化を図りつつ重水素ランプの光出力の安定性を向上させた光源装置を提供する。
【解決手段】光源装置は、電源部3と重水素ランプHとを隔壁Wで仕切ることで、電源部3のみを冷却し、電源収容空間部S1内のみでファン8,9による空気の流動を行わせている。このようにして、重水素ランプHを、電源部3の温度変動から可能な限り隔絶させている。雰囲気温度の変動による影響を可能な限り無くすために、重水素ランプH自体もランプハウス30によって包囲させている。光源装置1を更に小型化させると、光源収容空間部S2を小さくすることによって、隔壁Wにランプハウス30が近づくことになり、隔壁Wに対向した位置にあるランプハウス30の側壁31を隔壁Wから離間させる。さらに、このランプハウス30は、側壁31に対向する部分に矩形の開放部Aを有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、特に、分析装置や半導体検査装置などの光源として利用されて、紫外光を発生する重水素ランプを備えた光源装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2000−315417号公報がある。この公報に記載された光源装置は、サイドオン型の重水素ランプを有し、この重水素ランプは、アルミ製のランプボックス内に収容された状態で、長さ約26cm、幅約16cm、高さ約12cmのスチール製の筐体の底板に固定されている。さらに、筐体の背面板に冷却ファンが設けられ、この冷却ファンによって筐体内で強制的な空気の流れを作り出している。このような構成により、外気の温度変化の影響を最も受ける筺体から重水素ランプのランプボックスが熱的に遮断され、筺体の温度変化が重水素ランプの出力特性に影響を与えにくくなり、重水素ランプの安定した動作特性を長時間維持し続けることが可能になっている。これによって、野外や屋内での使用環境に左右されない汎用性の高い装置が実現されている。この光源装置は、例えば、野外での水質検査用分光光度計、工場やプラントの各場所での化学物質の定期検査等に応用可能である。
特開2000−315417号公報 特開2006−228577号公報
しかしながら、使用環境にとらわれず、より広く活用していくためには、前述した従来の光源装置をさらに小形化していくのが好ましい。しかしながら、光源装置の小形化に伴い、その内部空間も小形化していくこととなるため、温度が変化しやすくなり、重水素ランプの光出力の安定性に問題が生じるといった問題があった。
本発明は、更なる小型化を図りつつ重水素ランプの光出力の安定性も高い光源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光源装置は、電源部と、電源部によって動作する重水素ランプと、電源部及び重水素ランプを収容する筐体と、電源部を収容する電源収容空間部内で空気を流動させるファンと、重水素ランプを収容する光源収容空間部と電源収容空間部とを仕切る隔壁と、重水素ランプを収容するランプハウスとを備え、ランプハウスは、開放部を有する。
この光源装置は、重水素ランプを作動させるための様々な電子部品やトランスなどからなる電源部を備えており、電源部を備えることで、別途、電源部を準備する必要がなく、作業性を良好にしている。しかしながら、光源装置が具備した電源部は熱を発生するので、電源部から発生する熱の温度変動は、光源装置の小形化と相俟って重水素ランプの光出力の特性に多大な影響を与える。そこで、本発明では、電源部を収容し、ファンを有する電源収容空間部と重水素ランプを収容する光源収容空間部とを隔壁で仕切ることで、電源収容空間部内のみでファンによる空気の流動を行わせて電源部のみを冷却している。このようにして、重水素ランプを、電源部の温度変動から可能な限り隔絶させているが、光源収容空間部内でも空気は自然対流しており、これによって温度変動が起こっている。そこで、雰囲気温度の変動による影響を可能な限り無くすために、重水素ランプをさらにランプハウスによって包囲させている。光源装置をこのような構成にすることで、重水素ランプの光出力は高い安定性を得ることができるが、光源装置を更に小型化させようとすると、電源収容空間部及び光源収容空間部を更に小さくする必要がある。そして、光源収容空間部を小さくすることで、ランプハウスも小さくする必要がある。そのため、ランプハウスの内部空間が小さくなり、ランプハウス内の温度が高くなりすぎることで、重水素ランプの安定動作に支障を生じてしまう。そこで、本発明では、ランプハウスに開放部を設けている。このような構成を採用することで、ランプハウス内の過度な高温化を抑制し、光源装置を小型化しつつ、重水素ランプの光出力に高い安定性を持たせること(すなわち光出力の安定時間をより短くすること、光出力のバラツキをより小さくすること)ができる。
また、ランプハウスは、隔壁に対向し且つ隔壁から離間して配置された側壁を有すると好適である。
このような構成とすると、光源収容空間部を小さくすることによって、電源収容空間内の温度変化の影響を受けている隔壁にランプハウスが近づいた場合であっても、隔壁の熱をランプハウスの側壁に伝達し難くなる。
また、側壁に対向して開放部が形成されていると好適である。
このような構成を採用すると、隔壁から遠い部分に開放部が形成されるので、隔壁の熱の影響を回避させながら、ランプハウスの過度な高温化を抑制することができる。その結果として、光源装置の小型化しつつ、重水素ランプの光出力に高い安定性を持たせること(すなわち光出力の安定時間をより短くすること、光出力のバラツキをより小さくすること)が最適になされる。
また、ランプハウスは、側壁と、重水素ランプから出射される光が通過する出射窓を有する前壁と、前壁に対向すると共に重水素ランプのステムピンが貫通する後壁と、前壁と後壁と側壁とに連結された上壁と、上壁に対向する底壁とからなり、側壁は、ランプハウスにおいて着脱自在であると好適である。
このような構成によって、隔壁に対向しているランプハウスの側壁が着脱自在であるので、重水素ランプの交換時において、ランプハウスの側壁を外すことで、重水素ランプの交換作業性が良好になる。
また、隔壁は、一端が筐体に接すると共に、ランプハウスの側壁に対して平行に延在する第1の隔壁部と、第1の隔壁部の他端から電源部に向かって延在する第2の隔壁部と、第2の隔壁部の電源部側の端部と筐体の壁面との間で延在する第3の隔壁部とからなり、第2の隔壁部と第3の隔壁部とによって隔壁を電源収容空間部側に張り出させて光源収容空間部を拡張し、この拡張部分に可視光ランプが配置されると好適である。
このような形状の隔壁を採用することで、電源収容空間部側に張り出させている部分に電源部と隔離しながら可視光ランプを配置させることができ、さらに、重水素ランプと可視光ランプとの間を離すことができるため、互いに熱の影響を及ぼし難くなる。従って、紫外光を発生する重水素ランプと可視光を発生する可視光ランプとを備えた広い光帯域で安定した光出力が可能な小型の光源装置を実現させることができる。
本発明によれば、更なる小型化を図りつつ重水素ランプの光出力の安定性を向上させることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る光源装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1〜図4に示すように、光源装置1は、高さ40mm幅70mm長さ90mmのアルミニウム製の略矩形の筐体2を有し、この筐体2内は、空気の移動を遮断するためのアルミニウム製の隔壁Wによって、電源収容空間部S1と光源収容空間部S2とに仕切られている。なお、この隔壁Wは、アルミニウムといった金属以外にも、PEEK材といった樹脂により形成しても良い。この電源収容空間部S1内には、光源収容空間部S2内に収容された重水素ランプH及び可視光ランプとしてのタングステンランプTを作動させるための電源部3が収容されている。
この電源部3は、電源収容空間部S1内で平行に配置された2枚の基板4,5上のトランス7や様々な電子部品(例えばトランジスタやコンデンサ)によって構成されている。さらに、筐体2の上壁2aには、電源部3で発生する熱を外部に放出するための排気用ファン8,9が固定されている。排気用ファン8,9によって、基板4,5上のトランス7や様々な電子部品を冷却し、電源部3の動作の安定性を担保し、隔壁Wによって、電源収容空間部S1内で流動する空気が光源収容空間部S2に流入しないようにしている。
なお、電源部3は、プラグをもった接続コード(図示せず)によって外部から電力が供給される。また、重水素ランプH及びタングステンランプTの交換を容易にするために、筐体2は、光源収容空間部S2のみの開閉を可能にする蓋部2bを有し、この蓋部2bは、ネジによって筐体2に対して着脱可能である。また、筐体2には、吸気口ともなる通風口10が形成されている。
さらに、図5及び図6に示すように、小型化が図られている重水素ランプHは、管軸方向に光を出射する、所謂ヘッドオン型であり、ガラス製の密封容器11と、この密封容器11内に収容される発光部組立体12とを備えている。
ガラスからなる密封容器11は、円筒状の側管部11aと、この側管部11aの下端側を封止するステム部11bと、上端側を封止する光出射窓11cとで構成され、この密封容器11内には数百Pa程度の重水素ガスが封入されている。ステム部11bには、所定の円周上に沿って複数(本実施形態では九本)の導電性のステムピン19a〜19iが各々挿通されて密封固定されている。また、ステム部11bの中央には、外方(図示下側)に向かって突出する排気管11dが形成されている。
密封容器11内に収容されている発光部組立体12は、紫外線を発生させるためのもので、下から順に、ベース部13、陽極部14、放電路制限部固定板15、放電路制限部16及び陰極部17を備え、これらの部品は、陰極部カバー18で覆われている。
円板状のベース部13は、電気的絶縁性のセラミックスにより形成され、このベース部13には、周縁に沿って複数の孔部が形成され、各孔部にステムピン19a〜19iが各々通されている。このベース部13の上面には、陽極部14を収容するために、陽極部14の形状に対応する浅い凹部13aが形成されている。
陽極部14は、導電性の薄板であり、略円板状の本体部分14aと、この本体部分14aの周縁の二箇所から半径方向に水平に延びる一対の延出部分14b,14cとを有している。そして、陽極部14の上面は、ベース部13の上面と面一になるようにベース部13の凹部13aに収容されている。この陽極部14の延出部分14b,14cには、矩形の開口部14d,14eが形成され、各開口部14d,14eにステムピン19c,19dが通され、ステムピン19c,19dの先端は延出部分14b,14cに電気的に接続されている。
セラミックスからなる略扇形状の放電路制限部固定板15は、ベース部13及び陽極部14の略中央部分に重なるように載置されている。この放電路制限部固定板15の略中央には、陽極部14と陰極部17との間に放電路を形成するために、陽極部14の本体部分14aを露出させる開口部15xが設けられている。放電路制限部固定板15の上面には、放電路制限部16を収容するために、放電路制限部16の形状に対応する浅い凹部15aが形成され、さらに、放電路制限部固定板15の上面には、孔部15d,15eを有する凸部15bが設けられている。放電路制限部固定板15の凹部15aには孔部15cが設けられ、この孔部15cにステムピン19eが通されている。また、孔部15d,15eにステムピン19a,19bが各々通され、ステムピン19a,19bの先端に陰極部17が電気的に接続されている。
導電性の薄板からなる放電路制限部16は、略円板状の本体部分16aと、この本体部分16aの周縁から半径方向に水平に延びる延出部分16bとを有し、放電路制限部16の上面は、放電路制限部固定板15の上面と面一と成るようにして放電路制限部固定板15の凹部15aに収容されている。この放電路制限部16の延出部分16bは矩形の開口部16cを有し、この開口部16cにステムピン19eが通され、放電路制限部16の先端は、放電路制限部16に電気的に接続されている。
さらに、放電路制限部16には、放電路制限部固定板15の開口部15xと同心のアークボール成形部16dが設けられている。このアークボール成形部16dは、放電によって作り出されたアークボールを収容させて光を効率良く取り出すために、光出射窓11cに向けて広げられたカップ状に形成されている。そして、アークボール成形部16dの底面には、直径0.5mm程度の小径の放電路狭窄開口16eが設けられ、これにより、アークボール成形部16d内で扁平なボール状のアークボールを作り出すことが可能とされている。
陰極部17は、コイル(フィラメントコイル)の部分に熱電子放射物質である例えば酸化バリウム等を塗布してなる。この陰極部17のコイルの両端部は、放電路制限部固定板15の凸部15bの孔部15d,15eに通されたステムピン19a,19bに電気的に接続されている。
円筒状の陰極部カバー18は、重ねられた状態の陽極部14と放電路制限部固定板15と放電路制限部16とを覆うための陽極側覆部18aと、陰極部17を覆うための陰極側覆部18bとからなる。この陰極側覆部18bに設けられた起立壁18cには、陰極部17から発生する電子を陰極部カバー18の外に放出するための開口部18dを有し、陽極側覆部18aは、放電路制限部固定板15の孔部15xと放電路制限部16の放電路狭窄開口16eと同心上に位置する放電路を形成するための開口部18eを有している。この開口部18eは、放電効率を高めるために放電路制限部16を必要以上に露出させないような大きさに形成されている。
また、陽極側覆部18aには、孔部18f〜18iが形成され、この孔部18f〜18iにステムピン19f〜19iが各々通され、各ステムピン19f〜19iの先端部は、陽極側覆部18aに固定されている。これにより、陰極部カバー18は各ステムピン19f〜19iにより保持される。
次に、このように構成された重水素ランプHの動作を簡単に説明する。重水素ランプHでは、先ず、放電開始の約20秒前に、電源部3からステムピン19a,19bを介して10W前後の電力を陰極部17に供給して、陰極部17のコイル部分を予熱させる。次いで、陰極部17と陽極部14との間に電源部3からステムピン19c,19dを介して160V程度の電位差を印加して、アーク放電の準備を整える。
その後、電源部3から放電路制限部16と陽極部14との間にステムピン19e,19c,19dを介して所定の電位差、例えば350V程度の電圧を印加する。すると、陰極部17と放電路制限部16との間及び陰極部17と陽極部14との間に放電が順次発生し、陰極部17と陽極部14との間で始動放電が発生する。始動放電が発生すると、陰極部17と陽極部14との間でアーク放電(主放電)が維持され、放電路制限部16の凹部16d内でアークボールが発生する。そして、このアークボールから取り出される紫外線は、極めて輝度の高い光として光出射窓11cを透過して外部に放出される。なお、陰極側覆部18bは、放電の際に陰極部17から出るスパッタ物又は蒸発物が光出射窓11cに付着するのを防止している。
図7及び図8に示すように、電源収容空間部S1内には、前述した小型の重水素ランプH及びタングステンランプTを備えた光源部20が収容され、この光源部20は、筐体2のベース板2cに固定される底板21を有している。アルミニウム等の金属からなる底板21には、重水素ランプHを収容するためのランプハウス30と、タングステンランプTが取り付けられる台座部22と、重水素ランプHの集光を可能にするレンズL1が装着されたレンズホルダ23と、タングステンランプTの集光を可能にするレンズL2が装着されたレンズホルダ24と、レンズL1を通る光路を90度曲げると共に、レンズL2を通る光路を直進させるためのハーフミラー25を保持するためのミラーホルダ26と、光ファイバ(不図示)を連結するためのコネクタ27がネジによって固定されるコネクタホルダ28とが固定されている。なお、底板21は、重水素ランプ側の第1の底部21aと、タングステン側の第2の底部21bとからなっている。
アルミニウム等の金属からなるランプハウス30は、隔壁Wに対向して平行に延在する側壁31と、レンズL1に対向して重水素ランプHから出射される光を通過させるための出射窓32を有する前壁33と、前壁33に対向して平行に延在すると共に重水素ランプHのステムピン19a〜19iが固定される後壁34と、前壁33と後壁34と側壁31とに連結された上壁35と、上壁35に対向する底壁36とからなる。なお、この底壁36は、第1の底部21aの一部をなしている。
さらに、前壁33と底壁36とによってL字状の壁を形成し、前壁33は、レンズホルダ23に密着してネジにより固定されている。また、後壁34と上壁35とによってL字状の壁を形成し、上壁35の前端はネジによって前壁33の上端に固定され、後壁34に設けられたフランジ部34cはネジによって第1の底部21aに固定されている。後壁34には、ステムピン19a〜19iの貫通と着脱を可能にするソケット部34aが固定されていると共に、ステムピン19a〜19iが貫通する円形の開口部34bが形成されている。
側壁31は、ランプハウス30において着脱自在であり、側壁31から直角に延在する腕部31aは、上壁35の端部にネジ38によって固定されている。このネジ38によって、隔壁Wに対向しているランプハウス30の側壁31は着脱自在であるので、重水素ランプHの交換時において、側壁31を上壁35から外すことで、重水素ランプHをソケット部34a対して容易に着脱することができ、ランプHの交換作業性が良好になる。さらに、重水素ランプHの特性等にあわせて、ランプハウス30の側壁31の厚みや材質を容易に変更することもできる。さらに、図4で示すように、間隙Cをもって、側壁31は、隔壁Wから略0.5mm以上程度、離間して配置される。また、図7に示すように、ランプハウス30は、側壁31に対向する部分が開放され、この開放部Aは、矩形をなしている。なお、ランプハウス30において開放部Aや後壁34および上壁35は、筐体2と接触することなく、所定の間隔を持って隔離されているため、筐体2の温度変化の影響を受けにくくなっている。
前述したように、光源装置1は、高さ40mm、幅70mm、長さ90mmの小さな矩形の筐体2の内部に重水素ランプH及びタングステンランプTを作動させるための様々な電子部品やトランスなどからなる電源部3を備えており、電源部3を備えることで、別途、電源部を準備する必要がなく、作業性を良好にしている。しかしながら、光源装置1が具備した電源部3は熱を発生するので、容積の小さな筐体2の内部においては、電源部3から発生する熱の温度変動は、重水素ランプHの光出力の特性に多大な影響を与える。
そこで、電源部3を収容し、ファン8,9を有する電源収容空間部S1と重水素ランプHを収容する光源収容空間部S2とを隔壁Wで仕切ることで、電源収容空間部S1内のみでファン8,9による空気の流動を行わせて電源部3のみを冷却している。このようにして、重水素ランプHを、電源部3の温度変動から可能な限り隔絶させているが、光源収容空間部S2内でも空気は自然対流しており、これによって温度変動が起こっている。そこで、雰囲気温度の変動による影響を可能な限り無くすために、重水素ランプHをさらにランプハウス30によって包囲させている。
光源装置1をこのような構成にすることで、光源装置1の筐体2の小型化を図りつつ、重水素ランプHの光出力は高い安定性を得ることができるが、光源装置1を更に小型化させようとすると、電源収容空間部S1及び光源収容空間部S2を更に小さくする必要があり、光源収容空間部S2を小さくすることによって、隔壁Wにランプハウス30が近づくことになり、隔壁W自体の温度変動も考慮する必要がある。そこで、隔壁Wに対向した位置にあるランプハウス30の側壁31を隔壁Wから離間させている。さらに、光源収容空間部S2が小さくなることで、ランプハウス30も小さくする必要がある。そのため、ランプハウス30の内部空間が小さくなり、ランプハウス30内の温度が高くなりすぎることで、重水素ランプHの安定動作に支障を生じてしまう。そこで、ランプハウス30は、側壁31に対向する部分に矩形の開放部Aを有している。このような構成を採用することで、ランプハウス30に対する隔壁Wからの熱の影響を低減するとともに、ランプハウス30内の過度な高温化を抑制し、光源装置1の小型化しつつ、重水素ランプHの光出力に高い安定性を持たせる(すなわち出力の安定時間をより短くすること、出力のバラツキをより小さくすること)ができる。
なお、ランプハウス30内の過度な高温化を抑制するために、ランプハウス30を構成する壁面のいずれかを開放するにあたっては、この実施形態に関して、どの壁面が良いか考察する。底壁36は空間的な開放が不可能である。上壁35を開放した場合には、ランプハウス30内の温度が過度に低下してしまうため好ましくない。一方、出射窓32を有する前壁33と重水素ランプHのステムピン19a〜19iが固定される後壁34の開放は、ランプハウス30内で光軸が安定に保持されるように重水素ランプHを配置するためには好ましくない。さらに、より高い安定性を求めた場合、ランプハウス30の側面のうち、側壁31を設けることで、上記したように、隔壁Wからの熱の影響を抑制することができる。よって、側壁31に対向する部分に矩形の開放部Aを設けると、適切な光軸を安定に保持しつつランプハウス30内での温度を適度にコントロールすることが可能となり、総合的に高い安定性を保持することができる。
また、後壁34と上壁35とをL字型に一体に成型し、後壁34及び上壁35にそれぞれ当接する底壁36と前壁33とをL字型に一体に成型することで、機械精度良く重水素ランプHを配置することができる。さらに、後壁34及び上壁35、底壁36及び前壁33を構成する部材の厚みは、側壁31を構成する部材の厚みよりも大きいため、側壁31を着脱する際に応力等が生じても、その影響は側壁31の方へと及び易く、重水素ランプHの位置決めに重要な後壁34及び上壁35、底壁36及び前壁33には及び難いため、重水素ランプHの光軸を適切に安定的に保持することができる。
図2〜図4に示すように、隔壁Wは、一端が筐体2に接すると共に、ランプハウス30の側壁31に対して平行に延在する第1の隔壁部W1と、第1の隔壁部W1の他端から電源部3に向かって、第1の隔壁部W1に対して直交して延在する第2の隔壁部W2と、第2の隔壁部W2の電源部3側の端部と筐体2の壁面2dとの間で、第2の隔壁部W2に対して直交して延在する第3の隔壁部W3とからなる。
第2の隔壁部W2と第3の隔壁部W3とによって、隔壁Wを電源収容空間部S1側に張り出させて光源収容空間部S2を拡張し、この拡張部分Bに可視光ランプの一例であるタングステンランプTが配置されている。タングステンランプTは、押え金40とネジ41とによって台座部22に着脱自在に固定される。このような形状の隔壁Wを採用することで、電源収容空間部S1側に張り出された拡張部分Bに電源部3と隔離しながらタングステンランプTを配置させることができ、さら、重水素ランプHとタングステンランプTとの間を可能な限り離すことができるため、互いに熱の影響を及ぼし難くなる。従って、紫外光を発生する重水素ランプHと可視光を発生するタングステンランプLとを備えた広い光帯域で安定した出力が可能な小型の光源装置を実現させることができる。
図2に示すように、光源装置1は、ソレノイド43で動作するシャッタ(不図示)を備え、このシャッタは、ミラーホルダ26とコネクタ27の間で光路の開閉を行っている。このシャッタによって、重水素ランプH及びタングステンランプTから出力される光をコネクタ27の入口側で適宜遮断することができる。また、重水素ランプH、タングステンランプ及びソレノイド43は、隔壁Wに設けられた円形の開口部45,46,47を通って電源部3から延在する接続コードに結線される。なお、各開口部45,46,47は、電源収容空間部S1内で流動する空気が光源収容空間部S2に流入しないようにシールされている。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。光源部20に利用される重水素ランプは、前述した実施形態に限定されない。また、開放部の大きさや形状は、矩形状のランプハウスの一面に限らず、設計時に適宜選択されるものである。
本発明に係る光源装置の一実施形態を示す斜視図である。 光源装置から蓋部を外した状態を示す斜視図である。 光源装置から光源部を外した状態を示す斜視図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明に係る光源装置に適用される重水素ランプを示す分解図である。 重水素ランプの断面図である。 光源部を示す斜視図である。 光源部の側面図である。
符号の説明
1…光源装置、2…筐体、3…電源部、8,9…ファン、19a〜19i…ステムピン、20…光源部、30…ランプハウス、31…側壁、33…前壁、34…後壁、35…上壁、36…底壁、A…開放部、B…拡張部分、C…間隙、H… 重水素ランプ、S1…電源収容空間部、S2…光源収容空間部、T…タングステンランプ(可視光ランプ)、W…隔壁、W1…第1の隔壁部、W2…第2の隔壁部、W3…第3の隔壁部。

Claims (5)

  1. 電源部と、
    前記電源部によって動作する重水素ランプと、
    前記電源部及び前記重水素ランプを収容する筐体と、
    前記電源部を収容する電源収容空間部内で空気を流動させるファンと、
    前記重水素ランプを収容する光源収容空間部と前記電源収容空間部とを仕切る隔壁と、
    前記重水素ランプを収容するランプハウスとを備え、
    前記ランプハウスは、開放部を有する光源装置。
  2. 前記ランプハウスは、前記隔壁に対向し且つ前記隔壁から離間して配置された側壁を有する請求項1記載の光源装置。
  3. 前記側壁に対向して前記開放部が形成されている請求項2記載の光源装置。
  4. 前記ランプハウスは、前記側壁と、前記重水素ランプから出射される光が通過する出射窓を有する前壁と、前記前壁に対向すると共に前記重水素ランプのステムピンが貫通する後壁と、前記前壁と前記後壁と前記側壁とに連結された上壁と、前記上壁に対向する底壁とからなり、前記側壁は、前記ランプハウスにおいて着脱自在である請求項3記載の光源装置。
  5. 前記隔壁は、一端が前記筐体に接すると共に、前記ランプハウスの前記側壁に対して平行に延在する第1の隔壁部と、前記第1の隔壁部の他端から前記電源部に向かって延在する第2の隔壁部と、前記第2の隔壁部の前記電源部側の端部と前記筐体の壁面との間で延在する第3の隔壁部とからなり、前記第2の隔壁部と前記第3の隔壁部とによって前記隔壁を前記電源収容空間部側に張り出させて前記光源収容空間部を拡張し、この拡張部分に可視光ランプが配置された請求項1〜4のいずれか一項記載の光源装置。
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