JP2009174966A - 細胞画像処理システム、細胞画像処理装置、細胞画像表示システムおよび細胞画像表示方法 - Google Patents

細胞画像処理システム、細胞画像処理装置、細胞画像表示システムおよび細胞画像表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】白血球および赤血球の観察を行うことが可能で、かつ、血液標本(検体)の撮像処理に時間がかかるのを抑制することが可能な細胞画像処理システム、細胞画像処理装置、細胞画像表示システムおよび細胞画像表示方法を提供する。
【解決手段】この血液細胞画像処理システム1(細胞画像処理システム)は、スライドガラス100上に塗抹された検体から白血球を検出する白血球(WBC)検出部22と、白血球(WBC)検出部22により検出された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得するとともに、広域画像から白血球を含む部分画像を取得するCPU32と、部分画像を白血球モニタ用画像として記憶し、広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶するハードディスク35とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、スライドガラス上に塗抹された検体を撮像する細胞画像処理システム、細胞画像処理装置、細胞画像表示システムおよび細胞画像表示方法に関する。
従来、スライドガラス上に塗抹された血液標本中の白血球を観察するための血液像分析システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、標本プレート(スライドガラス)上に塗抹された血液標本を撮像して白血球と他の血球とを含む細胞画像を取得し、その細胞画像をディスプレイに表示することが可能な血液像分析システムが開示されている。
また、血液標本中の白血球を観察するための白血球モニタ用画像、および、血液標本中の赤血球を観察するための赤血球モニタ用画像を撮像可能な血液細胞自動分析装置(HEG−50S、シスメックス株式会社製)が知られている。この血液細胞自動分析装置は、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像するように構成されている。
特開2007−101199号公報
スライドガラス上に塗抹された検体を撮像して分析を行う検査業界においては、検体中の白血球の観察だけでなく、検体中の赤血球の観察も行いたいとの要望がある。
しかしながら、上記特許文献1に記載の血液像分析システムでは、ディスプレイに表示された白血球と他の多くの血球を含む細胞画像を用いて白血球のモニタと赤血球のモニタの両方を行うことは困難である。
また、上記血液細胞自動分析装置(HEG−50S)では、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像がそれぞれ別々に撮像されるので、白血球モニタ用画像を撮像するのに要する時間および赤血球モニタ用画像を撮像するのに要する時間の両方の時間がかかり、その結果、1つの血液標本の撮像処理に時間がかかるという不都合がある。
この発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、この発明の1つの目的は、白血球および赤血球の観察を行うことが可能で、かつ、検体の撮像処理に時間がかかるのを抑制することが可能な細胞画像処理システム、細胞画像処理装置、細胞画像表示システムおよび細胞画像表示方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における細胞画像処理システムは、スライドガラス上に塗抹された検体から白血球を検出する検出手段と、検出手段により検出された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、広域画像から白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段と、部分画像を白血球モニタ用画像として記憶し、広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶する記憶部とを備える。
この発明の第1の局面による細胞画像処理システムでは、上記のように、検出手段により検出された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、広域画像から白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段と、部分画像を白血球モニタ用画像として記憶し、広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶する記憶部とを設けることによって、赤血球モニタ用画像として用いられる広域画像から白血球モニタ用画像としての部分画像が取得されるので、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない。これにより、記憶部に記憶された白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像を用いて、白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができるとともに、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない分、検体の撮像処理に時間がかかるのを抑制することができる。
上記第1の局面による細胞画像処理システムにおいて、好ましくは、表示部と、記憶部に記憶された広域画像および部分画像を表示部に表示させる表示制御手段とをさらに含む。このように構成すれば、ユーザは、白血球モニタ用画像としての部分画像および赤血球モニタ用画像としての広域画像を表示部により視認することができるので、容易に、白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができる。
この場合、好ましくは、表示制御手段は、広域画像および部分画像の一方の画像のみを含む画面を表示部に表示させるように構成されているとともに、上記画面を、広域画像および部分画像の他方の画像のみを含む画面に切り替えるための切り替え指示を受け付ける切り替え指示受付手段を含む。このように構成すれば、ユーザは、白血球モニタ用画像としての部分画像および赤血球モニタ用画像としての広域画像を切り替え指示受付手段により切り替えながら、容易に、白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができる。
上記表示部を備えた構成において、好ましくは、表示部に表示された広域画像を含む画面を介して、広域画像に含まれる赤血球の形態に関する情報の入力を受け付けるための形態情報受付手段をさらに備える。このように構成すれば、ユーザは、赤血球モニタ用画像としての広域画像を視認しながら赤血球の形態に関する情報を入力することができる。
上記表示部を備えた構成において、好ましくは、部分画像に基づいて、当該部分画像に含まれる白血球の細胞種を白血球に属する複数の細胞種の中から決定する細胞種決定手段と、白血球に属する上記複数の細胞種のうち、上記表示部に表示させる細胞種を決定する表示細胞種決定手段とをさらに備え、表示制御手段は、記憶部に記憶された部分画像のうち、表示細胞種決定手段により決定された細胞種を含む部分画像を表示部に表示させるように構成されている。このように構成すれば、ユーザが目視により白血球の細胞種を決定することなく細胞種決定手段により自動的に白血球の細胞種が決定されるので、ユーザの負担を軽減することができる。また、白血球に属する複数の細胞種のうち、表示細胞種決定手段により決定された細胞種だけが表示部に表示されるので、観察(モニタ)する必要がある細胞種だけを表示部に表示することができ、ユーザは観察が必要な細胞種だけを容易に観察(モニタ)することができる。
上記第1の局面による細胞画像処理システムにおいて、好ましくは、広域画像取得手段は所定数の広域画像を取得するよう構成され、上記所定数の部分画像を白血球モニタ用画像として記憶部に記憶させ、上記所定数よりも少ない数の広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶部に記憶させる記憶制御手段をさらに備える。このように構成すれば、赤血球モニタ用画像の数が白血球モニタ用画像の数よりも少ない場合であっても、赤血球の観察を有効に行うことができる。そのため、白血球モニタ用画像と赤血球モニタ用画像を同じ数だけ記憶部に記憶させる場合に比べて、白血球モニタ用画像よりも少ない数の赤血球モニタ用画像を記憶部に記憶させることにより、赤血球の観察に必要な画像を確保しつつ、血球画像を記憶するのに必要な記憶部の領域および血球画像を記憶するための時間を減少させることができる。
上記第1の局面による細胞画像処理システムにおいて、好ましくは、部分画像取得手段は、広域画像から検出手段により検出された白血球が1つだけ存在する領域を切り出す画像切り出し手段を含む。このように構成すれば、1つの白血球モニタ用画像に1つの白血球だけが含まれるように部分画像が切り出されるので、1つの白血球モニタ用画像に複数の白血球が存在する場合に比べて、ユーザは容易に白血球の観察(モニタ)を行うことができる。
この発明の第2の局面における細胞画像処理装置は、スライドガラス上に塗抹された検体から検出された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、広域画像から白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段と、部分画像を白血球モニタ用画像として記憶し、広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶する記憶部とを備える。
この発明の第2の局面による細胞画像処理装置では、上記のように、検体から検出された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、広域画像から白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段と、部分画像を白血球モニタ用画像として記憶し、広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶する記憶部とを設けることによって、赤血球モニタ用画像として用いられる広域画像から白血球モニタ用画像としての部分画像が取得されるので、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない。これにより、記憶部に記憶された白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像を用いて、白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができるとともに、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない分、検体の撮像処理に時間がかかるのを抑制することができる。
この発明の第3の局面における細胞画像表示システムは、スライドガラス上に塗抹された検体を撮像して得られた細胞の画像を出力する細胞画像処理装置と、細胞画像処理装置にネットワークを介して接続されたモニタ端末とを備え、細胞画像処理装置は、スライドガラス上に塗抹された検体から白血球を検出する検出手段と、検出手段により検出された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、広域画像から白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段と、広域画像および部分画像をモニタ端末に送信する送信手段とを含み、モニタ端末は、送信手段から送信された広域画像および部分画像を受信する受信手段と、受信手段により受信された広域画像を赤血球モニタ用画像として表示し、受信手段により受信された部分画像を白血球モニタ用画像として表示する表示手段とを含む。
この発明の第3の局面による細胞画像表示システムでは、上記のように、細胞画像処理装置に、検出手段により検出された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、広域画像から白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段とを設けるとともに、モニタ端末に、受信手段により受信された広域画像を赤血球モニタ用画像として表示し、受信手段により受信された部分画像を白血球モニタ用画像として表示する表示手段を設けることによって、赤血球モニタ用画像として用いられる広域画像から白血球モニタ用画像としての部分画像が取得されるので、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない。これにより、モニタ端末に表示される白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像を用いて、白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができるとともに、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない分、検体の撮像処理に時間がかかるのを抑制することができる。また、細胞画像処理装置に、広域画像および部分画像をモニタ端末に送信する送信手段を設けるとともに、モニタ端末に、送信手段から送信された広域画像および部分画像を受信する受信手段を設けることによって、細胞画像処理装置から離れた場所でも、ユーザはモニタ端末により白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができる。
この発明の第4の局面における細胞画像表示方法は、スライドガラス上に塗抹された検体から白血球を検出するステップと、検出した白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む広域画像を取得するステップと、広域画像から白血球を含む部分画像を取得するステップと、部分画像を白血球モニタ用画像として表示し、広域画像を赤血球モニタ用画像として表示するステップとを備える。
この発明の第4の局面による細胞画像表示方法では、上記のように、白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む広域画像を取得するステップと、広域画像から白血球を含む部分画像を取得するステップと、部分画像を白血球モニタ用画像として表示し、広域画像を赤血球モニタ用画像として表示するステップとを設けることによって、赤血球モニタ用画像として用いられる広域画像から白血球モニタ用画像としての部分画像が取得されるので、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない。これにより、表示される白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像を用いて、白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができるとともに、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない分、検体の撮像処理に時間がかかるのを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図6を参照して、本発明の一実施形態による血液細胞画像処理システム1の構成について説明する。なお、本実施形態では、細胞画像処理システムの一例である血液細胞画像処理システム1に本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態による血液細胞画像処理システム1は、図1および図2に示すように、標本作製装置2、連携ユニット3、自動分析装置4、レビュー端末5(図2参照)およびホストコンピュータ6(図2参照)を備えている。
標本作製装置2は、スライドガラス100(図4参照)上に血液を塗抹することによって、血液標本を作製するために設けられている。
連携ユニット3は、標本作製装置2から、血液が塗抹されたスライドガラス100を受け取り、自動分析装置4の後述する自動顕微鏡部10にスライドガラス100を送り込むために設けられている。
自動分析装置4は、図2および図3に示すように、自動顕微鏡部10および画像処理部30を含んでいる。自動顕微鏡部10は、オートフォーカスにより焦点が合わされた血液標本の拡大画像を撮像する機能を有している。また、自動顕微鏡部10は、対物レンズ11と、ステージ駆動回路12と、フォーカス駆動回路13と、スライドガラス搬送部14と、カセット検知センサ15とを含んでいる。また、自動顕微鏡部10は、カセット搬送駆動回路16と、ランプ17と、3枚のハーフミラー18と、オートフォーカス用のセンサ19と、白血球(WBC)検出用のセンサ20と、CCDカメラ21とをさらに含んでいる。また、自動顕微鏡部10は、白血球(WBC)検出部22と、オートフォーカス23と、ID読取部24と、自動顕微鏡制御部25とをさらに含んでいる。また、自動顕微鏡部10は、ネットワークボード26を介して画像処理部30に接続されている。
対物レンズ11は、フォーカス駆動回路13により上下方向に移動されることによって、スライドガラス100に塗抹された血液の像を拡大・縮小することが可能なように構成されている。また、ステージ駆動回路12は、図4に示すように、矢印X方向および矢印Y方向にスライドガラス100を移動させる機能を有している。また、スライドガラス搬送部14は、連携ユニット3から送り込まれたスライドガラス100を収容するスライドカセット(図示せず)からスライドガラス100を取り出し、対物レンズ11に対向する所定の位置までスライドガラス100を移動するように構成されている。また、カセット検知センサ15は、スライドガラス100を収容したスライドカセットの有無を検知するために設けられている。また、カセット搬送駆動回路16は、スライドカセットを搬送する機能を有している。
また、ランプ17は、対物レンズ11に対向する所定の位置まで搬送されたスライドガラス100に対して、対物レンズ11とは反対側(スライドガラス100の下方側)に配置されている。また、ランプ17は、スライドガラス100に塗抹された血液標本を光が透過するように、スライドガラス100の下方側から対物レンズ11側(上方側)に向かって光を出射するように構成されている。また、3枚のハーフミラー18は、それぞれ、ランプ17から出射された光の光路上に配置されている。また、オートフォーカス用のセンサ19および白血球(WBC)検出用のセンサ20は、ラインセンサであり、ハーフミラー18を経由した光を検知するように構成されている。また、CCDカメラ21は、後述するスライド走査・白血球検出処理が行われている間、ハーフミラー18を経由して入射されるランプ17からの光とともに血液標本の像を撮像し、撮像した画像を画像処理部30に送信し続けるように構成されている。白血球(WBC)検出部22は、白血球(WBC)検出用のセンサ20により検知された光に基づいて、白血球(WBC)を検出するように構成されている。また、オートフォーカス23は、オートフォーカス用のセンサ19により検知された光に基づいて、オートフォーカス機能を動作するように構成されている。また、ID読取部24は、スライドカセット(図示せず)から取り出されたスライドガラス100に付されたバーコード(図示せず)からスライドIDを読み取る機能を有している。スライドIDは、各スライドガラス100に塗抹された検体と一対一に対応するように割り振られた固有の識別情報である。
自動顕微鏡制御部25は、自動顕微鏡部10の各部を制御するように構成されている。また、自動顕微鏡制御部25は、図5に示すように、CPU251と、ROM252と、RAM253と、入出力インターフェース254とを含んでいる。また、自動顕微鏡制御部25は、自動顕微鏡部10の各部に入出力インターフェース254を介して接続されている。CPU251は、ROM252に記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM253にロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。また、CPU251は、白血球検出部22により白血球が検出されると、入出力インターフェース254およびネットワークボード26を介して画像処理部30に画像取込信号を送信するように構成されている。また、ROM252は、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROMなどによって構成されている。RAM253は、SRAMまたはDRAMなどによって構成されている。RAM253は、ROM252に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU251の作業領域として利用される。
ネットワークボード26は、たとえば、Ethernet(登録商標)の100Base−TXに対応可能に構成され、画像処理部30のネットワークボード40との間で装置管理通信のデータを送受信可能である。
画像処理部30は、自動顕微鏡部10により撮像された画像を取り込む機能、および、取り込んだ画像を解析して細胞の自動分類を行う機能を有している。なお、上述したように、CCDカメラ21は、後述するスライド走査・白血球検出処理が行われている間、血液標本の画像を画像処理部30に送信し続けており、画像処理部30は、自動顕微鏡部10から画像取込信号を受信した際に、自動顕微鏡部10により撮像された画像を取り込むよう構成されている。また、画像処理部30は、画像前処理ボード31と、CPU32と、ROM33と、RAM34と、ハードディスク35と、表示部36と、入力デバイスとしてのキーボード37およびマウス38とを含んでいる。また、画像処理部30は、通信インターフェース39を介してホストコンピュータ6およびレビュー端末5に接続されているとともに、ネットワークボード40を介して自動顕微鏡部10に接続されている。
画像前処理ボード31は、自動顕微鏡部10のCCDカメラ21により撮像された画像の画像信号を受信し、受信した画像信号に対して色調補正やガンマ補正(画像の彩度や明るさを修正する処理)などの前処理を行う機能を有している。
CPU32は、ROM33とハードディスク35とに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM34にロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。また、CPU32は、自動顕微鏡部10から画像取込信号を受信すると、画像前処理ボード31を介して、CCDカメラ21により撮像された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を広域画像として取り込むように構成されている。図20は、取り込まれた広域画像の一例を示している。さらに、CPU32は、取り込まれた広域画像から1つの白血球だけが含まれるように部分画像を切り出すよう構成されている。図21は、広域画像から切り出された部分画像の一例を示している。また、CPU32は、切り出した部分画像の血球について、白血球であるか否かの検証をするとともに、白血球の自動分類を行うように構成されている。具体的には、CPU32は、正常白血球として、桿状核好中球(Band)、分葉核好中球(Seg)、好酸球(Eosin)、好塩基球(Baso)、リンパ球(Lymph)および単球(Mono)の6種に白血球を分類することが可能であるとともに、異常白血球として、異型リンパ球(A−Lymp)、幼若顆粒球(Imm)、芽球(Blast)、赤芽球(Ebl)および分類不能(Unclass)の5種に白血球を分類することが可能なように構成されている。
ROM33は、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROMなどによって構成されており、CPU32に実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータなどが記録されている。
RAM34は、SRAMまたはDRAMなどによって構成されている。RAM34は、ROM33およびハードディスク35に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU32の作業領域として利用される。
ハードディスク35は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU32に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。また、自動顕微鏡部10により撮像された画像を取り込み、取り込んだ画像を解析して細胞の自動分類を行うための制御プログラムも、このハードディスク35にインストールされている。また、ハードディスク35には、CPU32により取得された広域画像を記憶するための広域画像データベース、CPU32により取得された部分画像を記憶するための部分画像データベース、CPU32により分類された白血球の血球種に関する情報を記憶するための血球種データベース、レビュー端末5においてユーザにより入力された白血球および赤血球に関するレビュー情報を記憶するためのレビュー情報データベース、および、後述する検体情報リスト画面551(図12参照)に表示される各種情報を記憶するリスト表示用データベースもインストールされている。
また、ハードディスク35には、たとえば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのグラフィカルユーザインタフェース環境を提供するオペレーティングシステムがインストールされている。
表示部36は、自動顕微鏡部10および画像処理部30のオーダ設定画面361(図16参照)を表示可能に構成されており、ユーザは、キーボード37およびマウス38を用いて、自動顕微鏡部10および画像処理部30の設定をオーダ設定画面361から行うことが可能である。通信インターフェース39は、たとえば、Ethernet(登録商標)インターフェースである。また、ネットワークボード40は、たとえば、Ethernet(登録商標)の100Base−TXに対応可能に構成されている。
レビュー端末5は、画像処理部30による白血球の血球種の自動分類結果のチェックや自動分類により判別できなかった血球像の分類をマニュアルで行うために設けられている。また、レビュー端末5は、複数台の画像処理部30が設けられている場合にも、LANなどのネットワークを介して、各画像処理部30のデータをレビューすることが可能である。また、レビュー端末5は、パーソナルコンピュータ(PC)などからなり、図6に示すように、CPU51と、ROM52と、RAM53と、ハードディスク54と、表示部55と、入力デバイスとしてのキーボード56およびマウス57と、通信インターフェース58とを含んでいる。
CPU51は、ROM52に記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM53にロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。
ROM52は、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROMなどによって構成されており、CPU51に実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータなどが記録されている。
RAM53は、SRAMまたはDRAMなどによって構成されている。RAM53は、ROM52およびハードディスク54に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU51の作業領域として利用される。
ハードディスク54は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU51に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。また、白血球の血球種の自動分類結果のチェックやマニュアル分類を行うための制御プログラムも、このハードディスク54にインストールされている。
また、ハードディスク54には、たとえば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのグラフィカルユーザインタフェース環境を提供するオペレーティングシステムがインストールされている。
表示部55は、白血球をレビューするための白血球レビュー画面552(図13参照)および赤血球をレビューするための赤血球レビュー画面553(図14参照)を表示可能に構成されている。また、ユーザは、キーボード56およびマウス57を用いて、表示部55に表示される表示設定画面554(図18参照)から各画面の表示設定を行うことが可能である。
通信インターフェース58は、たとえば、Ethernet(登録商標)インタフェースである。レビュー端末5は、その通信インターフェース58により、所定の通信プロトコルを使用してホストコンピュータ6および画像処理部30との間でデータの送受信が可能である。
ホストコンピュータ6は、画像処理部30からの要求に応じて、スライドIDに対応する検体の情報を画像処理部30に送信する機能を有している。また、ホストコンピュータ6は、レビュー端末5においてユーザにより行われる自動分類結果に対するチェックの情報、および、ユーザによりマニュアル分類された結果情報などを受信し、記憶するように構成されている。
次に、図7〜図14を参照して、本実施形態による血液細胞画像処理システム1の自動顕微鏡部10、画像処理部30およびレビュー端末5の各動作について説明する。
まず、自動顕微鏡部10では、図7に示すステップS1において、自動顕微鏡制御部25のCPU251によりコンピュータプログラムの初期化が行われる。そして、ステップS2において、カセット検知センサ15がスライドガラス100を収容したスライドカセット(図示せず)の有無を検知したか否かがCPU251により判断され、検知されるまでこの判断が繰り返される。スライドカセットが検知されると、ステップS3において、スライドガラス搬送部14により、スライドカセットからスライドガラス100が取り出される。そして、ステップS4において、取り出されたスライドガラス100に付されたバーコードからスライドIDがID読取部24に読み取られ、ステップS5において、読み取られたスライドIDの情報がネットワークボード26を介して画像処理部30に送信される。その後、ステップS6において、スライド走査・白血球検出処理が行われる。なお、ステップS6のスライド走査・白血球検出処理が開始されると、自動顕微鏡部10のCCDカメラ21は撮像動作を開始し、撮像した画像を画像処理部30に送信し始める。CCDカメラ21による撮像動作・画像送信動作は、ステップS6のスライド走査・白血球検出処理が終了するまで継続して行われる。ここで、図8を参照して、自動顕微鏡部10によるスライド走査・白血球検出処理について説明する。
まず、図8のステップS61において、最適な走査開始位置を求めるために撮像領域が決定される。これは、スライドガラス100に塗抹された血液標本は、塗抹された位置によって血球密度が異なり、血球密度が適当でなければ誤検知(たとえば、赤血球の塊を白血球の核と誤検知する)してしまう可能性があるからである。具体的には、スライドガラス100に塗抹された血液標本に対してチェック領域およびチェック間隔を予め決めておき、チェック領域をCCDカメラ21が走査するようにスライドガラス100をステージ駆動回路12により移動する。そして、チェック間隔ごとの所定のポイントで血球密度がチェックされ、チェック結果に基づいて撮像領域が決定される。
その後、ステップS62において、決定された撮像領域内で白血球の検出が行われる。白血球の検出は、ラインセンサであるセンサ20が検知する光に基づいて白血球(WBC)検出部22により行われる。具体的には、図4に示すように、スライドガラス100がステージ駆動回路12により矢印X方向および矢印Y方向に移動されることによって、センサ20はジグザグ状に撮像領域を走査する。そして、白血球(WBC)の核が光の赤色成分を赤血球(RBC)よりも多く吸収する性質を用いて、白血球(WBC)検出部22は白血球(WBC)と赤血球(RBC)とを区別して、白血球(WBC)を検出する(図11参照)。
白血球(WBC)検出部22が白血球を検出すると、ステップS63において、CPU251により、画像取込信号が画像処理部30に送信される。その後、ステップS64において、画像処理部30から送信される後述する終了信号を受信したか否かがCPU251により判断され、受信していない場合には、ステップS62に移行され、新たな白血球の検出動作が行われる。終了信号を受信した場合には、スライド走査・白血球検出処理の動作が終了される。なお、スライド走査・白血球検出処理が終了されると、CCDカメラ21による撮像動作・画像送信動作は中止される。
上記したステップS6のスライド走査・白血球検出処理が終了した後、図7に示すステップS7において、ユーザからのシャットダウン指示があったか否かがCPU251により判断され、指示がない場合には、ステップS2に移行される。指示があった場合には、ステップS8において、シャットダウン動作が実行され、自動顕微鏡部10の動作が終了される。
画像処理部30では、ステップS11において、CPU32によりコンピュータプログラムの初期化が行われ、ステップS12において、表示部36に初期画面(図示せず)が表示される。そして、ステップS13において、自動顕微鏡部10から送信されたスライドIDの情報がネットワークボード40を介して受信されたか否かが判断され、受信されるまでこの判断が繰り返される。受信されると、ステップS14において、受信したスライドIDに対応する検体情報を要求する信号がホストコンピュータ6に送信され、ステップS15において、ホストコンピュータ6から送信される検体情報を受信したか否かがCPU32により判断される。受信していない場合には、受信するまでこの判断が繰り返され、受信した場合には、ステップS16において、画像取込・分類処理が行われる。ここで、図9を参照して、画像処理部30による画像取込・分類処理について説明する。
まず、図9に示すステップS161において、自動顕微鏡部10から送信された画像取込信号が受信されたか否かがCPU32により判断される。画像取込信号が受信された場合には、CPU32は、ステップS162において、画像前処理ボード31を介して、CCDカメラ21により撮像された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を、図20に示すような広域画像(640×480ピクセル)として取り込む。そして、CPU32は、ステップS163において、取り込んだ広域画像から1つの白血球だけが含まれるように、図21に示すような部分画像(256×256ピクセル)を切り出す。広域画像は、一時的にRAM34に記憶されることにより画像処理部30に取り込まれる。その後、ステップS164において、CPU32により、部分画像に含まれる血球が白血球であるか否かの検証が行われる。これにより、白血球と誤って検出されたごみなどの画像を記憶してしまうのを抑制することが可能である。白血球でない場合には、ステップS161に移行される。白血球である場合には、ステップS165において、CPU32により、部分画像に含まれる白血球が、上記した正常検体6種および異常検体5種のうちのいずれであるかの自動分類が行われる。そして、ステップS166において、ハードディスク35の血球種データベースの白血球数および該当血球種数の項目がインクリメントされる。たとえば、CPU32が白血球を桿状核好中球(Band)であると分類した場合には、ハードディスク35の血球種データベースの白血球数が1つ追加・記憶されるとともに、桿状核好中球(Band)の数も1つ追加・記憶される。これにより、複数の白血球の検出を行った場合にも、白血球数および各血球種の数の累積情報を血球種データベースに記憶することが可能である。そして、ステップS167において、CPU32により自動分類された血球種の情報と関連付けて、部分画像がハードディスク35の部分画像データベースに記憶される。
ここで、本実施形態では、ステップS168において、ハードディスク35の広域画像データベースに記憶されている広域画像数が24よりも小さいか否かがCPU32により判断される。広域画像数が24よりも小さい場合には、ステップS169において、画像前処理ボード31を介して取り込まれた広域画像がハードディスク35の広域画像データベースに記憶される。広域画像数が24以上の場合には、広域画像が記憶されることなく、ステップS170に移行される。これにより、観察に要する画像数が白血球に比べて少なくてよい赤血球用の広域画像を、必要以上に記憶しないようにすることが可能である。その結果、ハードディスク35に占める広域画像データベースの領域を小さくすることが可能である。また、必要以上に広域画像を記憶しない分、広域画像を記憶するのに要する時間を減少させることが可能である。
ステップS170において、検出した白血球数が設定値以上であるか否かがCPU32により判断される。白血球数の設定値は、ユーザが後述するオーダ設定画面361(図16参照)において設定することが可能である。白血球数が設定値に満たない場合には、ステップS161に移行される。白血球数が設定値以上である場合には、ステップS171において、自動顕微鏡部10でのスライド走査・白血球検出処理の動作を終了させるための終了信号がCPU32により自動顕微鏡部10に送信される。その後、画像取込・分類処理の動作が終了される。
上記したステップS16での画像取込・分類処理を行った後、図7のステップS17において、レビュー端末5からのリスト表示用データの要求指示があったか否かがCPU32により判断される。
レビュー端末5では、ステップS31において、コンピュータプログラムの初期化がCPU51により行われる。そして、ステップS32において、検体情報リスト初期画面(図示せず)が表示部55に表示され、ステップS33において、リスト表示用データの要求信号が画像処理部30に送信される。
画像処理部30では、ステップS17の判断において、リスト表示用データの要求指示があった場合には、ステップS18において、CPU32により、リスト表示用データが通信インターフェース39を介してレビュー端末5に送信される。リスト表示用データの要求指示がない場合には、ステップS23に移行される。
一方、レビュー端末5では、ステップS34において、リスト表示用データを受信したか否かがCPU51により判断される。受信していない場合には、ステップS36に移行され、受信した場合には、ステップS35において、図12に示すように、表示部55に表示される検体情報リスト画面551の表示項目551aの情報が更新される。検体情報リスト画面551の表示項目551aには、スライドID、スライド収納時刻およびスライド収納位置などの情報が含まれている。また、レビュー端末5に複数の画像処理部30が接続されている場合に、いずれの画像処理部30で取得された血球細胞の画像であるかをユーザが認識可能なように、各画像処理部30に予め割り当てられた号機番号の表示も表示項目551aに含まれている。また、検体情報リスト画面551のスライド情報表示領域551bには、選択された検体の血球種情報や計数情報などが表示される。ユーザは、キーボード56またはマウス57を用いて、カーソル551cを移動することによって、スライド情報表示領域551bに表示させる検体を選択することが可能である。また、ユーザは、カーソル551cにより選択した検体をダブルクリックすることによって、または、レビューボタン551dを押下することによって、レビュー用画像の閲覧指示を行うことが可能である。
そして、ステップS36において、ユーザからレビュー用画像の閲覧指示があったか否かがCPU51により判断され、閲覧指示がない場合には、ステップS40に移行される。閲覧指示があった場合には、ステップS37において、画像読み出し指示信号が通信インターフェース58を介して画像処理部30に送信される。
画像処理部30では、ステップS19において、レビュー端末5からのレビュー用画像の読み出し指示があったか否かが判断される。読み出し指示がない場合には、ステップS23に移行され、読み出し指示があった場合には、ステップS20において、レビュー用画像に関するデータがレビュー端末5に送信される。具体的には、ハードディスク35の広域画像データベース、部分画像データベース、血球種データベースおよびレビュー情報データベースに記憶されている各種データが通信インターフェース39を介してレビュー端末5に送信される。
レビュー端末5では、ステップS38において、画像処理部30から送信されたレビュー用画像に関するデータを受信したか否かがCPU51により判断され、受信するまでこの判断が繰り返される。レビュー用画像に関するデータを受信すると、ステップS39において、レビュー処理が行われる。ここで、図10を参照して、レビュー端末5によるレビュー処理について説明する。
まず、図10のステップS391において、図13に示すように、表示部55に白血球レビュー画面552が表示される。白血球レビュー画面552には、ステップS36の閲覧指示においてユーザに選択された検体の自動分類結果や血球画像などが表示される。具体的には、白血球画像表示領域552aには、後述するレビュー画面設定処理(図17参照)において予め設定されている血球種の血球画像が表示される。この血球画像は、画像処理部30の部分画像データベースに記憶されている部分画像である。また、血球種ボタン552cがユーザによりクリックされると、白血球画像表示領域552aのカーソル552bが位置する血球画像の血球種が、クリックされたボタンの血球種に変更される。これにより、ユーザはマニュアルで血球種を分類することが可能である。また、個数ボックス552dには、各血球種の個数が表示される。また、血算データ表示領域552eには、ホストコンピュータ6から送信される、たとえば、血液分析装置(図示せず)などの測定結果が表示される。また、患者情報表示ボックス552fには、表示している検体のスライドIDや患者氏名などが表示される。また、画面切替ボタン552gがユーザにより押下されると、白血球レビュー画面552に切り替えて、後述する赤血球レビュー画面553が表示部55に表示される。なお、後述する赤血球形態撮像モードが設定されていない場合であっても、画面切替ボタン552gが押下されると、白血球レビュー画面552から赤血球レビュー画面553に切り替わるが、この場合には、ユーザによる赤血球のレビュー情報の入力は受け付けられない。
そして、ステップS392において、ユーザによる白血球のレビュー(マニュアル分類)が受け付けられ、ステップS393において、レビュー完了ボタン552hがユーザにより押下されたか否かが判断される。押下されていない場合には、ステップS392に移行され、押下されるとステップS394において、白血球のレビュー結果がホストコンピュータ6および画像処理部30に送信される。そして、ホストコンピュータ6および画像処理部30では、それぞれ、白血球のレビュー結果が記憶される。
また、本実施形態では、ステップS395において、赤血球形態撮像モードが設定されているか否かがCPU51により判断される。赤血球形態撮像モードは、後述するオーダ設定処理(図15参照)において、ユーザが予め設定することが可能である。赤血球形態撮像モードでない場合には、ステップS400に移行され、赤血球形態撮像モードに設定されている場合には、ステップS396において、図14に示すように、表示部55に赤血球レビュー画面553が表示される。赤血球レビュー画面553には、ステップS36の閲覧指示においてユーザに選択された検体の赤血球形態レビュー用の画像が表示される。具体的には、赤血球画像表示領域553aには、画像処理部30の広域画像データベースに記憶されている広域画像が表示される。また、分類コメント表示領域553bには、分類コメント項目および分類コメント結果の欄が設けられており、ユーザは各分類コメント項目についてコメント結果を選択または記載することが可能である。これにより、ユーザはマニュアルで赤血球の形態情報を決定することが可能である。また、赤血球レビュー画面553には、白血球レビュー画面552と同様に、血算データ表示領域、患者情報表示ボックスおよび画面切替ボタンも設けられている。
そして、ステップS397において、ユーザによる赤血球のレビュー(形態情報の決定)が受け付けられ、ステップS398において、レビュー完了ボタン553cがユーザにより押下されたか否かが判断される。押下されていない場合には、ステップS397に移行され、押下されるとステップS399において、赤血球のレビュー結果がホストコンピュータ6および画像処理部30に送信される。そして、ホストコンピュータ6および画像処理部30では、それぞれ、赤血球のレビュー結果が記憶される。その後、ステップS400において、次検体(ステップS36の閲覧指示において、検体情報リスト画面551上でユーザに選択された検体の一桁下の検体)があるか否かがCPU51により判断され、次検体がなければレビュー処理は終了される。次検体がある場合には、ステップS391に移行され、次検体の白血球レビュー画面552が表示される。
上記したステップS39のレビュー処理が終了した後、図7に示すステップS40において、ユーザからのシャットダウン指示があったか否かが判断され、シャットダウン指示がなければステップS33に移行される。シャットダウン指示があった場合には、ステップS41において、シャットダウン動作が実行され、レビュー端末5の動作が終了される。
画像処理部30では、ステップS20でのレビュー用画像の送信後、ステップS21において、レビュー端末5から送信される白血球のレビュー結果または赤血球のレビュー結果を受信したか否かが判断され、受信した場合には、ステップS22において、受信されたレビュー結果がハードディスク35に記憶される。この際、白血球のレビュー結果は、CPU32により自動分類された結果に上書き保存されることなく、別個にハードディスク35に記憶される。これにより、ハードディスク35には、自動分類による結果およびマニュアル分類による結果の両方の結果が記憶される。レビュー結果を受信していない場合には、ステップS23において、ユーザからのシャットダウン指示があったか否かが判断され、シャットダウン指示がなければステップS13に移行される。シャットダウン指示があった場合には、ステップS24において、シャットダウン動作が実行され、画像処理部30の動作が終了される。なお、図7のフローチャートでは、ステップS33〜ステップS40において、リスト表示用データの要求がされ、検体情報リスト画面551(図12参照)のデータが更新された後に、レビュー用画像の閲覧指示の有無が判断されて、レビュー処理が行われるように示しているが、実際には、リスト表示用データの要求および検体情報リスト画面551のデータ更新は、ステップS33〜ステップS40の間、継続して行われている。
次に、図15および図16を参照して、本実施形態による血液細胞画像処理システム1の画像処理部30でのオーダ設定処理について説明する。
まず、図15のステップS101において、ステップS12において表示部36に表示された初期画面(図示せず)上でユーザからのオーダ設定画面の表示指示があったか否かがCPU32により判断される。指示がない場合には、そのまま動作は終了される。指示があった場合には、ステップS102において、図16に示すように、表示部36にオーダ設定画面361が表示される。オーダ設定画面361の項目選択欄361aには、画像処理部30および自動顕微鏡部10に関する各種設定項目が選択可能に表示される。
オーダ設定画面361のデフォルトオーダ設定表示領域361bには、オーダ選択および白血球カウント数選択を行うためのチェック欄が設けられている。デフォルト値としては、オーダ選択について「白血球カウント+赤血球形態撮像」が選択されており、白血球カウント数選択について「100」が選択されている。「白血球カウント+赤血球形態撮像」が選択されている場合には、レビュー端末5において白血球のレビューに加えて赤血球のレビューが行われる設定になっており、上記した図10のステップS395において、赤血球形態撮像モードに設定されていると判断される。一方、「白血球カウント」が選択されている場合には、レビュー端末5において白血球のレビューのみが行われる設定になっており、図10のステップS395において、赤血球形態撮像モードに設定されていないと判断される。また、白血球カウント数選択は、レビューを行う白血球数を設定する欄であり、「100」、「200」または「測定しない」の3種から選択可能である。ここで設定された白血球カウント数が、上記した図9のステップS170における白血球数の設定値となる。したがって、自動顕微鏡部10で検出される白血球数が設定値に到達するまで、自動顕微鏡部10による白血球の検出および画像処理部30による画像の取り込みが継続される。
そして、ステップS103において、オーダの変更指示があったか否かが判断される。具体的には、ユーザにより、オーダ設定画面361の保存ボタン361cが押下されたか否かが判断され、押下された場合には、ステップS104において、オーダの変更がハードディスク35に記憶される。保存ボタン361cが押下されず、キャンセルボタン361dが押下された場合には、そのままオーダ設定処理が終了される。
次に、図17〜図19を参照して、本実施形態による血液細胞画像処理システム1のレビュー端末5でのレビュー画面設定処理について説明する。
まず、図17のステップS111において、ユーザからの表示設定画面の表示指示があったか否かがCPU51により判断され、指示がなければそのままレビュー画面設定処理の動作は終了される。指示があった場合には、ステップS112において、図18に示すように、表示部55に表示設定画面554が表示される。ユーザは、図12に示す検体情報リスト画面551の設定ボタン551eを押下することによって、表示設定画面の表示指示を行うことが可能である。表示設定画面554の項目選択欄554aには、レビュー端末5に関する各種設定項目が選択可能に表示される。
表示設定画面554の血球画像表示/非表示設定欄554bには、白血球レビュー画面552の白血球画像表示領域552a(図13参照)に表示される血球種および表示されない血球種がそれぞれ表示されている。具体的には、表示血球種欄554cに表示された血球種は、白血球画像表示領域552aに表示され、非表示血球種欄554dに表示された血球種は、白血球画像表示領域552aに表示されない。これにより、ユーザは、表示ボタン554eおよび非表示ボタン554fを用いて、白血球画像表示領域552aに表示させる血球種を選択することが可能である。また、表示設定画面554には、血球画像表示数設定欄554gが設けられており、ユーザは白血球レビュー画面552の白血球画像表示領域552aに表示させる画像数を選択することが可能である。たとえば、ユーザが16画像を選択した場合には、図13に示すように、最大で16画像が白血球画像表示領域552aに表示されるように画像サイズが調整される。また、ユーザが25画像を選択した場合には、図19に示すように、最大で25画像が表示されるように画像サイズが調整される。
そして、ステップS113において、設定変更指示があったか否かが判断される。具体的には、ユーザにより、表示設定画面554の保存ボタン554hが押下されたか否かが判断され、押下された場合には、ステップS114において、表示設定が変更される。保存ボタン554hが押下されず、キャンセルボタン554iが押下された場合には、そのままレビュー画面設定処理が終了される。
本実施形態では、上記のように、白血球検出部22により検出された白血球と白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得するとともに、広域画像から白血球を含む部分画像を取得するCPU32と、部分画像を白血球モニタ用画像として記憶し、広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶するハードディスク35とを設けることによって、赤血球モニタ用画像として用いられる広域画像から白血球モニタ用画像としての部分画像が取得されるので、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない。これにより、ハードディスク35に記憶された白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像を用いて、白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができるとともに、白血球モニタ用画像および赤血球モニタ用画像をそれぞれ別々に撮像する必要がない分、検体の撮像処理に時間がかかるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、画像処理部30およびレビュー端末5に通信インターフェース39および58をそれぞれ設けることによって、自動顕微鏡部10および画像処理部30から離れた場所でも、ユーザはレビュー端末5により白血球および赤血球の観察(モニタ)を行うことができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、血球画像をレビュー端末の表示部に表示する例を示したが、本発明はこれに限らず、血球画像を画像処理部の表示部に表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、画像処理部に表示部を設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、血球画像をレビュー端末の表示部に表示することが可能であれば、画像処理部に表示部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、赤血球モニタ用画像として広域画像を24画像ハードディスクに記憶する例を示したが、本発明はこれに限らず、広域画像を24画像未満または24画像よりも多く記憶するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、画像処理部が白血球の血球種の自動分類を行う構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、画像処理部が白血球の血球種の自動分類を行わない構成であってもよい。
また、上記実施形態では、白血球の画像を白血球レビュー画面で表示し、赤血球の画像を白血球レビュー画面と別の赤血球レビュー画面で表示する例を示したが、本発明はこれに限らず、1つの画面で白血球の画像および赤血球の画像の両方を表示してもよい。
また、上記実施形態では、検体の一例としてスライドガラスに塗抹された血液を示したが、本発明はこれに限らず、白血球と赤血球とを含む試料であれば、検体としてスライドガラスに塗抹された骨髄液や尿などを用いてもよい。
本発明の一実施形態による血液細胞画像処理システムの画像処理部周辺を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムの全体構成を示したブロック図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムの自動顕微鏡部および画像処理部を示したブロック図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムの自動顕微鏡部の構成を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムの自動顕微鏡部の自動顕微鏡制御部を示したブロック図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムのレビュー端末を示したブロック図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムの自動顕微鏡部、画像処理部およびレビュー端末の各動作を説明するためのフローチャートである。 図7に示した自動顕微鏡部による動作のステップS6におけるスライド走査・白血球検出処理を説明するためのフローチャートである。 図7に示した画像処理部による動作のステップS16における画像取込・分類処理を説明するためのフローチャートである。 図7に示したレビュー端末による動作のステップS39におけるレビュー処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムの自動顕微鏡部の動作を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムのレビュー端末の表示部に表示される検体情報リスト画面を示した図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムのレビュー端末の表示部に表示される白血球レビュー画面を示した図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムのレビュー端末の表示部に表示される赤血球レビュー画面を示した図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムの画像処理部でのオーダ設定処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムの画像処理部の表示部に表示されるオーダ設定画面を示した図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムのレビュー端末でのレビュー画面設定処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムのレビュー端末の表示部に表示される表示設定画面を示した図である。 図1に示した一実施形態による血液細胞画像処理システムのレビュー端末の表示部に表示される白血球レビュー画面を示した図である。 画像処理部に取り込まれた広域画像の一例を示した図である。 広域画像から切り出された部分画像の一例を示した図である。
符号の説明
1 血液細胞画像処理システム
5 レビュー端末
22 白血球(WBC)検出部
30 画像処理部
31 画像前処理ボード
32 CPU
35 ハードディスク
36 表示部
39 通信インターフェース
51 CPU
55 表示部
58 通信インターフェース
100 スライドガラス

Claims (10)

  1. スライドガラス上に塗抹された検体から白血球を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された白血球と、前記白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、
    前記広域画像から前記白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段と、
    前記部分画像を白血球モニタ用画像として記憶し、前記広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶する記憶部とを備える、細胞画像処理システム。
  2. 表示部と、
    前記記憶部に記憶された前記広域画像および前記部分画像を前記表示部に表示させる表示制御手段とをさらに含む、請求項1に記載の細胞画像処理システム。
  3. 前記表示制御手段は、前記広域画像および前記部分画像の一方の画像のみを含む画面を前記表示部に表示させるように構成されているとともに、前記画面を、前記広域画像および前記部分画像の他方の画像のみを含む画面に切り替えるための切り替え指示を受け付ける切り替え指示受付手段を含む、請求項2に記載の細胞画像処理システム。
  4. 前記表示部に表示された前記広域画像を含む画面を介して、前記広域画像に含まれる赤血球の形態に関する情報の入力を受け付けるための形態情報受付手段をさらに備える、請求項2または3に記載の細胞画像処理システム。
  5. 前記部分画像に基づいて、前記部分画像に含まれる白血球の細胞種を、白血球に属する複数の細胞種の中から決定する細胞種決定手段と、
    白血球に属する前記複数の細胞種のうち、前記表示部に表示させる細胞種を決定する表示細胞種決定手段とをさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記記憶部に記憶された部分画像のうち、前記表示細胞種決定手段により決定された細胞種を含む部分画像を前記表示部に表示させるように構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の細胞画像処理システム。
  6. 前記広域画像取得手段は、所定数の広域画像を取得するよう構成され、
    前記所定数の部分画像を白血球モニタ用画像として前記記憶部に記憶させ、前記所定数よりも少ない数の広域画像を赤血球モニタ用画像として前記記憶部に記憶させる記憶制御手段をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の細胞画像処理システム。
  7. 前記部分画像取得手段は、前記広域画像から前記検出手段により検出された前記白血球が1つだけ存在する領域を切り出す画像切り出し手段を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の細胞画像処理システム。
  8. スライドガラス上に塗抹された検体から検出された白血球と、前記白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、
    前記広域画像から前記白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段と、
    前記部分画像を白血球モニタ用画像として記憶し、前記広域画像を赤血球モニタ用画像として記憶する記憶部とを備える、細胞画像処理装置。
  9. スライドガラス上に塗抹された検体を撮像して得られた細胞画像を出力する細胞画像処理装置と、
    前記細胞画像処理装置にネットワークを介して接続されたモニタ端末とを備え、
    前記細胞画像処理装置は、
    スライドガラス上に塗抹された検体から白血球を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された白血球と、前記白血球の周辺の複数の赤血球とを含む領域を撮像して得られる広域画像を取得する広域画像取得手段と、
    前記広域画像から前記白血球を含む部分画像を取得する部分画像取得手段と、
    前記広域画像および前記部分画像を前記モニタ端末に送信する送信手段とを含み、
    前記モニタ端末は、
    前記送信手段から送信された前記広域画像および前記部分画像を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記広域画像を赤血球モニタ用画像として表示し、前記受信手段により受信された前記部分画像を白血球モニタ用画像として表示する表示手段とを含む、細胞画像表示システム。
  10. スライドガラス上に塗抹された検体から白血球を検出するステップと、
    検出した白血球と、前記白血球の周辺の複数の赤血球とを含む広域画像を取得するステップと、
    前記広域画像から前記白血球を含む部分画像を取得するステップと、
    前記部分画像を白血球モニタ用画像として表示し、前記広域画像を赤血球モニタ用画像として表示するステップとを備える、細胞画像表示方法。
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