JP2009174866A - 距離測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スポット光束を目標物体に照射しながら作業者が接眼レンズを通して目標物体を見ようとした場合、眩しさなどの不快な思いをさせず、快適な状態で作業を行える距離測定装置を提供すること。
【解決手段】目標物体を視準する視準光学系I1と、前記視準光学系の焦点板5に前記目標物体の像を結像する合焦レンズ3と、前記目標物体に測距光を送光する送光光学系I2と、前記目標物体からの前記測距光の反射光を受光する受光光学系I3と、前記目標物体にスポット光を照射する可視レーザ光源部8と、前記合焦レンズが所定位置に配置されたことを検出する検出手段23と、前記検出手段の信号に基づき前記可視レーザ光源部を駆動して前記目標物体に前記スポット光を照射する制御手段30と、を有する距離測定装置100。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光を用いた距離測定装置に関する。
測量作業において、目標物体での測定位置の確認や印付けをする為に、可視光によるレーザポインタ機能を距離測定装置に持たせる事で、作業の効率化が図られている。また、近年、レーザダイオード(LD)が測量機に組み込めるようになった為、より視認性のある可視光のスポット光束を目標物体に照射できるようになった(例えば、特許文献1参照)。
米国特許5905592号公報
従来の可視光のレーザポインタ機能を内蔵する距離測定装置では、反射して戻ってきた光束を作業者が接眼レンズを通して見ると、非常に眩しく残像が残ると言う問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて行われたものであり、スポット光束を目標物体に照射しながら作業者が接眼レンズを通して目標物体を見ようとした場合、眩しさなどの不快な思いをさせず、快適な状態で作業を行える距離測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、目標物体を視準する視準光学系と、前記視準光学系の焦点板に前記目標物体の像を結像する合焦レンズと、前記目標物体に測距光を送光する送光光学系と、前記目標物体からの前記測距光の反射光を受光する受光光学系と、前記目標物体にスポット光を照射する可視レーザ光源部と、前記合焦レンズが所定位置に配置されたことを検出する検出手段と、前記検出手段の信号に基づき前記可視レーザ光源部を駆動して前記目標物体に前記スポット光を照射する制御手段と、を有することを特徴とする距離測定装置を提供する。
本発明によれば、スポット光束を目標物体に照射しながら作業者が接眼レンズを通して目標物体を見ようとした場合、眩しさなどの不快な思いをさせず、快適な状態で作業を行える距離測定装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる距離測定装置について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、発明の理解の容易化のためのものに過ぎず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において当業者により実施可能な付加・置換等を施すことを排除することは意図していない。
図1は、実施の形態にかかる距離測定装置の概略構成図である。図2は、合焦レンズの位置と後側焦点位置の関係を説明する図であり、(a)は後側焦点位置が焦点板にある場合、(b)は後側焦点位置が焦点板からずれた所定位置にある場合をそれぞれ示す。なお、図2では、一部の部材の記載を省略して示している。
図1において、距離測定装置100は、不図示の目標物体を視準する視準光学系I1と、目標物体に測距光を送光する送光光学系I2と、目標物体で反射された測距光の反射光を受光する受光光学系I3と、目標物体にポイント光を送光するスポット光学系I4とから構成されている。
視準光学系I1は、目標物体側から順に、対物レンズ1と、合焦レンズ3と、正立プリズム4と、焦点板5、及び接眼レンズ6とから構成され、合焦レンズ3を光軸Aに沿って移動することで、目標物体への合焦を行っている。
また、合焦レンズ3には、合焦レンズ3を光軸Aに沿って移動するために用いられる駆動部23が配置されている。
送光光学系I2は、測距光を射出するレーザ光源11と、ハーフミラー15と、視準光学系I1の光軸Aに略45度傾けて配置されたダイクロイックミラー2とから構成されている。レーザ光源11からの測距光は、ハーフミラー15を透過し、ダイクロイックミラー2で対物レンズ1側に反射され、対物レンズ1を透過して目標物体に照射される。
受光光学系I3は、対物レンズ1と、ダイクロイックミラー2と、ハーフミラー15、及び受光素子14とで構成されている。目標物体で反射、或いは散乱された測距光は、対物レンズ1で集光され、ダイクロイックミラー2と、ハーフミラー15で反射され受光素子14に入射する。
レーザ光源11から測距光が射出された時間と受光素子14で測距光が検出された時間との時間差から目標物体までの距離が算出される。なお、送光光学系I2と受光光学系I3は、対物レンズ1からハーフミラー15までの光路を共用している。また、対物レンズ1とダイクロイックミラー2までの光路は、視準光学系I1の光軸Aを共用している。
スポット光学系I4は、スポット光を射出する可視レーザ光源8と、コリメートレンズ9と、光軸Aに略45度傾けて配置された微小なミラー10、及び対物レンズ1とで構成されている。
可視レーザ光源8から射出されたスポット光は、コリメートレンズ9で所定のサイズのスポット光にされ、ミラー10で反射され、対物レンズ1を通過して目標物体に平行光束、あるいは、ほぼ平行光束として照射される。
目標物体で散乱されたスポット光は、対物レンズ1で集光され合焦レンズ3、正立プリズム4を介して焦点板5に入射する。また、目標物体がコーナーキューブであって、コーナーキューブにより光軸が射出光の光軸Aからずれる場合、対物レンズ1に入射したスポット光はミラー10で反射されること無く合焦レンズ3、正立プリズム4を介して焦点板5に入射する。
なお、上述の実施の形態では、可視レーザ光源8と測距光のレーザ光源11は別体としたが、測距用のレーザ光源11をスポット光用のレーザ光源と共用しても良い。共用した場合には、光学部材8,9,10が不要となり低コスト化を達成することができる。
このような距離測定装置100において、図2(a)に示すように、視準光学系I1の後側焦点位置が焦点板5にある場合、即ち無限遠の目標物体に合焦している状態では、目標物体がコーナーキューブであると、反射されたスポット光がコーナーキューブまでの距離にかかわらず焦点板5に集光され、接眼レンズ6を介して眼視されて眩しく感じる。
実施の形態にかかる距離測定装置100では、スポット光の眩しさを軽減するために、ユーザが、スポット光を発光しようとするとき、制御部30は、視準光学系I1の後側焦点位置を焦点板5からずらした所定位置に合焦レンズ3を光軸Aに沿って駆動部23を介して移動すると共に、駆動部23で合焦レンズ3が所定位置にあるか否かを検出する。例えば、オートフォーカス機構を有し、駆動部23としてパルスモータを使用し駆動パルス数をカウントすることで合焦レンズ3の位置検出を行うことができる。そして制御部30は合焦レンズ3が所定位置にあることを検出した後、可視レーザ光源8を発光させるように制御する。この結果、焦点板5では、スポット光がぼけた状態となり、接眼レンズ6を介して眼視したときのスポット光の眩しさを軽減することが出来る。
なお、合焦レンズ3が所定位置にあるか否かの検出は、駆動部23で行っても良いし、別途位置検出器を配置しても良い。例えば、マニュアルフォーカス機構のように合焦レンズ3を手動で動かす場合は、視準光学系I1の後側焦点位置を焦点板5からずらした所定位置に位置検出器を配設し、この位置検出器からの検出信号を制御部30が受信することで、制御部30が可視レーザ光源8を発光するように制御することで眩しさの軽減を達成できる。
また、図2(b)に示すように、視準光学系I1の接眼レンズ3と焦点板5との間の光路上にスポット光を遮光する遮光部材12を、合焦レンズ3が所定位置に移動したときに視準光学系I1の後側焦点位置近傍に配設することが望ましい。このように遮光部材12を配設することで、スポット光を良好に遮光することができ、接眼レンズ6を介して眼視したときの眩しさを軽減することができる。また、焦点板5から離れた位置に遮光部材12を配設することで、視野が遮られることも無く視準観察への影響も最小限に押えることができる。また遮光部材12を配設しているため、コーナーキューブのような高反射率の目標物体でも効果的に眩しさを軽減することができる。
また、遮光部材12は、合焦レンズ3と焦点板5との間の光路中に、例えばガラス板に蒸着や塗装などにより遮蔽部を作成した遮光部材12を配置しても良い。或いは遮蔽部材12を正立プリズム4のいずれかの面に配置しても良い。
(変形例)
図3は、実施の形態にかかる距離測定装置の変形例を示す図である。上記実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。変形例にかかる距離測定装置110では、正立プリズム4の1つの反射面をハーフミラー4aで形成し、ハーフミラー4aを透過したスポット光の光量を受光素子13で検出する。ここで受光素子13の受光面は、合焦レンズ3を前述と同様に視準光学系I1の後側焦点位置を焦点板5からずらした所定位置に配置したとき、視準光学系I1の後側焦点位置近傍にあり、かつ焦点板5とは非共役な位置に配設されている。これにより、視準光学系I1の後側焦点位置におけるスポット光の光量を計測することができ、視準光学系I1の後側焦点位置が焦点板5にあるときのスポット光の光量を検出することができる。
受光素子13からの信号は制御部30に伝達され、入射しているスポット光の光量が検出される。この結果、スポット光の光量が規定値を越える場合、制御部30は駆動部23を介して合焦レンズ3を所定位置に維持する。これによりユーザが接眼レンズ6を介して目標物体を眼視したときの眩しさを軽減することができる。
一方、スポット光の光量が規定値以下の場合には、視準光学系I1の後側焦点位置を焦点板5に一致させても眩しくないので、制御部30は駆動部23を介して合焦レンズ3を移動して焦点板5に合焦させる。この結果、目標物体に合焦し、かつスポット光が眩しくない状態で接眼レンズ6を介して目標物体を眼視することができる。
以上述べたように、上記実施の形態にかかる距離測定装置100、110では、視準光学系I1の後側焦点位置を焦点板5からずらすことで、接眼レンズ6を介して目標物体を眼視したときにスポット光の眩しさを軽減することができる。
また、視準光学系I1の後側焦点位置が焦点板5からずれた所定位置に合焦レンズ3があるか否かを検出してスポット光の発光を制御することで、スポット光が焦点板5に集光して眩しすぎる状態になることを防止することができる。
また、視準光学系I1の後側焦点位置が焦点板5からずれた所定位置に合焦レンズ3を配置した時の視準光学系I1の後側焦点位置近傍にスポット光の遮光部材12を配設することで、更に眩しさを軽減することができる。
また、スポット光の光量を検出する受光素子13を設け、スポット光の光量が規定値を越えている場合、合焦レンズ3を焦点板5に後側焦点位置が無い状態に維持することで、接眼レンズ6を介して目標物体を眼視したときのスポット光の眩しさを軽減することができると共に、スポット光の強度が規定位置以下の場合には、接眼レンズ6を介して目標物体を眼視したとき、スポット光が眩しくない状態にすることができる。
実施の形態にかかる距離測定装置の概略構成図である。 合焦レンズの位置と後側焦点位置の関係を説明する図であり、(a)は後側焦点位置が焦点板にある場合、(b)は後側焦点位置が焦点板からずれた所定位置にある場合をそれぞれ示す。 実施の形態にかかる距離測定装置の変形例を示す図である。
符号の説明
1 対物レンズ
2 ダイクロイックミラー
3 合焦レンズ
4 正立プリズム
5 焦点板
6 接眼レンズ
8 可視レーザ光源
9 コリメートレンズ
10 ミラー
11 レーザ光源
12 遮光部材
13、14 受光素子
15 ハーフミラー
23 駆動部
30 制御部
A 光軸
I1 視準光学系
I2 送光光学系
I3 受光光学系
I4 スポット光学系
100、110 距離測定装置

Claims (7)

  1. 目標物体を視準する視準光学系と、
    前記視準光学系の焦点板に前記目標物体の像を結像する合焦レンズと、
    前記目標物体に測距光を送光する送光光学系と、
    前記目標物体からの前記測距光の反射光を受光する受光光学系と、
    前記目標物体にスポット光を照射する可視レーザ光源部と、
    前記合焦レンズが所定位置に配置されたことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の信号に基づき前記可視レーザ光源部を駆動して前記目標物体に前記スポット光を照射する制御手段と、
    を有することを特徴とする距離測定装置。
  2. 前記合焦レンズの所定位置は、前記視準光学系の後側焦点位置が前記焦点板からずれるように配置された位置であることを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
  3. 前記焦点板と前記合焦レンズとの間の光路中に前記スポット光を遮光する遮光部材を有し、
    前記遮光部材は、前記合焦レンズが所定位置に配置されたとき、前記視準光学系の後側焦点位置近傍に配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の距離測定装置。
  4. 前記合焦レンズは、前記合焦レンズを前記視準光学系の光軸に沿って移動する駆動手段を有し、
    前記制御手段は、前記駆動手段を介して前記合焦レンズを所定位置に位置付けすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の距離測定装置。
  5. 前記目標物体からの前記スポット光の反射光を検出するスポット光受光部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の距離測定装置。
  6. 前記スポット光受光部で検出される光量が規定値を超えるとき、前記合焦レンズは前記所定位置に固定されることを特徴とする請求項5に記載の距離測定装置。
  7. 前記送光光学系の光源は、前記可視レーザ光源部を兼ねていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の距離測定装置。
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