JP2009174568A - ディスクブレーキ用パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキ鳴きを効果的に抑制できるディスクブレーキ用パッドを提供する。
【解決手段】ディスクロータRに押圧されて制動力を発生する摩擦材2と、摩擦材2の裏面に取付けられた裏板3とを有するディスクブレーキ用パッド1であって、裏板3は、制動時にディスクロータRが回入する回入側部3aと、回出する回出側部3bを有している。そして回入側部3aの板厚方向のばね定数が、回出側部3bの板厚方向のばね定数よりも小さくなるように設定されている。
【選択図】図3
【解決手段】ディスクロータRに押圧されて制動力を発生する摩擦材2と、摩擦材2の裏面に取付けられた裏板3とを有するディスクブレーキ用パッド1であって、裏板3は、制動時にディスクロータRが回入する回入側部3aと、回出する回出側部3bを有している。そして回入側部3aの板厚方向のばね定数が、回出側部3bの板厚方向のばね定数よりも小さくなるように設定されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、ディスクロータに押圧されて制動力を発生する摩擦材と、その摩擦材の裏面に取付けられた裏板とを有するディスクブレーキ用パッドに関する。とりわけブレーキ鳴き対策が施されたディスクブレーキ用パッドに関する。
パッドには、従来、様々なブレーキ鳴き対策が施されている(特許文献1〜3参照)。その対策としては、例えば摩擦材の材料を選択するものであった。
特開2001−172613号公報
特開2001−240847号公報
特開2002−173667号公報
しかし摩擦材は、摩擦係数の向上や耐磨耗性など様々な特性が要求されているために材料選択に制約が多い。そのため摩擦材の材料選択によってブレーキ鳴き対策を達成することは容易でなかった。そこで本発明は、摩擦材ではない部分においてブレーキ鳴きを効果的に抑制できるディスクブレーキ用パッドを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備えるディスクブレーキ用パッドであることを特徴とする。すなわち請求項1に記載の発明によると、摩擦材と裏板を有するディスクブレーキ用パッドであって、裏板は、制動時にディスクロータが回入する回入側部と、回出する回出側部を有している。そして回入側部の板厚方向のばね定数が、回出側部の板厚方向のばね定数よりも小さくなるように設定されている。
したがってパッドのばね定数は、裏板によって回出側部よりも回入側部が小さくなる。ところでパッドは、制動時において回入側部と回出側部の二点でディスクロータに当接すると不安定振動を生じ、その結果、ブレーキ鳴きが発生する場合がある。しかしこの現象は、パッドの回入側部のばね定数を回出側部のばね定数より小さく設定することによって抑制され得る。そして本発明によるとパッドのばね定数は、摩擦材ではなく、裏板のばね定数を調整することで調整されている。したがって摩擦材の材料の選択性を狭めることなく、ブレーキの鳴きを抑制できる構成になっている。そして本発明によるブレーキの鳴きの抑制効果は、本発明者が独自に求めた理論式等から求められ、かつ実験からも得ることができた。
請求項2に記載の発明によると、裏板は、回入側部の板厚が回出側部の板厚よりも薄く、これにより回入側部の板厚方向のばね定数が回出側部の板厚方向のばね定数よりも小さくなっている。したがって裏板は、幅長さや高さを変えることなく、板厚を調整することでばね定数が調整されている。そのため裏板に取付けられる摩擦材の摩擦面積等に影響なく、裏板のばね定数を簡易に調整することができる。
請求項3に記載の発明によると、摩擦材に対面する裏板の表面は、一平面状に形成されている。そして裏板の裏面は、回入側部が回出側部よりも表面側に近接している。したがって裏板は、表面が一平面状であるために、摩擦材の厚みに影響を与えない構成になっている。そして裏板の裏面形状によってばね定数が調整されている。そのため摩擦材の厚みに影響を与えることなく、裏板のばね定数が調整され得る構成になっている。
請求項4に記載の発明によると、裏板の回入側部は、裏板をディスクロータに向けて押す押圧部材に押される押圧領域部から回入端部に向けて表面側に傾斜している。したがって摩擦材の板厚は、力を受ける押圧領域部の近傍において厚く、回入端部に向けて除々に薄くなっている。したがって裏板は、押圧力に対応した板厚になっており、強度的に優れた構成になっている。
請求項5に記載の発明によると、裏板の回入側部は、裏板がディスクロータに向けて押圧部材に押される押圧領域部よりも回入側に位置している。回出側部は、押圧領域部よりも回出側に位置している。ところでパッドが不安定振動した際に生じるブレーキ鳴きは、押圧領域部を避けた両端部におけるばね定数の差によって効果的に抑制し得ることが本発明者の理論等によって予測できた。そのため本発明によると、ブレーキ鳴きを効果的に抑制し得ることが理論的に予測され得る。
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜4にしたがって説明する。ディスクブレーキ10は、図1に示すように対向型ディスクブレーキであって、キャリパ11と一対のパッド1を有している。キャリパ11は、ディスクロータRを軸方向に跨いでおり、インナ側(図下側)とアウタ側(図上側)にシリンダ部11aを有している。シリンダ部11aには、ピストン(押圧部材)12が移動可能に挿入されており、ピストン12によってパッド1をディスクロータRに押圧する。
実施の形態1を図1〜4にしたがって説明する。ディスクブレーキ10は、図1に示すように対向型ディスクブレーキであって、キャリパ11と一対のパッド1を有している。キャリパ11は、ディスクロータRを軸方向に跨いでおり、インナ側(図下側)とアウタ側(図上側)にシリンダ部11aを有している。シリンダ部11aには、ピストン(押圧部材)12が移動可能に挿入されており、ピストン12によってパッド1をディスクロータRに押圧する。
キャリパ11は、図1に示すようにパッド1が挿入される開口部11bを有している。開口部11bの四つ角には、パッド1の端面に沿ってディスクロータRの中心部に延出するトルク受部11cが設けられている。したがって制動時にパッド1がトルク受部11cによって移動規制され、パッド1とディスクロータRの間に生じる摩擦力によって制動力が発生する。一対のパッド1は、開口部11bから挿入され、吊り下げピン13によってキャリパ11に対して軸方向に移動可能に支持される。
パッド1は、図2,3に示すように摩擦材2と裏板3を有している。摩擦材2は、ディスクロータRに押圧されることで制動力を発生する。摩擦材2は、略直方体であって、厚みがいずれの場所においてもほぼ等しくなっている。裏板3は、金属性であって、摩擦材2の裏面に取付けられている。
裏板3は、図2,3に示すように回入側部3aと回出側部3bと押圧領域部3cを有している。押圧領域部3cは、制動時にピストン12によって押されて、ほぼ押圧力が一定になる領域である。回入側部3aは、車両前進時にディスクロータRが回入する側であって、詳しくは、ディスクロータRが回入する回入端部と押圧領域部3cとの間の領域である。回出側部3bは、車両前進時にディスクロータRが回出する側であって、詳しくは、ディスクロータRが回出する側の回出端部と押圧領域部3cとの間の領域である。
摩擦材2と裏板3は、それぞれパッド1の図心とディスクロータRの回転中心とを結んだ中心線に対してほぼ対象な形状になっている。ただし裏板3の厚みは、回入側部3aが回出側部3bよりも薄くなっている。裏板3の表面3dは、一枚平面状であって、摩擦材2と対面している。裏板3の裏面3eは、押圧領域部3cと回出側部3bにおいて表面3dと平行な一枚平面状になっている。一方、回入側部3aの裏面3eは、押圧領域部3cよりも表面3dに向けて近接し、かつ傾斜部3a1を有している。
傾斜部3a1は、押圧領域部3cから回入端部に向けて直線的に傾斜している。そして回入端部の厚みは、押圧領域部3cの厚みの50%以下に設定されている。例えば、押圧領域部3cの板厚が5mm、回入端部の板厚が2mmに設定されている。したがって回入側部3aの板厚方向のばね定数は、回出側部3bのばね定数よりも小さくなっている。そして回入側部3aのばね係数は、回出側部3bのばね係数の80%以下、好ましくは50%以下、33%以下に設定されている。
そして発明者は、この構成によってブレーキ鳴きを抑制し得ることを独自の理論式等から予測することができた。そして実験からもそれを立証することができた。すなわちパッド1は、制動時に熱膨張によって真ん中がディスクロータR側へ膨らむため、真ん中が削られ易い。あるいは真ん中がピストン12などの押圧部材によって強い力で押圧されるため、両端部に比べて削られ易い。そのためパッド1は、冷えた状態において両端部がディスクロータRに当接し易い。
そしてパッド1は、ディスクロータRに対して二点にて当接すると、不安定振動が生じ、その結果、ブレーキ鳴きが発生する場合がある。この不安定振動は、クーロン摩擦による自励振動である考えられており、2自由度以上の多自由度系において生じる。そして図4に示すように発明者は、先ず、摩擦材2の摺動面に対して垂直方向な振動のみが発生すると仮定し、さらに摩擦材2が回入側部と回出側部においてディスクロータRに当接し、一端部がy方向に動作許容された状態にてトルク受部11cに当ると仮定した。
その条件の下で発明者が独自に不安定領域の計算を行った結果、下記の(式1)を満たす場合に不安定領域が現れて、この領域にて不安定振動が発生することを予測することができた。なおLは、裏板3厚み中心から摩擦材2の摺動面との距離であり、kp1、kp2は、回入側部および回出側部のばね定数である。
X1<kp2/kp1<X2 …(式1)
X1=(a−μ1L−μ2μ3a)/(a+μ2L+μ2μ3a)
X2=(1+μ1μ3)/(1+μ2μ3)
X1<kp2/kp1<X2 …(式1)
X1=(a−μ1L−μ2μ3a)/(a+μ2L+μ2μ3a)
X2=(1+μ1μ3)/(1+μ2μ3)
次に(式1)に実際に用いるパッド1の数値を代入した。その結果、kp2/kp1が1以上において大きければ大きいほど不安定領域を脱することが理論的に予測することができた。そして本形態では、kp1がkp2よりも小さいために不安定領域を脱し得る。その結果、不安定振動が原因で生じるブレーキ鳴きを抑制し得ることが予測できた。
さらに本発明者は、ピストン12などの押圧部材によって押される領域において押圧力がほぼ等しくなることに着目した。このことから裏板3は、押圧領域部3cを支点として回入側部3aと回出側部3bが片持ち梁状になると仮定した。さらに発明者は、摩擦材2のばね定数が裏板3のばね定数に比べて非常に小さく、例えば10分の1程度であることに着目した。このことから裏板3は、パッド1のばね定数に大きな影響を与えることがわかった。したがって裏板3の回入側部3aのばね定数を裏板3の回出側部3bのばね定数に比べて小さくすることによって、効果的にブレーキ鳴きを抑制し得ることが理論的に予測できた。そして実験によってもそれを確認することができた。
以上のように、裏板3は、図3に示すように車両前進時の制動時にディスクロータRが回入する回入側部3aと、回出する回出側部3bを有している。そして回入側部3aの板厚方向のばね定数が、回出側部3bの板厚方向のばね定数よりも小さくなるように設定されている。
したがってパッド1のばね定数は、裏板3によって回出側部よりも回入側部が小さくなる。そして本形態によるとパッド1のばね定数は、摩擦材2ではなく、裏板3のばね定数を調整することで調整されている。したがって摩擦材2の材料の選択性を狭めることなく、ブレーキの鳴きを抑制し得る構成になっている。そして本形態によるブレーキの鳴きの抑制効果は、本発明者が独自に求めた理論式等から求められ、かつ実験からも得ることができた。
また裏板3は、図3に示すように回入側部3aの板厚が回出側部3bの板厚よりも薄く、これにより回入側部3aの板厚方向のばね定数が回出側部3bの板厚方向のばね定数よりも小さくなっている。したがって裏板3は、幅長さや高さを変えることなく、板厚を調整することでばね定数が調整されている。そのため裏板3に取付けられる摩擦材2の摩擦面積等に影響なく、裏板3のばね定数を簡易に調整することができる。
また裏板3の表面3dは、図3に示すように一平面状に形成されている。そして裏板3の裏面3eは、回入側部3aが回出側部3bよりも表面3d側に近接している。したがって裏板3は、表面3dが一平面状であるために、摩擦材2の厚みに影響を与えない構成になっている。そして裏板3の裏面3e形状によってばね定数が調整されている。そのため摩擦材2の厚みに影響を与えることなく、裏板3のばね定数が調整され得る構成になっている。
また裏板3の回入側部3aは、図3に示すように押圧領域部3cから回入端部に向けて表面3d側に傾斜している。したがって摩擦材2の板厚は、力を受ける押圧領域部3cの近傍において厚く、回入端部に向けて除々に薄くなっている。したがって裏板3は、押圧力に対応した板厚になっており、強度的に優れた構成になっている。
また回入側部3aは、押圧領域部3cよりも回入側に位置し、回出側部3bは、押圧領域部3cよりも回出側に位置している。ところでパッド1が不安定振動した際に生じるブレーキ鳴きは、押圧領域部3cを避けた両端部におけるばね定数の差によって効果的に抑制し得ることが本発明者の独自の理論等によってわかった。そのため本形態によると、ブレーキ鳴きを効果的に抑制し得ることが理論的に予測され得る。
またパッド1は、後進時において回入側と回出側が逆転する。そのため裏板3は、後進時において回出側となる回入側部3aがトルク受部11cに当接する。そして後進時における制動トルクは、前進時における制動トルクに比べて小さい。そのため板厚が薄い回入側部3aであっても後進時における制動トルクを十分受けることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2を図5〜7にしたがって説明する。実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態2は、ディスクブレーキ20が浮動型ディスクブレーキである点等において実施の形態1と相違している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
実施の形態2を図5〜7にしたがって説明する。実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態2は、ディスクブレーキ20が浮動型ディスクブレーキである点等において実施の形態1と相違している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
ディスクブレーキ20は、図5に示すように車体側の部材に取付けられるマウンティング21と、キャリパ22と、一対のパッド4を有している。キャリパ22は、スライドピン24によってマウンティング21に対して移動可能に取付けられている。キャリパ22は、ディスクロータRを軸方向に跨って延出しており、インナ側にピストン23を有し、アウタ側に爪22aを有している。
マウンティング21は、図5,6に示すようにパッド4を案内支持するガイド部21aを有している。ガイド部21aは、凹設されており、パッド4の耳部6fを移動可能に支持する。したがってインナ側のパッド4をピストン23によってディスクロータRに押付け、その反力によってインナ側に移動したキャリパ22の爪22aによってアウタ側のパッド4をディスクロータRに押付けることができる。
パッド4は、図6,7に示すように摩擦材5と裏板6を有している。裏板6は、ピストン23(または爪22a)によって押される押圧領域部6cと、車両前進時の制動時にディスクロータRが回入する回入側部6aと、回出する回出側部6bを有している。回入側部6aと回出側部6bの端部には、耳部6fが凸状に形成されている。
摩擦材5と裏板6は、それぞれパッド4の図心とディスクロータRの回転中心とを結んだ中心線に対してほぼ対象な形状になっている。ただし裏板6の厚みは、回入側部6aが回出側部6bよりも薄くなっている。裏板6の表面6dは、一枚平面状であって、摩擦材5と対面している。裏板6の裏面6eは、押圧領域部6cと回出側部6bにおいて表面6dと平行な一枚平面状になっている。一方、回入側部6aの裏面6eは、押圧領域部6cよりも表面6dに向けて近接し、かつ傾斜部6a1を有している。
耳部6fは、押圧領域部6cの厚みとほぼ同じ厚みを有している。耳部6fの厚みは、ガイド部21aとディスクロータRの隙間よりも厚く、摩擦材5が磨耗して薄くなった場合であっても該隙間から脱落することが防止され得る厚みに設定されている。耳部6fと傾斜部6a1の間には、応力集中を避けるためにR部6a2が形成されている。
(他の実施の形態)
本発明は、実施の形態1,2に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)実施の形態1,2の裏板3,6は、回入側部3a,6aの裏面に傾斜部3a1,6a1を有しており、これによって回入側部3a,6aのばね定数が回出側部3b,6bのばね定数よりも小さく設定されていた。しかし裏板の回入側部に貫通穴もしくは有底凹部などを設け、これによって回入側部のばね定数が回出側部のばね定数よりも小さく設定されている形態などであっても良い。
(2)実施の形態1,2の回入側部3a,6aは、裏面に傾斜部3a1,6a1を有していた。しかしこれに代えて、裏板の回入側部が表面に裏面側へ近接する傾斜部などを有している形態などであっても良い。
(3)実施の形態1,2の裏板3,6は、回入側部3a,6aに傾斜部3a1,6a1を有していた。しかし回入側部全体が回出側部よりも略均一に薄く形成されている形態であっても良い。
本発明は、実施の形態1,2に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)実施の形態1,2の裏板3,6は、回入側部3a,6aの裏面に傾斜部3a1,6a1を有しており、これによって回入側部3a,6aのばね定数が回出側部3b,6bのばね定数よりも小さく設定されていた。しかし裏板の回入側部に貫通穴もしくは有底凹部などを設け、これによって回入側部のばね定数が回出側部のばね定数よりも小さく設定されている形態などであっても良い。
(2)実施の形態1,2の回入側部3a,6aは、裏面に傾斜部3a1,6a1を有していた。しかしこれに代えて、裏板の回入側部が表面に裏面側へ近接する傾斜部などを有している形態などであっても良い。
(3)実施の形態1,2の裏板3,6は、回入側部3a,6aに傾斜部3a1,6a1を有していた。しかし回入側部全体が回出側部よりも略均一に薄く形成されている形態であっても良い。
1,4…パッド
2,5…摩擦材
3,6…裏板
3a,6a…回入側部
3a1,6a1…傾斜部
3b,6b…回出側部
3c,6c…押圧領域部
3d,6d…表面
3e,6e…裏面
10,20…ディスクブレーキ
12,23…ピストン(押圧部材)
22a…爪(押圧部材)
R…ディスクロータ
2,5…摩擦材
3,6…裏板
3a,6a…回入側部
3a1,6a1…傾斜部
3b,6b…回出側部
3c,6c…押圧領域部
3d,6d…表面
3e,6e…裏面
10,20…ディスクブレーキ
12,23…ピストン(押圧部材)
22a…爪(押圧部材)
R…ディスクロータ
Claims (5)
- ディスクロータ(R)に押圧されて制動力を発生する摩擦材(2;5)と、その摩擦材(2;5)の裏面に取付けられた裏板(3;6)とを有するディスクブレーキ用パッド(1;4)であって、
前記裏板(3;6)は、制動時に前記ディスクロータ(R)が回入する回入側部(3a;6a)と、回出する回出側部(3b;6b)を有し、前記回入側部(3a;6a)の板厚方向のばね定数が、前記回出側部(3b;6b)の板厚方向のばね定数よりも小さくなるように設定されていることを特徴とするディスクブレーキ用パッド(1;4)。 - 請求項1に記載のディスクブレーキ用パッド(1;4)であって、
裏板(3;6)は、回入側部(3a;6a)の板厚が回出側部(3b;6b)の板厚よりも薄く、これにより前記回入側部(3a;6a)の板厚方向のばね定数が前記回出側部(3b;6b)の板厚方向のばね定数よりも小さくなっていることを特徴とするディスクブレーキ用パッド(1;4)。 - 請求項2に記載のディスクブレーキ用パッド(1;4)であって、
摩擦材(2;5)に対面する裏板(3;6)の表面(3d;6d)は、一平面状に形成され、前記裏板(3;6)の裏面(3e;6e)は、回入側部(3a;6a)が回出側部(3b;6b)よりも前記表面(3d;6d)側に近接していることを特徴とするディスクブレーキ用パッド(1;4)。 - 請求項3に記載のディスクブレーキ用パッド(1;4)であって、
裏板(3;6)の回入側部(3a;6a)は、裏板(3;6)をディスクロータ(R)に向けて押す押圧部材(13;23)に押される押圧領域部(3c;6c)から回入端部に向けて表面(3d;6d)側に傾斜していることを特徴とするディスクブレーキ用パッド(1;4)。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のディスクブレーキ用パッド(1;4)であって、
裏板(3;6)の回入側部(3a;6a)は、前記裏板(3;6)がディスクロータ(R)に向けて押圧部材(13;23)に押される押圧領域部(3c;6c)よりも回入側に位置しており、回出側部(3b;6b)は、前記押圧領域部(3c;6c)よりも回出側に位置していることを特徴とするディスクブレーキ用パッド(1;4)。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9920801B2 (en) | 2013-02-01 | 2018-03-20 | Sumitomo Bakelite Company Limited | Brake pad and caliper device |
-
2008
- 2008-01-22 JP JP2008011106A patent/JP2009174568A/ja active Pending
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US9920801B2 (en) | 2013-02-01 | 2018-03-20 | Sumitomo Bakelite Company Limited | Brake pad and caliper device |
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